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2021.12.24

薄膜高効率のペロブスカイト太陽電池－東芝

テーマ：気になる技術動向(1282)

カテゴリ： Technology

東芝（Toshiba）はWestinghouseの加圧水型原子力発電所建設を米国で失敗、会社存廃の危機に瀕して、止む無く半導体部門を売却して赤字補填しなければならなくなりましたが、それは経営者の責任で、技術部門は日本をリードする企業として維持されるのは変わらない様です。

今回はCarbon Neutral政策での、大きな役割を果たすべき太陽光発電について、画期的な発電素子を開発した様です。
ペロブスカイト（Perovskite）とは初めて聞く語彙ですが、ハライド系有機－無機ペロブスカイト半導体 (CH3NH3PbI3) は、2009年に初めて太陽電池材料として報告された材料で印刷技術にて製造できる為、低価格化が期待される媒体であるらしいのです。
薄膜高効率のペロブスカイト太陽電池は、従来型の発電素子と違って、平面だけでなく曲面上でも設置場所を選ばずに発電出来るので、全国津々浦々に設置可能となることが予想され、送電ロスの無い分散型電源が身近となりそうです。

東芝は2025年までに、変換効率が20％以上、受光部の面積9m2の実用化に向けて開発を進めており、発電コストは20円/ kwh以下を目指す。

東芝のフィルム型のペロブスカイト太陽電池は、ヨウ化鉛とヨウ化メチルアンモニウムを混ぜた独自のインクと製造装置で均一膜を形成、インクを塗る速度も、量産化に必要とされる毎分6mを確保、この研究は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業「太陽光発電主力電源化推進技術開発」の一環で「第82回応用物理学会秋季学術講演会」で発表された。

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