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ディストリビューターのコピーによると『ロト&ギュルツェニヒ管のブルックナー真打!作品イメージを覆すほどに圧倒的な第9番オーケストラの能力をフル開放して巧みに音楽を生成していく驚異の大演奏』なのだそうだ。筆者はこのシリーズ第4番から参戦?している。アプローチが新鮮で従来の重苦しいブルックナー象を払拭してくれているところに注目している。前作の交響曲第3番は初稿版で、注目の第2楽章が不発だったため、あまりまともに聴いていなかった。今回は第9番でロトの芸風から行くと8番と共にあまり合わない曲だと予想していた。一般的な演奏と同じ傾向であれば、あまり面白くないのだろうが、これが聞いたことのないようなアプローチでびっくりした。まず、テンポがかなり速い。そう言ってもヴェンツァーゴのようにびっくりするほど速い、という感じではないので、抵抗感は少ない。因みに第1楽章が約1分、第2楽種が30秒ヴェンツァーゴが速い。第3楽章は逆に10秒ほどヴェンッァーゴが遅いが、20分のうちの10秒なので、違いはあまり感じられない。それにヴェンツァーゴはフレージングが粘っこく、ためを作るところもある。なのでヴェンツァーゴはテンポ以外は従来の解釈の延長線上にあり新鮮味はない。従来の重苦しい演奏はあまり聞きたくない当方としては、ロトの演奏は歓迎すべき方向であるのも確か。速くてもヴェンツァーゴのように、せっつかれる感じがないのもいい。ためは殆どないので、聴き手がここはじっくり歌ってほしいというようなところでは、あっさりとパスされてしまうことがあるのが残念。全体的に引き締まって透明感のあるサウンドが新鮮。第1楽章は出だしのホルンのテーマからして力強いがそれほど重々しくない。テンポが速いため表現が凝縮されて、劇的で緊張感に満ちたものになっている。爆発的なテュッティがいい例だ。第2楽章が独特のアプローチで他の演奏とはまるで違う演奏。金管やティンパニの重く荒々しいアクセントやチューバの思いもかけない強奏など、テンポが速いのと相まって、この楽章がダイナミックな音楽だと初めて思い知らされた気がする。トリオも表情が濃い。第3楽章もテンポは速くテーマも全く粘らないあっさりしたもので、悲壮感の感じられるしみじみとした味わいには不足しているかもしれない。練習番号163からのオーボエやクラリネットの刻みがテヌートで刻まれるところが変わっている。エンディングに向かうところでは、思いもかけず得も言われぬ清々しい気分に浸ることが出来た。ということで、従来のブルックナーを是とする聴き手にはかなり抵抗のある演奏だろうが、従来の重苦しいブルックナーをあまり聞きたくない者としては、こういうアプローチは歓迎したい。ギュルツェニヒ管は金管が突出する場面も少なく、弦とのバランスも良かった。艶のある弦のサウンドが素晴らしい。録音はそれほど透明度は高くないが、重くなく、聴き手にぐいぐいと迫ってくる。François-Xavier Roth Bruckner: Symphony No. 9 (original Version)(Myrios MYR034)24bit 192kHz FlacGürzenich-Orchester KölnFrançois-Xavier RothRecorded: 2022-09-21,Kölner Philharmonie
2024年04月21日
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Miles Electric Bandの後継グループM.E.BのEP「That You Not Dare To Forget 」を聴く。このタイトルの「忘れてはいけないこと」は、マイルスを指しているのだろうか。いつものpresto musicのK国サイトから何と¥500で入手。MEBはマイルスの甥で、80年代にマイルスのバンドにいたヴィンス・ウィルバーンJr.と、『ビッチェズ・ブリュー』に参加していたドラマーのレニー・ホワイトが中心となって立ち上げたプロジェクト。まあ一種のレガシー・バンドだろう。ところが、ヒロホンシュクさんのJAZZ TOKYOのサイトに載っている楽曲解説によると、前の「Miles Electic Band」から「M.E.B.」に敢えて名前を変えて、『その壁を打ち破るためにバンド名を変更し、マイルスに影響を受けて新しい方向性を目指して進むというバンドの趣旨をはっきり提示するためにこのデビューアルバムをリリースした』とのこと。マイルスの音楽とマイルスとの関連がないような曲が混じっている。クレジットを見ると曲毎に大幅にメンバーが変わっている。一部マイルスの声とか亡くなったウォーレス・ルーニー(モントルーでのマイルスの回顧コンサートでトランペットの代吹きをした)の音も入っている。売りは track 1,2でマイルスのトランペット・プレイが聞けることだろう。その他、亡くなったウォーレス・ルーニー(1960 - 2020)の音もtrack4で聞ける。track1,2はラップがフィーチャーされている曲。「Hail To The Real Chief」は現代的なビートに爆発的なエネルギーが込められたバックにもかかわらず、マイルスのプレイが全く負けていないことに驚く。「Bitches Are Back」はBluとナズの圧倒的なラップがフィーチャーされている。ただ3分ほどで全く物足りない。エイドリアン・ラモントの「Over My Shoulder」はファンキーでまったりとして、少しとぼけた味わいの曲。ヒロホンシュクさんによると、ニューオーリンズ・ファンク(ニューオーリンズで生まれたァンク、ジャズ、ブルース、ゴスペルなどの要素を融合した音楽ジャンル)だという。管理人はこのジャンルの音楽は全く知らないが、ニューオーリンズの喧騒を連想させる楽しい音楽だ。作曲者自身のラップにヴァーノン・リードのエフェクターをかけた、歪みの強いギターソロが加わる。レニー・ホワイトの「Mellow Kisses」はタイトル通りの穏やかなムードのバラードで始まる。途中からアップテンポになるウォーレス・ルーニーのミュートプレイが曲のムードに相応しい。エミリオ・モデストの涼し気なソプラのサックスもいい感じだ。レニー・ホワイトの本職はだしのキーボードが、ムード満点だ。ペドリート・マルティネスのパーカションが少しうるさい。タイトルチューンはラシェー・リーヴスによる語りが入っている。詩の内容はマイルスと彼の最後を看取ったシシリー・タイソンの物語だそうだ。深い闇を感じさせる音楽が、しみじみとした余韻を残す。ジェレミー・ペルトのミュート・トランペット・ソロとスタンリー・クラークのエレクトリック・ギターのオブリガートがフィチャーされている。フロントカバーのイラストはどういう意図で書かれたものかは不明だが、結構インパクトがある。前述の楽曲解説によると、1987年頃からマイルスの最後までアシスタントを務め、またマイルスの画家仲間だったマイケル・エラムによるものとのこと。このアルバムのラフミックスを聴きながら制作したそうだ。インタビューでこの絵について語っているが、字幕は利用できない。30秒過ぎにマイルスが絵を描いている姿も映し出されている。最後に録音風景も少し出てくる。というわけで、EPながら重量感のあるアルバムだが、管理人にとっては理解しにくい音楽だと感じる。ただ、間違いなく優れたアルバムであることは確かで、聞き返すことによってその良さが理解できるだろう。※ヒロホンシュク(本宿宏明)さんによる楽曲解説は、曲毎の詳しいアナリーゼやミュージシャンにも言及していて、下手なブックレットより大変優れている。このアナリーゼを読んでから聞くと、より深く曲を理解できる。M.E.B:That You Not Dare To Forget (Legacy Recordings G010004993490H) 24bit 48kHz Flac1.Miles Davis:Hail To The Real Chief2.Miles Davis:Bitches Are Back feat. Blu3.Adrien Lamont:Over My Shoulder featuring Vernon Reid & Adrien Lamont4.Lenny White:Mellow Kisses5.Lenny White, Jon Dryden, Rashae Reeves:That You Not Dare To ForgetM.E.B
2023年05月07日
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オスカー・ピーターソンが1971年に行ったチューリッヒでのコンサートのライブを聴く。いつものBandcampから$10(訳1300)で入手。残念ながらロスレスだった。このアルバムは未発表録音で今回が初公開。とにかく猛烈にスイングするピーターソンの豪快なプレイが堪能できる。当時はMPSからのリリースが続いている時期で、同じ年にはのシンガーズ・アン・リミットとの共演で「In Tune」を録音している。全曲絶好調でキレキレのアドリブも申し分ない。ただ、声が少しうざく、ほとんど雑音と化しているのが残念。ここでも凄まじいテクニックを披露しているが、現在のテクニックのあるピアニストに比べると音の粒立ちが若干粗い感じがするのは意外だった。アップ・テンポの曲が多いが「Young and Foolish/A Time for Love」での抒情あふれるが、やたらと音数の多いアドリブは、アート・テイタム以外のピアニストからは聞かれないプレイだろう。アップテンポの曲では、グロフェの「山道を行く」で一気にギヤを上げてからの(4分40秒)狂気じみたスピードには恐れ入る。ピーターソンはベースのニールス・エルステッド・ぺデルゾン(1946 - 2005)とは70年代によく共演している。彼との録音は7枚ほどある。ぺデルソンはここでも重量感のあるベース・サウンドだ。ルイス・ヘイズ(1937-)はピアノに負けずスピード感あふれるドラミングが小気味いい。特にブラシを使った曲がスリリングで楽しめる。彼は今年86歳になるが、現在も活躍中で、昨年も「Crisis」(Savant)をリリースしている。オスカー・ピーターソン・トリオには1965年から1967年の間在籍している。1971年の世界ツアーは臨時の参加だったのだろうか。どのアルバムで叩いているのか、はっきり分からないが「Girl Talk](MPS)やモントリオールでのライブ「Live In Montreal 1965」(Disconforme)などがあるようだ。例によって192kHZにアップコンバートしての試聴。もともとの録音がそれほどよくないので、アップコンバートしてもそれほど改善されない。また、全体的にグレーな色彩で、すっきりしない。プレイそのものが素晴らしいので、録音が足を引っ張るということはないが、音がもっと良ければと思うのも確か。96kHzでリリースされているところもあるが、高いので仕方がない。On a Clear Day: The Oscar Peterson Trio - Live in Zurich, 1971(キング KKJ-202)16bit 44.1kHz Flac1.Peter DeRose and Bert Shefter:The Lamp Is Low2.Richrad Rodgers:Younger Than Springtime3.On a Clear Day4.Burton Lane:Young and Foolish/A Time for Love5.Roy Alfred;Benny Goodman:Soft Winds6.Kurt Weill:Mack the Knife7.Jerry Block;Sheldon Harnick:Where Do I Go from Here?8.Ferde Grofe:On the TrailOscar Peterson – pianoNiels-Henning Ørsted Pedersen – bassLouis Hayes – drumsRecorded at Zurich Kongresshaus – Zurich, Switzerland • November 24, 1971 by Radio Zurich
2023年01月23日
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エリーナ・ガランチャ(1976-)が2020年と2021年のザルツブルク音楽祭に出演した際のライブ録音。曲目はワーグナーとマーラーの管弦楽伴奏付の歌曲集。全体に灰色がかった色彩の落ち着いた演奏。テンポは比較的速めで、重たくならないところがいい。ワーグナーは普通なら官能性が感じられてもおかしくないが、この演奏はその気配は僅かだ。トリスタンとの関連性の強い「Im Treibhaus」(温室にて)にしても、もう少し濃厚に演奏することも可能だろうが、あくまでも澄み切った抒情に徹している。この演奏の傾向はガランチャの意向か指揮者の意向かは分からないが、管理人にとっては好ましいものだった。ガランチャの歌唱は、やたら絶叫調にならず落ち着いたもので、クールで硬質な声質も曲調にふさわしい。「ヴェーゼンドンク歌曲集」の中では「Schmerzen 」(悩み)が素晴らしくいい演奏だった。この曲の手持ちは殆どないが、比較的新しいアニヤ・ハルテロスのを確認したところ、ガランチャの演奏よりだいぶ遅い。年はガランチャのほうが4歳若いが、ガランチャの滑らかな声に比べるとハルテロスの声はだいぶ老けたように聞こえる。こういうのは比べてみないと分からないところだ。音楽も粘り気がある分、ハルテロスのほうが古臭く感じられる。「リュッケルトの詩による5つの歌曲」ではブットマンの編曲による「Liebst Du um Schönheit」(美しさゆえに愛するのなら)が穏やかで希望が感じられる好演だった。バックは表に出ることはなく、歌い手との程よい距離感がいい。ウイーン・フィルらしい艶のあるサウンドと鄙びたウインナ・オーボエやウインナ・ホルンのサウンドが堪能できる。因みに、ウインナ・オーボエは絶滅の危機にあったところをヤマハが救ったとか。ここでも、手持ちの同じウイーン・フィルがバックのウルマーナ(1961-)の演奏(2003)を聞いた。指揮はブーレーズだが、ガランチャのほうがテンポが速いのは意外だった。ウルマーナの演奏は「(美しさゆえに愛するのなら)」でも若々しさが感じられ、ガランチャの演奏が少し老成しすぎのような感じがする。ウルマーナは録音当時42歳ほどなので、ガランチャ共々年相応の演奏なのかもしれない。「私はこの世に忘れられ」に限り、ガランチャのほうが10秒ほど長く、じっくりと歌われている。ウイーン・フィルのアンサンブルはブーレーズ盤のほうが安定感がある。今回の演奏は具体的にどこがとは言えないが、なんとなく脆い感じがするのだ。弱音中心の音楽だが、ホール・ノイズは目立たない。最初からアルバム化する予定のない録音だったらしいが、編成が大きくなく、弱音中心の音楽であることも幸いしたようだ。ということで、前作のブラームスが気に入らなかった管理人としては、思いがけない傑作に出会うことができて大変うれしい。また、ウルマーナの演奏の素晴らしさを再認識?したのも収穫だった。Elīna Garanča:Live From Salzburg(DGG 4861929)24bit96kHz Flac1.Richard Wagner:Wesendonck-Lieder, WWV 91 I. Der Engel (Orch. Mottl) II. Stehe still (Orch. Mottl) III. Im Treibhaus (Orch. Mottl) IV. Schmerzen (Orch. Mottl) V. Träume6.Gustav Mahler:Rückert-Lieder I. Ich atmet' einen linden Duft II. Liebst Du um Schönheit (Orch. Puttmann) III. Um Mitternacht IV. Blicke mir nicht in die Lieder V. Ich bin der Welt abhanden gekommenElīna Garanča(ms)Wiener PhilharmonikerChristian ThielemannLive Recordings: Salzburg, Großes Festspielhaus, 8/2020 (Wagner), 7 & 8/2021 (Mahler)
2022年05月21日
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アンナ・ネトレプコ(1971-)の新譜を聴く。ディストリビューターのコピーによると、タイトルは「闇に抱かれ」。『愛、絶望、死、希望をテーマにした感動的なオペラ・アリア集』とのこと。ジャケ写は口から首のまわりや指先が黒く塗られていて、少し不気味だ。ブックレットにも似たような化粧をした写真があるが、それらはもっとキモイ。アルバムタイトルのイメージを化粧で表現しているのだろうか。昔はネトレプコのことを結構気に入っていて、アルバムが出るのを待ちわびていた時があった。最近は新譜が出た後すぐ聞くことも少なくなってしまった。五十歳を過ぎているので、声は年相応に太く、ダークなものになっているし、表現はネットリ系。レパートリーもそういう役柄の曲が選ばれているのかと思いきや、蝶々夫人やマノン・レスコーが取り上げられていて、役柄にそぐわない気がした。『感動的』かどうかは分からないが、相変わらず強靭な声で、声量も凄い。デビューしたての頃の可憐な声が懐かしく思い出される。曲はいろいろな作曲家のアリアが取り上げられているが、ちょっとまとまりがないような気がする。ドイツ物と重厚なヴェルディに絞るとかしたほうがよかったように思う。時折ロシア風の発声が気になることがあるが、もうそこから脱することは不可能だろう。全て重厚でネットリ系の歌なので、口直しに軽い歌も入っていればと思った。初のバロックものであるパーセルの「ディドとエアネス」からのナンバーがその役割なのかもしれないが、ロマン派的な解釈で、バロック特有の軽さや繊細さが感じられない。チャイコフスキーの「スペードの女王」から「ああ、もうすぐ真夜中」は、さすがにはまっていて、なかなか感動的だ。ヴェルディの「ドンカルロ」のエリザベッタのアリア「あなた様は空しさをご存じです」も暗めの声が、役柄にあっている。マノン・レスコー第4幕の「捨てられて」も迫真的な歌唱で迫ってくるが、いまいち殺伐とした雰囲気が感じられないのが不満だ。「ある晴れた日に」のエンディングのGesの伸ばしが異常に長いので、スコアを確認したところ、フェルマータは付いていない。今まで聞いてきた録音で異常に感じたことはなかったので、長く伸ばした理由を知りたいところだ。トリスタンの「愛の死」は前奏曲から連続で続いているが、特に違和感なし。肝心の歌だが、声の威力に任せて歌いすぎていて、肝心の悲しみが全く伝わってこない。ハイレゾでは、通常のCDでは未収録のトリスタンの前奏曲も含まれている。弱音が少し大きいが、遅めのテンポで始まり、後半少しテンポを上げて情熱的に盛り上げていく。クライマックスでトランペットやトロンボーンが聞こえないで、何故かチューバの音が聞こえるという不思議なバランス。バックのスカラ座管はあまり突っ込んだ表情は見られない。シャイーならもうやれそうなものだが、少し物足りない。それにサウンドは引き締まっているものの、特にドイツ物での厚みが不足している気がする。なお、ハイレゾではアリアが始まる前の部分を別のトラックとして分かれている曲が何曲かあり、曲数は全部で18曲になっている。どういう意図(歌の部分だけ聞きたい人向け?)か分からないが、再生ソフトにより、トラック間で瞬間的に切れる場合があるので、親切ではない。Anna Netrebko:Amata dalle tenebre(DGG )24bit 96kHz Flac1.Cilea: Adriana Lecouvreur - Poveri fiori2.Purcell: Dido and Aeneas, Z. 626 - Thy hand, Belinda3.Purcell: Dido and Aeneas, Z. 626 - When I am laid in earth "Dido's Lament"4.Tchaikovsky: Pique Dame, Op. 68, TH. 10 - Uzh polnoch blitzitsya5.Tchaikovsky: Pique Dame, Op. 68, TH. 10 - Akh, istomilas ya gorem6.R. Strauss: Ariadne auf Naxos, Op. 60, TrV 228 - Es gibt ein Reich7.Verdi: Aida - Ritorna vincitor!8.Verdi: Aida - Numi, pietà9.Wagner: Tannhäuser, WWV 70 - Dich, teure Halle – Introduction10.Wagner: Tannhäuser, WWV 70 - Dich, teure Halle11.Puccini: Madama Butterfly, SC 74 - Un bel dì vedremo12.Wagner: Lohengrin, WWV 75 - Einsam in trüben Tagen13.Verdi: Don Carlo - Tu che le vanità – Introduction14.Verdi: Don Carlo - Tu che le vanità15.Puccini: Manon Lescaut, SC 64 - Sola, perduta, abbandonata – Introduction16.Puccini: Manon Lescaut, SC 64 - Sola, perduta, abbandonata17.Wagner: Tristan und Isolde, WWV 90 - Prelude to Act I18.Wagner: Tristan und Isolde, WWV 90 - Mild und leise wie er lächelt "Isoldes Liebestod"Anna NetrebkoOrchestra del Teatro alla Scala di MilanoRiccardo ChaillyRecording: Milan, Teatro alla Scala, 10/2020 & 4/2021
2022年01月19日
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この前触れたOntomo Mook「オーディオ超絶音源探検隊」で高崎素行氏が歴代第1位に推薦した平野一郎 《四季の四部作》を聴く。yahoo shoppingのクーポンを利用して半額で購入した。ジャンルとしては現代音楽に入るようだが、当初は作曲家の平野一郎(1974-)のことは予備知識が全くない状態で聴いた。リンク先によると、京都を拠点に日本の風土や伝承に根差した独自の作品を発表している作曲家とのこと。この《四季の四部作》は音楽というよりはシアターピースの部類だろう。邦楽を聴いているような気分になる。それも土地に古くから根付いた歌のような感じで、日本人のDNAに響くものだ。吉川真澄は現代音楽の分野で数多くの世界初演を果たすなど、目覚ましく活躍している声楽家だそうだが、普通のクラシックの発声だけでなく、地声の部分もあり特殊技能?が必要な感じがする。また、鈴や鐘のほかに榊(さかき)や団扇も効果として使っている。打楽器として足を踏む音も使われているが、太鼓の音のような感じがする。声は歌詞のない部分が殆どで、時折鳥の何種類もの鳴き声も聞こえるが、うまいもんだ。当初、音に注目したのだが、聴いているうちの彼女のパフォーマンスに引き込まれてしまった。音だけでも十分に楽しめるが、映像があれば違った印象になったと思う。録音の特徴は電流伝送型マイクのステレオペアを使用しているのが最大の特徴。ケースの帯に「演奏されたままの広大なダイナミックレンジを保持した録音。音量を上げすぎず、かすかな気配を感じつつお聴き下さい」と書かれている。普通なら、音が小さいと音量を上げたくなるものだが、わざわざ断っているとおり、抜群のS/Nでノイズが全く聞こえないのは驚異的。音量を上げるとアラが見えてくるようなら、再生装置に問題があるだろう。ロケーションは曲が能に通底するものであることから京都の嘉祥閣の能楽堂が使われたが、誠にこの曲を録音するのにふさわしい。スタジオ録音ならこの雰囲気は出なかっただろう。プロデューサーの慧眼に唸らされる。CDでこれほどの音が収録されているのも驚異的で、録音は5.6MHz DSDなので、ハイレゾにしたらさぞかし凄いことになるだろう。ということで、このレコード会社と作曲家に対する興味がつきない。平野一郎《四季の四部作》 〜無伴奏女声独唱の為の〜(Waon Records WAONCD-330 )1.春の歌2.夏の歌3.秋の歌4.冬の歌吉川真澄(声、ボディパーカッション、鈴、鐘、榊、団扇 )録音:2017年4月25日〜28日 能楽堂 嘉祥閣(京都)
2021年11月20日
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ペースメーカーの電池が消耗したので交換した。正確に言うと、電池を交換したのではなく、本体を丸ごと交換した。イグザレルトという血液サラサラの薬を飲んでいるので、慎重を期す場合は何日か薬を止めてから、手術するらしい。また電気メスやレーザーメスを使う場合もあるそうだが、私のかかっている医者は強気だ。まあ、経験が長いので出来る事だろう。心臓に接続されているワイヤーが腐食していると、それまで交換だと言われた。幸い私の場合には、ワイヤーはそのまま使うことが出来たので、前回の手術は1時間半くらいかかったのだが、今回は30分足らずで終わってしまった。出血もそれほどではなかったようで、何よりだった。手術後も前回はICUに一晩泊まったが、今回はそのまま病室へ戻ってあっけなく終わった。ICUに泊まらなくても良かったのは、脈拍のモニターを通信で出来るようになったためらしい。ここでも、技術の進歩の恩恵を受けることが出来た。テレメーター送信機という物で、5cm×10cm暑さ2cmくらいの装置だ。それを巾着に入れてパジャマに留めている。型番はLX-5120でフクダ電子製だ。前回は、患部と腰の痛みで一晩眠れなかったが、今回は患部の痛みはないので眠れそうだ。こうしてみると、8年ほどたっているが技術の進歩はすごいなと改めて感じた。ところで、看護師にMRIのできるペースメーカーの話をしたら、直ぐ先生が来て説明をして下さった。ペースメーカーは強力な磁石を使っていて、電磁誘導で制御しているそうだ。そのために、MRIでも使用可能なペースメーカーは外装にチタンを使って厳重に囲ってあるのだそうだ。そのため、外部からの制御ができないらしい。今の所一長一短だというのが先生の説明で、何年かしたらその技術の壁も越えられるようになるのだろう。次に巡回しに来た時も面白い話をされた。なんでも、頭だけのMRIでは磁界が0.5テスラで、全身は2テスラかかるという。それで、金属製の物はすべて外してからその部屋に入るということで、そこまでは私も経験があるので知っていたが、その後の話が面白かった。看護師が間違って洗面器を持って中に入ったら、洗面器が回転しながら飛んで行ってMRIに張り付いたのだ。これを外すだけで2百万くらいかかるというので、オーバーホールまでそのままにしていたそうだ。また、ある時には注射針をうっかり持ち込んでそれもすっ飛んで行ったそうだ。この二つの事件は幸いなことに事故にはならなかったのでよかったが、人にあたっていたら大変なことになっていたと言っていた。また、MRI用のペースメーカーは外装の磁界が均一になるようにして、中心部では磁界が働かない仕組みだそうだ。なので、すこしでもゆがみは隙間があるとペースメーカーが壊れてしまうという危険性があるという。また、最近はCTの進歩が目覚ましいともおっしゃられていた。とても興味深いお話で、私のMRIとCTに対する認識が少しだけ変わった気がする。退院する時に、ペースメーカーのメーカーのサービスマンが測定しに来た。そのときも、常日頃疑問に思っていたことを聞いた。それは、電波を送信して充電する方式は研究されているかということだ。答えは、研究されているが実用までには至っていないだった。それは、その方式が研究途上にあることではなく、充電式のリチウム電池がもたないことに問題があるのだ。リチウムの充電池は今までもいろいろ事故が発生していて、それがクリアになっていないのだ。また、仮にその問題が解決しても、今度はペースメーカーの他の部品、半導体やら基板の耐久性が問題になってくる。そうすると、現状10年ほど持つので、今のままでもいいのかもしれない。何れにしても、自分自身もせいぜい長生きしてもあと二回くらいしか交換の機会がないので、それまでは今のままで行くことになるだろう。
2014年12月15日
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いつぞやウインナ・ホルンの修理のことを書きましたが、なかなか思い通りにならず、結局今日引き取ってきました。 以前のクレームは、ピストンの戻りが悪いというクレームでした。今日、詳しく説明を受けたのですが、原因はバルブ内の密閉度が高いからというお答えでした。なるほど、密閉度が高いと、空気圧に抗してピストンが戻りにくいことは考えられます。そして、第2ピストンが戻りにくいのは、バルブと抜き差し間の体積がほかの2つの管よりも小さいためで、第3ピストンが第2ピストンについで戻りにくいのもそのせいだという話でした。実際第2バルブの抜き差し管を外すと、しゃきしゃきとピストンが戻り納得。その時はわかった気になったのですが、ブログを書いているうちによくわからなくなってしまいました。それで、ちょこっと調べてみたら、ボイルシャルルの法則で、温度が一定なら気体の体積が小さいと圧力は増すということですので、理屈に合っていることがわかりました。ちなみにトランペットの場合はどうかと聞いたら、トランペットではそういうことは起きないという回答でした。むろん、ばねが入っていることもありますが。。そうすると、これはウインナホルン特有の現象のように思います。それを改良することは行われていないんでしょうか。また、ばねを入れることも考えられていないんでしょうか。とまれ、不具合は構造的な欠陥だということがわかりましたが、買ったときはこうではなかったので、なにか腑に落ちない部分があります。ところで、今回の修理に関しては、楽器屋さんがいろいろ手を尽くして修理してくれてとても有難かったです。そもそも、自分のところでは手に負えないので、専門の修理工房に修理を依頼したという経過があります。そこでも、通常の修理のほかにピストンを入れ替えて、できるだけスムーズな動きにしようとしたということを伺いました。私のクレームについても快く応じていただきました。結局、修理代は工房の当初の見積もり通りで、自分のところでは修理できなかったので無料だといわれました。いまどき、大して儲からないようなことを一生懸命していただいて、かえって恐縮しました。何か、職人の心意気みたいなものを感じ、何かあったらお願いしようという気になります。こういうのを商売の鏡というんでしょうね。久々にすがすがしい気分になりました。
2012年03月21日
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少し前に、楽器(ウインナ・ホルン)を再開したが、不具合があるので修理に出したという話を書きました。 その後、修理をお願いした地元の店では手に負えなくて、静岡の工房に修理を依頼することになりました。そこまでは良かったのですが、見積もり段階で、何故かベルの胴の部分がへこんでいるという話をされました。凹んでいる覚えはなかったのですが、よくわからないまま修理をお願いしてしまいました。返ってきた時に、緩衝材が入っていたので、どうも私が持ち込んだ状態で緩衝材を入れて送ったと推測できました。肝心のピストンの不具合が治っているか、早速動かして見て良いなと思い、少し吹いてみました。悪くないなと思ったのですが、ピストンの動きを見たら、やはり第2ピストンがちゃんと戻っていません。仕方がないので、返品しました。その時に、凹んだのは輸送した時と考えられうので。もう一回送るときにはちゃんと包装して送ってほしいというメモを添えました。本当は、凹みを直した代金は払いたくないのですが、仕方ありません。なにしろ、こちらで証明することが出来ないでの。。。稿いう場合、ユーザーは、自分に瑕疵がないように送る前には写真をとるなりなんなりして、証拠を残しておかなければ、相手のいなりになるしかありません。よくあるアパートの入退去のときと同じことをやらなければならないとは思いませんでした。本当はお店で送る前に確認してくれればと思いますが、そこまでは考えられなかったともいます。もともと、私のケースは旅行鞄を改造したもので、トラック輸送には適していません。多分、なにか大きな力が加わったものと思いますが、今考えれば、送るという話をされて時、一言っておけばと思いましたが、後の祭りです。自己防衛しなければならないのは仕方ないのですが、もう少し神経を使ってほしかったなと思ってしまいました。凹みに関してはそういうことですが、肝心のピストンの修理、しっかり治してほしいと思います。もうかなり時間がたっているし、今度復帰を考えているので、あまり遅くならないことを祈るばかりです。
2012年03月03日
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先日突然ホルンを再開した旨をブログに書きました。 昨日も30分くらい吹いたのですが、最初の日と違って違和感が薄れていました。いまのところ、これだったらなんとかなりそうだという感触があります。ところが、吹いているときに楽器の不具合を思い出しました。それは第2ピストンの抜差管が動かないのと、第2ピストンを駆動するアームのジョイント部分のワッシャーが一枚なかったことです。抜差管が動かないのは、中断の少し前からの症状でしたが、ワッシャーがないのはもちろん最初からでそれを放置していた自分が悪いのです。それで、抜差管の修理は近所の楽器屋でもできるのですが、ワッシャーをいれるのは製造元でなければならないと考えて、メーカーに連絡を取ろうと思いました。私が買ったのはアトリエ・ハーローという東京の工房で作られたものです。たしか1999年に購入していますから、12年ほどたっています。ただ、実働したのはその半分いかないと思います。当時はホームページがあったような記憶があったので、ネットで検索しました。ところが、引っかかったのは違うサイトでした。それは工房を主催していたKさんが、預かっていた楽器を質に入れたり、楽器を返さなかったりして、都合3000万円ほど顧客に損害を与えたという内容でした。夜逃げしたため、工房の設備は失われ、当人の行方も分からないらしいです。思わぬ展開に驚きました。私が買うために移転前の工房に行った時は、小さな町工場よりももっと小さい工場とも言えないところで、従業員も2人くらいしかいなかったように思います。しかし、そこで作られた楽器は素晴らしいもので、ウイーン・フィルのトップのストランスキーが気に入って、演奏会で使っていたことを覚えています。そんなところがこうなるとは全くびっくりしてしまいます。まあ、ウインナ・ホルンなんて、よほどの物好きしか買わないわけで、それで商売していくのは当時もかなり大変だったと思います。私がアトリエハーローを知ったのは、アマ・オケで一緒に吹いていた方がハーロー製の楽器を吹いていたことに感化されたからでした。結局、工房にはその時行ったきりでしたが、そこで楽器を吹かせてもらって、音の素晴らしさや抵抗感のなさで、購入を即決してしまったことを覚えています。当時、アトリエでナチュラル・ホルンを自分で作るという企画が行われていて、参加していた方の記事をホームページで見ていました。なかなか粋な企画で、私もやろうかなとも思ったのですが、休みの日は帰っていましたので、結局は踏ん切りがつきませんでした。確かにK氏の行ったことは犯罪ですが、個人的には彼の腕を惜しむものです。その後の続報が見当たらないので、どうなったか分かりませんが、自首して、再起してほしいと思うのは私だけではないと思います。
2012年01月12日
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この前いちばん上の子供が、模擬試験の結果を見せてくれました。中を見たら、第1志望の合格確率が1ランク下がっています。理由を聞いてみると、マークシートの書く欄を間違えてしまったとのこと。間違えていなければ前よりも上がっていたと言いますが後の祭り。本番でミスしないように、何が原因だったのかはっきりさせろと言っておきました。 今日また、同じ話題になり何点損したと聞いたら70点という答えが返ってきました。 何点満点なのか分からないのですが、70点とはなんとも大きな点数です。また、ミスしないように考えろと言うしかありませんでした。 子供が言うには、去年、子どもと同じ志望校の人が、やはりマークシートで失敗して、志望校に入ることができなかったとか。 こうしてみると、マークシートは単に集計の効率を上げるためだけにあり、あくまでも手段の一つです。その巧拙が本来学力を審査する筈の試験において関係してくる、そこまで含めて試験だという反論が聞こえてきそうですが、本当にそれでよいのでしょうか。このテクニックは試験においては大切でも学問や実社会では全く不要なものです。そういうことで、学力がありながら、良い点を取れない学生もいるはずです。 はっきりいって、マークシート方式は時代遅れです。 もはやそのような手段を使わなくても、もっと効率のよい方法をとることは可能です。たとえば、端末を使ってWeb上にある問題を回答することにより、集計は瞬時にできるはずです。キー入力ミスはあるとしても、マークシートの塗りつぶしに比べればはるかにミスは少なくなります。それを実現するためには、単に端末を用意すればよいだけです。 予算の問題はあるかもしれませんが、今の世の中は1万円程度の安価なパソコンもありますし、レンタルも可能です。 今後、文部科学省はそのようなことも考えてもらいたいものです。
2008年10月24日
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今日は(正確には昨日)は子供の高校受験の発表がありました。子供は所謂、学区外の高校を受験したため、発表を妻の車で見に行きました。 私は今日も帰りが遅かったので、何か買っていこうとしましたが止めました。それは、受験当日にお菓子を買っていって良くないことがあったからです。 その日帰宅すると、何と妻と子供が膝をついて謝るではないですか。 何故かと聞いたら、3時間目から具合が悪くなって、保健室で受験したため、あまり出来なかったためだというのです。 私の母が子供からそのことを聞いて、子供達に私の弟が高校受験したときの話をしたそうです。私もそれを聞いて、その当時のことを思い出しました。 当時弟は受験の前日から風邪でコンディションが良くなかったのですが、何とか受験に行きました。 ところが、風邪の症状が悪化し、保健室での受験を申し出たのですが、その時の担当教官はがんとしてそれを認めませんでした。 なんとか最後まで試験は受けたのですが、家に帰って玄関を開けたとたん、そこに倒れてしまったのです。 その風邪が目に感染して、失明のおそれがありましたが、幸い緊急入院して治療を受け、失明に至りませんでした。 そのことを思い出したら「因果は巡る」という言葉も思い出してしまいました。特に何もやっていないのですがね~。 体調管理もとても大事な事なのです。私の子供も、受験の数日前から体調を崩してしまいました。本人は十分気を付けていたつもりだったのでしょうが、後の祭りでした。 発表の日に戻ります。遅くなってから帰宅したら全員起きていました。誰も何も言わないので、私の方から結果を聞くと、一番上の子供が「落ちた」と言いました。周りは何も言いません。その瞬間私は何の感情も浮かびませんでした。 暫くの沈黙のあと、子供が続けて「わけないだろう」と言いました。どうやら受かったようです。。。 家族は私がどんな反応をするか見ていたのだと思いますが、無反応なのでガッカリしたと思います。 ところで、子供は元々学力が不十分で、その上、学区外のため、高校の授業についていくのは並大抵の努力では足りないと思います。本人にはその旨伝えて休み中に苦手科目の勉強をするよう言いました。 ということで、我が家の一大イベントも幸いなことによい結果に終わりました。 今後発表前に約束していたことを実現していかなければなりませんが、ちょっと調子こいて、言う事を聞きすぎたようで、少し後悔しています。。。
2008年03月18日
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戸塚ヨットスクールの戸塚校長の著書です。本能は善、理性は悪という大胆な持論を展開していますが、実績があるだけに説得力は抜群です。■子供に問題があるのは本能に弱さがあるから『現在の子供達に問題があるのは本能の弱さにあると指摘します。何故弱いか。それは不快なことが与えられないからだと言います。そのような不快なことを体験してこそ本能が鍛えられると言います。昔子供達は高い木に登ったりしていました。それは何故か。敢えて危険な場所に行くことにより不快を感じるためだと言います。これによって、昔の子供達は本能を鍛えたのです。人間がジェットコースターに敢えて乗ることも本能が欲しているからなのです。■不快なことに向かい合うことによって本能が鍛えられる戸塚ヨットスクールでは、いやがる子供達を沖合に連れて行って、放り出します。そうするとどうなるか。子供達はそのうち助けにくるだろうと高をくくっています。ところがいつまで経っても助けに来ない。そのうち暗くなって来て、恐怖が襲ってくる。そうなって初めて助けに行くそうです。そうやって恐怖心を植え付けることにより、それを回避するために自力でセールを引き上げて、ヨットを動かそうとする。今まで何かを主張すればかなえられてきたという彼らの既得権は木っ端微塵に破壊されてしまうわけです。これを繰り返すことによって、本能が鍛えられていくといいます。勿論、日常の生活、自分たちで食料を調達し、自分達で料理することも影響はあるでしょう。しかし基本はこの不快感を与えることが重要だといいます。■本能は善、理性は悪 通常本能は悪で、理性でそれを抑えていると言われています。しかし本当にそうでしょうか。人間の本能は種を後世に伝えることです。そのような本能が、例えばむやみやたらと強姦したりするでしょうかと主張します。 問題を起こす人間、例えば酒鬼薔薇聖斗、西鉄バスハイジャックの犯人こなどこれらに共通するのは「弱さ」です。それは「力」を否定してきたため、戦後教育の悪しき影響だと言います。■情緒障害は脳幹の虚弱に原因がある 戸塚氏はも言う一つ持論を展開しています。それは脳幹論です。情緒障害は脳幹の虚弱が病因ではないか、脳幹を鍛えることにより情緒障害は改善されるのではないかと考えています。現代の危険のない安逸な環境が脳幹の細胞が不用性萎縮を起こしているのではないかという仮説です。 この仮説に至った経験を語っています。ヨットスクールに来る子供達を見ていて気づいたことがあります。彼らはほとんど肝機能、腎機能に障害があり、風邪を引いても快復が非情に遅い。蚊に刺されるだけで化膿する。中には十二指腸が破れていても痛みを感じなかったり、皮膚がぶよぶよして、画鋲が刺さっても痛みを感じない、あるいは瞳孔がほとんど反応しない、子供もいました。 また脳幹反射、目の前に何か来たら瞬間的に目をつぶったり、よけたりする反射的な行動が出来ない子供もいた。 このような子供達と接しているうちに、彼らの問題は理性ではなく本能やその下の個体を維持する機能を司る脳幹にあるのだと考えるようになったのです。』■説得力十分な仮説 とても新鮮な理論でしかも実績を伴っていますので説得力があります。是非不登校や非行でお悩みの方にはお読みいただきたい優れた本だと思います。 ところで、私のうちにも不登校の子供がいますが、確かに、弱さがあると思われる節があります。前は「感受性が強いからだ」という一言で片づけていたことが、どうもこの弱さに当たるのではないかと思います。 この本を読んで、是非スクールに入れたいと思いヨットスクールのホームページを見ました。しかし経費が1年で300万円以上かかりますし、そのほか生活費が1ヶ月10万円とおいそれと出せるお金ではありません。仕方がないので、この弱さを鍛える方法を今後考えていきたいと思います。戸塚宏著 「本能の力」新潮新書 2007年4月20日 発行
2007年07月10日
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昨日に続いてこれもNBonlineからの話題です。日本大学文理学部の広田照幸教授の主張は、現在の教育の問題点は「人と金」が不足していることだと指摘しています。これは今まで議論されていない盲点だと思います。(以下引用)現在、さまざまな教育改革案が出されています。しかし、それらを目や耳にするたびに、一番大事な「改革」を忘れているんじゃないか、と私は思います。それは、ヒモつきでない金と人を増やすことです。ただでさえ余裕がなくなっている教育現場が、小手先の「改革」続きで疲弊しきっている。それこそが、最大の問題だと思います。 子ども一人ひとりときちんと向き合うだけの余裕が失われているのが、最大の改善すべき点だと私は思います。 ■世界最低レベルの教育負担 GDPに対する公的な教育費負担の比率は3.5%(2003年)。これは、30ヶ国が加盟しているOECDで最下位の数字です。一学級あたりの児童数は、小学校で28.6人、中学校で33.9人。これもOECDの平均である初等教育21.4人、前期中等教育24.1人(2004年)を大きく上回っています(OECD「図表で見る教育」2006年版)。義務教育費の国庫負担率も平成18年に二分の一から三分の一に引き下げられました。(注) 日本は23番目です。公財政支出と私費負担の合計で4.8% 因みに1位はアイスランドの8%、韓国(7.5%)、米国(7.5%)、デンマーク(7.0%)の順です。(中略) 公立の小中学校を対象に、昨年実施された教員勤務実態調査によれば、勤務日の平均労働時間は約11時間です。1966(昭和41)年度の勤務状況調査と比べて、教員の残業時間は2006(平成18)年には2~3倍に増えてしまっています。 教員に残業代はありませんから、すべてサービス残業です。休憩・休息時間にいたっては、1日10分もありません。 みなさんは部活で生徒を引率するときの先生の日給をごぞんじですか? 1日生徒の部活につきあって、東京都の場合だと1700円です。「時給」じゃなく「日給」ですよ。2006年の教員意識調査では、「仕事量が多すぎて、今のままでは長く続けられそうにない」と回答する教員が、何と36%にもなっています。 毎日ヘトヘトになるまで働いている彼らに、さらに上から改革を押し付けるやり方では、決して教育を良くすることはできません。 (中略)■忙しすぎて子どもとつきあえない…… ただ、ひとつ理解して戴きたい大事なことは、教員としてきちんと仕事をしようとすると、個々の教員の裁量で自由に使える時間が確保されないといけない。なのに、それが失われている。この点が大きいと思います。 具体的に言いますと、教育が効果を挙げていくためには、教材を独自に工夫したり、ユニークな行事や活動を組織したり、個々の子どもと個別にじっくり話したりするような、教育の質を高めるためのインフォーマルな自由裁量の時間が必要です。 学ぶ意欲がみられない「○○君」「××さん」の顔を思い浮かべながら、彼(女)たちの意欲をかき立てるような教材を工夫してみる時間。クラスのバラバラな雰囲気を改善するため、あえてクラスの中に問題を投げ込んで、その問題の解決を通して大事なことに気づいてもらう、そんな「仕掛け」をあれこれ考えてみる時間。休み時間や放課後に気になる生徒を呼びとめて、じっくり話し込んでみる時間……。そうした時間が、今こそ、もっと教員に必要なのではないでしょうか。■会議や書類づくりに追われる日々 しかし実際に増えているのは、会議や書類づくりの時間です。上から降ってくる改革が、教員の自由裁量の時間をどんどん削り取っています。 授業の空き時間や放課後は、会議とおびただしい書類づくりとでつぶれていってしまいます。「教員の質を高める」というかけ声のもとでの「研修」の増加も、ますます教員が自由に使える時間を圧迫しています。研修の増加は、ある意味では、教育委員会や校長の責任逃れ(「私は」ちゃんとやるべきことはやっている)のためのようなものです。(中略) 要するに、「教員の多忙化」というのは、「教育の質を高めるために活用できる時間」が失われて、「教員としての職務をこなす仕事」ばかりが水ぶくれしてきている、ということです。(中略)■「あれも、これも、学校にやらせよう」 この30年間、学校の仕事は多方面へふくらみ、教員のやるべき仕事は、「あれも、これも」というふうに拡大してきたのです。教科指導以外の業務を国際比較すると、選択肢として掲げた18項目のうち、日本の教員の平均は11.1項目でトップ。これを見ても、日本の先生の負担感が非常に大きいことがおわかりだと思います。 ※以下の18項目から該当する回答を累計して比較した結果です。 * 「しつけをする」 * 「集団生活で思いやりの心を育てる」 * 「健康に関する教育」 * 「食習慣に関する指導」 * 「キャリア教育」 * 「進路指導」 * 「休み時間などに子どもと遊ぶ・過ごす」 * 「放課後などに補習をする」 * 「部活動やクラブ活動に関する指導」 * 「児童会・生徒会などの活動指導」 * 「学校行事に関する指導」 * 「体験活動に関する指導」 * 「奉仕活動に関する指導」 * 「児童生徒の安全に関する指導」 * 「教育方針や行事予定などの情報提供」 * 「保護者との電話連絡・保護者会など」 * 「地域行事への参加」 * 「PTA活動」 こうした実態をふまえたとき、現在の教育が抱える喫緊の課題は、教師の負担をなんとか軽減することなのです。お金を出して、教員を増やす。何よりもそれが必要です。(引用終わり) 確かに、今までのメディアの報道では、教師の指導する能力がないという前提でモノがいわれているように思います。実際に、このようにすればうまくいくというTOSSの様な指導方法も行われているようです。しかし、この実体を見ると、それだけではないというか、それだけでは全然足りないことが分かります。 しかし、重点的に何かをやる時は金と人を投入するというのは当たり前の話で、こと教育の話になるとそれがすっぽり抜けるという現象がずっと続いているのはおかしなことです。無駄なことに使っているお金を教育に回すことはそんなに難しいことではないと思いますし、将来の日本を担う子供達を育てるために思い切った投資をするべきではないでしょうか。 こうしてみると、今の教育改革がどちらかというと精神論的な施策に終始し、このような本質的な議論に進んでいかないということは、大きな問題と言わざるをえません。
2007年07月08日
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5月9日の成功への道しるべ (247)に「思いを強くする」ということが書かれていました。(引用開始) ここに小さな簡単な犬小屋があります。簡単な犬小屋だから勝手にできたというようなことは絶対にありません。どんな簡単な犬小屋であっても、誰かが必要な材料を集めたり、それを加工したり、組み立てたりして出来上がったのです。作業をした手足は勝手に動いたのではありません。このような犬小屋を作ろうという“思い”が犬小屋を想像させ、頭脳を通じて、体のそれぞれの部署に出された指示によって動いたのです。犬小屋であろうと、邸宅であろうと、壮大な宮殿であろうと、同じです。頭の中に想像されたことが目に見える形となったのです。 (中略) すべて、始めに思いありきです。私達は普段そんなことを意識して行動してはいませんが、高い目標、困難な目標の達成には強い思いの持続が不可欠です。何故ならその思いが高い目標達成のために必要な行動の源であるからです。成功するためには思いを強くし持続する事を意識してやるべきなのです。思いを強くすればする程、目標達成が確実なものとなる訳ですから、自分に合った独自の方法を考え、実践する事はワクワクする楽しい事でもあります。(中略) 松虫中学の元陸上部監督の原田隆史先生は、選手達に家で食事の後の食器を洗うことを1日も欠かさずやることを指導されていました。簡単なことでいいから、とくに何か良い事を休まず継続する事は“心”を強くします。全国大会の砲丸投げで男女ダブル優勝という快挙は女子選手の最後の最後の奇跡の逆転の一投によってなされました。その女子選手はインタビューで何故あんな凄いことが出来たのかと尋ねられて“私は食器を洗うことを1日もサボった事がないから絶対最後は勝てると思っていた”と答えていますが、尋ねた方は何のことかさっぱり理解できなかったでしょう。選手達は子供だから暗示にかかっているだけだといわれるかもしれませんが、暗示であっても効果があれば良いのです。(中略) こういう事をやる時の一番の障害は身近な周りの人です。周りの人から少しおかし くなったのではないかと思われるくらいでないと、大成功は期待できないと思 い、そこで挫折せず、他人が何を言おうが構わず信じてやり続ける事です。 (引用終わり) ただ思うだけではだめなんですね。たとえ人から見ればつまらないことでも愚直にやり続けなければ。しかし、その愚直にやり続けるということが本人の自信につながるんですね。最近の子供達は根気がないとよく言われます。それは、小さい頃から親が何でもやってしまって、子供に何もさせない事に原因があると思います。 私の家も私はなんやかやと仕事を言いつけるんですが、長続きしません。妻もあまり仕事をやらせたがりません。そういうところから何かをやり続けるという習慣がないままに育ってしまったようです。 そのためか、最近子供が傲慢化して手を焼いています。昔引用にも出てきた松虫中学の原田先生の本を読ませたことがあります。その時感じたことを忘れなければこんな事になってはいなかったと思います。 ヤンキースの松井選手は人の悪口を言ったことがないそうです、それに人知れずベトナムの孤児達10人の里親もしています。 やはり一流と呼ばれる方々は本業だけでなく人間性、社会貢献とも素晴らしい方が多いです。新しく出た松井選手のルポルタージュ「Modesty」がとても良い内容のようですので、子供に読ませて少しは考えを変えてもらおうかと思っていますが甘いでしょうか??
2007年05月19日
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五嶋みどり、龍の姉弟を世界的なバイオリニストに育てた五嶋節さんの講演会がありました。大変興味深いお話をいくつも聞くことができて、とても有意義な時間を過ごすことができました。大阪の生まれで、大阪弁が少し入った話し方でした。興に乗ってくると、北河内弁でまくし立てますが、それが漫談を聞いているようでとても面白かったです。「子育て奮闘記」という副題が付いているように、中身はとてもためになることで、世界の一流を目指す子供を持つ親にとっては、とても役に立つ話だったと思います。音楽だけに止まらず高い見識を持つ方で、この方が母親なればこそ、と思える部分が少なからずあったと思います。■最高の物を見せなければいけない いきなり、昨年のサッカーW杯の日本チームについての話が始まりました。節さんはこのイベントに関心があって応援していたそうです。結果は、ご存じの通りになったわけですが、帰ってきた日本チームを空港で暖かく迎えたのが不満だったそうです。何故か? それは、せっかく世界最高の試合を見ることが出来る機会があったのに、それをみすみす逃して帰国したことにあるのです。彼らは後に指導者になる選手達ですが、子供を教えるときに本物を見たのと見ないのでは全然違うといいます。 ■パールマンの代役というチャンスをつかみ損ねたあと 昔、みどりさんがアメリカの高校に通っていた時に、一本の電話があったそうです。それは、みどりさんを学校を早退させて、アベリー・フィッシャー・ホールで今夜行われるニューヨーク・フィルの演奏会に出てくれないかというものでした。曲は、メンデルスゾーンの協奏曲です。 メンデルスゾーンは1年前に弾いてはいたのですが、その頃には弾いていなかったそうです。しかし、このチャンスをものにしたいと思った節さんは承諾しました。 学校からみどりさんを連れて帰ってくると、しばらく前から練習していた(けれど、ステージでは演奏したことがなかった)チャイコフスキーのバイオリン協奏曲をレコードにあわせて何回も練習させました。その後会場に赴き、チャイコフスキーならやれると言う話をしました。 楽団側はそれを了承し、前半に組まれていた協奏曲を後半に組み直しました。それは、みどりさんが長く練習出来るようにとの配慮だったのです。 ところで、当日演奏するはずだった演奏家はパールマンでした。ところが彼は石(胆石?)を持っていて、その石が動き始めると激痛が走り演奏どころではなくなるのです。それがその日に起こってしまいました。代役を手配する時間がなかったためか、会場から最も近いところに住んでいるみどりさんに白羽の矢が立ったというわけです。 楽譜係のおじさんが汗だくになって楽譜を交換し終わり、黄色のサテンの衣装に着替えたみどりさんが舞台袖で待機していると、何とパールマンが現れました。 これで、彼女のチャンスは潰えました。みどりさんはボーとしているし、節さんは一刻も早くこの場から去りたいと思いました。しかし、そこをぐっとこらえて、パールマンの演奏するメンデルスゾーンを聞きました。 大変上手かったそうです。その時、みどりさんはパールマンのように上手く弾けるよう頑張ろうと思ったのです。メジャーになってからは、レコード会社から幾度もこの曲を録音しないかとオファーをもらいましたが、首を縦に振りません。それは、あのとき聞いたパールマンを超えるまで録音しないと誓ったからです。その後誓いを達成したため、2003年1月にこの曲をライブ録音しています。 もうひとつ、みどりさんがある程度稼げるようになってから、日系人のチャリティーバザーに日本製の時計10個を寄付しました。当日、出し物として出たのが青江三奈。節さんは森進一は好きなそうですが、声が森進一に似ている青江三奈は嫌いだったそうです。ところが実物の歌っているところを見たら凄く上手いのに感心し、本物を見ないと分からないと話していました。■アメリカで大学に入学するのに、成績のほかに必要なもの アメリカの大学、特に私立の場合にはなかなか難しい問題があります。単に成績が良ければ合格するという単純な話ではありません。私立の場合お金を集めなければないので、ある程度成績が良くて、お金を出してくれそうな人は合格することが出来ます。また、マイノリティに属する国の学生もPRのため入れます。 それをどうやって知るかについて詳しくお話しされていました。入学願書だと思いますが、そこには、自分の人種(白人、黒人、黄色人種)をチェックする欄があります。それに、親の収入がいくらか、親の国籍はどこかなどを事細かに書かなければなりません。そういう情報によって、この受験生の親からは、いくらぐらい寄付金を出してもらえるか計算できるわけです。 人種で言えば、黄色人種はあまり扱いはあまりよくありません。中国、韓国などはマイノリティの部類です。日本は戦争で負けたという点ではマイノリティの部類ですが、アメリカへの進出企業の多さや、現在の国際的地位などを勘案すると、マジョリティ(イギリス、フランスなど)とマイノリティのボーダーライン付近にいます。 勿論、スポーツなどに秀でている場合は入学できますが、五輪種目でない場合にはあまり有効ではありません。龍さんの場合は、空手はあまりメジャーなスポーツではないため、成績は抜群でも寄付はしないし、日本人だということでかなり難しい状況でした。 それで、節さんはハーバードなどアイ・ビー・リーグの大学に入った日本人の親たちに聞きまくりました。その答えは、論文でした。「アメリカと日本の狭間で世界の羽ばたく」というようなことを書けば良いというアドバイスを受け、彼はまじめくさって偉そうに(普段は夜中にガールフレンドと電話ばっかししている・・・節さんの言葉)論文を書いたそうです。それで見事合格しました。■家族の話、渡米直後の苦しさなど 母親は84歳で現役の薬剤師として頑張っているそうです。節さんは音楽大学中退で、ニューヨークに渡った当初は、生活費を稼ぐためにヤミでバイオリンを教えていたそうです。アメリではユニオン(組合)がうるさいので、鮨職人や庭師などの特技でなければ仕事が出来ません。バイオリンは西洋の楽器なので特技とは見なされません。 祖父木崎正隆氏は、大阪の守口市の市長をしていました。家には全然お金を入れず、家計は奥さんが裁縫で支えていたそうです。祖父はとても市民思いで、車に乗っている人に同乗を勧めたとか、機会ある毎に、いろいろな人にお金を渡したそうです。そんな人柄のため、今でも実家に拝みに来る人がいるそうです。 ■世界的な演奏家を育てた秘訣 特にないそうです。ただ、才能があるだけではだめで、チャンスをつかむ運とか努力が必要なことを力説していました。みどりさんの場合にはズーカーマンとかスターンなどと一緒に演奏する機会を得たことが大きかったといいます。また、みどりさんをレッスンに通わせていたとき、先生に言われたことは、『先生に言われたことが1としたら、あとの9を親が考えたり調べたりして子供に伝えなければならない。』です。 その先生は、節さんに具体的に次のようなことを言ったそうです。『この曲のいろいろな演奏をできるだけ聞きなさい。曲の背景を調べなさい。調べることによりどのようなスタイルで弾けばよいかなど、詳しいことが分かります』。 また、才能が伸びるかどうかは、突出している分野以外でのその人間の厚みにかかっていると言っています。いくらその分野で突出していても、他の分野の厚みがないと才能の伸びに限界があります。そのため、みどりさんはデビュー後に大学に通いました。 ■弦が新しいほどハーモニックスがきれいにでる?? 節さんは、みどりさんの演奏会の前にわざわざ弦を新しく張り直しているそうです。一般的には、張り直してから少し休ませた方がよいらしいですが、節さんのやり方は違います。ピッチを低めにして張った後に、柔らかい布でネックから駒の方向に下から上げながら動かす作業をします。これにより、ハーモニクスがきれいに鳴るそうです。これは試してみる価値はありそうです。 ということで、とても面白くためになる講演会でした。この講演会はツアーを組んでいるそうですので、もしお近くでも行われるようでしたら是非お聞きになることをお勧めいたします。 2007年3月21日 北上市文化交流センターさくらホール中ホールにて聴講
2007年03月21日
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ピアニストの加古隆が産経新聞に連載している「音楽のめぐり合い」にちょっと気になることが載っていました。(引用開始) 作曲をするときにも、コンサートの前に賢明に練習するときも、いつも傍らにあるピアノ。もうぼくの分身のように大切になっている。でも、新しく作られるピアノの音が、どうも以前のものより痩せた音になってきている様に感じていた。 経済効果優先のもと、自然破壊が急速に進み、土や水が汚れ、良い木が育たなくなってきている。ピアノと自然はつながっているのだ。 「ピアノの響きは木の響き」。そうだ。ぼくは美しい響きを奏でていくことに全身全霊で向かっていこう。それをできるだけ多くの人の心に届けよう。 その美しさに震えた心は、きっと清らかな水や土を求め、大切に思う心をはぐくんでいくだろう。 (引用終わり) 深い洞察力だと思います。こういう、かすかな兆候に気がつくことは大切ですし、そこから行動を起こすことはもっと大切です。 ではどうすればよいか。とても難しい問題ではあると思います。自分に何が出来るか、考えるだけで頭が痛くなってきそうです。取りあえず、このことを世間に広めることが、いま私に出来ることかと思います。 それにしても、物言わぬ植物がこの状態では、人間を含む動物たちも知らないうちに蝕まれていることは間違いないことではないでしょうか。実に恐ろしいことです。 因みに、河合楽器・ピアノアカデミーによると、『ピアノには、「スプルース」「カエデ」「ブナ」などの様々な木材が使われています。最も代表的な「スプルース」(マツ科トウヒ属 常緑針葉樹 産地:北米大陸)は、特に音響特性に優れ、音と密接に関係する響板や響棒に用いられています。』だそうです。
2007年03月05日
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成功への道しるべ236号に、休まず続ければ、最後は大きな成果を得ることが出来ることが書かれてありました。(引用開始) 秀吉のお伽衆の一人であった僧呂利新左衛門が、ある時秀吉を大変喜ばす話をしました。そうすると、秀吉は『何か褒美をやろう、何なりと所望せよ』と言いました。新左衛門は、『それでは明日登城しますので1文下さい、明後日登城したときは2文下さい、3日目には4文、4日目には8文、、、、1ヶ月続けて下さい。』と申し出ました。 秀吉はその額があまりにも低かったので、そんなことなら良かろうと簡単に受けてしまいました。ところが、結局は降参してしまいました。30日目には1、073、340、000文と10億を越えるのです。これをグラフに書くと、15日目は30日目のたったの3.2%なのです。結局、途中で止めなければ、このような巨大な成果を獲得できることが分かります。(中略)日本のロケット博士と言われた、故糸川英夫博士が、60代半ばでバレーに出たときのお話です。貝谷バレー団の貝谷八百子さんと対談したときに、『よかったら年一度の公演に父兄役として出演されませんか?、但し脚が頭以上にあがれば、ということですが』と半ば冗談半分に言われました。それで、62歳からトレーニングを始めたそうです。 最初は残念ながら数10cmしかあがりませんでした。それでお風呂上がりに数10cmの台の上に、その日の新聞を重ね、前日より数ミリだけ脚を高くあげることを毎日継続しました。 1年と少し経ったとき、脚が頭以上にあがるようになり、実際に公演に参加されました。博士はバレーに出ることもさることながら、新聞1日分の努力の積み重ねで、こんなことができるのだということを証明したかったそうです。 「着眼大局、着手小局」高い目標を掲げること、そして実践は新聞一枚分の努力を休まず続けることがポイントです。(引用終わり)何事も、分かってはいるけど、なかなか続けられないことが多いです。それにしても、目標の時間の半分のところの成果が僅かに3.2%とは全く知りませんでした。やはり、あきらめずにやると良いことがあるんでしょうね。 子供がしばらく前から、授業の合間や昼休み時間にトレーニングをやっていて、最近少し成果が出てきたようです。この話を読ませたら、話の通りだと言っていましたので、彼にもその大切さが分かってきたのかもしれません。この調子で勉強も頑張ってくれれば良いんですが、『勉強は嫌いだ』の一言で片づけられてしまいます。なかなかうまくいかないものです。
2006年11月22日
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勝谷誠彦氏の昨日のブログによると、未履修問題は高校だけに収まらないようです。大学はもちろんのこと、教師の資格偽装もあるらしいです。こうなるともう何が何やら分け分からなくなりますね。隣の国のことを「嘘を平気で言う民族」なんて言えませんね。社会全体に蔓延しているモラルの崩壊。やはり、戦後の教育のつけが、国の根幹を揺るがせるまでになってしまったということでしょう。 未履修問題はゆとり教育が原因であることは明かです。一刻も早く週5日制を止めるべきです。これをすぐやったとして、まともな教育を終えた成人が出来るまで、少なくとも15年くらいかかることになります。彼らが、社会の中心になるまではさらに15年としても、結局は後30年くらいはかかることになります。この計算でいくと、私の場合、まともな社会になるのを見届けることはかなり難しくなります。 現在、電車の中ではいろいろなことが起きているようです。作家の吉川潮氏の目撃情報によると、食べ物だけに限っても、いろいろあるようです。おにぎりを食べるのは可愛い方です。チョコレートとクッキーを食べるOL。焼酎とイカの薫製を食べるオヤジ。果てはとろろそばをずるずると音を立てながら食べる輩がいるようです。(絶句) 日本も何でもありの世界になりつつあるようです。学校の先生にはいじめがあったのに知らんぷりして嘘を言う人もいます。教育基本法も大事ですが、早急にカリキュラムを変えなければならないと思います。まったなしです。
2006年11月01日
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火曜日から話題になっていた、高校で必修を教えていない問題。私の住んでいる県ではついに35校が該当することになりました。 私の子供の高校もそのうちの一つでした。2年生の生徒から対象になるようです。全く話になりませんね。 問題は、その誤りについてのチェック機能がないことでしょう。ニュースによると、カリキュラムは学校長が定めて、教育委員会に報告する。但し、実際どのように行われたかは報告する義務がない。ここが、問題だというのです。 ことの発端は、勉強していない世界史の単位が何故か成績表についていることに気がついたことかららしいです。先生は「良いから良いから」と言ったとか。 結局、入試のための悪しき配慮が徒になってしまったようですね。幸い?私の子供は1年なので、被害を被らなかったのですが、被害にあった生徒はとんだ迷惑ですね。 必修科目なのに学習しない科目って、いったい何なのでしょうか?学校で勉強することの本質が見失われているとしか言いようがありません。 報道によると、過去にも何回か同じ事件があったようです。平成13年には広島市内の高校14校で、14年には兵庫県の県立高校59校で、さらには15年にも広島県で発覚したそうです。他の県の先生方はこれを問題視していなかったんでしょうか。全く信じられません。やはり、教育界の常識と世の中の常識がずれているとしか思えないですね。 良い機会ですから、先生方は教育の本来の目的について、じっくりと考えてほしいと思います。それにしても、悪いと分かっていて、虚偽の申告をするなんて。全くあきれてしまいます。
2006年10月26日
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7月15日の新聞に国立教育政策研究所が公表した児童生徒の学力テストの結果が載っていました。良くない作文例として小学5年生の作文例が出ていました。「私は、テレビの見方について小学生は、学校から帰っても、宿題が終わってすることがなかったらテレビを見てしまうから、テレビを、見るのは、勉強のあととか、友達と遊んでから、テレビを見た方がいいと思います。」その支離滅裂さが特に目立っていましたが、識者によると主張がないために説得するための論理が組み立てられなくなるし、自分で判断したり判断する環境もないとのこと。対策としては、正解がない課題に取り組ませることが突破口になるとしています。この文章を見ると、ちょっとしたところで、文章が破綻しているように思います。読点を入れる位置を変えただけでかなり違ってきます。それから、これをもう少し整理すると、まともな文章を書けるようになると思います。学校では、文章をいきなり書かせるのではなく、まず、自分が何を言いたいのかを整理させて、その後に文章を書くというような指導をしていけば良いんじゃないかと、素人なりに考えてしまいました。最近の子供(中学生など)を見ていると、言葉使いそのものもおかしいと感じます。うちの2番目の子供もやたらと「なんか」という言葉を使っていて、いつも注意するのですが、なかなか治りません。内容も、空虚で、ただだらだらと言葉を並べているように思います。 また、漢字の読み間違いで「羊毛」を「ひつじげ」と間違えて理解している児童が多いという記述があり、試しに、2番目の子供に読ませたら「ひつじ。。。。」間をおいて、「ウールのことだ!」と言って、結局読めませんでした。これを聞いていた上の子供(高校生)にぼろくそに言われていましたが、情けなくなりました。学校の教育が悪いのか、家庭の教育が悪いのか、単に、おつむの出来が悪いのか知りませんが、とても困ったことになったものです。
2006年07月23日
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以前ご紹介した、野口嘉則さんのブログに、また良い話が出ていましたのでご紹介したいと思います。 小さい頃に生母と死別したB子でしたが、まもなく継母が嫁いで来ました。継母は絶えずB子に意地悪をしました。B子は中学になってもおねしょが直らないという悩みを持っていました。ある日、B子の友達が遊びに来た時に、継母がそのことを友達に言って、B子はとても恥ずかしい思いをしました。ところがその後。。。。(続きは、こちらをお読み下さい) 鬼の目にも涙ならぬ、母親の目にも涙というところでしょうか。感謝を表現する行為が、人の心を動かしたというとても良いお話だと思います。気づいたB子もエライですが、母親にもそういう心が眠っていて、それをB子が揺り起こしたのだと思います。この場合は一週間でうまくいきましたが、なかなかうまくいかないのが常ですよね。やはり、話をしないと始まりませんね。でも、其の最初の一歩が難しいんですよね。 ところで、父親の顔が全く見えないんですが、この父親は一体何をしていたのでしょうか。。。
2006年03月27日
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以前もご紹介した、野口嘉則さんのブログに、良い話が載っていましたのでご紹介します。盛岡のとある県立高校のお話です。『その高校の3年生だったA君は、事情があって4ヵ月間学校を欠席し、2月になって再び学校に行き始めました。しかし、出席日数不足のため卒業できず、留年することになっていました。そこをなんとか卒業させてやりたいと考えた担任の先生が、卒業に必要な独自のカリキュラムを組んで、教師との一対一の特別授業を始めたのです。授業は1日6時間で、2月20日から3月24日まで続けられました。毎日、宿題もありました。3月8日には卒業式があり、A君以外の3年生はみんな卒業していきましたが、A君は、その後も学校に通いました。特別授業のカリキュラムも3月24日の午前中で終わりました。カリキュラムを終えたA君に、担任の先生は、こう言いました。「おい、卒業式をやろう」そして、体育館に連れて行かれて、入口に立った時に、A君は泣き出してしまい、歩くことができませんでした。そこには60人の全校教職員が礼服で並んでおられ、拍手で迎えてくれたのです。体育館の壁には紅白の幕が張ってありました。A君一人のために、先生方すべてが出席され、8日に行なわれた卒業式とまったく同じ式次第で進められました。これは、この学校の校長先生が、日ごろから一人一人の生徒を尊重されていて、このA君にたいしても「立派に卒業させてやりたい」との思いから、全教職員に声をかけられたことで実現したそうです。 A君にとって、生涯の思い出に残る卒業式になったことでしょう。子どもは、自分の存在を大切にされて育つと、他人の存在を大切にできる大人になると言われます。A君にとって、先生方から自分の卒業を祝ってもらった体験は、自分という存在を尊重され大切にされた体験として、心に残ることと思います。』 とても良いお話ですね。また、ウルウル状態になってしまいました。このような良い先生方に出会うことが出来たA君は、普通の高校生では得られない、貴重な経験をしたと思います。A君は、かけがえのないものは何かということを、しっかりと掴んだと思います。これからの人生を、これを糧にして頑張って欲しいと思います。
2006年03月08日
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以前所属していたバンドの方に貸していた楽器が戻ってきました。貸していた方が楽器を買ったのと、個人的に他の人に貸す必要が出来たタイミングうまくあったためでした。さて、戻ってきたのは良いんですが、ノーラッカーのため錆がかなり出ていて、これから寂び落としをしなければならないので、頭が痛いです。取りあえず、今日はベルだけを磨きました。昨年から行っている方法で磨きましたが、効果はてきめんで、約30分ほどで磨き終わりました。私のとっている方法は、ハンドドリルにバフ研磨用の部材を取り付けて回転させ、楽器に金属磨きのピカールを塗布して、そこを擦るという方法です。その前は、歯ブラシを使用していましたが、疲れるので変えました。いよいよ、明日は、本体に取りかかりたいのですが、これがなかなか入り組んでいるために、時間がかかるんですね。そうはいっても、なるべく早く次の借り手に渡したいので、地道にやるしかないですね。
2005年10月29日
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サクセスなにわの田中得夫社長のメールマガジン『成功への道しるべ』207号に、なかなか良いことが書かれてあったので一部まとめて、ご紹介いたします。 駒大苫小牧高校が、昨年史上初めて北海道に優勝をもたらしたのに続き、今年も連続して優勝を遂げました。奇跡的な大偉業と言っていいのではないでしょうか? 優勝は、優勝したいという意識や欲望の差にあるとすると、他の高校だって、同校に劣らず優勝したいと思っており、また、欲望に、そんな差があるように思えない、という反論があるかもしれません。 ここで再確認しておくべき事は 「私達の心は、二つの心で働いています。 その一つは意識した心で、もう一つは無意識の心です。」イメージしやすいように 意識した心を ―“私”、 無意識の心を ―“もう一人の私”としましょう。 無限の潜在能力を持ち、また行動の大半を支配しているのは“私”ではなく、“もう一人の私”です。“私”が、いくら優勝と思ったとしても、それが“もう一人の私”に伝わっていなければ、その実現はありません。 選手達の“もう一人の私”に伝わっていることは、“北海道の高校には大きな地理的ハンデーがあるから無理だ、事実長い歴史のなかで優勝した実績は、いまだかってない。”“優勝など出来っこない”ということで、周囲の人達の意識も似たようなものであったのではないでしょうか。 “もう一人の私”にとって、不可能などありません。しかし長年、難しい、出来っこないと言い続けているところへ、急に、優勝するなどと言い出しても伝わらないのです。 その壁を破る唯一の方法は、飽くなき反復です。そして“出来ない”と云う意識を“出来る”という意識に置き換えるには、圧倒的な量が必要なのです。 同校の選手達が円陣を組む時、プレーの切れ目に、とにかく、事ある毎に人差し指を出して、一番になることを、お互いに確認し合っているのは、まさにそのためです。 同校の香田誉士史監督は、アファーメーションのことを学んで 人差し指を出してやるような方法を思いつかれたのではないかと思います。 佐賀商業高校から苫小牧へ赴任して10年近くなるそうですが、その時から、ずっと、やり続けて、昨年、実現したことになります。 置き換えには、時間がかかるのです。また、ちょっと油断すると、周囲から“出来っこない”等という雑音が入ったりするので、尚更です。昔、最下位を低迷していた広島カープを翌年優勝させた、初の外人監督ルーツのやった手法も、基本的には同じことで、「我々は優勝できるようなチームじゃない」と“もう一人の私”が思い込んでいる状態を、「優勝できる」という意識に置き換えることです。 チャンピオンになるには、フィールドでの練習が全て、と思い込んでいる指導者のもとでは、多分チャンピオンは生まれないでしょう。 また、それはスポーツに限ったことではありません。私達は自分の意識で行動しているようで、実は行動の大半は、“もう一人の私”が支配しているのです。 だから、自分を動かすにも、他人を動かす場合も、“もう一人の私”に伝えられていることが必要です。- 引用終わり - う~ん 深いですね。やはり、声や態度に出してやることが、大切ですね。駒大苫小牧高校のナインの指を一本突き出すのは、そのためでしたか。私も、目標を声を出してやることにしたいと思います。それにしても、未だに目標を紙に書いて貼っていません。。。。
2005年09月17日
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5:50 検温 今日は晴れているが、気温は低い。 7:30 朝食ウインナーの炒め物、とろろ、鯛味噌、みそ汁、ご飯、牛乳ちょっと力の出るような食事ではなかったです。 7:40 読書。鬼塚忠著『ザ・エージェント』(ランダムハウス講談社)出版界で出始めた、エージェントを職業としている方のビジネス書。今まで、本というものは、作家が金銭ぬきで書きたいものを書くか、ある企画に沿って文章に落としこむ、という作業で成り立っていると思っていましたが、そういうことではないようです。従来だと、編集者と作家の結びつきで、良い物が生まれてきたが、これからは、作家と編集者を介在する、積極的な存在が必要である、と主張されています。あの、『ハリー・ポッター』シリーズもクリストファー・リトルというエージェントの方の力が大きかったそうです。 『海峡を渡ったヴァイオリン』など、3年間で12本のベストセラーを出し、Tvドラマや、映画化、漫画化されている物も数冊あるという実績を書かれてていますが、これからは、世界を相手にした仕事をして欲しいですね。これは、物語系作家の場合ですが、引用されるクーンツの、「作家は読んで読んで、読みまくり、書いて書いて書きまくることしか、最良の方法はない」という言葉にも、新鮮な驚きを感じました。 この本を読むと、出版界でのマーケティング手法の導入は遅れているようで、導入が進むことによって、これからどんどん面白くなりそうな気がします。 9:30 ペースメーカーの手帳を渡される。ペースメーカー、電極、シースイントロデューサーなどの機種名や、設定条件などが書かれてある。これを常時携帯せよとのことですが、1cm位の厚さで、小型の手帳くらいあるので、ちょっと嵩張りそうで、携帯は無理みたいです。技術的には、問題がないので、出来れば、カード式にして欲しいところです。メーカーの方々、ご一考を。。。 10:34 Joseph Alessiの『Song of the Exuberance』から、『Let the Beauty of Jeusus』を聞く。Alessiのとろけるようなトロンボーンの音色が良いですね。 11:30妻来院。サンドイッチを頼んでいたが、フランスパンにベーコンが入って焼かれたものを買ってきた。これは、サンドイッチではない、と文句を行ったが後の祭り。ちゃんと、『フランスパンにハムなどを挟んだものを』、と言ったのに。。 フランスパンにベーコンが挟んであるのは確かだが、それがパンを焼く前か、焼いた後かの違いがある。文章で書くと僅かな違いしかないように見えるが、そこには、大きくて深い溝が横たわっている。いや~、コミュニケーションって難しいですね。 12:10 昼食チンジャオ・ロースー、冷や奴、ワンタン入り中華スープ、ご飯、バナナのヨーグルト和えチンジャオ・ロースー、中華スープうまかったっす! 13:01 新聞を見ていたら、映画『亡国のイージス』の音楽を担当した、トレバー・ジョーンズのインタビュー記事が載っていた。たまたま、テレビでも中井貴一の演技が絶賛されていた。いよいよ、明日封切りです。外泊許可が出たら、何をおいても、見に行かねばと思います。 14:10 待望のシャワー。シャワーの前に、傷口のガーゼをとって、傷口を観察。左肩から体幹方向に約10cm程の縫合痕が見える。きれいに縫合されているのでまずは一安心。さわってみると、やはり少しふくらんでいるが、外観上はあまり目立たない。ひげを剃り、頭と身体を洗った。9日ぶりだったせいか、気持ちがいい。Joseph Alessi:Song of Exuberance 15:00 読書。服部剛『先生、日本のこと教えて』(扶桑社)『教科書が教えない社会科授業』という副題がついています。横浜の市立中学の先生である著者が、授業の内容と受講した生徒の感想から構成したものです。明治憲法から大東亜戦争、国旗、国家まで、客観的な資料から集めた『事実』を集約した内容です。所々、生徒に対する質問なども掲載してあり、授業を受ける前と後の生徒達の考え方の変化もよく分かります。やはり、小学校で受けた偏向教育の影響が大きい答えが目立ちます。中学校向けに書かれているため、込み入っている歴史の背景(韓国併合、満州事変など)も、とてもわかりやすく、大人にとっても読み応えのある内容です。多くの中学生とその家族が、この本にふれられることを願ってやみません。 17:30 先生が来て、日曜日に血液検査、火曜日外泊、結果が良ければ退院という話をされた。順調に快復しているようだが、左腕が痛い。退院は嬉しいが、仕事のことを考えると気が重くなる。 18:10 夕食鮭のステーキ、ブロッコリー添え、お浸し、ご飯、みそ汁、オレンジ 18:20盛岡駅リニューアルのニュースで、パルモが南フェザンとなって開店した映像が流れていた。そのなかで、らーめん千草の看板を発見。あれって、有名な千草??? 読みかけの、堀井恵著『子供、親子、夫婦の問題を解決する』という、NLP(神経言語プログラミング)の本を読了。いろいろなテクニックがあるので、整理して実行していきたい。 20:00 就寝鬼塚忠『ザ・エージェント』ランダムハウス講談社 \1500服部剛『先生、日本のこと教えて』\1500堀井恵著『子供、親子、夫婦の問題を解決する』\1500>/td>
2005年07月29日
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6:40 検温34.7度、血圧108-85 7:30 朝食 白菜のお浸し、がんもどきの煮物、たらこ振りかけ、みそ汁、ご飯、牛乳あまり食欲が無く、お浸しを殆ど残す。左腕が痛い。 9:00 傷の処置。抜糸を行う。これで、風呂にありつけるかと思ったが、だめみたいだ。 世界水泳を観る。今日も日本人の活躍が楽しい。特に200m背泳の矢野、200mバタの柴田、200m個人メドレーのビッグマウス佐野ら、若い人たちの活躍が嬉しい。特に矢野が自己ベストを1秒以上更新したのは、驚異的!決勝も頑張って欲しい。ハケットの800m自由形の世界記録もすごかった。 昨日から読んでいた、黄文雄の『醜い中国人』(徳間文庫)を読了。原著が1994年で、それを加筆した物であるが、既に、環境破壊と資源(特に水)の枯渇により、国が疲弊し、資源を求めての外への膨張を予想している。例えば、(あり得ないが)社会主義が民主主義に代わろうとも、中国人の本質は変わることが出来ないため、改革は無理だろうという感想を持った。中国人と日本人についての分析も適切であるが、道教と神道との対比が、私にとっては新鮮な見方であった。 12:00 昼食鱈の芥子味噌煮、肉じゃが、トマトのサワークリーム、ご飯、みそ汁今回もあまり食欲なし。トマト、みそ汁以外、少しずつ残してしまった。 12:30 昨日の新聞を読んでいたら、大植英次がバイロイト音楽祭の初日に、『トリスタンとイゾルデ』を演奏したという記事が目に留まった。氏一流の明晰な音楽と、ワーグナーとの組み合わせが〃であったかとても興味が沸いた。ネットラジオでは程なく聞くことが出来るだろうが、私は聞けない。FMでの放送がいつになるか分からないが、是非とも聞いてみたい。それにしても、NHKのWebラジオへの取り組みが全くされていなことは、とても不満だ。早くWebラジオでも聞けるようにして欲しい。 午後はずっと読書。外は快晴で、とても蒸し暑い。SAPIO8月10日号とWILL9月号を読む。SAPIOの新ゴーマニズム宣言に靖国参拝について書いてあった。保守派はただ、小泉首相が8月15日に参拝すればよいと思っている風潮について、その本質が間違っていることを指摘している。実に的確な論考であると思う。7月28日に『靖国論』という本が発売されるようだが、是非とも読まねばと思う。 また、SAPIOに次世代ゲーム機について書かれたあったが、とても面白かった。それによると、『ソニーとマイクロソフトは、徒に性能を上げているだけで、実際のユーザーの求めている物と違う。古いゲームをダウンロードして遊べる、任天堂に注目したい。』とのこと。 クリステンセンの『イノベーションのジレンマ』に書かれている状況と全く同じではないですか。ソニー、マイクロソフトは持続的イノベーション、任天堂は破壊的イノベーション。これから行くと、ソニー、マイクロソフトは負けることが明らかですね。個人的にも、任天堂に頑張ってもらいたいと思います。 WILLの渡辺昇一氏の論文にも、賛同を禁じ得ない。氏の提案する、4月28日を独立記念日とするという案は、日本が7年間(1945.8.14~1952.4.28)占領されていたことを知らない、若い人たちに知らせることにもなり、全面的に賛成である。また、東条英機宣誓供述書というGHQ発禁本第1号の抜粋が載っており、戦争に至る内部の状況が詳しく書かれており、の超一級資料の出現と思います。これは、東条英機が陸軍大臣となった昭和15年7月から、内閣総辞職した昭和19年7月までの活動について、本人が語ったものを、主任弁護士の清瀬一郎氏が書き起こしたものである。真珠湾攻撃をアメリカ側が予知していたことを、東条が知っていたことは、衝撃的なことでした。また、日本が戦争に突入しなければならなかったのは、まさに自衛のためだったことを、明確に語っており、その語り口からにじみ出てくる清廉な人柄と共に、心を打たれました。8月に全文が『大東亜戦争の真実」として復刊されるので、多くの人たちにご覧になったもらいたいものです。 6:00 夕食ビーフン、タンドリーチキン、青菜、トマト、胡瓜の漬け物、みそ汁、ご飯タンドリーチキン、ビーフンうまかったっす!食後はアイスクリーム。 8:30 Tvでナターシャという透視能力のある少女の番組を見る。いやはや、すごい能力です。この人の場合は、体の中を透視するもので、清水圭の不整脈まで当ててしまった。これって、心臓の動きが見えないと、分かりません。すごい!透視しているときの彼女の脳波の解析結果も、大変興味深いものでした。黄文雄著『醜い中国人』徳間文庫大東亜戦争の真実 ワック・マガジンズ \1400小林よしのり 新ゴーマニズム宣言SPECIAL靖国論 \1200
2005年07月28日
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6:20 検温 今日も台風のため雨で蒸し暑い。 7:30 朝食ほうれん草とにんじんの胡麻和え、玉子焼き、おろし、ふりかけ、味噌汁、ご飯ほうれん草をほとんど残してしまった。そろそろ、おひたし関係に飽きてきたようだ。 9:10 父が来院。母が神経質になっているとのこと。病院にいってみることを勧める。 傷の処置を受ける。どうやら傷の周りに水は出ていないようだ。先生は、筋肉質だと吸収されるため、出ないということを仰っていた。日ごろ鍛えているのが、少しは役に立ったかもしれない。 9:30 世界水泳を見る。100mバック、男女とも4位で惜しかった。次の200mに期待しよう。平泳ぎ50mの北島も、日本記録を更新して、3位で決勝に進出を果たしたので、決勝も期待できそうだ。 10:40 読みかけていた『問題な日本語』(大修館書店)を読む。日ごろ変だと思われている、日本語の問題について、明快に答えてくれていて、なかなか痛快な本である。 「フロッピー」と「フロッピイ」どっちが正しいコラムがあって、平成3年内閣告示された『外来語の表記』によると「ィ」はティ、フィ、ウィ、ツィ、ヴィ以外は使えないということをはじめて知った。同様に『スペシアル』も『スペシャル』でなければならないそうです。これから気をつけようと思う。 また、食堂などでよく使われる、『こちら~になります』。これは話し手は丁寧な接客表現として使っています。しかし、聞き手は注文した物が変化するのか、予想したものと大きく外れ物が出てくる?かと期待してしまいます。ところが注文したものがそのまま出てくるので、不自然な感じがするのだそうです。現実には、今まで使われていた「~でございます」が用いられなくなって、「~ですよ」より丁寧な言い方として用いる傾向にある、というのが真相のようです。それだったら、「~でございます」と言えばいいのにな、と思ってしまいます。個人的には、このような心の変化はないので、この表現に毒されてきたのかもしれません。今度、食べに行ったら、気にしてみようと思います。 それに、「~ですよ」の丁寧な言い方が「こちら~になります」というのも変です。「~でございます」が何故使われなくなったかも疑問です。 それにしても「雰囲気」を「ふいんき」と読むのはやめてほしいですね。それと、これが定着してしまうのも、恐ろしい気がします。 各章末に載っている4こま漫画が、秀逸です。特に、なぜ、お茶を飲むのが「湯のみ」で、ご飯を食べるのが「茶碗」なのか、という問いに対するおちが、「Do you know me?」と笑わせてくれます。 11:10 ペースメーカーのサービスマンのTさんが測定に来てくれた。手足に電極をつけ、胸のところに送受信機をセットして、そのデータを、ノート・パソコンのような測定機で、テストとデーターの吸い取りを行っていた。グラフを見せてもらったが、脈拍60では90%以上がペースメーカーのお世話になっており、がっくり。これで、電池の寿命が短くなってしまう。 その他、いろいろなデータを蓄積していて、データロガーの役割で忙しく、マイクロ・コンピュータの休んでいる時間はほとんどないようだ。電極のインピーダンスも毎日測定しているようで、電極がいつ外れたかもわかるそうだ。結局、トラブルシュートでのデータの必要性から、この方向に進化してきたというのが実情のようである。 0歳児の場合は、おなかにペースメーカーを埋め込んで、そこから直接心臓に電極を差すそうです。乳幼児は脈が速くなければならない(確か140位?)ので、電池が1年くらいしかもたず、交換しながらある程度体が大きくなってから、大人用の物に変えるそうです。 国内では3メーカーがシェアを分け合っているというお話でした。 私に埋め込まれたのは『Nexus』というかっこいい名前のついたものだ、と教えて頂きました。 12:00 昼食冷やしうどん(蒸し鶏、卵、きゅうり、トマト)、サツマイモの甘煮、野菜ジュースしょうがのたれがピリッと利いていて、うどんがうまかったっす! 2:00 検温暑いので外を見ると、からっと晴れている。どうやら、梅雨も台風とともに去っていったらしい。待望の夏だが、今年はどこにもいけない。入院前に、キャンプ場の予約状況を確かめたが、満杯で断念してしまった。子供たちにすまないと思う。 2時間ほど眠る。 6:00 夕食酢味噌和え、赤魚の煮物オクラ添え、味噌汁、ご飯、グレープフルーツ苦手な酢味噌を残す。 7:00 レアルと磐田の試合を観る。一昨日よりも動きはよくなったが、これはというプレーはあまり見られなかったが、最後のロナウドのまた抜きシュートはすばらしかった。磐田も1点にとどまったが、決定的なチャンスが何度かあり、善戦したといえると思う。問題な日本語
2005年07月27日
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■6:15 検温 曇り 台風が近いせいか、ちょっと蒸し暑い。■7:00 ニュースを観る。台風が順調に北上しているようだ。今日も、道路公団の談合について報道していたが、これを観ながら、「獅子身中虫」という言葉を思い出してしまった。でも、この場合は虫身中獅子(獅子は近藤剛総裁)かもしれない。■7:30 朝食キャベツとハムの和え物、大根、もやし、にんじんのきんぴら、みそ汁、ご飯、牛乳昨日から、食堂で食べているが、やはり一人で食べるより楽しい。■9:30 傷の処置世界水泳を観る。50m平泳ぎ、北島惜しかったが、前半の0.3秒差はちょっとつらいな~■10:00 先月号のスイング・ジャーナルを読む。殆ど読んでいないことに気がつく。連載中の、ランディ・ハルラインの「Born under the Sign of Jazz」に、コルトレーンにまつわる話が載っていて、とても興味深かった。そういえば、7月17日は彼の命日で、いつも何か聞いていたものだが、今年は聞かずじまいだった。それで、入院してから、iPODに仕込んでいた「トランジション」の「トランジション」と、「ディアロード」を聞いた。コルトレーンのバラードの中で、私は特にこの「ディアロード」が好きだ。心が癒されるような気がする。■12:00 昼食ほうれん草、にんじんのお浸し、鶏のあんかけ、カリフラワー、アスパラご飯、みそ汁、オレンジ食欲が無く、ご飯を半分ほど残す。■12:50 蒸し暑い。1:30 子供二人が妻と共に来院。そういえば、今日から中学が休みになったことに気がつく。持ってきてくれた西瓜を食べる。うまい!やはり、夏は西瓜に限る。「ビッグ・コミック・スピリッツ」が読みたくて、妻に頼む。すぐに来ると思ったら、1時間以上発ってから戻ってくる。火曜日なので、殆どの店で売り切れだったらしい。申し訳ない。妻に体を拭いてもらう。あ~、さっぱりした。多分、木曜日にはシャワーにありつけるはずなので、それまでは我慢、我慢。■5:00 漫画を読んだ後、具合が悪くなったので、眠る。どうも起きていると、具合が悪くなるようだ。■6:00 夕食ブロッコリーとハムの炒め物、サワラの味噌焼き、小芋、油揚げ、ネギ、豆腐のみそ汁、沢庵、ごはんサワラの味噌焼きとみそ汁うまかったっす!食事をとりながらTvを観ていたら、県立美術館で「エルミタージュ・美術館」の展覧会が開催される、というニュースが流れていた。55点の出展で、あまり多くはないが、退院したら是非見に行きたい。 また、「レアル ・ザ・ムーヴィー」のプロモーションのニュースもやっていた。全国公開予定らしいので、近くで観られるのなら、是非行きたい。ベッカムが出ていたが、本職の方でもっとガンバってもらいたい。明日は磐田との試合があるが、昨日のような無様な試合はやって欲しくない。■7:30 世評名高い、テンシュテット=LPOの1984年の大阪ライブで、マーラーの第5交響曲を聞く。テンシュテットに関しては、今まで全く無関心であったが、白熱のライブと評判だったので、買ってみました。当時、NHKでワーグナー曲集を放送していたことを思い出しました。ちょうど、リエンチを練習していたので、結構注目して聞いたことを覚えています。 最初のトランペットのファンファーレの3連譜の最初の音で、ためをつくってから、あとの2つの音符を続けるというあざとさに辟易。テンポも私の好みではありません。この曲の場合、テンポが遅いと、どうしても、ダサク聞こえてしまいます。遅くても、緊張感がとぎれないのは、さすがとは思いますが、持って回ったアゴーギグには、どうにもついていけません。 第2楽章は、確か「嵐のようにはげしく」となっていたはずですが、予想より荒れ狂っていないし、期待はずれでした。ここでもテンポが遅すぎると思います。 3楽章のテンポの伸び縮みにも、う~ん(絶句) 4楽章は、遅くても関係ないので、抵抗泣く聞くことが出来ますが、ちょと弦の圧力強すぎません?表情を濃くしようとしているのだと思いますが、肩に力が入りすぎているように感じました。 5楽章も相変わらず遅い。このため、推進力が感じられないし、この曲特有の歓喜と爽快感が不足しがちです。 LPOの演奏は、この遅さにも関わらず、最後まで疲れもみせず弾ききっています。大変な合奏力だと思いますが、終楽章のトランペットはオーバーブローぎみですね。そこまで、吹かなくてもと思ってしまいました。終わった後、盛大な歓声と拍手が入っています。ライブで聞くと興奮する演奏家もしれませんが、CDだとちょっと引いてしまう演奏かもしれません。時代を感じさせる演奏の部類に入ってしまう演奏でしょうか。 FM大阪の録音は20年前とは感じられない、聞きやすい音です。テュッティでも弦が金菅にマスクされないで、はっきり聞こえてきます。
2005年07月26日
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6:30検温 26.1度、血圧116 7:30 朝食エノキおろし、ソーセージとキャベツの煮物、焼き海苔、みそ汁、ご飯、牛乳TVで世界水泳100m平泳ぎで、北島がトップで決勝進出のニュース。さすがにコンディション作りがうまい。体調が悪く、横になる。 8:40 傷の処置左利きの人は右側にペースメーカーを入れることもあると、先生が話されていた。 9:30グレープフルーツジュースを飲みながら、世界水泳を観る。柴田選手が400mで銀メダル。おめでとう!最初からフランスのマナドゥ選手が飛び出していたので、金には届かなかったが、最後の追い込みはさすがでしたね。これで、本命の800mも大いに期待できると思います。このマナドゥという名前を聞くと、あの海の動物、え~何と言いましたっけ、そうそう、『マナティ』を思い出してしまいます。って、全然関係ないですね。(^^; 10:30 計算ドリルをやる。今日も1分23秒。以前の調子には戻っていない。 11:30 妻が一番下の子供と一緒に来院。そういえば、土曜日から夏休みに入っていたことに気がつく。これからプールに行くと言っていたが、寒いからやめといたらと言っておいた。妻が持参した西瓜を食べる。うまい!新聞を読む。私の購読している新聞は産経だが、最近地方版が、青森、秋田との合同版になってしまったため、県内の記事の掲載が少なくなった。今日は、昨日の高校野球の決勝の記事が載っていたが、敗れたチームの談話がのっていなくて、非常に不満。囲み記事で、秋田の高校野球準決勝の選手の記事が載っていたが、ちょっとな~と思ってしまう。私が見逃していたのかもしれないが、地方版をいきなり1県あたり1/3以下にしてしまうとは、少し乱暴すぎやしませんか、産経新聞殿。 12:00 昼食もやしのナムル、鶏のみそ漬けのソテー、ブロッコリー、ハムと卵のチャーハン、かき玉汁鶏のソテーうまかったっす! 午後母方の叔父と叔母が来院。病気のことから、子育て、就職、はては郵政民営化と、白熱の議論が延々と繰り広げられました。60歳と65歳ですが、まだまだ若い! 夕方、会社の後輩2名が来院。夕食中だったが、中断して談笑する。その途中、X線撮影がはいり、結局夕食の終了は7時半になってしまった。でも、話をしていると気分転換が出来て、とても楽しい。 TVで朝日新聞の朝刊での、NHKの圧力問題の検証記事について、NHKが批判するユースを流していた。珍しく、きっぱりとした姿勢で、朝日との対立は益々深まり、朝日の立場は悪くなる一方だ。まあ、今まで重大な(意図的)誤報を殆ど謝ったことのない新聞ですから、頬被りして、幕引きとなることは見え見えの気がします。 Tvのチャンネルを切り替えていたら、レアル・マドリ-ド対東京ヴェルディの試合を放送していたので、終わりまで観てしまった。 試合はヴェルディのディフェンスが堅く、レアルは中国をまわってきたため、お疲れモードで、特に見せ場もなく、3-0でヴェルディが勝ってしまった。かなり蒸し暑かったのも彼らにとっては悪条件の一つだったろうが、もう少し見せ場を作ってくれないと、あれではせっかく高いチケットを買って見に行った人たちもかなり不満の残る試合だったと思う。ヴェルディは昨年の4ー0のお返しをしたわけだが、これを後半戦でも生かして欲しいものです。戸田は天皇杯ではまるでだめだったが、徐々に復調しつつあるようで、嬉しかった。
2005年07月25日
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6:30 起床 体温35.2度、血圧117洗顔、着替え、体を拭く。相変わらず、腰が痛い。でも、枕をしたおかげで、大分具合がいい。昨日の夜から少し具合が悪い。痛みも少し出てきた。 7:30 朝食白菜とインゲン、ちくわの煮物、ししゃも、たらこ振りかけ、若布のみそ汁、ご飯、牛乳ししゃもが適度なしょっぱさでうまかったっす。! TVでインドのIT、教育などをやっていた。小1から英語、パソコンの教育があるなんてすごい。また2桁の九九、以前から99まで覚えているというのは知っていたが、実際に授業でやっているのを観て、すごいと思いました。さすが、数字発祥の地、さすがですね。それに、ヒーロー本田のバイク、1日に1万台で年間300万台。それでも足りないというんですから、すざまじいです。ほんと、これからのインド株は買いですね。! 12:00 昼食ほっけのムニエルカレー味、レタス、トマト、じゃがいもとミックスベジタブルのサラダ、もやしのみそ汁、ご飯、黄桃 13:00 体調があまり良くないので、横になってTVの高校野球を観る。私の応援している高校が決勝まで勝ち残った。試合は相手方が押し気味で、2点のビハインド。6回までノーヒット。どうなることやらと思っていたら、相手方のピッチャーが連投の疲れから、コントロールを乱し、四球とヒットで同点、そしてキャッチャーのパスボールで逆転。結果的にこれが決勝点になり、見事優勝してくれました。おめでとう××東!!甲子園でもガンバって欲しいけど、ピッチャーが非力なので、ちょっとつらいかも。。。 午後、会社の同僚が2人見舞いに来てくれた。忙しいのに本当に申し訳ない。2人目はちょっと話し込んで、夕食の時間になってしまった。有り難う、Kさん、Oさん。 6:00 夕食ミートボールの煮込み、冷や奴、麩と油揚げ、もやしのみそ汁、ご飯、グレープフルーツミートボールの煮込み、うまかったっす!食後、妻が持ってきた、種なし葡萄とフルーツジュース。 大相撲は朝青龍が優勝したようだ。琴欧州を応援していたが、本割りで負けたようで残念。 2時間ほどTVを観てから就寝。暑い!今日はTBSの『情熱大陸』に大植英次が出演するらしいが、具合が悪いため観るのをあきらめる。
2005年07月24日
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6:30 曇り。看護師さんに顔を洗ってもらう。今日は晴れそうだ。7:30 朝食納豆、胡瓜としらすの酢の物、インゲン、にんじん、小芋の煮物、みそ汁、ご飯、牛乳 8:30 会社のHさんが見舞いに来てくれた。手術をしたとは思っていなかったようだ。ネットでここの病院の評判を見たようで5星だと言っていた。因みに彼が通っている(私もこの病院の前に通っていました)病院は、3つ星とか。これからは、病院も評価される時代になるので、いろいろ大変だなと思う。ついでに、ここの病院の良さと(悪さも)PRしておいた。途中で、傷の処置が入ったせいか、そそくさと帰っていった。 今日、やっと尿道管(尿道に挿されている管)が外され、たち歩き、そして待望の寝返りが許された。これで、あの苦痛から解放される!。早速トイレで用を済ます。鏡を見ると、ひげだらけの男の顔が映っていた。2日間ひげを剃っていなかったので、かなり伸びている。早速、電話で妻に、シェービング・クリームと石鹸と雑誌を依頼。 9:30 父が来る。昨日設計事務所の人が来て打ち合わせをしたとのこと。ようやく動き出した感じがする。 10:00 恒例の計算ドリルをやるが、膝の上に載せて書いたためか、1分30秒かかってしまった。まずい! そういえば、今日は南郷ジャズ祭り、改め八戸ジャズ祭りの日だった。本当はいくつもりだったが、こんなことになり残念。寺井尚子が出演するので、是非行きたかった。会社のK君、F君はいっているのだろうなと思いつつ、元気になったらまた行けるさ、と自分を納得させた。天童には絶対行くぞ!! 12:00 昼食ほうれん草とにんじんのお浸し、鯖の焼き物おろし添え、自家製卵豆腐、みそ汁、ご飯減塩食で、おろしにちょっとしか醤油がかかっていなくて、ちょっと寂しい。 今日は、高校野球県大会準決勝のため、珍しくTVを観る。私の応援している高校が大勝し、決勝へ進出。 午後、来客2人。私のいとこが、一週間程前に手術をしたので、その様子を伯父に聞く。予後が良ければと思う。もう一人は、私の上司。私が読んでいる雑誌を見て、ジャズの話になり、キース・ジャレットの『ケルン・コンサート』が好きなことを知り、いつも気難しい上司の、意外な側面を垣間見たような気がする。あとは、仕事の話で、普段はぴぴりしているが、会社でないためか、リラックスムードだった。 TVを見終わった後、妻が持ってきてくれたスイング・ジャーナルを読む。ビリー・ホリデイの『奇妙な果実』の記事がとても興味深い。作曲者のルイス・アランにスポットを当てたドキュメンタリーもあるようなので、機会があれば是非観てみたいものだ。また、好評連載中のジャズ漫画『Jazz It Up』は、ガレスピーとパーカーを中心として、モンク、パウエル、マイルス達のお話。バップ前夜の雰囲気がリアルに伝わってくるようでした。特に、モンクのキャラが実に秀逸で、笑ってしまいました。 6:00 夕食高野豆腐の肉詰めにんじん、きぬさや添え、豚肉ともやし、ピーマンの炒め物、大根、油揚げ、にんじんの澄まし汁、ご飯、グレープフルーツ今回はうまかったっす!。澄まし汁、お椀の1/3位しかなかったので、もっと飲みたかったな~。
2005年07月23日
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5:00 顔を拭いてもらう。 7:30 朝食 アスパラとハムの和え物、鰯の煮物、みそ汁、ご飯、牛乳 9:00 先生が来て、傷口の消毒。昨日急患で9時頃来て、今日も8時頃には来ている。本当にご苦労様です。 10:00 父母と妻が来る。父がリフォームの件で図面を持ってきて、説明をいろいろしてくれる。私が頼りにならないので、積極的に自分で進めているようで、ぼけ防止に少しは役立っているんじゃないかと思う。 11:00 病室に移動。朝刊を読み、音楽をiPODで聴く。今日は、中山鉄也氏の『ノーブル・エレメンツ』。演奏、選曲ともに良く、とても良いアルバム。iPODはとても良いが、iTUNEに登録してある情報を、同時に見ることが出来ず残念。これから改善の余地がありそうです。 12:00 昼食野菜の煮物、卵丼、みそ汁、キュウイのゼリー寄せそのあと、妻が持ってきたトマトを2個食べる。満腹。 1:00 一寸古い本だが、マーケティングの世界で非常に有名な、クレイトン・クリステンセンの『イノベーションのジレンマ』増補改訂版を読みはじめる。この本は、持続的イノベーションが出来る会社と、破壊的イノベーションが出来る会社は別だ、ということを述べている。持続的イノベーションとは、所謂改良によって、製品の性能を上げていくことで、破壊的イノベーションとは、従来無かったようなコンセプトの技術のことである。破壊的イノベーションは技術的には持続的イノベーションに劣るが、コンセプトが斬新なため、新しい市場で伸びていく技術である。どちらも出来るためには、別な会社にする必要があるが、それに成功しているのは極限られた会社しかない。多くの会社は持続的イノベーションでどんどんと高収益化を図るが、次第に力を付けていく破壊的イノベーションに負けてしまい、会社もつぶれてしまう。 以上が概要であるが、人間はなかなか成功体験を忘れることが出来ない動物であることが、よく分かるお話である。現在私の所属している会社も、持続的イノベーションが飽和しつつある状況で、破壊的イノベーションを生み出そうと苦悩している。やはり、組織から考えていかないと、なかなかうまくいかないということがよく分かる。 因みに、この本でハード・ディスク装置が例に挙げられているが、1.8インチ・ドライブが初めて採用された製品は、なんとホルター(24時間心電図を記録する装置)であるということが書かれてあった。10年くらい前、ホルターを使ったときは、幅20cm、縦10cm位の大きさで、多分テープを使っていたんじゃないかと思うが、現在のものは幅5cm、縦2,3cmで配線もフレキシブル・プリント版を使っていて、とてもコンパクトになっている。 看護士さんが、心電図をモニターしていて、『殆どがペースメーカーでしたよ』と話されていて、がっくり。何と従順な心臓だ!よっぽど弱っているのか、怠け者なのか。夜に遅くなっていたので、大変お疲れになっていたんでしょうね。本当にご苦労さまでした。これからは、時々頑張って下さい、とつぶやいてしまった。 6:00夕食夕顔の煮物、和風ハンバーグ、スパゲッティ・ナポリタン、レタス、みそ汁、ご飯、オレンジ夕顔が出て、夏なんだな~と思ってしまった。 手術後、何となく手足がぽかぽかしている。足の先はそうでもないが、手の先はかなり暖かくなった。早くも、手術の効果が出ているのかもしれない。 そういえば、今日の新聞のコラムで、作家の安部穣二が『~と思う』は嫌だ、『何故『~だ』と書けないのか』、と書いていた。確かに、これは一種の逃げの表現で、私もよく使ってしまうが、まずい表現だ。(と思うと書いてしまうところだった)仕事で言えば、これは単に、文章の表現にとどまらず、目標を掲げる場合、『~をしたいと思う』、『~をする予定だ』と書くと、読み手は書き手がそう思っていなくても、『こいつはやる気がないんだ』、と思ってしまう。『~だ』とすると、それなりの決意を持って書かなければならないわけで、それだけのプレッシャーがかかるが、必要なことだと改めて納得。 閑話休題TVニュースを見ていたら、明日からの高校野球の準決勝の話題が取り上げられていた。高校野球は、最近はあまり関心が無くなってしまったが、3年連続ベスト4の××東はいつも応援している。以前、私が家の近くの公園の芝生でジョギングをしていると、いつも、わざわざ振り返って帽子を取って、挨拶をしてくれた。そのせいで、とても好感を持っている。毎年良いところまで進んでいるので、今年こそなんとか優勝して欲しいと思っている。頑張れ××東!! 11:00就寝 今日も絶対安静のため、寝返りが打てない。腰が痛くなったので、ベッドをV字型にして、休む。これが功を奏したのか、朝まで熟睡。ノーブル・エレメンツイノベーションのジレンマ 増補改訂版
2005年07月22日
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6:50 検温 7:30 朝食サヤインゲンの煮物、佐々蒲鉾、焼き海苔、みそ汁、ご飯、牛乳焼き海苔が少しべたべたしている。あまり食欲がなかったが、全部食べた。これで、今日の食事は終わり。食後にヨーグルトを食べる。 8:10 計算 昨日、今日とやったが、1分10秒台は出ない。頭を使っていないせいか? 8:40 『ストンプ・イゴール』という吹奏楽曲を聴く。本来まじめな曲なのだろうが、聞き手はどうしてもストラヴィンスキーのパロディーと思ってしまう。ロサンゼルス金管5重奏団の『テレプシコーレ』を聞く。とても痛快。朝に聞くのにぴったりの演奏で、さあやるぞという気持ちになる。 11:00 いよいよ手術の準備。手術用の寝間着に着替え、点滴を打つ。 11:30 父母来院。判子を持ってきてもらったので、承諾書に押印してもらう。 12:00 妻と2番目の子供が来る。今日は、面談のため、早く終わったようだ。そのあと、3番目の子供も到着。 12:30 話をしているうちに、レントゲン室に移動。今回の手術は、静脈にカテーテルを入れるため、透視をしながらの手術となる。 13:20 いろいろな準備の後手術が始まる。メンバーは、執刀医、看護師2名、ペースメーカーのメーカーのサービスの方の4名。局部麻酔のため術者と対話を行いながらの手術となる。頭には、布がかけられているので、どのようになっているのか分からない。まず、ペースメーカーを入れる部分(鎖骨の少し下)のあたりを入念に消毒する。 すぐ効いてきたので、早速切開して、ペースメーカーを入れる部屋を作る。ここまでは、スムーズに行く。餅が身体にくっついて、それをこね回している感じ(?)がした。 次ぎに、シース(鞘)を入れて、血管を広げ?、カテーテルを入れる作業に入る。最初、間違って、動脈に入れてしまい、止血。その後、本来の静脈にシースを入れる。結構力を入れて行わなければならない作業らしく、こちらも結構痛い。なかなか入りにくいらしく、かなり時間がかかった。後で聞いたら、血管が蛇行していて入れにくかったとのこと。やっと入って、次ぎにカテーテルを2本入れる。ここでも、なかなか良い位置に刺すことが出来ず、時間がかかる。 カテーテルの位置が決まった後、サービスの方がチェックを始めるが、ここでトラブル発生。何と、測定器の電池切れ。(事前にちゃんと調べておいてくれよな!)単2が5本必要だが、予備がないということで、外に買いに行く。しばらく待って、再開。(やれやれ) 出たり入ったりして、消毒ちゃんとしているのかなと思いつつ作業を待つ。ペースメーカーが正常に作動していることを確認して、カテーテルに接続する。レートを60/minに設定する。埋め込まれた電極のインピーダンスは530Ω。通常は200~1kΩとのことだったので、普通の値と思われる。電池が長持ちするように、インピーダンスが低いと良いなと思っていたが、こればっかりは方がないと納得する。 ペースメーカーを埋め込み、縫合して、手術終了。所要時間70分と結構早く終わった。『筋肉が厚くて、カテーテルの位置がよく分からないので、難儀した』と、執刀医が仰っていたが、そんなことを言われても困りますね。。。 手術後回復室に入る。麻酔が切れても殆ど痛みを感じなかったが、腰痛が大変。前日あたりから、腰のあたりが痛み出したが、半日以上寝ていて本格的に痛くなる。全体に寝返りをするなといわれていたので、寝返りも打てない。左手も手術中から痺れっぱなし。腰にタオルを入れたり、立て膝をしたりして何とか朝までごまかす。おかげさまで?殆ど寝ることが出来なかった。回復室はナースステーションの隣にあるので、看護士の様子がよく分かる。9時頃急患が入りどたばたしていた。
2005年07月21日
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昨日は車の音がうるさくてなかなか眠ることが出来なかった。それに、明け方少し寒く、結局布団を掛けて寝た。 朝の検診。体温35.5度。血圧160と相変わらず高い。土曜日にジムで測った時は、122だったので、違いが大きい。最もその時は運動直後だったので、それもあるかもしれない。 7:30 朝食 卵焼き、キャベツ、にんじん、ちくわの煮物、煮豆、みそ汁、ご飯、パセリと牛乳昨日もそうだったが、何故か8gの減塩食。煮物がべとべとしてまずい。 8:30からインフォームドコンセントが行われた。父と妻が同席。 病気の内容、手術の内容、埋め込む機器等の選定の狙いと価格、術後から退院までといった一連の流れを、非常にわかりやすく30分ほどかけて説明して頂いた。父もとてもわかりやすいと話していた。私の最大の関心事である、術後の運動について伺ったところ、やはり球技はだめと言われたが、その他の運動については、能力の8割位を使ってやればよいと言われたので、今までやってきた、水泳、ジョギング、などは出来るようで、まずは一安心。でも、しばらくやっていなかったテニスが出来なくなるのは少し残念で、寂しくもあった。 10:00頃アレルギーを調べるために注射を2本。一寸痛い。 12:00 昼食の連絡。その前に、iPODを充電する。実感として5時間くらいしか持たない感じ。一寸短い。昼食 蕗とにんじん、糸蒟蒻の煮物、豚の冷しゃぶキャベツ添え、みそ汁、ご飯、グレープフルーツ今回から同室の方と、昨日入院された方の3人での食事。やはり大勢で食べた方がおいしく感じられる。 昼食後、読みかけの、小林よしのりの『沖縄論』を読み始める。SAPIO連載中も読んでいたが、忘れているところもある。内容が難しく、眠くなったので、昼寝をする。 検温で起こされる。今回は血圧128と下がっている。その後剃毛を行うことになった。昨日の説明で、何故下腹部の剃毛を行うのかよく分からなかったが、どうやら鎖骨の下に埋め込むことが出来ない場合、鼠径部(足の付け根)に埋め込むらしいく、そのための準備という話だ。石鹸が冷や冷やして、少し気持ちが悪い。その後、テレメータを外して、風呂に入り、さっぱりする。手術後2週間は入れないので、これでしばらくお別れになる。隣のユーズドショップからジャズが聞こえてくるが、誰の演奏か分からない。 夕方、妻が食料を差し入れに来た。子供達の成績表も持ってきた。1番上は問題ないが、2,3番目は少し問題がある。特に2番目は時間の使い方が下手で、いつも注意しているが、なかなか直らない。これを何とか改善せねば。そろそろ、マインドマップの書き方を教えた方がよいかもしれない。そういえば、2番目の子供は、漫画家になりたいと言っているので、マインドマップは合っているかもしれない。 面談で、1番上の子供が、少し元気がないと先生が仰っていたそうだ。私のことを思ってかと思うと、不憫だ。 8時過ぎ『沖縄論』読了。最近の小林氏の主張には、賛同できない部分もあるが、この本はものすごく説得力がありました。沖縄の歴史が、古代から遡って紹介されていて、沖縄について、如何に無知か知らされました。圧巻だったのは第19章で、瀬長亀次郎氏の生き方が骨太の筆致で描かれていて、とても感動的でした。400ページの大作で、情報が多く、うまくまとまっているとはいえ、読むのに大変ですが、出来るだけ多くの方に読んで欲しい作品だと思います。沖縄論
2005年07月20日
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7月にペースメーカー植え込み手術で入院しました。8/4に退院しまして、本日は8/7です。入院中に暇つぶしに書いていた、日記をこれからぽつりぽつりと公開していきたいと思います。単なる私的な日記ですが、ご興味がおありでしたら、読んでいただければと思います。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~■7/19(火)16時ちょっと前。病院に向かう。まだ梅雨明けではないが、すごく暑い。途中で、飲み物、今日発売の「プレイボール」をコンビニで購入する。病院に行くと、4人部屋の病室に案内される。住人はお一人(年輩の方)で、取りあえず挨拶をする。着替え、荷物の整理などをして、しばらくすると、看護士さんが来て、血圧、体温を測定する。血圧が160で、「少し緊張しているのかな」、と看護士さんが話す。その後、心電図を測定するために、胸に3カ所ほど電極をつけ、テレメーター(フクダ電子LX-5120)を接続する。この送信機で、データーを飛ばし、モニターしているようだ。(後日、波形を見せてもらう)そのあと、細々とした入院の注意、入院までの経過などを聞かれる。術後の運動について聞いたら、球技はだめ、水泳、ジョギング、筋トレも、かなり難しそうだ。明日、医師に聞く必要がありそうだ。一瞬最悪のことを考えたりするが、その時はあきらめるしかない。(Webで見ると普通の生活が出来ると書いてあるのに!)ペースメーカーを埋め込んだ部分の皮膚はすぐに破れてしまうので、転ぶときもその部分は保護してくれと言われた。 早速、持参したiPODで音楽を聴きながら、漫画を読む。その後読みかけの雑誌を読んでいたら、夕食の連絡があり、食事に行く。一人分の食事が用意されていて、それを食べる。箸を持っていったが、いらなかった。前に入院したときは個人の箸を用意しなければならなかったが、病院によってシステムが違うんでしょうね。もっとも、10年も前のことなので、現在は違っているのかもしれない。給茶器があり、自分で注ぎにいく。 入院中多少ダイエットをしたいと思い、本来の1570kcalでの食事を依頼していたのだが、実際の食事を目にしたら、あまり元気の出る食事ではなさそうだ。メニューは、鶏のソテー、トマト添え、カリフラワーと胡瓜の小鉢、小芋とがんもどきの煮物、みそ汁、ご飯。所要時間約10分。味はどうもいまいち。 食事の後、読みかけの雑誌を読了し、別な雑誌にとりかかる。今回の入院中に本を10冊は読みたいと思っている。手術後2,3日は動けないようだし、1週間で抜糸、その後経過が良ければ、1週間で退院となるので、結構きついスケジュールになるかもしれない。体調はあまり良くない。
2005年07月19日
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2週間ほど前、一番したの子供がそろばんを止めたいと言いだしました。そのときは、1週間よく考えて見なさいと言うことを言いましたが、次の週になって、答えは変わらなかったので、今度はいろいろ言って説得にかかりました。止めたい原因は、難しくなってきて、よく分からなくなったためらしいですが、今小3なので、これから学校の勉強も難しくなってくるし、そうなったら学校も辞めるかと言いましたが、特に返事はありませんでした。これは一種の脅迫にあたるわけで、われながら下手な説得だなと思いました。いろいろ質問しても応えてくれないし、しょうがないので、次の週に塾に行ってちゃんと、挨拶をしてきなさいと言って、その場は終わりました。ところが、真ん中の子が、そろばんのある日の前日になったら、突然改まって『お願いがあります』と言うので、話を聞いたら、その上の子供も止めたいということでした。『???』となりながら理由を聞きましたが、教えてくらないのでわかりません。この子には、『段をとるまでがんばれ』と、前から言っていましたが、それがプレッシャーだったんでしょうか。どうもいろいろ言っても効き目がないようでした。こういう場合、コーチングではどうすれば良いんでしょうね?とても困ってしまいます。結局、しょうがないので、二人ともちゃんと挨拶をしてきなさい、ということにして、その場は終わりました。塾に行ったら先生に、『もう少し考えてみてね』と言われたようで、あと1週間先送りされましたが、次週先生がどのようなことを仰られるか、とても興味があります。私も、少し説得方法を考えてみようかと思います。西武の堤オーナーがお辞めになられるようですが、あと残りの抵抗勢力?も速やかに退場して頂きたいですね。
2004年10月14日
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今日病院に行きまして、また聞こえの検査をしてきました。結果は、良くなっているというお話でした。ただ、詳しい数値はお話になられなかったので、どの程度、回復したかは不明です。また2週間後に検査ですが、このまますんなりと行けば嬉しいですね。ただ、まだまだ油断はできないので、耳栓は引き続きつけて、飲酒、運動も控えめにしたいと思います。ところで、いよいよberpも届きましたし、トンプソンのバズィング・ブックも来ていますので、本格的にトレーニングを始めようと思います。
2004年09月28日
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何かって?楽器の掃除です。私の楽器はノーラッカーなもんですから、手の汗や汚れ、唾などの飛沫で楽器が酸化してしまいます。そのため、時々磨いてやらないとさびてしまいます。最近は全然やっていなくて、昨日から約2年ぶりぐらいでさび落としをやりました。基本的には、液状の金属磨きを使っています。今までは、それを楽器につけて、歯ブラシで磨いていました。ところがそれだと、すごく時間がかかるし疲れるので、何とかしなければと思い、昨年に電動ドリルとバフ研磨の軸を買いました。買ったのが去年で、やっと昨日初お目見えということになりました。バフ研磨は直径10cmくらいの大きな物と、直径10mmくらいの物の、2種類を買いまして、大きいものは、ベルなどの広い範囲を、小さなものは隙間の狭い部分などに使おうと思っていました。早速使ってみましたが、磨くのにはあまり力を必要としないので良いんですが、ドリルを持つ力が結構必要です。それに、ずっとスイッチを押しっぱなしにしていないとだめなんで、指がつかれます。また、大きい物を使うと、バフのカスが周囲に飛び散って、汚くなるのが誤算でした。今日の夕方、何とか作業を終えというか終わらせました。仕上げはなかなかでしたが、細かい部分は、従来の布でこするという作業は残ってしまいました。今後、この部分をどうするかが課題です。それにしても、抜き差し管が入らないと思って力を入れてめいっぱい入れたら、今度は抜けなくなってしまいました。大ピンチ!?ちょっと、いい手を考えたのでやってみたいと思いますが、それがだめなら病院送りですね。
2004年09月26日
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昨日の続きです。サイレント・ブラスを買わねばと言うことを書きましたが、オークションでは手に入れられず、新品を購入することになりました。いつの間にか、マイナーチェンジして、価格も前から1万円ほど下がっているではないですか。来るのが待ち遠しいですが、物を買ったことで満足してしまいそうな気持ちを抑えて、練習に励まなければなりませんね。また、リハビリ用の大きいマウスピースもPHCのサイトから、直接購入しました。あとは、やるのみです。頑張るぞ!
2004年09月15日
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以前楽器の調子が悪いという話を書きましたが、ここに来て、いよいよ本格的に調子が落ちてまいりました。日曜日に、次回定期の指揮者がいらっしゃって、練習をしたのですが、ぼろぼろでした。もう、上のHなんか、まるであたる感じがしませんでした。案の定、2楽章のソロもぼろぼろで聞くに堪えない状態。先週末から、以前唇を壊して、それからいろいろと研究なさっている方に教えを請うています。その方によると、原因は練習不足につきるということで、回復するには練習をいっぱいやるしかないというお話です。それで、その方を見習って、毎日30分は吹くよう心がけたいと思っています。取りあえず、月曜、火曜は何とかノルマを達成しましたが、うちでは練習できないので、今後のことを考えると、プラクティスミュートかサイレントブラスが必要だと思います。取りあえず、ヤフオクをチェックしてみたいと思います。それにしても、これからの道は厳しい茨の道が待っているような気がします。
2004年09月14日
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以前この遊び?について、書いたことがありますが、考案者のピーター・クライン氏の『こうすれば組織は変えられる! 「学習する組織」をつくる10ステップ・トレーニング』という本を、参考までに買いましたが、これに関して書いてあるのは、わずか2、3ページしかなく、ちょっとガッカリしました。ただ、ボールはクッシュボールとは書いていなかったので、早速明日からでも、テニスボールで始めようと思います。クッシュボールはどうしたかって?結局某オークションサイトで見つけて、応札したんですが、だめでした。
2004年06月25日
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昨日中学の子供とちょっとした口げんかになった。原因は、子供が中体連の応援で土日出かけたため、月火が休みになり、友達のところへ泊まりに行って良いかという相談に対する、私の応対が悪かったことにあった。私は、テストが来週からあるので、遊びに入っても、泊まるのはだめだと答えた。これに対し、彼は、テスト勉強はちゃんとやるから、泊まらせろというものだった。私は、そういう問題ではなく、その姿勢に問題がある、ということを言ったが、なかなか理解してもらえない。どうして、勉強をちゃんとするといったのにだめなのか一点張りで、終いには、私も答える気持ちが無くなり、この件についてはもう話をするな、あとはお母さんに聞けといって、話を打ち切ってしまった。今考えると、本人が気が付くようにさせる姿勢に欠けていたなと、反省している。コーチングの見地から見ると、最低のやり方であったと思う。今考えると、テストが迫っているので、それが良くないことだと気づかせることが必要だった。また、カーネギーの本を読んでから、しからないようにしようと思っていたが、なかなか守れず、今日なんか本気で怒ってしまった。このような場面になると、いつも自己嫌悪になってしまうが、なかなか直すことができない。その後どうなったかというと、結局、一緒にとまりに行く友達がやはり親に反対されて断念したということを聞き、納得したようである。中学生には、このようなことは理解できないものなのでしょうか?
2004年06月21日
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今日正論の今月号を読んでいたら、川島隆太という、東北大の先生の脳科学に関するお話が載っていました。非常に興味深いので、ご紹介します。『前頭前野には考える、行動を抑制する、コミュニケーション、感情のコントロールといった働きがあります。川島先生のお話はこの前頭前野の鍛え方についてでした。1.子供の計算では簡単な問題を早く解かせることが 有効である。(つまり、復習を多くやる)2.子供は会話しているときも、前頭前野は活性化している。 特に、家族との会話は良い。3.3人以上で遊ぶと前頭前野が働く。4.楽器演奏や一人で歌を歌う。 お風呂で歌うのが良いみたいです。5.何かをつくる目的(料理、折り紙など)で指を動かす。6.テレビ、ゲーム、音楽を聴くことは脳を休める。』これを読んで、楽器を演奏するのは良いことだと判り、少し嬉しくなりました。また、やはりテレビは頭を休ませるだけなので、食事の時はテレビを消して、会話をしながら、食べるようにしたいと思います。いつもはテレビを消すと怒られるので、何とか説得して、始めたいと思います。皆さんもやってみては如何でしょうか。前頭前野を鍛えると、キレルことも少なくなるようですよ。
2004年06月07日
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今日は最近評判になっている、芦永奈雄さんの本のことについて書いてみたい。この本は、要するに、作文を書くときは、その時の自分の動作や、周りの状況を書くことで、その時自分がどのような気持ちであったかを、読み手に感じてもらうというのが主な内容です。これを実現するために、ストーリー性がなければならない、会話から始めるなど、いろいろな方法が書かれています。作者は、読み手におもしろいと感じてもらうために、考えることが大事だということを言っています。結果として、学力も上がるという効果もある。実際、例としてあげられている作文には、これが小学生の作文かと驚嘆せず入られないほどのものが、並んでいます。これは本当にすごいです。!この本では、子供と大人が一緒に作文を書くことが大事だと言っているので、私の家でも、かれこれ7,8回ほど、日曜日毎に3人の子供と、親が作文を書いて、みんなに読み聞かせを行っています。最初は、本の内容をかいつまんで伝えて、それを参考に作文を書かせていました。最初のうちは、目に見えて進歩が見られたのですが、最近は中だるみ状態になってしまいました。どうも、楽しくやるはずのものが、半ば義務みたいになってきたみたいです。一応、ご褒美は毎回準備しているのですが、それもややマンネリ化してきているし、今後の進め方について考えないとまずいかなと思っています。もし、これを実践されている方で、マンネリを避けるうまい方法がありましたなら、ご一報戴けると非常に有り難いです。何も出ませんが。。。ちょっと脱線しましたが、この本は子供を持つ親にとっては非常に参考になる本だと思いますので、是非読んで頂きたいと思います。結構目から鱗が何枚も剥がれ落ちるのではないでしょうか。もちろん、そのあとでご家庭で作文を書く習慣をつけるともっと良いと思います。芦永奈雄 著 『本当の学力は作文で劇的に伸びる』大和出版\1500 (2004.3)
2004年05月30日
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