昨日の朝日新聞の人生相談の「悩みのるつぼ」は50歳台の会社員でロシアの軍事侵攻、イスラエルのガザへの攻撃、議会襲撃を起こしたトランプ氏が大統領候補になり、さらに当選する可能性もあるとのことで、激しい憎悪を覚えるとともに絶望的な気分になり、夜も眠れません。今後ますますひどい状況になることが想定される中どのように気持ちを保っていけばよいでしょうか」
という質問にお笑いタレントの野沢直子さんが「あなたが心配している国に出向いてニュースで観ていることはどこまで真実なのか確かめてくるのはいかがでしょうか。ニュースになっていることの裏側には報道されていない現地の声があるはずです。報道されていることと反対側の考えにある人達のことを想像して下さい」「人間とはないものねだりの生き物で、あなたは今幸せすぎて「心配の種」が欲しくなっているのではないでしょうか。世の中がひどくなるかどうか誰にも分かりません。そんなことを嘆く前に今自分が幸せのことに感謝し、自分の周りにいる人達を大切にしましょう」
と答えていた。
世界情勢や国内政治などで世の中を憂いている人は多い。憂いの度合いで戦地に赴いたり、政党を作ったりする人もいれば回答者の野沢さんのように、傍観的で自分が幸せならいいではないかと考えている人もいる。恐らく質問者さんは益々苦しい胸中になったのではないかと想像する。
世界の不条理、特に戦争は、自己の領土などの欲望を満足させようと互いに殺しあうことで、何としても止めさせなければならない。でもそのすべを持たない人が大部分だ。でも全く無力かといえばそうでもない。アメリカの大学生のイスラエル殺戮攻撃への抗議のデモ行動は何らかの抑止力として働く。どうせ無力なのだから自分の幸せを考えろではなく、不条理事件をよく研究し、自分もしくは自分達が何が出来るか考えてそれなりの行動をしていくことが大切ではないかと考える。日本人としては日本政府に対し、永久不戦の精神を貫くためにリーダーシップを発揮して外交努力をしていくよう選挙等を通じて働きかけていくことが大切だと考える。
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