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2006.11.10
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 11月8日の放送された、NHK「その時 歴史が動いた」を興味深く見た。
 タイトルは、『日本を発見した日本人 ~柳田国男・「遠野物語」誕生~』。
 宮崎県に、今でも残る、伝統的な焼き畑やしし狩りを、立松和平が訪ねていた。
 内容の一部は、 公式サイト で紹介されている。
 山の斜面を切り開いて焼き払うと、毎年違う作物を4年作り、それからは放置して山に戻し、ほかの斜面を切り開く。
 こうして、地力を奪い尽くすことなく耕作を続けることができるのだという。
 しし(イノシシ)狩りも、「のさらん福は願い申さん」と、必要以上に殺すことを戒めている。
 伝統的、と言っても、鉄砲が庶民の手にはいるようになってからの伝統のはず。


 そして、「 遠野物語 」。
 この本によって日本民俗学のふるさとになった。
 遠野の存在によって民俗学に興味を持つ人が増えれば結構なことだが、遠野にばかり目を向けていては発展がない。
 自分で自分の遠野をいる研究者も多いことだろう。
 また、「 遠野物語 」は、遠野の民話をそのまま収録したわけではないはず。
 柳田国男の手によって改変がなされているという指摘は何度も目にしたことがある。
 インターネットでも、「遠野物語 柳田 改変」で検索すれば、実例を読むことができる。

 何で読んだか忘れてしまったが、ある研究者の話にこんなのがあった。
 遠野のタクシー運転手に聞いた話。
遠野物語 」のものと異なっていると、「その話はそうではない、こうだ」と訂正を求められることがあるの、というもの。

 現地の話よりも、書物の中の話が正しいというのでは本末転倒だ。
 遠野でも、同じ事物について語る話が何種類もあるのかもしれないのに、「 遠野物語 」だけを絶対化してしまっている。

 もちろん、絶対化は困るが、柳田国男の業績は偉大である。

 だからこそ、日本の姿を記録して置かなくてはならない、掘り起こさなくてはならないと考えたのだ。
 世が捨てて顧みないものに価値を見いだせる力の持ち主だったのだ。

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Last updated  2006.11.10 11:01:58
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