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[1] 映画鑑賞記 先週半ばから所用で、関東の方に行っていた。 その間に、現地の友人たちと 「スカイ・クロラ」(2008年,日本・アニメ) を鑑賞。 非常に押井守監督らしい作品で、 ただ自分の撮りたい(作りたい)シーンだけを積み重ねただけの映画。 よって、 映画に「物語」を見に行っている人には不向き。 カップルで観に行くにはお奨めできない。 効果音とBGMだけで、台詞が一切なくても良いくらい。
2008年08月18日
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[1] 映画鑑賞記 友人と、 朝日放送新社屋完成記念、 「The ショートフィルムズ」(2008年,日本) を鑑賞(→詳しくはコチラ)。 井筒和幸、 大森一樹、 崔洋一、 阪本順治、 李相日、 監督によるのショートフィルムフェスティバル。 感想、 5本一作品と考えれば、バランスは良かったが、 個々の作品は、可もなく、不可もなく。 一作品20分弱程度のショートフィルムでは、各監督その実力、真価をを発揮できない ということか。
2008年07月15日
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[1] 映画鑑賞記 ニコラス・ケイジ主演の映画、 「NEXT」(2007年,アメリカ) を試写会にて鑑賞。 (上の写真は原作のフィリップ・K・ディック「ゴールデン・マン」) 二分先までの未来を見ることのできる男(ニコラス・ケージ)が、FBIの捜査官(ジュリ アン・ムーア)に、テロリストグループの仕掛けた核爆弾を探してくれ~と、頼まれたこと で、すったもんだとする話。 三本立ての一本として、あるいは何か目当ての作品がシネコンで上映されている際にで も、ついでに観れば良い類の作品。 内容に関しては、まあこんなもんでしょう、という事前段階で想像できる範囲が特に出る こともなく、可もなく、不可もない(?)作品だったように思う。期待していたならば、若 干不可よりかも(五段階評価の2.5というところ)。 それ以外の部分では、女性登場人物たち(FBI捜査官、テロリストの一人、主人公の理想 の女性、ニュースリポーターなど)が、主演のニコラス・ケイジ以上にやたらと目をを引く な、と感じたり、チョイ役で出演していたピーター・フォーク(「刑事コロンボ」のコロン ボ役で有名)もえらいおじいちゃんになったもんや、という感慨があったくらい。 ああそれと、ジュリアン・ムーアって松坂慶子に似ているかも。という埒も無いことだっ たり。
2008年04月23日
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[1] 映画鑑賞記 最近、久しく映画館に脚を運んでいなかったところを、誘われ、 「ジャンパー」(2007年,米) に連れて行ってもらった。 瞬間移動能力を持った青年が、好き勝手、欲望のままにテレポートしまくった為に、 彼のそのような行動に賛成しかねる組織に命を狙われる物語。自業自得。 (映画公式サイトはこちら。YouTube予告編映像はコチラ) 世界中のありとあらゆる観光名所に主人公が瞬間移動しまくるので、お手軽観光旅行 案内といった感じで、ロケご苦労さんという作品。 ただ、「うわぁー自分も是非そこに行ってみたい!」という気には全くならない。 登場人物たちの台詞がチープだし、物語のプロットもちょっと手抜き気味。 例えば、テレポートなど使わなくても銃があれば即刻方が付くと思われる局面でも、 主人公側の理由ではなく、主人公たちにそれを使われると組織側が対処できない故に、 製作者サイドの理由で、飛び道具を使用していない節がある。 (火炎放射器を飛び道具とカウントするのであれば、一応主人公側も飛び道具を使用し たと言えるかもしれない。ただ、火炎放射器は映像としては派手だけど、その場面で銃 ではなく、あえて火炎放射器な理由は、物語上見受けられない。その理由は、殺傷能力 に手心を加えるため、というやはり主人公側ではなく、製作サイドの思惑がありあり) でも、そういう部分に目をつぶって、何も考えずに見るなら、瞬間移動に次ぐ、瞬間 移動の応酬である意味突き抜けており、ここまでやるか、と楽しく見れる映画。 P.S. 幼馴染のヒロインが、それほど魅力的にも見えないのも、バットマン(ビギンズ)や、 スパイダーマン等でもお馴染みの、特殊能力を持つ主人公ものの一つのハリウッドのパ ターンと言えそう。
2008年03月17日
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[1] 映画鑑賞記 先週、門前払いを食った(詳しくはコチラ)、 「チーム・バチスタの栄光」(2008年,日本) の試写会を、浜村淳のエスコートで鑑賞。 協賛がシマヤで、「だしの素」と「そばのおだし」をお土産にもらう。 「このミス大賞」受賞の、ベストセラー小説を映画化した作品。 竹内結子、阿部寛主演映画。 <成功率60%という心臓手術“バチスタ手術”。 その専門集団「チーム・バチスタ」は、手術成功記録を26連勝と伸ばしていた。 しかし突如、3例続けて術中死が発生。事故か? 殺人か? 内部調査にあたった心療内科医の田口の前に、「これは殺人だ!」と断言する 破天荒なキレモノ役人・白鳥が現れた……。> ミステリ映画。 「本格ミステリ」ではなく、「社会派ミステリ」。 原作は未読。同じバチスタ手術を取り扱ったドラマ(および漫画)である「医龍」も 観ていない(読んでいない)ので、比較はできないが、この手の映画にありがちな理解 不能な専門用語や、複雑で把握の困難な人間関係といった事柄が、単純明快にして、要 領よく説明されており、それらに煩わされることなく、スンナリと映画に集中すること ができた。 大筋や、ミステリ自体は非常に地味ながら、観ていて全く飽きない、面白い作品だった。 テーマ自体も、前面に押し出す、押し付けがましいものではなく、観客個々の感じ方に 委ねられており、娯楽作品として、肩肘張らずに鑑賞できる。 登場人物たちも皆、キャラが立っており、それぞれの人物を演じる役者の演技も良かっ た。小ネタもベタながら、くすりとさせられる。 「絶対観るべき!」と自ら触れて回るほどの映画ではないが、これから観に行こうとい う人たちに「どうやった?」と感想を求められたら、素直に「ああ、面白かったよ」と応 えられる作品。
2008年02月05日
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[1] 映画鑑賞記 映画のサービスデー(毎月1日)だったので、 「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」(2007年,米;R-15) を観に行ってきた。 監督ティム・バートン、主演ジョニー・デップコンビによるミュージカル映画。 いかにも、ティム・バートンのギミックと世界観。 年齢制限と血しぶきのあるディズニー作品という感じ。 物語自体は他愛ない。 でも、「観て」いて、とにかく楽しい。
2008年02月01日
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[4] 映画鑑賞記 試写会にて、 「テラビシアにかける橋」(2007年,アメリカ) を鑑賞。(→公式サイトはコチラ) ボーイミーツガール。 秘密基地、ごっこ遊び、憧れの美人教師、隣に引っ越して来た自分を理解してくれる 女の子……、という「男の子」の理想の道具立てが詰まったような映画。 前半と後半でガラリとトーンの変わる作品で、前半に感情移入し過ぎていたり、ヒロ インの少女のキャラに萌えてた人には、後半の展開はあまりに好ましいものではない。 後半こそが、製作者サイドの主張したかった部分だと、頭では理解できても物足りな さが残る。 個人的には、ヒロインの少女役のアナソフィア・ロブが良かった。 「チャーリーとチョコレート工場」で、ずっとガムをかんでいる娘を演じていた子。 「レオン」でナタリー・ポートマン、「ゴーストワールド」でスカーレット・ヨハン ソンを見たときに感じたのに近い印象(多分、言い過ぎだけど)。 今後の活躍にも注目したい。
2008年01月16日
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[1] 映画鑑賞記 試写会にて、 「銀色のシーズン」(2008年,日本) を鑑賞。 フジテレビジョン製作ながら、 現在のNHKの大河ドラマ「篤姫」メインキャラの瑛太、 現在のNHKの朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」メインキャラの青木崇高が、 出演している、雪山青春物語。 「期待してなかったので(それなりに)面白かった」が、 映画にして見栄えのする物語というものは、もはや飽和しているのだろう。 よくある話の複合体。 いかに、物語の装飾に尽力するかだけか。 それでも中盤はダルい。 スキーをテーマにした作品でも、バブル期の作品と比較すると、時代の雰囲気の変遷が よく分かる。 ただ、このタイトルは、その時代の匂いをプンプンと残しており、いかがなものだろう。 少しもキャッチーではない。
2008年01月08日
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[1] 映画鑑賞記 元々、「ナンバー23」を観ようと思って映画館に行ったものの、時間が合わなかったの で、代わりに、 「モーテル」(2007年,米・PG-12) を鑑賞。 ケイト・ベッキンセール、ルーク・ウィルソン主演のスリラー。 車の故障で仕方なく、薄汚いモーテルに泊まることになった夫婦。 部屋に置かれていたビデオテープの中身は、自分たちが泊まっている部屋を舞台に、宿 泊客たちの殺害シーンを記録したスナッフ・フィルムだった。 夫婦は、今まさに自分たちを撮影する複数のカメラの存在に気づき……。(予告編) モーテルひとつと、10人に満たない登場人物でも、ゲーム的ワンアイデアがあれば映画は 作れる、という好例。 「ヒッチコック劇場」的な匂いのする作品。 もし、面白いか、面白くないか、と尋ねられれば「普通」と答えるが、 好きか、嫌いか、と聞かれれば「割かし好き」と答えると思う。
2007年11月29日
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[1] 映画鑑賞記 すぐに感想を書くつもりが延ばし延ばしになってしまった。 一昨日、 「パンズ・ラビリンス」(2006スペイン=メキシコ,PG-12) を鑑賞。 自分的に、今年は映画の当たり年。 昨年よりも、今年の方が趣味にあう作品が多い。 これもそんな作品の一つ。 レジスタンスが各地で政府軍と戦っている、1944年のスペイン。 現実と幻想の世界で生きる少女と、政府軍で大尉を務める彼女の義理の父親と、彼の元で メイドとして働くレジスタンス軍のスパイ女性を描いた物語。 (映画としての主人公は、少女。詳しくは公式サイトのTRAILERででも) ダークファンタジー。 ギレルモ・デル・トロ監督作品。 2006年(第79回)アカデミー賞において、撮影賞、美術賞、メイクアップ賞の三部門で受 賞を果たし、脚本賞、外国語映画賞、作曲賞でもノミネートされている。 「だからどうした」と言いたくなる部分が多い物語であるが、それを含めて良い。 テリー・ギリアム監督の「ブラザーズ・グリム」と比べて、自分感想比で50倍くらいこち らが面白い(何故、「ブラザーズ・グリム」かというと何となく、この作品を連想させる要 素が随所に見られるため)。 ロリコン、スカトロ、SMと監督の変態趣味が全開。 例えとして、やや不適当かもしれないが、宮崎駿の監督アニメ「千と千尋の神隠し」に 「痛み」を加えたようなテイスト。 一見の価値あり。
2007年10月25日
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[1] 映画鑑賞記 最近観た映画2本。 1本目、先週の金曜日に観に行った、 「ローグ アサシン」(2007年,米・PG-12) サンフランシスコを舞台に、縄張り争いを行うチャイニーズ・マフィアとヤクザ、そして FBI捜査官と伝説の殺し屋「ローグ」の卍巴の殺し合いを描いたクライム・アクション。 表向きは一方の組織の駒として動きつつ、裏で不穏な動きを見せるローグの目的とは? ジェット・リーと、ジェーソン・ステイサム(「トランスポーター」)が共演。 他に、「ラスト・エンペラー」で愛新覚羅溥儀を演じていたジョン・ローンや、ケイン・ コスギ、石橋凌らが出演。 最後まで飽きずに観れるものの、いまひとつ物足りない。 というか、サスペンスとしても、ヤクザ映画としても、アクションシーンも、カーチェイ スも、ただただ詰め込みました、といった感じで、中途半端。 役どころとして、ジェット・リーは普通に美味しいが、ジェーソン・ステイサムは完全に 割を食いまくった印象。別に彼を起用する必要性はなかったか。 サンフランシスコ「ヤクザ街」の日本語が笑いどころ。 ここまでで、自分が書きたかった以上の分量を書いてしまったし、眠いので、本日観た 「パンズ・ラビリンス」については、また明日ということで。
2007年10月23日
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[1] 映画鑑賞記 二番館にて、 「ブラッド・ダイヤモンド」(2006年,米) を鑑賞。 スリラー。 というよりも、アフリカのダイヤモンドを巡る内戦の様子を、ダイヤの密売人、反政府組 織のダイヤ採掘場で強制労働を強いられた現地人、アメリカから来たやり手のジャーナリス トなどの視点から描いた社会派サスペンス。 そして、レオナルド・ディカプリオ扮する密売人と、彼に同行する現地人が埋めたピン クダイヤを追うロード・ムービー。冒険映画。 メッセージ性の強い映画ではあるが、それ以上にエンターテイメント作品として楽しむ ことが可能である。 面白い。見て損のない映画。 レオナルド・ディカプリオ主演作品としては、ここ最近では彼にとってベストと思える ほど美味しい作品(役どころ)。 「ディパーテッド」のようにジャック・ニコルソンに作品自体を食われていない。 にしても、相変わらず彼の映画における彼の致死率は高い。(←ネタばれ) ちなみに、同時上映作品は「プレスリーVSミイラ男」(2002年,米)と「スズメバチ」 (2002年,仏)。もともと「プレスリーVSミイラ男」を本命で観に行っただけに、得した 気分。今更であるが、良い映画に出遭ったものだと思う。
2007年10月05日
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[1] 映画鑑賞記 試写会にて、 「ベクシル -2077日本鎖国-」(2007年,日本) を鑑賞。 アニメ映画。 多分、物語云々を論じる映画ではないのだと思うけども、映像のクォリティについての 興味も専門知識もないので、そこのところも何が凄いのかさっぱり分からなかった。 筋立て云々については、論じるレベルにない。 脚本がひどい。 これが実写映画であり、商業ベースのアニメ作品であれば企画段階でボツってたと思う。
2007年07月31日
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[1] 映画鑑賞記 試写会にて、 「トランスフォーマー」(2007年,米) を鑑賞。 同名(「トランスフォーマー」)玩具、漫画、アニメを、マイケル・ベイ監督が実写化 した映画。 ジャンルはコメディー(嫌味とか冗談ではなく)。 アクションシーンも、ストーリー進行も全てがネタであり、前振り。 ただあまりにあざと過ぎて、大半は笑えない。 いかにも映画バカというか、映画オタクが作りましたよ~という作品で、メタ的な要素 を多分に含んでおり、サブカルチャー(特に映画)の二次利用で溢れている。 物語は退屈で面白くない。 長い上映時間(144分)が更に長く感じる。 ただ映像体験は新鮮! これがUSJのアトラクションや、Xboxのゲームだったら文句無く面白いはず。 というわけで、「観る」か「観ない」かであれば「観たほうが良い」映画。 でも観るのであれば映画館で。 テレビやDVDで観るのであれば観ない方がまし。時間の無駄。
2007年07月26日
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[3] 映画鑑賞記(といっても、テレビで観た分だけども) 地上波にて、 「時をかける少女」(2006年,日本) を観る。 劇場で鑑賞したときには、物語云々に目を奪われすぎていたが、改めて今回見直して みて、自分がこの映画の何が好きなのか、を考えてみた。 その結果、 ヒロインの、 公共の場(例えば学校であり、あるいは街中)での、 全力疾走であり、飛んだり跳ねたり に爽快感ないしは、羨ましさのようなものを感じているのではないかと思いあたった。 真昼の繁華街で、全力疾走。 できそうでできない。 というか、まずしない。 だから、全力で走る必然性が欲しいのかもしれない。 意外とストレスが溜まっているのだろうか? あるいは、全力疾走はメタファーであって、何かに完全燃焼したい願望なのかも。 やはり、夏の祭典がその場なのだろうか。
2007年07月21日
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[1] 映画鑑賞記 試写会にて、 「ピアノの森」(2007年,日本) を鑑賞。 アニメ映画。 名の知れた俳優や女優を声優として起用する意味を感じられた作品。 「ブレイブ・ストーリー」の松たか子(三谷亘・役)、「スチームボーイ」の鈴木杏( ジェームス・役)、ジブリ作品など、有名芸能人を声優として主役に採用している例は事 欠かないが、下手だの上手いだのの次元を超えて、こんなにも役者本人の顔が透けて見え たのは初めて。 まさに一ノ瀬海役の上戸彩であり、雨宮修平役の神木隆之介。 例えばジブリの作品だと、先に物語や演出ありきでどうしても「アニメ」としての仕事 の完成度が評価されてしまい、役者についてはその後ということになってしまいがちであ るが、この映画は逆。 出演役者に美味しい。 役者が作品を作っている、稀有なアニメ映画である。 外部リンク 映画版「ピアノの森」公式サイト YouTube - 「ピアノの森 映画予告」 ただ付け加えると、予告編で言われているようには、別に涙はしない……。 YouTube - 「松下奈緒 / Moonshine ~月あかり~」(映画主題歌) 原作漫画 一色まこと 「ピアノの森」<1~14>(講談社) 「モーニング」で連載中。
2007年07月16日
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[2] 映画鑑賞記 サプライズゲストとして、主演の田中麗奈と、監督である佐々部清が来ていた、 試写会、 「夕凪の街 桜の国」(2007年,日本) に行ってきた。 生田中麗奈は、 顔の大きさから、体の輪郭まで全てが小柄であった。 佐々部監督のみならず、司会進行のアナウンサー(♀)と比べても一回り小かった。 そして、細かった。 手足は関節部分の筋肉だけが盛り上がり、手首や足首に向かって爪楊枝のように細く すらっと伸びていた。 にもかかわらず、大きな場の支配力を持ち合わせていた。 客席に向かって「最後に一言」のコメントを話している間、会場の空気が緊張感でピン と張り詰めたように感じられた。 映画は、 アメリカによる原爆投下から13年後の昭和33年の広島で、生き残ってしまったことに罪悪 感を感じて日々を生きる皆実(麻生久美子)が主役の「夕凪の街」と、平成19年、現在の東 京で暮らす、皆実の姪である七波(田中麗奈)が、父親(皆実の実弟)を尾行して訪れた広 島で、自分の過去やルーツを再発見していく姿を描いた「桜の国」の二部構成からなる。 (詳しい説明 → フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』) 皆実の、 <「ううん。原爆は落ちたんじゃなく、落とされたんよ」> の一言が何よりも印象的。 世界唯一の被爆国でありながら、原爆被害者や、被爆二世に対する認識かつ想像力を欠く 現在の我々日本人であれば観ておくべき映画、というよりも我々日本人に対して強制的にで も観せた方が良いと思わせる作品だった。 原爆の被害は、直接的な肉体被害や後遺症だけではない。 皆実の罪悪感は誰が作りあげたのか? 映画『夕凪の街 桜の国』OFFICIAL SITE(http://www.yunagi-sakura.jp/index.html) 映画『夕凪の街 桜の国』BLOG(http://blog.eigaseikatu.com/yunagi-sakura/) 関連映像 YouTube → 映画「夕凪の街 桜の国」に込める思い(お好みワイドひろしま) 原作漫画 (第8回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、第9回手塚治虫文化賞新生賞受賞作品) ノベライズ&サウンドトラック
2007年07月09日
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[1] 映画鑑賞記 「セブン」や「ゲーム」、「ファイトクラブ」でおなじみデビッド・フィンチャー監督の 「ゾディアック」(2007年,米) を鑑賞。 小説は長ければ長いほど良いが、映画は90~120分までで良い。 大体そんな風に思っていたが、今年上半期に観た映画で個人的に面白かった作品は、軒並 み150分程度のものばかりであった。 「ブラックブック」(144分)しかり、 「パフューム ある人殺しの物語」(167分)しかり。 本作品の上映時間は157分で、残念ながらこれまた面白かった。 今のところ、今年観たサスペンス映画ではベスト。 1960年代後半~80年にかけて、サンフランシスコに実在した殺人鬼ゾディアック。 その正体を求めることに憑りつかれた男たちの半生を描いた作品。 サスペンス映画の醍醐味ともいうべき、緊張感が常にスクリーン上にみなぎっており、 「ハラハラドキドキ」という陳腐な言い回しでこの作品を評価するのは失礼とも思える。 ただ、実在の未解決の連続殺人事件を題材にとった映画ということであれば、韓国映画の 「殺人の追憶」(2003年)の方が、個人的には、好きである。 「ゾディアック」公式サイト → http://wwws.warnerbros.co.jp/zodiac/ YouTube「ゾディアック」予告編 → http://www.youtube.com/watch?v=YZY0_bslXdQ 関連書籍・映画サントラ
2007年07月05日
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[1] 映画鑑賞記 「大日本人」(2007年,日本) を鑑賞。 松本人志第一回監督作品。 凄く前フリの長い(壮大なスケールの)コント。 笑える。 けれども映画中途における、言葉と言葉の結びつきや、ギミックにおける特別な目新し さは、さほど感じず、 擬似ドキュメンタリー部分は、映画というよりも現代小説に近い。 YouTube - 「大日本人」予告編 「大日本人」公式サイト
2007年06月19日
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[1] 映画鑑賞記 試写会にて 「憑神」(2007年,日本) を鑑賞。 時代劇。 娯楽劇。 幕末の江戸。 代々将軍の影武者を勤めている旗本の家の次男坊が、災いの神を呼び寄せる三巡稲荷に お祈りしたことから、貧乏神・疫病神・死神にとりつかれたことで、生き方であり考え方 を改める物語。 勧善懲悪。 成長譚。 エンドロールがひと味ちがう。 映画が完全に終わるまで、客に席を立たさない手として、こんな方法のあるか、という 感じ。実際、過去の試写会で例を見ぬくらい(司会者が、エンドロールのあとにも以外な オチが、等の告知をしている試写会は除く)皆、本編終了後も席にじーっと座ったままだ った。 デートで観るのに、ちょうど良いくらいの映画。 「憑神(つきがみ)」現場取材 原作本 ↓
2007年06月12日
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[1] 映画鑑賞記 既に原作を読んでいる映画は観に行かない主義ながら、 試写会前の、 ムッシュ・ピエールとルビー・天禄のマジック&イリュージョン・ショーに つられて、 「プレステージ」(2006年,アメリカ) を鑑賞してきた。 マジック&イリュージョン・ショーもさることながら、映画の方も、 「映画のラストは誰にも言わないでください」系の映画ながら、原作を読んでいても 愉しめる作品に仕上がっていた。 二人のマジシャンの確執を描いた原作を叩き台にした、見事な復讐劇。 ただクリストファーノーラン監督の作品らしく、ややこしい構成となっているので、 原作を読んでおくか、もう一度観るかしないと、場面の把握や理解が追い付かない可能性 は大きい。 多分一度観ただけでは、伏線も全て拾いきれないはず。 そういう意味で、一般受けするか、となると疑問。 カットバックの多用で、時間と場所がコロコロと飛ぶので、映画として楽しむことに 集中するのであれば、むしろ原作を読んで臨む方が良いのかも。 この作品の、金曜日に開催される試写会の招待券も持っているので、もう一度観に行く 予定。
2007年05月23日
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[1] 映画鑑賞記 映画観る前から、あらすじや、見所を話すわ、語るわ。 浜村節炸裂。 浜村淳が司会をしていた、 「女帝 (エンペラー)」(2006年,中国・香港) の試写会に行ってきた。 シェークスピアの「ハムレット」を下敷きとした、古代中国が舞台の傾国の美女譚。 タイトルからも推察されるように、ハムレットで言うところのガートルードを主役とした 物語で、ハムレット的人物とは義理の親子という設定。 昼ドラのようなガートルード、ハムレット、オフィーリア、クローディアスの四角関係。 「HERO英雄」系のアジアな映画。 ハリウッドでは100%作れない世界観。 見得の切り方や、話の作り方は舞台的。 映像に飽きはなかったが、物語は退屈。 時間以上に長く感じる。
2007年05月15日
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[1] 映画鑑賞記 一昨日△、昨日△と続いたが、今日は文句なく◎。 「ブラックブック」(2006年,オランダ・ドイツ・イギリス・ベルギー) を観てきた。 第二次世界大戦時のナチス占領下のオランダで、時代に翻弄されるユダヤ人女性の半生 を描いた作品。 恐ろしいほどによくできた、素晴らしい脚本! 「アメリ」「ライフ・イズ・ビューティフル」「インファナル・アフェア」といった 作品に肩を並べる、エンタテイメント性をも兼ね備えた作品。 2時間24分という上映時間なりの長さは感じても、それがまったく苦痛にならず。 今すぐにでも、もう一度観たいくらい。 というか、観たい! 長いあいだ、映画のパンフレットなんぞ買っていなかったけれども、久々に衝動買いして しまったほど。 鑑賞後もそれくらいに、オモチロイ映画観たわ~、という気分や興奮が続いている。 観ていない人に、自信を持って薦められる映画。 ラストの、 <「やっと静かになった」 「永遠に続くかと思ったわ」> という会話は、映画史に残るに相応しく、未だ未体験の人には是非とも味わって欲しい。
2007年04月25日
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[1] 映画鑑賞記 舞台挨拶に監督の犬童一心と、黒瀬真奈美が来ていた 「眉山」(2007年,日本) の試写会に行って来た。 泣き所は2箇所あれども、共に泣けず。 一切無駄なシーンは無い脚本だったのに、中盤欠伸が止まらず。 可もなく不可もなく。 医療関係者に対して、監督は何か恨みでもあるのかしらん、とも思ったり。 ただ生で阿波踊りを見に行きたい、とは思った。観光PR映画としては大成功。
2007年04月23日
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[1] 映画鑑賞記 「リトル・ミス・サンシャイン」(2006年,アメリカ) を鑑賞。 映画自体は、家族の再編を描いたロードムービー。 ただ、ブログを使って無責任に作品のレビューを書く、なんて行為に対し常々見て見ぬ 振りをしてきた身としては、自己嫌悪を自覚させてくれる作品であり、耳が痛い。 以下、内容に関するネタばれあり。 ラストの美少女コンテストに出て来る少女たちの「子供らしさ」のかけらもない、あた かも大人のコピーのような振る舞いは、観ていて気持ちが悪い。 しかし同時に、自分のこのブログにおける言説が、素人にも関わらず、知ったような物 言いをし、時には上からものを言いと、あたかも一端のプロの批評家の如き振る舞いは、 あの少女たちの大人のコピーとも言える行動同様に気持ちが悪い。 同じく、ラストの美少女コンテストにおける主人公一家に対する観衆の冷ややかな態度 は、そこまでの道のりを見つめてきて、一家の事情を知っている身(私)としては、決し て同調できるものではない。むしろ、感情移入して観ているだけに、腹立たしくさえ映る。 でも、日常において成果だけではなくその過程を見て評価するなんて事は実際、稀であ り、普段我々はこの観衆同様に出来上がった作品だけを見つめて評価している。現に、こ の作品にしてもそうであり、その舞台裏を知る事もなければ、おもんばかる事もやはり稀 である。 にも関わらず、この観衆たちの態度に対して、「腹立たしい」なんて言い草は思い上が りも甚だしいのではないだろうか。 現にこのブログ上において、その結果だけを取り上げて、面白かっただの面白くなかっ ただの好き勝手言っている。 とまあ、そんな事も感じさせてくれる作品でした。 でも別にこれは、「反省」とかそういう次元の話でもないので、こんな事をグダグダ書 いてはみたものの、結局、これからもいつも通りにレビューは書いていくんですけどね。
2007年03月13日
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[1] 映画鑑賞記 「ラン・ローラ・ラン」のトム・ティクヴァ監督作品、 「パフューム ある人殺しの物語」(2006年,ドイツ=フランス=スペイン) を試写会で観て来た。 2時間半という上映時間ながら、まるで長く感じなかった。 大好きです。こういう作品。 「物語」自体は、どうってことなかったけれど、「映画」として面白かった。 ラストの印象は、タランティーノの「フロム・ダスク・ティル・ドーン」を観た時の 感覚に近い。 私的には、今年観た映画のベスト1。 いや~、見終わった後も良い感じの余韻を味わえました。この感覚はホント久々。
2007年02月27日
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[1] 映画鑑賞記 試写会で、 「バッテリー」(2007年,日本) を観て来た。 生き方からも、性格からも、敵を作らずにはいられない体質の孤高の中学生ピッチャー と、彼を取り巻く家族や、仲間達を描いた物語。 原作は未読につき、比較はできない。 筋立ては単純明快。非常に分かりやすく、まさに大人から子供までの作品。 泣き所は一箇所。人によっては、二箇所。 児童文学が原作だから、というわけではないと思うが、要所要所で観客の子供達から 笑い声が上がっていたので、子供のツボを押さえたつくりになっていたように思う。 主要な役者全員に見せ場あり。 ただ印象としては、舞台から道具立てからとにかくあらゆる要素が「夏」の映画で、 今の時期に上映するのはちょっと惜しい気がする(そもそも「野球」自体が、高校野球 やら、丸坊主という髪型やらで「夏」と相性が良いしね)。
2007年02月23日
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[1] 映画鑑賞記 「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」(2006年,日本) の試写会に行って来ました。 別日の試写会の招待券も持っていたのですが、こちらは主題歌を歌う加藤ミリヤの 生ライヴが上映前にあるという事だったので、ミーハー根性丸出しで行って来ました。 ライヴの方は、私も含めて、特にファンでもない人間が観客を構成しているので はっきり盛り上がり感に欠けていました。会場自体がそういったコンサート向きに 作られている訳では無いので違和感があったし、せめて客席側のライトが消されて いれば、もっと楽しめたのかもしれません。 折角のライヴだっただけに、残念な限りです。 映画の感想については、また後日。 金曜の夜から今まで2時間程度しか寝ておらず、イマイチ頭が回っていない感じがある ので、もう寝ます。 とりあえず、子供達には、大うけ、大はしゃぎでした。
2007年02月04日
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[2] 映画鑑賞記 「マリー・アントワネット」(アメリカ、フランス、日本,2005年) を鑑賞。 マリー・アントワネットの半生及び、ヴェルサイユ宮殿のスケッチ。 そういうのが好きか、否か。 ポップで、ガーリーな作品。 そういうのに馴染めるか、否か。 まあ、この手の映画の常で、小さいテレビの画面でヴェルサイユ宮殿を眺めても、 映画の良さは一万分の一も伝わらないので、どうせ観るなら映画館の大スクリーンで。 P.S. 私が、過去に観てきたキルスティン・ダンストの作品の中では一番可愛かったです。 今まで、どちらかというと好きな顔の女優では無かったけれども、今回の作品で良さを 認識させられました。
2007年01月24日
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[2] 映画鑑賞記 憧れの女優ドリュー・バリモアとデートをする為に、あれやこれやと頑張る一般人の男 の姿と、彼に協力する仲間達の姿を追った、自主制作風ドキュメント映画、 「デート・ウィズ・ドリュー」(2004年,アメリカ) を観て来た。 <リスクを冒さない人生なんて、ただの浪費 byドリュー・バリモア> の言葉を信条に行動する割には、男の努力は認めるものの、リスクという程の事をして いるとも思えず、それこそただ人生を浪費している様を見せられている感じでした。 中盤、「チャーリーズエンジェル」のプレミアの日までは。 ここから一気に面白くなります。 これがドラマではなく、ドキュメンタリーならではのサスペンスであり、スリルと言わん ばかりに。 全体的としては、それなりに面白い映画でした。 と、それはさておき。 映画を観ている最中、後ろの席に座っている客がずっと何やらボソボソ、ボソボソと 喋っており、「うるさい客たちだな」と思って、終始イライラさせられていたのですが、 映画が終わった瞬間、 「次、いつ会えるの?」 という声が聞こえたので、どんな奴らが座っていたのか確かめようと後ろを振り向くと、 客の姿は一人だけ。 男女のカップルで来ていて、どうしても男の方の声が低いので単純に、そちらの声だけ が響いていただけだと思っていたのですが、どうやら全部独り言だったようで。 世の中にはそういう人もいるだろうで、片付けられると言えば片付けられるのですが、 ラストの「次、いつ会えるの?」はどうしても不可解。 相手がいない以上、スクリーンに話かけたようにしか聞こえないのですが、 ドリュー・バリモアの熱烈なファンで彼女に話かけたにしてはタイミング的におかしく、 映画の文脈上も繋がって来ない、あまりに不適切な言説で、 ぶっちゃけ怖かったです。 一体、何に対して、誰に対しての台詞なのか……。 それとも、彼にだけ見える誰かが、そこにいたのか……?
2007年01月23日
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[1] 映画鑑賞記 全然予備知識もなく、どんな内容なのかも全く知らない状態で、 「幸福な食卓」(2007年,日本) の試写会に行ってきた。 キーワードは、「距離感」、「肩書き」、「役割」か。 新年一発目の大スクリーンでの映画鑑賞だったが、面白い映画だった。 当然の事ながら、今年観た映画ではベスト1。 ただ映画の随所で、会場から起こる笑い声と自分の笑う箇所とがズレていたのが、 ちょっと気になるところではある。 割と分かりやすい笑いどころ以外にも、小ネタ多し。
2007年01月17日
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[3] 映画鑑賞記 昨日、 「プラダを着た悪魔」(2006年、米) を鑑賞。 映画らしい映画。 想像していたよりも、断然面白かったです。 今年映画館で観た洋画のベストかも。 社畜養成物語。
2006年12月25日
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