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araiguma321 @ Re:ふたえの虹 2024.11(11/21) 吉備高原の台地の上の畑でして、何もあり…
kiki ☆ @ Re:ふたえの虹 2024.11(11/21) 背景が遮るもの、電線もなく良いロケーシ…
araiguma321 @ Re:隈研吾 CLT(直交集成板) 半年後 2024.9(10/12) そうですねぇ、木造建築に二の足を踏むよ…
うしまる@ Re:隈研吾 CLT(直交集成板) 半年後 2024.9(10/12) 「那珂川町馬頭広重美術館」の画像とか、…
araiguma321 @ Re[1]:般若寺温泉 2024.10(10/02) うしまるさんへ 災害被害がやみませんね…
うしまる@ Re:般若寺温泉 2024.10(10/02) おおー、侘び寂びのあるステキな般若寺温…
araiguma321 @ Re:カエルの棲家 2024.7(07/14) ほんと、どうやって潜り込んだんでしょう…
kiki ☆ @ Re:カエルの棲家 2024.7(07/14) もの凄いかくれんぼですね!! どうやって…
araiguma321 @ Re[1]:iPad 用スタンドの補修 更新 2024.6(06/15) うしまるさんへ ご察しのとおりでして、…
うしまる@ Re:iPad 用スタンドの補修 更新 2024.6(06/15) こういう工作はつくってる時も楽しみのひ…

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Feb 16, 2015
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テーマ: 私の図書(49)
カテゴリ:
現代の正体 牛島信 2014年
 深夜の書斎から日本を思い、世界に及ぶ

 現代社会の正体が暴露されているものではなく、著者が現代社会の正体を知るために重ねた読書と触発された思考の随筆でした。
 著者は、団塊の世代で高度成長経済を享受した青春であったはずです。仕事は、企業の知的財産法務、企業合併の法務の実績を誇る弁護士のようです。ですので、金融資本主義の法務の前線にいるはずですが、「仕事」「雇用」についての考え方は伝統的な印象でした。

 著者は、平川祐弘氏を師とし、その「西洋人の神道観」を紹介していまして、古代ローマのキケロによれば、「私達の祖先はこの世を去った人々はみな神としてみなされることを望んだ」「死者とは現世から去った人であり、その人達を神様として大切にせよ」との価値観だそうです。キリスト教以前のヨーロッパは、もともと祖先崇拝が盛んで、日本固有の法制習慣と酷似しているそうです。

 イギリスの植民地主義についてのいろいろな書籍の記述が紹介されています。インドは、18世紀、優れた綿織物を製造し、西洋を席巻していたそうで、そのため、イギリスは、輸入禁止令を発し、インドの綿織物職工の目をえぐり、手を切り、徹底弾圧したそうです。マルクスは、インド人綿職工の白骨でインドの平原は真っ白にと評したそうです。日本でも心酔者のいるイギリスの政治家パーマストンは、アヘン戦争、アロー号事件、セポイの反乱鎮圧をしたそうです。こうした中で日本は、明治維新で独立を守り生きぬいてきた国なのだそうです。

 著者曰く、日本は西洋的近代化に成功した最初の非白人国で、日本は西洋的近代に相当程度共感することができるそうです。一方、西洋の植民地となり、勝手に国境線を引かれた人々は、西洋的近代化には日本人のように権威を認めず、尊敬心を抱いていないだろうとのことです。
 イスラムもヒンズーも仏教も儒教も共産主義も、それらを信奉している人々はそういう境遇にあったり経験をさせられてきたので、西洋文明に対しては、日本人とは違う思いがあると言うことなのかと思います。日本は、いずれの教義にも理解を示し尊重できる国ですから、それを自覚して行動すればもっと貢献できるのではないかとも思われます。

 著者曰く、「西洋に発した法の普遍性、法の支配という発想に頼って果たして現在の世界にある国際紛争を解決することができるかどうか心もとない」そうです。



 競っても分け合うような文明になるには、エスタブリッシュメントに安住しない、こうした専門職業人への期待が大きい気がします。





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Last updated  Feb 26, 2015 09:45:46 AM
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