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カテゴリ: 連載小説
久々です 今年は定期的に書いていきますので よろしく
バックナンバーは自由ページでみてください!
なお 朝アップ分 一部手直ししました

本社からきたCFOと称する人間は 歳の頃は松田とそんなに変わらない歳格好で、昼過ぎの飛行機で成田についた。蒲田の事務所に着いたのは5時近くになっていた。おおきなキャンバス地のボストンをひとつ持った中肉中背の男で、深田と大きな声で挨拶をすると、社長室のドアはしめられ、10分、20分と時間は過ぎていった。赤城と安藤はなにごともないかのように、パソコンに向かって打ち込んでいる。松田は、安藤から指示のあった月末支払いの「物品購入依頼書」を整理していた。時計は6時近くになっていた。
「安藤、ちょっと」
 社長室があき、安藤は中にはいっていった。安藤の手にはさきほどまで作成してチェックを重ねていた、ロータス123で作成した資料があった。そのB4の資料といっしょにカシオの12桁どりの電卓、それもかなり年季のはいったものを手に社長室に入っていった。
 しばらくすると、そのCFOはドアから出てきて、安藤、深田と握手すると事務所を出ていった。江頭も、行き先表示板に手早く「NRと書いて、一緒に出ていった。
安藤は宿題と称するファイルを手に席に戻ってきた。そのファイル
は さきほど安藤が持ってはいったファイルで、そこに色取りあざやかな付箋が何か所かついていて、ぴらぴらしていた。

「明日ですか?」
松田が、びっくりした声をあげた。
「日本の時間じゃなくて本社の明日だよ。監査する会計事務所のアメリカの本部がデータほしいらしい」
ニューヨークと東京は時差が半日ある。あすということは 明日中に仕上げればニューヨークの明日と言う締切に間に合う。これには、松田も多いにこのあと助けられる。だから本社の始業前までに仕上げて、会社を後にすれば、クレーム対応は あすの仕事になるわけだった。

「じゃあ、そろそろ行こうか」
深田が、経理のところへ、すでに上着を着て、鞄をもった風体で顔をだしてきた。
「安藤、あしたまでだからな。とのむよー」
深田はそういうと、ポケットからマイルドセブンをとりだし、火をつけた。まだ、この時、オフィス内は禁煙にはなってなかった。自分の机の隣はあいているのだが、そこにはファイルが3冊重ねておいてあった。あけてみると、証憑類、つまり領収書とかのコピーが綴じ込まれていた。
「これ、なんですか?監査の資料ですか」
一瞬 赤城の顔色がかわったことに松田は 気付かなかった。
「あした説明するよ。赤城、キャビネットにいれとかないとまずじゃないか」

そのとき深田の携帯がなった。
「どちらでもないんですよ。王女様のうたげの後ですよ」
赤城が小さな声で松田に教えた
その「うたげ」の意味。翌日、赤城は知る事になる。

歓迎会は近くの焼き鳥屋であった。6時すぎに安藤、赤城と焼き鳥屋の縄のれんをくぐった。なぜか、深田がはちまきをしめてカウンターにはいっている。

別に焼き鳥を食べるために会社にはいったわけではない。とまどいともなんともいえない微妙な表情を松田は見せた。それとも深田は 焼き鳥やもやっているのか?
外資の経理をやりたくて はいったのだが.....。





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最終更新日  2005.01.16 20:06:36
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Re:おれは中小企業外資サラリーマン (6)(01/16)  
カナダ村  さん
小説1~5を通して拝読しました。じつはちょっと、こんなにおもしろかったか、と以前の印象を塗り替えたので、先の「感想」の失礼をお詫びする気持です。
ネットで読むと急ぎ足になるので、いけないとは思っていたのですが、こうしてゆっくり読んでみると(通常は当たり前の読み方)、雑誌で読むレベルまで完成している。連載小説を批評できないように、まだ途中なので、今後の展開で「おもしろさ」の評価は変わるでしょうが、種々の魅力は潜在している。たとえば、蒲田という場所の設定、外資系だが中小、しかも胡散臭い会社。キャラクターの書き分け。妻、転職など、ちゃんと主人公の背景がある。
5回では売り上げ偽装が出てきた。100本を1000本にするトリックを読みたい。
この小説は何枚ぐらいにするつもりか。100枚ぐらいか、1冊250~の長編のつもりか、それによてまた違う展開になるでしょう。
つかんだエピソードを生かしてその山を作り、山には少々執着して書き込み、作品の深さ厚さを「演出」するのも手法かと。(失礼は、おゆるしください)ご健筆を!
サクラ電報、むかしありましたね。
(2005.01.16 13:58:05)

Re:おれは中小企業外資サラリーマン (6)(01/16)  
カナダ村  さん
小説1~5は1~6の誤りでした。 (2005.01.16 14:00:02)

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