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柴川林也@ Re:中目黒八幡神社…(09/23) 堀畑裕也柴川林也
2021.01.03
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カテゴリ: ことば
​​​​​​​​​​​ ​​​  走っているからこそ考える、手や足をうごかしているからこそ思い付くのかも知れない。
                         矢部 潤子

​​
 平積みから返品・補充・掃除まで、元書店員は36年間、工夫に工夫を重ねた。とくに棚づくりは店の姿勢が表れる。「自分の棚が実はとても貧相で、それは単に自分の貧しさが透けて見えちゃってると不安だった」が、挫(くじ)けず走り回ったと言う。書店の仕事に限らず、忙しくてじっくり考える時間がないというのは、自分への言い訳なのか。『本を売る技術』(編集・杉江由次[よしつぐ])から。
            (朝日新聞・折々のことば1734・2020.2.20)


 サラリーマン時代、版元として多数の書店に営業しました。「自分の棚が実はとても貧相で…」と語る矢部さんの勤めた書店は大きかったのでしょう。フロアー面積によって置ける書籍数が異なりますが、大型店ではジャンルを分けて各店員が担当します。
『文学・評論』『ノンフィクション』『ビジネス・経済』『歴史・地理』『政治・社会』『人文・思想・宗教』『アート・建築・デザイン』『暮らし・健康・料理』『趣味・実用』『教育・自己啓発』『事典・年鑑』『旅行・紀行』『スポーツ・アウトドア』などなど大別したジャンルだけでも盛沢山だけど、たとえば
『文学・評論』の内訳はと言うと、「文芸作品」「文学賞受賞作家」「評論・文学研究」「エッセイ・随筆」「ミステリー・サスペンス・ハードボイルド」「歴史・時代小説」「全集・選書」「SF・ホラー・ファンタジー」「戯曲・シナリオ」「古典」「経済・社会小説」「伝承・神話」「ロマンス」などなどと、これまた多岐にわたります。店員さんたちは与えられたジャンルを勉強し、1冊でも多く 売れるよう 任された棚を整えます。棚の前の平積みも並べ方一つで違うと、私も聞かされました。ポップも自作だから時間が足りないとこぼしていましたっけ。
 書店営業での私の仕事は自社出版本の欠本補充。棚にあるシリーズ本は番号順に並べ替え、抜け落ちたスリップ(本に挟まれている短冊状の紙)も整理します。
二つ折りになっているスリップの片面は「補充注文カード」になっているから、売れたらレジで保管して取次(本の問屋さん)に注文するためのものなので、抜け落ちていると補充してもらえません。定期的に訪問して都度欠本補充をする私の担当したお店では不要でした。補充数を書き込んだ紙に「番線(ばんせん)」と呼ばれる書店の認識コード印をもらい、会社から取次に流していたからです。
 補充の場合にはある程度許されますが、新刊発行前の依頼にはジャンル担当者が不在では話になりません。担当者を差し置いて他ジャンルの店員さんや店長から番線をもらうことはタブーですし、そもそも平積みのお願いができませんから。従って、担当者の休日を把握しておく必要もありましたし、何より大切なことは仲良くなってもらうことでした。彼女たち(男性もおいででしたが、ほとんどが女性)も多忙ですが、私に余裕がない折は「やっておきますよ」と助けてくれました。コーヒーチケットなどをそっと渡してきたこともありますが、立場は違えど、勤め人の苦労を理解できる方々でありがたかったです。
 ちなみに「番線」の名前の由来は、本を電車で配送していた時代に「何番線ホームから発送する本屋か」を表していたものらしいです。
​​
 なぜか昔話になってしまいましたが、店・店員さんのこだわりが垣間見られ、買わずとも書店をのぞくのは楽しいことです。


​ 昨日の日記を見た連れ合いが「須賀敦子さんか~ 今読もうと思ってるところですよ」と、「となり町の山車のように」の個所に栞(しおり)を挟んで机に置いてくれました。全集、全8巻持っているらしいけど読みでがあるでしょう。日がな一日 義母の傍らで過ごす連れ合いにとって、読書の時間は就寝前のほんのわずか。好きな時にのびのびと読める時間が持てますように……
 ちなみに、大学を卒業してイタリアへ留学した頃に
須賀敦子さんが 働いたミラノのコルシア書店​を連れ合いは訪れたらしい。私との旅ではなく義母のお供だったから知らなかったが、なんとも彼女らしいと思った昨夜でした。


 今日の空……9時41分
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​ 置かれた場所で咲きなさい、ではなくて、咲く場所に置きなさいってことなんですね。
                       杉江 由次(よしつぐ)​

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 元書店員・矢部潤子に取材し、彼女の著作『本を売る技術』を編んだ出版社営業担当は、本の置き方というのは「子育てみたい」と言う矢部に、こう言葉を重ねる。本にも思わぬ「実力」があったり、じわじわとゆっくり育っていったり、いろんな一生がある。それを守り育てるには「置き場所の見極め」が大事。もちろん本の場合は人生と違い、見切りというのも必要だけれど。
             (朝日新聞・折々のことば1735・2020.2.21)

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 本のように見切られないよう、自分のあり方を見極めないと……この歳になると、誰も育ててはくれない。自分を育てるのは私ということだが、これ以上育つかは疑問符がつく。
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 箱根駅伝は、10区スタート時に3分19秒差あった創価大を逆転して駒大が優勝した。最終区での逆転劇は史上9回目らしい。逆転されて初優勝を逃した創価大は悔しいだろうが、良いレースだった。バネにして来年頑張って。
 蛇足ながら、沿道の連なった観衆に向けてだろうが、テレビには「沿道での観戦はお控え下さい」とテロップが流れた区間があったそうだ。テレビを見ていない沿道の人には伝わらないのに……

 緊急事態宣言の必要性を強く訴えた知事側に対し、「要望は国として受け止める」と 西村経再相。受けとめるだけで発出には後ろ向きらしい。都・県知事に 飲食店に対する一層の営業時間短縮要請をすることで矛先をかわす。この温度差はなぜなのか? 菅首相自ら会談に応じれば良いのに、そうしないのは発出にはとことん反対なんだろう。それでもいいが、反対ならそのエビデンスとやらを示されたし。自粛だけを求めても簡単におさまる国民ではなくなっているんだから。





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Last updated  2021.01.03 14:00:10
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