ふさの国から 晴走雨読パパの日記帳

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2025.12.02
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カテゴリ: 読活(読書)
モヒうさぎさんは、クンクンクンクンと僕の匂いを嗅ぐ。
「パパさんのこと、もっと知りたいれす」とばかりに、
ひっきりなしに匂いを嗅ぐ。


僕だって、「モヒうさぎさんのことをもっとよく知りたいよ」とばかりに、
モヒうさぎさんのことをクンクンクンと嗅いでみる。
でも、なーんもわからない。
ただただ、なにやらプゥーンと臭ってきた。
「こりゃ、いけねー」ばかり、お尻のあたりを確認したら、少し毛が汚れていた。
盲腸糞の上に座りこんでしまっただろう。もう、これは尻洗いせねば!



不幸にして、人間の嗅覚は退化していて、おまけに僕は花粉症でもある。匂いでは、モヒうさぎさんのことを探れないのだ。

そこで、本から学ぶことにした。
根っからの文系の僕は、生物学の基礎知識はなく、専門用語を調べる覚悟もない。
それでも、図書館で物色しているうちに、引き込まれた一冊の本。
アン・マクブライドさんというイギリスの動物行動学者が書いた「ウサギの不思議な生活」という本だ。
モヒうさぎさんの一族・ネザーランドドワーフ(カイウサギ)の野生種である穴ウサギを中心に話が展開するから、モヒうさぎさんをイメージしやすいのだ。




そして、「モヒうさぎさんと同じ習性だー!」と思ったところに、付箋をつけていったところ、付箋だらけになってしまった。モヒうさぎさんは、野生の穴うさぎの習性をおおいに残しているのか!
例えば、
・前と同じ足跡を踏んでゆくほど保守的で、ひとつづきの踏み跡を残すこと、
・草を食むのを小刻みに中段して、頭をもたげてあたりを見回ること、
・寝床を汚さず、決まった場所をトイレとして使うほど家を誇りにすること、

などなど。
モヒうさぎさんの日頃の行動を思い出し、ニヤニヤしてしまう。図書館の周りの人は気味悪かったかもしれない・・・。



そして、爪切り以来、他のウサギさんと会ったことのないモヒうさぎの飼い主にとって、未知の領域が結婚と子育て。
なんと、穴ウサギのオスの告白は、未来のお嫁さんのそばを通りすぎざまに、走りながら体の後部をひねって、お嫁さんにオシッコをお見舞いするのだとか。
えっ、これって、庭んぽの時、いつもモヒうさぎさんが僕にお見舞いしているやつじゃないか!

「気持ちは嬉しいけど・・・」いつか、モヒうさぎさんには真摯に返答せねばなるまい。

なお、穴ウサギのオスの睾丸は繁殖期以外は体の中にしまいこまれていて、繁殖期のみ最大3cm×0.8cmほどのモノがぶら下がってくるというではないか。
いつもブラブラさせているモヒうさぎさんは、いいモノをお持ちなのかもしれない。生殖にかけては穴ウサギ界に入っても、やっていけるかもしれない。自信を持て、モヒさん。



そして、穴ウサギの子育てにもびっくりした。
穴ウサギのお母さんは、なんと一日のうちわずか0.1%の時間しか子育てしないというのだ。
0.1%といえば、15分程度。人間の世界なら育児放棄で、児童相談所に通報されるだろう。
ところが、これぞ弱者たるウサギの戦略。母ウサギは、うまく隠した子ウサギを置き去りにして、できるだけよりつかずに、捕食者たちの注意を巣穴に向けさせない戦略なのだとか。
母ウサギだって、巣穴に帰って子ウサギに会いたいだろうに。迷いを断ち切って、巣穴を離れているだ。なんといじらしいのだろう。

楽しい話だけではない。シリアスな話もあった。
1953年にイギリスに持ち込まれた粘液種というウイルスで、穴ウサギの99.99%が死滅した事実。
それでも、生き残ったわずか0.01%の穴ウサギには一生分の免疫がつき、胎盤を通して子ウサギたちにも、いくらかの免疫を伝えた。
また、毒性の弱いウィルスほど、穴ウサギが死ぬ前に他の寄主(穴ウサギ)に乗り移り長生きするので、毒性に強いウイルスよりも優勢になった。
さらに、ウイルスに耐性を持った穴ウサギが出現し、着実に生息数を回復した。

ところが、問題は複雑で、継続している。
イギリスでは、穴ウサギが、最も重要な「動物・草刈り機」の役割を果たしていて、穴うさぎの生息数が植物相や動物たちに多大な影響を与える。また、農業被害も甚大だというから、深刻なのだ。
この秋、日本でもクマの被害が問題になっているが、かの国では穴ウサギが人間の脅威になっているのだ。

穴ウサギは群居性の動物で、大きなウサギ穴には数十匹が集落を作って住んでいるという。
我が家は、モヒうさぎさんを含めて4人家族。同じ巣穴の仲間として、これからもよろしく!
図書館から帰ってきて、同じ巣穴の仲間としてモヒうさぎさんをナデナデした。




















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Last updated  2025.12.02 05:50:04
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