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瀬尾さんの原作を読んで号泣し、映画を観てまたぼろ泣きして帰って来ました。 *「幸福な食卓」公式HPは→こちら原作に比べると台詞はずっと押さえられているし、(と、思う)小説ではとくに不自然に感じなかった家族の設定だって、映像化されると現実感が薄かったり、違和感を感じたり、言葉で状況を説明されない分不思議に思う人も結構いる、と思う。だけど、観ていると小説を読むのと同じにだんだん肩の力が抜けてきて素直に物語りに溶け込もうとしてる自分に気がつきます。大浦くんのキャラクターがすっごくすっごく良くてこんな男の子が世の中にいっぱいいっぱいいてくれたらいいのにと思います。この小説をはじめて読んだ頃、辛い出来事があったりして思い切り泣く為にこの本を選んだところもありました。その頃の思いも映画を観ていたら一緒にぶわっと甦ってきて、そのせいもあってもう涙、涙でした。でもこれは悲しいばかりの涙ではなくて、あれから少し時間も経って、「前を向いて頑張れそう、うん、頑張るぞ」っていう決意表明みたいなそんな涙でもあります。 「気づかなくても、守られている」そんな台詞がじんわり、沁みます。この小説中、柊が一番好きな台詞はお兄さんの直がいう 「そんな言葉を言ってしまうほど、傷ついているんだね」という台詞です。家族の優しさを受け入れられず、ひどい言葉をぶつけてしまう佐和子への台詞。直の、それを咎める言葉ではなく、むしろまるごと受け入れてしまう言葉に一番“家族”という存在を感じます。とても淡々としたお話、映画です。だけど、すごくいい映画です。ミスチルの歌う「くるみ~for the film~幸福な食卓」を聴いてまたぼろぼろ。まるでこのお話のために書き下ろされたような歌詞なんだもの~。余談ですが…「さばの味噌煮」のエピソードに著者の瀬尾さんの存在を感じました(笑)
2007.01.31
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自分でもびっくり。楽天で「読書日和」を書き始めて三年が過ぎました。明日からは四年目に突入します。日記なんて、3日も続いたことのない柊でしたが…き、奇跡だ(笑)ここのところ、ブログを始めたときから交流させて頂いた方達が「しばらく更新されないな…」と思っていたらいつの間にか閉鎖されているという、そんな寂しいことが続いています。いろんな事情があるのだろうなあ…と思っても寂しいです。まあ、そんなことをいっても柊自身いつ日記が続けられなくなるやら先のことはわからないわけで。まったりペースで続けていけたらいいなあと願うばかりです。つたない感想日記ですが、これからもどうぞよろしくお願い致します。m(__)m
2007.01.27
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「これから観に行くぞ!」とか「楽しみにしている」という方は、内容に触れてしまうかもしれないので読まない方がいいと思います。ついでに元の作品である「インファナル・アフェア」の内容についても比較して書いてしまうかもしれないので、未見の方は読まない方がいいと思います。あ、それからこの映画を「いい!」と思っている方も読まない方がいいと思います。万が一気持ちを害されても柊は責任持てません。ごめんなさい。 *「ディパーテッド」公式HPは→こちらうーん、うーん、うーん。でもな~。一体なんと書いたらいいのでしょうか。潜入捜査官のお話を観ているというより、「ギャング・オブ・ニューヨーク」の現代版あるいは続編でも観ているような気持ちに柊はなりました。「インファナル・アフェア」の設定や、印象的な場面などはほとんどそのまま引用されているにも関わらず…。ジャック・ニコルソン演じるマフィアの組織に潜入捜査官として潜り込むディカプリオ…が「ギャング~」ではダニエル・デイ=ルイス演じたマフィアを父の敵として付け狙い、復讐を目的で潜り込んだディカプリオの姿と重なって見えてしまいました。考えすぎかなあ…。でも、ジャック・ニコルソンにしてもダニエル・デイ=ルイスにしても、とてもあくが強くて一緒に出ている役者をくってしまいそうなくらい演技が上手過ぎるところまでよく似ているような気がするんです~(笑)「比べながら観てしまったら面白くない!」とはよーくわかってるんですけど元となった「インファナル・アフェア」が大好きなだけにそれが出来ない…ううう。ディカプリオもマット・デイモンも悪くはないと思うのですが。(多分)いかんせん、トニー・レオンやアンディ・ラウに比べると感情的過ぎる!気が…。声高にわめく台詞が多く感じる分緊張感が希薄になるような…。そ、そんなことない?連続して途切れることのない、背中がぞわぞわしてくる緊張感であるとか、精神科医と言葉を交わすときにはお茶目というかユーモアを見せたトニー・レオンの演技とか潜入先ではあるけれど、兄弟分に「情」を持ってしまう瞬間とか、次第次第に精神を危うくしていくアンディ・ラウの怖いぐらい哀しい演技とか…。「インファナル・アフェア」にあったいいところが何処にも垣間見られないのが悲しすぎる~!(あ、言ってしまった…つい…本音が。)ううう、ケリー・チャン演じた精神科医、好きだったのにー。リメイク版で同じ役どころを演じた女優さん、何だか好きになれない~。それは女優さんが悪いんじゃなくて、こういう役どころに書き換えられてしまった脚本が悪いと思うんだけどさ。ぶちぶち。彼女が登場するたびケリー・チャンの清楚さを思い出して泣きたくなった柊です…。柊はディカプリオ好きなんです。好きなのにー!これはもうマーティン・スコセッシ監督と(柊は)どうも相性がよくない、としか考えられないっ。ディカプリオの次作は「ブラッド・ダイヤモンド」でこちらの監督はエドワード・ズウィック 。ディカプリオはこちらの映画でアカデミー主演男優賞にノミネートされてます。賞云々より…ディカプリオには今度こそ「これぞ!」という作品に出会って欲しいと本気で願ってます。<追記>この感想を書き終えたあと、他の方はどんな感想を持たれているのかなあとあちこち散策してみました。「インファナル・アフェア」三部作を観ている人には、やっぱり(笑)というかオリジナル版のほうに軍配があがっているようです。オリジナル未見の人には逆に好意的に受け入れられてるかな、という感触。びっくりしたのはスコセッシ監督版にも三部作化の話が持ち上がっているという噂。「このラストでどう話を続けていくつもり~!?」という疑問と「お願いだからやめて欲しい」という気持ちがむくむくと。柊は「ギャング・オブ・ニューヨーク」を思い出しましたが、ジョニー・デップの「フェイク」という映画を「似ている」とあげてる方が結構居られました。「フェイク」…柊、観たかしら。記憶がない。観たいな。柊はこれからオリジナルの「インファナル・アフェア」を観て気分転換をはかります…がう。
2007.01.24
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彼女の行動よりも内面について深く抉ってくれるのかな…と想像していたのですが。期待したより印象が希薄でした。うーん、でもそれは映画がどう、という意味ではなくて。例えば、二人の子供たちへの愛情溢れた一面を見せられても、噂と中傷、退屈に孤独感を募らせた姿を見せられたとしても、多分「本当のマリーアントワネットはこんな感じだったんだ!」と満足することは出来ないということ。上手く言えないのですが…一人の人間について、全てを知りたいと思ってもそれはとても難しいことだということです。 *「マリー・アントワネット」公式HPは→こちら恐らくはこういう人物だったのではないかとか、いろんな想像を巡らせることは出来ても本当の彼女の気持ちまで知ることはきっと出来ない。(人間ってときに自分自身のことすらわからなくなったりするものだし!)これまでに触れた彼女に関する小説、漫画、映画などで自分の中にイメージ像が出来上がっているというのもあるし。うーん…難しいです。民衆をないがしろにしていたわけではないけれど、国の困窮や苦しい状況に進んで目を向けようともしなかった。宮廷の世界しか知らずに過ごしてきた人間に対して一方的に「理解しろ!」「償え!」と求めるのも酷なのかな…ということは伝わってきました。柊が初めて触れたマリー・アントワネットは子供向けに翻訳されたツヴァイクの『悲しみの王妃』(邦題)でした。物語の終わりは断頭台の場面で、「・・・まだ血の滴る首を掲げ上げ…云々」という描写と挿絵とが強烈な印象として焼きついてしまい、以来その本はトラウマ本になってしまいました。そういう意味では、この映画のラストはこれで良かったような、中途半端なような…割り切れぬ思いが残ります。現代的!?な音楽がときに違和感を感じてしまいました。斬新さを求めたのかなあ…とも思いましたが柊のイメージではありませんでした。(予告編を観ていた時は、いいかな、とも思ったんだけど)マリー・アントワネットを演じたキルスティン・ダンストにしても、演技が悪いわけじゃないんだけど、“フランス”というよりは“アメリカ”的な感触でした☆フランス宮廷ものといったら…「王妃マルゴ」のようなどろどろした感触を求めてしまう柊です…さて、次は「ディパーテッド」をはしごして観るのだ!
2007.01.24
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「いま、素晴らしく贅沢な時間を過ごしている!」そんな気持ちに浸れる一冊でした… 魔法のようにピアノを再生する若き職人。工房の扉から垣間見える、 深い深いピアノの世界。その工房には、人とピアノの不思議に懐かしい 出会いがあった…。鍵盤の感触が甦る、ちょっと切ないノンフィクション。 (bk1説明文より)楽器を弾くことが出来たら、今よりずっと人生が豊かなものになるだろうな…と柊は想像します。そう想像して楽しむだけで、実際は柊自身に弾く事の出来る楽器が何もないのが寂しいです。読んでいるとピアノの鍵盤に触れたい!そんな衝動にかられます。曲を弾くことが出来なくても、一つの「音」でいいから指で、耳で、それを感じたい…。「ああ、ピアノ教室に通いたい…」そんな夢見る気持ちで心がぐらぐら揺れてしまいます。この本に登場するたくさんのピアノたち。スタインウェイ、プレイエル、ベーゼンドルファー、ファツィオーリ、ベヒシュタイン、エラール、ガヴォー…同じメーカーのものであっても、一つ一つ音色が異なるというピアノ。それを聞き分けることの出来る耳が欲しいです。ああでもこんな名のあるピアノの音を聴く機会があるかどうか(笑)文章から聴こえてくる音楽といい、伝わってくるパリの空気といい…何度となく繰り返し読み返したくなる本に出会えましたずっと気になる存在だった新潮クレストブックス。どれも読んでみたいけど、翻訳物は読むのに時間がかかるし、(借りて読むにしても、このシリーズは〆切に追われて読むものじゃない気が)購入するには値段も結構高いしなあ…と二の足踏んでました。でも、こうして『パリ左岸のピアノ工房』のような素敵な本に出会ってしまうと他の物語にも次々手を伸ばしたくなってしまいます…。うーん、ちょっとずつのペースでいいから読破したいぞ!ちなみに新潮クレストブックスは『朗読者』に続いてこれが二冊目です。
2007.01.23
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オークション=詐欺に会う、という思い込みから敬遠していたのですが年末年始、掘り出し物?を探してつい熱中してしまいました。そんな中で落札出来たのが以下の二本の映画。どちらもバズ・ラーマン監督作品です。「ダンシング・ヒーロー」 ビデオテープは持っていたもののテープの悪化とビデオ本体の故障により観れなくなってました。DVD化されてたなんて知らなくて、気がついたときには既に廃盤に。「ショックだ…」と思ったらオークションなどには出回っているのですね。驚きました。ただ、廃盤ということもあって定価よりも高い価格が付けられているものがほとんど!「中古で構わないから安く出品されないかなあ…」と願をかけてみたら500円からの出品を発見~とはいえ終了に近づくにつれてどんどん値段が跳ね上がる!どうしようかと迷いましたがこの映画が大好きなので頑張ってしまいました。終わってみれば定価とほぼ同じ値段で落札出来、大満足DVDの映像はやっぱりビデオよりも美しい…(ため息)この映画は柊が映画に嵌る以前、映画好きの友人が「面白いぞ」と薦めてくれた映画です。柊が映画館に足を運ぶようになるきっかけを作った映画(のひとつ)ともいえます。社交ダンスをモチーフにしてますがダンスシーンといい、音楽といい、単純明快な物語といいとにかく最高なのです!ラストシーンを観た後は気分爽快、すっきりできる稀な映画です。観た当時は、バズ・ラーマン監督の名前も知らなくて…。後に「ロミオ&ジュリエット」「ムーラン・ルージュ」を観たときに「え、『ダンシング・ヒーロー』の監督作品だったんだ!」と驚いたのを覚えてます。バズ・ラーマン監督作品はどれも大好きです。物語の結末はどれも想像がつくものですが、そこに至るまでの過程の描き方・演出の仕方が絶妙だ~と思います。「ロミオ&ジュリエット」 ならば「ロミオ&ジュリエット」もDVDで持っていたいなあとつい欲が(笑)(ビデオは持っていたものの本体の故障によりやはり×)こちらは310円で落札出来ました。もしかしてレンタルするより安いかも…と思ったら…ひょえ~。オークション、恐るべし。「オークション破産」なる言葉もあるそうなのでそうならないように自粛しよう!映画館では「ディパーテッド」の公開が始まりました。行きたい…いつ観に行けるかなあ…あううう。レオナルド・ディカプリオ出演作品で柊が一番好きなのは現在のところ「ロミオ&ジュリエット」です。当時、ディカプリオが持っていた一番いい部分をすごく上手に引き出していると思う。10代特有の繊細さと暴力性を背中合わせに持っている部分などなど。その後の出演作も観ているし、「アビエイター」などで見せた演技力は勝るとも劣らないものだと思ったけれど、柊の中では越えられていないんだ…。マーティン・スコセッシ監督以外の監督と、まったく色の違った作品に出てみてくれないかなあ…なんて思ってしまうのですが。「ディパーテッド」は「インファナル・アフェア」のリメイク作。どこまで物語が重なっているのかとか、意識して作られているのかとか先入観を持って観てしまいそうですが…出来れば真っ白な気持ちで観ることが出来たらいいなあ~と願ってます。ちなみに「ムーラン・ルージュ」は発売時に二枚組のものを最初からDVDで購入しました。「ムーラン・ルージュ」…映画館に五回足を運びました。柊にとって同じ映画を観に行った最高記録です☆
2007.01.21
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2007年最初に映画館で観る映画、です。一度も予告編を観た事がないのに、偶然配布されてたチラシだけを眺めて足を運んで見る気になったのは…タイトルの「ラッキーナンバー7」に惹かれた部分が大きいかもしれません(+俳優陣)年の初めになんかいいことありそうじゃないの、という理由からでした。 *「ラッキーナンバー7」公式HPは→こちら…が、しかし映画冒頭から殺しと痛い場面の連続で「ひょえー。今年一年の幸先はこんな感じじゃあるまいね。」と一瞬目の前が真っ暗になりました。…というのは冗談です。感想を述べちゃうと即、物語に触れてしまいそうなので多くは語れませんが約二時間の上映時間、やたらスリリングでありました。ジョッシュ・ハートネット演じる青年にルーシー・リュー演じるコミカルな女性が絡んでくる辺りから?モーガン・フリーマン演じるボスと、彼と敵対するベン・キングスレーがいい味出して登場する辺りから?ブルース・ウィリス演じる殺し屋が暗躍してくる辺りから?映画冒頭で「どうして○○○○は×××なんだろう?」という疑問を観客の誰もが感じると思うのですがそれが「おおおおおっ!」という結末に繋がる仕掛けです。たとえ観客を嵌める罠に途中で気づいたとしても、演出がグーなので高揚感は途中で冷めることはないでしょう。(多分)ジョッシュ・ハートネットってこんな感じの役者さんだったかな?これまで今ひとつ柊の中では印象が薄かったりするのですが、この映画ではルーシー・リューとのテンポの良いやり取りが見ていて一番楽しかったです。この映画でのブルース・ウィリスを観ていたら「12モンキーズ」の彼を何故か思い出してました…何故だろう…。サスペンス物が好き、血を見るのも平気、という人は是非どうぞ。お客さんの入りは今ひとつ活気がないようでしたが、柊はこの映画、なかなかイケると思いました。今週末からは「マリー・アントワネット」と「ディパー・テッド」が始まります。どちらを先に観に行こうか…うーん、究極の選択☆
2007.01.17
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辛い出来事も、涙することも、笑っちゃうような出来事も「時間」や「日常」がもたらす圧倒的な流れに洗われてしまえば、そこに停滞することなく動いていくものだな…とよく描かれている家族小説を読むと思います。一つ一つの出来事は決して軽いものなんかじゃなかったけれど。でも、そのまま変わらずにはいてくれない。次々と思い出に変わってしまう、今この瞬間の気持ちもいつか思い出に変わると悟ったときの寂しいような、叫びたくなるような気持ちが苦しいです。 飼い犬サクラと大学生の僕、父さん、母さん、妹のミキ。あるちっぽけな家族に 起こったひとつの奇蹟が、ある美しいひとつの曲を、強く、やさしく立ち上げる。 (bk1説明文より)登場人物一人一人(と、一匹)がとてもキラキラとした個性を持っていていいなあと思いました。西加奈子さんの本を読むのは初めてです。また別の作品も読んでみたくなりました。
2007.01.16
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選択に後悔は付きもの…とはいえ結果に納得できるかどうかはやっぱり別問題だろうと思う。 気づけば僕は「自分が産まれなかった世界」にいた。街並や社会に 大した違いはないが、そこでは、死んだはずのあの人が生きていて-。 若さ特有の「痛々しいオーラ」が横溢する、「現在進行形」の 書き下ろし青春小説。 (bk1説明文より)もしかしたら、もしかしてこういうラストが待ち構えているのでは…と予想はしていたけれど、最後の一文にはやっぱり「ぐわん」ときました。まさしく、崖っぷちという感じ。けれども後味が悪いとは柊は思いませんでした。何故かな…?「僕が生まれなかった世界」が物語の主な舞台。ミステリを加味したパラレルワールドもの、といえるかも。もう一つの選択肢。もう一人の自分。ないものねだりかもしれないけれど、やっぱり羨んでしまうだろうな。そのときの状態次第で、今の自分を寂しい人間と感じてしまうかもしれない。人間を「明るい」とか「暗い」とか、「プラス志向」「マイナス志向」と二分割する見方は嫌いだけれど、柊の場合はどちらかといえば後者の側で、変わりたいと思っても変われない自分がここにいたりします。だから自分がもう少し積極的だったり、にぎやかだったり、プラス志向だったら今の自分とは異なる人生を歩めたのではないかと想像してしまいます。悔しいなあ。せつないなあ。常に「何もしない」より「全力を尽く」せばいいことなのだとわかってはいてもね。何気ない一言が、誰かの人生を左右したり、背中を押したりすることってありうる。言葉って怖いかも。気をつけて使いたいものです…。
2007.01.14
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はやみねかおるさんを読んでいると何故か「ぽかぽか陽気がいいなあ…」という気分になってきちゃいます。陽だまりで日向ぼっこしてうとうと気持ち良いなあ…という心地。登場人物たちのほのぼのが伝染しちゃうようです。 「超」がつきそうな真面目振りで笑わせてくれる快人くんと霊能力を持つ春奈さん。それに何だかとっても謎が多くて不思議な人物長曾我部先輩たちが織り成すミステリ。長曾我部先輩の謎の部分がまだ明らかにされていないので、著者のあとがきにあるように是非是非、続編をお願いしたいところです。文庫版解説は恩田陸さんが書かれてます。この中に気になる一文が。「児童文学を書きませんかとぽつぽつお話をいただいているのだが、難しさにしり込みして逃げ回っているのが現状…」云々。うーん、もしかしてこれは講談社のミステリーランドシリーズのことかしら、なんて邪推してみたりして。はやみねかおるさん、子供向けだけじゃなく大人向けにもどんどん進出してきて欲しいです!
2007.01.12
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ついに、というかやっと!噂の氷姫が登場してくれました。 シリーズ二作目の『ナイチンゲールの沈黙』が今ひとつ納得出来なかったのでこのまま下降していったらどうしよう…なんて密かに心配していたのですが。ううう、そんな心配いらなかった~☆初っ端、第一章の章タイトルが「血塗れヒイラギ」でぎょ!としたりして?(笑)新しい登場人物かつ本編の主人公天馬くんと、氷姫こと姫宮さんのやり取りが可笑しくて、「い、いいのか~!?」と思わず突っ込みを入れたくなるような絶妙な雰囲気にすごく楽しませてもらいました。姫宮さんについて書こうとすると内容に触れてしまうことになるので詳しく感想を書き残せないのが辛いところです。『ナイチンゲールの沈黙』のように突飛過ぎる?展開にならなかったのが逆に良かったのかも…なんて思いました。ミステリ部分やトリックに凝ろうとするよりも現代医療の矛盾を突く部分に重点を置いた方がこの物語には似合ってる気がします。読むのが重たくなり過ぎないように、白鳥さんや天馬君、そして姫宮さんのキャラクターが生き生きしているわけで(笑)続編…きっと出ますよね。『螺鈿迷宮』では不定愁訴外来の田口先生がほとんど登場されなかったのでその辺次作に期待したいです。昨年から図書館にリクエスト出していた本がやっと手元に来ました。米澤穂信さんの『ボトルネック』です。 噂に聞くところによると…衝撃的なラストが待ち受けているらしいです。どきどきしながら読むことになりそうです。
2007.01.11
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不思議な手触りを残す小説です。入れ子細工の箱のような、合わせ鏡のずっと奥を覗き込むような。繰り返し現れる場面。でも、微妙に異なる感触はデ・ジャヴみたい。劇中劇が折り重なっていく様は複雑で、このお話を携帯配信で読んでたら「柊ならばきっと混乱するっ!」と思いました。でも一つの流れに集約されていくラストはなかなかのもの。内容の充実した舞台劇を一本見せてもらったような満足感がありました。 『チョコレートコスモス』といい、恩田さんの描く舞台はすごくどきどきします。ホントにその舞台が観たくなる。演技している役者の緊張感や興奮がちゃんと伝わってくるからかな。リアルさを追求する場所のようでいて、現実とはやっぱり異なる空間、その空気。これを演じてみたい、舞台にのせてみたいと思う人、いそうな気がするんだけどな~!≪余談≫表紙の絵を見て、「犬神家の一族」を連想するのは柊だけでしょうか~ 遅ればせながら…2007年もどうぞよろしくお願い致します。年末年始はじっくりのんびり『中庭の出来事』を読んで過ごしました。次に取り掛かる予定は…海堂尊さんの『螺鈿迷宮』です。 『チーム・バチスタの栄光』から三作目になります。いよいよあの人が登場してくれるのか!?と期待してます。
2007.01.06
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