音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2021年11月20日
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カテゴリ: 教育

この前触れたOntomo Mook「 オーディオ超絶音源探検隊 ​​」で高崎素行氏が歴代第1位に推薦した平野一郎 《四季の四部作》を聴く。
yahoo shoppingのクーポンを利用して半額で購入した。
ジャンルとしては現代音楽に入るようだが、当初は作曲家の 平野一郎 (1974-)のことは予備知識が全くない状態で聴いた。
リンク先によると、京都を拠点に日本の風土や伝承に根差した独自の作品を発表している作曲家とのこと。
この《四季の四部作》は音楽というよりはシアターピースの部類だろう。
邦楽を聴いているような気分になる。

吉川真澄は現代音楽の分野で数多くの世界初演を果たすなど、目覚ましく活躍している声楽家だそうだが、普通のクラシックの発声だけでなく、地声の部分もあり特殊技能?が必要な感じがする。
また、鈴や鐘のほかに榊(さかき)や団扇も効果として使っている。
打楽器として足を踏む音も使われているが、太鼓の音のような感じがする。
声は歌詞のない部分が殆どで、時折鳥の何種類もの鳴き声も聞こえるが、うまいもんだ。
当初、音に注目したのだが、聴いているうちの彼女のパフォーマンスに引き込まれてしまった。
音だけでも十分に楽しめるが、映像があれば違った印象になったと思う。
録音の特徴は 電流伝送型マイク のステレオペアを使用しているのが最大の特徴。
ケースの帯に「演奏されたままの広大なダイナミックレンジを保持した録音。音量を上げすぎず、かすかな気配を感じつつお聴き下さい」と書かれている。
普通なら、音が小さいと音量を上げたくなるものだが、わざわざ断っているとおり、抜群のS/Nでノイズが全く聞こえないのは驚異的。
音量を上げるとアラが見えてくるようなら、再生装置に問題があるだろう。

スタジオ録音ならこの雰囲気は出なかっただろう。
プロデューサーの慧眼に唸らされる。
CDでこれほどの音が収録されているのも驚異的で、録音は5.6MHz DSDなので、ハイレゾにしたらさぞかし凄いことになるだろう。
ということで、このレコード会社と作曲家に対する興味がつきない。


平野一郎《四季の四部作》 〜無伴奏女声独唱の為の〜


1.春の歌

3.秋の歌
4.冬の歌

吉川真澄(声、ボディパーカッション、鈴、鐘、榊、団扇 )

録音:2017年4月25日〜28日 能楽堂 嘉祥閣(京都)





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Last updated  2021年12月09日 19時24分15秒 コメントを書く


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