hongming漫筆

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2002.12.17
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カテゴリ: その他の読書録




 主に1960年代後半に発表された短編集。
 対等な仲間へのせりふの「一方的な見解ですわ」、夫への「あなたがおんぶして下さっても、私はこわいのよ」などの言葉遣いが時代を感じさせる。
「風が死んだ山」
 完全には解き明かされない謎が一つだけあるが、全体としては推理小説である。
「岩の顔」
 表題作なのだが、これが一番分からなかった。なぜこのような結末になるのか理解できない。
「新婚山行」
 ここまで読んでわかったことなのだが、山岳小説だという先入観があって違和感を感じたのだ。
 心理小説なのである。ただ、山が舞台になっていて、著者が山について描写するのがうまいので山にとらわれてしまうのである。

「しごき」
 いまなら「いじめ」というところ。
「黒い雪洞」
 「黒い」というところに登場人物の心理が象徴されている。
 この後いったいどうなったのだろうか、という興味が残る。
「虻と神様」
 これは舞台が山であることがよく生きている。いや、山を舞台にしようとしなければ考えつかない話だろう。
 山で道に迷った場合、谷におりることがもっとも危険であるとは知らなかった。なるほど、こういうことになるのか、と山の怖さを知らされた。





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Last updated  2005.04.01 21:32:16
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