山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

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歩世亜 @ Re:日本海夕陽旅行(2日目)(2026年6月16日)(08/02) お早う御座います。 これは美しい夕日で…
小野寺秀也@ Re[1]:日本海夕陽旅行(1日目)(2026年6月15日)(07/17) 歩世亜さんへ 私は80歳にして初めて海…
歩世亜 @ Re:日本海夕陽旅行(1日目)(2026年6月15日)(07/17) 今晩は。 確かに海に沈む夕日は美しいで…
小野寺秀也 @ Re[1]:薔薇園で撮る(2026年6月2日)(07/13) 元お蝶夫人さんへ 最近のスマホカメラは…

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2019.03.24
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テーマ: 街歩き(693)
カテゴリ: 街歩き

 東電1F事故から8年が過ぎた。世界は、その事故の過酷さから原発から撤退を始めたが、事故の当時国である日本ではあたかも事故などなかったかのように原発再稼働へと向かう妄動が止まない。挙句の果てに、経産省は原発で発電する電力会社に対する補助制度を画策しているという(3月23日付け朝日新聞一面)迷走ぶりである。原発の電力コストが安いという政府主張を自ら否定してまで原発への妄執から逃れられないでいる。

 今日の脱原発みやぎ金曜デモは、日曜に開催日を移して「3.11から8年 女川原発の再稼働を止めよう! 3.24みやぎ行動」として行われる。集会でのゲストスピーカーは、「女川原発再稼働の是非をみんなで決める県民投票を実現する会(みんなで決める会)」代表の多々良哲さん、県内の放射能汚染廃棄物焼却問題に取り組んでいる「脱原発仙台市民会議」事務局長の広幡文さん、継続的に子どもたちの甲状腺検査・保養活動に取り組んでいる日本基督教団東北教区放射線問題支援対策室いずみの服部賢治さんの3人である。











勾当台公園。(2019/3/24 13:30~13:59)


 空は眩しく晴れあがっているが、風が強い。色とりどりの風車を持つデモ人が集まる勾当台公園野外音楽堂に着くと、阿部文明さんの集会前の演奏が終わったところだった。そう言えば、ギターケースを背負ってデモを歩く阿部さんを見たのは1カ月位前だったろうか。音楽家がデモ人の中にいるというのはとてもいいことだし、ありがたい。
 ひと休みするまもなく集会は始まった。あわててカメラを取り出し、最初のスピーカーの多々良さんにレンズを向ける。

 2か月間にわたる女川原発再稼働の是非を問う県民投票条例の制定を求める直接請求署名運動は11万1,734名もの有効署名を集めたが、3月15日の宮城県議会で自民・公明の反対で否決されてしまった。
 しかし、署名活動や県議会での審議はマスコミも取り上げ、多くの県民の耳目を集めることになった。もともと、従来の世論調査でも6割から7割の県民が原発再稼働に反対していたことを考えれば、再稼働に反対する県民の意識はいっそう確かなものになったに違いない。
 知事や自民・公明の議員は、再稼働反対の民意が県民投票ではっきりと示されることに恐怖を覚えて、民意否定の議決に走ったのである。県民の民意を無視するこのような政治姿勢は、いずれその責任を厳しく問われることになるだろう。
 県民投票条例の請求運動を通じて、女川原発再稼働に反対する多くの県民の意思が顕在化したことの意味はとても大きいものだ。多々良さんは、そんなふうにスピーチを締めくくった。









勾当台公園から一番町へ。(2019/3/24 14:05~14:15)













一番町。(2019/3/24 14:16~14:30)


 宮城県内では8000Bq/kg以下の汚染廃棄物を試験焼却する動きが続いているが、脱原発市民会議の広幡さんは最近の経過について報告された。なかでも、試験焼却を終えた黒川広域行政事務組合が2月に本焼却を中止して、農地還元を考えるという判断を示した。農地還元も汚染拡散には違いないが、焼却反対運動の一つの成果には違いない。
 もう一つの話題は、大崎市岩出山での試験焼却に対して周辺住民が試験焼却の中止を申したてた裁判のことだった。仙台地裁が現地調査を実施したことにともない、3月中と見込まれていた地裁の判断は4月にずれ込む可能性が出てきたという。
 この汚染廃棄物の試験焼却問題には、放射能について十分な知識のない地方自治体や広域行政事務組合の責任者が国や県に煽られるままに判断を強いられるという不幸な構造が背景にある。仙台地裁が住民の安全を考えて、試験焼却中止処分という公正な判断をすることを期待したい。

 子どもたちの甲状腺検査・保養活動に取り組んでいる服部賢治さんのスピーチは、「福島県の小児甲状腺がん及び疑いの子供達は、以前の201人から5人増えて合計206人になりました」という話題から始まった。
 しかし、この数字が正しいかどうかはきわめて怪しい。福島の子どもたちの甲状腺検査を担っているのは福島医大だが、データ取り扱いのずさんさやデータの隠蔽が指摘されている。加えて、必要な検査を行っていないのではないかという指摘もある。
 実際の甲状腺がんデータの隠蔽ばかりではなく、いわゆる「不作為の隠蔽」があるのは確かである。検査をしないことは甲状腺がんを見つけないということであり、見つけないことを根拠に甲状腺がんはないと結論する。これは「不作為の隠蔽」である(この言葉は私の造語だが)。
 服部さんは、東電1F事故後、宮城県はたった2回の専門家会議を開いただけで県内での子供たちの健康調査は行わないと早々に結論を出したことにも言及した。ここにも「不作為の隠蔽」の意図があるだろう。
 国や県が子どもたちの健康を守ることに不熱心である以上、服部さんたちの取り組みは続く(続けざるを得ない)のである。









青葉通り。(2019/3/24 14:30~14:38)


 3人のスピーチが終わり、ギターを抱えた阿部文明さんがステージに上がり、「花はどこへ行った」を歌って、集会は終わった。

 60人がデモに出発するころから、風はいくぶん弱まったような気がする。デモの周囲を回りながら写真を撮っていると、通行人の中にデモの写真を撮っている人が結構多いことに気づいた。どういうわけか、写真を撮る人に若い女性が多いのだった。ブログやインスタグラムのネタということでもあるのだろうか。
 子供二人を連れた外国人の夫婦が信号待ちのデモに興味を持って眺めていたのだが、そのうち奥さんがデモの動画を撮り始めた。信号が変わって家族は先に行ってしまっても、デモが動き出すまで動画を撮り続けていた。
 デモと行きかう通行人がどのような意図でデモの写真を撮っているのかわからないが、写真撮った以上、本人ばかりではなく家族や友人など誰かがその写真を見る可能性は高い。原発反対、賛成に関わらず、デモの話題が拡散するのである。これはいいことではないか。とすれば、デモ人は積極的に写真を撮ってもらえるようなデモ(形や見栄え)を工夫することが必要があるのではないか。
 デモを終えての帰り道、そんなことを考えたのだが、さしあたって私にはいいアイデアが浮かばないのだった。

小野寺秀也のホームページ






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Last updated  2019.03.28 11:22:41
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