85歳の女性患者さんが来週退院することになった。大腿骨頸部骨折後腸閉塞になり内科に転科してきた患者さんである。腹部手術を何回も受けていたのでそのための癒着が原因と思われたが嘔気、嘔吐で何日間も食事が食べられない状況が続いた。その間、敗血症になり播種性血管内凝固症候群も併発し、何度も危篤状態になった。しかし、浮腫みで点滴が入らなくなった時には外科医が股静脈に点滴用のカテーテルを入れてくれた。 DIC で血小板が正常の10分の1以下の4000位に減ってしまった時には血液専門の医師が懸命に対応してくれた。全身状態の悪い時、褥瘡予防のために看護師さん達が親身に体位変換や清拭をしてくれていた。助からないと思っていた方が皆さんのおかげで元気になり退院できることになりこんなにうれしいことはない。
この患者さんは重症だったが他にも口もきけない体も自由に動かすことができない4人の重症患者さんを受け持っている。看護師、看護助手、理学療法士、薬剤師、ソーシャルワーカーなどがそれらの患者さんに親身に対応している姿を見て本当にありがたいと思う。医療は一人ではできない。皆で協力して初めてできるものだとしみじみ思っている。
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