全59件 (59件中 1-50件目)
もらいもの 先日のワインの赤版母の知人のロシア旅行での空港の免税店土産(?) ボルドー AOCグラーヴ シャトー・トレビアック2012 Chateau Trebiac レ・ヴィニョーブル・ド・バトレ Les Vignobles de Butler アルノー・ド・バトラー(バトレ、ビュトラー) Arnaud de Butler メルロー70% カベルネソーヴィニヨン30% ステンレスタンク発酵 25%をフレンチオーク樽熟成 75%をステンレスタンク熟成 アルコール分13.5% 輸入:--- 参考価格:2500円前後色はやや濃い赤紫。香りはアンズ、ブラックベリー、カカオ、カラメル、湿った土、枯草、プラム?黒糖?味は渋味と甘味を伴う酸味。余韻に薄い苦味と甘味を伴う薄い酸味。 抜栓40分強で渋味と苦味。余韻に苦味と薄い甘味。なかなか美味い。甘苦い雰囲気の香りに、香りイメージと合致した渋味と果実味。余韻の甘味がミルキーな感じで、苦味感を綺麗に受け止める。まさにグラーヴ。メドック系と比べて土や木の香りが大人しく、もっと甘い香りが絡んでくる。久しぶり飲んで「そういえばグラーヴの赤ワインはこんな感じだったわ」と思い起こされる。やはりクラレンドルはグラーヴのイメージではないなww。経年で、やや味落ち始め・・・か!?渋味の出力が少し雑な感じ。香りはまだまだ出てるし、これはこれで悪くもない。熟成の谷間に差し掛かり。リリース5年経過位だし、大体そんなもんだろう。リリース3年位が1つめのピークで、11年目位から渋味が落ち切って2つ目のピーク・・・か。 抜栓40分程で果実味が大幅に後退。 相対的に苦味が強まってきた。(室温20℃、湿度38%) 余韻の甘味はまだ持ち堪えており、コーヒーっぽい印象に。 香りの変化は軽微。だがアンズや枯草っぽい香りは減退。総合的には、いかにもグラーヴらしいボルドー赤。あまりブ厚い味ではなく、軽やかさとも両立させた飲み易さも持ってる。味のバランスは良く、渋味は程々で、香りと合わせた果実感が味にふくらみを持たせる。時間経過後は酸が落ち、中途半端に経年熟成した苦味が目立つワインになったが、こういうタイプのワインの経験が有れば、ボルドー好きなら許容範囲。知らずに経過後のを飲んで、これで土と革の香りが強かったらカスティヨンのワインと思ったかも。とりあえず肉料理。肉の甘味と旨味、出来ればソースで酸味の補填。アブラの甘味で苦味を抑えられれば、割とどうにでもなる。約2500円なら、ギリ値段相応。多分、後数年後の完全に谷間のタイミングで飲んだら2000円弱位にランクダウンして、「グラーヴの土地代で+400円」とか言ってそうw。10年以上後に飲んだら(バックヴィンテージ補正も効いて)また2300円位とか判断するかもしれないww。★楽天検索 トレビアック グラーヴ★楽天扱い約2件 オーリックで2592円(送料込) エノテカで3024円送料込2592円なら結構オススメ。このワインで3000円はキツいっス!
2019/06/02
コメント(0)
メドック オリゾン2014 Horizons テュルパン フレール・エ・リウー Turpin Freres et Riout カベルネソーヴィニヨン、カベルネフラン(?) 割合不明 アルコール分12.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1058円色はやや澄んだ濃い赤紫。香りは革、杉、ブラックベリー、餡、インク、土、ピーマン?味は渋味と苦味を伴う薄い甘味。余韻に薄い苦味と薄い酸味。おおお、これぞまさしくメドックの香り。渋味基調ながらも、突出の無い綺麗なバランス。酸が弱いかな?と思ったら、しっかり余韻に絡めて来て抜かり無し。これ、結構素晴らしいぞ。苦味混じりの渋味を軸に薄く果実感を纏わせる。いかにもな直球ボルドー(メドック)。やや味が落ち着き始め。流石に味の厚みとか複雑さとかは、そら値段なり。青臭い香りも出易く、この辺は好みの問題。ボルドー好きならまず文句無し、そうでないなら人を選ぶ部分も少し有る。渋味は穏やかな方向で、飲み易さもそれなりに備えてる。果実感はかなり大人しめ、そういう意味では万人向けとも言えない。ボルドーや、ボルドー(カベルネ)系のワインが好きな人向け。そういうのを美味いと思える人でないと「渋いのと苦いのだけが特徴の半端に軽い赤」みたいな感想を持つかもしれない。90分以上の時間経過でも変化は軽微。(室温22℃、湿度41%)もう4~5年程寝かせて渋味を落とし切れれば、またボルドーマニア好みwの味と香りになりそう。ただし、この感想は自分がボルドー好きだからこそのもの、でもあるかも。料理は肉。甘辛い感じの味付けの肉料理がいい。意外と渋味が穏やかなので、アブラは程々で平気。苦味に少し対応するために甘味を感じる味付けに向いてる。値段以上。これは1480円狙える。約1000円で「メドック」の看板付いて、この味と香りとバランス感なら御立派。
2019/03/03
コメント(0)
もらいもの ボルドー AOCグラーヴ シャトー・サン・ロベール・ポンセ・デヴィーユ(ドゥヴィル)2011 Chateau Saint-Robert Poncet-Deville ヴィニョーブル・ド・バスト-ル・エ・サン・ロベール Vignoble de Bastor & Saint-Robert メルロー70% カベルネソーヴィニヨン30%(?) ステンレスタンク発酵 樽熟成13~16ヶ月(新樽率20%) アルコール分13% 輸入:ヴィーヴァン倶楽部株式会社 参考価格:3300円前後色はやや濃い紫。香りはカシス、ブラックベリー、アンズ、杉、インク、土、タバコの灰?ピーマン?味は薄い渋味と酸味。余韻に薄い甘味と苦味。 抜栓45分弱で薄い渋味と苦味。余韻に苦味と薄い甘味。う~ん、普通!?タバコっぽい香りからグラーヴの雰囲気は有ったが、トータルでは よくある左岸ボルドーの内容。渋味が薄く感じ、サラっとした飲み口。余韻の流れはもうちょっとマシかな。軽めの渋味は飲み易く、口通りは滑らか。余韻の苦味で、この滑らかさ故の物足りなさにアクセントを付加する。サラリとした口当たりにしては(樽由来の?)苦味で底上げされた酸と渋味が存在感を主張する。 抜栓45分程(温度上昇?)で滑らかな飲み口にクセが出てきた気がする。 酸味も減退し、相対的に苦味の感覚が増してきた。 右岸系(サンテミリオン?)の安目のワインにはよくある傾向。 これ位の落ち着いた味の出方になった方が、自分には好ましい変化。 弱いなら弱いままでいい。香りや樽感のサポートが難しいなら弱さを活かす方向でいい。何か、香りも味もパッとしないのよね。熟成の谷間と言うには元の深みが感じられない。全体的に出力(味のノリ?)が半端な感じ。元の果実感が頼りなかったのかも。リリース直後ならまた印象違った!?なまじ果実味が残ってるから半端に感じるのかも。リリース6年どころか15年位寝かせて果実感を取っ払っちゃった方が、滑らかな味わいが活かされて良かったかも。渋味が苦手だが 多少(←多少ってのがポイント)濃い赤が飲みたい人、には結構良いのかな~。ボルドーの流れを丁寧に踏襲しつつ、でも味の重厚感には あえて力を入れないタイプ。この飲み易さ自体は決して悪くない。飲み応え云々を感じたい人には少々不向きというだけ。今回はイマイチだったが、それは好みの問題が大きかったと思う。なお、最後まで注いでみても、澱の発生はほとんど無し。フィルタリングが強い?渋味控えめなので、あまりアブラのノッた肉類は要らない。ローストビーフ辺りが適任。タレ焼鳥とかでも問題無いな。比較的サッパリした雰囲気の肉料理向け。煮込んだ物より焼いた物。値段以下。現状、3000円以上というには貫目不足。ボルドー2000円前後の10年程度のバックヴィンテージボトルにもまま有る内容。「グラーヴ」の土地のありがた味も有りそうで無い。ただし「(左岸)ボルドーの赤」が飲みたいが、あんまり「重い赤」だったり「渋い赤」は苦手、かと言って変に熟成した半端な安ボルドーでは味と変化が読めない・・・。そんな時に全幅の信頼を置ける鉄板「グラーヴワイン」が、このシャトー・サン・ロベールかな。ボルドー赤にパワーや複雑さを求める人には物足りないが、ソフトなバランスや綺麗な苦味感を求める人なら悪い気しないはず・・多分。● シャトー・サン・ロベール キュヴェ・ポンセ・ドゥヴィル ルージュ 750ml フランスワイン赤価格:4514円(税込、送料別) (2017/8/25時点)楽天では木川屋のみ ヴィンテージ不明4500円ではオススメしない。精々2500円から、取って3200円。4000円以上出して、あえてこれを選ぼうという気にはならない。
2017/08/24
コメント(0)
オーメドック・クリュ・ブルジョワ シャトー・パルメイ2012 Chateau Paloumey シャトー・パルメイ Chateau Paloumey カベルネソーヴィニヨン55% メルロー42% カベルネフラン3% 90%をフレンチオーク樽、10%をアメリカンオーク樽(双方?新樽率30%)で熟成12ヶ月 アルコール分13% 輸入:日本リカー株式会社 購入価格:2268円色はやや濃い紫。香りはカシス、ブラックベリー、カカオ、杉、アンズ、鉛筆、素焼きアーモンド?ピーマン?味は渋味と甘味を伴う苦味。余韻に酸味を伴う苦味と渋味を伴う薄い甘味。いいねぇ。奇を衒わない直球のオーメドックワイン。ベリー香から入って、やや苦味を思わせる粉香。カベルネの比率が多いからか、ちょっと青臭さも。渋味基調の味に苦味が絡み、余韻で果実感を伸ばす感じ。なかなか分かり易い味のボルドー。味の厚みは少々頼りないものの、軽快で飲み易さを演出。4年超で半端に熟成してきたからか、味の軽さと果実感の落ち方には特に違和感は無い。120分以上の時間経過でも変化は軽微。酸味の感覚が薄いのと、そのせいか苦味の出方が目立つ時が有るのがちょっと気になるかな。これは経年だけでなく、ヴィンテージの影響もあるかも(2012年は低温でカベルネの生育が遅かった年)。未熟な葡萄も混じり気味? だがこういうものと分かってれば、ボルドー好きなら大した欠点ではない。強いて言えば、もう少し余韻に伸びが欲しかった。総合的には良い意味で普通のボルドー。ガブ飲み向けの赤の渋味と香りの出方を、もっと形をしっかりさせた感じ。2008年ヴィンテージのイメージに近い。以前飲んだペイル・ルバート2008の2日目の味を組み直して整えた、みたいな。土地と品種の特徴が素直に出てて、予想も期待も裏切らない真っ直ぐ綺麗な出来。最後まで飲み切っても澱は無し。実に手堅い。料理はできれば肉が有ると良い。渋味は有るが、飲み口が軽くなってるので、そんなにアブラは要らない。ローストビーフかポークが有れば最適。あっさりした薄切りの肉。チーズやナッツ類等の手軽なツマミでもOK。値段相応。相応だが、現状もうちょい安くてもいいかな。大体1980円位で。でもクリュ・ブルジョワの土地代で+数百円、まぁまぁこんなもんか。★楽天検索 シャトー パルメイ★楽天扱い約10件 2138円~3240円 平均2600円前後高価過ぎず、安過ぎず、納得の範囲内。オーメドック・ド・ジスクールの出来がいかに素晴らしいか、ってのが分かるなぁw。
2017/04/14
コメント(0)
地元の商店街の酒屋で90年代格付けボルドーの半額品をさらに格安ゲット。見た感じキャップシールは無事でラベルも比較的綺麗。店の棚の床付近に縦(やや斜め)置きされており、セラーや冷蔵庫には入れられてなかったかも程度の保管状況。本来は頑強なつくりのワインらしいが1992年というオフヴィンテージで微妙にギャンブル、だがこれはハズしても悔しくない金額!! ボルドー ポイヤック5級格付け シャトー・ランシュ・バージュ1992 Chateau Lynch Bages シャトー・ランシュ・バージュ カーズ家 Chateau Lynch Bages カベルネソーヴィニヨン73% メルロー15% カベルネフラン10% プティヴェルド2% 樽熟成18ヶ月(新樽率75%) アルコール分13% 輸入:重松貿易株式会社 購入価格:1340円(10800円のアウトレット半額(5400円)品に地元の商店街のポイントと 年末福引で当てた商品券を合わせて4060円分使用)色は澄んだレンガ色。香りはアンズ、杉、鉛筆、ブラックベリー、インク、カカオ、プルーン、カラメル?カフェオレ?味は薄い苦味と薄く渋味を伴う薄い酸味。余韻に薄い苦味と甘味。コルクは差し込みは一瞬固く感じたが抜いてみると意外とヌルっと抜ける。抜き切る前に底部が欠けてしまったが、運良く中に落とさずに抜栓成功。うあー美味い。完全に勝った!!!w熟成したカベルネらしい杉香をメインに、さらに果実とコーヒーを合わせた様な雰囲気を纏う。出力にはまだ伸び代が見えたが、味の穏やかさを思えばこれで特に気にはならない。渋味らしい渋味は抜け、生き残った酸に ほのかに着いて行く感じ。香りのカラメルっぽい要素が余韻の甘味に綺麗に伸ばし、不思議なボリュームを演出。注いだ直後はちょっと杉の青臭い感覚が鼻に突くが、これは数分で自然に抜け、カラメル要素がふわりと漂う。余韻の甘味が思った以上に伸びて、薄いのに薄くないし軽くない、高級ワインにふさわしい繊細な厚みを見せる。かなり良い意味で水の様な流れで、上手い事枯れかけたワインの味。(枯れてたらもっと香りが有ったはず)これって、リリース直後に飲んだら相当荒いワインに感じそうだな。1992年のボルドーが24年弱経ってもこの佇まいだから、やはり相当強靭なワインなんだろうな。流石にここからさらに味や香りが変化するとは思えないので、ここが一つのピークと思っていいだろう。きちんとセラーで保管すれば30年は問題無さそう。経年と格相応の見事な美味さ。ヴィンテージと保管が多少アレだったろう事を考えても、よくぞここまで美味さを保って生き抜いたと称賛。香りは綺麗、味は良好で、ゆっくりじっくり飲める、飲みたい熟成ボルドー。180分の時間経過でも変化無し。薄切りのローストビーフをツマミにチビチビ飲んでいたい。なんなら肉もいらない。適当に塩パン齧ってるだけでもそれなりに合いそう。自分の変なイメージだが、イギリス人が好みそうな味のワイン。元の10800円で値段相応。これは充分10000円の格ですわ。(これで10年前なら6000円レベルかな)こういうの飲んで美味いと思える事、10000円でも高価くないと思える事、自分がそういう人間になってしまった事を強引に確認させられた気分。勝った!とか言っといて何だが、なんかこのワインを自分じゃ1340円しか出してない事を申し訳なくなってしまいそうになるww。★楽天検索 シャトー ランシュ バージュ★楽天扱い約15件 10500円~59184円 90年代が17064円からポイヤックの格付けだから、まぁ現在なら最低8000円は超えるだろう。自分で新しいボトルに1万2万出せるかと言われると ちょっと微妙だが、ランシュ・バージュって実力の割には、熟成してても値上がりの仕方が比較的緩やかなので、そういう意味ではバックヴィンテージが年代の割に安く手に入る(悪くないコスパの)ワインと言えるのかな?もちろん耐久力は相当なものだろうし、ギャンブルではない堅実な選び方が容易かもしれない。
2016/05/27
コメント(0)
ボルドー オーメドック・クリュ・ブルジョワ シャトー・ペイル・ルバート2008《2本目》 Chateau Peyre-Lebade ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト(ラフィット) Domaine Barons de Rothschild (Lafite) メルロー65~75%、カベルネソーヴィニヨン15~25%、カベルネフラン10% 樽熟成12~16ヶ月 アルコール分12.5% 輸入:株式会社ファインズ 購入価格:1990円(アウトレット品)色はやや濃い赤紫。香りはカカオ、杉、ブラックベリー、インク、チョコレート、革、炭?味は酸味と薄い渋味。余韻に薄い酸味と薄い苦味。2012年時と比べて 順調に熟成の方向に向かってるが、弱体化してるとも言える。基本的には綺麗な流れで、渋味は落ち着き、酸味が主張する。渋味が落ちた分だけ果実感が伸びてて、面白さはそれなりに。余韻の酸味が思った以上に味の酸味を強調。サラっと口内を流れる中で、渋味の代わりに酸が伸びる。60分以上の時間経過でも味と香りは変化無し。欠点を特に言うなら、濃さや重さが頼りなく、勢いに欠ける。自分の経験的には、経年熟成というよりも完全にヴィンテージの特徴。余韻の酸味と苦味がややしつこく感じられ、ボリューム感の欠片と思うが、熟成感を削ってるかな!?総合的には、割と普通の(半端に経年した)オーメドックワイン。渋味と香りの厚みに因る長所が分かるが、酸味の浅さの短所も同じ位伸びてる。これは寿命が読めないな。良年だとすごくしっかりした骨格を持ったワインになるのだが、普通年だとどうしても並以下のワインになる。甘味と苦味が同時に味わえる料理が望ましい。アブラは必要ではなく、酸味を活かせる方向のものを。強めに焼いたハンバーグとか。値段相応。約2000円前後のオーメドックとしては、程々に向上が見られる。ただ、年を経たからと言って、特に注目する様なワインではない。400ml強残しで次の日。(抜栓20時間経過)香りは初日と大差無し。味は薄い酸味と甘味。余韻に薄い苦味と甘味を伴う薄い酸味。お、初日に目立ってた酸味が落ち着き、甘味が出る様になった。渋味らしい渋味はもうほとんど出ず、落ち着いた酸と薄い甘味が綺麗に出る。これなら結構好印象を感じられる。この味ならボリューム感は要らない。静かにゆっくり飲んでればいい。2日目のメドックによくあるコーヒーっぽい感覚も少なく、きちんとワインの雰囲気を持ったまま。香り出力は落ちたが、初日の香りが立派だったわけでも強かったわけでもないし、これは問題無い。強い味が出ないのなら、無理をせず大人しい味の良さを送り出し、味構成を上手く整えている。2日目を飲むと、初日はバランスがおかしかった事、このボトルの本来の扱い方 を理解出来た感じ。2日目も値段相応。だが初日よりも確実に良くなった。良年と平年とでは毛色が変わるから、楽しみ方が違ってくるのだろう。今回の件で、このワインとの付き合い方wが少し分かった気分。そもそも前回(2012年に)飲んだ時も2日目の味を好評価していたので、これがこのワインの特徴だな。前日抜栓推奨。★楽天検索 シャトー ペイル ルバート★楽天扱い約5件 2408円~2700円 平均2600円前後値上がり幅はまだ大人しい部類かな。2300円が一つの壁と思うが、バックヴィンテージでもなければ2500円を超えるとちょっと手を伸ばしにくくなる。ボルドーでも最メジャーwの作り手による品質保証代も込みだろう。
2015/08/31
コメント(0)
もらいもの ボルドー オーメドック・クリュ・ブルジョワ シャトー・ラローズ・トラントドン2011 シャトー・ラローズ・トラントドン エリゼ・フォルネ氏 Chateau Larose Trintaudon カベルネソーヴィニヨン58% メルロー42% 樽熟成12~14ヶ月 アルコール分13% 輸入:コルドンヴェール株式会社 参考価格:2600円前後色はやや濃い紫。香りはブラックベリー、インク、杉、カシス、カカオ、たばこ?ビターチョコ?味は渋味と酸味。余韻に渋味と酸味を伴う苦味。 抜栓60分で苦味と渋味を伴う酸味。余韻に苦味と薄い酸味。ガッシリしたボディ。香りも正統派左岸ボルドー。渋味を軸に酸を乗せ、余韻の苦味でさらに補強。香りの総出力はやや頼りないが、ブラックベリーやインクの感覚が強く、太い渋味をバックアップ。奇を衒わない、ボルドーのカベルネ系ワインの流れを真っ直ぐ通る。先日のシャトー・ド・ラベイ2011とよく似ているが、あちらよりももう少し香りが弱く、その分 味の芯が強い感じ。流石に味の拡がりが悪い気がする。渋味の軸に頼り過ぎた、一本調子の飽き易い傾向を感じる。この辺はボディを支える特長部分でもあるし、熟成によって解けていけば化ける要素にもなる。今回はリリース3年目という半端タイミングで損をしてるだけだろう。 抜栓30分程で、渋味が緩み始めてきた。(室温26℃、湿度55%) 抜栓直後は15年は寝かせられそうな雰囲気だったが、思ったよりも変化が早いな。 香りはあまり変わらない。 飲み易さは確実に増したが、経年耐久力には不安が出てきた。 抜栓60分程で、渋味が退いた分の酸味と苦味が(相対的に)強く主張し始めてきた。 香りは結構変わらんなぁ。むしろほんのりバニラ香も出てきた感じで、少し向上。 味はともかく香りの耐久力は強いw。意外と(?)早飲み向きのワインかも。30分前に抜栓しておけば、大分ソフトでコーヒーに近い苦味感と飲み易さを持つ良い味に。抜栓直後のパワーと、30分後の柔らかな味を一度に楽しめると思えば、なかなか万人向けの高汎用ワインかも。最初は牛肉系かとも思ったが、抜栓30分後の味はチキントマト煮込みみたいなもう少し軽めの料理でも大丈夫そう。アブラの甘味さえ追加出来れば、大抵の肉料理に合わせられると思う。バターロールにオリーブオイルと塩みたいなお手軽ツマミにも上手く合いそうな味。とりあえず値段相応。感覚的にはもうちょい控えめに税抜1980円位が妥当かと思うが、その辺は高汎用性で下駄が伸びた部分。下手に寝かせるよりも、早飲みの方が楽しめるタイプかと。300ml強残しで次の日。(抜栓22時間経過)香りはアンズ、ブラックベリー、オレンジの皮、カカオ、革、コーヒー、黒糖?味は薄く渋味を伴う苦味と酸味。余韻に苦味。インク系の香りが抜け、もう少しベリーの要素が顔を出す様に。香り出力はグラスに注いだ直後は強く出たが、1分も経たずにすぐ弱まる。葡萄よりもオレンジっぽい酸味が出て、余韻の苦味で平たく削る。香りが大きく出てくれれば、かなり大物感が有ったと思うが、そう上手くは行かなかった。香りは弱ってたが、味だけは そこそこ熟成したボルドーの雰囲気で健闘。渋味は僅かで、薄く酸味と苦味だけでスルっと喉を通り抜けていく。これはこれで悪くもないけど、初日のパワー感とソフト感とはまたさらに違った、線の細い感じに変化してる。こういう、ある意味繊細な味を好む人も当然いるはずなので、そういう人には結構好印象だと思う。初日と比べると面白いが、いきなりこれを飲まされても物足りなさが出るだろう。2日目は、個人的に値段以下。1880円位で8~10年経過程度の、在庫整理目的のバックヴィンテージ放出品の勢いだな。だが比較的新しくても、人為的に味の変化を起こさせ易い点はやはり汎用性が高い。そこまで込みなら値段相応でいい。1日前に抜栓して置けば、熟成ワイン気分を手軽に味わえる面白いワインになる。基本的には早飲み推奨だと思うが、寝かせると想像以上に早く大人しいワインに変わるのかも。なんならデキャンティングして渋味を強制的に飛ばしてしまっても、効果は大体同じかな。★楽天検索 ラローズ トラントドン★楽天扱い約27件 1944円~6750円 平均2600円前後バックヴィンテージがちょこちょこ有るのを見ると、それなりに熟成もするんだろうな。出来の良い年なら割と長く楽しめるのかもしれない。標準的な年でもまあまあ真っ当に。
2015/08/26
コメント(0)
最近涼しくなってきたなぁ。適度に風も有るし(台風の影響?)。涼しいと言っても数週間前と比べてってだけで、平年並みの夏の暑さ(32℃前後)ではあるんだけど。 ボルドー オーメドック(・クリュ・ブルジョワ?) シャトー・ド・ラベイ2010 Chateau de l'Abbaye シャトー・レイソン(?管理が同じ) Chateau Reysson カベルネソーヴィニヨン52% メルロー48% アルコール分14% 輸入:メルシャン株式会社 購入価格:1500円(商品入れ替えワゴンセール特価)色は濃い赤紫。香りはブラックベリー、インク、杉、カカオ、土、バニラ?ピーマン?味は渋味と酸味。余韻に渋味を伴う苦味と薄い甘味。いかにもなボルドーのカベルネの香り。渋味がしっかり利いていて、ほんのり粘りを感じる酸味が傍に付く。余韻も伸びが有り、香りのインクや杉のニュアンスとも相まって厚みを生む。これはまさに正統派メドック。口当たりからの渋味の流れが道を作り、道の上を余韻まで果実味が通っていく。 抜栓15分弱で、少し味が軽くなった気がする。香りは変化無し。 飲み易さ自体は向上したが、抜栓直後の厚い飲み応えはやや後退気味。 相対的に余韻の苦味が目立ってきた。渋味よりも酸味が より弱った感じ?渋味の出方と杉香・土香が少々うるさく出過ぎる時が有る。だが、これは経年熟成によって落ち着いていくと思う。現在は、ちょうど熟成の中間点。味と香りのコンビが乱れ、調整をかけてる時期。総合的には、中堅どころに喰い込める力を持ったオーメドックワイン。きちんと渋味が主張して、果実が通り、香りも真っ直ぐなボルドーの綺麗な動き。時間経過後の変化はちょっと惜しいと思ったが、この辺は経年熟成待ち。もう5年前後は寝かせてOKと思える。今飲むとチョイ半端な感じ。抜栓直後はステーキみたいなブ厚い肉かなーと思ったが、時間経過後だとバランスがズレるので、ハンバーグやタレ焼き鳥位の、程々にアブラの甘味を楽しめるものが向いてるかもと感じた。大穴で、ウナギのグリルとか良いかも。タレの甘味がワインに甘味を補填してくれるのを期待。ボルドーにウナギなら良い相性でしょ。リリース10年後なら赤身肉のローストで旨味を活かす方向だと思うが。当然、1500円なら値段以上。これは充分2200円以上イケる。リリース直後ならもっとパワフルで、10年経過後ならもっと綺麗に落ち着いてる。400ml弱残しで次の日。(抜栓22時間経過)香りはブラックベリー、アンズ、インク、炭、鉛筆?味は苦味と薄い甘味。余韻に苦味と苦味を伴う酸味。香りはやや絞られた感じ。初日に目立った杉香が落ち着き、インク要素が相対的に目立つ。味は渋味が大幅に退いて、メインに苦味とほんのり甘味。順当にパワーを抑え、飲み易さの方向に動いてる。香りは弱いが、渋味のこなれた熟成ボルドーの味イメージ。苦味が強まった分、味が単調な雰囲気にも。甘味や余韻の酸味が苦味に潰されることも多く、もし初日からこの味だったら、ボトル一本は退屈。ワインの渋味が苦手な人でも飲めるだろうけど、そういう人が楽しめる赤ワインかどうかは知らない。2日目もそれなりに美味しく、初日からの変遷を楽しむのも込みで納得出来た。やっぱりこれはリリース直後(1~2年)に飲まないなら、10年寝かせていいな。今回、鶏レバーの赤ワインソテーをツマミにしたが、これが大ハマり。レバーの苦味がワインの苦味を受け止め、料理ワイン(赤玉スイート)の甘味と酸味が味を補填。ワインの味が一面的だったことで、料理のソースの味のサポートが最大限に活きた。欲しい所に欲しい物を届けてくれた感じ。2日目も値段以上。10年近く寝かせた2000円以上クラスのボルドー的な雰囲気を楽しめた。予想も期待も裏切らない、すごく「手堅い感じ」のボルドーワイン。★楽天検索 シャトー ラベイ★楽天扱い約5件 2031円~2630円 平均2300円前後まずまず納得のお値段。10年弱前に2000円台で買えたワインが3000円台に差し掛かろうとしてるところで、その穴を埋めるかの様に順繰りに適切なコスパのワインが納まる自然の摂理w。
2015/08/23
コメント(0)
結構所有者があちこち転々としてるシャトーみたいだなオーメドック・クリュ・ブルジョワシャトー・マレスカス2010 Chateau Malescasseアルカテル・アルストム氏(?) Alcatel Alsthom 2012年からはフィリップ・アウストリィ氏(Philippe Austruy)所有で醸造コンサルにステファン・デュルノンクール氏カベルネ・ソーヴィニヨン56% メルロー35% プティヴェルド7% カベルネフラン2%樽熟成18ヶ月(新樽率35%)アルコール分14%輸入:コストコホールセールジャパン株式会社 購入価格:1448円色は濃い紫。香りはインク、ブラックベリー、革、カラメル、八角、シナモン、獣臭、白胡椒、プルーン?檜? 抜栓20分弱でインク、杉板、ブラックベリー、カカオ、湿った土、獣臭、チョコレート?味は渋味と甘味を伴う酸味。余韻に苦味と渋味を伴う酸味。ぬぅ・・・、これはかなりヤりおる。抜栓直後の香りの幅と拡がりからして、格の違いを訴えてくるかの様。しっかりした渋味に、きちんと果実感を伴わせ、余韻もしつこくならない様に程々のところで切る。オーメドック・クリュ・ブルジョワの格にふさわしい、しっかりした香りと味わい。インクや革に黒果実の香り、そこにスパイシーな要素を絡め、甘味を伴った渋味を伸ばし、余韻も下手に伸ばさずに抑える。オーメドックに欲しい要素が全部入ってる感じ。味の余韻の伸びや奥行は値段なりかも。でも1500円弱でここまでやれたんなら、文句言う筋合い無いレベル。味だけならローヌやカリフォルニアに後れを取りそうだが、香りの出力と味のバランス感とまで合わせたら、フランスには越えられない壁が有るんだという事実を今更ながらに思い知らされる。 抜栓20分弱で、香りにカベルネっぽさが強まってきたかも。 スパイス香が抜けて、杉や土っぽさが増してボルドーらしさが強まる。総合的には、秀逸なオーメドックワイン。味も香りもボルドーの基本を押さえられており、ニューワールドの単一品種ボトルで不満が出るのは、「こういう味や香りがなかなか出ないからなんだ。」って言える見本になる。こういうワインを飲む度に、何故自分がボルドーが好きなのかを再確認出来るw。料理は肉系が無難。チーズ系全般でも良いだろうし、バターロールにオリーブオイルと醤油でも悪くない。お手軽なツマミにも合うし、ステーキみたいなしっかりした味の料理にも良好な相性。食材というより、味付けを選びにくいだけだろうけど。これは確実に値段以上。1800円台以上だったとしても納得した。ボルドー系(カベルネ系)が好きな飲み手が嫌う理由が何も無い。ほぼ同価格ならシャトー・クロワ・ムートン や シャトー・セネジャックよりも、このマレスカスの方が上だな。オーメドックは飲み頃変化予測が異様に難しいから困る。(好みに因る美味さのバラつきも大きく出易いし)運と自然の流れにまかせるしかない。300ml強残しで次の日。(抜栓20時間経過)香りはインク、カラメル、灰、土、プルーン、ゴム?ピーマン?味は酸味と苦味。余韻に苦味と薄い甘味。香りがシンプルな感じに。渋味が一気に後退。今回は温度が少々高め(初日は17℃弱、2日目は21℃辺り)だった事も関係ありそうだが、苦味が強まってる。酸味の出力が増した事で、苦味の突出は牽制出来てる。渋味が大人しくなった事で、滑らかな口通りにはなり、飲み易さは有った。1200円位のチリっぽい雰囲気で、味の強さは残ってるが、奥行きが無いね。2日目はイマイチだな。初日で1本飲み切りたい。★楽天検索 シャトー マレスカス★楽天扱い約16件 1922円~4104円 平均2800円前後う~む、最安でも2000円弱・・・・お得ではないが納得の設定。ただ、90年代のバックヴィンテージでも3000円台で購入できるし、10年以上もつオーメドックのクリュ・ブルジョワ中堅勢力としては妥当なところか。こりゃ1600円までなら買いだな。
2014/11/28
コメント(0)
メドック シャトー・ラ・フルール・デ・ゾービエ(ゾビエ)2010 Chateau La Fleur des Aubiers ドメーヌ・デ・ゾービエ カーヴ・サン・ジャン Domaine des Aubiers Cave Saint-Jean メルロー60% カベルネソーヴィニヨン40% アルコール分13.5% 輸入:富士貿易株式会社 購入価格:1293円色はやや濃い紫。香りはブラックベリー、インク、杉、革、鉄、カカオ?味は渋味と薄く甘味を伴う苦味。余韻に苦味と苦味を伴う渋味。まあまあだな。メドックらしい香りに程々の渋味出力。1000円ボルドーのワンランク上の、香り幅 と 味の厚み。渋味基調だが突出は無く、むしろ上手く甘味感と溶け込み、こなれたバランスを演出。90分以上の時間経過でも変化無し。味自体は悪くないからいいけど、個性は無いね。じっくり飲めなくもないガブ飲みワインって感じで、結構半端なポジション。この味をリリース5~7年維持出来るのなら一目以上置けるが、現時点では判断出来ない。総合的にはチョイ熟になりかけの高級1000円ボルドー。安いなりにも味に熟成感が出てきたのはこのワインの実力と思うが、本来は早飲み向けで、リリース3年位で飲み切る前提の味。そういう意味で、今飲むのなら かなり良いタイミングだったと思う。料理は焼肉、ハンバーグ等肉類が無難。中華料理で、酢豚やチンジャオロースーが良い相性。強くない渋味を受け止められるだけのアブラと、ワインの甘味を引き立たせる塩味や酸味が有ると安心。ちょっと厳しくいって、値段以下。1180円なら「出来の良い相応評価」だったが、1300円弱となると、この価格帯では少々貫目不足。しかし、試す気は無いが、さらにもう3~4年経ってもまだ同じ味と香りだったら1580円でも納得する。シャトー・ラ・フルール・ドーヴィエ 2009 メドック価格:1,029円(税込、送料別)楽天では単品はタカムラワインハウスのみ。完売。やっぱり1000円位のワインか。それなりに熟成を果たしても+300円程度の伸び代。あとは寿命(賞味期限)なんだが、そこはよく分からない。
2014/06/27
コメント(0)
もらいもの ボルドー メドック シャトー・グリヴィエールのセカンド? シャトー・マレール2006 Chateau Malaire CGR社 Domaines C.G.R カベルネソーヴィニヨン50% メルロー50% オーク樽熟成12ヶ月(新樽率50% 1年使用樽50%) アルコール分13% 輸入:株式会社モトックス 参考価格:1700円前後色はやや濃い赤紫。香りはアンズ、カシス、カカオ、バニラ、灰、黒糖? 抜栓45分程度でカカオ、インク、炭、オレンジの皮、グラニュー糖?味は渋味と苦味を伴う酸味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。程々の渋味に、ほんのり苦味と酸味。7年強経過でも熟成感と言う感じは無く、経年相応に落ち着いただけって感じ。渋味自体は特に厚くも薄くもなく。口当たりはまあまあ軽めで、余韻までの動きのトータルで 存在感を演出。シンプルな味で、渋味を軸に酸を追わせる分かり易いボルドーのつくり。苦味の出方がやや特殊で、酸の突出を防ぎつつ 支えてもいるんだが、同時に果実の伸びを抑えつけてもいる。これのせいで、1000円ボルドーの延長線上の様な、やや水っぽい安い雰囲気が出てる。熟成に新樽50%というには樽感も弱く、どこかに違和感を感じてるだけなんだろうか!?輸入元資料だとステンレスタンク熟成12ヶ月となってるが、ステンレスタンク熟成と言われた方が納得いく。 40分弱の時間経過(温度上昇?)で、いくらか苦味が収まった気もするが、 当初の感想を動かす程ではない。香りもベリー要素が後退。 これはこれで、安定は してるんだろう。総合的には、割と普通の左岸系ボルドー。普通なりに手堅い香りと飲み易い味で 悪い印象は皆無だが、特に良い部分も見当たらない。じっくり飲む事も出来るが、およそガブ飲み向け寄りの範疇。料理はシンプルな味付けと調理の肉料理が望ましい。豚肉や鶏肉の塩胡椒ソテー や 赤ワインで煮たロールキャベツがいいトコか。甘味を補填する目的で、肉じゃがとかの煮込み系和食に合わせるのもいいかも。とりあえず、値段相応。相応だが、味だけなら1400円未満のACボルドーでも大きな違いは無いかな。「経年耐久力」と「時間経過の安定感」も込みでの相応評価。★楽天検索 シャトー マレール★楽天扱い約16件 1365円~2205円 平均1700円前後2007年ヴィンテージのボトルはダブついてるのか、1500円未満でも購入可。しかし2007年のボルドー赤は信用してないので、自分が買う事はないだろう。普通。気が向いたらどうぞ、のレベル。
2014/03/16
コメント(0)
ボルドー オー・メドック・クリュ・ブルジョワ シャトー・メール(メイル)2005 Chateau Meyre シャトー・メール Chateau Meyre エリック・ボワスノ(醸造) Eric Boissenot カベルネソーヴィニヨン40% メルロ35% カベルネフラン15% プティヴェルド10% ステンレスヴァット醸造 オーク樽熟成12~18ヶ月(新樽率30~60%) アルコール分13% 輸入:コストコホールセールジャパン株式会社 購入価格:1368円色はやや濃い紫。香りはアンズ、カシス、ブラックベリー、革、プラム、カラメル?味は薄い渋味と薄く甘味を伴う酸味。余韻に薄い苦味と甘味。香りは意外と(?)出ないな。味も穏やかだが、決して薄いわけではなく、奥行きが有る。まだ熟成感というよりも、元々大人しい傾向のワインが、経年相応の落ち着きと雰囲気を身に着けた段階って感じ。内容的にはコッテコテの正統派左岸ボルドーブレンドの味。樽感は程々なものの、果実の地力の強さと厚みで隠れただけかもしれない。落ち着いた味わいだが、渋味や酸の流れは まだまだしっかりしており、じっくり飲める。香りがイマイチ伸びないね。抜栓直後はアンズや革の香りがフワっと膨らんだかと思ったら すぐに萎み、割と標準的なメドックワイン香に。 抜栓20分経過(温度上昇?)で、香りは粗方抜け切ったかな? なんか全体的に香りが薄れてきてる。 でも、逆に酸味は主張を増し、穏やかな味わいの中で厚みを出す。 抜栓90分程で、香りは低い所で閉じた様に。 味は酸も渋味も平坦に、薄い感じに。 余韻の甘味のおかげで、薄いなりに綺麗で、飲み易さはやや向上。総合では、経年相応のオーメドックワイン。2005年ヴィンテージの実力か、8年以上の経過でも美味さを維持出来ており、さらに2~3年は今の味を保つと思える。リリース3~4年はもう少し濃く、5年目から徐々に落ち着き、12年位を超えてようやくタンニンと果実感が一体化するタイプか!?飲んでて以前飲んだシャトー・アンドロン2008を連想した。最初は元が大人しい味だったのかと思ったけど、若い頃はもっとブ厚い濃い味だったのかも。料理は肉が望ましいが、ワインがあまり強い味でもないので、あっさりした味の肉料理が望ましい。サッと出汁汁にくぐらせた豚ロースに甘酢醤油とか。他に照り焼きチキンとか、あっさりした食材に甘辛い味付けをしたものに向いてる。値段以上。2005年ヴィンージらしい味の底力で、1600円前後も狙える。香りが抜け易いのは惜しいが、味はまだ生き残り続けてる。★楽天検索 シャトー・メール★楽天扱い約3件 1924円~2940円 現在全店全年売り切れ15年位経過した良年ボトルなら、2000円位なら出しても良い気がするが、人にオススメする程でもないかも。1400円前後でこそ高評価出来るが、2000円超えると他に埋もれるのを避けられない。
2014/03/14
コメント(0)
ボルドー オーメドック・クリュ・ブルジョワ・シュペリュール シャトー・セネジャック2010 Chateau Senejac ティエリー・ルストマン Thierry Rustmann カベルネソーヴィニヨン48% メルロ37% カベルネフラン11% プティヴェルド4% バリック樽熟成12~15ヶ月(新樽率30%?) アルコール分13% 輸入:コストコホールセール株式会社 購入価格:1548円色は濃い紫。香りはブラックベリー、インク、カシス、杉、土、鉛筆、生肉?獣臭?味は渋味と酸味。余韻に渋味と酸味を伴う薄い苦味。うん、ベリーにインク、杉に土、分かり易いカベルネとメルローのコンビ赤。渋味はしっかりしてるが、酸味との流れの中でソフトな出方になり、意外と飲み易さが有る。良くも悪くもシンプルな味構成にも感じるが、直球のオーメドックとして嘘が無い。口当たりから余韻まで 芯が真っ直ぐ通った、左岸の正統派ボルドー。渋味や酸の出方も適切でバランス良く、万人向けのフルボディ。品種と香りイメージが完全一致で、安心する分かり易さ。多分これ、良い熟成はしないだろうな。しないというのは言い方が悪いが、リリース直後から4~5年以内に飲む様に作られてて、あまり寝かせてどうこうってワインじゃない。ボルドーの重さを重いまま楽しめる人向けで、熟成ボルドーが好きな人には寝かせるのにギャンブル要素入るかも。渋味基調で酸が追う、ド直球正統派のボルドー赤。熟成もしない事はなさそうが、どちらかと言うと若飲み向けで、5年以上リリース直後の味を保つつくりに感じる。180分以上の時間経過でもほとんど変化は無く、安定感がウリなのを窺わせる。料理は焼いた肉系が好ましいが、酸の柔らかさから、煮込み料理とも相性が良いかも。ビーフシチューの他に、ラザニアとかにもイケる。トマトやチーズに上手く合うだろうが、意外と渋味に対抗してちょい甘ホワイトクリームのグラタンとかハマりそう。値段相応。相応だが、有る程度の高級感と高品質感を持ち、大きく信頼出来る味わい。質の安定は かなりのもので、早い内から楽しめる分かり易いメドックワイン。そういう長所も込みだったら、もっと上を狙えるレベル。★楽天検索 シャトー セネジャック★楽天扱い30件以上。 1880円~8400円 平均2600円前後まあ、2000円の壁を越えるかどうかってところ。そこそこ年数(5年程度以上)を経た熟成ボトルならいざしらず、新しめのヴィンテージのボトルで2000円オーバーはいかがなものか。でも1980年代のボトルも売ってるようだから、自分が思ってる程若飲み向けでも熟成し辛いワインでもないのかな?このワインが20年以上も経ったら味も香りもヘロヘロになりそうだけど、意外とそうでもない?
2013/11/27
コメント(0)
もらいものサンジュリアンのシャトー・デュクリュ・ボーカイユがリストラック・メドックで造るワインらしい。 ボルドー AOCリストラック・メドック・クリュ・ブルジョワ シャトー・デュクリュゾー2007 Chateau Ducluzeau ジャン・ユージェンヌ・ボリー Jean-Eugene Borie メルロー98% カベルネソーヴィニヨン2% フレッチバリック樽熟成14~16ヶ月?(新樽率10~20%) アルコール分13% 輸入:エノテカ株式会社 参考価格:2300円前後色は透き通った紫。香りはカシス、ブラックベリー、カラメル、杉、インク、ミント、革、土?味は渋味と酸味。余韻に苦味を伴う薄い渋味と薄い甘味。・・・・・う~ん、やっぱり2007年ボルドー赤(特にメルロー主体)は信用ならんな。飲んでて不味くはないが、味に締まりが無く、香りにもポツポツ青臭いものが混じる。1000円前後の安ボルドーなら想定内だが、この2000円オーバーの赤でもこの欠点からは脱しきれないのか。黒果実の香りに甘苦い香りはまさに正統派ボルドー。サラっとした口当たりで、良く言えば飲み易さの内。渋味と酸味は綺麗に出ており、万人向けの雰囲気は有る。香りの青臭さ云々に関してはつくりのタイプにも因るし、単純にヴィンテージのせいばかりでもないだろう。だが味の軽さと余韻の苦味の雑な出方がいかにも2007年的で、高級感を出せないでいる。飲み口はクリアーなものの、味の厚みや熟成の発展性が見られない。早飲みする分には、これはこれで悪くないんだろうけども。総評としては、“ガブ飲みボルドー”の延長だな。万人向けで飲み易く、90分以上の時間経過でも変化は無く、ガブ飲み向けとするなら かなり上出来。だが、じっくり飲むタイプのワインにはならないし、なれない。水っぽい味にしかならなそうな2007年メルローを、ここまで育てた作り手を褒めるべきか!?料理はチーズみたいな、クリーミーでシンプルな味に向いてる。むしろ軽めの味なのを思えば、ポトフとかでも十分合いそうな感じ。ソーセージが有れば何とかなる。肉に合わせるなら、ただ焼いただけの肉よりは、煮込みハンバーグやシチューといった 軽く煮込んだ物の方が合うと思う。値段以下。ボルドー赤ワインとしての出来は決して悪くはないが、コスパは良ろしくないね。この位の美味さのボルドーだと、グッドヴィンテージなら1500円弱でいくらでも買えそうな感じ。「2007年ヴィンテージ」に理由やこだわりが無いのなら、わざわざこれを選ぼうという気にはならない。これならボルドーを無視して、ローヌやイタリアに目を向けてしまうレベル。(地中海周辺なら2007年は良年)★楽天検索 デュクリュゾー★楽天扱い約9件 2000円~3087円 平均2300円前後ヴィンテージ指定せずとも、2007年は売れ残っとるのぉ。贈答用としてはまずまずの出自で、悪くもないか。自分で買うには勇気が要るが、贈り物としては意外と使い易いのかも。
2013/06/20
コメント(0)
ボルドー メドック シャトー・オー・ベルトン1996 Chateau Au Berton パトリック・シャンボー Patrick Chambaud カベルネソーヴィニヨン52% メルロー36% カベルネフラン12% ステンレスタンク発酵 ステンレスタンク熟成 アルコール分12.5% 輸入:東京実業貿易 購入価格:1180円色は透き通った小豆色。香りはアンズ、カカオ、インク、トマト、コーヒー、餡、胡椒?味は苦味と薄い酸味。余韻に苦味と・・・普通か。香りの果実感も渋味も抜け切って、苦味の中を酸がちらほら。経年相応と言えば相応だし、想定の範囲内。香りは少々古臭い感じの雰囲気にだったが、味は意外と飲み易いかも。苦味が穏やかだし、酸は何とか残ってて苦いだけで終わらない。抜栓60分以上の経過でも変化無し。渋味が抜けて万人向けに飲み易くなってる以外には、特に良い事は無いね。香りは埃っぽいし、果実の厚みは無いし、ボルドーワイン慣れしてない人がこれ飲んで 何が楽しいんだろ?って感じ。良くも悪くも値段なりの古酒。もちろん瓶差も有っただろう。まあ、経年なり値段なりのガブ飲みワイン。96年ヴィンテージというレア感と経年変化を一緒に楽しめるのがウリだが、そこを楽しめない人には何とも言えない微妙さ。「メドック」で「96年ヴィンテージ」で、でも「1200円弱」だから、そういう意味では それなりにお得。消しゴムのカスみたいな澱は発生中なので、適度に静かな持ち運びと注ぎを推奨。あまり料理と合わせてどうこうというワインではない。軽く焦がしたタレ焼き鳥なんかと一緒に飲めば、まあまあ合うかも。焼き豚とか、有る程度クセの強い肉料理だと良いのかな?少なくとも、チーズではない。濃厚さにワインが潰される。値段相応。飲み頃も熟成のピークも既に超えてる、1996年ボトルというだけの枯れた味。本来はリリース10年目辺りがピークなのかな?でもボルドー慣れした人なら、この価格だし、充分満足の範囲内。★楽天検索 メドック ベルトン★楽天扱い2件 現在売り切れ中ヴェリタスで1999年ボトルが1134円 うきうきワインで1554円1500円オーバーではナシだな。
2013/06/19
コメント(0)
ボルドー メドック・クリュ・ブルジョワ シャトー・ポタンサック2002 Chateau Potensac デュロン家 Domaines Delon カベルネソーヴィニヨン60% メルロー25% カベルネフラン15% レオヴィル・ラス・カーズで使用した樽で熟成(新樽率20%) アルコール分13.5% 輸入:株式会社ファインズ 購入価格:3490円色はくすんだ濃いどどめ色。香りはアンズ、革、プルーン、ブラックベリー、バニラ、餡、カカオ、インク?味は渋味と酸味。余韻に苦味と酸味。渋味の厚みこそ控えめだが、抜けきったわけでは全然なく、メインで展開。そして、渋味よりも酸味の粘りの感覚が気になる位。余韻の苦味が酸味を牽制するが、香りに引っ張られるのか、ここでもまだ酸が顔を出す。10年経過した今でも、しっかりした濃い味わい。渋味の押しはそこそこで、それ以上に酸味の感覚が伸びて、まだまだ味に勢いを感じさせる。余韻の苦味が味の酸味をさらに引き出してる部分もあるかな。正直、渋味の感覚が緩くなった分だけ、酸味とのバランスが取り辛くなってる。人によってはしつこさを覚えるかもしれない。何か料理が有ると、この粘る酸味を逆に長所に活用出来そうな流れ。2年前のワイン会でいただいた、サンテミリオンのフォーリー・ド・スシャール1967に近い雰囲気の味。 抜栓60分程で味の酸味が落ち着いてきた。 香りに杉っぽい要素も出始めてきた気がするが、これはまだ微弱。 味は酸の粘りが落ち着くほどに飲み易さを増していく。 一旦 味が落ち着けば、熟成ボルドーっぽさが目を覚ましてくる感じ。 抜栓150分程(ボトル残量300mlの部分)で、 当初は大人しかった渋味が盛り返してきた。 少々粉っぽい口当たりで、酸のしつこさは無くなったが、 味の落ち着き等熟成感は薄れてきた。 香りの変化は大差無く、味の出方にだけ波が有る。2002年ヴィンテージでもまだ全然こなれた感覚は出ず、若い雰囲気。時間経過で徐々に熟成ボルドーっぽさが滲み出てくるので、抜栓後1時間弱は待っていた方が良かったのかもしれない。まだ5年~10年は余裕で熟成する潜在力が有る。料理は何かローストした肉。牛肉か、出来れば羊肉が良い。多少臭みやクセのある肉やソースの方がワインの酸味を活かせる。とりあえず値段相応。ブランド と さらなる熟成将来性も込みで、10年超熟成のメドックワインが約3000円ちょい。ポタンサック自体が通常で2680円~3000円前後の相場なので、状態とヴィンテージ代を考えればまずまず納得。ただ、コスパ云々言うと さほど良いわけでもない、可も無く不可も無くの普通の出来だな。2000円ちょっとで買える5年熟成程度のオーメドック・ド・ジスク-ルの方が満足度は高いかもしれない。★楽天検索 シャトー ポタンサック★楽天扱い50件以上 2400円~15500円 平均4000円前後安いところだと90年代後半のボトルでも3000円台のがチラホラ有るな。有る程度信頼できる品質で、いつでも手に入る手頃な熟成ボルドーと考えれば、これはこれで悪くない。今飲むなら90年代が狙い目か!? ★オーセンティス・ボルドーでも飲んだ場合★香りの密度はやはりこちらのグラスが上。革やバニラの要素がより明確に伝わってくる。味なんだが、酸と渋味とがフラットに流れる。酸の突出が抑えられ、渋味とバランスが標準で取られてる。味の突出は押さえ、しかし香りは強調する。大体前回の予想通りの性能だったのが、自分でもちょっとびっくり。今回の様な半端な熟成ワインに関して言えば、意外と(?)カンティーナと引き分けの様な感想。味のクリアー感や香りの繊細さで言うなら、未だカンティーナ・パワーが上だが、香りの密度と味のボリュームを優先するなら、オーセンティス・ボルドーに軍配。この2つの違いは完全に好みの問題。一長一短ではあるが、今回 味と香りも込みでの総合判断では 充分対等に渡り合ってた。ワインによって使い分ける事が可能なら、これはこれで きちんと使えるグラス。まあ、熟成ボルドーなんてそう頻繁には飲まんのだけどねw。とりあえず、使い処と使い方次第では、決して劣ったグラスではない事が分かったので、それは収穫だった。右がオーセンティス・ボルドー。グラスの反り角度が急な分、ワインのエッジ部分がやや鮮明に映ってる感じ。もっと色が抜けてレンガっぽい色合いになりかけた位のワインの方が、綺麗に映える気がする。
2013/02/27
コメント(0)
ボルドー オーメドック・クリュ・ブルジョワ シャトー・ペイル・ルバート2008 Chateau Peyre-Lebade ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト(ラフィット) Domaine Barons de Rothschild (Lafite) メルロー65~75%、カベルネソーヴィニヨン15~25%、カベルネフラン10% 樽熟成12~16ヶ月 アルコール分12.5% 輸入:株式会社ファインズ 購入価格:1990円(アウトレット品)色はやや透き通った紫。香りは杉、ブラックベリー、インク、鉛筆、黒糖、油粘土?カラメル?味は渋味と酸味。余韻に甘味を伴う苦味と苦味を伴う酸味。香りは およそボルドーのド直球正統派。でも意外と(?)果実系の香りが伸びない。味も基本に忠実だが、伸びが浅い感じ。渋味基調で枠を構えながら、(果実味とは別の流れで)酸と甘味を噛ませていく。メドックらしいカベルネ系ワインの香りと 柔らかな渋味が、勢いを保ちつつ特長を見せる。ただ、ペイル・ルバートはもっと渋味も果実味も分厚いイメージが有ったが、このボトルは妙に伸び悩む。2008年ボルドーといえば大分標準的な出来のヴィンテージだと思ってるが、良年のイメージ(2003年、2005年、2006年)が強過ぎるのか、自分には妙に違和感が有る。何か、渋い割に薄い。通常で意味も無くデキャンティングした後の様な味わい。 抜栓60分で渋味の出方がソフトになるが、苦味も強まってくる。 香りもインクや炭の様なものが混じってくる。 味は飲み易さが増したものの、それでワインとして美味くなったとは思わない。通常、良年なら10年は待ちたくなるガッシリした出来になるはずだが、このボトルは違うな。リリース4年弱で もう良くも悪くも解けまくってて、良く言えば飲み易い出来。飲み易いが何も印象に残らない味で、悪い意味で標準的2008年ボルドーの典型。2007年ヴィンテージがもう少し(香りや味の張りの分)、マシになった程度に感じる。値段相応。このワインのファンとしては、現状 2008年ボトルにはイマイチ発展性が見られない。2000円以上が当然と思ってたこのワインだが、今回のボトルに関して言えば相応レベル。とりあえず値段なりの美味さは有ったが、いまいち素直に良さを評価出来ない。300ml残しで次の日(抜栓21時間経過)香りはインク、ブラックベリー、プルーン、杉?味の流れは大差無し。初日よりも香りが落ち着いてきた。味に大きな差は無いが、苦味は少し弱まったかも。苦味が弱まった分、渋味の出力も落ち着き、飲み易さは増した。2日目の方がこなれた感覚が有って、悪くない。厚みに乏しかった分、香りも味出力も落とした事で逆にバランス感が生まれてきた。初日は出力が空回りしてたが、2日目は地に足が着いた流れ。2日目の方が香りに無駄が無く 味もクリアーで、こっちの方が個人的に好き。良い意味でコーヒーっぽい雰囲気もある。2日目も値段相応。相応だが、2日目の方が良好なコスパに感じられる。赤ワインの、渋味の落ちた“こなれた味”を楽しめた。★楽天検索 シャトー ペイル★楽天扱い30件前後 1995円~2814円 平均2400円前後2200円以下なら、2000円オーメドックの中でも結構名作の部類と思う。早飲みするには向かないタイプのワインと思うが、栓抜いて次の日になると、なかなか飲み易い味に。2000円未満で買えるなら3~4本位はストックしたい位。
2012/11/25
コメント(0)
もらいもの ボルドー オーメドック ル・オー・メドック・ド・ジスクール1998 Le Haut-Medoc de Giscours シャトー・ジスクール Chateau Giscours カベルネソーヴィニヨン50% メルロー50% バリック樽熟成12ヶ月 アルコール度13% 輸入:エノテカ株式会社 参考価格:2600円前後色は透き通った赤紫。上澄みが微妙に褐変しかけ。香りはアンズ、杉、ブラックベリー、革、湿った土、鉛筆、インク、カカオ? 抜栓90分でブラックベリー、革、コーヒー(東南アジア系)、杉、カラメル?味は薄い渋味と薄く苦味を伴う酸味。余韻に渋味と渋味を伴う甘味。うわぁ美味いw。味も香りもド直球のボルドー赤。渋味は落ち着きつつも主張、香りはガッと拡がり、余韻まで味のコクが伸びる。アンズの様なベリーの甘酸っぱさ、杉系の青臭さ、革類の香ばしさ、湿った土のコーヒー的な軸の深さ、ボルドー赤の香りの特徴と魅力を惜しみなく放ってる。味も渋味基調だが 突出する味覚は無く、年相応に熟成した 大人しい出方。綺麗に熟成してるので、味の勢いは控えめ。むしろ余韻の渋味の方が伸びを感じる位。カベルネやメルローの渋味が好きな人なら、何も不満は出ない佇まい。言い換えれば、そこに心得が無い人にとっては、まだ渋味を強く感じるかもしれない。 抜栓30分で、渋味が急に薄れて水っぽくなってきた気がする。 香りも弱って土要素が目立ち始めるが、こちらはまだ微々たるもの。 抜栓直後のコクが好きだったので、これだと自分には少々物足りなさが出る。 渋味が苦手な人ならこっちの方が好みそうが、美味いと感じるかは分からない。 抜栓約90分で、香りの各要素が研がれてきた。 ベリー香は後退し、革やコーヒーの様な香りがメインに出てくる。 味は30分後と大差無いが、余韻の苦味と甘味は伸び易くなったみたい。拡がる香りに落ち着いた渋味、理想的熟成ボルドー。ここが一つのピークとは思うが、時間で変化もするし まだ2~3年は熟成の余地を残してる様に感じる。多分マルゴーの本家ジスクールなら、もっと香り出力が強く、余韻も もっとジワジワと深く長く伸びるはず。正直、料理らしい料理いらないかも。単独でも結構飲めちゃう。チーズ2~3種にクラッカーとナッツ2~3粒あればいい感じ。薄切りのローストビーフ位なら有っても良いと思う。値段相応。相応だが、2000円弱のオーメドックワインが10年以上経って約2600円なら極めて良心的。3000円位でも納得出来る。状態は最良だったし、時間経過前の香りと味のコクは楽しめたので充分満足。変化後の味もあれはあれで悪くはないし、時間をかけて飲んで、徐々に変化していく様をじっくり楽しめる。★楽天検索 メドック ジスクール 98]★楽天扱い6件 2180円~3129円 全店売り切れこのワインは名作。すぐに飲んで良いし、リリース10~15年後に飲んでも良い。優良年なら20年待つのも不可能ではない。シャトー・ラネッサン、シャトー・ラローズ・トラントドンと並ぶ2000円オーメドックの代表格。
2012/09/25
コメント(0)
コルクに記載されたエンブレムがユニオン・サン・ヴァンサンのものと同じだったので、作り手の名義はプロダクタ・ヴィニョーブルでも、葡萄の出所と瓶詰は実質サン・ヴァンサン関係なんだろうね。それを考えると今回のこのワインの味も、かつて飲んだ安ボルドーの延長線上の味だろう。 ボルドー オーメドック パヴィヨン・ラ・トゥーエル(トゥールネル)2009 Pavillon La Tourelle プロダクタ・ヴィニョーブル Producta Vignobles カベルネソーヴィニヨン、メルロー 割合不明 アルコール度13.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:980円色はやや透き通った紫。香りはアンズ、革、ブラックベリー、インク、バニラ、カカオ、シメジ?味は渋味と薄く甘味を伴う酸味。余韻に渋味と苦味を伴う薄い甘味。まあまあだな。香りがしっかりしてて、樽感もそこそこ。味も渋味を真っ直ぐ通し、その後から果実感が追う正統派ボルドー。口当たりは渋味がやや荒く感じられるが、そこは香りと酸味でバランスを取る。味の出力は 値段の割りには意外とパワーを感じられ、ボリューム感を感じる。余韻の苦味感が甘味を小刻みに捌いていき、パワーを持たせながらも あっさりした飲み口に持っていく。 抜栓20分程で渋味が後退してきた。 メインの味軸に渋味が有ったからこそパワーも演出できたし、 その後の果実感もコントロール出来たが、 渋味が弱ると相対的に苦味が目立って全体が汚く感じる。 メドック系ボルドーワインとしては、それなりに手堅い出来。ガブ飲み出来る程の軽やかさでは無いが、じっくり飲める程のコクや安定感も無い。ワインとしては少々中途半端ではあるが、とりあえず食中の役割を果たせる程度にはつくられている。ACボルドーではなく ACオーメドックだったからか、単なる1000円ボルドーよりは もう少し個性が見られた。料理はシンプルな味の肉料理が望ましい。甘味や酸味を感じる味付けをすると、同系統の味覚が薄れ、ワインの味構成を乱すかもしれない。塩胡椒か醤油で味付けをしただけの焼き肉に向いてる。値段相応。相応だが、土地のニュアンス自体は一応表現出来ており、これで980円なら悪くないだろう。時間経過による変化が早かったのは残念だが、安ボルドーだから大した欠点でもない。400ml残しで次の日(抜栓約21時間経過)香りは革やバニラの香りが引っ込み、炭やインク系の香りが目立つ。味は渋味の大部分が消え、苦味も無い。余韻にニュアンスが残るだけ。微妙に酸味が残ってる感じは有るが、赤い水に近い状態。前日の汚い感じは無いが、ほぼガブ飲みワインの位置で停滞。温度上昇で多少は渋味が持ち直したが、ガブ飲みワインの印象は維持したまま。やはり前日の抜栓20分の時点で、完全にスタミナ切れを起こしてたようだ。価格を考えれば腹も立たないけど、まぁやっぱり1000円の安ワインでございました。開けたらすぐ飲みきるのを推奨。
2012/03/01
コメント(2)
グラス画像撮り忘れ。 ボルドー メドック マルキ・ド・サン・ヴァンサン2008 Marquis de St.vincent (Saint Vincent) パヴィヨン・ド・ベルヴュー Pavillon de Bellevue メルロー60% カベルネソーヴィニヨン40% アルコール分12.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:980円色はやや透き通った紫。香りはカカオ、ブラックベリー、黒砂糖、黒蜜、甘草、杉、焼き魚?紫蘇?味は苦味を伴う甘味と軽い渋味。余韻に薄い渋味と薄く苦味を伴う薄い甘味。 抜栓30分程で、味も余韻も苦味が強くなってくる。まあ、・・・・・普通か!?渋味控えめで、万人受けする飲み易さは有った。香りに甘い要素が多く、味はチリワインに近いイメージ。渋味は控えめで、軽い甘味が前方に乗り出す。香りが味の甘味を底上げし、軽やかな印象を後押し。安っぽさは拭えないが、これはこれで万人向けしそうな味構成。だが、この やや軽薄な渋味と、余韻まで続いてく苦味がしつこくまとわりつく。この苦味自体は 言う程強いものではないのだが、これが大して強くもない渋味を無駄に底上げし、全体のバランスを大きく崩しにかかる。そのせいで味の軽薄さが目立ち、一気に安いチリワインの方向に引きずられていく。1000円ボルドーの枠に据えるのも少々微妙な、安っぽいボルドーワインだな。メドックの地名を冠するには至らない点が多々見られる。一応、飲み易い雰囲気は有るには有ったが、ワインとして美味いかと言われれば そうでもない。不味くはないし 香りも有るんだが、とにかく弱い、薄い、軽い、安っぽい。それらを解消する為の動きも上手くいってない。値段以下。750円程度のチリワインでも、似た様なのが結構在る。700円台でコノスル・ヴァラエタル・カベルネかアシュトンケルダー・カベルネを飲んだ方が満足度は上。メドックワインとしては、どうにも貫目不足。
2012/02/14
コメント(0)
ボルドー メドック バロン・デ・フォンテニーユ2009 Baron des Fontenilles 作り手不明(ジネステ社関係?) カベルネソーヴィニヨン、メルロー 割合不明 アルコール分12.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:980円色は濃い紫。香りは杉、ブラックベリー、インク、プルーン、錆びた鉄?味は渋味と薄い酸味。余韻に薄い酸味と渋味を伴う薄い苦味。・・・・・そんなに美味しくないな。とりあえず香りは土地と品種におよそ忠実。味は渋味基調で、酸が薄らノッてくる。2009年で若い というのを考慮しても、味も香りも結構普通。これはこれで分かり易さは有って、飲んでて悪い気まではしない。必要な味覚要素を程々に出して、渋味に始まり渋味に終わるボルドーらしい潔い構成。まあ、良くも悪くも普通の安ボルドー。よくある香り と よくある味で、メドックらしさが有るんだか無いんだか。味構成が平坦気味で、バランス感は無くはないが、飲んでてかなり飽き易い。もう少し果実の甘味が有れば、もっと厚みと綺麗な味わいを押し出せたと思う。現状、やはり普通(900円以下レベル)の安ボルドーの延長線上の味でしかない。熟成による将来性も全く見えないし、まだ同価格のシャトー・アンドロンの方がずっと飲み応えが有る。料理は、・・・・・何だろう?レトルトのミートボールとか、中華料理の酢豚とかかな!?外部から甘味要素を補填してやらないと、薄っ平い味で終わりそうな危うさも小さくない。料理向きとは言い難いが、ガブ飲みするのも中途半端で、どうも商品としてツラい感じ。ギリギリ値段相応。1000円と言われれば それなりに納得いくけど、798円と言われても それはそれで納得。良く言って、標準的な1000円ボルドー。悪く言えば、ちょっと濃いめの渋い水。ウリは香りだけだが、その香りも特に良いものでもなく、土地と品種の標準ライン。400ml弱残しで次の日。(抜栓後約22時間経過)香りは前日と大差無し。味は渋味が緩くなって、飲み易さが いくらか増した。初日にはあまり感じられなかった甘味要素が顔を出し、平坦な起伏構成が解消に向かう。流石に余韻の渋味や苦味までは 動きが見られなかったか。でも初日に比べれば、足りなかった要素を地力で掴み取り、着実に成長を遂げていったのを実感出来る。2日目も値段相応。ただ、渋味に偏った初日よりも、2日目の方が全体のバランスと起伏を感じられて良好。初日からこの味だったら、もう少し好意的に評価出来たと思う。楽天では扱いは無いが、売ってても特に買う必要も無い。精々、送料無料6~12本セットの中の一つに過ぎないレベルの普通の安ボルドー。
2012/01/31
コメント(0)
もらいもの ボルドー グラーヴ地区 シャトー・レスピド(レスパイド)・メドヴィーユ1998 Chateau Respide-Medeville クリスティアン・エ・アンドレ・メドヴィーユ Christian et Andree Medeville カベルネソーヴィニヨン主体 メルロー、カベルネフラン 割合不明 (カベルネソーヴィニヨン+カベルネフラン65% メルロー35%?) ステンレスタンク発酵 澱上でタンク熟成3ヶ月 アルコール度12.5% 輸入:有限会社 土浦鈴木屋 参考価格:3500円前後色はやや透き通った濃い紫。香りはブラックベリー、タバコ、プルーン、プラム、杉、イチジク、獣臭、インク、土?カカオ?味は酸味と甘味を伴う薄い渋味。余韻に軽く苦味を伴う酸味と薄い甘味。いかにもグラーヴ!と言わんばかりのワイルドな香り。経年熟成で味も渋味が落ち着き始め、甘酸っぱい果実感が大活躍。味が落ち着いた分、余韻がジリジリと迫り、そちらも存在感を大いにアピール。順調に熟成して行ってるのがよく分かり、パワー感と熟成感が両立。適度な渋味が苦味と軽妙にタッグを組み、時に持て余しそうになる果実感を上手く牽制。バランスが良いと言うには まだ少し渋味が勝ってるところがあるが、パワー派の自分にはこれ位で丁度良い。パワーとは別に もう少し味に拡がり(厚み?)が欲しかったが、そこは経年熟成と引き換えだろう。まだ発展途上な感じすら有り、悪く言えば味構成と出力に半端な印象も感じる。自然にバランスを取るには、もっと熟成が欲しかった。 抜栓20分程で苦味が強まってくる。 他の味を強調する役目のはずが、果実味のせいで逆に苦味が目立ってしまった感じ。 美味さを損なう程ではないが、ちょっとバランスが荒れる。 タバコやプルーンの香りに引っ張られた部分も有ったかも? 思い付きでデキャンティング。 香りは大きく変わらず。 味は全体的にカバーがかかったみたいで、パワー感も熟成感も抑えられた感じ。 デキャンタ失敗。なかなか真っ直ぐな実力のグラーヴワイン。流石に状態が良過ぎたのか、まだまだ伸び代を残したまま。さらにここから5年後10年後と目指せそうな潜在力も感じさせる。これはこれで、肉料理なら何にでも合いそうな汎用性がかなりある。それこそスライスコンビーフや、単なる炙りベーコンでもOK。(意外にツナでは駄目そう)何か一品 ツマミに“肉”が有れば、中途半端な味構成 や 時間経過後の過度な苦味の伸びの問題を全てクリアー出来ると思える。値段相応。1998年ヴィンテージでこの状態なら十分納得。むしろ もう少し寝かせるべきだったのかもしれない。現状 肉料理と一緒なら、かなり化けてくれると思う。
2011/06/23
コメント(0)
もらいもの ボルドー メドック・クリュ・ブルジョワ シャトー・レ・グラン・シェーヌ1997 Chateau Les Grande Chenes ベルナール・マグレ Bernard Magrez メルロー50% カベルネソーヴィニヨン40% カベルネフラン10% フレンチオークのバリック樽で澱と共に熟成 アルコール度12.5% 輸入:株式会社モトックス 参考価格:2500円前後ベルナール・マグレの名は聞き覚えがあったので、ちょっと期待して飲んでみた。色はやや透き通った黒っぽい紫。香りはアンズ、ブラックベリー、杉、土、革、クローブ、鶏レバー?味は酸味と薄い苦味。余韻に苦味を伴う薄い酸味と薄い甘味。綺麗な香りで、正統派熟成ボルドーの部類。渋味が抜け切って、穏やかな酸味に薄っすらと苦味のニュアンスが絡む静かな味。静かな味を綺麗な香りが補強して、良いバランスの美味さ。香りの出方と種類が御見事。「熟成メドックとはこういう物です。」と言わんばかりの、ストレートで見本的な内容。口当たり・口通りも滑らかで、スイスイ飲める。人によっては下手すると「水っぽい味」にも感じられるだろうが、全体に付いて回る薄い苦味が張りを生み、ヴィンテージの割りにはまだ飲み応えを主張。意外と(?)香りから果実っぽい甘い感じが し辛いので、この熟成香には好き嫌い出そう。まぁボルドーが分かる人なら何も問題無いと思うが、そうでないと杉や土の気配に違和感を覚えるかも。味も渋味の抜けた軽めの味わいは、重めの渋いワインが好きな人には物足りなさを感じると思う。総合的には良い熟成を遂げたボルドー・メドックワイン。90分以上の時間経過でも変化は軽微で、安定してる。濃さや重さからは完全に卒業してる状態の味なので、その辺を分かってる人向け。熟成ボルドー好きなら 単独でじっくり飲んで、味と香りを静かに追うのを楽しめる。値段相応。1980円位の1997年メドックが13年経過、でこの熟成具合なら2500円位は妥当なトコロ。もしかしたら、もう5年位熟成イケるんじゃないだろうか!?★楽天検索 シャトー グラン シェーヌ★楽天扱い約4件 2047円~3900円 平均3000円前後iSHOPぽるとにて1998年ヴィンテージが2047円!これはなかなか破格ではないだろうか!?1997でこの状態ならば、98年ならまだまだ伸び代が期待出来る。茨城と千葉の一部は被災地ということで、当面の間(少なくとも今月)は関東の計画停電の実施対象からは外れたらしい。一応節電は心掛けてるし、停電が来ても大丈夫な様に準備はしてたつもりだったが、こうなると ますます不便が無くなってくるなw。近隣のスーパーやコンビニでは停電前の駆け込みで食料品が買い辛い状況だったが、流通が止まってる訳ではないので 停電しないとなれば その内もとに戻るだろうと思う。でも、やはり大変なのは今後だよな。東北の漁業は漁船や漁港が壊滅だし、農業も米やら作物が放射能汚染では売り物にならない。近い内に日本全国で10%~20%は生鮮食品が不足してくるかもしれない。とりあえず今は、放射能対策にとろろ昆布のお吸い物を食べておこう。自分の住所は福島の原発からは150km以上離れてるが、一応念の為だ。
2011/03/15
コメント(0)
ボルドー サンテステフ シャトー・リリアン・ラドゥイのセカンド ラ・デヴィーズ(ドゥヴィーズ)・ド・リリアン2005 La Devise de Lilian シャトー・リリアン・ラドゥイ Chateau Lilian Ladouys カベルネソーヴィニヨン、メルロー 割合不明 オーク樽熟成 アルコール度12.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1780円色は透き通った濃い赤紫。香りは杉、鉛筆、ミント、ブラックベリー、インク、プルーン、腐葉土?味は渋味と軽い酸味。余韻に渋味と苦味を伴う酸味。思ったより普通だな。香りからは あまり果実感は無く、木やインク系の香りが主。味は結構サラッとしてて、あっさりしたボリューム。良く言えば、ボルドー赤としては手堅い味。樽の効いた感じの香りに渋味と酸味を乗せて静かに押し込む。ボディが気持ち薄めで、飲み易さは有る。90分以上の時間経過でも変化は軽微。でも余韻が弱いのが惜しいかな!?味の押しが控えめで余韻も弱いとなると、なかなか個性を感じ取り辛い。ボルドーの特徴は明確だが、サンテステフの特徴は微薄。とりあえず、「ボルドー」の赤ワインとしては合格。土地・味・香り・セパージュに何も嘘は無い。軽薄な部分は有るが、それならそれで飲み易さは確かで悪くはない。でも値段以下。これはよくある1000円ボルドーの0.5ランク上程度の味でしかなく、「2005年」の「サンテステフ」という点の魅力をほとんどアピール出来てない。せめて1300円台から スレスレで1580円までなら まだ納得出来たが、1780円は明らかに高価め。★楽天検索 シャトー リリアン ラドゥイ★ファーストボトルが楽天扱い約10件 セカンドのこのワインの扱いは無し。2007年ヴィンテージが1974円から それ以外は2940円から07年とはいえファーストが2000円弱で買えるのに、セカンドを1780円で買う理由は無いな。
2011/01/19
コメント(0)
ボルドー メドック・クリュ・ブルジョワ シャトー・アンドロン2008 Chateau Andron シャトー・アンドロン Chateau Andron メルロ50% カベルネソーヴィニヨン48% カベルネフラン2% オーク樽熟成12ヶ月 アルコール度12.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:980円色は濃い紫。香りはブラックベリー、カカオ、インク、カラメル、シナモン?味は渋味と酸味を伴う苦味。余韻に苦味を伴う酸味と軽い甘味。うわぁ 久しぶりに飲んだ、こういう若さ一直線のボルドー。よくある1000円ボルドーの様な水っぽい味ではなく、きちんとメドックの起伏と重さを表現出来てる。香りも果実と 甘さと 若干の土っぽさで正統派のライン。渋味をしっかりと感じさせ、酸と苦味で補強。余韻には甘酸っぱさを出し、濃さや重さだけで終わらないように配慮されてる。余韻の酸と苦味には 何となくオレンジっぽいニュアンスも有るな。流石に味の複雑さは値段なりで、余韻も伸びそうで伸び切らない。だが口当たりからの渋味の出力で厚みを作り、その辺はパワーでカバー。むしろ この味出力が余韻の流れと上手く噛み合わないから、しつこさを感じる時もある位。でもこの辺の印象は、飲み方やワイン温度とかにも左右されたかもしれない。 デキャンティングしてみた。 香りは果実っぽさが弱まり、カカオとかの粉っぽいものが強まった。 渋味はいくらか抑えられ、相対的に余韻の酸が よりしつこく感じる様になった。 自分には長所が削られ気味でイマイチだが、渋味が苦手な人なら意外に悪くないかも。総合的には 安くてもメドック・クリュ・ブルジョワに相応しい、一定の品質を備えたワイン。ただし このワインは若飲み早飲み前提の、若さがウリの味。多分寝かせても、あまり良い熟成はしないんじゃないかな!?リリース後、遅くても大体5年以内(2014年以内まで)には飲まないと このワインの美味さを活かせないと思う。料理は肉系全般イケる。普通のチーズや生ハムでは塩味が頼りなくなりそうだが、八角の効いた焼き豚やサイコロステーキ、ハンバーグにはほぼドンピシャ。肉に合わせるデイリーワインとしては、ラングドックの変なシラーワインとかよりずっと上出来。まあ値段以上。今飲むのなら、1200円~1300円位は十分狙える。変な1000円ボルドーよりも、きちんと重さとメドックらしさを出した良いワイン。これで980円なら立派。★楽天検索 シャトー アンドロン★楽天扱い2件 ECHIGOYAで980円 イーショッピングワイン1207円おおよそ真っ当な価格設定。
2011/01/14
コメント(0)
ボルドー オーメドック シャトー・ペルモラン2005 Chateau Peyremorin ヴィニョーブル・マリー・ロール・リュルトン Vignoble Marie-Laure Lurton カベルネソーヴィニヨン90% メルロー10% 樽熟成 アルコール度12.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1480円色は色は濃い赤紫。香りは杉、インク、ブラックベリー、プラム、犬小屋(獣臭)?パセリ?味は渋味と酸味。余韻に渋味と薄く甘味を伴う酸味。2005年メドックというところに期待して飲んでみたが、・・・まあまあの味かな。香りの杉っぽさが派手に出て、味の果実感を押し潰し気味だが、これはこれで土地やセパージュに忠実でもあり嘘の無い印象。香りにはちょっとワイルドな感じが有るが、味はシンプルで正統派。渋味と酸味が適度に交じり合い、ボリューム感と飲み易さを演出。やや濃い目の味だが、経年熟成からかボディは滑らかで 口通りは意外と綺麗。しかし 矛盾するようだが、味の濃さというかボリューム感の割には厚みが頼りない気もする。熟成に因る部分とは別に どこか1000円ボルドーの延長線上の味っぽくて、今ひとつ伸び切らなさ・物足りなさが残る。味のシンプルさが悪い方向に動き、膨らみと拡がりを狭めてる気配も。特に香りの杉香・インク香が目立ち、果実要素が弱いのもこの傾向を強めてる感じ。総合的にはメドック系のカベルネ主体らしい、分かり易い濃い系ワイン。香りの粗野な感覚で大分損をしてる部分は有るが、味はおよそ真っ当なボルドーの赤。ある程度安ボルドーに飲み慣れてる人なら 結構美味しく飲めるはず。まだ2年位はこの味を保ちつつ、寝かせて もっとこなれた方向に持っていけそうではある。値段相応。酒質は思ったほどのクオリティではなかったかもしれないが、味自体はそこそこで悪くない。実力的には1280円前後クラスだが、「2005年」「オーメドック」の付加価値が付いて1480円ならまぁ問題無いだろう。★楽天検索 ペルモラン★楽天扱い約2件 酒味の店で2205円 DiscountShopFreestyleで2376円(売切れ)はい、アウトーッ!安ボルドーの延長に過ぎない このワインで2200円オーバーは張り倒されても文句言えない。
2010/12/26
コメント(0)
ボルドー サンジュリアン4級 シャトー・タルボのセカンド コネターブル・タルボ2004《2本目》 Connetable Talbot シャトー・タルボ コルディエ家 Ch.Talbot Bignon-Cordier メルロー80% カベルネソーヴィニヨン15% カベルネフラン5% アルコール度13% 輸入:モトックス 購入価格:2100円(約4118円の51%引き)2009年4月に飲んで2本目。色はやや透き通った濃いめの赤紫。上澄みが微妙に褐変気味。香りはアンズ、カカオ、杉、鉛筆、紅茶の出がらし、土、プルーン?獣臭? 抜栓20分程でアンズ、プラム、カカオ、ミント、バニラ、ビターチョコレート、土?カラメル(ミルメーク)?味は軽い渋味と苦味を伴う酸味。余韻に苦味を伴う甘味と酸味。うおっ? 抜栓直後から香りが惜しみなく出てくる。(室温25℃ 湿度45%)味も綺麗で口通りも滑らか。熟成ボルドーのド真ん中を走ってる。味は熟成が進んだのか、渋味が抜け始めて大人しい味に。余韻の甘味が味の苦味を上手く包み、かなり良好なバランスを形作ってる。酸味はほぼ全面的に他の味のサポートに動き、甘苦い独特の味を堂々と推す。好みの部分が大きいが、杉の香りが強く出すぎて“青臭さ”の領域に踏み込みそうにもなる。あと、サンジュリアンにしては思ったより余韻も伸びてこない。ボルドーワインとしては充分な水準だが、サンジュリアンとしてはまだ あと一歩の未熟さを感じさせる。この辺りの感覚は瓶差と、自分がサンジュリアンに不慣れな点が原因かもしれない。 だが抜栓20分強で、香りにバニラやカラメルっぽいものが漂い始めた。 この香りが全体に甘味感を補強し、味に厚みを生み出してくれる。 同時に青臭さもある程度カバーし、高級感と熟成感が1ランクアップ。綺麗に熟成してくれた美味しいボルドー。香りや苦味の感じ方には多少人を選ぶ余地が有りそうだが、右岸ボルドーを好んで飲める人ならアクセントの範囲内。まだ3年位はこの状態を保ちそうな気配でまだまだ伸び代を残す。 抜栓120分~150分位で香りが徐々に静まり、それに伴い味も苦味が目立ち始める。 こうなるとよくあるボルドー古酒。(古酒と言うより、ただ古いだけのワインに近い) ほぼピークを越えた印象だが、味の大人しい穏やかな佇まいに、これはこれで好む人もいそう。これなら4000円強で値段相応。正直 抜栓直後はまだ3000円台の領域だったが、時間経過で徐々に美味さを増していく。これでもうちょい余韻の出力を明確に感じられれば絶賛していた。★楽天検索 コネターブル コネッタブル★楽天扱い約12件 2007年が2920円から 2006年3491円から 2005年が4200円から2004年ヴィンテージはKITAYAにて4389円
2010/10/11
コメント(0)
2年程前のもらいものだが、ボトルの確認に取り出してみたらシールの縁がベタついて回らないのを確認した。あれ、噴いてる?何で?・・・・・そんなバカな!?何だろ、セラーに異常があったとかか?でも一緒に入れてる他のボトルは冷えてるし、キャップシールも回る。理由は分からんが、何かの事故だろう。残念だが、早めに気付いたのならすぐに飲んでやらねばならんだろう。 ボルドー サンジュリアン2級格付け シャトー・グリュオ・ラローズ2004 Chateau Gruaud-Larose タイヤングループ ジョルジュ・ポーリ Group Bernard Taillan Georges Pauli カベルネソーヴィニヨン57% メルロー30% カベルネフラン7% プティヴェルド4% マルベック2% アルコール度13% 輸入:エノテカ株式会社 参考価格:6000円前後色は濃い小豆色。香りはアンズ、杉、チョコレート、鉛筆、カラメル、プラム、ミント、土、胡桃?赤唐辛子?味は軽い渋味と軽く苦味を伴う酸味。余韻に苦味と酸味。 抜栓40分で苦味を伴う軽い渋味と甘味を伴う酸味。余韻に苦味を伴う酸味と甘味。香りの膨らみはイマイチだが、複雑さと出方はなかなか。味はやはりというか随分平坦な印象。でも気になる苦味やエグさは特に無く、飲む分には結構イケるのは流石の地力か!?熱が入って酸化が進んだのか、渋味が大分抜けて少々軽めの味わいに感じる。それが平坦な印象を生み出してるのだろうが、心配した割には味そのものは意外にしっかりしてる。余韻の伸びはこんなになっても健在で、余裕で5分以上は続く。噴出したと知らなければ、これは充分美味いかも。 香り出るかな?と思ってデキャンティングしてみた。 喉越しはグッと滑らかになって綺麗な口通りになったが、 弱った渋味がさらに抜けたみたいで、必要以上に平坦さが増した感じ。 香りは大して変わらないので、デキャンティングはしなくていいな。 抜栓40分前後経過(室温約25度)で徐々に甘い香りが強まってきた。 香りに引き出されたのか、味に甘味が生まれてきて、酸味も盛り返し始める。 こうなると平坦さも少しずつ解消の方向に向かい、特級ボルドーの面目躍如。 抜栓100分程で、柔らかな甘味と穏やかな渋味に余韻がジワジワ昇り、 サンジュリアンワインとして立派に復帰。 2級のレベルを取り戻したかは分からないが、高級感の雰囲気はお見事。多分に熟成不足な点は否めないが、それはあらかじめ分かってた事。香りの拡がりには物足りなさも有って惜しいが、味は軽さと重さを両立した様で思ったより悪くない。抜栓直後は熱劣化の印象をほのかに感じたが、時間経過で復活したのが感心。噴出して、それでもこれ位の味を保ったのなら、わざわざ焦って開けなくてもよかったか?と思った程。むしろこれは以前飲んだレオヴィル・バルトン1994よりも味がノッてるんじゃなかろうか?怪我の功名とは言いたくないが、飲み頃前にこれだけじっくり美味しく飲めたのなら「まあいいか」と割り切れる。熟成不足だから仕方ないが、これでもっと香りに出力が有れば何も文句無かった。「若いボルドーは噴かせて飲むべし」という独特の常識は何度か耳にした事があるが、こういうワインを飲むと強ち否定も出来ない。値段相応。噴出ワインでありながら、約6000円なら充分リーズナブルと思わせる味。噴出させずにあと7~10年は綺麗に熟成させられれば、きっとこれは大化けしてたな。★楽天検索 グリュオ ラローズ 2004★楽天扱い約18件 5229円~12600円 平均6500円前後2004年ヴィンテージは多少値を上げて、今はほぼ7000円台だがそれも納得。将来性を考えれば決して高価くはないと思う。
2010/09/15
コメント(0)
ボルドー AOCマルゴー カルベ・マルゴー2005 Calvet Margaux カルベ(カルヴェ)社 J.Calvet & Cie カベルネソーヴィニヨン、メルロー 割合不明 アルコール度12.5% 輸入:サントリー株式会社 購入価格:3344円色はやや透き通った濃い赤紫。香りはアンズ、プラム、ブラックベリー、枯葉、檜、カラメル?ブランデー?味は渋味と薄く甘味を伴う酸味。余韻に薄い苦味と渋味を伴う甘味。思ったよりも香りの幅が広めに取られてて、意外に高級感を感じる。味は悪くないが、正直「マルゴー」の名を冠するには頼りなさも。だが良くも悪くも凝ったつくりをしてないからなのか、わずか5年で熟成感を出し始めてて、穏やかになりつつある渋味 と 滑らかな口通り とで飲み易い味に仕上がってる。香りも果実感をメインに据えつつ木の様な香りを纏わせ、価格なりにでも高級感をアピール。「葡萄がマルゴー産」というだけで、味と質自体は結構普通のボルドー。3000円台の価格を考慮すると、味も香りもおよそ標準的な出来で、熟成の進行も大分早め。とはいえ、変なボルドー・シュペリュールよりはもう少し特徴的で完成度が高めなのは認める。 抜栓50分程度で酸味と苦味にしつこさが出てきた。 渋味も少々軽薄な方向に動き、飲み応えが軽くなってくるかな。 香りも出力が弱まるが、弱るだけで内容はあまり変わらない。普通なりに分かり易い味構成で、正統派・万人向けのボルドー。「マルゴー」の名に期待するとやや肩透かしだが、それでも味わいは良好で香りもそこそこ。2005年ヴィンテージという点も、味の枠と底を支えてるのかもしれない。正直でストレートな味と香りであり、過度の期待をしなければ間違いの無いボルドーワイン。値段相応。欲を言えば3000円を切る位に抑えて欲しいところだが、そこは「MARGAUX」の土地代・看板代が数百円乗っかってると思えば強引に納得も出来る。2005年のマルゴー・ジェネリックが3000円代前半ならまぁこんなもんか。★楽天検索 カルベ マルゴー★楽天扱い2店舗 酒類楽天市場店で3588円 ドリンク屋で4445円この価格だと話にならんなぁ。特にドリンク屋の4445円は論外。3500円越えれば格付けマルゴーのセカンドに手が届いてくるし、ジェネリックワインに手を出す理由はほぼ無くなる。
2010/07/16
コメント(0)
ボルドー オーメドック・クリュ・ブルジョワ シャトー・ペイル・ルバート2006 Chateau Peyre-Lebade ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト(ラフィット) ベンジャミン・ド・ロートシルト Domaine Baron de Rothschild(Lafite) Benjamin De RothsChild(?) メルロー65~75% カベルネソーヴィニヨン15~25% カベルネフラン10% 樽熟成12~16ヶ月 アルコール度13.5% 輸入:株式会社ファインズ 購入価格:2310円色はやや濃い紫。香りはブラックベリー、プラム、カカオ、土、革、カラメル?味は渋味と酸味。余韻に渋味と軽く酸味を伴う薄い苦味。香りは果実に土の香りが絡む正統派メドック系。味は渋味と酸味をしっかり出した分かり易いボルドーの流れ。ソフトな口当たりから渋味をハッキリと主張し、酸が追随する。渋味基調の肉厚な佇まいで、10年以上の熟成にも耐えうる気配。渋いけど重くはなく、あくまで飲み易さを内に秘めた味わい。口当たりは優しいが、喉越しが結構粗いな。渋味も過度に立ち口内がザラつく様な感じ、香りも土の香りが突出する時がある。全体がギザギザしたイメージで、味や香りが口の中で絡んだまま、なかなか解けてこない。熟成不足のボルドーによくある特徴。 ここで何となくデキャンティング。 香りはやや弱体化するが質は変わらず、だが渋味は大分丸くなり滑らかさと飲み易さが向上。 余韻の苦味は強まって厚みと少ない果実感を損なう方向に動くが、 元々の粗い味わいを思えば充分許容範囲。 うん、デキャンティングはアリだな。むしろ今飲むなら推奨。長熟型でしっかりとした味の強さを持つ正統派ボルドーワイン。ワインの渋味が苦手な人には不向きだが、デキャンティングすればいくらか飲み手の幅を拡げられる。今飲むには味のバランスに難があるが、もう5~6年寝かせられればそこそこ化けそうな気がする。3年前位に2003年ヴィンテージ、2004年ヴィンテージと飲んだ事があるが、もう少し甘味の感覚が顔を出してたと思う。特に2003年は香りのチョコレート的イメージが甘味を優しくサポートして、味全体の厚み・膨らみ・バランスが最初からかなり完成されていた。今回の2006年ボトルは熟成を前提とした固めのつくりなのかな!?(或いはヴィンテージの特徴か)値段相応。同じ2000円台オーメドックでも、「シャトー・ラネッサン」や「シャトー・ラローズ・トラントドン」ほど早飲みに寛容な印象は無いが、将来性とロートシルトの名前代込みと考えれば2000円台前半は納得。★楽天検索 シャトー・ペイル・ルバート★楽天扱い約8店舗 2230円~2520円 平均2400円前後ヴィンテージ補正を無視して2000円台前半なら納得。ブランドに恥じぬ信頼の品質。
2010/07/14
コメント(0)
ボルドー グラーブ地区 AOCペサック・レオニャン シャトー・オー・ヴィニョー2006 Chateau Haut-Vigneau エリック・ペラン Eric Perrin カベルネソーヴィニヨン70% メルロ30% 50%を樽熟成(新樽率20%?) もう50%をセメントバットで15~18ヶ月熟成 アルコール度12.5% 輸入:テラヴェール株式会社 購入価格:2310円色はくすんだやや濃い紫。香りはブラックベリー、ココア、バニラ、メロンの皮、パプリカ?味は渋味と甘味を伴う酸味。余韻に軽い苦味と甘味を伴う渋味。お、美味い。香りは程良い土っぽさに甘い要素が絡む。味に適度な重さと複雑さを持ち、その上である程度の飲み易さを両立する優等生的ボルドー。味は正統派ボルドーで、渋味を基調に甘苦い味覚が重なり合う。余韻も微力ながら後を引いて奥行きを演出し、味の厚みを後押し。適度なパワーと土地に忠実な香りで、香りの質と苦味の絡み方は右岸系ボルドーとも共通する印象。半端な若さ故の余剰力か、やや口通りに粉っぽいニュアンスを覚え、喉越しにも粗いアタックがある。この辺は経年熟成でクリアー出来るのだろうが、そうなる頃には果実感も落ちて苦味が突出しそうな気配。今なら、これもまだ厚みと重なりの一要素の内で、飲んでて悪いものではない。まだ味に若さを残す、分かり易いグラーヴ系ワイン。もしかしたら4年目突入で果実感が落ち始めてるかもしれないが、この渋味の出方と果実のノリ方は、今飲んでこその良好なバランス感を感じる。だが、香りさえ健在なら経年でこのまま果実味を落としても美味さを保てる期待感を持てそう。値段以上。2600円前後でも納得。2006年産なら、もう3年前後は今の味でイケる。400ml弱残しで次の日(抜栓約20時間経過)香りは出力がやや弱まったが、内容は変わらず。味は渋味が弱まり、熟成ワイン的穏やかな味に。相対的に酸味と苦味が強まるが、特徴の範囲内で収まる。良い意味で「葡萄味のコーヒー」っぽい。2日目の味も良好。★楽天検索 シャトー・オー・ヴィニョー シャトー・オーヴィニョー★楽天扱い2~3店舗 ワイナリー和泉屋で2310円 iWineJapanで2004年ボトル(?)が2040円このワインはなかなか秀作。
2010/06/13
コメント(0)
ボルドー グラーヴ地区 シャトー・ロクタイヤード・ラ・グランジ2000 Chateau Roquetaillade La Grange ギグナール兄弟(ブルーノ、ドミニク、パスカル) B.D.P.Guignard カベルネソーヴィニョン50% メルロー37% 他カベルネフラン、マルベック アルコール度12% 輸入:有限会社 土浦鈴木屋 購入価格:2950円色はややくすんだ赤紫。香りは杉、タバコ、カカオ、ブラックベリー、胡椒?チョコレート?味は苦味の伴う渋味と軽い酸味。余韻に薄い渋味と軽く甘味を伴う苦味。経年相応のグラーヴらしい香り。味も約10年で果実感はすっかりナリを潜めて、ボルドーにしては軽めの味に。渋味感は全体に薄っすら乗ってくるだけで、実に飲み易くなってる。相対的に酸味が強めに出てきて少々バランスを崩し気味だが、そこは香りと苦味のコンビで抑える。飲む時のタイミングで苦味が突出したり、酸味が出てきたりで味が安定しない。経年で全体の出力が衰え気味なので、この辺は仕方ないか・・。ゆっくり、じっくり飲んでいかないと薄っペラいワインとも思われかねない。 抜栓15分位で味も香りもまとまりが出来たかの様に統一されていき、 当初のバランス感の危うさが解消されていく。 重さもそこそこに感じられるようになり、グラーヴ的飲み応えをいくらか盛り返す。とりあえず、不味くはないし土地の特徴も明快だが、この位なら結構よくある普通の熟成ボルドー。10年熟成のグラーヴなら、まだ以前飲んだシャトー・ラ・ギャランス1999の方が個性と明確な美味さが有った。「2000年ヴィンテージ」の「グラーヴ」という点に興味が湧かなければ、このワインには特に価値を感じない。値段以下。優良年で向こう数年の発展可能性も期待できるが、まぁ現状いいトコ2000円前後のレベル。ワインとしての質そのものは経年相応の普通のグラーブワイン。シャトー・ロックタイアド・ラ・グランジ[2000]価格:3,150円(税込、送料別)楽天ではアサヒヤのみ。3000円強でこの味だと期待ハズレに。
2010/06/11
コメント(0)
10万ヒットオーバーの記念に開けてみた。 ボルドー サンジュリアン2級格付け シャトー・レオヴィル・バルトン1994 Chateau Leoville Barton シャトー・ランゴア・エ・レオヴィル・バルトン Chateaux Langoa et Leoville Barton カベルネソーヴィニヨン72% メルロー20% カベルネフラン8% 樽熟成18ヶ月(新樽率50%) アルコール度12.5% 輸入:株式会社ジャパンインポートシステム 購入価格:6200円(オークションにて購入)色はややくすんだ濃い赤紫。上澄みは小豆色。香りはアンズ、ブラックベリー、バニラ、ミント、杉、カカオ、コーヒー?味は渋味と酸味。余韻に渋味と薄く甘味を伴う苦味。う~ん・・・、15年以上経ってるはずなのにエラいパワフルだな。良くも悪くも経年熟成の気配を感じさせない、骨太なつくり。香りはなかなかの幅だが、格を考えれば標準的とも思える。渋味と酸味の出方はしっかりしてて、正統派ボルドーの延長上の分かり易い味。サンジュリアン特有の余韻の伸びも健在。ボルドーらしさとサンジュリアンらしさを両立させた万人向けの手堅さ。 抜栓1時間程度の経過で口通りの滑らかさが向上し、徐々に高級感をせり上げてくる。 香りは特に変わらないな。香りが標準的なのはまだいいとして、味まで標準的なのは格と年代を思うと期待ハズレだな。期待ハズレというだけで、ボルドーワインとしては何も悪い点は無い、むしろ美味い方。だがこの位の味なら、そこそこ名の通った造り手の2000円台ボルドー・シュペリュールでも対抗出来そうな気もする。何か、有り難味や凄みが感じられない。多分、これまだ熟成途中だな。確かに美味いけど、各要素の出力とバランスが中途半端で実力を発揮出来てる状態とは思えない。94年は決してグッドヴィンテージという訳ではないみたいだが、味の強さ・重さを思うとこのまま枯れる方向に進むとも思えない。熟成の仕方にはクセがありそうで、ヘタすりゃ1級のワインよりもずっと長熟型かも。値段相応。熟成15年超の2級格ボルドーが6000円台で買えたのだから充分値段以上の買い物ではあったが、肝心の味は結構普通だった。値段なりの働きは充分果たしてくれてるが、今飲んでも物足りなさが大きい。去年、南喜一朗さんがコメントで貼ってくれたパーカー評価(Drink:2007-2030)を考えると、やはりまだ10年早かったということか!?手持ちのサンジュリアンワインはあと2004年のグリュオ・ラローズとコネターブル・タルボが控えているが、この2本は自分にどんな感想をくれるだろうか。それとも、やはりサンジュリアンは自分の味覚に合い辛い土地柄なのだろうか!?★楽天検索 レオヴィル・バルトン [1994]★10店舗中9店舗売り切れ 残る店舗 酒宝庫MASHIMOも 12390円少なくとも現時点では、一万円以上出して飲みたくなるワインではないな。今からさらに10~15年寝かせたならまだ分からないけど、これは将来性込みの価格設定。
2010/05/28
コメント(2)
ボルドー メドック・クリュ・ブルジョワ・シュペリュール シャトー・グレイサック2002 Chateau Greysac フィリップ・ダンブリーヌ Philippe Dambrine メルロー50% カベルネソーヴィニヨン48% カベルネフラン2% バリック樽熟成12ヶ月(新樽率20%) アルコール度12.5% 輸入:重松貿易株式会社 購入価格:1580円色は微妙に透き通った紫。香りは杉、粘土、プルーン、クローブ、カカオ、黒胡椒?パセリ?味は渋味と酸味を伴う苦味。余韻に渋味と薄い苦味。杉やスパイスの青臭い香りが妙に強いな。渋味も突出気味で随分とギザギザにトンがった味。ある意味メドックらしいと言えばらしいが、年代相応の熟成感は感じない。まぁ、しっかりした渋味で、なかなかの重厚感。他の酸味や苦味は渋味の引き立て要員として動き、主張を明確にしつつ深みも感じさせる。ただ重いだけの味で終わらないところは、流石はフランスのメドックワインか。何やら年代の割には、意外な程渋味が強いのがどうも気になる。ワインの渋味が苦手な人はまず受け付けないんじゃないだろうか?杉っぽい香りも、苦味を絡めた渋味を強調。この杉や土っぽい印象が葡萄の果実感を過度に突っぱねてる様で、どうも人を選ぶ取っ付きにくさが有る。 抜栓30~40分経過。 当初の突出した渋味はいくらか穏やかに、酸味ももう少し明快に。 この位から所謂普通のメドックワインっぽい味になり、バランスが取られ始める。 香りは全然変わらない。 デキャンティングしてみた。 香りは出力・内容共に全く変わらず。 味は渋味がサラっと滑らかになって飲み易くなるが、 その分勢いも大きく弱り、水っぽくもなる。 ボトルから直の味が苦手ならこれも悪くないけど、ちょっと勢い削れ過ぎかな!?これ最後まで香りの個性がブレないなw。この香りの杉や土っぽさは決して綺麗とは言えず、チリやオーストラリアの様なニューワールド系の粗いイメージも結構出してる。味は時間経過を待った方が美味しく飲めるかな。不味くはないけど、特徴が必要以上に目立ち過ぎてて、万人向けとは言い難い。そこそこ経験を積んだボルドーファンでもなければ、単独で今飲むのは少々厳しいかも。なるべく料理と一緒が望ましい。多少味や香りにクセの有るツマミや料理でも受けられる個性と強さは有る。黒酢やオイスターソースの効いた中華料理が相手でも負けないと思う。値段相応。発展途上中の未完成メドック。だが寿命も将来性もかなりのモノを感じる。これは最低でも、もう3~5年は待って化けさせてみたくなるな。それでも、果実感は期待出来そうに無いが・・・。★楽天検索 シャトー・グレイサック★楽天扱い11店舗。平均2000円台。う~ん・・せめて1750円以下で買えなければ、人にはススメられないな。1500円前後で買えればこそ好意的評価を下せる。2000円オーバーで買うなら将来性込みのつもりで。1970年代のグレイサックを売ってた店も有るので、やはり相当の長期熟成を視野に入れたつくりをしているという事か!?すぐに飲むつもりなら同価格・同地域・同年代のシャトー・トゥール・サン・ボネの方がススメられる。
2010/03/19
コメント(0)
ボルドー AOCグラーヴ シャトー・ラ・ギャランス1999 Chateau La Garance アラン・ティエノ Alain Thienot メルロー67% カベルネソーヴィニヨン27% 他 アルコール度12.5% 輸入:株式会社ドウシシャ 購入価格:980円色は透き通った小豆色。上澄みが褐変気味。香りはプラム、タバコ、プルーン、アンズ、餡?土?味は軽い渋味と甘味を伴う酸味。余韻に薄い酸味と薄っすら苦味の絡んだ甘味。うおっ、美味いよこれ。渋味は経年相応に落ちてきてるが、甘酸っぱい果実感は充分に健在。香りも鉄分を想わせる果実にタバコのニュアンスが絡んだ正統派グラーヴ。元々かなり出来の良さそうなワインみたいで、コルクもなかなか気合の入ってる長さ。渋味の抜け方が絶妙で、熟成ボルドーの飲み頃どピーク。ほのかに渋味を乗せた果実感だけを楽しんで飲める。熟成ボルドーにありがちな果実味の“カスれ”から来る苦味も目立たず、バランスが綺麗で余計な要素がほとんど無い。余韻もジワジワと伸びてボリュームと飲み易さを上手く両立する、価格を感じさせないクオリティ。欲を言えば、喉越しに滑らかさ・スムーズさがあれば完璧だった。当初は結構パワー系のワインだったのか、喉を通る時に妙にドライなアタックを出していく。全体の均整の取れた印象の中でここだけが荒れた感覚で、それが唯一気になった点。もう2~3年で大人しくなるにしても、その頃には現在の果実感も後退してそうで難しい所。 抜栓90分位で果実っぽさが弱まり、ここにきて相対的に初めて苦味が際立ってくるかな。 香りにも炭や煙の様なものが混じり、 味も「熟成ボルドー」から「古酒」に近い曖昧な感じも出てくる。 多少人を選ぶ余地が拡がってくる部分も否めないが、この変化は決して悪い物ではない。いかん、これは美味い。飲み易いが軽いわけでも水っぽいわけでもなく、飲み応えを残した上での熟成感を味わえる秀作。瓶差も出てきそうな領域のワインだが、今回のボトルはもういくらでも飲めそうな最高レベルの状態だった。値段以上。状態次第では1600円台も狙える。980円なら、これは大当たりだな。近所のスーパーでの購入だったが、13本位斜め積みされてた中の4~5本はキャップシールが回らなかったので、訳有りコンディションワインの格安入荷だったのかな?自分はキャップシールの可動域と液面高度のチェックをした上で最優良(?)ボトルを選んで購入したので、今回のこの評価。輸入はドウシシャだが、ドウシシャのサイトの輸入ワイン紹介ページにはこのワインが存在しないのは何か理由があるんだろうか?★楽天検索 ギャランス ガランス★ドッキリWine市場で1134円、ドラジェで送料込み1480円。悪くない価格設定。当たれば美味いので、ハズレボトル引いても強引に納得しようw。
2009/12/27
コメント(0)
副鼻腔炎の件は、とりあえず抗生物質はもう必要無いとの診断なので体調を確認しながら少しずつ飲み始めてみようと思う。 オーメドック シャトー・ラローズ・トラントドンのセカンド シャトー・ラローズ・サン・ローラン2004 Chateau Larose Saint Laurent シャトー・ラローズ・トラントドン エリゼ・フォルネ氏 Chateau Larose Trintaudon カベルネソーヴィニヨン70~80% メルロー20~30%(詳細不明) アルコール度12.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1480円(1780円→1880円→1480円)最近急に値下げしてきたな。仕入れ値が一昔前の水準に戻りつつあるのか、はたまた沈黙の処分値か?ラローズ・トラントドンのサイトではセカンドに関する情報が全く無いので、このワインが現在どういう位置づけなのかはよく分からない。色は透き通ったやや濃いどどめ色。香りはアンズ、カシス、革、カカオ、インク?灯油?味は渋味と苦味を伴う薄い酸味。余韻に苦味と軽い渋味。 抜栓100分位で酸味がいくらか強まる。香りには徐々に熟成感が出てきた。味は少々軽いが口通りは滑らか。2007年に飲んだ2003年ヴィンテージよりも香りには幅があるが、甘味感は弱くて線が細いあっさりした感じ。まだ渋味メインの味ではあるが、その渋味は抜け始めてきててパワーの点で難がある。それでもこのスムーズな味の流れは経年ならではの熟成感で悪くない。だが渋味が抜けてきたことで苦味も目立ち気味になり、薄めの酸味もしつこく感じる時がある。経年による部分が大きいと思うので仕方無いが、これはオーメドックの熟成感を楽しめる人向けに。 とりあえずデキャンティングしてみた。 香りはさほど変わらず。 でも味は渋味から酸味への流れがなだらかになり、なかなかソフトな味わいに。 パワーを期待できない以上、穏やかな方向にタイプをシフト出来るのでデキャンティングは正解。良くも悪くも熟成が進んできてて、味がシンプルに研ぎ澄まされてきた。熟成の進行はまあまあ順調で、デキャンティングによってトータルの完成度を高められるのは面白い。 デキャンティングによって味が小さくまとまるが、総合的な印象は向上。 時間経過で酸味の主張も出てきて結構底力も見せてくれる。完成度は高い。ファーストのラローズ・トラントドンも十分期待できる味と思う。値段相応。ファーストで2300円前後の2004年オーメドック・クリュ・ブルジョワワインのセカンドが1480円なら十分適正。最近急に値下げしてきたな。仕入れ値が一昔前の水準に戻りつつあるのか、はたまた沈黙の処分値か?★楽天検索 ラローズ トラントドン★楽天ではラローズ・サン・ローランの扱いは無し。相場を考えるとファーストで2400円以下なら普通。2200円未満ならお買い得のレベル。
2009/10/09
コメント(0)
ボルドー メドック レ・ヴュー・コロンビエ1999 Les Vieux Colombiers レ・ヴィニュロンズ・ドゥニ-メドック(ユニ-メドック) Les Vignerons d'Uni-Medoc カベルネソーヴィニヨン、メルロー、カベルネフラン、割合不明(カベソ50% メルロー50%?) 非樽熟成 アルコール度12.5% 輸入:株式会社ドウシシャ 購入価格:1280円裏のフランス語ラベルにはCepage:Cabernet-Sauvignon,Mrlot,Cabernet-Franc.と記載されているが、公式サイトでは畑はカベルネソーヴィニヨンとメルローのみ。カベルネフランの出所は何処なんだろう?輸入元のサイトだとカベルネフランではなくプチヴェルドが混じってるしwwwユニ-メドックの組合の生産者同士で葡萄を回しあってるとか、そういうことか?色は透き通った濃いどどめ色。上澄みがやや褐変気味。香りは杉、プラム、インク、湿った土、カカオ、セロリ? 抜栓90~100分強でアンズ、べっこう飴、奈良漬?の様なニュアンスも伴ってくる。味は苦味と薄く渋味を伴う酸味。余韻に苦味と苦味を伴う酸味。経年相応に果実っぽさはかなり弱まり、土や木の香りが主になっている。口通りはスムースで悪くないが、全体に苦味が目立つ様になっているのが気になるかな。渋味はほぼ抜けきって、それなりに飲み易くなっている。香りイメージと味イメージが一致してる感じで、苦味は目立つが、それ程悪い印象にはなってない。その苦味もグレープフルーツの皮の様な「酸味と一体になった苦味」で、葡萄とは違うが何とか果実感は残してる。まあ、一歩間違えればコーヒーっぽい“苦い水”にもなりうる危うさもある。少なくとも温度が低めだと香りや酸味を感じ辛くなり、苦味が過度に出る傾向に。ワイン自体の力も大分弱ってきてるので、周囲の環境にも敏感になってるかもしれない。この価格のボルドー相応の熟成ギリギリのラインか!? 抜栓1時間で余韻の酸味の主張がちょっと強まる。 経年の割りには厚みを出してくるが、全体のバランスを考えると“しつこい”とも感じられるかも。 でも抜栓90分を越えてくると、香りの質が微妙にランクアップ。 甘酸っぱい香りが出始め、それに伴い味も全体の酸味に落ち着きが生まれて、 ここにきて“熟成ワインらしさ”を発揮してくる。 こうなると結構美味しく思えてくるな。結構良いかも。古酒領域ワインにある程度理解があれば、そこそこ納得の味。本来はリリース後2~3年位で飲む類のワインなんだと思うが、今はタンニンも果実感も大部分が抜けて、味よりも色合いとボディの滑らかさを楽しむためのワインに。抜栓90分以降からなら味もいくらか向上してきて、意外に底力を見せてくれる。値段相応。時間経過後なら1500円弱位の力を見せない事も無いが、総合的には10年弱経過の普通のメドックワイン。分かってて飲む分には味はそれなりだが、瓶差による品質のブレ幅が大きく出る恐れも有り。粉の様な澱が発生中なので静かに注ぎ、50cc以上は残してよい。★楽天検索 ヴュー・コロンビエ★
2009/07/05
コメント(0)
ボルドー マルゴー3級格付け シャトー・デミライユ(デスミライユ)2003 Chateau Desmirail シャトー・デミライユ ドゥニ・リュルトン(?) Denis Lurton カベルネソーヴィニヨン67% メルロー33% ステンレスタンクとオーク小樽で発酵 オーク樽熟成14~18ヶ月 アルコール度12.5% 輸入:株式会社 成城石井 購入価格:3675円色は微妙にくすんだ赤紫。香りはアンズ、プラム、カシス、プルーン、革、カカオ、獣臭?干草?味は渋味と軽い甘味。余韻に渋味と甘味を伴う苦味。思ったよりも香り出ないな。抜栓直後はまだ2~3種類、抜栓5分後位から少しずつ色々な香りを出してくるが、どこか淀んでて動きに乏しい。多分まだ若いからかな?味は渋味基調で重みを感じさせるが、口通りは結構スムーズで飲み口は意外に軽やか。小豆の様な静かな甘味がささやかに主張し、渋味を引き立てる。余韻も簡単ながら価格相応に伸びてきて、それなりに高級感もアピール。だが、香りの動きの乏しさと余韻の粗さがどうも気にかかる。何だかパワーを持て余してる感じで、飲んでて味に無駄が多く、バランスが上手く噛み合わなく感じる時も。2003年というグッドヴィンテージなので、原因はやはり熟成不足の部分が大きいと思う。味は悪くない。まだ若く、マルゴーらしさみたいなものは感じ辛いが、パワーが有って綺麗な味のボルドーワイン。香りの出方の物足りなさや余韻に乱れを感じそうになる時もあるが、これは今後の経年熟成でクリアー出来る課題。ただ、これを化けさせようと思ったら(2003年から数えて)最低10年から15年は放置が必要じゃないかな。値段相応。味だけなら3000円台中盤の値段なりに、今飲んでも不味い事は無い。しかし2003年ではまだ若くて、香り等所々に未熟さが目立ち、実力を発揮出来る状態ではないと思う。なるべく2013年以降までは放置推奨。ペリエ瓶に330cc残しで冷蔵庫保存。(抜栓20時間後)香りは土、コーヒー、カカオ、インク?味は軽い苦味と薄く渋味を伴う甘味。香りから果実の感じが消え、チリカベワインっぽくなった。味はかなり柔らかくなり口通りの滑らかさは向上したが、余韻の伸びは大幅に減少。何か1500円位の普通のチリワインみたいで、元々乏しかったマルゴーのイメージはかなり消し飛んでる。ワインとしては不味くはなってないが、昨日とはほぼ別物に下方変質。初日で飲み切るべきだったか。ペリエ瓶保存の過程によるデキャンティング効果はかなりのパワーを消耗させたかと思うので、そのせいか変化の仕方としてはあまり良い方向に動いてない。shuz1127さんが試験的に実践してる「ペリエ瓶保存」というのは、高品質なブルゴーニュワインの数日以上保存を想定してのケースと言うことか。(shuz1127さんもまだ実験段階ではあるみたいだが)若いワインとはいえ、弄ればその分品質は変動するわけで、ペリエ瓶保存というのも一考の余地有り。面白い保存方法だと思ったが、自分の場合はしばらくペリエ瓶は封印だな。★楽天検索 デミライユ デスミライユ★相場としては、マルゴー3級といったらそりゃ4000円からになるか・・・。3000円台で購入できたのはラッキーだった。
2009/06/28
コメント(0)
もらいもの ボルドー ポイヤック5級格付け シャトー・ダルマイヤック2002 Chateau d'Armailhac バロン・フィリップ・ド・ロートシルト(ムートンチーム) Baronne Philippe de Rothschild カベルネソーヴィニヨン70% メルロー22% カベルネフラン5% プティヴェルド3% ステンレスタンク発酵15~20日 オーク樽熟成15~16ヶ月(新樽25%) アルコール度12.5% 輸入:エノテカ株式会社 参考価格:6000円前後色はやや濃い紫。上澄みがどどめ色。香りはアンズ、プルーン、プラム、鉄、チョコレート?土?味は渋味と酸味。余韻に渋味と甘味を伴う軽い苦味。おお、美味いねぇ。色はまぁ標準的で香りもシンプルだが、難解なものは無く取っつき易い。味はシンプルかつ正統派ボルドー。格相応に余韻が伸びて最初の1杯で10分楽しめる。カベルネの渋味が主で、それが突出することなく酸味と上手く調和。重さと飲み易さが両立されてて、バランスが良い。まだ熟成不足なのか、渋味に粗さが出る部分を残してる様に感じるので、高級感は出せ切れてない。これ位バランス良いと、ちょっと位は粗さがあった方が葡萄の存在感を感じ易いと考える向きもあると思うので、この辺は好みの問題も。 抜栓後90分経過で余韻の感覚がカスれてきて、少々味と余韻の出方が鈍く感じられてもくる。5級ボルドーとしては標準的な出来か・・。正直コスパを考えると結構微妙なところで、普通のメドックよりは確かに美味いが、あくまで「普通」の枠内で完結してる印象が大きい。バランスは良く万人向けでコクもあるが、どこかパッとしない。これはという魅力は感じ取り辛いが、総合的には基本に忠実な感じで、いつ飲んでも安定した質は期待出来そう。ポンテ・カネ1997の時に「5級に過度の期待は禁物」と学んだので、今回はやや冷静でショックはあまり無い。「一定水準はクリアーしてる事」が5級格付けの条件と考えればこんなもんでしょう。今飲んでもこれはこれで悪くはないが、あと最低3年から出来れば7~8年は放置した方がよりボデイに滑らかさが出てもっと美味くなると思う。一応、値段相応。味だけで判断すると、ボルドー・グラン・クリュ5級平均の4000円台で購入できればベスト。“ポイヤック”のショバ代と“ロートシルト”のブランドプレミアムと“狂乱物価の爪痕”とで+2000円超は乗っかってるっぽいので通常は6000円台が基準か。タマ数が多いから入手はしやすいと思うので、10年超経過のバックヴィンテージが7000円位までならそこそこ興味を持てない事も無い。★楽天検索 シャトー・ダルマイヤック★4000円台の店もチラホラ出始めてきたので、自力で10年越えさせるのも選択肢か!?自分だったら4000円で別のワインを買いそうだが・・。
2009/06/14
コメント(0)
ボルドー サンジュリアン2級 レオヴィル・ラス・カーズのセカンド クロ・デュ・マルキ1997 Clos du Marquis ミシェル・ドゥロン ジャン=ユベール・ドゥロン Michel Delon Jean-Hubert Delon カベルネソーヴィニヨン65% メルロー18% カベルネフラン14% プチヴェルド3% アルコール度12.5% 輸入:モトックス 購入価格:3150円(6300円の50%引き)残念ながら、チョロっと噴いてた。キャップシールは回るから染みる位だけどね。棚落ちの半額ボトルだから贅沢は言えんが。色はくすんだ濃い小豆色。香りはアンズ、チョコレート、バニラ、ハッカ、灰?味は酸味と薄く苦味を伴う甘味。余韻に酸味と苦味。そんなに香りは出ないな。だがサンジュリアン特有の余韻は健在。最初の一口を飲み込んだだけで口と喉が甘く痺れる様な余韻の拡がり。味は穏やかで少々酸味が目立つが、11年以上経過したワインの想像の範囲内。アンズの様な甘酸っぱさが支配的で飲み易さはなかなか。この余韻の長さのおかげで、あんまり沢山飲まなくても意外に少量(グラス1杯位)で満足感は大きいかも。 抜栓40分で味が弱くなる。 余韻の感覚はそのままで、元が穏やかな古酒的酸味と苦味だから悪い様には感じてない。味が穏やかで飲みやすいのは良いが、やはりこの余韻を長所と受け取れないと物足りなさも大きい。この辺は若かろうが熟成してようがあまり変わらないんだろう。今回のボトルは少し噴いてた(?)から本来の品質ではないんだろうが、自分が飲みたい部類のワインではなかったかな。一応味も香りもシンプルで分かり易いし、バランスは取れてる。良くも悪くも味は穏やかで飲み易いが、人によっては物足りなさも有り。サンジュリアンワインって結局この特徴的な余韻がウリなんだよな。この地域のワイン特有の傾向にどこまでハマれるかでサンジュリアンは価値が変わってくる。昨夜は「10年待って古酒領域に云々・・・」とか思ったが、あまり関係なさそう。「サンジュリアンワインは人を選ぶワイン」という認識は強まった気がする。極端に言えば、サンジュリアンワインの価格の3割~5割はこの余韻の特徴代。余韻も込みで考えれば他に代えがたい魅力があるのも理解できるが、味のみに注視すると他の地域に一歩及ばない。「不味い」と感じる人はいなくても「思ってたより美味しくないな」と思う人は結構いそう。自分の好みで言えば、同じ価格で同じ年代ならサンジュリアンよりもサンテミリオンかマルゴーを選ぶ。6000円台では値段以下。ラスカーズのセカンドのプレミアを入れて、4000円台中盤ならまだ納得。ただし、飲み手の好みによってはコストパフォーマンスの意識の変動幅が大きいと思う。10年前(或いは数年前)なら3000円台がザラだったようだから何とかならんものか!?とりあえず、現在でキャップシールが回る程度の噴出でクロ・デュ・マルキが半額ならお買い得ではあった。★楽天検索 クロ マルキ [2004]★傾向は理解した。もう1本のコネターブル・タルボ2004と、もらったグリュオ・ラローズ2004はもう好きな時に飲んでもよさそうだなもったいないから簡単には抜かないけど。
2009/04/16
コメント(4)
ボルドー サンジュリアン4級 シャトー・タルボのセカンド コネターブル・タルボ2004 Connetable Talbot シャトー・タルボ コルディエ家 Ch.Talbot Bignon-Cordier メルロー80% カベルネソーヴィニヨン15% カベルネフラン5% アルコール度13% 輸入:モトックス 購入価格:2100円(約4118円の51%引き)色はややくすんだ濃い赤紫。香りは杉、ブラックベリー、土、カラメル、シナモン? 抜栓90分前後で檜、アンズ、ビターチョコレート、カラメル、餡?インク?味は渋味と酸味。余韻に酸味と苦味。木と土の分かり易い香り。味も正統派のメドックで余韻の苦味にも不快感が無い。果実の甘味感覚は弱いが杉の木の香りとカラメルの様な香りが合わさって、バニラ的な香りと錯覚する。この錯覚による甘味の感覚の補助はそれなりにされてて好印象。でもこれもバランス次第。上手い事各要素がハマってくれないと、ただ土の香りがする苦いワインみたいな感想を持たれかねない。 抜栓90分経てば土の香りの突出が収まり、果実の感覚も生まれてくる。 特徴は多少薄れるが、飲み易さは増した感じ。純粋に好みの問題だとは思うが、この土系の香りと苦味の感覚を受け入れられるかどうかで評価が変動しそうだな。それがサンジュリアンのワインなのかもしれないけど。このジワ~ってせり上がってくる様な余韻の伸びと拡がりもサンジュリアンの特徴なのか?2007年に飲んだクロ・デュ・マルキ2003も余韻の印象を強く残してたし。サンジュリアン全般(?)に言えるが、総合的に良くも悪くも“飲む人を選ぶワイン”だと思う。土や木の香りが強く、苦味感が目立つ。味のバランスはまだ良いが出方は穏やかで印象が弱い。悪い味ではないんだが、やはり自分の好みと一致しにくい部分が少なくない。このワインは結構平気だが、個人的には苦味の目立つワインはあまり好きじゃない。周囲の要素(他の味覚や香りや料理等)のサポートがどう動くかで、起伏・張り・強調の役割が長所にも短所にもなるから飲む自分にも扱いや評価が難しい、というのが理由(単純に 飲む→美味しい と即座に反応し辛い)。サンジュリアンワインは最低7年~10年以上は待って古酒領域に引っ張った方が、穏やかな味に伸びやかな余韻が合わさってかなりユニークなワインに化けてくれるんじゃないだろうか?そこに土と果実の香りが伴うとなると相当玄人向けwのワインになりそう。若い内に飲むと個性の割りにパンチに欠ける半端な印象が強まる。余韻の出方は良いけど、それだけだとウリが弱い。正規の価格で自分が買いたいと思う様な魅力は感じないな。一応、牛肉料理には綺麗に合うワイン。単独で飲んでも悪くないが、“悪くない”と感じるには好みかある程度の経験は必要かもしれない。今の状態は何となく3000円前後のグラーヴやサンテミリオンと競合する、が一歩劣る味と香りの質。4000円以上だと値段以下。4級格付けセカンドのプレミア補正が掛かっても、3200~3500円以下で相応。今回の2100円購入は幸運。酒屋DD.comありがとう。★楽天検索 コネターブル コネッタブル★
2009/04/15
コメント(0)
ボルドー サンテステフ シャトー・メイネイのセカンド Saint-Estephe プリウール・ド・メイネイ1998 Prieur De Meyney シャトー・メイネイ コーディエ社 Ch.Meyney Cordier セパージュ不明(1stはカベルネソーヴィニヨン67% メルロー25% カベルネフラン5% プチヴェルド3%) アルコール度12.5% 輸入:三井物産株式会社 購入価格:1575円(約2500円の63%引き)色は透き通った濃いどどめ色。やや褐変気味。香りはアンズ、プラム、プルーン、バニラ、土、杉?味は渋味と甘味を伴う軽い苦味。余韻に苦味と渋味。 抜栓40分で酸味が出てくる。これは良い熟成。深みがある綺麗な香りにクリアーな口当たり。まろやかな味の出方で飲み易く、ビターチョコレートの様な風味も。果実感は結構弱ってるが、土や樽の感覚は綺麗で高級感がある。フルーツ系の香りを短く通り抜けると、今度は土や木の香りが一斉に拡がる。この土や木の香りに由来するかの様な苦味感には違和感を持つ人もいそう。しかし、これがあるから残った渋味にも張りが生まれるので良し悪しが有る。 抜栓40分位の経過で酸味が出てきて味の起伏を出そうとしてくるが、これは余計な気がするな。 苦味が補強する渋味の構成に余分な要素が入り込んだせいで味の厚みが中途半端に乱れる。 これによって他の味の伸びが低く抑えられてしまい高級感が減退。 この味も悪いことはないが、10年経過の普通のワインと同レベルになるので早めに飲むのを推奨。3000円前後のワインのセカンドが10年経過だからパワーとインパクトはやや弱り気味。しかし余韻の苦味が、薄く終わりそうな渋味を補強し、抜栓40分まではボリューム感は健在。味や香りの土っぽい感覚は人を選ぶ部分があるが、全体でバランスを取る高い完成度は感じられる。2500円なら値段相応。(割引率から計算すると元値はもう少し安かったのかな?)ただし、「1998年ボトル」「シャトー・メイネイのセカンド」の希少補正がかかって相応。1575円購入大勝利!また良いアウトレットが出たらよろしく、酒屋DD.comさん。★楽天検索 プリウール・ド・メイネイ★
2009/04/14
コメント(0)
ボルドー メドック・クリュ・アルティザン Medoc Cru Artisan シャトー・ル・ヴュー・セレスタン1998 Chateau Le Vieux Serestin フランシス・カステ家 Francis Castet セパージュ不明 コンクリートタンク発酵 樽熟成12ヶ月 アルコール度12.5% 輸入:株式会社コートーコーポレーション 購入価格:1869円色はくすんだ濃い目の赤紫。微妙に褐変しかかってる。香りはタバコ、ブラックベリー、鉄、杉、土、カカオ?味は酸味と甘味。余韻に非常に弱い渋味と苦味。うん、悪くない。香りは少々特殊だがバランスは綺麗。渋味はほぼ抜けきってる。だが独特の重厚感はかろうじて感じられ、残った果実味に張りを与えている。口通りは滑らかで飲み易い。まぁ、このタバコと金属系の“すえた(?)”感じの香りは好き嫌い出てくると思う。タンニンはほとんど抜けてて、かつては有していたであろうパワーの欠片を残すのみ。ボルドーワインに力強さを求める人には不向き。良くも悪くも「古酒」ね。綺麗に熟成して、味の峠を越え始めたボルドー古酒。パワー派の人にはやや不向きだが、穏やかな味が好きな人ならこれはこれで気に入るはず。一周して別の魅力の領域に踏み入ってて、「分かってる人」向けのワインに。ボルドーワインとしては現役を引退してると思うので、食事に合わせるにはどうしても力不足。食パンを何もつけずに齧る位で丁度良い。単独で晩酌がてらグラス1~2杯飲む分にはピッタリのワイン。こういう古酒領域ワインやチョイ古ワインは駄目なのに当たると変に苦かったり、味が薄っ平かったり、全体が弱体化してたりするものだが、今回のみたいな状態が良い物なら、パワー派の自分でも意外な程物足りなさを感じずに飲める。同じヴィンテージでも以前飲んだシャトー・バレ1998よりもまだ長持ちしそう。香りも煙草と土の感覚がどこかグラーヴっぽいし、好きな人はハマるが嫌いな人は受け付けない個性を感じる。値段相応。古酒ファン向け。ただし、場合によっては瓶差も大きく出てきそうなので買う時は要覚悟。★楽天検索 ヴュー・セレスタン★
2009/03/29
コメント(2)
ボルドー グラーブ地区 AOCペサック・レオニャン シャトー・ラフォン・ムノー1999 Chateau Lafont Menaut フィリベール・ペラン(?) シャトー・カルボニュー Philibert Perrin Chateau Carbonnieux カベルネソーヴィニヨン60% メルロー40% アルコール度12.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1980円色はややくすんだどどめ色。褐変気味。香りはアンズ、ココア、煙草、チョコレート、アーモンド、腐葉土。味は酸味と苦味。余韻に酸味と非常に弱い渋味。2008年1月に飲んでこれが2本目。ラベル画像は流用。あー、渋味がほとんど抜けてる。後味がエグいコーヒーみたいな味になってた。でも古酒領域に突入した事でむしろ香りが去年より熟成感が出てきて、これはこれで悪くない。味の主張が弱まった割りに、香りの強い料理でも負けない存在感を出せてる。だがこのワインの本来の実力(?)・良さは消えかかってるので、その辺分かってる人向け。今初めてこれを買って飲んでも、楽しめる部分はそんなに多くないと思う。一応料理と合わせるのも難しくは無いだろうが、今のこのワインにそこまでする位なら別のもっと新しいワインを選んじゃう。前回「まだまだ熟成していける」とかテキトーな事書いたけど無理だったwww。去年の段階がピーク。自分が期待する様なボルドーワインとしての味はほぼ終了したので、後は香りを楽しめるかどうかで評価が決まる。今のこの状態は、味だけならコノスル・カベルネ並の質とヴォリューム。値段相応。1999年で約2000円のボルドーの寿命が10年弱。ま、妥当な所なんだろうな。購入店舗での保管状況も不確か(“やまや”で棚の最上段に放置)なので、もしかしたら瓶差も大きく出たのかもしれないが。ヴェリタス シャトー・ラフォン・ムノー2000 1764円赤は楽天ではヴェリタスのみ。大分前から売り切れ中。保管状態が良好ならば今買っても悪くはないのかな!?
2009/01/11
コメント(0)
ボルドー グラーヴ地区 シャトー・オー・メイヌ2005 Chateau Haut Mayne シャトー・オー・メイヌ カベルネソーヴィニヨン50% メルロー50% アルコール度13% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1580円色はくすんだ紫。上澄みは赤紫。香りはブラックベリー、インク、枯葉、カカオ、カフェオレ、煙草?灰?味は渋味と酸味。余韻に渋味と軽い苦味。悪くない。渋味基調の正統派ボルドー。渋味に上手く果実感が乗ってて飲み応えがある。ボルドーファンならそんなに悪い評価はつけないんじゃないかな!?しかし味だけなら普通のACボルドーとの大きな差はあまり感じないかも。枯葉やタバコっぽい香りの印象のおかげで何とか“グラーヴ”ワインを名乗れる状態に引き上げられてるが、この香りもそんなに綺麗で明確なモノでもなく、下手するとチリのカベルネワインに近い様にも思えてくる。良くも悪くも普通のボルドーワインだな。でも1580円でそこそこグラーヴの感じが楽しめるワインとすれば、上出来な方だとは思う。値段相応。気分的には1300円位でいい気もしたが“グラーヴ”の土地のニュアンスを出そうと頑張ってる感はあるし、まぁショバ代として+280円・・・妥当なところか。
2009/01/08
コメント(0)
スーパーの不良在庫拾い上げ品そりゃ普通のスーパーにこんな高級なの置いても売れんわなwww ボルドー ポイヤック5級格付け シャトー・ポンテ・カネ1997 Chateau Pontet-Canet シャトー・ポンテ・カネ カベルネソーヴィニヨン62% メルロー32% カベルネフラン6%(公式サイトではカベルネ63% メルロー37%) 15~20ヶ月の樽熟成(新樽60%) アルコール度12% 輸入:株式会社 成城石井 購入価格:5936円(8480円の30%引き)色は朱色がかった、くすんだ赤紫。香りはアンズジャム、杉、プラム、餡、べっこう飴、コーヒー?ココア?味は渋味と酸味。余韻に渋味と軽い苦味。良い熟成具合。香りは思ったほど立ち昇りはしなかったが、年代相応の格はある。味はまろやかで好バランス。適度に渋味がソフトになってて飲み易い。口当たりはやや軽くなりがちだが、元の地力が確かなのか味の輪郭はしっかりとしてて、飲み応えの低下とは感じさせない。口当たりが軽い分スムーズに飲みが進むが、後からジワ~っと深みが出てくる。でもコーヒーの様な味と香りのニュアンスが必要以上に苦味を意識させ、たまに余韻が汚く感じる時もある。11年の経過からか、全体のヴォリュームも少々大人しくなり気味。ポイヤックのパワフルさと格付けシャトーの完成度を期待するとちょっと肩透かし喰らうかも。味も香りも悪くはないが、何か不思議と印象が薄い。11年経過のポイヤックと考えれば、重さと落ち着きは感じられ質は悪くないが、インパクトに欠ける。パワー派ならもうちょい、3~4年は早く飲んでおくべきだったか・・・、或いは、ポンテ・カネは元々穏やかなタイプのワインなのかな!?食事と合わせるのも悪くないが、口当たりの軽さと余韻の引っ張り方を考えると、単独でじっくり飲んでいく方が味わえると思う。約6000円で値段相応。状態やヴィンテージによっては5000円台とも考えられる。ボっても精々7200円前後。8500円弱はないな。★楽天検索 ポンテ カネ [1997]★カマンサック97を飲んだ時も考えたが、5級のレベルなら“格付けワイン”等と過度の期待をせず“高級なデイリーワイン”位に捉える事が必要なのかもしれない。ロバート・パーカー氏がシャトー・ラネッサンを5級に格上げ検討を云々とかがよく売り文句にされてるが、5級っていうのはそれ位普通のワインとの境界が曖昧なラインということなんだろうなぁ。(まぁこれはオーメドックの例だけど)「明らかに5級より上」「曖昧な5級とは違う」という意味で、4級からが真の格付けの領域なのか!?かつて「格付けには理由があるんだ・・。」と衝撃を受けたプリューレ・リシーヌの時の様な感動をもう一度味わいたい。次は再びマルゴーワインをいっとくか。自分の好みがより明確に絞られていく・・・。
2008/12/23
コメント(0)
ボルドー メドック・クリュ・ブルジョワ Queyrac地域(メドック地区の内陸北部) シャトー・レ・ラット2003 Chateau Les Lattes シャトー・カルカニュー(?) Chateau Carcanieux カベルネソーヴィニヨン60% メルロー25% カベルネフラン15% アルコール度12.5% 輸入:重松貿易株式会社 購入価格:1449円色はくすんだやや濃い目の赤紫。上澄みが褐変気味。香りはカシス、ブラックベリー、枯葉、コーヒー?味は軽い渋味と甘味を伴う苦味。余韻に苦味と酸味。口当たりが随分軽い。飲み易いとも言えるが、味わいは薄く、浅い。ところが香りは意外に(?)正統派ボルドーでそこそこのレベル。本当に“そこそこ”だけど。まぁ飲み易いといっても苦味が半端に目立つ感じがあり、バランスはそれ程良くない。でもそんなにじっくり味わって飲まなければ、安ボルドーを飲み慣れてる人なら結構スルーできる。 抜栓90分以上で薄いなりに味に深みが出てきた感じはあるが余韻までは届かない。渋味がかすれてきてるので味全体にもう厚みが感じられない。喉越し時にかろうじてクッと抵抗がある位。2003年でクリュ・ブルジョワなのに1500円未満・・・良くも悪くも予想通りの実力のワイン。ボトルの地力の問題でか、どうしても美味さは平均を下回る領域で頭打ちに。変化の仕方自体は決して悪くないが、これを“熟成感”と言うにはどうにも無理が有り過ぎる。抜栓後の時間経過でも味が変わらないのは流石だが、美味しく飲むには3年遅かったと思う。澱の発生は見られない。値段相応。普通のACボルドーとほぼ同レベル。クリュ・ブルジョワの付加価値がついたと思えばちょっぴりお得な方だろうが、大したワインではない。★楽天検索 シャトー・レ・ラット★
2008/12/18
コメント(0)
ボルドー グラーヴ AOCペサック・レオニャン シャトー・バレ(バレット)1998 Chateau Baret フィリップ・カステジャ バランド家 メルロー55% カベルネソーヴィニヨン40% カベルネフラン5% 新樽30% 12~18ヶ月熟成 アルコール度12.5% 輸入:キッコーマン株式会社 購入価格:2079円写真はショットツヴィーゼル・サントス・ボルドーに40cc位注いで撮影。色はくすんだどどめ色。褐変しかけ。香りはアンズ、コーヒー、湿った土、ヴァニラ?味は渋味と酸味寄りの甘味。余韻に渋味と苦味を伴う酸味。なかなか美味い。10年の熟成で滑らかな口当たりと穏やかな渋味を感じられるようになっている。地域の特徴らしい味と香りを出しつつ熟成感も出してて、このヴィンテージのボルドーならではの味。この穏やかな渋味の熟成感を長所と取るか、果実感衰退の証と取るかは人による。実際余韻が弱くて平坦なイメージになりかけてる。パワー派の飲み手には物足りなく感じる部分が少なくないと思う。このワインは熟成の折り返し地点に到達した。今なら問題ないがせいぜい今年中がいいトコか!?これから次第にパワーが衰えていくと思う。今のこれはこれで大人しい飲み口の良いワインとは思うが将来性が見えないのが減点対象。もう2~3年早く飲めてればバランスの取れた、かなり良いワインだったろうと思えた。ほぼ同価格のシャトー・ラフォン・ムノーの方が上かな(少し前に見たら今は350円以上値上がりしてたから比較にはならんだろうが)。値段相応。ただし、今年いっぱいまで。そこから先は未知数。多分先細り。シャトー・バレ1998 2079円
2008/06/24
コメント(0)
ボルドー メドック シャトー・レ・グランジュ・ド・シヴラック2000 Chateau Les Granges De Civrac ローランド家 M. et Mme Jean-Paul Roland カベルネソーヴィニヨン50% メルロー50% 7ヶ月オーク樽熟成に71ヶ月の瓶熟成後に出荷 アルコール度12.8% 輸入:コートーコーポレーション 購入価格:1869円写真はショットツヴィーゼル・サントス・ボルドー(容量550cc)に100cc注いで撮影色は透き通った赤紫。やや褐変気味。香りはアンズ、シンナー、プラム、黒胡椒、埃? 抜栓10分程度でシンナー香は弱まる。 抜栓50分でブラックベリー、プラム、ビスケット、胡椒、カカオ?味は渋味と酸味。余韻に酸味と弱い渋味と軽い苦味。そこそこ美味い。香りもこのヴィンテージのメドックらしくてストレート。写真だと分かり辛いがワインの色はもっと淡く透き通ってる。 抜栓50分弱で口当たりが水のようになるが、味も香りも落ち着きが出てきて安定する。 抜栓90分でなんだか口当たりの水っぽさが無くなってきた気がする。味は変わらないけどちょっとだけ高級感が増した感じ。 2時間半の経過でほぼ完全に紫の水化。抜栓直後は味と香りのバランスは取れてて結構いい出来。大分熟成が進んでて、果実感の弱い味になってる。まだ味も香りもそれなりに生きてるけど熟成の折り返し地点は既に越えたと思われる。でもこれはこれで薄口の良い味になってるんじゃないかな!?今なら香りはまだ死んでないし、多くを望まなければそんなに悪くない。渋味と酸味の強さのバランスに好みが分かれると思うがまぁこれはこういう味なんだろう。あとやはり熟成が進みすぎてるのか、どうしてもパワーが弱い。それでもまだギリギリ飲めるレベルなのは2000年ヴィンテージの底力だろうが期待はずれに感じる人も少なくないと思う。それにしても「71ヶ月の瓶熟成」というのが作成の過程で必要だったのか、単に倉庫の奥で忘れ去られてた在庫を“そういう事にして”売り出したのか疑問に思った部分もあるwww。少なくとも、なるべく出荷してすぐに飲んで欲しかったワインなんじゃないのかなコレ。2000年が優良年とはいえ、あえて6年半以上の時間をかけて熟成させた自信のワインがこれだというのがどうも腑に落ちない。今のこの状態のちょっと良い位が飲み頃とは思えないんだが。 澱がわずかに出てるが注ぐのを気にするほどでもない。値段相応。果実感がヘタレてきてるので、そういうのがどんな感じか分かってる人向け。ボルドーで古酒領域入りかけが好きな人にはオススメ。そうでもないパワー派な人ならもう100~200円安くてもいい様に感じるかも。★楽天検索 シャトー・レ・グランジュ・ド・シヴラック2000★
2008/06/08
コメント(2)
近所のスーパー不良在庫値引きセール品 ボルドー オーメドック5級格付け サンローラン村 シャトー・カマンサック1997 Chateau Camensac フォルネール兄弟 カベルネソーヴィニョン60% メルロー25% カベルネ・フラン15% 輸入:成城石井 購入価格:3696円(5280円の3割引)色は濃い目のエンジ色。香りはアンズ、べっこう飴、チョコレート、ブランデー?灰? 抜栓30分弱でベリー系ジャム ヴァニラ、樽?埃?味は酸味と渋味。余韻に渋味と甘味。甘い香りに大人しい口当たりでなかなか飲みやすい。渋味がかなり穏やかで口の中でよりも、飲んだ後の余韻の渋味の方がハッキリしてる。味と香りのバランスが良く、綺麗にまとまった万人向けの“優等生”ワイン。単独でも食事と合わせても成立する。しかし美味いことは美味いんだが、正直期待したほどではないな。香りは悪くないけど主張が弱く、じっくりと味わうにはもう一歩味の深みや重厚感が足りず、かといって普段から日常的に飲めるほど質も価格も安っぽくない。無難な所で落ち着いちゃっててこのワインならではの長所が捉えづらく、飲んでても面白さに乏しくはある。あまり飲み手を選ばない(誰が飲んでも一定以上の評価を得られる)ワインだと思うので、無難なら無難で悪い事でもないんだろうけど、これはと目を見張るものが無い。もう少し若く、それほど熟成しきれてないうちに飲んでれば意外にいいアタックがあったのかも。品質の良さはかなりのものだと思うので97年物といえどまだ数年以上持つと思う。味そのものよりも安心感と長期賞味期限、安定感がウリのワインと考えるべきか。結構細かい澱が出てるので最後まで飲む時は多めに残すのがいい。一応値段以上で4000円前後レベル。実際、楽天の相場も97年はその位の様。今回3割引で3700円弱で買えたので何も不満は無いけど、5200円以上出してこれを買おうとは思えない。目的や個人的な好みの問題を無視しても97年なら同じ値段のマルゴーかサンテミリオンのワインを買った方が楽しめる気がする。やはりオーメドックワインは2000円台の辺りでこそ至高と思う。あんまり高値でも味の評価は頭打ちな感じ。
2008/05/11
コメント(0)
全59件 (59件中 1-50件目)