映画の内容は基本的には「LET IT BE」と同じなのですが、あまりに説明不足で意味の良くわからなかった「LET IT BE」とは異なり、それ以前の映像や写真・新聞雑誌の記事などを使って丁寧に状況やシチュエーションを教えてくれます。又字幕もしっかりと入っていて登場する人物や演奏している曲もわかるようにしてくれています。その時のスタジオの雰囲気やメンバーの感情がよく見えます。
「LET IT BE」ではメンバーの関係性やチームワークに不安を感じるような映像になっていましたが、「GET BACK」は全くその逆の印象を感じます。なんて仲良しのグループなんだろうと素直に感じます。場面によっては、ジョージとポールの言い争いやジョージの脱退騒動などもありますが、これくらいのことはこの天才集団に無い方がおかしいとも思ってしまいます。
「LET IT BE」では最後の「ルーフトップ・コンサート」が一番の目玉だったのですが、「GET BACK」では、私にとっては、曲の製作過程が一番楽しめた場面でした、特に「Part2」のアップル・スタジオに移ってからの和やかに進むリハーサルや、第5のビートルズ「ビリー・プレストン」が参加してからのスタジオの雰囲気など最高に感動しました。