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2008.10.24
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カテゴリ: 日本の古典
1987.7.1。大修館

 ずっと前から自宅の本棚にあったので、当然一度は読んだはずなのだろうが、全く記憶にない。
 全三巻のシリーズの第一巻で、「総説」「インド説話」「中国説話」の三章。
 日本の説話が、外国の説話をどのように受容してきたか、ということを、説話の実例を示すことで説明している。
 収録されている説話を読むだけでもおもしろい。
 以下、気になったこと。

 インド説話の「一角仙人」に「東・西・南・北・中のすべてのインド」という文章があり、「今昔物語集」の原文では「五天竺皆」となっている。
 東西南北の四方だけでなく、「中央」も数えるというのは、中国の五行に通じる。

 「獅子の妻となる王女」は、王女が覚悟の上で、というのではないが、異類と山中で暮らし、異能を持つ子を産む。「八犬伝」の源流の一つなのではないか。


 あく抜きなど手間がかかると思うのだが。
 この故事にちなんで「孟宗竹」と呼ばれる竹があるわけだが、「今昔物語集」では、竹の名の由来については触れていない。
 孟宗竹が日本で広まったのは江戸時代になってかららしい。
 たしか薩摩が江戸に持ち込み、そこから広まっていったものだったはず。
 「竹取物語」があるくらいだから、竹そのものはあったのだが、「孟宗竹」は新顔なのだ。

 「戦々兢《きょう》々としている人が以外に多い」(p252)の「以外に」は誤植。

 最後の「双龍の闘い」の「補説」によると、動物報恩譚にはけものへんのつく動物はあまり見えないそうだ。
 「けもの」とは一線を画する生き物でないと語りにくいのだろうか。


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Last updated  2008.10.24 10:20:52 コメントを書く


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