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2010.05.13
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カテゴリ: その他の読書録
 新潮社。1984.5.5

 本棚にあるのを発見して再読。出てすぐ読んだ本だから26年ぶり。
 W・C・フラナガンの文を訳したという作りの「素晴らしい日本野球」「素晴らしい日本文化」、「サモワール・メモワール」、「野球につれてって」、「翻訳・神話時代」、「到達」、ハーレクイン・オールド」、「いちご色の鎮魂歌」、「嵐を呼ぶ昭和史・抄」、「発語訓練」。
 ないものをあることにしてでっち上げるという芸の見せ所。
 ただ、これは、書かれた時のことを知らないと、どこが面白いのかわからないのが残念。
 同姓同名の江川卓や、山本浩二と山本功児など今では何のことだか分からない。YMOは今でも名を残しているが「ショーグン」は忘れ去られてしまった。
 これを実在する文章と思い込んで批判した人がいて、それに対する反論として、それに対して、
「彼らが別人である証明をしてくれなければ、反論にはならないのである。」(p32)というのは、当時読んで「頭がいい」と思ったのを覚えている。

「もりたてる」を「守り立てる」(p41)と書いてあって、「盛り立てる」では、と思ったが、辞書を引いたら「守り立てる」だった。さすが。 


『革命ドドンパ娘』『嵐を呼ぶ労働者』『ギターを持った労働英雄』『シベリア番外地』
などが列挙される。これももとをしらないと笑えない。
 ベストセラーとして、「粋なロシア人になるための雑学ノート」「飽食は悪魔の行為」「日本語のルーツはパミール語」などという書名が出てくるのだが、これもあのころを思い出させる。

 つくづく思う。小林信彦は「今」とともにある小説家なのだ。
 だから、その「今」が過ぎてしまうと、その著作も絶版になっていってしうまうのだ。
 後世、貴重な資料となるに違いない。

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Last updated  2010.05.13 08:24:01
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