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● My Diary ●第79回アカデミー賞が発表になりました。作品賞「ディパーテッド」 監督賞 マーティン・スコセッシ(「ディパーテッド」)主演男優賞 フォレスト・ウィテカー (「ラストキング・オブ・スコットランド」) 主演女優賞 ヘレン・ミレン (「クィーン」) 助演男優賞 アラン・アーキン (「リトル・ミス・サンシャイン」) 助演女優賞 ジェニファー・ハドソン (「ドリームガールズ」) 外国語映画賞「善き人のためのソナタ」 ドイツ 長編アニメ賞「ハッピーフィート」 脚本賞「リトル・ミス・サンシャイン」 脚色賞「ディパーテッド」 むむむ。作品賞「ディパーテッド」ですか。監督賞もマーティン・スコセッシ…。元の作品「インファナル・アフェア」の方がずっとずっと良い作品だけに納得いかないというか、腑に落ちない受賞だなあなんて思ってしまいます。他のノミネート作品はまだ観ていないものばかりなので比較は出来ないというのもありますが。硫黄島二部作や、「バベル」の菊池凛子さんの受賞ならずも残念です。「ドリームガールズ」、やっぱり観に行かなくちゃね。長編アニメ賞の「ハッピーフィート」も是非字幕で観たいです。声を当てているのがロビン・ウィリアムズにニコール・キッドマン、ヒュー・ジャックマンにイライジャ・ウッドだから(笑)design by sa-ku-ra*
2007.02.26
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緻密に、練りに練られた構成はよく出来たミステリの如く完成されてる。なのに、この傍若無人な、怒涛の勢いっぷりはオカシ過ぎます。「誰かこの勢いを止めて。」「いや、止めてくれるな。」と勝手に自分の中で盛り上がってしまふ。久々に、ドタバタしたありえぬ(?)光景に、一場面ごとに笑ってしまいました。うんうん、『四畳半神話大系』に負けぬ面白さでありました。 「黒髪の乙女」に片想いしてしまった「先輩」。ふたりを待ち受けるのは、 奇々怪々なる面々が起こす珍事件の数々、そして運命の大転回だった…。 キュートで奇抜な恋愛小説in京都。(bk1内容説明より)柊は大学祭を舞台にした三話目「御都合主義者かく語りき」が特に面白く読めました。学園祭事務局と、「偏屈王」なる脚本を上演するゲリラ演劇との攻防戦にひたすら笑いました。確かに大学祭って端から観たら内輪受けというか一見何をしているのかわからない不気味さと面白さが綯い交ぜになった不思議空間だったりするので「こういうのもありかもね」「参加したいぞ!」という気になっちゃったり。とにかく、「ああ、懐かしい~!」という気分に浸れました。脇を固める人々も無茶苦茶個性派揃いです。樋口さん&羽貫さんのコンビとか。正体不明かつ神出鬼没な辺り、好きですね。是非お知り合いになりたいです。「何だかストレスが溜まっている…」という鬱鬱した気分を盛り上げるべく「どろろ」二回目を観に行きました。二回目だったけど…やっぱり面白かったなあ。一度目の時にはちゃんと聞き取れなかった台詞も聞き取れたし(笑) ≪追記≫ なんと!「どろろ」は続編が決まったようです。しかも三部作構成で。 妻夫木くん演じる格好いい百鬼丸に再び会えるのは嬉しいですが 内容的にはどうなるのか一抹不安が…(笑) 間延びしないといいけどなあ…。 柊は今回の終わり方で結構満足というか気に入っていました。「ドリームガールズ」、もう上映になってたなんて知らなくて。機会があれば観に行ってみたいなあ。3月になったら「パフューム ある人殺しの物語」「ステップ・アップ」「ホリデイ」「蟲師」…を観に行きたいです。3月28日に恩田陸さんの新刊『朝日のようにさわやかに』が発売になるそうな。アリス・マンロー著『イラクサ』とベルンハルト・シュリンク著『逃げてゆく愛』、買って(積んで)しまいました。
2007.02.24
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『博士の愛した数式』や『ミーナの行進』で感じた穏やかな空気とは違う…。むしろ不穏で湿り気を帯びた文章に始終そわそわさせられました。「ああ、そういえばこういう作品も書かれる作家さんだった!」と思い出した感じです。 見覚えのない弟にとりつかれてしまう女性作家、夫への不信がぬぐえない 妻と幼子、失踪者についつい引き込まれていく私… 心に小さな空洞を抱える私たちの愛と再生の物語。 (bk1内容説明より)この本は連作短編集ですが、その中で印象に残ったのは「失踪者たちの王国」と「盗作」です。それぞれにちょっと変わったエピソードが添えられていたから。一風変わったものを収集する伯母さんの存在であるとか、水泳選手の弟のことであるとか。どちらもちょっと浮世離れというか、現実離れした雰囲気に惹かれました。後半の二編「時計工場」と「蘇生」はむしろ怖い、と感じました。主人公が小説家であるだけに、著者である小川さんご自身と重なって見えてしまい言葉をつむぎだす様がやたらリアルに感じたのです。言葉が生まれてくる場所…それが底なし沼のような、深い深い暗い場所に思えて怖くなったんでした。柴田淳さんの新しいCDアルバム購入しました。 DVD付きの初回版とどちらを買おうか迷った末に柊は通常版を買いました。
2007.02.20
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古本屋さんに出かけました。収穫物は以下の本です。『ジャイアンツ・ハウス』エリザベス・マクラッケン著 …1250円(単行本)『アンジェラの灰』(上)F・マコート著 …350円(文庫)←下巻だけ以前購入済。『旅の終わりの音楽』(上)(下)E・F・ハンセン著 …各105円(文庫) 新潮クレストブックスにすっかり嵌ってしまいました。図書館にリクエストを出している本が届くまで、ひたすら積読本を消化する日々です。 新潮クレストブックス公式HP新潮クレストブックスの既刊本案内に『ジャイアンツ・ハウス』が載ってない…ということはこれは絶版になった本なのかしら。買っておいて良かった…☆今、クレストブックスの中で一番読みたいのはアリス・マンローの『イラクサ』です。
2007.02.18
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若くして結婚した父と母は、娘が生まれるとまもなく離婚。成長した娘は大学生となり、 父は離れた町で牧師として新しい家庭を築いた。そして、運命の再会。 父は娘の美しさに目を奪われ、娘は父の登場に心を奪われる。やがて二人は、 近親相姦という暗い谷底へと落ちていった―全米を震撼させたベストセラー。 著者自身の実体験を真摯に綴った、人間存在の根源に迫るノンフィクション。 形のないものを定義することは難しいです…。例えば「愛」であるとか。束縛や所有欲は果たして愛と呼べるのでしょうか。(それともそれもまた「愛」というものの一面を表すのか)間違った行為や良心の呵責に苛まれる行為を強いられるとき、心に掛かる負荷に耐えられず人は理由を求めるようです。そこに「愛」または「神」という言葉を用いて。醜い欲を美しい言葉のメッキでおおってもその本質は隠せるものではありません。娘にこんな関係を求める父親(親なのに!)の気持ちはまったく理解できません。心を病む者の守護聖人ディンフナのエピソードが象徴的でした。(ディンフナは妻を亡くしたアイルランド王の娘で、王は彼女との結婚を望む。 彼女は逃げたが王は何処までも追い、そして娘が拒むと打ち首にした)センセーショナル、道徳的にどうなのか、という観点から読み始める人が多いと思うのですがこの本に描かれているのは父親との関係よりもむしろ著者が、母親に対して求める愛の方が印象強いです。子供時代に母から欲しいだけの愛を得られず、冷遇されても尚親を恋しいと思う気持ちがこの不幸な関係を生んだのだとしたら、こんな悲しいことはありません。 「わたしたちは、親から無条件に愛を注いでもらえるものだと思って育つ。 だが、無条件の愛というのは、子どもから親への贈りものではないだろうか。 愛を注がずにはいられないのは子どもたちのほうなのだ。 -たとえわたしたちの真の姿がどのようなものであっても。」 (文庫本P170より)愛を与える、伝えるといったことは大人よりも子供の方が長けているのかもしれません。どうして逆じゃないのだろう。どうして大人になると子供時代に簡単に出来たことを忘れてしまうのでしょう。子供を育てる、愛する気持ちと自分の人生とを秤にかけてしまう。比べてはならない、比べられるものでもないのに、どうにもならない思いが子供より自分を世界の中心に置いてしまう。親の存在って一体、何だろう…。 “母親”の視点でこの本を読むのは辛いです。先程「冷遇されても」と書いたけれどこの本を読む限り衣食住において虐待行為があったわけではないし、表面上はごく普通の親子関係にも思えるからです。それでも母親と娘、二人の間には目に見えない距離が存在している。母親の死によって父親との関係も終止符が打たれますが、その最後の数ページは著者の決意と、硬質で美しい文章とに胸が痛く、涙がこぼれてきます。“母親”“親”である人に是非、読んでみて欲しいと思います。今、自分が子供に与えているもの、与えられずにいるものについて、きっと考えさせられる筈です。中山可穂さんの『弱法師』(文庫版)を買いました。ついに文庫化したのね~!と思うと感慨深いです。手元に置けるのが嬉しい
2007.02.15
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ふと気がつくと、同じ行を何度も繰り返し読み返している…。なかなかすっと文章が自分に溶け込んでこない。うーん、うーん、どうしよう。あらすじは好みのものとは言いがたいし、でもブッカー賞受賞作だし。頑張って最後まで読もうか、あきらめて別の積読本に手を伸ばそうか…。逡巡しているうちに物語は佳境に。ななななんと。そんなどんでん返しが待ち構えていようとは!えええええっ!ミステリとはジャンルが違うと思うんだけど。驚き。途中で諦めてたらこんなびっくりな展開を知らないままでした!諦めなくて良かった~。(かもしれない) ひとりの妖婦の死。遺された醜聞写真が男たちを翻弄する…。 辛辣な知性で現代のモラルを痛打して喝采を浴びた洗練の極みの長編。 (新潮文庫 紹介文より)世間一般では女の友情は脆いもの、と捉える男性諸君が多そうだけどこの小説を読む限り男の友情も互いの仕事の成功度に偏りが生まれればかなり揺れ動くものなのかも…なんて勘繰ってしまいます。でもこの小説に登場する男性諸君は「友情…」と語っているけれどそもそもこの繋がりは“友情”と呼べるものだったのかも怪しい気がします。一人の女性を介して、(今風にいえば)元彼氏同士が友情を結べるものなのか!?その辺は柊は男じゃないのでわからないですけど。でも先ず友情が成り立っていたとして。男の嫉妬心とはすさまじい。自分の仕事への能力を過信する度合いに比例して醜さを増すようです。間の悪さとか、つきとか、そんな偶然もあるのでしょうけど。自分の仕事について語る部分などかなり自己陶酔しているように感じる部分がありそんな部分を読むと「ああ、男の人の書いている小説だ」という気がしました。それをどうこう、問うつもりはないけれど…ただ、そう感じました。それにしても「アムステルダム」というタイトルにこんな意味が隠されてるなんて想像もしなかったなあ。察しの良い人はすぐに「あ、」と思うかも?小説で読む分には退屈を感じましたが、映像化されたら結構面白いかも、なんて想像して楽しみました。イギリス流のブラックユーモアたっぷりに、癖のある男優三人の演技合戦になったらかなり見応えありそうだな、と。ちなみに柊は頭の中でクライヴ・リンリー → ジュード・ロウヴァーノン・ハリデイ → スタンリー・トゥッチ(「プラダを着た悪魔」「ラッキーナンバー7」)ジョージ・レイン → ジョン・マルコヴィッチの配役イメージで読んでました。(笑)
2007.02.12
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山口雅也さんを読むのは初めてかもしれない。何度か、設定が面白そうだと『生ける屍の死』を手に取ってみたけれどなぜか読み始めるまでに到っておらず…ああ、早く読了しないと!ミステリーランドシリーズの一冊である『ステーションの奥の奥』は新聞評を読んで面白そう!と思いました。 吸血鬼に憧れる小学6年生の陽太と、陽太の叔父で物書きの夜之介は、 東京駅大改築の取材に出かけた。だが、駅の構内で無残な死体を発見。 さらに、宿泊していた駅ホテルの部屋で密室殺人が! 陽太は名探偵志望の級友・留美花と真相を追う。 (ダ・ヴィンチ 2007年1月号掲載文より)死体発見の場面が(子供向きには)強烈かも…と思いましたが後半の謎解きの部分になってくると腑に落ちるといいますか、「なるほど~!」と納得いきます。突拍子が無いようでいて整合性があるといいますか(笑)東京駅が物語の主な舞台となっているのですが、この本を読み終えたら「東京駅を探検してみたい!」と思う読者が子供にも大人にもいるんじゃないかな…と思えるところがこの本の一番素敵なところだと思います。「本当にこんなふうに人に知られていない通路や部屋があるんだろうか」とか…。わくわくしながら歩いてみたい。そんな気持ちが湧いてくるところがいいな♪それにしても子供向けのミステリーを書くってとても難しい作業だろうな、と思います。「自分が子供の頃はどんな本を読みたかっただろう」と振り返りつつ書かれるのだろうな…と想像しますがこれをいざ自分に置き換えてみるととんと思い出せなかったりするのです。「子供の頃の気持ちを忘れない、そんな大人になりたい」と願っていた筈なのにかなり忘れてしまってるなあ…という自分にがっかりします。ミステリーランドシリーズを読んでいると、作家の人たちのそういう部分がときに透けて見えて胸が苦しくなったりします。子供の頃に面白いなあと思ったこと、忘れたくない。まだ忘れてない。伝えてあげたい。そんな気持ちが結構ストレートに伝わってくるのです。大人が読むには、描写に物足りない部分もあったりするのですがほろ苦い感傷が言外に感じられたりして…ミステリーランド、やっぱり読破したい(笑)未だ刊行されてない作家さんも残り少なくなってきました。京極夏彦さん、恩田陸さん、北村薫さん、加納朋子さん…がどんな作品を示してくれるのかすごく心待ちにしています。
2007.02.10
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「10万の敵にたった一人で挑む」が映画の宣伝文句でしたが。柊には…アンディ・ラウがたった一人でつまらない脚本(と演出)に孤軍奮闘している、ように感じられました。 *「墨攻」公式HPは→こちら一体全体どうしたかったのかなあ…。革離の知略を描きたかったのか。墨家の思想、「兼愛」「非攻」を伝えたかったのか。革離が己の知略と、その結果としての殺戮に思い悩む姿を描くのはいいのですが。その迷いの中に観ている方まで置き去りにされてしまってはどうしていいのかわからなくなってしまいます…。「兼愛」「非攻」の思想とはどういうものだったのかを先ず明確に示して欲しかったです。それを示してくれないことには革離の人となりも伝わって来ないと思う。登場人物に感情移入できないまま映画を観続けるのは結構辛いです。どんなに素晴らしい俳優を配しても、脚本が今ひとつだとどうにもなりません。役者を生かすも殺すも脚本(&演出)次第なのだなあ…と改めて思いました。ううう、消化不良。この行き場のない思いをどーしてくれよう。すいません…言いたい放題で(爆)<追記>他の方はどう思われたのかなあとあちこち感想サイトを回ってきました。びっくりするくらい好評価!?な感想が多かったです。「柊はいったい何を観てきたのだろう…」と自信なくしてしまいました。でも、そう感じてしまったのだから仕方ないですよね(笑)酒見賢一さんの原作などにはやっぱりちゃんと墨家の思想が説明&描かれているようで、それを押さえていかなかったのが自分の敗因かなあ…と思いました。せめて原作をきっちり押さえてあったなら、アンディ・ラウの格好よさにただただ心酔していられたのに…惜しい。そんなわけで柊はけちょんけちょんに書いてしまってますが決して鵜呑みにはしないで下さいね。
2007.02.09
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この物語の中で一番存在感を示しているのは、恐らく ポチ子 だと思います。動物に対して近すぎず、遠すぎず、時に人間と接するとき以上の尊敬を持って語られる小川さんの文章には静かだけれど胸を熱くさせる何かがあるように思います。 短くともとても濃縮された一年間。二人の少女。挿入される一つ一つのエピソードはまるで流れ星が残す軌跡のように鮮やかな印象を残してくれます。オリンピック、バレーボール…も良いけれど、好きなのはマッチ箱にまつわる三つの小さな物語です。本当にそういう図柄が描かれたマッチ箱が小川さんの手元にあったのかな…なんて想像をしてしまいます。(本の挿絵がとてもレトロな雰囲気で、可愛らしいから余計にそう思うのかも?)小川さんを読むのは久しぶりでした。小川さんの小説は未読のものがたくさんあるので、少しずつでも読み進めていけたらいいなあと思っています。
2007.02.08
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読了までにかかった日数…上巻に一週間。下巻に一日(笑)上巻の第一部後半の急展開からもうページを繰る手が止まらない止まらない!物語の先が読めず、「一体どうなるのだ!」と夢中にさせてくれるミステリを存分に堪能させてもらいました。 19世紀半ばのロンドン。17歳になる少女スウは、下町で掏摸を生業として暮らしていた。 そんな彼女に顔見知りの詐欺師がある計画を持ちかける。とある令嬢をたぶらかして結婚し、 その財産をそっくり奪い取ろうというのだ。スウの役割は令嬢の新しい侍女。 スウは迷いながらも、話にのることにするのだが…。 CWAのヒストリカル・ダガーを受賞した、ウォーターズ待望の第2弾。物語の冒頭、ディケンズの『オリバー・ツイスト』の一場面が引用されているのですがそれがすごく効いてます。昨年だったかな…映画化された『オリバー・ツイスト』を観た印象がまだ自分の中に残っていてロンドンの下町、スリ、盗品売買…死刑囚の吊るされる死体などなど場の雰囲気がリアルに浮かんできました。下巻の解説で「ディケンズ作品との読み比べも面白い」と書かれてましたがホントに『オリバー・ツイスト』を下敷きにして読んでみると味わい深くなるかも。ロンドンの猥雑な雰囲気から一転、田舎の薄暗い城へ…。ああ、ここからは何も言えない(笑)『半身』とはまた違った雰囲気ですが、サラ・ウォーターズ、面白いです。何と言えばいいのでしょう…とにかく作品に雰囲気があります。実際に十九世紀のロンドンを垣間見ているような。独特の。次の作品も早く刊行されないかなあ…。楽しみにしてます。面白い作品を読んだあとというのは、なかなか次の本に取り掛かれなくて難儀です。前回『パリ左岸のピアノ工房』を読んだ後もいろんな本を手にとってみたのですがどれも物足りなくて、読めなくて、借りてた本も全部返却してしまいました。そうやってやっとのめり込めたのが『荊の城』だったのですがこれまた面白過ぎてしまったので…ああ、次は何を読めばいいのだと腑抜けた状態が今の柊です。困った…。そんなわけで古本屋さんへ(笑)『どろろ』の文庫版、ないかなあーと期待してましたがさすがに映画公開直後だけにないですね…がっかりです。新潮クレストブックスの文庫化された作品をいくつか105円コーナーで発見。 I・マキューアンの『アムステルダム』 K・ハリソンの『キス』 F・マコートの『アンジェラの灰』(下)…上巻はいつか発見できるだろうと期待(笑) 三冊ほど買ってきました。
2007.02.04
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原作は未読だけれど、 体の48か所を魔物に奪われた百鬼丸…という設定がどう展開するのか興味が湧いて、観に行きました。 *「どろろ」公式HPは→こちら「おおおっ!これは原作読んでみたいっ!!」って思わず思ってしまう面白さ恐らくは原作や、テレビアニメーション版を知っている人には突っ込みどころ満載だったりするのかもしれませんが(多分…☆)この物語に初めて触れる柊は、もう単純に血湧き、肉踊る展開にどきどきしてしまいました。自分の体を取り戻す…。それって「自分自身」や「自分の生き方」を探す、と言い換えられるような気がします。「親殺し」という言葉が強く印象に残っているのですが、それも今現在社会で起きている多くの事件へのメッセージが込められているように感じました。映像もとてもレトロな雰囲気で…物語にあってる印象。化け物退治の場面などは一瞬柊の頭の中を「ウルトラマンVS○○怪獣」という図がよぎったりしたのですが(笑)柴咲コウさん演じるどろろのキャラクターといい、コミカルなシーンがむしろ好感持てました。何よりも妻夫木さん演じる百鬼丸がとても格好良過ぎる!(笑)「春の雪」で観た軟弱極まりない清顕とは雲泥の差ではないか!なんて思わず見直してしまいました。(三島由紀夫の原作で読む清顕は複雑な内面を抱えていてそこが良かったのだけど妻夫木さん演じる清顕は恋愛感情しか強調されてなくて好きになれなかった…)百鬼丸観たさにもう一度観に行きたい…なんて思ってしまう柊でした。そういえばこの映画の主題歌もミスチルです。「幸福な食卓」とはまったく違った雰囲気をエンドロールで漂わせるのだから驚きでした。余談ですが・・・隣の隣に座ってた二人組、映画を観ている間中うるさ~い!!映画本編がはじまってから入れ替わり立って歩く、上着を着たり脱いだり、ポップコーンがさごそむしゃむしゃ、場面が変わるたびに感想を言い合い、(笑う場面じゃないところで)笑いあい、自分たちはひそひそ話してるつもりでも会場全体に響いているぞ!気づけ!まったくっ!楽しく見てる雰囲気をぶち壊しおって映画の代金返しやがれこんちくしょうゆっ!!と叫びたくなる自分を必至に押さえてました。そんなにひっきりなしにおしゃべりしたいなら別の場所を選んでくれ。頼むから。いつから映画館は忍耐力を鍛える場所になってしまったんだ…
2007.02.01
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