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トランプ大統領ならば中国軍に尖閣諸島は奪われ、日米同盟は形骸化する…「米国を戦争に巻き込む」戦略を尖閣諸島をめぐる日中紛争で《日本は5日間で負ける》とする、米ランド研究所が関わった衝撃的シミュレーションを小欄は2月中旬、分析が《甘く、首をかしげる戦局も多々認める》と強く批判した。トランプ氏が米大統領選で共和党の候補指名を確実にしたことに加え、G7財務省・中央銀行総裁会議ですきま風が吹いた日米為替認識の顕在化で、書架よりシミュレーション資料を引っ張り出した。トランプ氏には、外交・安全保障を「ソロバン上の損得勘定で短絡的に判断するのではないか」といった懸念がつきまとう。シミュレーションによると、中国側が自衛隊に向けた軍事攻撃と並行して、米本土へのサイバー攻撃や経済市場攻撃を実行、金融パニックを引き起こす。結果、米軍は日米防衛体制に距離を置く。「カネの切れ目が縁の切れ目」というわけだが、もっと最悪のシナリオは「金持ちケンカせず」。仮に、トランプ氏が大統領に選ばれれば、大都市機能や経済の壊滅リスクをもたらす中国のサイバー攻撃を警戒し、ハナから日本と関わらない新戦略にカジを切る可能性は排除できない。複数の米シンクタンクが、無人島なのに日米・中紛争の火ダネとなっている尖閣諸島を「厄介モノ」視し始めたが、「危険なトランプ遊び」で尖閣は「厄介なババ」になるのだろうか…(要旨・以下略)---例によって産経のネトウヨ記事です。私もトランプが米大統領に当選することは最悪だと思っていますが、しかし何故トランプがそんなに人気を博しているのかを考える必要があります。トランプはいうまでもなく、超保守派であり、最悪の差別主義者でもあります(その限りにおいては、産経や日本のネトウヨと親和性が高いはずと思うのですが、現実には産経はトランプを酷評しています)。しかし、それだけだったら、予備選で多数を得られるわけがありません。世界の盟主として米国が君臨すること(そのために米国民の税金を使うこと)に倦んだ世論、世界の盟主なんかじゃなくていいから、もっと自国内のことにお金を使ってくれ、という世論が広がっていて、それがトランプ支持につながったという側面もまたあるはずです。要するに、「世界の盟主」を気取るだけの余裕が、もう米国にはないということです。それなのに、「米国を戦争に巻き込む戦略を」というのが、この野口裕之という記者の主張だそうです。いろいろな意味で、逆立ちした理論にもほどがあるなと思います。そもそも、冷戦時代には、日本が主体的にどこかの外国と戦争をする、なんてことはまったく考えられないしあり得ないことでした。米国が米国の都合で起こす戦争に、日本が巻き込まれる心配をすべきでした。冷戦崩壊後だって、たとえばイラク戦争などは同じ構図でした。ところが、今は、日本が主体的に外国(中国)と戦争をする、そこに米国を巻き込め、なんて話を右翼陣営は始めているのですから、これ自体驚くべきことです。そこまで日本全体が好戦的になってしまったのか、と。しかも、その戦争の火種は尖閣諸島です。言っては何ですが、たかが無人島です。日本人にとってどれほど重要な島であったとしても、日本人でも中国人でもない外国人から見れば、無人島の一つや二つの領有権争いなどどうでもいいとしか思えないでしょう。そのために米軍が参戦して、兵士の命を危険にさらす、米国の有権者にとっては、馬鹿馬鹿しいことだとしか思えないでしょう。逆の立場で、米国が隣国(カナダかメキシコ、あるいはロシアでもいいけど)との間で、無人の土地の領有を巡って紛争を起こし、そこに日本の自衛隊が参戦なんてことになったら、私だってふざけるなと思いますよ。今の米国に、「世界の盟主」を気取るだけの余裕がもうないだけでなく、中国とあえて敵対する理由もないでしょう。それなのに、日本は中国と戦争をする、と。やるのは勝手だが米軍の助けを当てにするのはやめてくれ、自分たちだけでやってくれ、と多くの米国人は思うでしょう。それなのに、もっと米国を戦争に巻き込むようにしろ、と。そんなことを言えば言うほど、なおさらトランプに支持が集まるだけとしか思えません。
2016.05.31
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内閣不信任案野党、31日に提出へ民進、共産、社民、生活の野党4党は、安倍内閣に対する不信任決議案を31日に衆院に提出する方針を固めた。安倍晋三首相の消費増税再延期方針に対し、「アベノミクスの失敗だ」として内閣総辞職を求める。30日に国会内で4党の党首会談を開き、確認する。提出に慎重だった社民党も同調する見込みだ。民進党の福山哲郎幹事長代理は29日、NHK番組で首相の増税延期方針について「アベノミクスは失敗したから、消費税を上げられない」と批判した。そのうえで「不信任に十分値する」との考えを示した。共産党の小池晃書記局長も同番組で「日本経済を壊した責任を認めず、世界経済が悪いから消費増税先送りだと言っている。政権を任せるわけにはいかない」と総辞職を求めた。社民党の又市征治幹事長は「増税ができる環境を作れなかったのは、アベノミクスが失敗したということだ」と語った。---私は、今更説明するまでもなく、自公政権(おおさか維新や日本のこころを大切にする党なども)は大っ嫌いであり、安倍政権には一刻も早く退陣してもらいたいと思っている人間です。基本的には野党(どちらかと言うと社民党と共産党)を応援しています。だから、野党側の悪口は、基本的には言いたくないのですが、その私から見て、「何故、今内閣不信任案?」というのが、まったく理解できません。いや、もちろん安倍に対しては私の心の中は常に不信任です。だけど、現実を無視するわけにはいきません。野党の武器としての内閣不信任決議という切り札を、今切るのが野党にとって得か損か、くらいの計算は必要です。その計算はちゃんと立っているのでしょうか?どうも、安倍政権が衆院を解散するかしないか、いろいろな報道が交錯し、また自民党内も賛否が割れているようで、どうなるのかはよく分かりません。ただ、野党が不信任案を出すことは、安倍政権が解散という選択に傾く後押しをすることになります。それで、今衆院が解散されて、野党側、というかはっきり言って民進党ですが、勝てるんですか?そもそも、それ以前に候補者は出揃っているんですか?野党間の選挙協力の調整はできているんですか?候補の擁立も、野党各党の調整も、参議院ではかなり進んでいますけど、衆議院では明らかにまだまだですよね。その状況で、衆院解散を自ら招きよせようとする行為が、野党にとって得であると、どうして思えるのか私には分からない。唯一可能性があるのは、解散の是非を巡って自民党内の意見がどれほど割れようと、安倍は必ず衆院を解散してダブル選挙をやる、という絶対的な確証がある場合です。その場合は、どうせ何をやっても解散されるんだから、有権者に「選挙を怖がって逃げている」という印象をもたれるよりは、不信任決議に打って出る、という選択はありでしょう。が、安倍が絶対確実に解散するという確証が、本当にあるんでしょうか。政治家には、私などが与り知らない特別な情報源があるのかも知れませんが、あの小沢一郎が率いる生活の党も不信任案に消極的との報道を見ると、確証はないんじゃないか、としか思えないのです。野党の中で、共産党は党勢が拡大しているので、多分今解散されても議席を増やせるでしょう。が、それ以外の野党、特に民進党は、自爆しようとしているとしか、私には見えません。
2016.05.30
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前回からの続きです。はるか遠方に日光白根山、男体山、女峰山など奥日光の山々が見えます。日光白根山も、いつか登りたいです。昼食を食べた後、三本槍を11時半頃出発、茶臼岳へ引き返します。三本槍頂上直下に、桜が咲いていました。何サクラだろうか、もちろんソメイヨシノではありません。三本槍岳から朝日岳の間の湿地帯から三本槍岳を撮影。「槍」という名にもかかわらず、なだらかな山です。このあたり、きっと夏場は花が咲き乱れるのでしょう。今は何も咲いていませんが。三本槍岳と朝日岳の間はなだらかで、茶臼岳周辺のような荒涼とした景色ではなく、緑あふれています。でもやっぱり高木はないのです。低木・潅木ばかり。ハイマツが生えていることもあって、標高はずいぶん低いにも関わらず、高山帯の雰囲気です。朝日岳と茶臼岳。この辺りから見ると、朝日岳はずいぶん奇妙な格好の山です。帰路は朝日岳は素通りして、茶臼に向かいます。朝日岳から峰の茶屋跡避難小屋までが、このルートで唯一、難所、というほどでもありませんが、プチ岩場みたいになっています。このあたりはたいしたことはありません。(雨が降って岩が濡れているときは滑りやすそうですが)ここもたいしたことはありませんが、けっこう急勾配なのと、砂で足が滑りやすいので、ちょっと要注意かな。峰の茶屋跡避難小屋を超えて、茶臼岳へ。山頂が目の前ですが、まっすぐは行けず、火口の回りをぐるりと回ります。それにしても、全然植物が生えていません。富士山みたいに荒涼としています。それでも、よく見ると緑がまったくないわけではないのですが。登ってきた山々です。右端が朝日岳、左端が三本槍岳。朝日岳のこちら側の斜面は崩れていて、かなり荒々しい雰囲気です。茶臼岳山頂到着、1時半過ぎでした。三本槍岳から2時間の行程だったわけです。さすがに、ペースはちょっと落ちました。そして、この標識を見てはじめて気が付きました。1915m、つまり、三本槍岳(1917m)のほうが高いんだ、那須岳の最高峰は茶臼ではなく三本槍だったんだ、と。もちろん、事前に地図は見ていたのですが、思いこみもあって、正確な高さまでチェックしていませんでした。無理して三本槍岳まで行っておいてよかったです。山頂は神社になっています。鳥居もあります。山頂からロープウェイ山頂駅まではすぐみたいですけど、下りもロープウェイは使わず、避難小屋経由で下山します。この写真を撮ったあたりで、例によって例のごとく、ケーナを吹きました。風があったので、そんなにいい音は出ませんでしたが。朝日岳の崩壊した山腹を見ながら下山。登りよりずっと天気が良いです。実は、日焼け止めを持っていくのを忘れてしまい、だいぶ日焼けしてしまいました。ロープウェイ山麓駅に戻ってきました。2時40分過ぎについたので、茶臼岳の山頂から下山の所要時間は1時間くらいでした。ただし、那須塩原行きのバスは3時半までなかったので、更に10分あまり下って大丸温泉へ。お風呂に入って汗を流し、ついでに生ビールをいただきました。気持ちよかった。ついでに、バスが来るまでの間、ケーナを吹いてました。行きは新幹線で那須塩原までビューっと来ましたが、帰りは急ぐ必要がないので、ゆっくりゆっくり各駅停車で帰りました。今回、登り口から山頂までの標高差は540m、下って登り返してを含めた累積標高差では、だいたい800m前後です。日帰りで荷物が軽かったこともあり、比較的軽い山登りでした。それでも筋肉痛にはなります。そんなにひどくはありませんけど。
2016.05.29
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那須岳に登ってきました。実は、那須には仕事で行ったことがあるだけ(それも前世紀の話)で、遊びで行くのは初めて、当然山登りも初めてでした。運賃を安上がりに済まそうと、各駅停車で行こうとたくらんだのですが、それだと行きは登山口に到着する時間が遅くなってしまうため、往路は新幹線を使いました。登山口となる那須ロープウェイ山麓駅。ロープウェイを使えばあっという間ですが、それではあっけなさ過ぎて、全然山登りにならないので、全部歩いて登ることにしました。9時丁度に歩き始めました。登山道から見上げる茶臼岳。木がぜんぜんありません。海抜2000mにも満たないので、もちろん森林限界より低いはず、雪だって、そう多い山ではないはずですが、木がない。理由は、明らかに火山活動のせいでしょう。あっという間に稜線上の峰の茶屋跡避難小屋に到着。ここまで36分で登りました。海抜1720m、ロープウェイ山麓駅が1390mなので、標高差330mを36分ということは、1時間で550mの登り。我ながら飛ばしすぎかも。でも、これなら、ロープウェイなんかいりません。ここから、登山道は茶臼岳方面と朝日岳、三本槍岳方面の2方向に分岐します。とりあえずは朝日岳方面に向かいました。この写真の方向です。山麓駅から登ってきた登山道を振り返ってみました。本当に木がない。朝日岳までは、結構きつい登りでした。朝日岳山頂着が10時10分頃だったので、先ほどの避難小屋からは30分の行程でした。朝日岳山頂から見た茶臼岳。朝日岳は海抜1896mなので、1900mをわずかに超える茶臼岳のほうが高いのですが、どうも見下ろしているような感じに見えます。事前の予定では、朝日岳から引き返して茶臼岳に登るつもりでしたが※、このときまで10時過ぎ。ここで引き返したら、茶臼岳に登っても、午前中に山登りが終わってしまいます。それじゃもったいないので、更に先、三本槍岳まで行くことにしました。地図は持っていましたが、どの山が三本槍岳かよく分からないまま、とにかく行ってみることにしました。無理だったら途中で引き返せばよいだけですし。※登山地図のコースタイムより、登りに関してはずっとて速く歩けるのですが(下りはあまり変わらない)、計画はコースタイムどおりの所要時間で計算して計画を立てているので、三本槍までは無理、と考えていました。シャクナゲです。朝日岳を過ぎたところから、殺風景ではなくなり、植物が多くなってきました。でも、やっぱり低木・潅木ばかりで、高木林はないのです。本来、このあたりの高木限界は2500m前後のはずですが、ここでは高木限界はそれよりずっと低くなっています。それでも殺風景ではなくなった。写真のシャクナゲは、亜高山帯に多い白山シャクナゲではありません。何シャクナゲだろうか。このあたり一帯、シャクナゲが数多く咲いていました。なんと、ハイマツが現れました。標高2000mにも満たない山で、積雪も、日本海寄りではないので大したことはないはずなのに、ハイマツが生えているのです。関東近辺では、普通は2500m以上に自生します。豪雪地帯では、もう少し低いところから生えますけど。そして、遠方に残雪を豊富にいただいた飯豊山地が見えます。那須岳には、すでに雪はまったくありませんが、飯豊山地は日本でも有数の豪雪地帯だけに、まだまだ雪がたくさん残っているようです。ところで、那須岳に登るのは初めてなので、最初は写真右手の山が三本槍岳だと思ったのですよ。だって、槍って付くんだから、尖った山だろうと思うじゃないですか。こんな遠くまで、朝日岳から1時間で着けるの?無理じゃね?と思ったら、実は、三本槍岳はなだらかな山で、これは一つ先の旭岳(赤崩山)でした。それにしても、わずか5kmの距離で朝日岳と旭岳があったのでは、紛らわしくて仕方がありませんね。11時すぎに三本槍岳に到着しました。すごく景色が良い。やはり、ここまで来て正解でした。海抜1917m、この時は気付いていなかったのですが、実は茶臼より三本槍岳の方が高いんですね、たった2mの差だけど。三本槍岳山頂から、流石山、大倉山、三倉山に続く稜線を望む。三本槍岳山頂より、ハイマツの海の向こうに、歩いてきたルートを振り返ります。朝日岳(左)と茶臼岳(右)。以下、次回に続きます。
2016.05.28
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<安倍首相>消費増税、再延期へ 「リーマン前に似ている」安倍晋三首相は26日、来年4月に予定されている消費税率10%への引き上げを再延期する意向を固めた。現在の世界経済の情勢を2008年のリーマン・ショック直前と似ていると分析。予定通り増税した場合は、経済が急速に悪化する懸念があり、政権が目指すデフレ脱却が困難になると判断した。首相は26日、伊勢志摩サミットに出席後、記者団に「今回のサミットで、世界経済は大きなリスクに直面しているという認識については一致することができた」と強調した。首相は首脳会議で、世界経済に関し、エネルギーや食料、素材などの商品価格について、資料を示しながら「最近の14年6月~16年1月にはリーマン・ショック前後の08年7月~09年2月と同じく55%下落した」と指摘。さらに中国など新興国や途上国の投資伸び率については「リーマン・ショック後の09年は05年以降では最低の3.8%だったのに対し、15年は2.5%とさらに落ち込んだ」など繰り返しリーマン・ショック時との比較に言及した。首相はこうした説明を踏まえて「リーマン・ショック直前の洞爺湖サミットで危機の発生を防ぐことができなかった。そのてつは踏みたくない」と強調。そのうえで「世界経済は分岐点にある。政策対応を誤ると、危機に陥るリスクがあるのは認識しておかなければならない」と訴えた。首相はこれまで、消費増税について「リーマン・ショックや大震災のような事態が発生しない限り実施する」と繰り返し発言していた。リーマン級にはなっていないが、その「直前の状況」に似ているとして延期を決めれば、増税延期の理由を変更することになる。延期しても「アベノミクスの失敗」ではないと主張できると考えているとみられる。首相は14年11月に10%への引き上げの延期を表明した際に、「再び延期する必要はない」と説明していた。このため、自民党内には「再延期する場合には国民に信を問わなければならない」として、夏の参院選と同時に衆院選を行うべきだとの声がある。---消費税の10%への引き上げを再延期するのは、(延期ではなく白紙に戻すべきとは思うけど)正しい選択だと私も思います。現状日本の景気が全然よくないことも明らかです。ただ、リーマン前に似ているかというと、そりゃどうでしょうか。というか、私の仕事上、あんな事態に遭遇するのは二度と御免なので、リーマンショック前と似ている、なんて事態は考えたくもないのですが、それはともかくとして、リーマンショックは世界的現象でした。100年に1度とも、1929年の世界大恐慌以来ともいわれます。100年に一度がそんなに頻繁に起こるようなら、それは100年に一度ではなかった、ということになります。もっとも、日本に限定するなら90年代にバブル崩壊というものもありましたが。長い目で見れば、現在の状況はリーマンショック後のふらつきの一部、といえるのではないでしょうか。1929年の世界大恐慌だって、そのあと経済の上がり下がりはありましたが、10年後の第二次大戦勃発まで、世界経済はその影響から完全に脱することはできませんでした。ただし、リーマンショックは世界的現象だったけれど、今不況にあえいでいるのは、世界全体ではありません。結局のところ、リーマンショックという外的要因による不況になぞらえてごまかしているけれど、実際のところはアベノミクスが失敗だった、ということに尽きるのではないでしょうか。自らの政策を失敗だったと認めたくない、しかも、「リーマンショックのような自体が起こらない限り消費増税を実施する」と断定してしまったので、つじつまを合わせるために「リーマンショック前に似ている」などとでまかせを言うしかない、ということでしょう。個人所得が落ち込んだまま回復せず、個人消費が上向かない、それなのに財政出動をいくらやったって、それだけで消費が拡大するわけがありません。ただ財政赤字が膨らんでいくだけです。
2016.05.27
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アイドル刺傷 警察、位置情報確認せず 被害者110番にアイドル活動をしていた大学生が東京都小金井市で刃物で刺された事件で、事件発生時に被害者から110番を受けた警視庁通信指令本部が、通報場所の位置情報を確認せず、武蔵野市にある被害者の自宅に警察官を向かわせていたことが分かった。このため事件現場への到着が遅れた可能性がある。警視庁は手順にミスがあったことを認め、「位置情報の確認をすべきだった」としている。警視庁によると、被害者の相談を受けていた武蔵野署は、緊急時に迅速に対応するため今月20日、被害者の携帯電話番号を「110番緊急通報登録システム」に登録した。被害者は21日午後5時5分12秒に携帯電話で110番。通信指令本部がこれを受けたが、「助けて、きゃー」という悲鳴で会話にならず、担当者の呼びかけに応じなかった。通話状態は10分45秒にわたり続いたという。この際、緊急通報登録システムの登録内容に基づき、通信指令本部に名前や武蔵野市にある自宅住所が表示された。同本部は武蔵野署に自宅に向かうよう指示。しかし、携帯電話の位置情報を手動で確認する作業を行わず、現場の場所は把握しなかった。今回のように110番の通報者が会話できない状態の場合、位置情報を確認することになっている。通信指令本部は「住所地が表示されたので、そこに確認に行かせることに集中してしまった」と釈明している。容疑者は21日にJR武蔵小金井駅近くで被害者を待ち伏せし、午後5時過ぎに襲撃したとされる。被害者の110番から1分45秒後に、現場にいた目撃者から「男が女性の首を刺している」と110番があり、通信指令本部は小金井署に指令して現場に警察官を向かわせた。警察官が現場に到着したのは被害者の110番から約7分後の5時12分14秒だった。---この経過を見る限り、やはり警察の対応にミスはあったと言わざるを得ないようです。ただし、最初の110番通報から、実際に刺されるまでの所要時間は1分45秒以内なので、即時に現場を把握して急行したとしても、間に合ったかどうかは微妙かもしれません。間に合わなかったとしても、被害者が深手を負う前に到着はできたかもしれません。周りにいた通行人やファンが取り押さえることはできなかったのか、と思わないでもありませんが、文字どおり刃物を持ったキチガイ(という表現はよくないでしょうが、この犯人のような人物に、それ以外の表現は思い浮かびません)相手に素手で取り押さえるのは、なかなか難しいでしょう。で、警察の落ち度の問題はともかく、被害者自身が自分がどこにいるかを伝えることができればよかったのですが、「助けて、きゃーという悲鳴で会話にならず、担当者の呼びかけに応じなかった。」ということで、本人から場所を聞きだすことができなかったようです。パニックになってしまったのでしょう。ここで冷静に場所を伝えることができたとしても、前述のとおり、警察が間に合ったかどうかは微妙ではあるのですが、少なくとももうちょっと軽傷で済んだ可能性はかなり高まったのではないかと思うと何とも残念なことです。こういう、生命の危険にさらされたときに冷静さを保つことは、自分の命を守る上できわめて重要なことです。が、同時にきわめて難しいことでもあります。人には誰でも恐怖心というものがあり、恐怖心は人間の判断力を鈍らせるからです。かくいう私だって、あの3.11のとき、あの大揺れ(と言っても、東京の震度は5強でしたが)の中で、硬直して机にしがみついていただけでした。屋外に避難することも、机の下にもぐりこむことも、本震のときはできませんでした。もし、建物が倒壊したとしたら、机にしがみついたまま生き埋めになっていたかもしれません。本震が収まったあとで初めて「俺はいったい何をやっているんだ」と気が付いて、余震(本震並みに大きな余震がありました)のときは外に逃げましたけど。いざというとき冷静さを保つことが大切なのは誰だってわかるのですが、実際にはなかなか言葉どおりには行かないものです。どうやったら、そういうときに冷静さを保てるようになるんでしょうね。
2016.05.26
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自衛隊訓練中の事故 隊員9人が誤って実弾79発発射23日、北海道鹿追町の陸上自衛隊の演習場で、訓練中に空包と誤って実弾が発射され隊員2人がけがをした事故で、この訓練で使われたのはすべて実弾で、9人の隊員が合わせて79発の実弾を発射していたことが新たに分かりました。北海道鹿追町の陸上自衛隊然別演習場では23日、北部方面後方支援隊による小銃を使った訓練中に、空包と誤って実弾が発射され、男性隊員2人が軽いけがをしました。陸上自衛隊によりますと、この訓練は、物資をトラックで輸送中に敵に襲われて応戦することを想定したもので、隊員30人余りが二手に分かれて参加していました。その後の自衛隊の調べで、この訓練で使われたのはすべて実弾で、襲撃する側の2人と応戦する側の7人の合わせて9人が、79発の実弾を発射していたことが新たに分かりました。けがをした2人は、銃口を塞いでいた補助具が発射された実弾で壊れ、その際に飛び散った破片が当たったということです。今回、実弾が発射された場所は、本来、実弾の使用が認められていない場所だったということで、陸上自衛隊がさらに詳しい経緯を調べています。---実包と空包は、あきらかに形状が違うので、自分の手で装填していれば、間違えることはないはずです。だいたい、自衛隊の実弾の管理はものすごく厳しいと聞きます。以前に記事を書いたことがありますが、使用後の空薬莢を一つ紛失しただけでも、大変な騒ぎになって、部隊総出で薬莢探しをするくらいです。そのくらい弾薬の管理に厳しいのに、空包を使う予定の訓練に実包を持ち出してしまう、なんてことは、本来ありえないはずです。実包を弾薬庫から運び出して、訓練する隊員に配布した人、それを自分の小銃に装填した人、そのまま引き金を弾いた人、その全員が、実弾が発射されるまで何も気が付かなかったのでしょうか。少なくとも9人が実包を発射し、30人あまりの全員が自分の銃に装填した。その誰も、空包を使うべき訓練に実包が使われていると気が付かなかったのでしょうか。9人が79発ということは、1人平均8発から9発発射しています。そんなに発砲するまで、誰も何とも思わなかったのでしょうか。訓練に参加したのは、輸送部隊に所属する隊員ということですから、実戦部隊ではないものの、まさか実弾に触ったり射撃訓練を行ったことがないはずはありません。そう考えると、これを「誤って」と考えるのはどうも不自然な気がします。どの段階で、何人が、というのは分かりませんけど、誰かが意図して、ではないでしょうか。少なくとも、誤りに気付きながらあえて見過ごした不作為がなかったはずがない、と思います。空砲と思った弾薬が実弾だったら、一歩間違えれば何人もの死傷者が出ていたはずです。一歩間違えれば、というよりも、敵味方に分かれて実弾を79発も撃ち合って、誰にも1発も命中しなかったこと自体が、奇跡的な幸運です。あるいはずいぶん射撃が下手ということかもしれません。(ただし、彼我の距離や条件によります。互いに物陰に身を隠して撃ちあったら、射撃の名人でも容易には当たらないでしょう)もっとも、相手を狙って引き金を引いたのではなく、相手に当たらないように撃っていたとすれば、1発も当たらなかったのは不自然ではありません。つまり、訓練に参加していた隊員は、実包を発射している認識はあって、人に当たらないように撃ったのかもしれません。いや、むしろそう考える方が自然です。どうも、これらの状況から疑うのは、隊員に気合いを入れるため、かどうか、理由は分かりませんが、空包を使うべき訓練に実弾を使ったヤミ訓練、みたいなことではないかということ。いや、もっと恐ろしい想像もできますが、さすがに陰謀論じみてくるので書きませんけど。いずれにしても、ほかにも表面化していない類似例がありはしないか、という疑いを抱いてしまいます。
2016.05.25
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<南海トラフ>海底ひずみの分布状況解明 海保が観測南海トラフ巨大地震の想定震源域で、海底のプレート(岩板)にたまったひずみの分布状況を初めて明らかにしたと、海上保安庁海洋情報部の調査チームが23日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。ひずみが解放される時に地震が起きると考えられており、海保は「将来懸念される巨大地震に向け、より詳しい被害予測や観測態勢の充実に役立つ」としている。同地震は、海のプレートが陸のプレートの下に潜り込む境界で起きる。ひずみは潜り込みに引きずられた陸のプレートに蓄積し、元に戻ろうとする時に地震が発生する。海保は、想定震源域にあたる静岡県から高知県沖の海底15カ所に観測機器を設置。正確な位置が分かる観測船を使い、これまで不可能だった海底の地殻変動を観測した。2006~15年度の10年間のデータを分析した結果、遠州灘や紀伊半島沖、四国の南方沖などに年間5センチ程度のひずみを蓄積する「強ひずみ域」があることが分かった。強ひずみ域は、想定東海地震の震源域やマグニチュード8.0だった1946年南海地震の震源域からさらに南西側に広がっていた。海保海洋防災調査室の横田裕輔さんは「このデータを基に予測すればより現実的な被害想定ができ、今後の地震観測態勢を考える一助にもなる」と話している。---ひずみの量と地震の発生域が完全にイコールとは限りませんが、何らかの関連性があることは明らかです。図を見ると、強いひずみ域が一番広範囲に広がっているのは四国から九州にかけての沖合い、つまり南海地震の震源域の西半分から、そらにその西にかけてです。が、静岡から愛知にかけての沖合い(東海地震の震源域から東南海地震震源域の東半分まで)のひずみも大きい。ただ、私がこの図を見たときに、真っ先に気になったのは、その更に東です。静岡から山梨にかけての内陸に強いひずみ域があって、その東側は観測対象外のためか、ぷっつりと切断されています。だから、このひずみ域がどこまで東側に広がっているのかは分からないのですが、ひょっとして東京まで達しているの?私は東京の住民なので、どうせなら、そこまで観測してほしいなと思います。東京は、もはや東海地震の範囲からは外れて、南関東直下型地震の範囲に入りますけど。ただ、これだけのひずみがたまっているから、いつ次の地震が来るか、は、まったくわからないのが現実です。東海/東南海/南海地震は、過去の例では、もっとも近い間隔でおきたのは、安政地震(1854年)から昭和東南海地震(1944年)・昭和南海地震(1946年)までの90年です。だから、昭和東南海・南海地震から90年後である2030年代半ばまでは、多分起こらないだろうと、勝手に想像しています。それ以降は、いつ起きても不思議はありません。ただし、これは過去の前例からの推測ですから、前例と異なった動きが起こる可能性がない、とは限らないですけど。いずれにしても、それが20年後か50年後かは分からないけれど、東海・東南海・南海地震は、いつかは必ず起こります。それは間違いありません。で、その想定震源域のど真ん中に建っているのが浜岡原発というわけです。
2016.05.24
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女性アイドル刺され重体 ファンとみられる男逮捕21日夕方、東京・小金井市で20歳の女性が男に刃物で刺され、意識不明の重体になっています。女性はアイドル活動をしていた大学生で、男はそのファンだったとみられ、警視庁は男を傷害の疑いで逮捕し、詳しいいきさつを調べています。警視庁によりますと、21日午後5時すぎ、東京・小金井市のイベント会場が入る建物の敷地内で、「男が女性を刃物で刺している」と通りかかった人から110番通報がありました。警察官が駆けつけたところ、女性は首や胸、それに背中などおよそ20か所を刺されて倒れていて、病院で手当てを受けていますが、意識不明の重体だということです。警視庁によりますと、女性はアイドル活動をしている冨田真由さんだと、持ち物から確認されたということで、冨田さんは現場の建物で開催されるライブに出演する予定だったということです。冨田真由さんは~舞台や演劇に出演していたほか、ことしに入ってからは月に1度、都内などで開かれるライブに出演していたということです。また、こうした活動のかたわら、大学にも通っていたということです。冨田さんのファンだという30代の男性は~事件と関係があるかどうか分からないとしたうえで、「ことし初めごろ、ライブ後の握手会の場で、冨田さんから、最近男につきまとわれ、連絡先などを執ように聞かれて困っていると相談を受けたことがあり、心配していました」と話していました。(以下略)---またまた、こういう事件が起こってしまいました。昨日の記事に取り上げた沖縄の事件は、犯人にとって相手は誰でもよかったようですが、こちらの事件は、まだ詳細は分かりませんがストーカー行為の末の凶行である可能性が高そうです。通常は、このようなストーカー行為があったら、とりあえず身を隠して逃げるべきと思いますが、「アイドル」(芸能人)としての活動を行っているのでは、そういうわけにも行かなかったのでしょう。もっとも、活動状況から考えると、芸能活動だけで生計を立てていたかどうかは、ちょっと分かりませんけど。でも、考えてみると、若い女性の芸能人は、職業的にこの種の被害にあいやすい立場のように思えます。2年前にも、AKB48の握手会で犯人が切りかかる、という事件があったばかりです。「地下アイドル」というアイドル未満のようなアイドルが量産されている昨今ではありますが、それでもアイドルは世の中に何千人もいるわけではないでしょう。にもかかわらず、2年間で2件の事件で被害者3名、というのは、やはり世間一般でこの種の事件が起こる頻度より、はるかに高そうです。いや、別に若い女性には限らないかもしれません。かつて、ジョンレノンも狂信的なファンに射殺されました。推測するに、このような事件が起こる陰には、いわゆる「ヒヤリ・ハット」の類がその何倍かはあるのではないでしょうか。そう考えると、芸能界、芸能活動というのは、案外結構リスクの高い仕事とも言えそうです。特に、ファンとの距離感が近い、いわゆる地下アイドルのばあいはなおさらです。ともかく、被害者は意識不明とのことで、回復されることを願っています。ただ、回復したとしても後遺症が残る可能性はあるだろうなあ・・・・・・。
2016.05.22
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沖縄の女性不明、米軍属の男を死体遺棄容疑で逮捕沖縄県うるま市の女性会社員が4月から行方不明になっている事件で、県警は19日、県内に住む米軍軍属の男を死体遺棄容疑で逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。県警によると、県内の山中で同日、女性とみられる遺体が見つかったという。県警によると、女性は4月28日午後8時ごろ、同居していた交際中の男性のスマートフォンにLINEで「ウォーキングしてくる」と送信した後、行方が分からなくなった。(以下略)---最悪の事態と言っていいでしょう。犯人の軍属ですが、2年前までは海兵隊員であり、除隊後も軍属として米軍基地で働いていたとのことです。海兵隊時代の勤務態度などはまったく分かりませんが、そんなに悪い勤務態度だったら、除隊後に軍属になどなれなかっただろうと思います。別報道によると、奥さんと生まれたばかりの子どもがいるとか、それなのに、性的暴行と殺害とは、いったい何がそうさせたのか、さっぱり分かりませんが、家族にとっても悪夢としか言いようがないでしょう。いろいろな情報を総合すると、犯人の奥さんは日本人のようなので、今後も日本に住み続けることになるのでしょう。これはこれで、針のむしろだろうなと思います。それにしても、今回、犯行が米軍の公務外だったこと、犯人が基地の外に住んでいて、日本の警察が先に犯人を特定したので、日本の警察が犯人を逮捕し、日本で裁判にかけられることになりますが、これが、犯人が米軍での公務中だったら、裁判権は米軍にあり、日本の警察は手が出せません。公務外の犯罪でも、犯人が基地内に住んでいて、事件発覚以降基地の外に出てこなかったら、身柄拘束は米軍任せであり、日本の警察(あるいは検察)は、起訴後でないと身柄の引渡しがされないことになっています。実際には、起訴前でも身柄の引渡しを受けられるという運用がされていますが、それはあくまでも米軍側の配慮であって、そうする義務が課せられているわけではないので、いざとなれば拒否することが可能です。そもそも、起訴するためにはまず取調べをしなければならないわけで、その時点で、米側の「配慮」がなかったら起訴すらできない(したがって身柄の引渡しも受けられない)ということになるわけです。そういう意味では、起こった事態は最悪でしたが、犯人逮捕ができたことはまだしも、だったかもしれません。犯人が捕まっても被害者が生き返るわけではないけれど。「在日特権」だとか何だとか、韓国朝鮮人の、まったく事実無根の「特権」なるものが存在するかのように騒ぎ立てる人たちがいますが、そんなものはまったくのデマです。しかし、歴然たる特権を有する外国人が、日本にはたしかにいる。それが、在日米軍の軍人・軍属と家族であるわけです。残念ながら、米軍基地がそこに存在する限り、このような事態、そして日米地位協定に基づく不平等な取り扱いがなくなることはないでしょう。--ところで、この件に関して検索していたら、「沖縄での米軍の犯罪発生率は少ないのだ」という意見が、ネット上には少なからずあることを知りました。その根拠は警察白書の都道府県別犯罪発生件数らしいのですが、前述のような経緯を考えれば、そのような統計に基づく犯罪発生率の計算が意味を成さないことは明白です。だって在日米軍の多くは基地内に住んでいるのです。今回の犯人は基地の外に住んでいましたが、軍人の場合は、基地外に住めるのは一定以上階級で許可を得た場合だけです。2013年3月末の時点で、在沖米軍約5万人のうち、基地内居住者が3万3500人あまり、基地外は1万6500人あまりということです。(こちらの資料を参照)もちろん、基地の外に住んでいても勤務場所は基地内なので、「昼間人口」で見れば、基地の外にいる米軍人は更に少ないはずです。基地内で発生する犯罪に関しては、完全な治外法権であり、日本の司法・警察が捜査することも逮捕することも、裁判にかけることも一切できません。それどころか、犯罪発生の事実を日本側が把握することすらできません。だから、基地内でどれだけの犯罪が起こっているかは、まったくわかりません。米軍基地では犯罪がまったく発生していない(つまり、在日米軍人は基地の中では犯罪を起こさず、基地の外でだけ犯罪を起こす)としたら、それはそれで大いに問題ですが、おそらくそんなことはないでしょう。だいたい、基地の外に住めるのは一定以上の階級で許可を受けた者だけ、ということは、基地内居住者のほうがヤバイ奴の割合は高そうだ、ということは容易に想像できます。そして、犯罪統計から想像できることがもう一つあります。沖縄県警の統計によると、沖縄における刑法犯は、2014年1年間の認知件数が9463件、検挙件数が4205件、そのうち凶悪犯罪は認知75件、検挙68件です。つまり、犯罪総数に占める凶悪犯の割合は1%前後ということになります。全国の統計でも、この割合はそう大きくは変わりません。ところが、米軍の犯罪は、同じ2015年に刑法犯総数34件中凶悪犯が3件ですから、犯罪総数に占める凶悪犯の割合は1割前後ということになります。過去の統計を見ても、米軍関係の犯罪にしめる凶悪犯の割合は、だいたい5%から10%のあいだを推移しているので、沖縄全体、日本全体に比べて犯罪総数に占める凶悪犯罪の割合が極端に大きいのです。これはどういうことでしょう。沖縄の米軍関係者は日本人一般とは犯罪の傾向が異なり、軽微な犯罪は(相対的に)少なく、凶悪犯罪が(相対的に)多いのでしょうか。そういう可能性も皆無ではないでしょうが、それよりはるかに可能性が高いのは、米軍関係者の軽微な犯罪はなかなか検挙されないから、ということです。凶悪犯罪はさすがに警察も必死で捜査するし、米軍も体面上捜査に協力せざるを得ないので、検挙率が上がるため、結果として米軍関係者の犯罪総数に占める凶悪犯の割合が上がるのではないでしょうか。もし私の推測が正しければ、米軍関係者の起こす犯罪は、検挙者数から導き出される統計の数倍から10倍、と推測できます。二つの要素をあわせてみると、米軍関係者の犯罪実数は、日本の警察が把握する数の10倍から、下手をすると数十倍に達するかもしれません。実際のところは分かりませんが、統計よりはるかの多いことだけは明らかです。沖縄の人たちは、統計によってではなく、体感からそのことを知っているから、米軍関係の犯罪に怒るのではないでしょうか。
2016.05.21
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オバマ大統領が広島を訪問する、というニュースは、少し前に記事を書きました。以前にオバマが広島訪問の意思を示した際は、それを「時期尚早」と反対したのは日本の外務省だといわれます。が、今回のオバマの広島訪問に当たっては、日本側が働きかけて実現させたようです。なるほど、事実だとすれば、それはすばらしいことです。素直に敬意を表したいと思います。で、ふと私は思いました。それならば、われらが首相もまた、南京を訪問すべきでありましょう。謝罪はしなくてもいいのです。南京大虐殺の犠牲者を冒涜するような言動をしなければそれで充分でしょう(訪問した先でわざわざそんな馬鹿げたことを言う政治家もいないでしょうが)。すでに、首相夫人である安倍昭恵は南京虐殺記念館を訪問したことがあるそうです(自民党が下野していた時期のことのようですが)。奥さんが行っているんだから、夫も行ったらいいじゃないですか。それを行えば、ネトウヨ受けは悪いかもしれませんが、国際的な評判は上がるでしょう。おそらく、日本国内でも賛同の声は多いと思います。今年はオバマの広島訪問があり、来年は南京大虐殺から80年という節目の年でもあります。でも、安倍が南京を訪問しそうにはありません。やっぱり、支持母体であるネトウヨ層を敵に回したくないのかもしれませんね。。
2016.05.19
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どうした中国!? 接客サービスが激変した理由とは中国の接客サービスというと、「お釣りを投げてよこす」「店員がロクに返事もしない」「売り込みがしつこい」など、日本では良いイメージがないかもしれない。確かにかつての中国はそうだった。しかし、いま中国の現場では「サービス革命」と言ってもいいほどの激変が起きている。全体としてはまだ日本との差はあるが、日常的に実感するサービスレベルの向上はすさまじく、「これが昔と同じ中国人か」と驚くこともしばしばだ。なぜ、そんなことが起きているのか。そこには大きく三つの要因がある。1.良いサービスを提供した個人を特定し、それに報いる仕組みが広まった2.「何が良いサービスか」という情報や知識が増えた3.経済的余裕を持った客層が増え、良いサービスを提供した店(スタッフ)に対してその対価を払うようになった(以下略)---私は中国に行ったことはないのですが、中国のサービス業の接客態度の悪さというのは、確かに有名ではありました。ただし、私は中国にこそ行ったことはありませんが、ラテンアメリカには何度も行ったので、その経験則から言えば、「日本のサービス業並の接客態度なんか、日本以外のどこの国にもありゃしないよ」と思います。中国との比較では分かりませんが、少なくとも日本との比較で言えば、ラテンアメリカ諸国の商店などサービス業の接客態度はよくありません。私は、そんなのはさほど気になりませんが、それを気にする人は、そもそも海外旅行になど(とりわけ、先進国以外には)行くべきではない。なーんて思っていたのですが、その中国の急激に経済力が急激に向上するのに比例して、サービス業の接客態度が急激に向上しているそうです。今はまだ日本との差はある、というのですが、あと10年後にはどうでしょうね。元々、「国民性」というのは絶対不変のものではありません。年月とともに変わる可能性は大いにあります。他ならぬ日本人自身が、江戸時代までは怠惰で時間に不正確だったといわれています。それが、明治以降の教育制度のおかげなのかどうかは分かりませんが、現在では勤勉で時間に正確、というのが一般的な評です。もちろん、個別に見ればそうではない人もいっぱいいますけれど。ということは、今の日本人の国民性もまた、今後絶対不変ではないということでもあります。日本の接客態度が急激に悪化することだって、ないとはいえないでしょう。
2016.05.18
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HKT48「女性蔑視の歌詞だ」新曲に批判「女の子は 可愛くなきゃね 学生時代は おバカでいい」。秋元康さんが作詞したアイドルグループHKT48の歌「アインシュタインよりディアナ・アグロン」に、「女性蔑視の歌詞だ」と批判が起きている。恵泉女学園大の大日向雅美学長は、学生による反論と替え歌を学長ブログに掲載。「学生は将来輝くために勉強している。可愛いことと頭が良いことを二律背反に捉えた詞には違和感がある」と話している。曲は4月13日に発売された。「頭からっぽでいい」「世の中のジョーシキ 何も知らなくても メイク上手ならいい」と見た目重視の女子の心情を歌う。ディアナ・アグロンは米女優。高校のチアリーダーとして活躍し、卒業後は名門エール大に進学する美少女を米人気テレビドラマ「グリー」で演じる。学生から曲を知らされた大日向学長が、授業で取り上げると「テストの点より瞳の大きさが気になったことはある」との声が出る一方、「学生時代おバカだと、一生おバカ」「内面からも人は輝ける」と反論が相次いだ。(以下略)---私は、何とか48の類にまったく興味がないので、この歌もこの記事で初めて知りました。まあ、すげー歌詞だなと私も思います。私も男なので(笑)、かわいくない女の子よりはかわいい女の子のほうが好きであることは否定しませんが、おバカな女の子よりは頭のよい(少なくともおバカではない)女の子のほうが好きであることも事実です。そういう意味で「可愛いことと頭が良いことを二律背反に捉えた詞には違和感がある」という恵泉女学園大の学長の意見はもっともだと思います。が、さらにもう一歩踏み込むなら、「かわいい」なんて一生は続くものじゃないのですよ。かわいいだけでチヤホヤされるのは、せいぜい20代まで。他ならぬ何とか48にだって、30代のメンバーすらいません。AKBの最年長が今28歳だそうで、HKTに至っては、20代前半すら少数派で、大多数が10代。要するに、かわいいと言える年齢でなくなったら放り出されてしまうわけです。でも、日本人の平均寿命は80歳。その先の人生は長い。「昔かわいかった」だけのおバカな女性がどうやって生きていくんでしょうかね。まあ、あまり幸せな人生は見えてきません。頭がいいほうは、これだって80歳になって認知症にでもなれば衰えるけど、少なくとも「かわいい」ほど簡単に衰える才能ではありません。なーんてことを思うようになったのは、私も若くなくなったからでしょうかね。若いときは、そんな風には考えなかったかもしれません。もっとも、当事者である女の子たちが、自分から「おバカでいい」とか、「頭からっぽでいい」って思いますかね?それって、あくまでも「男(それも、あまり思慮のない)から見た女の子観」に過ぎないんじゃないですかね。歌っている本人たちも、本当にそう思って歌っているわけじゃないでしょう。何と言っても本人たちが考えた歌詞ではなく、秋元康から与えられただけの歌ですからね。ま、もともと興味がなかった何とか48が、これでますます聞きたい気もちがなくなりました。
2016.05.17
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同じ業務で定年後再雇用、賃金差別は違法 東京地裁判決定年後に再雇用されたトラック運転手の男性3人が、定年前と同じ業務なのに賃金を下げられたのは違法だとして、定年前と同じ賃金を払うよう勤務先の横浜市の運送会社に求めた訴訟の判決が13日、東京地裁であり「業務の内容や責任が同じなのに賃金を下げるのは、労働契約法に反する」と認定。定年前の賃金規定を適用して差額分を支払うよう同社に命じた。労働契約法20条は、正社員のような無期雇用で働く人と、再雇用など有期雇用で働く人との間で、不合理な差別をすることを禁じている。弁護団によると、賃金格差について同条違反を認めた判決は例がないという。弁護団は「不合理な格差の是正に大きな影響力を持つ画期的な判決だ」と評価。定年を迎えた社員を別の給与水準で再雇用することは多くの企業が慣行として行っており、今回と同様の仕組みをもつ企業に波紋が広がりそうだ。判決によると、3人は同社に正社員として勤務。2014年に60歳の定年を迎えた後、1年契約の嘱託社員として再雇用された。業務内容は定年前と全く同じだったが、嘱託社員の賃金規定が適用され、年収が約2~3割下がった。判決は「『特段の事情』がない限り、同じ業務内容にもかかわらず賃金格差を設けることは不合理だ」と指摘。この会社については「再雇用時の賃下げで賃金コスト圧縮を必要とするような財務・経営状況ではなかった」として、特段の事情はなかったと判断した。コストを抑制しつつ定年後の雇用確保のために賃下げをすること自体には「合理性はある」と認めつつ、業務は変わらないまま賃金を下げる慣行が社会通念上、広く受け入れられているという証拠はないと指摘。「コスト圧縮の手段とすることは正当化されない」と述べた。会社側は「運転手らは賃下げに同意していた」とも主張したが、判決は、同意しないと再雇用されない恐れがある状況だったことから、この点も特段の事情にはあたらないと判断した。運送会社は判決について「コメントしない」としている。---この判決に対して、一部の競争原理主義者が反発していますが、一見すると画期的な判決のように見えますが、実際のところ、社会常識からそれほどかけ離れた内容ではなさそうです。というのは、判決は、「コストを抑制しつつ定年後の雇用確保のために賃下げをすること自体には合理性はあると認め」ているとのことだからです。私の知る範囲で言えば、定年退職後再雇用になると、必ずどこの会社(あるいは役所)でも、給料は下がります。ただし、それに伴って必ず勤務条件も変わる。仕事の内容が補助的になるか、勤務日数が減ります(公務員の再任用制度では、フルタイム再任用も登場していますが、短時間勤務とどちらを選ぶかは本人の自由)。定年前と同じ仕事内容、同じ勤務時間で給料だけを下げるというのは、そう一般的でもないだろうと思います。もちろん、時給換算では給料は下がっているはずです。月例給の時給換算では同額だったとしても、再雇用にはボーナスがない、または非常に低額なのが普通なので、ボーナス込みの年収を時給換算すれば、確実に給料は下がります。それでも、「給料は下げたけど勤務時間も多少減らした」という交換条件があれば、まだそこまでトラブルになることはないだろうと思いますけどね。「勤務時間は定年前と同じだ、給料だけ下げる、嫌なら雇わない」っていうような高圧的態度が話をこじらせる原因になったんじゃないか、証拠はありませんが、何となくそんな予感がします。もう一つ、記事には何の情報もないので分からないのですが、この原告の人たちは定年の時点では退職金をもらったんでしょうか。もらったとしていくらくらいだったんでしょう。それによっても、この判決の妥当性についての私の評価は多少変わるかな、と思います。世の中には、「正社員」という肩書きでも、定年で退職金が出ない、あるいは出てもすずめの涙、という会社はいっぱいあります。退職金も出さずに、「今日で定年です、明日から再雇用で給料は3割減です、勤務時間・日数は変わりません」と言われたら、「ふざけんな!」と思うけど、ある程度の退職金が出た上でなら、まあ再雇用時の給料の一部前渡みたいなもの(もちろん、理論上は違うんだけど、感情のレベルでは)と言えなくもないので、仕方がないかなという感情が強くなります。まあ、私がこの原告の立場になったら、一も二もなく辞めますけどね。非正規で構わないと割り切れば、職がまったくないわけでもないし。
2016.05.16
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実は、「チャランゴの集い」というコンサートがあります。フォルクローレの使われる楽器の中で、チャランゴだけに焦点を当てて(実際には、ギターを中心に様々な伴奏楽器が加わりますが)行われるコンサートで、チャランゴ奏者の福田大治さんが中心に、今年で何と第10回になるのです。が、私は今まで一度も見に行ったことがありませんでした。しかし、今回はスペシャルゲストとして、ボリビアのチャランゴ奏者アルフレド・コカさんが特別出演するというので、昨日見に行ってきました。アルフレド・コカいや、なかなかすばらしかったです。もちろん、コカさんの演奏はいうまでもないのですが、その他の皆さんもすばらしい演奏でした。恵泉女学園大学チャランゴ部と、伴奏福田大治さん。日本唯一の大学のチャランゴ・サークルだそうです。(フォルクローレのサークルは、東大を筆頭に、おそらく10くらいの大学にあると思われます)土手暁さん、今回の出演者中唯一、広底のペルースタイルのチャランゴを演奏しました。(ペルーとボリビア1曲ずつ)左が丸底のボリビアのチャランゴ、右はギターなどと同じ平底のペルーのチャランゴ。(もっとも、最近はペルーでもボリビアスタイルのチャランゴはいくらでもあります)鈴木萌里さん、伴奏ギターは朝倉隆文さん。鈴木龍くん荒川美樹子さん ギター伴奏がTOYO草薙さん、笛が岡田浩安さんという、超豪華編成チャランゴ・アンサンブル「ラプラタ」、貝谷吉浩さんを中心とする4人編成。太鼓に弦を張っているのは「カラティンヤ」という楽器。ベースのようなもの。正確な音程を出すのは難しそうですが。YOSHIOさん実は、「チャランゴの集い」にただ一人、チャランゴではなくケーナで参戦したつわもの(それもソロ)。チャランゴの独奏曲をケーナで吹くという斬新なアプローチ(彼の演奏は、いつも斬新ですが)。笑いすぎて、写真を撮り忘れてしまいました、すみません。このコンサートの主催者(なのかな?少なくともいちばんの中心メンバー)であるダイジートこと福田大治さん。ギター伴奏はホセ犬伏さん、笛は岡田さん岡田浩安さん。ケーナ・サンポーニャ奏者ですが、チャランゴも実は上手かった。動画では見たことがありますが、岡田さんのチャランゴを生で見たのは、多分初めてです。際田泰弘さん。ベネズエラの曲をチャランゴで。普段はチャランゴよりクワトロを弾くことが多いそうです。植月佳奈さん。はるばる仙台から参戦。伴奏ギターはホセ犬伏さん。富谷雅樹さん。ここまで、だいたいナイロン弦のチャランゴが使われていましたが、ここでボリビア・北ポトシの鉄弦チャランゴが登場。元々マイナーな楽器であるチャランゴの、更にマイナーな奏法、北ポトシのカランペアードが登場。小黒謙治さんと、ボンボ梅崎かほりさん、ケーナ福田一弘さん、ギター矢沼隆さん。小黒さんはアルフレド・コカさんより年上で、今回出演者中最年長でした。ケーナの福田さんは、現在日本のアマチュアのケーナ奏者の中では、いちばん上手い。多分、私の3割増くらいは上手い。(数字に根拠はありません)齋藤征範さん。仙台から。富谷さんに続いて、北ポトシ鉄弦チャランゴで演奏。TOYO草薙こと草薙雅介さん。伴奏ギターは朝倉隆文さん。1曲だけ、メトロノームを伴奏にソロで演奏していましたが、写真を撮っていません。そしてアルフレド・コカさん。伴奏ギターは福田大治さん。同じく、アルフレド・コカさん。1曲だけ鉄弦のチャランゴを使いました。なお、写真は撮りましたが、動画は撮影していません。動画を撮っている方は何人かいましたし、過去の例から考えて、そのうちにYouTubeにアップされるだろうと思います。とりあえず、一昨年と昨年の演奏をご紹介しておきます。第8回第9回ところで、私は、ケーナ、サンポーニャ、フルート、ギターを弾く(吹く)ことができますが、フォルクローレの主要楽器の中で、唯一チャランゴだけは弾けません。いや、まったく弾けないわけでもありません。コードくらいは知っています。でも、ストロークで指が引っかかっちゃうので、とても人前で弾けるレベルには達していません。そんな私が、かつて必死でごまかしてチャランゴを弾いた曲(1人多重録音)多重録音で何曲も録音しましたが、ほぼ全曲、チャランゴは抜きなのです。が、この曲はチャランゴ抜きというわけに行かなかったので、録音しました。他の楽器にかき消されて、かき鳴らしの下手さ加減が程よくごまかされて(笑)、まあまあ聞ける演奏になっています。
2016.05.15
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「パナマ文書」日本関連では約400件~おことわり 読売新聞は、「パナマ文書」に記載されている日本の企業や一般個人を、現時点では匿名で報道します(自ら公表した分を除く)。各国の税制は異なり、日本の企業や一般個人がタックスヘイブンを利用していても、国内で適正に納税していれば、税法上、問題視することはできません。ただ、タックスヘイブンを悪用した租税回避は国際的に問題化しており、政治家や官僚など公職に関わる個人、公共団体の利用については道義的観点から実名を原則とします。企業や一般個人についても、今後の取材によって、悪質な課税逃れや、脱税などの違法行為が判明した場合は実名で報じます。---先日、ホリエモンのパナマ文書に対する言動を記事にしましたが、現在は一私人のホリエモンのパナマ文書に対する感想よりも、はるかに重大な動きを見落としていました。いささか旧聞に属する話ですが、読売新聞が、パナマ文書に記載されている企業に対して、なりふり構わぬ擁護に動き出したようです。「日本の企業や一般個人がタックスヘイブンを利用していても、国内で適正に納税していれば、税法上、問題視することはできません。」というのですが、果たしてそうでしょうか。確かに、税法上「違法ではない」かもしれませんが、違法ではない=問題がないとは限りません。それは「政治家や官僚など~については道義的観点から実名を原則とします」という次の一節からも明らかです。官僚(公務員)はともかく(国家公務員法で営利企業への関与を禁止・制限されている)、政治家は営利企業を営むことに法的な制約はありません。だから、政治家がタックスヘイブンを利用することが必ずしも違法とは限らない。でも、それは道義的に問題だから実名を報じるのだと読売は言うわけです。それは、確かにそのとおりだと私も思います。しかし、政治家「だけ」がタックスヘイブンの利用が同義的に問題なのか。企業にも社会的責任というものがあり、企業経営者(特に大企業であればあるほど)も同様であろうと思うわけです。政治家がタックスヘイブンを利用することに道義的観点で問題があるなら、企業や企業経営者も同様です。それに、タックスヘイブンの利用が必ずしも違法とは限らない、と開き直るなら、タックスヘイブンを利用した企業や経営者の名前を報じることも違法じゃないはずです。でも、読売がそういう姿勢ではなく、「タックスヘイブンの利用が必ずしも違法とは限らない」という論理のみに配慮して、匿名報道に徹するということは、タックスヘイブンを利用した企業・経営者の側に立つ、ということです。要するに、スポンサー企業に媚を売っている、ということでしょう。読者のための新聞ではなく、広告主のための新聞であることを宣言したに等しい。言論機関ではなく、大企業の宣伝機関だということです。
2016.05.14
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東京五輪招致で国際陸連関係者に送金…仏で捜査フランス検察当局は12日、2020年東京五輪・パラリンピックの招致活動について声明を発表し、日本側が13年に国際陸上競技連盟のラミン・ディアク前会長の息子に関連する口座に計280万シンガポールドル(約2億2000万円)を送金していたことを確認し、捜査を始めたことを明らかにした。声明によると、送金は13年7月と10月の2回に渡って実行された。日本の銀行口座から、ディアク氏の息子が関わるシンガポールの会社口座宛てだった。明細には「2020年東京五輪招致」と記されていた。仏当局は昨年12月、ロシア選手のドーピング問題を巡ってディアク氏の汚職を捜査していた際に送金の事実を把握したとしている。---正直なところ、「まさか」ではなく「やっぱり」というのが感想です。この種のことはあるのだろうと思っていましたから。ただ、どうせもみ消されてしまって、司法の手でメスが入れられるようなことは起こらないのだろうとも思っていましたが、おそらくFIFA疑獄で何人もの逮捕者が出て以降、もはやスポーツ界はこの種の不正行為の聖域ではなくなったのでしょう。当然のことです。何しろ検察当局が声明というのだから、すでに具体的な証拠が挙がっているわけです。これからどんな展開になるのかは分かりませんが、逮捕者が出るのかどうか、特に贈賄側、つまり東京にオリンピックを呼び寄せたい側ということになるでしょうが、ここにどれだけ司法のメスが入るのか、大いに注目したいところです。JOC側は、さっそく火消しに必死ですが、非常に怪しい。東京五輪招致「コンサルタント料」海外送金認める2020年東京五輪・パラリンピック招致委員会(14年1月解散)からシンガポールの口座に多額の資金が振り込まれ、フランス検察当局が汚職などの疑いで捜査していることを受け、招致委理事長だったJOCの竹田恒和会長は13日、「コンサルタント料であり、問題のない手続き」との見解を明らかにした。JOCによると、口座名義は招致活動のコンサルタントのイアン・タン氏が代表を務める「ブラックタイディングス」。招致が決まった13年9月のIOC総会前の7月に9500万円、総会後の10月に「勝因分析」の対価として1億3500万円の計2億3000万円を招致委から直接送金した。竹田会長は招致計画作成や招致演説の指導、ロビー活動などの業務委託やコンサルタント料であると説明。ブ社はアジアや中東の情報分析が専門という。 英紙ガーディアンは、タン氏が国際陸上競技連盟のラミン・ディアク前会長の息子のパパマッサタ氏と「関係が近い」と指摘。この送金がセネガル人でIOC委員を務め、アフリカ票のとりまとめに影響力があったディアク氏側に流れたと報じている。竹田会長はタン氏とパパマッサタ氏の関係を「我々はまったく理解していない。現時点で確認もとれていない」との認識を示した。---送金の事実自体は否定しようがないので認めたのでしょうが、それは正当なコンサルティング料だと言っているわけです。が、正直なところ、タン氏とパパマッサタ氏の関係を「我々はまったく理解していない」というのは、白々しいとしか思えません。私は詳細は知りませんが、その程度の人間関係の事情も知らないでコンサルタントを選定するなんて、どう考えてもあり得ないでしょう。しかも、問題のコンサルタントの所在地はシンガポールの公営住宅の一室で、社名の表示等も一切なく、実体のないペーパーカンパニーである可能性が濃厚とのことです。ただ、まあ東京オリンピックだけの不正、とも思えませんけど。近年のオリンピック招致は、みんな同類でしょう。この際だから、関係者はみんないったん獄につながれる、オリンピックの招致はやり直す、あるいは思い切ってオリンピックは1回休みくらいの荒治療がなければ、体質改善など望めないように思います。
2016.05.13
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堀江貴文氏、パナマ文書報道に「無駄な税金納めないのは普通」実業家のホリエモンこと堀江貴文氏が9日、世界を騒がせているパナマ文書で高額所得者たちの所得逃れが次々と明らかになっていることについて、ツイッターで「無駄な税金納めないのは普通」と持論を述べた。堀江氏は、パナマ文書の分析で、楽天の三木谷会長が1995年に英領バージン諸島の法人の株主になっていたことが明らかになったという報道に噛みついた。「この報道に意味あんの?こいつら馬鹿?」と口撃した堀江氏。続くツイートでは三木谷会長の報道から離れて「パナマ文書のどこにニュースバリューがあるのかさっぱりわからん。普通に個人として無駄な税金納めないのって普通じゃね?」と、世界を騒がせている文書報道自体に疑問を投げかけた。「納税は国民の義務」などと反論したリプライには「ロクに納税してねー奴がほざくな笑」と反撃。さらには税金対策について「みんなやろうと思えばできるやろ。単に馬鹿なだけだろ笑」と徹底した持論を展開した。---まあ、何を言おうが、今は一私人の戯言ではあります。しかし、この人物が一度は自民党の支援で国会議員に立候補していた、という事実に慄然とするものがあります。もし、この発言が政治家によるものであったなら、絶対許されないでしょう。もっとも、政治家になっていたら、さすがにここまでの発言は控えていたかもしれませんが。無駄な税金は納めないのは普通、ということですが、その意味が「税金を無駄な使われ方されるなら払いたくない」ということなら、それは分かります、感情としては。ただ、現在の国際社会において、国家という枠組みが必要であり、その枠組みを構築して維持するにはお金がかかることは自明です。何か特別な財源があるのでなければ、その費用は税金でまかなうしかありません。どんなに効率的に行政運営を行ったとしても、「巨額」と表現するしかない費用がかかることは、言うまでもありません。それとも、ホリエモンは政府や行政組織、あるいは国家という枠組みを否定する無政府主義者なのでしょうか。それはそれで、一つの考え方ではありますが、無政府主義で上手く行くようには思えないし、ホリエモンが無政府主義者であるようにはどうも見えません。国家は必要だが税金は払いたくない、だとしたら、それは矛盾というものです。それをやっていくと、結局発展途上国のように、直接税は実質的にほとんど徴収できず、間接税だけで国家財政が成り立つ、という事態になってしまいます。そのとき、消費税は何パーセントになるのか。20パーセントか30パーセントか。税の逆進性も大いに問題になります。まあ、富裕層にとっては、そういう税制のほうが都合がよいのでしょうが。そしてもう一つ、一連のタックスヘイブンに関して、多くの人がもっとも反感を抱いている点は、おそらく、自分たちは源泉徴収で節税の余地など一切ないにもかかわらず、より多くの税金を払わなければならないはずの高所得者がこのような節税を行っている、という点でしょう。とりわけ、政治家によるこのような課税回避(日本では、これまでのところ政治家の名前は浮上していませんが)が多くの人の怒りを買うのは、そのような公平性の問題からです。いずれにしても、まあホリエモンが何をほざこうが、一連の報道には意味があるし、ニュースバリューもあることははっきりしています。
2016.05.12
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オバマ大統領 広島訪問へ 米現職大統領で初日米関係筋によりますと、アメリカのオバマ大統領は今月下旬に開かれる伊勢志摩サミットに出席したあと、27日に現職のアメリカ大統領として初めて被爆地・広島を訪問することを決め、日本政府に伝達しました。安倍総理大臣はオバマ大統領の広島訪問に同行する方向で調整に入りました。(以下略)---ここまでいろいろな動きが表面化していて、「やはり広島訪問はやめました」ということは、もうないだろうと思っていましたが、オバマ大統領の広島訪問が決まったようです。安倍の「外交成果」の一つにされるのも癪ですし、そのために謝罪を早々に封印してしまったことも、不満はあります。が、それを差し引いてもなお、米国の現職大統領の広島訪問は大いに意義あり、と思います。もとより、オバマ自身に「大統領として広島を訪問したい」という強い意思があったことは明らかです。が、それを実現させるために、大統領当選から8年近い年月を費やし、自身に再選に関する懸念が不要になるときまで待たなければならなかった。それだけ、米国における核兵器への信仰が強く、広島・長崎への原爆投下を批判的に見ることへの反発が強い、ということです。その中で、あえて広島訪問という信念を貫き通した英断は、高く評価しなければなりません。ただ、現職大統領としての広島訪問だけでも、これほど大変なのですから、核廃絶の実現となると、これはもう気の遠くなるような難事業だと言わざるを得ません。そこあえて先鞭をつけようとしたのは、素晴らしいことです。残念ながら、新たに核兵器を持ちたがって仕方のない国もある。下手をすると、日本もこれからその一国に名乗りを挙げかねないご時勢になってきましたが、そのような動きに釘を刺すという意味でも、米大統領の広島訪問には大いに意義ありです。それにしても、核兵器というのは、ひとたび手にしてしまい、そこに安全保障を頼ってしまうと、そこから離れるのは容易なことではないようです。被爆地を大統領が訪問する、という、たったそれだけのことすら、核抑止力を礼賛する勢力の反発を恐れなければならないのですから。一度持ってしまったら、もう後戻りが出来ない、恐ろしいことです。日本がそのような方向に進むことがないよう、祈るばかりです。
2016.05.11
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「ソメイヨシノは韓国原産」のトンデモ論を暴く…それは「イタチがカナブンと交尾、サンマを産む」に等しい!?">「ソメイヨシノは韓国原産」のトンデモ論を暴く…それは「イタチがカナブンと交尾、サンマを産む」に等しい!?春になると韓国マスコミは毎年こぞって「ソメイヨシノは韓国原産」という主張をかかげる。ソメイヨシノは韓国の済州島に生える「王桜」と同一であり、日帝が盗んだ-などと主張するのだ。この説は度々否定され、遺伝子検査でもソメイヨシノと王桜は別種との結果が出ている。それでも「起源」に固執する韓国の人々は、近年ついに「日本には王桜=ソメイヨシノの自生地がない。韓国には自生地があるから、ソメイヨシノは韓国起源だ」と声高に主張し始めた。ソメイヨシノは、エドヒガン系の桜と、日本固有種のオオシマザクラを交配させた園芸品種で、江戸時代に誕生した。その特徴の一つが「自家不和合性」だ。ただ、自家不和合性は常に100%絶対というわけではない。何らかの天変地異や奇跡的な環境変化で、ソメイヨシノの「自家不和合性」が打破されたと仮定しよう。その結果、自分のクローンたる二世を生み出せるのか。結果はやはり「否」だ。メンデルの遺伝の法則では、両親の遺伝情報は子の世代で発現するかどうかにかかわりなく保存され、次世代に伝えられる。ソメイヨシノはそもそもがエドヒガン系とオオシマザクラを交配させた「雑種の1代目=子」なのだ。2代目=孫になった時点で、親の代では隠れていた祖父母のエドヒガン系とオオシマザクラの持つ劣性遺伝子情報が発現する。専門用語で「雑種強勢」と呼ばれる現象も無視できない。雑種の1世代目は両親の良いところばかりを受け継ぐが、2世代目、3世代目では逆の悪い面が出てくる。2世代目は決して1世代目のクローンたり得ないのだ。つまり、韓国マスコミの一部が主張する「ソメイヨシノは王桜であり、韓国では自生している」という説は、イタチがカナブンと交尾をしてサンマを産んだと言うに等しい。(要旨・以下略)---韓国の一部マスコミが、ソメイヨシノは韓国起源と主張しているそうですが、引用記事の言うとおり、それは明らかに間違っています。引用記事(要旨)は、一箇所を除いておおむね正しいものです。ソメイヨシノはエドヒガン(エドヒガン「系」とあるのは、エドヒガンには園芸品種が多数あり、そのどれか、ということ)とオオシマサクラの雑種であることが、遺伝子の研究からほぼ確かめられており、済州島の王桜とは別系統です。済州島にはエドヒガンは自生するものの、オオシマサクラは自生しないので、この両者が済州島で自然に交雑する可能性はありません。ソメイヨシノは引用記事が説明するように、実生からは育たず、挿し木でしか育たない園芸植物なので、「自生」することもあり得ません。ただし、近年の、より詳細な遺伝子研究によると、ソメイヨシノの片親であるオオシマザクラは、純粋のオオシマザクラではなくオオシマザクラとヤマザクラの雑種である可能性が高い、とのことです。王桜とソメイヨシノを同一種と最初に考えたのは韓国人ではなく、戦前の日本人植物学者、小泉源一です。王桜の一部の個体ががソメイヨシノとよく似ていることから、そのように考えたようです。DNA鑑定という手法がなく、形態の比較からしか近縁関係の推定ができなかった時代には、仕方のないことだったでしょう。王桜もどうやら雑種らしく、その元になったのは、最近のDNA研究によるとエドヒガンとヤマザクラまたはオオヤマザクラと推定されているとのことです。つまり、ソメイヨシノと王桜は、確かに起源は異なるのですが、どちらもエドヒガンを片親とする(ソメイヨシノはエドヒガンの園芸品種を起源とする人工的な園芸品種、王桜はエドヒガンの野生原種を起源とする自然発生の雑種)、いわば異母兄弟の関係です。外見がよく似ているのも当然でしょう。いずれにしても、同じバラ科サクラ属という、きわめて近縁な種類同士の話です。ところが、それが産経新聞にかかると、「ソメイヨシノは王桜であり、韓国では自生している」という説は、イタチがカナブンと交尾をしてサンマを産んだと言うに等しい。のだそうです。いや、恐れ入りました。等しいわけないだろが(笑)イタチ(脊椎動物門哺乳綱)とカナブン(節足動物門昆虫綱)とサンマ(脊椎動物門魚綱)という、とてつもなく離れた動物が交雑できるわけがないという話と、バラ科サクラ属という、きわめて近縁同士の植物の交雑の話が、何故同列になるのか、さっぱり分かりません。分岐年代で言えば、サクラ属の各種の分岐年代は、せいぜい数十万年前なのに対して、哺乳類と魚類(硬骨魚類)の分岐年代は数億年前、脊椎動物と節足動物の分岐は、それより更に古い年代(5億年以上前)です。桁が3つ違う。想像するに、「おおむね正しい」と私が評したソメイヨシノの起源と自家不和合性、メンデルの法則、雑種強勢の説明部分は、その中身を理解しないまま、この記者が何かの資料の丸写ししただけなのではないでしょうか。だから、「つまり~イタチがカナブンと交尾をしてサンマを産んだと言うに等しい」という頓珍漢な「例え」が頓珍漢であることに気がつかない。あるいは、その程度の理解力もない読者を対象に、比較に無理があることを知りながら煽ったのかもしれないですが。韓国の一部で主張されているという「ソメイヨシノは韓国起源」という説は、確かにDNA鑑定ができる現在となってはトンデモの類です。しかし、それに対して「イタチがカナブンと交尾をしてサンマを産んだと言うに等しい」などという無茶苦茶な例えを持ち出してしまう産経新聞は、それ以上のトンデモです。およそまともな商業紙の物言いではなく、ネトウヨのアジビラ以外の何物でもありません。余談ですが、産経の言い分からふと連想したのは、戦時中の「輜重輸卒が兵隊ならば、蝶々やトンボも鳥のうち」という戯れ言葉。要するにそのくらい兵站というものを、末端の兵士ですら軽視して馬鹿にしていたわけです。その結果が、南方戦線における、見るも無残な飢餓地獄だったわけです。産経の好きなように日本の舵取りをさせたら、同じ轍を踏みそうです。まあ、でもだいぶ時期外れになってしまいましたが、今年もソメイヨシノの写真など。梅が咲くと春遠からじ、その次にサクラ、ハナミズキ、ツツジ、サツキ、そしてアジサイ。東京あたりだと、2月後半くらいから6月まで、何か咲いている。今は、ツツジが終わってサツキ(これもツツジの一種だけど)が咲き始めたところです。
2016.05.10
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北方領土「新アプローチで交渉進める」 日ロ首脳会談安倍晋三首相は6日午後、ロシア南部の保養地ソチでプーチン大統領と会談した。両首脳は北方領土問題や平和条約の締結問題をめぐり、双方が受け入れ可能な解決策の作成に向けて「新たな発想に基づくアプローチで交渉を進める」ことで一致。9月2、3日に首相がロシアのウラジオストクを訪問し、再び首脳会談を行うことも確認した。日本側の説明によると、両首脳は外務次官級による平和条約締結交渉を6月に開催することでも一致。会談後、首相は記者団に「平和条約について、今までの停滞を打破する突破口を開く手応えを得ることができた。2人で未来志向の日ロ関係を構築していく中で解決していこうという考えで一致した」と語った。---新たな発想に基づくアプローチって、具体的にはどんなことでしょうね。国後・択捉は諦めて歯舞・色丹の2島返還を求めるしか、現実的な実験の手段はないと思うのですが。しいて言えば、それに加えて国後・択捉両島(あるいはその一部)で、何らかの日本の特権的地位を認めてもらう、たとえば関税上の優遇措置とか、自由港とか、租借地とか、渡航者のビザ免除(これは今でもビザなし訪問団というものがあるが)とか、そのあたりが限界でしょう。もちろん、日本が何がしかのお金を支払うことになる。まあ、安倍がもし、2島返還で手を打つとしたら、その点だけは安倍を見直します。でも、産経やネトウヨ系を支持母体とする安倍が、そこまで思い切った判断をできるでしょうか。早くも産経新聞が、「2島返還なんかで手を打つんじゃねーぞ」という社説を掲げています。北方領土交渉 「新発想」でも原則堅持を安倍応援団の産経やネトウヨ層を敵に回して2島返還に踏み切るかどうか、もし踏み切った場合に、安倍応援団の産経や産経お抱え文化人、ネトウヨなどが安倍政権にどういう態度を取るのか、見ものではあります。いささか予断を含みますが、北方領土を「買い戻す」ために何らかのお金を払うこと自体、産経やネトウヨは怒り狂うのではないでしょうか。盗人に追銭か、と。2島じゃダメだ、4島を直ちに返せ、金など払うべきでない、無条件即時返還を要求する、と、言うのは自由です。が、ロシアがそれに従うわけがない。産経やそのお抱え文化人の主張に従っていて、北方領土が返還されることは、未来永劫絶対ないでしょう。ロシアという国が消えてなくなりでもしない限り。いや、ソ連という国が消滅したときも日本は「4島返還」と叫び続けることで返還の機会を逃していますから、多分ロシアが倒壊するときだって、北方領土返還の有効な手を打てないままで終わるでしょう。それに、ロシアが消えてなくなるような事態が生じるとき、日本が安泰かどうかも分からないし。
2016.05.09
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※少々汚い話題ですのでご了承ください。なぜ韓国のトイレには便座横にごみ箱があるのか? 外国人に「不衛生」と言われ、撤去の動きも…韓国のトイレにあって日本のトイレにないもの。それが便座の横に鎮座するごみ箱だ。「トイレットパーパーはごみ箱へ」と注意書きされていることもあり、臀部を拭き取り、汚物がこびり付いた紙をここに捨てろということだ。韓国を訪れた外国人が驚く習慣の一つで、「見た目が悪く、不衛生だ」と一部韓国人にも評判が悪い。なぜ、こんな習慣があるのか-。韓国製トイレットパーパーは水に流れないとでもいうのか-。一方で、「ごみ箱のないトイレ」をと撤去する動きも広がり始めている。韓国は、2002年のサッカーW杯の日韓共催を機に、公共トイレの整備が進んだこともあって、外国人も抵抗なく入れるトイレを至る所で目にし、トイレ探しで苦労させられることはあまりない。一方で、辟易させられるのが、この便座の横のごみ箱の存在だ。1990年代に留学した際、最も驚かされた習慣の一つだ。それはいまもあまり変化がない。古めの公衆トイレは言うに及ばず、新しめのオフィスビルなどのトイレにも、便座の横に大小さまざまなごみ箱が設置されていることが多い。おまけに、ふたがないのがほとんどで、見たくなくとも、他人が拭き取った白いトイレットペーパーに付いた異物が目に飛び込んでくる。このごみ箱に自分が拭いた紙を捨てるのに非常に抵抗があった。「紙は便器に流さず、ごみ箱に」と注意書きされていることもあり、便器に紙を流すというありふれた行為をするのにも、なんだか罪悪感を感じてしまう。違和感を抱いていたのは、記者だけではなかYouTubeには、「Korean Toilet Paper」という動画がアップされ、24万回近く再生されていた。韓国紙、中央日報は以前、この動画や、「韓国人はふたのないごみ箱に汚物が付いたトイレットペーパーを捨てる。本当に気持ち悪い」といったインターネット上の外国人からの“苦情”を紹介。同紙は、中国や一部の南米の国を除いて、便器の横にごみ箱を置く国はほとんどなく、「韓国独特の文化だ」と指摘する。(要旨、以下略)---韓国の「欠点」があると見れば、何にだって飛びつくのが産経新聞というわけです。そこには、それ以外の国はどうなのか、という冷静な視点はありません。この記事を書いた桜井紀雄という記者は、トイレでごみ箱に自分が拭いた紙を捨てるのが「1990年代に留学した際、最も驚かされた習慣の一つ」「非常に抵抗があった」のだそうです。失礼ながら、なんとナーバスな人だろうか。引用記事にも、さりげなく「中国や一部の南米の国を除いて、便器の横にごみ箱を置く国はほとんどなく」とあります。そうです、別にそれは韓国だけの習慣ではない。そもそも、日本国内にだって、ティッシュを便器に流せない(流してはいけない)トイレはあります。それは、山小屋。山小屋に下水道はありません。大小便は、時間とともに微生物が分解しますが、山では低温のため微生物の活動が鈍く、自然状態では分解が遅々として進みません。以前は、山小屋のトイレは垂れ流し式ばかりで、富士山なんか、登山者の数が多いので、それはそれはひどい状態だったといいます。近年はタンクに貯蔵して温度を保ち、微生物による分解を促進する方式のバイオトイレが増えてきましたが、まだまだ垂れ流し式も少なくありません。バイオトイレにしても垂れ流し式にしても、微生物は大小便を分解はしますが、ティッシュは分解しません。そのため、ティッシュはいつまでも残っている。だから、山小屋のトイレでティッシュを便器に捨ててはいけない。ゴミ箱に捨てなくてはいけません。で、日本ですらそういう例があるわけですが、先進国以外の外国には、便器にティッシュを流せない国が相当広範囲に存在します。引用記事は、「一部の南米の国」なんて書いていますが、私の経験則で言えば、それは「一部」ではない。ほぼすべてのラテンアメリカの国がそうです。メキシコ、ペルー、ボリビア、チリがそう。アルゼンチンは、1泊しかしていないのでよく覚えていませんが、検索したところ、やはりティッシュは便器に流さずにゴミ箱に捨てるようです。行ったことはありませんが、ブラジルも同様とのことです。これらは、下水道の配管が狭く、詰まり易いためです。それ以外の国の状況は知りませんが、先進国以外はほとんど同様であろうことは推して知るべし、です。記事には「中国」とありますが、調べた限り、一部の日本人が「親日」と絶賛する台湾でも、トイレの状況は同様とのことです。で、そもそもラテンアメリカ諸国では、トイレにティッシュが流せるかどうかとか、そんな話のはるか以前の段階なのです。ホテルは別にして、公共施設(バスターミナル、駅、市場など)のトイレは、まあ日本のトイレに慣れきっている人から見れば、想像を絶するものです。まず、ティッシュが備え付けられている例は稀です。そして、トイレ自体は洋式なのに、便座がない例がすごく多い。あっても、ちょっと座りたくないような状況の場合も多い。ドアのないトイレも珍しくありません。私は男だからまだしもですが、女性は辛いかも知れません。緊急事態以外は、大きいほうは極力宿で済ましておくようにするのですが、それでも1日外出していればやっぱり外でトイレに行かざるを得ないことはあります。米国などは、これは防犯上の理由でしょうが、トイレのドアはあるけれど、その幅が極度に狭い、つまり上と下が丸見えのドアという例はよくあります。あれも日本の標準から見れば衝撃的かもしれませんが、ラテンアメリカからの帰路だったら、全然、まったくどうってことはない。もっとも、日本だって公園などのトイレは、時々すごいことになっている例はあります。そもそも、日本だって、私が中高生の頃までは、公衆トイレはきれいなものではありませんでした。とても入れないような状況は珍しくなかったし、都営地下鉄の駅トイレにはティッシュが備え付けてありませんでした。代わりに、トイレの入口に、ティッシュの自動販売機があった。旧国鉄や旧営団、各私鉄の駅はどうだったかは、よく覚えていませんが、旧国鉄の列車内トイレにはさすがにティッシュはありました。その代わり、汚物は垂れ流し式でしたね。「停車中は使用しないでください」というやつ。流すと、下に線路が見えたり。あれがなくなって貯蔵式になったのはいつからか、正確な記憶はないものの、1990年代以降だろうと思います。鉄道どころか、飛行機ですら、かつてはトイレの汚物は空中で投棄していた時代があったようです。かつて、と言っても別にプロペラ機の時代ではない、ジェット機時代に入って以降の話です。韓国のトイレで、ティッシュをゴミ箱に捨てる程度のことで吹き上がってしまうような人は、こういうことについて、何も知らないのでしょうし、そもそもそんな人は、海外(一部先進国を除く)に行く資格も能力もない、と言うしかないでしょう。
2016.05.08
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「安倍首相は『9条改正』にこだわらず」 自民・高村副総裁、民進のレッテル貼りに反論自民党の高村正彦副総裁は6日、安倍晋三首相が自民党総裁として任期が切れる平成30年秋までに憲法改正の国会発議を目指す考えを示していることについて「(戦力不保持などの)9条改正をやりたいといっているのでなく、理解が得られやすいところを少しでも行い、憲法が不磨の大典でないことを事実として示しておきたいということでないか」と述べた。訪問先の北京で同行記者団に語った。憲法改正をめぐっては、民進党の岡田克也代表が「首相は9条を改正し、集団的自衛権を際限なく行使可能とするに違いない」として、安倍政権下の憲法改正に応じない考えを示している。高村氏は、岡田氏の過剰なレッテル貼りに反論した形だ。高村氏は、「国防軍」の明記などをうたった自民党の憲法改正草案について「(野党時代に)たたき台として示した」と指摘。「衆参両院の憲法審査会で、実際に改正課題になっているところを話し合い、(草案を)丸めていく」とも語り、草案に固執せず与野党の協議を重視する考えを示した。---見え透いたウソにもほどがあります。最初の憲法「改正」でどこまで踏み込むのかはともかく、それはあくまでも、国民を憲法改正に慣れさせることで次なる「改正」をやりやすくする目的であって、安倍が最終的に改憲で目指しているのは9条改正(もちろん、それが「改正」点のすべてではないにしても)であることは明らかです。また、これを報じる産経新聞もまた、例によって自民党御用新聞ぶりがあからさまで、「岡田氏の過剰なレッテル貼りに反論した形」などとふざけたことを書いているけれど、現に自民党の憲法改正草案には9条を変えて国防軍を設置すると明記しています。「たたき台」と言おうが「固執しない」と言おうが、それが自民党として目指したい憲法の内容だ、ということです。そして、安倍自身がほんの3ヶ月前に、9条を変えたいと予算委員会で公言し、産経はそれを礼賛する記事を書いています。安倍首相、憲法9条改正の必要性に言及首相は戦力の不保持を宣言した憲法9条2項について「7割の憲法学者が自衛隊について憲法違反の疑いを持っている状況をなくすべきではないか、という考え方もある」と述べ、改正の必要性に言及した。いったいどこが、「9条改正をやりたいといっているのでなく」なのか?岡田の「首相は9条を改正し、集団的自衛権を際限なく行使可能とするに違いない」は、この安倍の答弁から導き出される当然の予測です。どこにも「過剰なレッテル貼り」などありません。高村も産経新聞も、見え透いたウソは大概にしろと言いたいですね。
2016.05.06
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一昨日5月3日は憲法記念日でした。その日、私は乗鞍岳に行っていたので、集会に参加したり、ブログの記事を書いたりはしませんでしたが、もちろん、私は現在の日本国憲法をとても大事に思っている人間です。憲法施行69年 9条改正こそ平和の道だ 国民守れない欺瞞を排そう日本国憲法は、施行から69年を迎えた。現憲法は、一度も改正されていない。それは内容が完全だからというわけでは、決してない。憲法と現実世界の乖離は、年々、大きくなるばかりだ。その最たる分野が安全保障である。戦後日本の平和を守ってきたものは何か。これを「9条」だとみなすのは大間違いだ。突き詰めれば、自衛隊と、日米同盟に基づく米軍の抑止力に行き着く。抑止力の役割を理解しようとしない陣営は、「戦力不保持」をうたう9条を理由に、国民を守るための現実的な安全保障政策をことごとく妨げようとしてきた。実情はまるで、日本を脅かす国を利する「平和の敵」である。真に安全保障に役立ち、国のかたちを表す憲法のあり方を論じ合うことが急がれる。主権者国民の手によって憲法が改正され、自らを守り抜く態勢を整えなければならない。そのことが、子々孫々まで日本が独立と平和を保ち、繁栄する道につながっていく。極めて残念なことに、安全保障をめぐり、現行の憲法は欺瞞に満ちている。前文は、「日本国民は、(略)平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」とうたっている。だが日本の近隣には、公正と信義の発揮を期待できる「平和を愛する諸国民」ばかりがいるわけではない。~前文だけではない。9条は日本の防衛力に過剰な制限をかけている。政府の憲法解釈は、自衛のための日本の武力行使は「必要最小限度」としている。このことが自衛隊に、「専守防衛」しか認めない政策につながっている。一方で、現代の国家を守り抜くには、領土・領海・領空を守る力に加えて、核抑止力や侵略国自体へ反撃する力も欠かせない。(以下略)---毎度おなじみの産経新聞の言い分ですが、おおむね安倍政権の本音を代弁する内容、ということになるのでしょう。確かに、日本国憲法が完全無欠とは、私も思いません。しかしながら、少なくとも安倍政権や産経新聞が変えようとしている方向よりは、今の憲法のほうがはるかにマシであると私は確信しています。戦後日本の平和を守ってきたもの9条ではなく、自衛隊と日米同盟に基づく米軍の抑止力だと産経は言います。しかし、本当にそうでしょうか。戦前の日本は、世界有数の強力な軍隊を持ちながら、平和を守るどころか、10年ごとに戦争に参加して、結局主要都市を焼け野原にして、300万人以上の犠牲者を出すことになってしまいました。世界有数の軍隊は、日本を守るために機能するのではなく、無謀な戦争に踏み出して国家を破滅させることになりました。それに対して、戦後の日本は、戦争に直接参加したことは一度もなく、戦死者を出すこともありませんでした。それが自衛隊と日米同盟のおかげだ、というのなら、軍隊を持ち、米国と同盟関係を結ぶすべての国が、この間に日本同様に戦争に参加することも戦死者を出すこともなかったはずです。しかし、現実は違います。NATO加盟国やその他米国と安全保障条約を結ぶ国々の中には、第二次大戦後戦争に加わって多くの戦死者を出した国が数多くあります。その中で、日本が戦争に参加することもなく戦死者を出すこともなく70年間を過ごしてきた、その歯止めとして憲法第9条が大きな役割を果たしてきたことは明らかです。また、世界には米国と(旧ソ連や中国とも)軍事同盟を結んでいない国が数多くあります。というより、国の数でいえば軍事同盟を結んでいない国(非同盟諸国)のほうがずっと多いくらいです。では、それらの国々は戦争に巻き込まれっぱなしか、軍事大国の侵略を頻繁に受けているか、と言えば、明らかに違います。確かに、現状、完全非武装で平和と安全が守れるかというと、その点はいささか心もとないと私も思います。現状の国際情勢の下で、自衛隊を解散すべきだとは、私は思わない。しかし、外国からの急迫不正の侵害を許さない、攻撃を受けたらそれを撃退するために必要な防衛力は、それほど大きなものではありません。更に、この社説には恐ろしいことが書いてあります。政府の憲法解釈は、自衛のための日本の武力行使は「必要最小限度」としている。このことが自衛隊に、「専守防衛」しか認めない政策につながっている。一方で、現代の国家を守り抜くには、領土・領海・領空を守る力に加えて、核抑止力や侵略国自体へ反撃する力も欠かせない。侵略を受けたら、それを撃退するだけじゃダメだというのです。相手国に直接攻め込め、と言うのです。それが「国家を守り抜く」ことだというのです。しかし、それをやれば相手は屈服するんでしょうか?まずしないでしょう。むしろ、怒りをたぎらせて、必死で再反撃するでしょう。まさしく泥沼の戦争になります。それが「国家を守り抜く」だって?国家の体面と自尊心は守るかもしれないけれど、国民の命を危険にさらすことになるのは明らかです。必要最小限度を超える武力は、「国を守る」という最小限の行為以外の余計な軍事行動を招く元凶であり、平和と国民の命を守る上で、害悪にしかなりません。
2016.05.05
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前回の続きです。進むか引き返すか、迷ったんですけど、天気が基本的に下り坂ということ、立って歩くのが難しいくらいの烈風であることから、結局ここで引き返すことにしました。ちょっと残念ですが、乗鞍なら、また来る機会もあるでしょう。しかし、この烈風の中、よくスキーができるなあと、感嘆してしまいます。もっとも、私の見る限り、多くのスキーヤーがいたけれど、頂上稜線まで来た人は少なかったです。写真に写っている人たちも、ほとんどこの先までは行っていません。登ってきた道のりと、その向こうに北アルプスが見えます。笠ヶ岳、双六岳と槍穂高連峰。槍穂高連峰。中央左寄りの鋭鋒が槍ヶ岳です。その右が奥穂高と前穂高。槍ヶ岳の左手前に焼岳も見えます。旧コロナ測候所と、その向こうに笠ヶ岳・双六岳。風が強くて、昼食を食べ損ねたので、どこか風の当たらないところで昼食を、と思ったら、乗鞍岳肩の小屋があるじゃありませんか。とりあえずここに向かいます。ちなみに、この肩の小屋から登るのが、無雪期の正しい登山道です。今は関係ないけど。で、肩の小屋の前で昼食を食べたのですが、風は、やっぱり強かったです。ただ、さすがに山頂直下の立っていられないほどの強さではなかったけど。何とかカップヌードルを倒してしまう最悪の事態は避けられましたけど、ふたを開けたとたんに、そのふたが飛んで行きそうになりました。岩に引っかかったので回収できましたけど。前夜に沸かしたお湯では、テルモスの保温ポットでも湯温が下がってしまい、若干固い麺になってしまいました。で、昼食のあとは、例によってケーナ。この強風でも、吹きました。もちろん、風下に体を向けて、ですけどね。3曲ほど吹きました。風は強いけど、やっぱりゴールデンウィーク、10分以上素手でも、そんなに冷たくはないのです(もちろん、冷たくないわけではないけど、問題なく耐えられるし、指も回ります)。気温は氷点下になるかならないか、程度でしょう。このまま下るのはもったいなくて、小屋の近辺を少しウロウロします。ここから山頂まではごくわずか(下りは、10分もかかっていない)なので、風が収まったら登り返してみようか、なんて思いつつ、結局風が収まることはありませんでした。風が収まるどころか、雲行きがいよいよ怪しくなって来ました。諦めて下山にかかります。登りは、ほとんど乗鞍山頂を正面に見る感じで最短距離を登りましたが、実はそのルートを登る人はそんなに多くなくて、多くはもっと右よりのコースを取っていました。登りと下りでまったく同じルートでも面白くないので、私も下りはそちらのコース(下りなので左より)を取ってみました。もっとも、くだりはそのコースはあんまり人がいませんでしたけど。(だって、山スキーの人たちは、下りはみんなめいめい好きなところを下るから)空と雪の境界線がよく分からなくなってきました。のぼりは、位ヶ原から山頂手前まで、2時間もかかったけど(風がなくて、もっと早く昼食を食べていれば、30分は早くついたと思う)、下りは、体力的にまだまだ余裕があったので、早い早い。肩の小屋から位ヶ原山荘まで、1時間もかかりませんでした。写真を撮ったりせずにただ下っていたら、ひょっとして30分で着いたかも。シリセードで下山している人を追い抜いちゃっいました。でも、スキーにはかなわないですけどね。どんどん下って、ダケカンバ帯まで着ました。穂高連峰が、もうじき隠れてしまいます。位ヶ原の直上まで来ました。このあたりが森林限界(高木限界)になります。亜高山帯針葉樹林から、ダケカンバ帯を経て、ハイマツ以外の木(高木)が消えるのが、中部地方だと、だいたい2300mから2800mくらいにかけてです。雪の少ない南アルプスだと、2700-2800mくらいが高木限界ですが、北アルプスは雪が多いので高木限界もそれより低くなります。乗鞍のこのあたりだと、2400mから2500mにかけて、というところでしょうか。位ヶ原と穂高連峰。また来たいなあ。松本電鉄新島々駅まで戻ってきました。行きは早朝だったので、松本-新島々間はバスでしたが、帰りは電車。運賃は電車のほうが70円安かった。これで、今シーズンの雪山登山は多分すべて終了です。ゴアテックスの雨具とザックは夏冬兼用で使っていますが、ピッケル、アイゼン、冬用登山靴、ウールの帽子と手袋、手袋のシェルなどは、12月までしばらくお休みかな。今シーズンの雪山は、12月下旬上高地、1月白毛門、2月丹沢塔ノ岳と中央アルプス木曽駒が岳(敗退)、3月赤岳、5月乗鞍岳と、結局6回登りました(塔ノ岳はアイゼンもピッケルも使っていませんが)。
2016.05.04
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夜行日帰りで、北アルプス最南端の山、乗鞍岳に登ってきました。リバイバル特急あさま号・・・・・・・ではなく快速ムーンライト信州です。乗ろうと思っても指定券が全然取れなかったのですが、久しぶりに指定券が取れました。多分、乗るのは7~8年ぶりでは。189系も、果たしていつまで現役でいられるしょうか。もっとも、今も多客期の臨時特急などではよく遭遇しますけどね。翌朝、乗鞍の登山口は、この時期位ヶ原山荘ですが、そこまでバスを3本乗り継いでいかなくてはなりません。その3本目の乗り継ぎ待ち、乗鞍高原観光センター前から、乗鞍岳を撮影しました。桜が咲いています。(ソメイヨシノではないけれど)このあたりで標高1500m以上あるのですが、すでに雪はまったくありません。1500mというと、上高地が同じくらいの高さですが、上高地は、例年ゴールデンウイークには多少は雪が残っているものですが・・・・・・。この時期の乗鞍岳登山口、位ヶ原山荘前に到着、さすがにここは雪があります。標高2350mくらいです。夏から秋にかけては、更に高い2700mの畳平までバスが行きます。バスは3台、登山者はかなり多かったのですが、その大半は山スキーで、スキーもスノボもない純然たる登山者は少数派でした。雪の量は1mあまり、というところでしょうか。この時期に乗鞍に来るのは初めてなので正確なところは分かりませんが、例年よりは雪は少ないようです。天気はまだ晴れです。乗鞍に向けて歩き始めます。目指す乗鞍岳は目の前。穂高連峰が背後に姿を現しました。左が奥穂高、吊尾根を挟んで右が前穂高です。槍ヶ岳はまだ隠れています。このあたりから若干うす曇で日がかげり始め、風が強くなり始めました。でも、まだまだ視界はあります。山頂付近のアップ。夏とは違い、この時期に定まった登山道はありません。登れるところならどこを登ってもいい。私は、ほぼ、山頂への最短距離を登りました。旧乗鞍コロナ観測所。今はコロナ観測は人工衛星に取って代わられ、自然科学研究機構乗鞍観測所になっています。かつては冬も人が常駐していたようですが、今は冬季は閉鎖のようです。この観測所が、海抜2800mくらいです。緩やかな斜面ですが、だいぶ登ってきました。山頂までもうちょっと。しかし、このあたりから、風はかなり猛烈になってきました。山頂に至る稜線に到着。しかし、風がすさまじい。厳冬期並です。厳冬期でも、ここまでの烈風は珍しいかも。とりあえず、立ってられない、ザックを空けられない、手袋を外せない。写真を撮るのが一苦労でした。カメラが飛ばされるかと思いました。帽子を飛ばされた登山者がいました。私は大丈夫でしたけどね。かなりお腹がすいてきたのですが、とても食べ物をザックから取り出せる状況ではありません。山頂は、ほら、こんなに目の前。でも、ちょっと前に進めそうにありません。まあ、滑落しても死ぬような場所ではないのですが、あの山頂まで行ったところで、これじゃ楽しくないだろうな。しかも、翌日の天気が荒れることは予報で分かっていましたから、ということはこれから天気は下り坂になるわけで、待っていれば風が収まる可能性も少なそうです。続きは次回。
2016.05.03
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バルチック艦隊を殲滅した東郷平八郎元帥でさえ現行法制では中国海軍に負けてしまうことをご存じか?「勝ってかぶとの緒を締めよ、だ」安倍晋三首相は4月25日、衆院北海道5区補欠選挙で自民党候補が野党統一候補を退けた結果に触れ「国民の声に謙虚に耳を傾ける」と、自戒を込めて冒頭の言葉を口にした。野党統一候補の猛追を受け、おごれる環境にもないが、勝者にのみ許される反省の姿勢だ。敗者は「かぶとを脱ぐ」だけ。ところが、安全保障上の抑止力を低下させ、日本が「かぶとを脱ぐ」よう運動する勢力が存在する。国外の反日組織ではない。野党や、野党と連動するサヨク団体など、国内の反日組織だ。わが国の安全保障基盤は自衛隊の旺盛なる士気・規律や優秀な兵器、日米同盟などでヨロわれ、一見盤石だと錯覚する。が、欠陥憲法と欠陥憲法を墨守するサヨク野党が国際法の活用や国内法の整備を妨害し、国家を守る法体制はガタガタ。せめて、米軍などとの協力関係を限定的に強化すべく施行されたのが安全保障関連法だったが、サヨクはこの法律も葬ろうとしている。~中国人民解放軍海軍のフリゲートが2013年、海自・護衛艦に、火器管制レーダーを2度にわたり照射した。将来的には自衛隊側の被弾も有り得る、「FCR事変」を例に話を進める。ボタン一つで艦砲弾などが護衛艦に襲来するギリギリの状況下にあって、海自は極めて冷静に対処したが、サヨク野党と法律に見放された自衛隊を取り巻く現状が、いかに自衛官を危険に陥れているかを象徴した。破廉恥にも、サヨク野党は安保関連法の反対運動過程で「自衛官の命」を心配し、政策パフォーマンス同様、三流以下の田舎芝居を永田町内外で巡業中だ。サヨクは「法治国家」を気取りながら、国際法を自国に有利に解釈せぬばかりか、無視する。2013年のFCR照射と、日清戦争劈頭の豊島沖海戦とを比べると、よく分かる。~国際法上瑕疵無き、実に見事な手順であった。海戦勃発は「宣戦布告前ではないか」と、英国は朝野を挙げて激高したが、結局矛を収めざるを得なかった。英国の国際法権威2人が、東郷の「正当性」を公表したからだった。さて、東郷ならば、中国艦にFCRでロックオンされた危急に当たり、どう行動しただろう。小欄はこう推測する。(1)中国艦に警告(2)FCR照射を継続するのなら、我も中国艦にFCRを照射しロックオン(3)再警告(4)中国艦がロックオンを解除しなければ、射程内でのミサイル用FCR照射なら反撃開始。艦砲用FCRならば、砲塔が我に向けられた時点で攻撃する。2013年は後者の事態だったが、砲塔は指向されなかった。~帝國海軍と自衛隊、いずれの時代の東郷提督も「兵器の準備」は怠りなく進めるはず。(1)~(3)もできるが、(4)となると、海自による実施は怪しくなる。(以下略)---長ったらしい上に頭が悪い文章なので、「サヨク」と中国に対する悪意の強さは分かるものの、何が言いたいのかはよく分からない内容です。が、要するにロックオンされたらやり返すか攻撃してしまえ、それができない現行法制と現行憲法は欠陥だ、それを擁護する「サヨク」は許せない、と、おそらくそういうことが言いたいのでしょう。敗者はカブトを脱ぐだけ、だそうですが、もし野党統一候補が勝っていたら、そんなことを書いたんでしょうか?絶対書くわけないでしょう。実際、選挙は任期ごとにあるんだから、今回の勝敗が次の勝敗を保証するものではありません。実際、郵政解散で自民党が大勝した次の選挙では民主党の大勝、その次は再び自民党の大勝です。次の選挙がどうなるかも分からないのに、一度の敗北でカブトを脱いでなどいられないでしょう。この、野口という記者の願望レベルでは、野党に「参りました」とカブトを脱いで欲しいのでしょうが、願望と事実をごっちゃにしてはいけません。で、2013年の中国艦艇によるロックオン騒動を持ち出して、ロックオンされたら武力で反撃できる法制じゃないとダメだというわけですが、私には正気の沙汰とは思えません。もちろん、他国の艦船や航空機に対して砲口を向けたりロックオン(照準用レーダー波の送信)を行うことは、悪質な挑発行為であることは事実です。ただ、それに対して武力で反撃というのは、挑発に対する最も頭の悪い対応としか思えません。ありていに言って、相手側の思う壺です。そういう頭の悪い対応をできるようにしろ、というのだから、あまりのバカさ加減に、開いた口が塞がらない。実際のところ、冷戦時代には、自衛隊の飛行機が旧ソ連軍からロックオンされる事態は、度々あったと言われます。そのとき、自衛隊が旧ソ連軍の挑発に対して武力行使で応じていたら、どうなっていたでしょうか。「待ってました」とばかりに反撃されて犠牲者を出した挙句に、外交上ものすごく不利な立場に立たされたであろうことは想像に難くありません。相手が物理的に攻撃を掛けてきた場合は別ですが、いかに挑発的でも武力で攻撃をかけられたわけでもないのに、それに対して武力で反撃することがあってはならないし、そのような裁量の余地を作るべきではないのです。120年も昔の日清戦争の時代と今では、国際環境だってなんだって、まるで違います。当時はまだ、帝国主義戦争、領土切り取り放題が横行していた時代です。そもそも、豊島沖海戦の時点で、宣戦布告はまだでしたが、実際には最後通告の期限が切れており、日本側は戦端を開く意思をすでに固めていました。「相手に挑発された!攻撃開始だ!」などという低レベルな行動で始まった戦いではありません。こんな記者、こんな新聞の思うように政治が動かされたら、一時の自尊心のために何度戦争をやって、何度日本が破滅することになるか、しれたものではありません。
2016.05.02
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昨日、4月30日のことですが、また飛行機の写真を撮りに行ってしまいました。今回は、大田区の城南島公園。ついでに、管楽器ケースも持って行って、笛の練習もしてきました。スターフライヤーのA320-200です。一昨日昨日と、天気は良かったものの、風が強く、特に海沿いの城南島公園の風の強さは相当のものでした。そのため、カメラも風にあおられてフラフラでしたが、飛行機もかなりフラフラしていました。先ほどのスターフライヤー機ですが、左に傾き右に傾き、なかなかたいへんです。できることなら、こういうときは飛行機には乗りたくないですね。(もっとも、私はもう8年も飛行機には乗っていませんが)日本航空のB737-800です。B737というのは、たいへん息の長い飛行機で、初飛行は1967年だから、何と私より年上、開発から来年で50年にもなります。ただし、初期型であるB737-200と、現在のB737-800では、共通点は胴体の断面と名前だけ、限りなく別の飛行機に近いですけど。上と同じ機体です。機種名がちゃんと書いてある。全日空のB767-300です。全日空のB787-8、機種名がもっとも分かりやすい飛行機です(笑)。だって、787って大書きしてあるから。全日空のB777-300、B747が引退して以降、日本の航空会社が保有する旅客機の中でいちばん大きな機材がこの飛行機です。こちらは日本航空のB777-300、ワンワールド特別塗装機です。B777-300は、やたらと細長い飛行機です。風が強いとはいえ、晴天のゴールデンウィーク、人がかなり多かったです。こんなところで、キャンプもできるんですね。レーダーもあります。コアジサシ。水鳥、特に海上の水鳥に関しては、東京近辺では冬場のほうが種類も数も豊富です。この日は、水鳥はコアジサシとカワウ、あとはカモメの仲間の若鳥を1羽(何カモメかは分からないけど、ウミネコじゃないかと思う)見かけただけでした。エア・カナダのB787-9。スターフライヤーのA320ふたたび。シンガポール航空のB777-300。全日空のB787-9です。全日空のB787-8は、胴体に「787」と大書きされていますが、胴体延長型のB787-9はそのようなロゴはありません。J-airのエンブラエルERJ170、ブラジル製のリージョナルジェットです。ソラシドエアのB737-800。全日空のB777-200、スターアライアンス特別塗装機日本航空のB767-300。動画も撮影しましたが、デジタル一眼レフでも、動画撮影時はミラーアップしてしまうので、ファインダーは見えず、液晶モニタを見ながら撮影することになります。しかし、これが晴天の日中だと全然見えないのです。ピントも迷うし、風でカメラが安定しないし(三脚は持っていかなかった)、あまりよい動画は撮れませんでした。で、撮影の後は笛の練習。ケーナ・サンポーニャ一式とフルートをもって行ったのですが、強風で海辺の砂浜の近くなので、精密機械であるフルートは傷めそうな気がして、ケーナ・サンポーニャしか練習しませんでした。ところで、この日は1日で、デジタル一眼レフで写真697枚と動画約11分を撮影したのですが、バッテリーはまだ残量は充分という表示です。KissX7iの取扱説明書によると、フル充電からの撮影可能枚数の目安は、常温で約550枚となっているんですが・・・・・・。RAWモードだとバッテリーをすごく喰うとか、そういうことでもあるのでしょうか(JPEGで撮影しているので)。ともかく、スペックよりバッテリーが保つのは良いことには違いありません。
2016.05.01
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