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220228:マーク・トウェインのこと■ 昨日、最後の切り札であると書いたSWIFTを、ついに発動することになりました。返り血を浴びるかもしれない、禁じ手です。以下ロイターの記事です。――米欧は、ロシアを国際銀行間の送金・決済システムのSWIFT(国際銀行間通信協会)から排除することで合意した。――これでロシアは、奈落へと転がり落ちるでしょう。日本も追随する、と発表されています。■マーク・トウェインは、『トム・ソーヤーの冒険』(光文社古典新訳文庫)を推薦作として紹介しています。そのうちに、『ハックルベリ・フィンの冒険』(上下巻、光文社古典新訳文庫)も紹介したいと思っています。こちらは「痛快世界の冒険文学」(講談社)に所収されている、立松和平・文の方も高い評価をしています。■マーク・トウェイン作品については、年が明けてから3冊を読みました。いずれもユーモアあふれる作品で、楽しい気持ちにさせられました。――ジム・スマイリーの跳び蛙(新潮文庫、柴田元幸訳)以下のような短編が所収されています。▽石化人間/風邪を治すには/スミス対ジョーンズ事件の証拠/ジム・スマイリーの跳び蛙/ワシントン将軍の黒人従者―伝記的素描/私の農業新聞作り/経済学/本当の話―一語一句聞いたとおり/盗まれた白い象/失敗に終わった行軍の個人史/フェニモア・クーパーの文学的犯罪/物語の語り方/夢の恋人 (収載作品)――不思議な少年(岩波文庫、中野好夫・訳)――王子と乞食(岩波文庫、村岡花子・訳)モンゴメリの翻訳で有名な村岡花子の訳文だったのが、うれしかったです。山本藤光
2022年02月28日
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220227:重松清のこと■AFP=時事からの引用です。――ロシアによるウクライナ侵攻をめぐり、西側諸国は厳格な対ロシア制裁措置に合意したが、「金融核兵器」とも呼ばれる国際銀行間通信協会(SWIFT、スイフト)の決済網からの排除については、エネルギー供給の途絶を懸念する欧州連合(EU)主要国の抵抗により発動が見送られた。――これをやれば、ロシアは息絶えてしまいます。しかし、それは自らにも襲いかかってくる刃でもあります。いわば伝家の宝刀なのですが。■重松清については、3作品の書評を発信しています。そのなかでは、『とんび』(角川文庫)を最も高く評価しています。本書は10人ほどにプレゼントしました。デビュー作『ビフォア・ラン』(幻冬舎文庫)には、おもしろい出逢いのエピソードがあります。詳細は書評欄をご覧ください。3冊目は『ナイフ』(新潮文庫)です。どうしても紹介したい作品でした。■重松清には、田村章の名での著作があります。『あした命はもっと輝く』(光文社)がそれです。雑誌のアンカーマン時代の集大成です。この経験が重松作品に色濃くでています。山本藤光
2022年02月27日
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220226:大泉康雄『あさま山荘銃撃戦の深層』のこと■プーチンの狙いは、政権の転覆にあります。ウクライナ政府とロシアが、話し合いをする。今朝飛び込んできたニュースです。これ以上、人命を失ってはなりません。話し合いの結果は、予想できません。ともかく、侵略者への報復は、日本を含む民主主義国家の責務です。侵略者を勝者にするわけにはゆきません。■友人の大泉康雄(おおいずみ・やすお)さんが、「NHKクローズアップ現代」に出演しました。浅間山荘の実行犯・吉野雅邦(無期懲役)の特集番組でした。大泉と吉野は高校時代からのともだちで、収監されてからも手紙のやりとりをしていました。そんな関係から、大泉は『あさま山荘銃撃戦の深層』(上下巻、講談社文庫)という著作を発表しています。本書の書評は、「山本藤光の文庫で読む500+α」に掲載しています。山本藤光
2022年02月26日
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220225:西條奈加『隠居すごろく』読むぞ■ロシアのウクライナ侵攻をみていて、米国の及び腰が気になりました。完全になめられています。これでは台湾や尖閣の有事が、心配になります。岸田政権もお花畑ですし、日米トップのていたらくには背筋が冷たくなります。日米が北海道で共同軍事演習をするなど、ロシアニはプレッシャーをかけたいものです。■信頼できる書評家の北上次郎が推薦しているので、西條奈加『隠居すごろく』(角川文庫)を読んでみることにしました。直木賞受賞作の『心淋し川』(集英社)が文庫化されるのを待っています。その間に文庫になっている作品を紹介しておきたいと思っていました。北上次郎の推薦ですから、ハズレはありません。山本藤光
2022年02月25日
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220224:グィン『いまファンタジーにできること』文庫に■ウクライナへ侵攻した、ロシアに対する日本の制裁が発表になりました。こんな手ぬるいものでは、ロシアにとっては蚊にさされたようなものです。まったく制裁になっていません。だいいち、最初の二つはウクライナに対する制裁です。情けないほどの腰砕け。以下、ニュースの文面を貼り付けておきます。■岸田首相は23日、記者団の取材に応じ、ロシアへの制裁措置として「いわゆる2つの共和国の関係者の査証発給停止と資産凍結」「いわゆる2つの共和国との輸出入の禁止」「ロシア政府による新たなソブリン債の日本での発行・流通の禁止」の3つを行うことを明らかにした(NNプライムオンライン)■アーシュラ・K・ル・グィンには、『夜の言葉・ファンタジー・SF論』(岩波現代文庫、山田和子訳)や『ファンタジーと言葉』(岩波現代文庫)などの「ファンタジー」に関する著作があります。今度、『いまファンタジーにできること』(河出文庫)が刊行されました。本書は世界の、有名なファンタジー小説の解説本です。山本藤光
2022年02月24日
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220223:ダール『少年』文庫に■ウクライナ東部の2地区は、親露武装勢力が一方的に独立を主張していました。プーチンはここの独立を承認したのです。これは沖縄が中国の勢力に支配され、中国がその独立を承認したと同じことです。独立国家を守るために、ロシア軍はここに駐屯することになるでしょう。とんでもないストーリーです。あそこの2地区はもともとロシアが実行支配していたのだから、では収まる問題ではありません。■ロアルド・ダールは『オズワルド叔父さん』(ハヤカワ文庫)を推薦作として紹介しています。『チョコレート工場の秘密』(ダール・コレクション2、評論社)も捨てがたいのですが。今度『少年』(ハヤカワ文庫)が刊行されました。ダールの少年時代を描いた作品で、自筆のイラストや写真がそえられています。ダールの愛読者の私としては、とてもうれしい一冊です。山本藤光
2022年02月23日
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220222:俵万智『伊勢物語』がいい■昨日は何度も、ヤフーニュースにアクセスしました。ウクライナが心配です。東部地区では、親露派武装勢力とウクライナ国軍の双方が、「攻撃された。死者がでた」と主張しはじめました。戦争の前段階に、突入したといえます。人道上の見地から、ロシア軍の介入はありえます。おまえが人道をいうのか、とののしりたくなります。何事もない、奇跡を祈っています。■俵万智・訳『伊勢物語』(21世紀少年少女古典文学館2)を読みました。味わい深い訳文から、新しい『伊勢物語』が立ち上がりました。『伊勢物語』はたくさんの訳文や関連本を読んでいます。ざっと列記してみます。――伊勢物語・ビギナーズ・クラッシック(角川ソフィア文庫A2-2坂口由美子・編)――大庭みな子:大庭みな子の竹取物語・伊勢物語(集英社文庫)――日本文学全集03伊勢物語(川上弘美訳、河出)――杉本苑子:伊勢物語・古典を読む13(岩波書店)――朝日新聞社学芸部編:読みなおす一冊(朝日選書)――阿刀田高監修:日本の古典50冊(知的生きかた文庫)――一校舎国語研究会:日本・名著のあらすじ(コスモ文庫)――清川妙:乙女の古典(中経文庫)――久保田淳:日本文学の古典50選(岩波ジュニア新書)――黒澤弘光・竹内薫:心にグッとくる日本の古典(NTT出版)――小林保治編:あらすじで読む古典(新人物文庫)――G・B編:3行でわかる名作&ヒット本250(宝島文庫)――高木和子:平安文学でわかる恋の法則(ちくまプリマー新書)P18、56、126、181――田辺聖子:竹取物語・伊勢物語(集英社文庫75M)――田辺聖子:古典の森へ(集英社文庫)――谷沢永一:紙つぶて(全)(文春文庫)――俵万智:恋する伊勢物語(ちくま文庫)――津島佑子:「伊勢物語」「土佐日記」を旅しよう・古典を歩く2(講談社文庫)――寺山修司:私という謎・寺山修司エッセイ選(講談社文芸文庫)――中村真一郎:色好みの構造・王朝文化の深層(岩波新書)――中村真一郎:王朝物語(新潮文庫)――西沢正史:あらすじダイジェスト・日本の古典30を読む(幻冬舎)――日本名作委員会:日本の名作あらすじ200本(宝島文庫)――橋本治:これで古典がよくわかる(ちくま文庫)――林望:古典文学の秘密(光文社文庫)――福田和也:贅沢な読書(ちくま文庫)――山口仲美:日本語の古典(岩波新書)――吉本隆明善著作集4文学論1(勁草書房)山本藤光
2022年02月22日
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220221:清水義範『パスティーシュ100』は宝物■カーリング女子はイギリスに敗れ、銀メダルとなりました。試合は残念な流れでした。でもよくがんばりました。テレビ中継はつらくなって、途中で視聴を止めてしまいました。大健闘をたたえたいと思います。ロコ・ソラーレありがとう。■今朝、勝負を終えたカーリングの両チームの交流をビデオで観ました。本当に胸を打たれるほどの、すがすがしさがありました。ごたごた続きのペテン五輪を締めくくる、最高の映像でした。ロコ・ソラーレありがとう。■清水義範『パスティーシュ100』(全6巻、ちくま文庫)は思い出したように読む全集です。ここには「蕎麦ときしめん」(第4巻)、「国語入試問題必勝法」(第2巻)などの代表作が所収されています。おそらく絶版だと思います。清水義範が好きな読者には、たまらない全集です。探してみる価値、ありです。山本藤光
2022年02月21日
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220220:津田梅子のこと■カーリング女子が決勝ラウンドで、一昨日破れたスイスを下し、決勝進出を決めました。一昨日は決勝ラウンドの夢を絶たれ、無念の記者会見をしていました。その席上で、なんと希望の一報がもたらされたのです。一度は死んだ身。あとは頂点を目指すのみです。■新五千円札の顔になる津田梅子(つだ・うめこ)に関する著作は、私の蔵書の範囲では次のとおりです。津田梅子は、日本における女子教育の先駆者と評価されています。女子英學塾(のちの津田塾大学)創立者です。――津田梅子・人と作品116(清水書院)――吉川利一:津田梅子(中公文庫)――関川夏央:一九〇五年の彼ら・現代の発端を生きた十二人の文学者(NHK出版新書)――大庭みな子:津田梅子(朝日文庫)山本藤光
2022年02月20日
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220219:齋藤愼爾『寂聴伝』がいい■ロシアのウクライナ侵攻は、あと数日で間違いなくおこる。ネット評論家は、そう口をそろえています。一度振り上げた拳を、プーチンは下ろせないようです。これで世界は泥沼と化します。アメリカに強力な指導力がない今、欧州は足並みを乱すことなくロシアに対峙してもらいたいものです。■齋藤愼爾(さいとう・しんじ)『寂聴伝・良夜玲子』(新潮文庫)は傑作でした。寂聴については、尾崎真理子『寂聴文学史』(中央公論新社)も素晴らしい作品でした。波瀾万丈の生涯ですから、ついつい引き込まれてしまいます。山本藤光
2022年02月19日
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220218:高樹のぶ子『ほとほと』文庫に■習近平はロシアのウクライナ侵攻を支持するといっています。ところがとんちんかんな社説がありました。朝日とならぶ反日地方新聞の引用です。――武力衝突が起こればアジアの安保環境にも影響しよう。ロシアに自制を求めることこそ、大国となった中国が果たすべき役割だ。――こんな絵空事をよくもぬけぬけと書けるな、とあきれてしまいました。■高樹のぶ子『ほとほと』(毎日文庫)が文庫になりました。愛する人との別れと再会を、四季に重ねて描いた24の短編が所収されています。高樹のぶ子は『光抱く友よ』(新潮文庫)を推薦作として紹介しています。本書は高樹のぶ子のすべてが詰まった、宝石箱のような作品集です。山本藤光
2022年02月18日
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220217:曽野綾子のミステリー■巨人と日ハムの練習試合を録画でみました。原、新庄監督の長いやり取りは、映っていませんでした。でも「日刊ゲンダイ」に、こんな記事がありました。新庄は小林捕手をねらっているようです。――日ハムは昨年12球団最多の123個も盗塁を許した捕手が弱点のひとつ。パの5球団にはすでにバレているだけに、是が非でも強肩の捕手が欲しいという事情があります。――大城、岸田がいるので、小林はプレゼントしてあげてもらいたいと思います。■社会人になって最初に読んだのは、曽野綾子『誰がために愛するか』(文春文庫)でした。遠距離恋愛をしていた彼女に、ふられて寂しかったのだと思います。その後、曽野綾子は読んだことがありません。昨日書店で、曽野綾子『ビショップ氏殺人事件』(中公文庫)を見つけて購入しました。驚きでした。こんなジャンルの作品があったとは、知りませんでした。猛烈に読んでみたいと思いました。山本藤光
2022年02月17日
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220216:古井由吉『この道』文庫に■ウクライナ情勢めぐり岸田首相は初めて、「ロシア制裁」を打ち出しました。米国にブッシュされたのだと思います。中国には強くでられない岸田ですが、ウクライナへの姿勢はたのもしいものです。米国は岸田政権のぐだぐだに対して、本気で怒っています。これからも強い力で、尻を蹴りつづけるでしょう。■古井由吉(ふるい・よしきち)は、『杳子/妻隠』(新潮文庫)を推薦作として紹介しています。古井由吉は2020年に世を去りました。生前は「内向の世代」の代表格として、文壇を牽引しつづけました。今度、待望の『この道』(講談社文庫)が文庫化されました。詩的な文章で老いを語る、古井由吉晩年の大傑作だと思っています。山本藤光
2022年02月16日
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220215:「21世紀版 少年少女古典文学館」孫へ■カーリング女子は、初戦に敗れたものの、日本チームは逆転につぐ逆転で勝ち進んでいます。しかし今度も韓国に敗れてしまいました。敗者として対戦相手をリスペクトするスタイルは、今回も健在でした。さわやかないいチームです。■「21世紀版 少年少女古典文学館」(全25巻、講談社)のなかからは、『堤中納言物語』(干刈あがた)を推薦作として紹介しています。この全集は「少年少女」と名打っていますが、大人向けの作品にルビを振っただけのものです。現在『とりかえばや物語』(田辺聖子)を読んでいます。詳しくは検証していませんが、本書は『とりかえばや物語』(文春文庫)と同じもののような気がします。しかしこの全集は孫にプレゼントしたいと思っています。山本藤光
2022年02月15日
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220214:『坂の上の雲』解説本■午前3時。雪の予報でしたが、外は雨でした。これから、雪に変わるのかもしれません。まずはほっとしました。■日韓の外相がハワイで対面での会談をおこないました。結局平行線。やるだけ無駄です。かの国は、無視するのがいちばんです。■司馬遼太郎(しば・りょうたろう)は、『坂の上の雲』(全8巻、文春文庫)を推薦作にしています。本書がとりあげられている、本のリストをご紹介します。私の書評はこれらを全部読んでから書くので、結構しんどい作業になっています。――新潮現代文学46(解説:山崎正和)――新潮日本文学全集60(解説:山口瞳)――赤祖父哲二ほか:現代小説を狩る(中教出版)――小田切進・尾崎秀樹:日本名作事典(平凡社)――栗坪良樹編:現代文学鑑賞辞典(東京堂出版)――車谷長吉:文士の魂(新潮文庫)――酒井茂之・編:一冊で日本の名著100冊を読む(友人社)――関川夏央:司馬遼太郎の「かたち」・この国のかたちの十年(文藝春秋)――文藝春秋2011.12月臨時増刊号:坂の上の雲・日本の勇気――日本博識研究所:「坂の上の雲」に学ぶリーダーの12ヵ条(ワニ文庫)――関川夏央:坂の上の雲と日本人(文春文庫)――谷沢永一:一冊でわかる『坂の上の雲』・司馬遼太郎が伝えたもの(PHP2009)――半藤一利:歴史をあるく、文学をゆく(文春文庫)――半藤一利:清張さんと司馬さん(文春文庫)――半藤一利:若い読者のための日本近代史・私が読んできた本(PHP文庫)――文藝春秋2016.03特別増刊号:司馬遼太郎の真髄「この国のかたち」――明治「時代と人物」研究会:『坂の上の雲』人物列伝(徳間文庫)――森史朗:司馬遼太郎に日本人を学ぶ(文春新書)――安原顕・編:ジャンル別文庫本ベスト1000(学研M文庫)――洋泉社MOOK:国民的作家10人の名作100選(洋泉社)山本藤光
2022年02月14日
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220213:栗坪良樹『現代文学鑑賞辞典』重宝しています ■日本、米国、オーストラリア、インド4カ国(通称クアッド)の外相が11日、豪メルボルンで対面形式の会談を行いました。中国とロシアを念頭にしたクアッドですが、もう少し強いメッセージを出せないものか、と歯がゆさを感じます。たとえば台湾や尖閣への領海侵犯があったら、〇〇の制裁を加えるなどと。■栗坪良樹(くりつぼ・よしき)『現代文学鑑賞辞典』(東京堂出版)には、非常にお世話になっています。390作品の論評が掲載されており、未読の本を探すときに便利です。帯には「金色夜叉から鉄道員まで」とあります。早く「その2」を出してもらいたいものです。山本藤光
2022年02月13日
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220212: 『小川洋子の偏愛短篇箱』読むべし■やっとですよ。嬉しいので、長い引用をかんべんしてください。これでウイズコロナ時代の到来です。――政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会(尾身茂会長)で、感染拡大防止と社会活動の両立に向けた「第6波」からの出口戦略を議論する見通しとなった。オミクロン株と季節性インフルエンザとの比較分析などを行う方向だ。感染症法上の位置付けを現在の「2類相当」からインフルエンザ並みの「5類」へ引き下げるべきかの議論に発展する可能性がある。(ヤフーニュース)■アンソロジーを読むのが好きです。編者の個性が出て、何が飛び出してくるのか、わくわくします。私の読書は10冊併読主義です。10コースのなかの1つが「アンソロジー」というジャンルです。現在、『小川洋子の偏愛短篇箱』(河出文庫)を読書中。■本書は「奇」「凄」「彗」と3つに分類されています。「奇」には内田百閒「件」など、「凄」には森茉莉「二人の天使」など、「彗」には向田邦子「耳」などが所収されています。おまけに所収策の巻末には小川洋子のエッセイがそえられています。豪華な作家の短篇は、ほとんどが未読の作品でした。アンソロジーっていいな。山本藤光
2022年02月12日
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220211:秋山駿・磯田光一・松原新一『増補改訂日本文学史・年表』は宝物■千葉市も雪景色の朝です。5センチほどの積雪でまだしんしんと降っています。■以下「朝鮮日報」の記事です。とてもまとまっていたので、引用させていただきます。ショートトラックで中国選手に初めて「失格」がいいわたされ、記者席からミラクルの声があがった、との記事の後段です。――今回の五輪は、開催国の中国に有利な判定が多いと物議を醸している。ショートトラック混合リレーの準決勝では、中国チームがタッチをしなかったにもかかわらず失格にならず、決勝に進出した。男子1000メートル決勝では任子威がシャオリンサンドル・リュウ(ハンガリー)を両手で引っ張ったにもかかわらず、ペナルティーがなかった。スキージャンプでも論争が起きた。個人戦で何ら問題のなかったジャンプスーツが、混合団体では厳格な基準が適用され、ドイツ、日本、ノルウェー、オーストリアの選手5人がスーツ規定違反で失格となった。■日本の近代文学を読むときに必ず参考にしている、大切な一冊があります。秋山駿・磯田光一・松原新一『増補改訂日本文学史・年表』(講談社1957年)がそれです。時系列に文学作品をとらえるときに、非常に参考になります。線引きだらけで茶ヤケしています。これほどていねいに幅広く日本文学を語っている本は他にありません。Amazonを確認したら13冊の出品がありました。本好きの方にお勧めです。山本藤光
2022年02月11日
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220210:辻真先『夜明け前の殺人』読むぞ■北京五輪を批判的に扱った動画は、秒速で削除されまくっています。今朝も「闇のくまさん」の画面は真っ黒です。コメント欄は残っています。そこには他のユーチューバーたちの「おれも消された」などの声があふれています。異状な中国による言論封殺。■何度も書いています。なぜオミクロンを、インフルエンザと同格に分類できないのでしょうか。保健所を介さずに済むし、濃厚接触者の強制待機も必要なくなります。これは政治の決断で簡単にできることです。このままでは、社会が崩壊してしまいます。まあグズ岸田ではムリだと思いますが。■辻真先(つじ・まさき)は『仮題・中学殺人事件』(創元推理文庫)で評価した作家です。最近では『たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説』(東京創元社)が話題になり、本作は文庫化されるのを待っています。待ちきれないので、最新文庫『夜明け前の殺人』(実日文庫)を買い求めてきました。まずは本書を読んでみます。山本藤光
2022年02月10日
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220209:三上延『同潤会代官山アパートメント』読むぞ■冬季五輪はスケートでもスキーでも、不可解な「違反」判定が横行しています。ショートトラックでは「幸運」にも、圏外から中国は金メダル。ジャンプでは高梨をはじめ、有力選手が次々にスーツ違反で失格となっています。また金メダル候補のコロナ陽性も続き、ペキン五輪への疑念が色濃くなってきました。これではまるでペテン五輪です。■北上次郎が絶賛しているので、三上延(みかみ・えん)『同潤会代官山アパートメント』(新潮文庫)を読むことにしました。三上延は『ビブリア古書堂の事件手帖』(MW文庫)を推薦作として紹介しています。今回も期待しています。山本藤光
2022年02月09日
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220208:仁木英之『君に勧む杯』読んでみよう■岸田政権はロシアのウクライナ侵攻があれば、制裁する意思を固めたようです。おそらくアメリカにせっつかれたのでしょう。今回もあまりにも遅い決定でした。それでもやっとG7国と足並みがそろいました。中国に対しても、このくらい強く出てもらいたいものです。■前から気になっていました。「文豪とアルケミスト」のことです。どうやらゲームのようです。はでなイラストで文豪を描いており、老人には縁遠いものです。ところが新刊のコーナーで、このゲームをノベライズした、文庫を見つけました。仁木英之『君に勧む杯』(新潮文庫NEX)です。井伏鱒二を取り上げているようです。これなら抵抗がないので、買い求めてきました。読んでみます。山本藤光
2022年02月08日
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220207:「戦後短篇小説再発見」全18巻は宝物■以下、東スポWEBニュースからの引用です。韓国は中国の属国ではない、という怒りはもっともです。――北京五輪の開会式で韓国の伝統衣装が「中国の少数民族」として登場したことが物議をかもしている。これに韓国側が猛批判、国際問題に発展する可能性も出てきた。■中村真一郎は『四季』(新潮文庫)を推薦作にしたいと準備中でした。昨日『女体幻想』(新潮文庫)を読み終え、すてきな文章だなと感心させられました。『天使の生活』(「戦後短篇小説再発見第4巻」講談社文芸文庫所収)も捨てがたいのですが。■「戦後短篇小説再発見」は、全18巻のすこぶる価値あるアンソロジー全集です。現在、第7巻まで読み進めています。魅力的な短編小説満載のシリースは、宝物のように大切にしています。山本藤光
2022年02月07日
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220206:西村賢太氏が亡くなる■昨日の産経新聞の社説は、「北京五輪開催の■はあるのか」という疑義でまとめられていました。そういえば東京五輪のとき、朝日新聞は中止せよとの社説を発していました。北京五輪について、朝日はどう書いているのでしょうか。購読していないのでわかりません。■芥川賞作家の西村賢太氏が亡くなりました。『暗渠の宿』(新潮文庫)を推薦作として紹介しています。つい先日石原慎太郎氏がなくなり、石原氏が西村賢太氏の『苦役列車』(新潮文庫)の解説を書いていることを思い出して、書棚から取り出したばかりです。まだ54歳でした。石原氏の追悼のための本が、西村氏のものになったのは空しいできごとです。山本藤光
2022年02月06日
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220205:佐川光晴のこと■アメリカ政府は五輪選手に、五輪憲章にのっとり「人権尊重」と発言することはかまわないと伝えました。中国に対する毅然とした対応です。そんなことで拘束されたら、国は選手を守るといっています。及び腰の岸田には、絶対にいえないセリフだと思います。■佐川光晴(さがわ・みつはる)は、『虹を追いかける男』(双葉文庫『生活の設計』所収)を推薦しています。この作家の描く世界は好きです。特に集英社文庫の「おれたちの」シリーズはお勧めです。タイトルを書いておきます。人生っていいな、としみじみと感じさせられます。著者についてもっと知りたい方は、「山本藤光の文庫で読む500+α」をご覧ください。――おれたちの青空――おれたちの約束――おれたちの故郷山本藤光
2022年02月05日
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220204:2冊のワイルド『ドリアン・グレイの……』■菅直人、小泉純一郎、鳩山由紀夫、細川護熙、村山富市の5人の首相経験者が欧州連合(EU)欧州委員会に、東京電力福島第1原発事故の影響で子供が甲状腺がんに苦しんでいるとした書簡を宛てた問題で、福島県の関係者に反発が広がっている。――昨日の産経新聞で阿比留瑠比氏が、そんな事実はないと断言しています。これでは、福島の風評を拡散しているだけの、デマ行為です。こんなバカどもが、日本のトップだったとは情けない。■未読の著作だと思って、ワイルド『ドリアン・グレイの画像』(岩波文庫245-1西村孝次訳)を買い求めました。『ドリアン・グレイの肖像』(岩波文庫245-1富士川義之訳)なら以前に読んでいます。買い求めた本は厚さも既読のものとは違いました。しかし2冊を並べてみて、驚きました。分類番号はまったく同じだったのです。タイトルを変え、訳者も変わっていました。これでは読者はダマされてしまいます。まあ別訳でもう一回読むチャンスが生まれた、としておきましょう。山本藤光
2022年02月04日
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220203:今村翔吾のこと■石原慎太郎さんが89歳で世を去りました。作家、政治家、東京都知事と実直に人生を突き進んだ、偉大な男に敬意を表したいと思います。ところが朝日新聞は死人にむち打つような記事を「天声人語」に掲載したようです。「虎の門ニュース」で報じられていました。批判的な、中国や韓国の訃報記事と酷似しています。そんな朝日新聞の仕打ちに、心底から腹が立ちました。さっさと中国か韓国に消えろ。■今村翔吾は 『塞王の楯』(集英社)で直木賞を受賞しました。順当だと思います。最近の充実振りには、目を見張るものがあります。2020年『じんかん』(講談社、山田風太郎賞受賞)、2021年『羽州ぼろ鳶組』シリーズ(祥伝社文庫、吉川英治文学賞受賞)とずっと高評価が続いていました。私は今『じんかん』を読んでいます。山本藤光
2022年02月03日
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220202:円地文子『食卓のない家』復刻文庫に■石原慎太郎氏が亡くなりました。『太陽の季節』(新潮文庫)の書評を書こうと、たくさんの資料を読んでいる最中でした。ご冥福をお祈り申し上げます。もう少し資料を漁って、立派な『太陽の季節』論にしたいと思います。■毎日山のように届く、メールの大半は屑です。カード支払いの明細確認が一番多く、毎回辟易しています。最近は「Ctrl」+「A」で、読まずに一挙削除しています。貴重な要件は電話でお願いします。でなかれば屑とともに消えていますので。■円地文子は『なまみこ物語』(新潮文庫)を推薦作として紹介しています。『食卓のない家』(新潮文庫)も紹介したかったのですが、絶版だったのであきらめていました。それが今度、中公文庫から復刊されました。ミステリーに分類してもよいほどの本書は、途中でページが閉じられないくらいの迫力があります。楽しみながら再読して、ぜひ取り上げたいと思います。著者晩年の大傑作です。山本藤光
2022年02月02日
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220201:野上弥生子『秀吉と利休』文庫復刊■今日から2月。コロナ禍での1月は、いつもよりも慌ただしく行ってしまいました。もうすぐ北京冬季五輪です。中国は台湾を「中国台北」と表記する暴挙に出ました。これまでの「中華台北」よりも、はるかにおぞましい呼称です。当然台湾は開閉会式への出席を拒否しました。こんな五輪は認められません。■野上弥生子(のがみ・やえこ)は、『真知子』(新潮文庫)を推薦作にと考えていました。しかし今度、中公文庫で『秀吉と利休』が復刊されました。作品としてはこちらに軍配をあげたいので、再読してみたいと思います。むかし図書館で借りて読み、心を打たれた記憶があります。山本藤光
2022年02月01日
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