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2011.10.16
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カテゴリ: その他の読書録

 1996年初版ですでに絶版らしい。
 「試み」とあるのは、どう書けばいいのかわからなかったからだろう。
 小説としては日常的すぎるし、自伝となると自分を中心にしなくてはならなくなる。
 自分が登場する場面は一人称だったり三人称だったりする。
 「和菓子屋の息子」は二人登場する。
 一人は著者の小林信彦。もう一人はその父だ。
 父は自動車整備の仕事がしたかったのに、何の技術もないままに和菓子屋を継ぐ羽目になり、戦争があり、多くを失う。
 著者は、その父から受けた影響、特に映画や舞台などの芸能関係に関する見方について詳述している。父の存在なくして自分を語ることはできないのだ。

 和菓子屋の衰亡よりも、小林信彦という人間がどのようにして作られたか、ということを描いた本なのだ。

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Last updated  2011.10.16 15:26:29コメント(0) | コメントを書く
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