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シモーネ・ヤング指揮ハンブルグ・フィルのブルックナー初稿シリーズの第2弾は最近人気が出始めている第3番です。第2番が良かったのでこのアルバムも期待していました。結論から言うと、力業的なところがなく、この曲の新しい魅力を示していたと思います。第2に比べてこの交響曲はパワーが必要ですし、デリケートな表現が活かせる部分は少ないと思っていました。しかしこの演奏がそのイメージを覆してしまいました。本当は、ケント・ナガノの演奏と比較しようとしたのですが、手元になくあきらめました。 ■夕闇に漂う第一楽章 弦と木管が形成する霧が立ちこめる様な雰囲気の中で、トランペットの主題がさりげなく奏されます。夢見るような美しい情景です。 すぐにテュッティになりますが、荒々しくはなりません。最初聞いたときには、力強さが不足していると思いました。しかし、そんなことはありませんでした。 他の演奏でドライに聞こえるところも、この演奏では湿り気を帯びた演奏に聞こえます。すべてに渡って無意味なフレーズはないと感じます。 11分頃に聞かれるホルンのラプソディックな展開もあまり強調されることはありません。 12分頃再現される第1主題がテンポを落として堂々と再現されます。ここはなかなかの聞き物です。 第2主題の愁いを帯びて官能的といってもよいような表情には強く引かれます。ブルックナーでこのような体験をしたのは初めてです。 ブルックナーもひたすら神に祈っていたわけではないことを感じてしまいました。。。■旋律の美しさを引き出した第2楽章、 第2楽章はかなり遅いです。他の演奏の1.5倍の時間がかかっています。しかしその遅さがこの楽章の美しさを際立たせていることは確かです。ただし、その繊細な表現が、タンホイザーの旋律が出てくるこの楽章のクライマックスでは幾分弱さにつながっているような感じがします。私がここを聞くときはいつも鳥肌が立つのですが、この演奏ではその様なことにはなりませんでした。 ■テュッティで普段聞こえない内声が聞こえてくる 主題がテュッティで奏されるとき、普段聞こえてこない内声部がモザイクのように色々なところから聞こえて来ます。とても面白い解釈です。 第2主題は特に違うことをやっているわけではありませんが、ここでは高弦の美しさが際立っています。 ■最後のステレオ効果はあまり効いていない第4楽章 第1主題からしてブルックナーの仕込んだ仕掛けがよく分かり、大変面白い演奏です。今まで分からなかった手品の種明かしをして貰ったような、爽快さを覚えます。 第2主題の美しさも無類です。終結部はあまり粘りません。トランペットがすべてを覆い尽くすのではなく、各声部の動きがよく分かります。でも、最後は少しあっさりと終わりすぎでした。 ブルックナーの演奏方法としてはほとんどがやり尽くされたと思っていましたが、先の2番、そして今回の3番とまだまだ別な方法があったことを思い知らされました。この音楽の持つ深さのためなのですが、それを引き出した指揮者の力も讃えるべきです。 ハンブルグ・フィルは指揮者の意図を十分にくみ取って素晴らしい演奏を繰り広げています。特に、弦の生き物のように変化する表情はとても素晴らしいです。Simone Young:Bruckner Symphony No.3 wab 103 (original version 1873)(OEHMS OC 624) l Gem??igt, misterioso ll Adagio. Feierlich lll Scherzo. Ziemlich schnell iV Finale. AllegroPhilnarmoinker Hamburg,Simone Young(cond)Recorded live October 14-16,2006,Laeiszhalle Hamburg
2007年10月30日
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一番下の小学生の子供がバックストリートボーイズのCDを買ってくれと私に言ったので、国内版よりも安いのでAMAZONから輸入盤を注文しました。昨日メールで送った旨連絡がありました。 今日帰ったら、件のCDと思しき物が届いているので、早速開封して中を見ると、何と見覚えのないマンガの単行本が入っています。 なんでと思いながら領収書を見ると何と別な人に送る荷物だったようです。 しかし、こういう間違いも珍しいです。おそらく、子供の荷物は宛先の人物に届いているかもしれません。そうでなかったら、被害にあった方はもっといるはずです。 状況からいって、ピッキングを間違えた1ようには思えませんので、宛先のラベルを間違えて貼ったとしか思えません。あるいは、もう一つバーコードの付いたラベルが貼ってありますから、そのラベルの貼り間違い、この2つのうちのどちらかだと思います。 ここの作業は多分人がやっていると思いますので、人為的ミスだと思います。この人為的なミスがやっかいなんですね。一端起きると多大な損失と、何よりも信用を失うことになります。 ところが、それを防ぐにはコスト的に全く合いません。 そのため、対策がおざなりになってしまうケースが大部分です。ここで、その会社の価値が分かると言っても過言ではないと思います。 所で、この後の対応でもその会社がどう考えているかが分かると思いますので、とても楽しみです。。。。
2007年10月29日
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1979年3月3日キューバのハバナで行われたジャズ・フェスティバルで結成されたトリオのライブ5曲とニューヨークのスタジオで1979年3月8日録音された5曲をまとめたコンプリート盤です。以前「ハバナ・ジャム」として出されていた録音は実はライブではなくスタジオで収録されていたものです。6曲目の「Dark Prince」が「ハバナ・ジャム」、7曲目の「Continuum」10曲目の「Para Oriente」が「ハバナ・ジャム2」としてリリースされています。ハバナ・ジャムなのにスタジオ録音が入っているのは、ジャコの奇行に業を煮やしたトニーが制裁を加える寸前まで行ったという伝説のためなんでしょうか? 全10曲ですが、まともな長さの曲は7曲であとは別テイクと称してはいますが、曲とは言えない単なる試し弾きをしている所を取った録音なども含まれています。 またスタジオとライブで曲の重複もあり、いかにも「決算大バーゲンで残らず集めました」的な編集でこれがレギュラー価格であるのはちょっと問題だと思います。しかし、演奏のすばらしさがそれを補ってあまりあると思います。 音楽は、ジャコとマクラフリンの火花を散らすバトルが圧巻です。トニーは二人にあおられ気味で、あまり目立ちません。 3人の中では、特にジャコのフレットレス・ベースがとても良いです。マクラフリンも頑張っていますが、いささか分が悪いです。 どうもこの二人は協調して何かをやろうとはしていないようです。対決ムードがあからさまです。それにしても彼らのイマジネーションの豊かさには驚きます。 ジャコがどっしりと真ん中にいて、そのまわりをマクラフリンのギターがせわしなく音をたててまわっている様な情景が目に浮かぶようです。 それにしても、これが3人の演奏とは思えないような分厚い音で迫力満点。超一流ミュージシャン同士の希有の出会いの場であったことが実感されます。 「Para Oriente」は3つのトラックがありますが、最初の二つは途中で止めてしまっていて、まともなのは最後のトラックだけです。 演奏としてはスタジオ録音の「Continuum」が優れています。トニーの中南米音楽風でとぼけた味の「Para Oriente」もなかなかいいです。 今回初お目見えのライブ録音では、トニー・ウイリアムスのドラムソロから続く「Dark Prince」のマクラフリンの怒濤のギターソロが凄い迫力です。全体的にワイルドな雰囲気たっぷりの演奏。「Continuum」はジャコらしい独特のムードを持った名曲。ベース・ソロに絡みつくギターが良いムードを醸し出しています。でも、スタジオ録音に比べ少しあっさりとしているところが物足りません。「Para Oriente」はライブの方が優れています。ユーモラスなのはスタジオ録音の方ですが。。。 唯一ライブでの録音しか残っていない「Are You The One,Are You The One」も凄いです。この曲もトニー・ウイリアムスのドラム・ソロから始まります。リズム・フィギュアをバックにトニー・ウイリアムスの自由奔放なソロ、マクラフリンとジャコのバトルと盛り上がっていきます。実際に生でこれを聴いたら興奮すること請け合いです。 これで全部の録音だとすると、実にもったいな話です。ライブでやったにしても、時間が20分足らずですから、テープが残っていてもおかしくはないのですが。。。 ここまではiPodで聞いたときの印象を基にしていました。ところが、コンポで聞いたところ、トニー・ウイリアムスのバスドラのプッシュがすんごいです。他の二人のバトルが白熱しているのもトニーのバッキングがあってこそと改めて脱帽しました。大変失礼しました。m(_ _)m 最近このような火花を散らすバトルは聞いたことがありませんでした。荒々しいのですがその迫力たるや大変なものです。ここには、最近の演奏から失われた何かがあるように思います。マクラフリンがリリースに情熱を傾けたのも分かるような気がします。 音はあまり良くはないですが、この荒々しさにはかえってはふさわしいと思います。TRIO OF DOOM(SONY BGM 82796 96450 2)1.Drum Improvisation - (previously unreleased, Live)2.Dark Prince - (previously unreleased, Live)3.Continuum - (previously unreleased, Live)4.Para Orient - (previously unreleased, Live)5. Are You The One, Are You The One? - (previously unreleased, Live)6. Dark Prince - (Studio)7. Continuum - (Studio)8. Para Oriente - (previously unreleased, Alternate Take One/Studio)9. Para Oriente - (previously unreleased, Alternate Take Two/Studio)10. Para Oriente - (Studio)Personnel: Jaco Pastorius (bass guitar)Tony Williams (drums)John McLaughlin (guitar)Recorded March 3,1979 at the Karl Marx Theater,Havana,Cuba (Track 1-5)March 8,1979 at CBS Studio,New York(Track 6-10)
2007年10月28日
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秋元康氏のベストセラーの映画化。産経新聞で連載中は全く読まず、映画を見る前に読もうとしていた単行本も結局読まずじまいでした。それほど期待してたわけではありませんでしたし、映画は淡々と進んでいきました。泣かないで済みそうだと思っていたら、後半も後半、岸辺一徳扮する兄の藤山幸一が主人公幸弘のいるホスピスに尋ねてきて、持参した西瓜を二人で食べる長まわしのシーンでいきなり来てしまいました。気丈な主人公が他人に初めて見せる弱さ。これですっかり涙腺が緩んでしまいました。■あらすじ 藤山幸弘(役所広司)は不動産会社の企画部署の部長。3年ごしのBプロジェクトのプランが完成し、いよいよ役員会で進めるかどうか話し合いがもたれる時期になった。 ある日病院で肺ガンで余命半年と告げられる。藤山が選択したのは手術を行わず、延命治療も施さないというものだった。彼は、最後まで人間として生きる事を選択したのだった。 会社に戻ると、部下を叱りつけてしまう藤山。気持ちの整理が付かず、早々と帰宅すると、妻の美和子(今井美樹)に買ってきた豆腐を湯豆腐にしてくれと頼む。 食事をしながら、今日の検診のことを聞かれると「単なるストレスだとさ」とごまかしてしまう。 長女のはるか(南沢奈央)にも本当のことは話さなかったが、大学生の長男俊介(塩谷瞬)には外で本当のことを話し、後のことを託す。 藤山にはコピーライターの青木悦子(井川遥)という恋人がいる。彼女には本当のことを伝える。 藤山は過去に心残りのある人達と会って別れを告げたいという思いが募り、アルバムを見ながらその人達を選び出す。 最初は中学時代の初恋の女性福岡美穂(手塚理実)。福岡美穂は藤山を全く覚えていなかったが、藤山に話を聞かされてとても嬉しいという。 二人目は、高校の野球部の仲間で、つまらない理由で喧嘩になり、それ以来縁の無かった佐久間清(高橋克美)。二人でキャッチボールをしたり、喧嘩の原因である、グランドファンク・レイルロードの雨の中のコンサートの演奏がライブか、テープかで再び言い争いになる。 三人目は父親の愛人が元で疎遠になった実の兄幸一。幸一の会社に赴き、父親の遺産を相続した分のお金を出してくれるよう兄に頼む。 藤山は父親の愛人が嫌で、兄と不仲になったのだが、「愛人を頼む」と父に言われた兄も実は深い悩みがあったことを知る。 時間は冷酷に過ぎていき、ガンは着々と進行する。懸案だったプロジェクトもやっと認められることになったある日、会議の途中で気分が悪くなった藤山はトイレの中で意識を失ってしまう。。。。 ■はまり役 役所広司 何となく、昨年公開された「明日の記憶」とムードが似ています。かたやアルツハイマー、かたやガンですが、次第に死に近づいていくところは同じです。違うところはガンは生き方に選択の余地があることで、アルツハイマーは無いことです。どちらも最後は同じですが、ガンの場合はまだ救いがあるように思います。 主人公役の役所広司ははまり役でした。特に痛みが襲ってきて、七転八倒しているシーンは迫真に迫っています。おそらくガンで家族を失った経験のある方は正視に耐えられないシーンではないでしょうか。 藤山幸一を演じた岸辺一徳の飄々とした演技も良かったですね。特にホスピスでのシーンは軽妙に演じているからこそ悲しみがリアルなものとして迫って来ました。 それから青木悦子役の井川遥の凛とした気品漂う演技も素晴らしかったと思います。 美和子役の今井美樹は台詞が一本調子で、やはりブランクの長さを感じました。 不動産会社社長の伊武雅刀はどこかのやくざの組組長の様な感じで、ミスキャストっぽかったと思います。 ■美しい風景と美しい音楽 藤山がホスピスに入院した後、何度も海岸のシーンが出てきます。昼のシーン、夕焼けに染まるシーンなどとても美しく印象に残りました。 また、千住明の控えめだが美しい旋律、そしてケミストリーの歌う主題歌「最期の川」(作詞秋本康)共に心に染みいる音楽でした。■考えさせられる映画 自分が癌と宣告され余命半年となった場合どう思うか。難しい問題です。個人的にも似たような経験をしたことがあり、残される家族の心情は想像するにかたくありません。 昔に比べればガンが治癒する確率は医療の進歩により確実にアップしています。しかし、このような悲劇は現在も続いているわけで、いつの日かそのような悲劇が起こらない世の中になることを、願わずに入られません。 公式サイト「最期の川」はYouTubeで全曲を聞くことが出来ます。画像は映画とは関係ありませんが、大杉漣が出演した父と娘の最期の旅を描いたショートムーヴィーとケミストリーの演奏風景が重なり合いながら進行していきます。
2007年10月27日
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今日は人間ドックの2次検診とペースメーカーのチェックに行ってきました。今回はX線でポリープが出来ている疑いが強いということで、悪性でなければと思いながら病院に行きました。私がいつも行く病院では今度鼻から入れる内視鏡を導入したと話されていたので、それもちょっと楽しみでした。まず、鼻の通りの良い方を確かめて、麻酔を注入。あまり麻酔が効いた感覚はありませんでした。暫く経ってから、そこに管を通しました。それが何の理由で行われたか分かりませんが、暫くすると実際の内視鏡と同じ太さの少し長めの管を入れました。肩に胃の動きを抑えるための注射をしました。暫くしてから、いよいよ診察開始。全身を左側に向けた状態で管を通していきます。まず、鼻を通します。鼻毛の生えエ具合が凄いです。鼻から口、口から食道へと進みますが、ここでは少し痛みがありました。その後、声帯を過ぎてから、胃に入ります。声帯を見たのは初めてでしたが、なかなか面白い形をしていることに気づきました。その後胃の中を通って、十二指腸に進みます。そこから小腸の入り口まで到達しました。それから引き返してじっくりと見ていきます。十二指腸の所を見ていたとき、胃液が逆流している場面に遭遇しました。十二指腸の部分からタコ状ビランと呼ばれている、ビランが見受けられます。どうもこの胃液の逆流が悪さをしているようです。胃の中もやはり赤くなったタコ状ビランがあります。さらに遡っていくと、白い部分が見えます。ここで細胞を採取しました。早くてよく分からなかったのですが、ワイヤーに高周波を流して切断している物と思われます。胃の中を満遍なく観察しましたがプリープは見受けられません。先生の言うことには、白い部分にバリウムが残ったためポリープに見えたのではないかという知見でした。結局特にポリープは見つからず、検査は終了しました。正確な時間は分かりませんが20分ほどのだったと思います。最初入れるときは少し苦しかったのですが、あとは全然問題ありませんでした。口に入れる内視鏡に比べると遙かに楽です。話をすることも出来ますし、医療技術の発展に助けれられたと思います。ということで、胃液の逆流を防ぐ必要があり、さっさと胃の中の物を次工程?に送るようにするために、漢方薬を服用することになりました。ということで、今回は医療技術の進歩に助けられた格好になりました。少し前から右の腹部に痛みがあり心配していたのですが、杞憂に終わったことでほっとしてます。おめでたいので、今日は少し控えていたビールを飲みました。やれやれ。。。
2007年10月26日
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先月から、実家のリフォームをしています。なんだかんだともう1年ごしで工事にこぎ着けたのですが、それでも細部が全く詰め切れていないため、大体決まったところから見切り発車しました。 ところが、不測の事態が発生し、1週間くらい棚晒しになったり、決まらないところはいつまでも決まらず、あおられたりと色々難儀しています。 前も時もそうだったのですが、住宅の建築で一番問題になるのが、発注者の考えが施工業者に十分に伝わらなかったり、いった言わないとか、そんなはず無かったのにとか、コミュニケーションの問題が出てくるところにあります。 発注者はそんなに知識があるわけではないので、施工業者の勧めに従って、建築資材などを決めていくわけですが、そこに不満が出てくる要素があります。 施工業者の趣味と発注者の趣味が合わなかったりすると、最悪な状況になってしまいます。そうすると発注者が最初から見直さなければならなくなります。 今回も、ドアの色が問題となり、言うのが遅かったため、返品できないのでどうのこうのと嫌味を言われる始末。そうすると、結局完全に細部までかたまってからでないと、後で後悔することになりかねません。 こうしてみると、建築業が一番遅れているということを実感させられます。普通家電なんかを買うときにはカタログ集めとスペックの検討、安売り店の調査とか色々やるものですが、それよりも遙かに高額な家を建てるときには、そのような手間をかけることが出来ないという問題が大きいです。 私の場合に限って言えば、選択肢が提示されないことが問題です。それが気に入らなければ自分でカタログを取り寄せて、調べなければならない事になります。それには大変な労力を費やす必要があり、いささか疲れてきました。 そこを何とかしなければ、この問題はこれからも続くと思われます。まだ工事は終わってはいませんが、ドアの開け方が逆方向だったりするトラブルがありこれは返品できないと言われ、あきらめるしかありませんでした。 結局この業界では、施工業者の選択ミスがあっても発注者のミスにすり替えられたりすることがあり、とても問題です。 マーケティング的に見ると、この業界はぬるま湯に漬かっていることがよく分かります。計算も丼勘定です。どこかマーケティングに秀でた、気の利いたメーカーが参入すれば必ずうまくいくことが確実だと思います。私も、資金があれば参入したいくらいです。
2007年10月25日
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榊博文氏がNBonlineに連載中の「入門! 社会心理学」の第2回目「なぜ人は思い通りに動かないのか」に「集団浅慮」の例としてピッグス湾事件について書かれてありました。この前見てきた「グッド・シェパード」関連でご紹介いたします。(以下引用)■「集団思考」「集団浅慮」が意思決定を誤らせる 社会心理学で「集団思考」あるいは「集団浅慮」と呼ばれている現象があります。集団で意志決定をする場合に、集団であるからこそ最適な決定ができなかったり、間違いを犯したりすることに着目した概念です。 やや専門的になりますが、米国の社会心理学者ジェニスは集団思考を次のように説明しています。「集団思考とは、凝集性の高い(まとまりが強い)内集団で、意見の一致を重視するあまり、取り得る可能性があるすべての行動の現実的な評価を無視する思考様式である」 有名な例は、1961年の米国ケネディ政権によるキューバ・ピッグス湾侵攻に関する決定プロセスです。 また、日常の会議でも起こりがちな集団思考の前提条件は次のようなものです。(1)高度に凝集性の高い意志決定者群である(2)外部の影響から集団が隔離されている(3)指導的なリーダーがいる(4)取り得るすべての行動を注意深く考慮する確認手続きがない(5)リーダーが考えるよりも良い解決方法が見つからない場合に、外部の脅威から強いストレスが加わり続ける 一見するとメンバーの士気が高く、指導的なリーダーの下でよくまとまっている、理想的とも思えるような意思決定集団です。 ■極端な方向に振れ、異論を言えない雰囲気に ところが、こうした状態では「集団極性化」(後述)が進行し、ある極端な方向に意見がまとまりがちになってしまいます。考えられる可能性を注意深く比較検討しなければならないはずの会議で、ある特定の意見が支持を集め、疑問を感じつつも異論を述べることができないような雰囲気を経験されたことが、どなたにでも1回はあるでしょう。それが「集団思考」なのです。 ここで、「集団極性化」というのは、集団討議の後で集団全体の立場がより極端な方向へ変化する現象のことを言います。より安全な方向へ変化することを「コーシャスシフト(Cautious Shift)」と言い、より危険な方向へ変化することを「リスキーシフト(Risky Shift)」と言います。この集団極性化がさらに進行すると、比較的有能な教養ある人たちでも、何かを決める時に決定の質が落ち、とんでもない誤ちを犯すことがあるのです。 会議で議長が出席者に「ご異議ありませんか」と問うことがあります。ここで「全会一致の幻想」が働くと、何かを述べようと思っていた出席者も「疑問や異論の自己検閲」をすることで沈黙してしまいます。全体の決定に異論を唱える人に対して、その意見を取り下げるよう直接的に圧力をかける人も出現します。 (中略) 集団思考を避け、集団的意志決定を実効あるものにするためにはどうすればいいのでしょうか。以下に列挙してみましょう。(1)リーダーは提出された意見に対して異論や疑問を出すことをメンバーに奨励し、メンバーからの批判を受け入れること。(2)リーダーは最初はむしろ中立的な立場を取り、メンバーが自分の意見を述べた後で自分の立場を述べること。(3)大勢の意見にあえて反対意見を述べることを役割とするメンバーを、集団内に少なくとも1人は入れておくこと。(4)問題となっている事柄が敵対的関係にある組織に関する時は、その組織の情報収集に多くの時間を充てること。(5)集団をいくつかの下部委員会に分けてそれぞれ独立に議論させ、後で一緒に相違点を明らかにすること。(6)場合によっては、集団外の専門家を議論に招き入れること。 (引用終わり) この様な現象で思い出すのはベトナム戦争での米国政府要人達の意志決定ですね。「ベスト・アンド・ブライテスト」と讃えられた頭脳明晰な方々が、何故あんな判断をしたのか、それはまさにこの「集団思考」の影響だと思います。 おそらく、この応対になっていたとはその瞬間は分からないと思います。一種の集団催眠状態みたいなものです。 メンバー全員が同じ方向を向いていて、客観的な判断が出来ない状態に陥っている。それが分からないために起きていることですが、殆どの会社ではこのようなことは省みられることはないと思います。 まず、何か失敗したときに、意志決定が間違っていなかったかかを検証することもないと思います。誰の言葉か忘れましたが、全会一致は忌避すべきものでありますから、積極的にそのような場を作り出すことはとても大切なことです。 また、会社の最高意志決定機関がどのような顔ぶれで開かれているかを見るだけで、その会社の業績が判るといっても過言ではありません
2007年10月24日
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ロバート・デニーロの13年ぶりの監督作品。題材はキューバのピッグス湾事件に関わるCIAの有能な諜報員エドワードの人生を追った重厚な映画です。「グッド・シェパード」とは聖書内に登場する「良き羊飼い」を意味する。■あらすじ 亡命キューバ人がカストロ政権を転覆させようとしたピグス湾事件が1961年4月17日に勃発した。しかし、CIA内部からの情報の漏洩で作戦は失敗。原因はCIAとケネディ大統領の確執により空爆が出来なかった事などがあった。結局部隊は全滅し、90人が戦死、1200人が捕虜となった。このことからケネディ大統領はダレス長官を更迭し、CIAの解体を宣言するも、ダラスで暗殺されてしまうという時代背景の中。。。 3日後作戦の指揮を執ったエドワード・ウイルソン(マット・デイモン)の元に、1本のテープが写真と共に送られてくる。録音は写真に写っていた男女の会話で、男性が何かにおびえ、女性が「私といれば安全よ」と答える。 その録音に異常を感じ取ったエドワードは、分析を依頼する。 エドワードはイエール大学に在学中にFBIの捜査官にリクルートされ、師事していた親独派のフレデリックス教授を辞職に追い込む。エドワードは大学のエリートで構成される秘密結社スカル&ボーンズに加入し、そこでサリバン将軍(ロバート・デ・ニーロ)から対外情報活動を依頼される。 その当時、エドワードは、ローラ(タミー・ブランチャード)という耳の不自由な恋人が居た。しかし、ディア島で行われた秘密結社の集会で、上院議員の娘クローバー(アンジェリーナ・ジョリー)と弾みで寝てしまう。 その後ローラと海岸で過ごしているとクローバーの兄が妹の妊娠を伝えに来る。エドワードは責任をとってクローバーと結婚するが、エドワードはロンドンの戦略事務局(OSS)に赴任し、クローバーが子供を産んでも会いに行けない。次第に冷えていく夫婦の中。 ロンドンではかつて大学を追われたフレデリックスに出会う。実は彼はイギリスの諜報員だったのだ。エドワードは彼から諜報員としての教えを受ける。。。。■理解するのが難しい構成 時代が行ったり来たりして訳が分からなくなります。それに、登場人物も多く、それも特徴のない顔が多いため混乱してしまいます。 勿論、主人公や彼の妻と元恋人、息子は間違えようがないのですが、諜報員仲間がこれと言って特徴のない人物が多くて困りました。■ラストの大どんでん返しに驚く 間欠的に出てくる謎の録音と写真に付いての分析が良いアクセントになっていてストーリーが締まります。次第に明らかになっていく謎とともに映画も熱を帯びてきます。 最後はとんでもない結末を迎えますが、実際にあの様な方法で始末するものなのか疑問です。少なくとも誰にも知られないで闇に葬る方法を採る筈のCIAがあんな派手なことをするとはとうてい思えません。■マット・デイモンの押さえた演技がいい 主人公エドワードを演じるマット・デイモンの抑えた演技がなかなか良かったです。妻のクローバー役のアンジェリーナ・ジョリーは家庭に閉じこもっている主婦役のためあんまりフィットしていたとは思えませんでした。少なくともあのはでな顔だけでもミスキャストでした。 映画の中では息子がハンサムだと言われていますが、個人的にはちっともハンサムではなく、むしろ貧相な感じがしました。あの顔で、凄い美人を射止めるという筋立てにはかなり無理があります。■分析のシーンをもっと見たかった 一本の録音テープと写真で次々と謎が明らかになっていくところは興奮させられます。出来れば、その分析テクニックをじっくりと撮して欲しかったです。かなり知的興奮を呼び起こすものと思います。 亡命を希望するロシア人ミロノフを拷問にかけるシーンが話題になっていますが、個人的にはまだ手ぬるい様な印象を受けました。最後にLSDで自白させるシーンは笑えたと思ったら、自体が急転して凍り付く場面へと転換していくところはなかなか見事でした。■諜報員としての人生と家庭との軋轢 エドワードとクローバーの確執が何回も描かれますが、諜報員にとっては仕事が何であるかは家族にも言うことが出来ないわけで、家庭より国を取る人間でなければつとまらないと言うのはよく分かります。というか、頭で分かっても、実際そのような立場になると大変だろうなと思ってしまいます。 ということで、製作総指揮がフランシス・フォード・コッポラと言うこともあり、この重厚さは「ゴットファーザー」の世界を思い出させます。上映時間も2時間40分ほどですが、だれるところがなく、引き締まったいい映画だと思います。 公式サイト
2007年10月23日
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前評判の高い「ヘアスプレー」オールディーズのメロディに乗せて繰り広げられるダンスシーンが迫力満点でとても楽しめました。それにキャラノ立っているキャストの演技も良く文句無しに楽しめる映画だと思います。特にジョン・トラボルタのトレーシーの母親役の怪演が何とも凄いものでした。音楽もとても良く、特にトレーシーの歌が大変うまいです。■あらすじ ボルチモアに住む高校生のトレーシー(ニッキー・ブロンスキー)は毎日4時半から始まるテレビ番組「コニー・コリンズ・ショー」を親友のベニー(アマンダ・パインズ)と見ることが日課。彼女の夢はこの番組のレギュラーになってリンク(ザック・エフロン)と一緒に踊ること。しかし、彼女は背が低く、横幅が広いというお世辞にもテレビ向きとは言えない体型だった。 ある日、ダンサーに欠員が出て、オーディションが開催されることを知ったトレーシーは母親のエドナ(ジョン・トラボルタ)に話すが、無理だと言われてしまう。しかし父ウイルバーに「夢を持ってビッグになれ」と言われオーディションに飛び込みで参加する。 しかし番組のプロデューサーのベルマ(ミシェル・スノウ)に追い払われてしまう。 番組への出演をあきらめたトレーシーを高校のダンスパーティでコーニー・コリンズ(ジェームズ・マースデン)に見いだされ、トレーシーは彼の番組のメンバーになる。 この番組のおかげで、人気者になりLサイズのファッション店のイメージガールになったりと順調だったが好事魔多し。 ダンスを通じて親しくなったシーウイード(イライジャ・ケリー)やメイベル(クイーンラティファ)と人種差別反対のデモに参加したことから警察に追われることに。。。 ■ミュージカルとは思えないほどダンスシーンが満載。 通常のミュージカルだと台詞の変わりに歌となるわけですが、この映画ではそう言う場面は割と少なく、ダンスシーンで歌われることが多いです。このため、普通のミュージカル映画に拒否反応を持たれる方でも、あまり違和感無く楽しめるのではないでしょうか。 ダンスもなかなかに見応えがあります。トレーシーの踊りも立派です。 ■ジョン・トラボルタの怪演が笑える 主人公のニッキー・ブロンスキーは姿かたちといい、歌t踊りのうまさといいこの役にピッタリだったと思います。しかしあまりにも嵌りすぎていて、この後どうするんだろうなと老婆心ながら考えてしまいました。 ジョン・トラボルタが何故か女装して出ていますが、これがなかなかの演技。ちょっとおかまっぽいところもありますが、気がいいけれど臆病な母親役を見事に演じていたと思います。 それから定番のヒール役のベルマとその娘のアンバー(ブリタニー・スノウ)がいかにも憎々しげで嵌っています。ただ、ベルマがウイルバーの店にやってきて色仕掛けで迫る場面はベルマの意図が何であるかよく分かりませんでした。 メイベル(クイーン・ラティファ)の存在感も凄かったですね。 ■黒人のダンスが素晴らしい シーウイードらの踊るダンスはスピード感に溢れとても面白かったです。やはり、白人とは違うバネを持っているのか、体の切れが全然違いました。 ■オールディーズが存分に楽しめます。 1960年代のヒットチューンが続々出てきて、その方面の愛好家にはたまらない映画だと思います。私も見ながら体が動いてしまいました。とにかく明るくスカッとしていて見ている人をハッピーにする事は間違いないでしょう。 それに、今見るとすこし野暮ったいけれど暖かみのある60年代のファッションもなかなかの見物です。公式サイト
2007年10月22日
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今日映画を見に行ったついでに、トレーナーのいる整骨院(たかまつ針灸整骨院)に行って来ました。ビルの一室に開業していたので、よく分からず、少し迷っていました。 玄関と同じフロアーにいきなり受付があり、なんとも手狭なところで面食らいました。 早速加圧トレーニングの体験をお願いしました。 まず腕の付け根に筋力アップ君?を巻いて、何やら測定をしていました。圧力を計っているのでしょうか?mmHgという表示ですから圧力だと思います。おそらく、規定の圧力に設定するための腕の締め方を見ていたのだと思います。 設定が決まってからその圧力計を外し、いよいよトレーニングの開始。 まず、手のひらを下向きにして、力をいれてぐっと握り、ゆっくり広げるを10回行います。次にダンベルなしのダンベルカールを10回、最後に肘を後ろにして肘に力を入れる動作(名前は分かりません)を10回、以上を3セットやりました。普通の動作としては何と言うこともない動作なのですが、加圧しているためか結構きつい感じがしました。 次に、股の付け根に加圧して、レッグ・エクステンション、ふくらはぎを鍛えるやつ(名前は分かりません)、スクワットを3セット。その他斜腹筋、カーフレイズなどをやりました。 終わったら、結構汗ばんできました。何となくなくスッキリしたような気がしました。 しかし、終わってお代を聞いたら何と4千円!一つに付く千円!高いと思いつつ支払いました。その場で購入するかどうか聞かれましたが、一応保留にしました。他の人にも貸して良いのかと聞いたら、登録するので一人1セット持っていないと駄目だと言われました。器具の値段も特許料がかなりを占めているようで、なかなか融通が聞かないようです。個人的には、父母が弱ってきているので、これをつかって少しでも回復させてあげたかったのですが、目論見が外れました。 まあ、暫く様子を見て、調子がいいようだったら、使用させようかと思います。 ところで、フェニックスからでた簡易バージョンは圧力をかなりかける方には少し物足りないようです。それに、ウエアについている物なので、耐久性に難がありそうです。帰ってから、筋トレに出かけたのですが、走っている最中足が痛くなってきました。普通はそんなことはないのですが、加圧式トレーニングをしたためでしょうか? ということで、価格とそれを維持するシステムに対する不満が大きいですが、効果があるので購入する方に傾いてい状況です。 個人的には腕と足で10万弱は高いと思います。これが1/3くらいだったらかなりのセールスが期待できるなと思うと少しもったいない気がします。。。
2007年10月20日
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かつては幻の名盤と言われていたアルバム。昔からジャケットのぐりぐりマークが印象的なリー・ワイリーの代表作。欲しいと思いながら今まで買っていませんでした。今回、1000円と安価ででたので、遂に買ってしまいました。ところが聞いてがっくり。いかにも古くさく、我慢が出来ません。歌としてはそれほど悪くはないと思うのですが、スタイルが古すぎて私的にはちょっと「古くさいんでね~の」と突っ込みを入れたくなります。声はハスキーがかった少し太い声なのであまり色気は感じられません。「小股の切れ上がった」という形容詞がぴたりで、男勝りの男気を感じます。ラルフ・バーンズ楽団はさすがに古いという感じです。スイング・スタイルの中でクラやバスクラが活躍するボイシングがなかなかユニークな編曲だと思います。 録音が貧弱なのがいかにも惜しいです。録音が1956年の9月ですので、もう少しいい音で録音できたはずなのですが。。。 低音域が不足していて、声が薄っぺら聞こえるところがなんとももったいない。24ビットリマスターですが、元の録音が悪いところはいかんともしがたいです。 曲としてはスローテンポな曲が彼女の資質に合っていると思います。そのまったり感はなかなか捨てがたいものがあります。 録音年代を考えると、ハード・バップ全盛からモダン・ジャズが台頭しつつある時代です。その時代に、このような音楽が録音されていたということもある意味興味深い物があります。 この年代になるとモダンジャズ全盛期と思ってしまいますが、ボーカルは時代の流れから少し遅れていますので、スイング・スタイルのアルバムが録音されたりするのだろうと思います。ペギー・リーの名盤「ブラク・コーヒー」と雰囲気が似ています。私はあのアルバムも苦手でした。変にきらびやかなところがどうにも居心地が悪かったことを思い出します。 もともと個人的には中間派は鬼門で、今回もやはり駄目でした。。。Lee Wiley:West Of The Moon(BMG BVCJ-38145) 1. You're a Sweetheart2. This Is New3. You Must Have Been a Beautiful Baby4. Who Can I Turn to Now5. My Ideal6. Can't Get Out of This Mood7. East of the Sun8. I Left My Sugar Standing in the Rain9. Moonstruck10. Limehouse Blues11. As Time Goes By12. Keepin' Out of Mischief NowLee Wiley(vo)Ralph Burns OrchestraRecorded September 9,27,28 N.Y.C
2007年10月19日
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スパイダーマン3のDVDが昨日届きました。包装を解いたら、DVDとともに何やら怪しげなものが入っているではないですか。紺野布に金箔押しの立派な装丁の本に、香味焙煎のティーバッグが5個。パッケージを見てネスカフェの提供だとすぐに分かりました。 ティーバッグは追おいといて、本の中身を見ると、京都を題材としたエッセイつきの写真集でした。布張りの装丁で、カラー印刷で、紙も上質です。貰った方はとても特をした気分になるのですが、マーケティング的にはどのような効果を狙ったのか興味深いです。スパーダーマンのDVDに何故ネスレが便乗しているのか理解できませんが、これ自体はなかなか洒落っけがあり、面白い試みだと思います。件のHPも洒落た作りでとても面白いです。何しろURLからして面白いです。日本人の「うるさい」を集めたページですが、ここでの「うるさい」は音がうるさいとかではなく、××に詳しいという意味です。 そのなかで、うるさい国勢調査というものも面白いです。このサイトに寄せられた投稿の中から特に「うるさい」一言を選んでの「うるさい大賞」として発表しています。「犬の態度にうるさい」「テストうるさいにうるさい」など訳の分からない子のもあります。 また、特別拝観試飲会なるものが京都の高台寺、大覚寺で十一月末に行われるそうです。この試みは香味焙煎と京都を結びつけたものですが、なかなか気が利いています。 日本の文化を代表する一つである京都とコーヒーの出会いから何が生まれるか。なかなか興味深い試みだと思います。
2007年10月18日
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先月、Bフレッツがやっと開通しました。県内で最初に開通した時に、真っ先に入ろうとしましたのですが、私の住んで所は、対象になっていなかったらしく、結局それ以来3年ほど立ってしまいました。最初に喜んでから待つこと3年、長かったですね。 その間何回も勧誘の電話は来るし、いちいち文句を言うのも飽きてきました。。。それを機にプロバイダーを変更し、スパムメールも来なくなって、快適な日々を過ごしています。 ところが、困ったことにiTiuneでネットにつながらなくなってしまいました。最初はあんまり気にしていませんでした。CDをAccに変換する場合、曲の名前が分からなく、いちいち曲名を自分で入れていたことで、異常に気づくべきでしたが、全く気づきませんでした。 最近おかしいことにやっと気づき(遅すぎ!)ネットにつながらなくなった原因について考えました。 変わったことといえば、プロバイダーを変えた事くらいしかありません。プロバイダーの名前と「iTuneでネットにつながらない」をキーワードにして検索したらありました。 プロバイダーの「ネットバリアベーシック」というセキュリティーサービスが原因でした。そこのホームページを見て「パケットフィルタ」のレベルを2から1へ変更して30分待つと、つながりました。。。 いや~、ネット様々です。ところで、このプロバイダーは不親切ですね。ネットで見つけられない場合お手上げになるところでした。ちょっとした手間を惜しむとこういうことになります。
2007年10月17日
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シルバー・サーファーに釣られて見に行きましたが、ストーリーが単純でいまいち。CGはそれなりに良かったのですが、あまり盛り上がりもなく、終わってしまいました。今回は軽い小品といったところでしょうか。■あらすじ 紆余曲折を経て、ようやく結婚式を挙げようとしていたファンタスティック・フォー(以下「FF」)のリード(Mr.ファンタスティック)とスーザン(インヴィジブル・ガール)。 だが、そこに謎の生命体、シルバーサーファーが地球に飛来したとの知らせが入る。サーファーの追跡に向かうジョニー(ヒューマントーチ)だったが、強大な力をもつサーファーにあえなく一蹴されてしまう。サーファーに接触したジョニーは、それ以来、チームのメンバーに触れるだけでお互いの能力を交換できるようになり、本来の自己中心的な性格も原因して、仲間から避けられるようになってしまう。 リードらの調査によって「シルバーサーファーが現れた惑星は8日後に滅亡する」という情報を得た米軍は、サーファーをなんとしても捕らえようとする。そこで軍が協力を求めたのは、死んだはずのビクター(ドクター・ドゥーム)だった…… ■シルバーサーファーが早々と捕まってしまって興ざめ リード達はシルバーサーファーのエネルギー源はサーフボードにあることをつきとめます。リードが作ったシルバーサーファーとボードを分離する装置により、シルバーサーファーは捕まってしまいます。 シルバー・サーファーは心ならずも命令で惑星を滅ぼしていたことが分かり、最後はファンタスティック4の仲間と協力して宇宙からの来訪者を撃退してしまいます。最後はおきまりの筋書きで、いまいち楽しめなかったような気がします。■サーファーのCGはなかなかでした CGはそんなに驚くべき物は無かったと思いますが、サーファーとサーフボードの銀色に鈍く光る光沢はなかなか見事でした。T2の液体金属のT-1000を思い出させます。 ■笑えるダンスのシーン リードと美女達のダンスのシーンが面白かったです。リードの腕がビヨーンと伸びたり、ぐるぐる巻になったりと結構笑えました。 ■軽い小品 時間も1時間半ほどで盛り上がりには欠けていました。軽量級の作品といえると思います。ただ、軽妙洒脱なシーンもありなかなかおしゃれな作品だといえます。公式サイト
2007年10月16日
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ステラミーゴ岩手花巻のホーム開幕戦があったので行ってきました。私の家は歩いて2,3分くらいのところにあるので時間を気にすることもなく、楽なものです。ただ、今回は人の入りがどうか分からないので、開場30分後くらいに行きました。その時間は、それほど人は入っていませんでした。寂しいなと思いつつ、ここぞとばかり、読書に集中。水道橋博士の「筋肉バカの壁」を00ページばかり読みました。 試合開始前には花巻農業高校の鹿踊りが披露され、市長の挨拶などがありました。それから、ステラミーゴは応援団がいないので、司会者のかけ声と共に、応援を少し練習。そうこうするうちに、ゲームが始まりました。相手は現在首位の浦安で、戦前は一方的にやられるかと思っていました。近くの人も「1-5くらいだろう」と話している声が聞こえてきました。 序盤は、その展開でしたが、キーパーが好セーブを連発して、得点させません。 十分を過ぎた頃にセンタリングに飛び込んだプレイにより得点を入れられました。絵描いたような得点シーンだったと思います。 これでドンドン点を入れられる展開になるのかと思っていたら、後半も残り少なくなったところで混戦から得点を上げました。 後半は早い時間帯に浦安が得点を上げました。ステラミーゴもなんどかチャンスがあったのですが、結局責めきれず負けてしまいました。 選手の中では、やはりブラジル組のミッシェルの活躍が素晴らしかったです。最後はパワープレイになり、キーパーとミッシェルがワン・プレイ毎に後退するという目まぐルし展開となり面白かったです。 これで、1勝3敗となかなか思わしくない成績ですが、ガンバって貰いたいものです。 サポーターは初めての応援で不慣れなところもありました。やはり有志が応援団を立ちあえげないと駄目なんだろうと思います。 開場は結局満員になったので良かったのですが、何しろ入れ物が小さくて、せいぜい2000人くらいでしょうか。 今後強くなった場合は、そこら辺も考えていかないとまずいと思います。いっそ、フットサル専用の競技場を作ったらと思ってしまいます。 また、選手紹介の時には電光掲示板がないので少し間が抜けます。これだけは早急に何とかしてほしいものです。 サッカーと違って局面がすぐ変わってしまうので気が抜けないところがなかなかスリリングです。雰囲気的にはバスケットボールと同じような感じだと思います。 ホームゲームは来月3週連続であるので、また見に行きたいと思います。
2007年10月15日
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ロシア系カナダ人のソフィー・ミルマンのデビューアルバム。発売当初からたいそう評判で、昨年のアメリカでのiTuneへのダウンロード数が第1位だったそうです。昨日行ったレコード店に陳列されたいた国内盤のステッカーに書かれていました。 昨年発売されたときは全然関心がありませんでしたが、第2作がスイング・ジャーナルで取り上げられて以来気になってきました。それで先月ようやくデビュー盤を購入しました。最初聞いたときは、なるほど歌はうまく個性的でもあるし、おまけになかなの美人とくれば、売れても不思議はないと思いました。 ところが、何回も聞いているうちに、そのちょっとバタ臭いところが、気になり始めました。バックのアレンジが貧弱で、演奏も洗練度が不足していて、まるで1970年代の録音かと思わせるのもバタ臭く感じる原因の一つかもしれません。 そのためか、レビューを書くのもなかなか踏ん切りがつかず、こんなに遅くなってしまいました。先日、先月「トリオ・リベルタ」があまり良くなかったというコンサート評を書いたら、感性が鈍いと言う指摘をされました。個人的には他の人は他の人と思っていますから全然気になりませんから、今回のレビューでも気に入らない場合はどしどし反対意見を書き込んでいただければ嬉しいです。 彼女の歌は曲の内面にまでしかりと踏み込んだ歌だと思います。しかし、それがつぼにはまるときは良いのですが、そうでない時にバタ臭さが出てくるような気がします。また、今まで慣習で歌い方が決まっているような歌の場合にも、全く違うアプローチでビックリすることがありました。 後者の歌はバーンスタインの「I feel Pretty」がその代表でしょう。この歌がこれほど官能的に歌われたことは未だかつてなかったと思います。もともとこの歌はコミカルに歌うのが本当でしょうから、ミルマンが歌うようにねっとりと歌われると拒絶反応が出てくるのは当たり前だと思います。 ガーシュウィンの「The Man I Love」もかなりねっとり歌っています。この歌もここまでやらなくてもと思ってしまいます。なんというか、全般的に表情過多なんですね。 勿論、お国物の「黒い瞳」などはそれでよいと思います。しかし、何でもかんでも濃厚に歌えばいいことにはならないと思うのです。 それに、俗に言う「ちりめんビブラート」が気になります。まあ、これは好きずきですけれど。。。 色々なところの評を見るとBGMに最適のように書かれているところが多いですが、私はかえって心が落ち着かなくなるアルバムと感じられます。心を落ち着かせるのではなく、逆に興奮させるような作用を持っているアルバムではないでしょうか。それに選曲がバラエティに富みすぎていて、収まりが悪いような気がします。 この中ではフランス語がなかなかうまい「バラ色の人生」、「黒い瞳」などはなかなか聞かせます。また、「This Time Of The Year」があまり表情を付けすぎず、ニュートラルな表現で気持ちよく聞くことが出来ます。 1曲目の「おいしい水」もリズムのノリが良く、スキャットも鮮やかです。それから軽快な「I Can't Give You Anything But Love, Baby」も悪くないです。 デビューアルバムでなので、自分の持っているすべてを出したいと思った結果、総花的になってしまったというのは仕方のないことかもしれません。プロデュースの方で、もう少し絞った状態でのアルバム作りをして欲しかったですね。それが少し残念です。 彼女の類い希なる才能を否定するわけではありませので、少し前に出た2枚目のアルバムも聞かないと本当のところがどうなのか分からない気がします。 実はこの展開を狙っているとしたら、実によく考えられた戦略だと思いますが、まさかそこまでは考えていないと思います。 Sophie Milman(KOCH2 70029)1.Agua De Beber2.Back Home To Me3.My Baby Just Cares For Me4.I Feel Pretty5.Guilty6.My Heart Belongs To Daddy7.La Vie En Rose8.Lonely In New York9.Man I Love, The10.Ochi Cherne (Dark Eyes)11. I Can't Give You Anything But Love12. This Time Of The Year
2007年10月14日
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グリム童話の「赤ずきんちゃん」を下敷きにした痛快な物語。原題はHoodwinked(だまされた)。登場人物のキャラが個性的で笑えます。それに話の展開が突拍子もなくあれよあれよといううちに終わってしまいます。ラップからロック 、テクノポップまで色々な種類の音楽がそのシーンにピッタリとはまっていてとても楽しめました。アメリカではこの映画は2005年に公開されたそうですが、日本で今まで公開されなかったのが不思議なくらい優れた作品だと思います。■あらすじ 赤ずきんちゃん(上野樹里)はバンケットおばあさんの作ったお菓子を自転車で配達するのが仕事。バンケットおばあさんは先祖代々伝わるレシピを改良し、素晴らしいお菓子を作ることで評判です。 ところが、赤ずきんちゃんの配達するところがだんだん少なくなってしまう。それは、お店がゾクゾクと店じまいするためだった。理由はお店のレシピが何者かに盗まれ、商売が出来なくなるためだった。 警察は容疑者として、赤ずきんちゃん、バンケットおばあさん、新聞記者の狼(加藤浩次)、きこりのカークを呼び、探偵のニッキー(ケンドー・コバヤシ)が一人一人から事情を聞く。 4人の話は関連性が無く、迷宮入りになりそうだったが、ニッキーは4人の話に必ず登場している人物がいることに気がつく。その人物を追った赤ずきんちゃんは逆に囚われ、爆弾を仕込まれたケーブルカーに乗せられ、絶体絶命になる。危うし赤ずきんちゃん! ■登場人物がみんな個性的 とにかく、登場人物が皆個性的です。その中でも一番面白いのはバンケットおばあちゃん。お菓子作りの名人で、趣味は盆栽とテレビののど自慢を見ることです。ところが裏の顔があるんです。エキストリームスキーやスノーボード、サーフィン果てはパラグライダーなど過激な趣味を持っています。色々なレースに出て、トロフィーや賞状も一杯飾っています。首の後ろに「GGG」の入れ墨をしていて、その世界ではスリーGと呼ばれる有名人です。 もう一人は、一人で山に住んでいるヤベスという山羊。赤ずきんちゃんが尋ねていくと、角がぐるっと輪を描いて、ハンモック代わりにしています。この角は入れ替えが聞き、水平な角の時はハンガーになったり、プロペラが付いて空を飛ぶことも出来ます。 面白いのは37年前に山の魔女の魔法により話す言葉が全部歌になってしまっていることです。 ■CGはとても親しみやすいです。 動物はぬいぐるみの感触ですし、人間は押すとへこむ柔らかいゴムで出来た人形の感触で、とても親しみやすいです。 赤ずきんちゃんとヤベスがトロッコに乗って山の上に向かうときのジェット・コースターの様なスピード感は見事でした。それに、バケットおばあちゃんがエキストリームスキーでスピード感とワクワク感も素晴らしかったです。 ■シーンにマッチした音楽 全体的にポップな音楽を使い、その場面場面にピッタリフィットした音楽作りだったと思います。日本語版の主題歌は原由子の「大好きハピーエンド」なのですが、それを知らずエンドロールの途中で帰ってしまいました。残念。 ■子供向けとはいえない充実ぶり 子供が見ても面白いですが、大人の鑑賞にも十分に耐えられるというか、本来大人向けと言っても良いしっかりとした作りです。産経新聞のレビューにはプロットが「羅生門」と同じ作りだと書かれてありました。 プロダクションノートを見ると脚本、監督のエドワーズ兄弟の狙いもまさに、「羅生門」のようなフラッシュバッ手法を使うことだったそうです。映画では探偵のニッキーが容疑者を次々と尋問して、各人の物語が語られますがまさにその通りだったと思います。 また、ギャクや駄洒落が一杯出てきますがそれが嫌味にならないところで使われていて、センスの良さを感じさせます。単にCGを見せるだけに終わっていない、物語の語り口のうまさが光っていたと思います。 字幕版は上映されていないようですが、赤ずきんちゃんの声が「プラダを着た悪魔」のアン・ハサウェイだったので、字幕版で見たかったなと思いました。これはDVDで是非見なければと思います。 ということで、まだ見ていない方はだまされたと思って是非見て欲しいと思います。こんなアニメは見たことがないと思ってしまうこと請け合いです。 公式サイト
2007年10月13日
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こどもが3ヶ月くらいビリーズ・ブート・キャンプでエクササイズをしてました。最初は少し痩せたそうですが、ある時から全く減らなくなったようです。殆ど毎日やっていたのに効果がないと嘆いていました。暫くすると、今度は「ターボ・ジャム」というDVDが欲しいと言い出しました。私は、同じなんだと言ったのですが、どうしても欲しいということで買ってしまいました。ターボ・ジャムはダンスにキック・ボクシングを取り入れた物だそうですが、私にはビリーズ・ブート・キャンプとどこが違うのかさっぱり分かりません。中身はというと5つのワークアウトプログラムがあり、25分から長い物で40分のプログラムがあります。このDVDでは経過時間と残り時間が表示されるのは親切だと思います。しかし、「turbo」という文字や、「ターボ・ジャム」のロゴが点滅するのは問題があるように思います。これを見て気分が悪くなる人がでることが心配です。特徴的なのは腹筋専用のトレーニングプログラムがあることでしょうか。これを見ていると腹筋が締まって来そうな感じがします。私は、続けることが大切だと彼女にいつも言っていたのですが、効果がなかったようです。この際これをしっかりやって続けてほしいものです。幸いエクササイズ・プログラムが設定されていますので、それに従ってやってくれればいいなと思います。子供に何でこっちが良いんだと聞いたら、ビリーはやってて面白くないという話でした。なるほどターボ・ジャムはダンスがベースですから運動していて楽しいことは確かです。でも、こういうのって女性だから感じることではないでしょうか。私は少なくとも楽しいからやる、つまらないから止めるという考えはありません。目標があるからきついトレーニングをこなせる、というのが男性の考えだと思います。 もっとも。きつくても、楽しく出来るというの本当はとても大切なことだと思います。そこに焦点を当てるというのはマーケティング的にはなかなか目の付け所が良いと思います。しかし、効果はビリーよりも少なそうですので、また「体重が減らないから止める」と言い出さないで欲しいと思います。
2007年10月12日
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今日帰宅したら、保険証が見あたらなくて銀行に振り込みできなかったと妻が言います。最後に使ったのは私ですので、おかしいなと思いつつ、いつも保険証を置いているところを見ました。当然の事ながら、ありませんでした。 車の中や部屋の中を探したのですがありません。 妻は「保険証でお金を借りられるんだよね」とか物騒な話をします。 結局見つからず、再発行をお願いするしかないと思い、その旨妻に話しました。 その時、妻は私の名前ではなく、妻自身の名前で振り込めば良いということに気づきました。今頃気がつくなと言いたくなりました。 妻は、あきらめきれないのか、自分のカバンの中をがさごそと探っていました。そうすると何と中に保険証があるではないですか!一気に脱力してしまいました。 妻は整理整頓が得意ではなく、いつも「○○がない」と言っては騒いでいます。その度に私は「同じところに置かないからそうなるのだ」と言っていますが一向に直す様子がありません。 かれこれ20年近く一緒に過ごしているのですが、全く直らず、今では子供達からも文句を言われる始末です。私はいつも「これは死んでも直らない」と毒づいていますが、気にする風もありません。 私はその度に何で同じところに置かないんだろうと疑問に思うのですが、全く理解できません。 今回は幸い見つかったから良いものの、無くなったと思うとぞっとしてしまいます。 結局、今回は私が悪者にされてしまっただけで、全く良い面の皮でした。
2007年10月11日
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大分前から湿疹に悩まされていました。何回も病院に行き飲み薬と軟膏で治療をしていました。最初は飲み薬を飲むとぴたっと出なくなったのですが、飲むのを止めるとすぐ出てしまいます。 それも至る所に出てしまったので、次にもっと強い薬に変えました。ところが、それも効かなくなり、毎日寝ているとどこか痒くなりおちおち寝てもいられなくなりました。 薬が効かないので、保湿用のクリームを縫って何とかごまかしていました。 ところがあるホームページを見ていたら、その症状がじんましんに酷似していることに気がつきました。 急に水ぶくれみたいなのが出来て、1日立つと直ってしまう。それはまさしくじんましんそのものだと思いました。 症状が出たら病院に行こうと思っていましが、運悪く休みの日には症状は出ていませんでした。でも取りあえず病院に行って症状を話そうと思い、病院に行ったところすんなりと薬を処方してくれました。 その後薬3種類のおかげで痒みは嘘のようになくなりました。薬は1週間分処方されたのですが、念のため、後2週間処方していただきました。おまけに湿疹も収まりつつあります。 これから考えると今まではの治療は一体何だったのかと思ってしまいます。幸い直ったものの、気がつかなければあの痒みに悩まされていたかと思うとぞっとします。
2007年10月10日
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ジンマンのマーラーサイクルの第3弾です。結論からいうと1番2番の路線を踏襲したヒューマンな暖かさを特徴としています。聞いた後、心が温かくなるような演奏です。この曲では自然の関わり合いがテーマとなっていますが、そのことを強く意識させる演奏だと思います。■重苦しくない第1楽章 この交響曲の第一部と称されている楽章で、 序奏「牧神(パン)が目覚める」と第1楽章「夏が行進してくる(バッカスの行進)」と名付けられている35分ほどの大規模な楽章。 この楽章は、グロテスクな感じを表出する演奏が多くを占めると思いますが、この演奏ではそんな雰囲気はあまり感じられません。この楽章で重要な役割を持つトロンボーンソロは、かなりテンポが遅いにも関わらず、破綻するところがなく、実に素晴らしい演奏です。 ■愛らしさが良く表れている第2楽章 「草原の花々が私に語ること」」と題された2楽章はこのCDの白眉ではないでしょうか。この楽章の美しさをこれほど納得させる演奏も少ないと思います。テンポは今にも止まりそうで、極端に遅いです。高弦の演奏がエロティックなまでに美しいです。それからテンポの微妙な揺れも素晴らしいです。■自然の描写が優れている第3楽章 「夕暮れが私に語ること-森の獣が私に語ること」と題された3楽章。この楽章は普通より少し早めのテンポです。クラリネットを初めとする木管群小鳥たちのさえずりを描写する音楽は迫真を持って迫ってきます。強い場面でもがなり立てることはありません。テュッティーでも弦の動きははっきりと聞こえてきます。この楽章で活躍するポストホルンも実にうまいです。■デリケートだが萎縮していない第4楽章 この楽章はこの交響曲の中ではあまり面白くない音楽です。ホルンは大変ですが。。。 ブリギット・レンメルトの歌は申し分ありません。バックもデリケートな演奏ぶりで、オーボエやソロ・ヴァイオリンも美しいです。■落ち着いた表現の第5楽章 この楽章はともすれば勢いで進みがちになりますが、幾分テンポを落とした落ち着いた表現で成功していると思います。■とても遅いテンポ。しかし粘らず、ヒューマンな優しさに溢れた第6楽章。 「愛が私に語ること」と題された最終楽章もデリケートな表現です。ここのテンポもかなり遅いですが、遅いと感じません。旋律が慈しむようにゆったりと演奏され、聴き手の琴線にふれるとても良い演奏だと思います。人間の声を思わせる弦の演奏だけでなく、終結部の金管のコラールも心に響きます。■ソロを含めて大変水準が高い演奏 この曲におけるトーンハレ管の演奏もとても素晴らしいものです。一糸乱れぬ演奏で、ジンマンの意図が完全に表現されていると思います。このマーラー・ツィクルスでも演奏の質が向上し続けていることに目を見張ります。テュッティでもがなり立てることなく節度が保たれています。児童合唱団も音程が決まっています。■次も期待できそう 次に予定されている第4番までは「角笛交響曲」シリーズですのでこの路線でうまくいくと思います。しかし、5番以降はどうでしょうか。同じ路線でいくとうまくいかないと予想されます。ジンマンは当然分かっていると思います。果たしてジンマンがどのような演奏をするのかとても興味深いです。Gustave Mahler:Symphony No.3 in D minor(SONYBMG 8869712918 2)1.1st Movement2.2nd Movement3.3rd Movement4.4th Movement5.5th Movement6.6th MovementBirgit Remmert (Ms)Schweizer KammerchorZyrcher SangerknabenTonhalle Orchestra ZurichDavid Zinman (conductor)Recorded 27 February - 1 March 2006,Tonhalle Zurich,Switzerland
2007年10月09日
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エディット・ピアフの生涯を綴った伝記映画。歌うシーンではピアフ自身の歌が使われていて、その歌声に引き込まれます。決して華やかな映画ではありませんが、彼女の奔放な人生が楽しめます。■あらすじ 1915年エディット・ジョバンナ・ガションは大道芸人の父(ジャン=ポール・ルーブ)と、歌手の母の間にパリに生まれる。父は出稼ぎに出ているため、母が街頭で歌う事で、生活を営んでいた。母は歌手になるために、エディットを祖母ルイーズ(カトリーヌ・アレグレ)に預ける。祖母は娼館を経営し、エディットはそこで働いていたティティーヌらにかわいがられ、幸せな日々を過ごす。 ところが、父がエディットを取り戻しに来て、いやがるエディットを連れ去ってしまう。エディットは、父と一緒に各地を転々として行くが、父の芸(体の柔らかさをいかした芸)ではさっぱりお金が集まらない。そこで、父はエディットに何か芸をやれと命じる。エディットは思案したあげく歌い始める。そうすると、それを聞いていた人々からお金がたくさん集まるようになる。1935年、パリで歌っていると、その歌を聴いた紳士が名詞を渡して、「ここに来てくれ」という。エディットがその住所に行くと、そこは名門クラブ、「ジェルニーズ」だった。件の紳士はそこのオーナー、ルイ・ルブレ(ジェラール・ドパルデュー)だった。 簡単なオーディションが行われ、エディットはそのクラブに出演することが決まる。しかし、ルイ・ルブレは彼女の名前が気に入らなかった。ルイ・ルブレはエディットを見ると雀(ピアフ)を思い出す事から、「エディット・ピアフ」とすることに決める。 はたして、エディットがクラブに出演すると、彼女の歌を聴こうとする人々が詰めかけ、クラブは連日満員になる。 彼女の栄光は続くかと思われたが、ルイ・ルブレが突然死体で発見される。エディットは容疑者として疑われるが、容疑は晴れる。しかし、舞台に出ても「人殺し!」とののしられるようになり、絶望の淵に追い込まれる。。。■街頭で初めて歌うシーンが印象的です。 父に何かやれと促され、考えたあげく「ラ・マルセイエーズ」を歌うシーンがとても印象的です。澄んだ歌声で大変うまいと思いました。フルコーラス歌ったのも良かったです。 それから、ニューヨークのレストランでのマレーネ・ディートリッヒとの邂逅があります。時間にして1,2分たらずと思いますが、カロリーヌ・シロル(ディートリッヒ)の妖艶さもあり大変印象的でした。■当時のパリやニューヨークの様子が楽しめる クラブ内の豪華な様子や、華やかな社交界やレストランなどが楽しめます。 ■マルセルの試合の場面が手抜きなしで良いです。 エディットの不倫相手であるマルセルのボクシングのタイトルマッチが克明に描かれています。本筋とは多少はずれますが、手抜きがなく、かなり面白かったです。このシーンを見ていて、何故か「ミリオン・ダラー・ビイビー」を思い出してしまいました。 ■マリオン・コティヤールの演技が素晴らしい エディットを演じるマリオン・コティヤールの演技が素晴らしいです。エディットのエキセントリックな性格がよく表れていたと思います。晩年の麻薬でボロボロになり、すっかり縮んでしまったエディットの演技はメイクとともに迫真に迫っていたと思います。 身長は169センチあるそうですが、映画の中ではかなり小さく見えます。実物のピアフは身長は147センチとかなり小柄です。そうすると、周りの人間を背の高い人達で固めたのでしょうか。 その他では、マルセル役のジャン=ピエール・マルタンスの洗練されたかっこよさ、娼婦ティティーヌ役のエマニュエル・セニエの妖艶さも印象に残りました。 ■時代がコロコロ変わり、彼女の生涯が良く理解できない脚本 1950年代のシーンを描いていたかと思うと、子供の頃のシーンに移ったりと、見ている人間の理解を阻んでいるようにしか見えません。 おそらく、フランス人なら当然知っている事を前提とした流れなのでしょうが、私にみたいに彼女の生涯を知らない人にとっては、理解の妨げにしかなりません。見ていて結構混乱しました。 それから、舞台で倒れるシーンが何回も出てきますが、その間に過去のエピソードやら老いてからのシーンが挟まれ、ますます分からなくなりました。 個人的には、彼女が麻薬に手を染めて、体を蝕んでいく所をもう少しわかりやすく描いてくれればと思いました。 それから、ジャン・コクトー、イブ・モンタン、シャルル・アズナブールなどの交遊関係も入れて欲しかったです。 公式サイト
2007年10月08日
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話題のマイケル・ムーア監督のドキュメンタリー。個人的には内容が過激で、やらせぽい物もあり、敬遠していました。今回は自身も減量して望んだとかで、内容も面白いという評判でした。実際に見たところかなり面白いです。一部の批評ではカナダ、フランスなどの医療制度の良いところばかり撮して影の部分が出ていないと言った不満もありました。しかしこれはアメリカのみならず日本でも多くの人に見られるべき素晴らしいドキュメントだと思います。映画館での上映もさることながら、テレビでの早期の放映を希望します。 内容はアメリカの医療制度の実体を表したものです。ちなみにsickoとは俗語で病人を意味します。■信じられない実体 映画はいきなり医療保険の欠陥をつきます。何しろ2億5千万人の中で医療保険に入っていないのは5000万人で、保険に入っていないため、治療を受けられず死亡するのが毎年1万5000人もいるというテロップが流れます。 バックでは医者が膝に怪我をして、保険に入っていないので、自分でパクリ空いた傷を自分で縫っています。とても信じられない光景にあ然とします。 保険に入っている人でも保険が下りるかどうか分かりません。保険会社は難癖を付けて保険金を出さないようにしています。その例がいくつも出てきます。 まず、保険に入っていない方の例から始まります。その方は指を回転する鋸で中指と薬指の先の方をを切断してしまいました。病院に担ぎ込まれて手術にかかる費用を伝えられます。 中指は240万円で薬指は140万円という話を聞いて、彼は薬指だけ手術してくれと言います。哀れな中指はそのままゴミ焼却場へと消えていきます。 一方指を全部切断した方は保険のおかげで手術をすることが出来ました。なんたる格差! その後も保険会社のあの手この手を使った不払いの方法が紹介されます。一つは契約にない救急車を使ったため保険金がおりないケース。保険会社は救急車を使う際連絡がなかったことを契約違反だとして保険金の請求を承認しませんでした。 また、既往症が記載されていなかったかどで保険金を出さない例もあります。極端な例は本人さえ忘れていた治療記録を探し出すのです。 何という悪辣な振る舞い! 保険会社の社員は保険金を払わない様にした方が評価が上がるという信じられない実体が暴かれます。そうすると、対抗手段を取る人も出てきます。 例えば、5大湖に棲んでいる方は、カナダに越境してそこで手続きをして治療を受けます。カナダでは何と医療費はただ!なのです。■同じアメリカなのにこの待遇の違い グアンタナモ米軍基地 次にムーア監督はキューバのグァンタナモ基地に行きます。同行したのは9.11で救助活動をしたにも関わらす、政府の職員ではなかったために治療を受けられなかった民間のボランティア達です。そこには9.11のテロリスト達が収容されています。そこでは何と治療費はただなのです。 一行は、キューバの町に出かけ、病院で治療を受けます。キューバでは薬代を除いて医療費はただなのです。薬も殆どただみたいな値段で買うことが出来ます。女性の看護士がいつも使っている薬を頼むとアメリカでは24000円の薬が僅か5セントです!全く信じられません。■フランス、イギリスの行き届いた制度 ムーア監督はさらにフランス、イギリスにも飛びます。両国とも医療費はただです。ムーア監督は欠陥があるのではないかと色々意地悪な質問をしますア。しかし結果は同じです。。。 ■すべては保険会社の営利のため 保険会社のロビーの凄まじさが描かれています。数千万円の献金から始まり果てはブッシュが2億円以上の献金を受けていることが暴露されます。 ■何ともやり切れません 治療代が払えないために、家を売ってしまう方も出てきますが、なんか本末転倒の気がします。これを見ていると、日本はまだまだましな方だなと思ってしまいます。 所で、これを見た後、帰りの車の中で考えていたところ、無条件で保険金を出す会社を作ったら絶対当たると思います。そのような会社が出ないのも不思議な気がします。おそらく締め付けが相当厳しいんでしょうね。 ■日本の保険会社も同じ穴のムジナ? 日本の保険会社もそうですが、彼らは何のために保険会社を経営しているのでしょうか。まさか金儲けのためと思っているのでしたら、即刻辞めて貰いたいものです。 日本の場合の、騒がれたため、調べ始めたのが実体で、アメリカの会社より少しましなだけで、考え方はアメリカの保険会社と同じです。 確かイギリスの医者にインタビューしたときのことですが、病気を治せば直すほど評価が高くなる制度だと話していましたが、そのような制度を持つこともとても大事なことだと思います。先頃日本でたらい回しで死亡してしまった事件が報道されていました。これもそのような制度を設けることによって軽減されるのではないでしょうか 個人的にも、色々な病院に通っているので、毎月の出費も馬鹿になりません。そのためではないですが、日本もフランスやイギリスなどの制度を導入できるよう考えるべきではないでしょうか。 それにしても、保険会社の品性の悪いこと。よりによって品性下劣な会社が保険会社になっているなんて、程度の悪いブラックユーモアでしかありません。公式サイト
2007年10月07日
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ジョニ・ミッチェルをトリビューとした作品。前作の「Possibility」と同趣向で、色々な歌手にジョニの歌を歌わせています。深く沈潜していくという形容がぴったりの演奏でBGMとして聞くのにもふさわしいです。ジョニ・ミッチェルの自作曲の他に、4曲のインスト・ナンバーもあり、とても充実したアルバムだと思います。ジョニへのトリビュートですが、すっかりジャズになりきっているので、ジョニが歌っているイメージで聞くと裏切られたと思うかもしれません。私の場合は、ミンガスとのコラボ作品(ミンガス)くらいしか聴いたことがないので、全くそんなことは感じなかったです。そう言えば「ミンガス」にはハンコックも参加しているんですね。初めて知りました。■甲乙付けがたいボーカルと繊細なバック ボーカル入りのナンバーはどれも甲乙付けがたい出来です。ヴォーカルは勿論バックの繊細なプレイも聞き物です。ホランドのベースが良く聞こえますが、バランスは崩れていません。ビニー・カリウタのドラムスもデリケートなドラミングを披露しています。最初はノラ・ジョーンズとの共演で「Court and Spark」。原曲は若干R&Bを感じさせる曲ですが、ここではもうすっかり夜の音楽になりきっています。ノラの歌もあまりR&Bを感じさせません。ハンコックのバッキングも素晴らしいです。 2曲目は大御所ティナ・ターナーが登場。もう何年も前に引退宣言をしていたのですが、何故か歌っています。創価学会つながりでしょうか?最初ブックレットを見るまでは少し軟弱な男性歌手が歌っているのかと思ってしまいました。 4曲目はギリスの女性ジャズ&ソウル・ボーカリストであるコリーヌ・ベイリー・レイをフィーチャーした表題曲「リバー」。コリーヌの幼児っぽい発音のボーカルがなんとも微妙にマッチしています。 6曲目の「Tea Leaf Prophecy」はジョニ自身が歌っています。このアルバムの中ではテンポが速く、比較的明るい雰囲気を感じます。表現もアグレッシブです。 この2曲はどちらも旋律がバラバラに分解されていて、クレジットを見なければ原曲が何であるかは分かりません。 ルシアナ・ソウザの「アメリア」の曲の雰囲気と声質がマッチしていてとても心地よいです。ショーターのオブリガートも邪魔になる一歩手前に止まっている名人芸が聞かれます。■意表をつく「ジャングルライン」の語り レナード・コーエンをフィーチャーした「ジャングル・ライン」はコーエンの語りとハンコックノピアノという異色の組み合わせですが、原曲の荒々しさがすっかり去勢された感じでした。まるでジャングルにいた土着民族が、都会に出てきてすっかり洗練された様なものです。■原曲を分解して再構築した水準の高いインスト・ナンバー 4曲のインスト・ナンバーはジョニの「Both Sides Now」(邦題「青春の光と影)」、「Sweet Bird」、エリントンの「ソリチュード」と、ショーターの「ネフェルティティ」でした。なお、これらの曲が選ばれたのかその理由はブクレットにも書かれていませんが、スイング・ジャーナルの佐藤栄輔氏のレビューによると、「ネフェルティティ」はジョニの歌を入れる予定だったのがうまくいかずインストになってしまったとか。 「青春の光と影」はかつてジュディー・コリンズの唄でヒットしましたが、ジョニの作曲とは知りませんでした。この曲もメロディーが断片的にしか出てこないので曲名を知らないと何の曲か分かりません。超スローテンポの演奏ですが、弛緩したところはなく、第一級のジャズになっています。原曲のすがすがしさは消失し、引き締まったバラードに仕立て上げられています。深々とした空間に漂うリオネル・ルエケのギターもいい雰囲気を醸し出しています。 「Sweet Bird」は「ジャングル・ライン」と同じアルバム「The Hissing Of Summer Lawns」(邦題「夏草の誘い」) に入っていた曲。この曲も淡々と進みますが、途中珍しく少し盛り上がります。しかし長続きしないで、元の闇に戻っていきます。 「ネフェルティティ」は殆どフリーフォームに近い演奏です。後半になってやっと旋律ががまともに演奏され、この曲だったんだと納得させる仕組みです。これを聴いていると昔のVSOPを聞いているような錯覚に陥ります。大変優れた演奏。 「ソリチュード」はメロディーが殆ど出てこないためなんの曲か全然分かりませんでした。■瑞々しい感受性 ハンコック67歳、ショーター74歳と大分歳をとりましたが、その感受性の瑞々しい事には驚嘆させられてしまいます。演奏がルーティン化してもおかしくない年齢なのですが、全く驚異的です。 すべてがハンコックの音楽になっているところは賛否が別れるところかもしれません。ジョニの音楽を聞こうとする方にとっては不満が残ろうかもしれません。また、原曲の洗練されていない、むしろ粗野なといっても良い音楽がスカ離船レンされているのが物足りないという方もいらっしゃると思います。■出色の一枚 ジャズ・ファンのためのジョニ・ミッチェル入門 個人的には曲を知らない事もあり全く違和感なく聞くことが出来ました。夜一人で聞くのにふさわしい音楽です。今年出たアルバムの中でも出色の一枚といえるのではないでしょうか。 このアルバムはポップス・フリークからは不満が出ると思いますが、ジャズ・ファンからはジョニ・ミッチェルの音楽を聞くための格好の入門盤となること請け合いです。私も少し興味が出てきました。今年は、ノンサッチからもトリビュートアルバムが出ていて気になっていたところなので、次はそちらを聞こうと思います。River:The Joni Letters(Verve 062517448261)1. Court and Spark featuring Norah Jones2. Edith and the Kingpin featuring Tina Turner3. Both Sides Now4. River featuring Corinne Bailey Rae5. Sweet Bird6. Tea Leaf Prophecy (Lay Down Your Arms) featuring Joni Mitchell7. Solitude8. Amelia featuring Luciana Souza9. Nefertiti10. Jungle Line featuring Leonard CohenHerbie Hancock(p)Wayne Shorter(ss,ts)Dave Holland(b)Vinnie Colaiuta(ds)Lionel Loueke(g)
2007年10月06日
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[はじめまして、福田康夫です。どうぞよろしく。] 小泉、安倍と続いた首相官邸からのメールマガジン。福田首相も続けるようで、創刊準備号が4日に発刊されました。その中に福田首相の挨拶が載っています。 内容は大したものではありません。当たり障りのないことを書かれています。ただ、信頼を取り戻すには名案はないということは良く理解されていると思います。 しかし、どのような政策をどのように進めていくかという力強い言葉は聞かれません。国民の生の声をが大切だという話をされていますが、具体的にどうするかについては何も書かれていません。 まだ創刊前準備号と言うことですので、次回に期待しようと思います。 ところで、安倍前首相の時には、首相が何をやるのかはっきりとした言葉で語っていました。安倍前首相の最後のメールマガジンでは冒頭に首相を辞めることを述べていますが、暗い感じではなく、力強い調子です。病気であることを微塵も感じさせない文章です。 福田首相はその点どうなんでしょうか。メールの読者に向かって語りかけるような調子ではなく、あまり訴求力がありません。国会の答弁でも役人の作った原稿を棒読みしているだけで、あまりよい印象は受けませんでした。今後改善されることを望みたいです。 最後の文章「皆さんとの双方向の対話の場として育てていきたいと願っております。」は変です。「願っております」は「思っている」や「考えている」ではないでしょうか。思わず本音が出たのかもしれません。(福田内閣メールマガジン創刊準備号から首相の挨拶を引用) 「政治家も役人も信用できない。」 そうした国民の皆さんの不信の声を、私は、今、率直に受け止めています。 国民の皆さんの信頼なくしては、どのような立派な政策も実現できません。皆さんから信頼されるように、よい政策を実現するよう、一生懸命やっていく覚悟です。 「信頼」を取り戻す名案はありません。 国民の皆さんの気持ちになって、必要な政策を一つひとつ丁寧に積み重ね、さらに、その政策を皆さんに理解していただくことが、大事であると思います。そのためには、お寄せいただくご意見が大変重要であり、皆さんとの対話を重ねていきたいと考えております。 そうした思いから、小泉元総理、安倍前総理と続けたメールマガジンは、福田内閣においても引き継ぎます。 メールマガジンは、皆さん一人ひとりとのホットラインです。色々なご意見やできごとなどを、是非ともお聞かせください。皆さんとの双方向の対話の場として育てていきたいと願っております。(引用終わり)(安倍前首相の最後のメールマガジンから引用)● 改革、テロとの闘いを前に進めるために こんにちは、安倍晋三です。 内閣総理大臣の職を辞することを決意いたしました。 7月29日の参議院選挙の結果は、大変厳しいものでしたが、改革を止めてはいけない、戦後レジームからの脱却の方向性を変えてはならない、との思いから続投の決意をし、これまで全力で取り組んできました。 また、先般のAPEC首脳会議が開催されたシドニーにおいて、テロとの闘い、国際社会から期待されている、高い評価をされている活動を中断することがあってはならない、なんとしても継続していかなければならない、と申し上げました。 国際社会への貢献、これは私の「主張する外交」の中核であります。この政策は、なんとしてもやり遂げていく責任が私にはある。こうした思いで、活動を中断しないために全力を尽くしていく、職を賭していくと申しました。 テロとの闘いを継続するためには、あらゆる努力をする。環境づくりについても努力しなければならない。一身をなげうつ覚悟で、全力で努力すべきと考えてまいりました。 そのために、私は何をすべきか。 局面を転換しなければならない。これが私に課せられた責任であると考えました。 改革を進めていく、その決意で続投し、内閣改造を行ったわけですが、今の状況で、国民の支持、信頼の上で、力強く政策を前に進めていくのは困難である。ここは、けじめをつけることによって、局面を打開しなければならない。そう判断するにいたりました。 新たな総理のもとでテロとの闘いを継続していく。それを目指すべきではないだろうか。今月末の国連総会へも、新しい総理が行くことがむしろ局面を変えていくためにはよいのではないか、と考えました。 決断が先に延びることで困難が大きくなる、決断はなるべく早く行わなければならない、と判断いたしました。 無責任と言われるかもしれません。しかし、国家のため、国民のみなさんのためには、私は、今、身を引くことが最善だと判断しました。 約1年間、メルマガの読者のみなさん、国民のみなさん、ありがとうございました。 この間にいただいた、みなさんの忌憚のないご意見、心温まる激励を、私は決して忘れません。 私は官邸を去りますが、改革、そしてテロとの闘いは続きます。これからも、みなさんのご支援をお願いします。(晋)(引用終わり)
2007年10月05日
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最近第二次世界大戦での沖縄の渡嘉敷島での集団自殺について教科書の記述を変える運動が盛んです。先頃も沖縄で県民集会が開かれ、11万人も集まったとか。実はこの海浜公園では専用使用無しの場合:3000人、多目的広場半面専用使用ありの場合:2000人、多目的広場全面専用使用ありの場合:1000人だそうです。そもそもテレ朝が11万人と報道したことを受けて他のメディアも追従したというのがホントの所らしいです。出典:http://news4vip.livedoor.biz/archives/51067835.html。 これを受けて仲井真弘多知事は3日、渡海紀三朗文部科学相や岸田文雄沖縄・北方担当相らと会談し、検定意見の撤回と記述の復活を訴えたようです。この知事は保守の筈ですが、この集会に恐れをなしたんでしょうか。実に情けないヤツだと思います。渡海文部科学相も修正する方向に向いているようで、実に情けないヤツであります。 ちなみに。この手段自決についての事実の検証は既に終わっていて、軍人が強制的に自殺をするようにし向けたという事実はないことが明らかになっています。実際に、自殺をし向けたということで名誉を毀損されたという裁判が梅沢裕元少佐と、渡嘉敷島を守備した同第三戦隊長だった故赤松嘉次元大尉の遺族によりも起こされています。被告人は大江健三郎と岩波書店です。 そもそもこの話は『鉄の暴風』という伝聞を元にした書物から始まりましたが、全くインチキ本であることが明らかになっています。 何故このようなことになったかは、最近復刊された曾野綾子の「集団自決の真実」という本に詳しく書かれています。従来の意見を代表する大江健三郎の「沖縄ノート」の嘘を徹底した現地踏査をもとにを明らかにしています。 また最近訴訟が起こされている件については実は軍の命令で自殺したことにならないと遺族が年金がもらえないために、市民から軍人が「自殺しろ」と言ったことにするように頼まれたという事実もあります。 また、大江の「沖縄ノート」は取材を全くしないで書いたものであることは周知の事実であります。 これだけの事実があるにも関わらず大多数の人達が集まっていることに異常さを感じてしまいます。おそらく、本当の事実を知らない方たちが、左巻き連中に洗脳されて集まったというのが真実だと思います。 しかし、彼らは教科書を改訂させてどうしようというのでしょうか。その意図が全く分かりません。彼らは日本が中国の植民地にでもなればいいと考えているのでしょうか。現在の状況なら遠からずそうなってもおかしくない状況だと思います。。 この状況は所謂従軍慰安婦問題と構図が全く同じですね。最初は「強制があった派」が優勢だったのが、きめ細かな事実の積み重ねと決定的な事実の掘り起こしにより、「強制が無かった」ことは明白になりました。ところが窮地にたった「強制があった派」は次に「軍の関与があったか無かったか」に切り替えてしまいます。そして、良い悪いに関わらず「軍の関与はあった」という結論を出しています。 集団自決でも「軍の関与があったかないか」に焦点が絞られています。ここが左巻き連中のうまいところです。強制したしないに関わらず、軍が関与しないことはあり得ない状況を作り出してなかなか巧妙です。だからこそ、保守陣営は従軍慰安婦の轍を踏まないように、しっかりと対応しなければなりません。 それにしても、先の参議院選といいこの事件といい、国民の動きが私は全く理解が出来ません。ちょっと考えれば分かることが何故分からないのか。自分では全く考えずに時流に流されてしまっている。そのようにしか思えません。その結果、自分の意見を見失って、メディアのプロパガンダに影響されてしまうのです。 テロ特措法が良い例です。あれだけ反対が多かったのに、最近は賛成派が大多数になっています。こんな国民では、国民投票は無くした方がよいように思います。このような状態では、ポピュリズムに迎合する左巻きの政治家が出たら、日本はどこかの属国になってしまう危険性を感じます。 やはり国民一人一人が自分の考えをしっかり持つ。そのためにはしっかりと勉強する必要があると思います。 今後大多数を占めている左巻き連中の大量の退職が始まりますので、保守陣営はそれまでは彼らの攻勢に対し何とか踏みとどまって欲しいものです。
2007年10月03日
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技術経営メール第104号にオンキョーがソーテックを買収した事についてアイキットソリューションズ代表の生島大嗣(いくしまかずし)氏が考察しています。(引用開始) エレクトロニクス業界の再編に関する話題が世間を賑わせている。分野によってその進捗度合いに差はあるが、コンシューマ向けオーディオ機器の分野などは、その「最先端」を走っているといっていいだろう。 2007年7月、オーディオ業界の一員であるオンキヨーがパソコン・メーカーのソーテックを買収するという報道が流れた。そして8月16日に子会社化を完了した。なぜオンキヨーはソーテックを買収したのだろうか。買収して、何をしたいと考えているのだろうか。(中略) 専業で現在でも存続しているメーカーを挙げれば、ヤマハ、デノン(日本コロムビアのオーディオブランド「デンオン」を持つオーディオ部門が分離し日本マランツと合併)、そしてオンキヨーくらいだろう。ただし、ヤマハはオーディオ専業ではなく音楽産業に広くかかわっている企業である。ちなみに、かつてオーディオ・メーカーとして名を馳せたパイオニアやケンウッドは、現在はオーディオ以外の事業が主力となっている。 1990年代に進行したオーディオ業界の衰退は、機器のデジタル化と歩調を合わせるように進行した。かつて高度なアナログ技術を保有していたオーディオ・メーカーは、コンテンツの保存メディアとしてアナログ磁気テープとアナログレコードを用いていた。これらのコンテンツを音源として、その音質を最大限に引き出すためのアナログ技術をノウハウとして各社が蓄積してきたのである。それが企業のコアコンピタンスであり、市場における優位性を保ち他社の参入を防ぐ大きな防波堤となっていた。それがCD(コンパクト・ディスク)の登場によって、あっという間に崩れ去った。 (中略) レコードからCDへという流れを受けて、オーディオ業界のビジネスモデルそのものが瓦解の危機に瀕したのである。電子回路のIC化と外販化が進み、音質にこだわった回路を自身で設計しなくても、安価なオーディオ・セットやラジカセでそこそこの音が再生できるようになった。多くの人々が比較的安価な機器の音質で満足し、これを求めた結果、アナログ技術というノウハウの塊だったオーディオ機器メーカーの優位が崩れるという構造変化が進行することになった。 たとえば、三洋電機は「OTTO」というオーディオブランドを展開していたが、この波を受けて安価な機器を製造する方向に転換、一瞬にしてブランド価値を減じてしまった。 総合電機メーカーなら、こうしたことが起きてもたくさんのブランドのうち一つのブランドを失ってしまうだけだが、オーディオ専業メーカーにとっては致命傷になる。オンキヨーもこの例に漏れず、1990年代に入って経営状態が悪化する。同社は、出資比率7割の東芝からの支援を受けていたが、当時の風潮として思い切ったリストラ断行することはできず、製造拠点を子会社化する程度と打つ手は限られていた。 当時は、社員も「儲からなくてもやりたいことできればそれでよい」という風潮に支配されていたようだ。 この後オンキヨーは、1993年に東芝から株を譲り受けた「平成の再建王」大朏直人氏がトップに就任し、本格的な再建に着手することになる。大朏氏がユニークなのは、単に財務面からのみの再建ではなく、オンキヨーのブランドに惚れ込み、製造業としてのオンキヨーブランドを真剣に立て直そうとしているところだろう。(中略) このように、デジタル化の流れを受けて変容を余儀なくされたオーディオ業界だが、現在はこれがもっと加速している。オーディオ単体ではなく、一時期よく用いられた「AV」の「V(ビジュアル)」という領域との融合がその一つだろう。 1990年代には既に北米で「AVアンプのトップメーカー」との評価を受けていたオンキヨーは、同地域でのホーム・シアターの流行にうまく乗って成功を収め、2003年には株式上場も果たしている。 ただし欧州では、ホーム・シアターよりは純粋な音響機器としてのオーディオがまだまだ根強く支持されている。日本でも住宅環境の制限があって、ホーム・シアターは普及に至っておらず、薄型テレビ単体の需要が圧倒的に大きい。 このため北米以外では、オーディオ専業メーカーが「薄型テレビの勢いに乗じてオーディオ機器の市場を伸ばす」ということにはまだなっていない。 そしてもう一つの、デジタル化による大きな変化が、パソコンとの連携だ。パソコンと音楽と言えば、今では誰でも米Apple社のiPodが頭に浮かぶだろう。 (中略) ただ、一般的な消費者が満足するレベルとしてはiPodやCDの音質で十分なのだが、オーディオ・マニアなど、この音質では満足できないユーザーもいないわけではない。 これに対応して、CD以上の音質を求める消費者をターゲットにした「SuperAudio CD(SACD、スーパーオーディオCD)」や「DVD-Audio」といった規格が登場したが、ビジネス的に成功しているとは言いがたい。オーディオとして高音質を求める層の厚みが思ったより薄く、パッケージまで含んだビジネスを支えるには足りないということだろう。 こうした状況を踏まえオンキヨーが採った戦略は、パッケージに頼るのではなく、インターネットを使ったマニア向けの高音質音楽コンテンツの配信ビジネスを構築しようというものだ。これらのコンテンツを利用するためのハードウエアも開発、製造し、高音質音楽コンテンツ産業の中核を担うことを狙う。ドル箱だった北米のホーム・シアターで、DVDプレーヤやAVアンプ、6本のスピーカがセットで5万円を切るような「ワンパケージ」と呼ばれる低価格商品が登場し、市場ではこれに押され始めている。この状況を受けて「次の一手」となるのがこの高音質コンテンツの配信サービスだろう。 同社は既に、24ビット、96kHzサンプリング(CDは16ビット、44.1kHzサンプリング)、ロスレス圧縮というCD以上の音質を確保できる規格を採用してコンテンツの確保とネット配信を開始している。ファイル形式には、米Microsoft社が開発した「Windows Media Audio(WMA)」を採用した。 e-onkyo-music 再生用のハードウエアとしては、「HDメディア・コンピューター」の開発を進めており、2006年には「HDC-7」というフラッグシップ機を市場に送り出し、完売している。この機種は、24ビット/96kHzの音楽コンテンツや7.1チャネル・サラウンド再生に対応した高音質アンプ内蔵のHDD/DVDレコーダであるが、面白いことにOSとして「Windows XP Media Center」を採用しており、通常のパソコンとしても使用可能だ。 (中略) このようにオンキヨーは、高音質コンテンツ配信サービスとこれらを再生するハードウエアは自社で用意するが、その基盤技術としてMicrosoft社やIntel社の製品や仕様を全面的に採用している。大手電機メーカーと違い、単独でLSIを開発しプラットフォームを構築できない規模であるオーディオ専業メーカーのオンキヨーの取り得る戦略としては、こうするしかなかったのかもしれないが…。 そこでいよいよ、本題であるソーテックの買収について議論してみたい。これをテーマとする際にまず考えなければならないのは「この買収が戦略的にどのような意味を持つのか」ということだろう。 まず思いつくのは、HDメディア・コンピューター/HDオーディオ・コンピューターや周辺機器の開発を加速させる効果だ。ソーテックの買収は、Windowsパソコンに習熟している技術者を大幅に増員できるというメリットがある。 ただ、音楽コンテンツ配信ビジネスに与えるメリットについては見えにくい。パソコンのハードウエアに習熟していることが、必ずしもインターネット上のビジネスモデルを開発/展開する際に相乗効果をもたらすとは限らないからだ。 では、Windowsパソコンのメーカーであるソーテックを買収したのは、技術者の増員だけを狙ったものだったのか---。筆者は、そうではなく、オンキヨーのビジネスモデルの補強をもくろんでいるのではないかと考えている。一般のパソコンに比べると高価なHDメディア・コンピューターやHDオーディオ・コンピューターを購入するマニア層だけをいつまでもターゲットにしていたのでは、将来の市場拡張は望めない。 この状況を打開するために、新たなオーディオファンを獲得する必要がある。このための仕掛け作りにソーテックを活用しようとしているのではないかと思っている。ソーテックのパソコンを高音質の世界へのエントリー機として位置付け、活用するのだ。(中略) 通常のパソコンが備えているオーディオ回路では、高音質で音楽を鑑賞するには荷が重過ぎる。そこには不満があるものの、高価なオンキヨー製品を購入するには至ってはいない。こういったユーザー層にとって、現状ではあまり製品の選択肢がない。そこに向けて、ある程度満足できる音質が得られるパソコンをソーテックブランドで提供し、それを突破口にオンキヨーの新たな顧客層を獲得しようとしているのではないかと、私はにらんでいる。(引用終わり) なかなか穿った見方だと思います。しかし、この見方だと、ソーテックというブランドが欲しいだけの様な気がします。 オンキョーのホームページに載っている製品紹介を見ると、PC関連の製品がメインで高級AV機器は表には出てきません。安価だがいい音のするPCを求めるセグメントをメインに狙っているということでしょうが、そこから高級オーディオに向かわせるというプランは結構無理がありそうな気がします。もともとPCファンと高級オーディオは違うセグメントだからです。確かに高音質PCを充実させるためにはソーテックの値を導入することは悪くはないかもしれません。しかしそこからの飛躍するためには、もう少し安価なオーディオをラインアップする必要があると思います。 個人的には、高音質といったって所詮はPCです。ハイエンドとはいいませんがミドルクラスのオーディオ並みの音を目指さなければ存在意義はあまりないように思います。現在高級オーディオは外国製の製品が殆どです。画期的な製品を作って、今一度復権を目指してほしいものです。
2007年10月02日
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原題Sword of the strangeer。アニメとしては珍しい戦国時代の戦闘ものです。通常のアニメに若干の実写を加えた映画のようです。特に美しいことはありませんが、水準は高いです。それよりも、戦いの場面の迫力たるや凄いもので、手に汗握るとはこういうことを言うんだなと久しぶりに興奮しました。音楽も素晴らしいです。戦闘場面での和太鼓を中心としたパーカッションの凄い迫力。アイリッシュハープのもの悲しい響きを生かした壮大なメインテーマも良いです。これは今年の日本のアニメでは断突の出来だと思います。■あらすじ 乱世の日本に、中国大陸から日本に来た一人の少年“仔太郎”はがたどり着いた時より、仔太郎の体に隠された秘密を狙い明国の刺客が小太郎を襲う、難を逃れようと様と禅僧の祥庵と逃げる仔太郎。祥庵は二手に分かれ、あるお寺で落ち合うことを約束する。 。 二手に分かれた後も追っ手に追われ、あわやという場面で自らの名を捨てて刀を封印した奇妙な剣士“名無し”に助けられる。 その戦いで、毒の塗られた剣が名無しに投げられあわやというところで、名無しを救ったのは仔太郎の愛犬飛丸だった。 そのおかげで追っ手を退治した名無しであったが、飛丸の命は毒により風前だった。名無しは、治療の出来る医師を捜し当てて、飛び丸は一命を取り留める。 仔太郎は名無しの腕を認めて、名無しに仔太郎が所持していた名品を渡し、何とか用心棒にする。 度の途中の宿で、風呂に入っているとき、名無しが髪を染めていることを仔太郎は知ってしまう。名無しも異邦人だったのだ。。。 ■充実した声優達名無しやくの長瀬智也は役になりきっていてとても良かったです。見ている途中名無しの声が長瀬だとは全然知らなくて、このブログを書いている時に調べていて初めて分かりました。本院を意識させないところは実に素晴らしいものだと思います。仔太郎役のHEYSAY7の知念侑李、祥庵役の竹中直人も良かったです。また、羅狼役の山寺宏一もこの冷酷非常な殺し屋の凄みが観客にも伝わってきそうでした。■チャンバラシーンが見事 チャンバラシーンは何回か出てきますが結構リアルな描写でした。例えば腕が切られて皮膚だけでつながっているシーンではその後切られる人間が痛がったり、飛丸が毒がまわって苦しむ様など結構リアルに描いていました。 最後の名無しと羅狼との対決は見応え十分でした。あれだけ長い時間をチャンバラシーンだけで持続するのは大変だと思いますが、息詰まる戦闘シーンは実に見事だったと思います。 ■アニメは平凡だがストーリーが秀逸 仔太郎と名無しの心の触れ合いがとても良かったと思います。そして、すべてが終わった後のすがすがしさも何とも言えないカタルシスを感じました。 また、仔太郎の相棒の飛丸のけなげな姿も胸が締め付けられるようでした。 ■音楽はもう一人の主役 佐藤直紀のスコアによる音楽は実にめざましい活躍をしています。冒頭の和太鼓の乱打による、不気味さの表出、壮大なメインテーマとアイリッシュハープのもの悲しさなど大変優れた映画音楽だったと思います。 ■今年の傑作の一つ 技術的にはそれほどのものでないことは明かですが、訴える力は随一だったと思います。「映画で感動するのは決して技術ではない」と、この映画が訴えているように思えてなりません。公式サイト
2007年10月01日
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