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19歳の姫子は、小学校5年生の時に知りあい中学へ上がる前に転向していった同級生”翼”と偶然出会う。あの頃、翼の姉”むぎぶえ”とも仲良くなっていた。そして翼に恋する姫子。翼の気持ちはどうなのだろう~?アーバン・リサーチという探偵会社は、翼を追っていた。アーバン・リサーチの社員達は、姫子の事を中学生の頃から知っていて可愛がっていた。だから、何故、翼と姫子が付き合いだしたのか、接点が解からなかった。アーバン・リサーチの人たちは、翼と姫子が出会う前の翼の恋人だったミレイの行方を両親に頼まれて捜していた。そして、連続猟奇事件が・・・・耳を削がれた死体・・・腹部を噛み千切られた死体・・・翼に嫌疑がかかる。翼の心の闇。姫子を守ろうとするアーバン・リサーチの面々。「すべての人は神経症的に恋をする。そして世間は、それをしなければいけないと強制する一方で、それをしてはいけないという禁止令もだす。」「世間が強制するものは恋と呼ばれ、世間が禁止するものは悪と呼ばれる」**************************現実離れしていそうな内容のようだけど、そういう事もありそうな現代の闇。両親が著名人で裕福な家庭に育った若者達の壊れた神経。そして、その両親達も壊れている。両親を早く亡くした翼たち姉と弟の寄り添う心。姫子と翼の純粋な恋。。。。
2004/10/30
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予備校生の遥祐は、離婚して父を一緒に東京で2人暮らし。母と妹は、地方で暮らしている。予備校に行くのも少し嫌になった頃、駅のホームで線路に落ちた初老の男性を助ける。しかし、この男性は姿をくらました。お礼も言わずに・・・数日後、駅でこの男性が遥祐を待っていた。そして不思議な相談を持ちかけられた。『一億円を3ヶ月以内に使って、お金が人を幸せにする事を見せて欲しい』と・・・この初老の男性には、お金に対するいろいろな思いがあった。条件は、1、楽しく使う事2、このゲームの事を他人に言わない事3、3ヶ月で使い切る事4、自分の為に使い、寄付や募金をしないこと5、楽しみの為に使い、稼ぐ為には使わない事6、実際に使ったり、楽しんだりする為に使う事7、週一回話を聞かせてくれること勿論、使い切れなかった時のペナルティもなければ、このゲーム為にお金が必要だということも無い。そして、遥祐の行動は、まず買いたかったものを次々に買う。いつも安さを求めて量販店に行ってたのをデパートや専門店にしようかとも思ったが、同じものを高く買うのはバカバカしい。しかし、値段を気にせずに品質の良さや性能だけを考えての買い物は楽しい。しかし、19歳の遥祐には、それでも1億円は、なかなか使いきれない。そして、新しくできたガールフレンドと共に行ったネパール・・そこで、遥祐の大人として考えのステップが出来てきた。**************************なんかす~っと読める本です。19歳の遥祐のなんとなくつまらない日々・・・考え。とっても今の現代を感じます。遥祐は、この事件で大人に成長しますが、実際のこの年代の若者は 結局きっかけがないままに 大人としての自立した考えがないままに歳をとるような気がします。でもでも、あなたが1億円をこの条件で使えるとしたら、どう使います???私もまず、洋服とか身に着けるものをガバガバっと買ってしまって、それからいろいろ考えてしまいそう。。。。別にペナルティが無ければ、そんなに焦って高価な一点を買わなくてもジックリ考えればよいし・・・あ~こんな悩み(?)一度してみたいわぁ~~~~~^^
2004/10/29
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一人の女性が自殺した・・・・その父、母、弟、そのガールフレンド、ボーイフレンド、ストーカー達のそれぞれの思いを書いている作品。弟のガールフレンドは、沖縄の島の出身。自殺した彼女は、きっと”魂(まぶい)”を落としていたと思われる。3年目の命日に、それぞれ自殺した彼女の事を思い出す。弟とそのガールフレンドは、沖縄の島に渡り、魂(まぶい)込めをしてもらう。。。***************************何気に図書館から借りてきた本です。玄侑さんは、住職さんのようで、そういう観念的な本かなぁ~と思い、読み進んでましたが、沖縄の霊能者とかが出てくるとは思いませんでした。沖縄好きの私には、良かったかなぁ~。”リーラ”=遊戯他に”幻”や”転換”美しさ”などの沢山の意味がある。
2004/10/28
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横浜の暗闇坂の西洋館の屋根の上にまたがって死んでいた。この家の敷地の大きな楠には、昔から不吉な言い伝えがあった。人を喰う木だと・・・この楠の所は、江戸時代の刑場だった。磔やさらし首・・・・その後、ガラス工場になり、戦後は外人のスクールに・・・不思議な事件が次々に起きる。そして御手洗潔、石岡先生が登場。この物語で、美しきレオナさんの生い立ち家族が解かる初登場の作品。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「人間の脳は”たが”で行動を縛っている。”たが”とは貧困・・・貧しさ。極限に豊かになれば、美食に飽きた人間が何をするか。ヨーロッパの貴族の犯罪に多くの血も凍る例を見ることができる。日本には、この種の事件は人種的な差異から起らないと思われているが、それは違う。この国が、開国以来たまたまずっと貧しかったから起らなかっただけ。」「脳に酸素がいかなくなって脳死が起るのが、1分ないし2分後。それまでは脳は生きている。首は、切り離されても、自分の身体に起った事は充分認識している」「文学は成立するさ。人生はやっかいな謎だらけだからね。本当は解けない謎などそのうちのごく僅かなんだけど、みな自己愛から、自分の人生に対して盲目になる。彼らは、人生は不可解なるものと言った、偉大な文学的先達の催眠術にすっかりかかっている。だから謎のすべてが解決する本など書くと、これは漫画だとか安手の探偵小説だ、などといって馬鹿にされるのがおち。」:::::::::::::::::::::::::::石岡先生、初めての海外旅行でイギリスへ。英語も得意な御手洗潔、レオナさんに混じり可哀相。私も英語喋れないから、気持ち解かるなぁ~。それまで私もアジアの国々では「サイトシーイング」を言う事もなく、相手が日本語で話しかけてくるし。一つ覚えのこの言葉を連発する石岡先生。でも、イギリスの入国審査は、滞在期間とか場所とかいろいろ英語で質問してくるからね。。。***************************この本は、大作ですね。非常に面白かったです!!
2004/10/25
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エジプト・ギザの大ピラミッドを原寸大で再現したピラミッドがアメリカのビッチ・ポイントにあった。そこで起きる怪事件。冥府のアヌビスが5000年の時空を越えて突然蘇り、空中30メートルの密室で男が”溺死?”する。挑む名探偵・御手洗潔。エジプト・ピラミッド、タイタニック号、などの壮大なテーマ。今では有名になっているが、タイタニック号の沈没を予測するような本が、それ以前に出版されていた。ここでは、モーガン・ロバートソンの「愚行」となっている。ピラミッドの石の聖書には年表があり、そこには2001年の9月まで記されているという。この「水晶のピラミッド」の文庫初版が1994年の12月なのを見て、2001年9月といえば、ニューヨークの9,11の月・・・・・と私は、不気味な感じを覚えました。タイタニック号の船上での会話に「アメリカは奴隷をひどいめに遭わせ続けているわ。アフリカから人をさらってきては、牛のように売り買いしている。こんな野蛮な国が文化を作れるものですか」「確かに、あまりに多くの人間の怨念を買った文明は、歴史的にみてあまり長続きはしておりませんな。」「しかし、歴史上、奴隷のいない文明などというものはないのです。」スフィンクスをナポレオンが自分の兵に射撃練習の為に使って、鼻の所を削ってしまったという。ナポレオンが攻めてきたというとモスクワの赤の広場の城壁の所まで攻めてきたって、現地ガイドさんが言ってたなぁ~って思い出しました。ピラミッドが作られて5000年。キリスト生誕から今日までよりも、ピラミッドが造られてから、キリストが現れるまでの方が長い。(フゥ~凄いですね。)クフ王の第一ピラミッドだけは、最初は墓ではなかった。という説。解説の岩出まゆみさんは、早稲田大学古代エジプト調査室の考古学者。島田荘司さんは、テレビでも有名な吉村教授に何度も取材をしてこの本を書いたということ。この早稲田大学のピラミッド調査隊も大ピラミッドは、王墓でない仮説を立て、研究を進めているとか。。。。
2004/10/19
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赤ちゃん取り違えによって、2人の娘は本来とは異なる偽りの世界で成長した・・・・取り違えも・・・災害に乗じた母親のエゴも・・・・苦学して弁護士になったローズと、何不自由なく医師となったレイチェル。だが、運命の絆が2人を結びつける。ローズの恋人だったブリアンは、ベトナムの戦場でレイチェルと結ばれる。また、法廷で窮地に立ったレイチェルは、弁護士ローズに救われる。ローズの実母でありながら、レイチェルを娘として育てなければならなかった母シルヴィは、運命の悪戯に驚きながらローズに真実を打ち明けた。でも、レイチェルの為に真実を明かすことをローズに口止めした。ローズは、堂々と母シルヴィに抱きしめられたいのに、母の希望通りに耐える。時は流れ、それぞれの人生に大きな転機が訪れようとしていた。レイチェルは冷え切った夫婦関係に苦悩し、かたや夫に先立たれたローズは、新たな男性の出現に心を乱される。そんななかローズの息子とレイチェルの養女が結婚を宣言、幸せなはずの婚約は、皆に更なる苦難を呼ぶ。そして母シルブィには人生の黄昏が迫っていた・・・偽りに傷つき、真実の愛を求める人々の姿。***************************扶桑社ロマンです。なんか私らしくない本です。そうです!借り物です・・・・私が本を貸してる人から、「面白いから読んで・・」と。私は「まだまだ読みたい本も沢山有るし、買って読んで無い本も沢山有るし、図書館でも好きなように借りれるから・・・」と辞退したのだけど、「いつでも良いから読んで・・」と言われ・・・半年以上ほったらかしでした。今年中には返したいと思い読了。たまには面白いです、こういう本も。最近のイライラしそうな韓国ドラマっぽいですが、アメリカらしく”イライラ”はしません。韓国ドラマはテンポが遅くて苦手ですが、アメリカドラマのテンポが私は好きです。
2004/10/17
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予備校受験に上京した孝史は、2月26日未明、ホテル火災に見舞われた。間一髪で、時間旅行の能力を持つ男に救助された。が!そこはなんと昭和11年。雪降りしきる帝都・東京では、今!まさに 二・ニ六事件が起きようとしていた。*************************時間旅行者、平田の切ない心境。歴史を知っている平田が、悲惨な事件事故を起こさせないように努力しても、また違う人が事件に巻き込まれる。「歴史はそれを自分で補正して、代役をたてて、小さなブレや修正などをすっぽり包み込む。」孝史の恋・・・・最後は、ちょっとじ~んとします。
2004/10/16
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それぞれの理由で自殺した男女4人が、神様から天国へ行くための条件の仕事を命令される。7週間で100人の自殺しそうな人を救う事。八木は60代の老人だが、やくざだっただけ威勢が良い。死んで25年くらいたっていた。市川は、中年男性。頭は切れそうだ。彼も死んで10年以上・・・美晴という紅一点は、20代半ば・・・気の強そうなチャラチャラした女性だ。主人公・裕一は、2度の受験に失敗した19歳。たった今死んだばかり・・・4人が遭遇する自殺志願者たちのそれぞれの悩み・・・解決法・・・現代の日本の構造の矛盾。弱いものが損をする。役人や政治家の利権。死んだ時代が違う4人の時代のギャップ・・・これは、とっても楽しいです。昔ギャグがどんどん出てきて。「バッチ・グー」「アジャパー」「ゲバゲバ・ピー」「キビシイーッ!」「骨皮筋衛門」最後の一人の救助・・・ちょっと、ジーンときます。面白かった、お勧め本です。
2004/10/15
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広島市長の著書です。被爆者達の願いは、「二度と同じことが起きない様に・・・」現代のイラクへの攻撃などについて、アメリカに訴えたい・・「報復でなく和解を」「闇は闇をうむ、闇を照らすのは光だけ」マーティン・ルーサーキング牧師の言葉の「私たち自身の心の中にある核兵器」***************************平和について考える本です。面白味はありませんが、絵本のような綺麗な薄い本です。
2004/10/14
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イラクで人質になった3人中の若い男性の手記。モスクワ経由でヨルダンのアンマンへ。モスクワで一泊した彼は、パスポートを取り上げられ不安になったと書いてます。(余談・・・私たちもロシアに旅行中は、夜はホテルにパスポートを預けなきゃいけなかったです。宿泊した証拠のホテルの印も必要でしたし。日中は、携帯して向こうの警察からパスポートの提示を求められたら応じないといけない。中国系の人の不法入国が多いらしく、ロシア人からみれば見た目の区別が出来ないので、日本人もパスポート提示を求められる事も多いとか・・・)人質になった8日間。アラビア語で「日本人、よくない」英語のしゃべれる一人・ジェネラルが「おまえは、スパイか?」と聞かれたのは記憶にある。「No koizumi! No koizumi!」ジェネラルは「日本人は何を信仰するのか。キミの宗教は?」高遠さんは「私は仏教徒よ。日本には自然界のすべてに霊的な存在が宿っているという考え方があるの」「なにを言っているんだ。神はアッラーだけに決まってるだろう」緊迫した時間の中で彼らは、少しづつ高遠さんの話を理解するようになっていき、「神の捉え方は、いろいろあってもいい」という思いが伝わり始めたようだ。ジェネラルは「あしたかあさってには、君達を帰す」対話による相互理解の大切さ。しかし裏切られた期待・・・3人の深い絆・・・絶望と論争と・・・「もう一つの道、武器を持たずに戦う方法はないのか」という高遠さんの問いかけに答えるすべをもたない彼ら。解放される直前に民兵が「われわれも別の道を探したい。アドバイスをくれ」彼らも迷っていたようです。迎えに来た兄から、「帰国したら、とにかく謝れ」日本ではバッシングの嵐という事を始めて知った。「自作自演」「自己責任」マスコミのバッシング・・・日本とドイツでは大きく異なる報道。ノルウェーの国際政治学者ヨハン・ガルトゥングの「戦争のような直接的な暴力をなくす(消極的平和)だけでなく、構造的暴力という世界の中心となる国々と周辺に追いやられた国々の不平等な格差をなくす(積極的平和)のでなければ、平和にならない。」**************************日本人として恥ずかしくなるような報道やバッシング。一人でも多くの人がが平和を願い考えると随分、違う世界にならないでしょうか?この時アラビア語を話せる高遠さんが居てくれて、随分助かったようだ。少なくとも英語は話せないとダメだと感じた今井君。私もそう思います。全く英語も話せない私・・・・情けないですね。
2004/10/13
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短編6話◇「虫卵の配列」芸術家の彼との心のすきまを感じ、空しい思いをしていた彼女は、会って話したら心が落ち着きそうな瑞江と偶然で会った。そして話しているうちに、瑞江も恋をしていた。劇団作家と瑞江の心の交流の不思議な恋愛。が!しかし!最後のドン返し!!◇「羊歯の庭」池上純平は現状に満足した事がなかった。職業も生活も妻も・・・・そんな時、15年ぶりに学生時代の恋人から電話があった。彼女は、2度の結婚をし、親の遺産を受け継ぎ優雅に暮らしていた。そして彼女との不倫が始まる。いろいろな事があった後、最後に彼女に言われた言葉は、今も15年前も同じ事だった。「ずるずるとだらしないあなたに対する信頼感が、あたしの中からなくなっていくことだったのよ。」◇「ジェイソン」酔うと記憶が無くなる女子大の助教授・岩佐明。酔っ払うほど飲む事はめったにない。新婚間もない岩佐が久々に大学の友人と飲んだ。二日酔の岩佐は、妻が突然実家に帰ったのを知る。恐る恐る昨日一緒に飲んだ友人に電話してみると、そっけない・・・・何が有ったのだ!??自分だけ知らない、酔っ払った時の自分。学生時代知らない間に岩佐は「ジェイソン」とあだ名を付けられていた。◇「月下の楽園」宮田は、どういうわけか凋落した家の、ただ荒れ果てた庭が好きだ。好みにピッタリの古い屋敷をみつけた。その”離れ”を借りる事ができた。が、そこからは母屋の庭が塀で仕切られていて見えない。夜な夜なこっそり母屋の庭に侵入する。そして!事件が・・!!◇「ネオン」桜井は歌舞伎町の小さな組のやくざの頭。あるとき、馬鹿なのか度胸が良いのか解からない男を組に入れる。この男は、「仁義なき戦い」をバイブルだと言い、話し方も真似ている。本当に度胸が有るなら、桜井はいつかNO2にしようと考えていた。がぁ~!!◇「錆びる心」藤枝絹子は、十年間の計画通りに夫の誕生日に家出をする。十年前に不倫をした絹子は、夫から自由になるお金を持つことを許されず、少ない食費を決められ、市外に出ることも仕事に出ることも習い事をすることも許されない十年間だった。絹子は、コツコツとへそくりをし子供が大きくなる十年間を耐えた。そして絹子が家出をして、望んだ仕事は住み込みの家政婦。好みにぴったりの老女2人と病弱な中年の息子と妹らしき派手な娘の家に住み込んだ。食費の制限は厳しかったが、その分絹子には やりがいも有った。が、病弱な中年男康夫は、「僕を失う悲しみを飢え付けたい」「あなたも飢え付けたかったのですね、ご主人に何かを・・・」<他人だからできる>・・・・残酷なこと。**************************人の暗い心の部分を描いたような作品ばかりでした。それぞれ最後に”おち”があると言うのか、ミステリしてます。話は変わりますが、私は本を読むとき、読めない字はなんとなく読み飛ばしますが、ここに書こうとしたら そうはいかない!で、いつもPCの所に電子辞書を置いて検索してます。読めないから、部首の画数から総画数と絞り込んで、その漢字を探してます。読むことは出来ても書くことは出来ない漢字も多いのに、読めない漢字も私には結構多くて・・・・馬鹿なんだなぁ~私。
2004/10/12
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「アフリカの蹄」の続き。あれから、12年後。日本人医師・作田シンは、現地アフリカ人女性のパメラと結婚し、タケシという男の子も受けた。<アフリカン・ルネッサンス>・・大統領は、そう口にする。アパルトヘイトも撤廃され、民主的になったかと思うとそうではない。貧富の差は縮まるどころか拡大し、犯罪は増加の一途をたどっている。強盗、誘拐、レイプ・・・・今、”エイズ”の問題が深刻化していた。詳しい知識も無く、薬を買うお金も無い。国が自国での医薬品ヴィロディンというエイズの薬を妊婦には無料で配布し、国としての威厳を保ち混乱を防ごうとしている。しかし、その効果は?ある病院では、黒人患者だけにエイズの薬を無料配布している。通院の為の日当まで払って・・・しかし、妙な痙攣や湿疹が・・・・パメラやシン達は、解明に乗り出すが、大きな妨害が!。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。「怒りと悲しみが変質したなれの果ては、諦念だ。」「アフリカが牡牛の形をしていて、僕たちの国はその蹄の所にあって、白人から蹴散らかされている。でも、黙っている蹄ではない。いつか歩みだし、駆ける力を持つ蹄だ」「アパルトヘイトが無くなって、僕たちは走り出しました。でもどこを目指すのか考えあぐねています。・・・・・・・・・・・・・・・・・特にアフリカは世界がよく見える位置に有ります。この国は世界を見つめる瞳なんです。300年にわたって、ヨーロッパの強国によって虐げられた大地ですから、世界の歪は、ここにいると良く解かるのです。」「日本人はみな損得ずくで動く民族だと思っていた。小さな計算機をポケットに入れ、それと相談しながら行動している。でもシン先生をみて、日本人は素晴らしいと思った。この国の黒人で日本に行き、あなたと同じ事をしている人はひとりもいないでしょう」***************************アパルトヘイトで、世界からの非難を浴びて経済封鎖がなされていた時も日本は、この国と貿易をしていた。それで、名誉白人の名を貰い、白人同様というより大きな態度をしていた。民間企業の一人一人は、上からの命令に素直に頑張っていたのではないでしょうか?日本は、資源の無い国だから貿易をしないと生きていけない国。でも、現地の人たちからは計算高い日本人という印象なのでしょうね。貧困からの諦め、立ち向かう意思の強い者たち。読んで良かった本の一つです。
2004/10/06
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吉敷シリーズの名作。浅草で浮浪者の老人が、消費税を請求された事に腹を立て、店の女性をナイフで刺殺した。だが老人は氏名すら名乗らず完全黙秘を続けている。この裏には何かがある!?警視庁捜査一課の吉敷竹史は、懸命な捜査の結果、ついに過去数十年に及ぶ巨大な犯罪の構図を突き止めた!壮大なトリックを駆使した本格推理と ”社会派推理”。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。現代(消費税が導入された、約10年前)の事件が、昭和32年頃の、北海道での不思議な事件にたどり着き、そして、それ以前の日本人の犯した罪に繋がっていく。この老人の絶望の人生・・・・ちょっとつらくなります。最後のページの吉敷と上司の主任との会話が良い。権力社会にいる主任の考え方=「馬鹿は馬鹿、犯罪者は犯罪者、ごみはごみ」怒る吉敷!冤罪や、強制連行、棄民・・・・・社会派ミステリーの島田荘司さんです。
2004/10/05
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