2016/11/26
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テーマ: 社交ダンス(9751)
カテゴリ: 旅行記
<試された夢の大きさ>

フランクフルトの空港カウンターでいつ果てるともない長蛇の列に並びながら飛行機以外の可能性を考えていました。

例えばレンタカーでビルバオに行くケース。

アウトバーンをぶっ飛ばしてフランス横断、ピレネー山脈を超えて一体どのくらい時間がかかるのか。

1500キロありますからね。

不眠不休で時速100キロで跳ばしても15時間です。

そんな耐久レースまがいのことをダンスの世界選手権の前日にしないでしょう。





そもそも国際免許、必要ないと思って持って来てないし。

電車の場合は乗り継ぎ時間があるのでもっと時間がかかって、約21時間。



いくら電車好きとはいってもそこまでしたくないです。





1時間経っても2mも進まない列はまだこの先カウンターに到達するまで何時間もかかりそうでした。

そこへ航空会社のちょっと偉そうな方が現れて空いているビジネスクラスのカウンターに誘導してくれたんです。

ちょっとラッキーだったけどこんなところで運を使っていいのか?





対応してくれたカウンターの女性はどう検索しても出て来ないビルバオへのルートを周囲の係員も巻き込んで探してくれましたが、明日中に到着する便は見つかりませんでした。

どこか裏方の秘密検索部隊にも電話して問い合わせてもらったんですがそれでもダメで、もう1泊して明後日の便を待つしかないと残念そうに首を振ります。

明後日は世界選手権の日で、しかも試合開始は朝8時半。その日に着いたのではどうあがいても試合に間に合いません。





私たちは顔をこわばらせたままカウンターを離れ何か策はないかボンヤリした頭をフル回転させていました。

考えられる方法はバスか電車。

空港にある旅行会社に相談してみることにしたんです。

対応してくれたのはロード・オブ・ザ・リングのエルフ族のようなブロンドストレートヘアーが眩しい女性でした。







どちらも航空券だけで400ユーロ(多分一人で)かかる上、この旅行会社は飛行機専門なのでその先の電車とバスは自分で予約してもらう必要があるとのこと。

つまり航空券をキャンセルしたとしても何万円も更に出費がかさむ上、時間もかかるしリーズナブルではないと言われました。

それでもどうしても行きたいならまず電車の接続を調べて、ルフトハンザのカウンターでバルセロナやマドリードに行き先を変更してもらえるか聞くのがいいのではと提案してくれたので、わらをもつかむ気持ちでそうすることにします。





バルセロナからの電車もマドリードからの電車も、朝8時頃と午後3時頃の1日2本ビルバオに行っていました。

どちらも5-6時間かかりますが、まだ席の余裕はあるようです。



人が変わればひょっとして状況変わるかもとまずビルバオへのルートをもう一度検索してもらいました。





残念そうにモニター画面をこっちに向け10個くらいあるビルバオルートが全て予約で埋まっていることを見せてくれました。

次に電車に乗り継ぐ可能性ですが、もうバルセロナまでの飛行機もマドリードまでの飛行機もすべて予約で一杯で、キャンセル待ちのリストに載せてもいいけど多分キャンセルは出ないだろうと言い渡されます。

事情を説明するとカウンターの女性はとても親身になって下さってつながり難い空港のWi-Fiではなく個人携帯でトゥールーズからバスと言う手があると探して下さったんですが、残念ながらトゥールーズに向かう飛行機は明日も欠航が決まっていました。





私たちがどのくらいその試合にかけているのかを天に試されているのだろうと思いました。

10年以上ずっとこの日を目指して毎年グランプリに出続け、今年突然間口が開いてタナボタ式に行けることになった世界選手権。

本当にどうしても出たいなら丸一日電車に乗って行くという過酷な道は残されていました。

金に糸目を付けないのなら飛行機チャーターして目的地に飛ぶという手もあるでしょう。

そこまでしても試合に出たいのか。





私たちは世界選手権出場を諦めました。

ルフトハンザが用意してくれたホテルにもう1泊して明後日の便で(これも欠航の可能性はありますが)ビルバオに向かえば、夜から始まるオープン戦には出場出来るかもしれません。

これが一番無理のない方法です。金銭的にも体力的にも。





世界選手権に参加出来ない旨をメールでスペインと日本の事務局に連絡すると、大変残念だという返事が来ました。

出場予定の日本代表4組からも頑張れメールを頂きました。

このままドイツから出られないんじゃないかという考えがふと頭をよぎります。

振り替えてもらった明後日の便だって飛ぶという保障はないのです。

今まで海外遠征時にトラブルで試合を逃したことはありませんでした。

ストライキのせいでもっと深刻な事態に陥った方も多いかと思われますが、心底がっくり。





すでに夕方になっていましたが、まだ今日が24日木曜日だというのが信じられないくらい長い一日でした。

寝不足でお昼ご飯も食べていなかった上、空港でずっと立ちっぱなしだったので本当に疲れていて、もう夜の街にパーっとくり出す元気は残っていませんでした。

(つづく)





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Last updated  2016/12/01 06:13:10 PM
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