9月26日(木)
現代俳句(抜粋:後藤)(177)
発行:昭和39年5月30日
川端茅舎(21)
冬晴をすひたきかなや精一杯
「心身脱落抄」と題した最後の句です。「そと咳くも且つ脱落す身の組織」「冬晴を我が肺は早吸ひ兼ねつ」「冬晴をまじまじ呼吸困難子」「冬晴を肩身にかけてすひをりしか」に続いています。ここには、もう技巧も見栄もありません。ぎりぎりの 希 いをそのままつぶやくように吐露しているだけです。
(つづく)
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