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2004.08.30
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カテゴリ: カテゴリ未分類


おかげで月・木の予定にプラスして休肝日が出来たのだが、金曜日に落とし穴が待っていた。

仕事を終えてホテルに戻り、
「明日1件残すだけだし、今週は1日しか飲んでないから・・・・・・晩御飯ついでにチョットだけ飲もうか・・・・・・」
そう思い、地下のレストラン・フロア-に降りたのが間違いだった。

いつもだったら鉄板焼きの店に行くのだが―――立地条件の良い場所にあるので、フロントにいるマネージャーに見つかってしまうからこの店になってしまう―――他の店に入っても、マネージャーは挨拶に来てくれるから極力行かざるを得ない―――その日に限って見たことのない黒服が立っていた。
「そんなにお腹が空いてるわけじゃないから、ラッキー・・・・・・マネージャーは遅い夏休みでも取ってるのか?」
そう思いながらどこに入ろうか考えていた。

「中華は重たいし、お鮨屋じゃ飲みすぎるし・・・・・・」

金曜日なのに店内は空いている。
近所のサラリーマン二人連れと、子供連れの宿泊者が一組だけだった。
「一人なんだけど・・・・・・」
「どうぞこちらへ・・・・・・」
と案内されたのは、グランドピアノを改造したカウンター席。
「マネージャーがいれば一人だってこんな席には案内しないぜ」
と内心立腹だが、ここのマネージャーも夏休みだと。
「長居する気はないから良いか」
自分に言い聞かせて
「ビールと牛タン塩焼き下さい」
出てきた牛タンは硬くて不味かった。

焼酎はどこにでもある味で、から揚げはよく上がっていた。
おまけに3ピースしかないのが一人者にはありがたい。

牛タンはお引き取りいただいて、手羽先の骨をしゃぶりながら焼酎を飲んでいると、子供連れと入れ替えにカップルが入ってきた。
Yシャツにノーネクタイの60歳ぐらいの白髪交じりの男性と、仕事から帰って部屋着に着替えたスナックのママさん風55歳ぐらいの女性。
一瞬は「同伴前の食事か?」と思ったが、席に着くなり女性が「宿泊者専用割引券」を店員に提示した。


ぎょうさんのオーダーを済ませて、生ビールで乾杯した直後の会話だ。
「普段は何を飲まれるの?」
(なーんだ、ほとんど付き合いないのかい?)
「最近は焼酎が増えました。」
(ボクと一緒じゃんか)
「(ドリンクメニューを見ながら)いろいろありますよ、焼酎。 焼酎お飲みになれば・・・・・・」
(男に飲ませてどうしようっての? つやっぽい話でもしろよ)
「私も焼酎好きですよ。一緒に飲みましょうよ」
(なんだ、自分が飲みたいのか)

話し方は大阪弁とは少し違う。
どちらかといえば京都だ。
中年カップルが週末を過しに大阪までやってきたと言うことのようだ。
不倫でないことだけを祈りながら、私は食事をして上がる気になった。

係りを手招きして「焼きそば」を頼んだ。
ついでに目の前のグランドピアノの天板を指さして、
「ホコリだらけだよ、こんな所で食事させるもんじゃないよ。ボクが帰ったら拭いておきな・・・・・・」
座ったときから目障りだった。
立った目線では分からないが、座ると光の加減でバレバレだった。
1週間は拭いていないであろう埃の前で飲み食いすることにうんざりしていたのだ。
「申しわけありません」
と係員は言ったが、別の席に案内するつもりはないようだ。
私も直ぐに食べて出る心構えでいたので、気にしないことにした。

3杯目の焼酎を飲んでいると焼きそばがきた。
「洗剤か?」
初めにキャベツを口にしたとき感じた。
洗い落としていないのか、たまたまかかったのか、洗剤の味がした。
洗剤を舐めたことなどないので、本当はわからないが、とにかくへんな味だった。
玉葱も同じだった。
麺と少々の豚肉はソースの味で大丈夫だったし、量は多くなかったので一応全部食べて部屋に帰った。


書類整理とテレビ鑑賞を少々してベッドに入ったのだが、お腹の痛みで目が覚めた。
時計は午前3時。
胃の下部が刺すように痛い。
体制を入れ替えて治まるのを待ったが、治らない。
益々ひどくなる。
「やっぱりやられたかな? でも、キャベツであたるかな?」

どうしようもない痛みで冷や汗が出ている。
タオルを取りに風呂場に行き、思った。
「とりあえず全部もどしちゃうか?」
便器にかがみ込み、むりやりもどした。
痛みに上乗せして、不快感が増してきた。
しばらくそこに腰をおろし、痛みに耐えながら呆然としていた。
冷や汗も益々ひどくなる。
体が寒い。
「フロントに電話するか?」
「病院行かされても、保険証持ってきてないしな・・・」
「症状はほんの少しだけ軽いが、あの時と一緒だな」
(20年前に東京町屋のラーメンに入っていたゆで卵にあたったことがある)
30分程そうしていると、何とか立ち上がる気持ちになり、私はエアコンを切り、再びベッドにもぐり込んだ。

外が明るくなり始めた頃、不快感は消えないが痛みはやわらいだ。
早々にチェックアウトをして、面会先へも早めの時間変更をしてもらい、仕事だけは片づけて新幹線に乗った。
それでも、東京着は夕方だった。
一日中何も口にしていないことを思い出し、うどんを作り、不快感の残る胃に入れた。
たいして役には立たないであろう市販の胃腸薬を飲んだ。
勿論アルコールは抜いた。
今までなら「アルコール消毒」と称して飲んでいたが、さすがに飲む気にはなれなかった。

おかげで、先週は4日間の休肝日が出来た。
「今度の血液検査で、もっと下がってなかったら怒るよ!」





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Last updated  2004.08.30 17:01:02 コメントを書く


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