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2022.01.11

次期戦闘機F3開発経緯と概要

テーマ：気になる技術動向(1283)

カテゴリ： Technology

現在、日本の主力戦闘機はアメリカからのF35ステルス戦闘機となりましたが、寿命が迫って来たF2戦闘機の後継機として、F3ステルス戦闘機が開発されることになりました。
国産を原則として、戦闘機全体システムとしては、米国のF35メーカーとしてのロッキードマーティン社、メインエンジンは英国のRolls-Royce社との共同開発とされています。

従来は、コア技術となるエンジンが直輸入の米国製であって、日本の思う通りの開発が出来なかったのですが、IHI社が防衛省に試作機と納入してXF9エンジンの搭載が予定されていて、Brush-Upの目的でRolls-Royceの支援を受けるだけですので、今回は日本の思惑通りの戦闘機開発が叶いそうなのです。

公表されている次期戦闘機の想像図が双発であることから大推力を前提とした大型双発戦闘機で、河野防衛大臣の「F-35よりミサイル搭載数を多くする」という発言もある。

ステルス技術
X-2の研究で培ったステルス技術を始め、エアインテーク、ウェポンベイ、レドームなど探知を避けるための技術が取り入れられる。

機体構造
大きな特徴は一体化・ファスナレス構造、ヒートシールド技術が挙げられ、リベットの使用低減などによるメンテナンス性の向上も特色と言える。

動力
動力にはXF9をベースとした双発の戦闘機用エンジンは、高運動性、ステルス性向上を目的として全周20度の推力偏向を可能にする新型ノズルに関する研究も進められている。

アビオニクス
レーダー・電子光学センサ・ESMを統合したセンサシステムが見込まれ、フライ・バイ・ライトが採用され、アビオニクスを冷却するために熱移送システムが導入される。

戦闘システム
僚機や地上システムとも統合された火器管制システムは、秘匿リンク・リソース管理まで含めた統合戦闘システムで、防御面ではRF自己防御システムが見込まれる。

兵装
内装容量に関しては、近距離空対空ミサイル×2＋中距離空対空ミサイル×4〜6以上が標準的な形態で、搭載可能なものは国産の空対空および空対艦ミサイル、爆弾類が想定される。

その他特徴
油圧を電動モーターに置き換える電動アクチュエーションシステムによる機体制御系で、軽量化とメンテナンス性の向上の効果があるとされる。

運用構想
ネットワーク化した戦闘の中核となる役割が期待され、2019年度の事前評価にて陸・海・空・宇宙の各ユニットとネットワークで連結され、探知・攻撃の中核として運用される。

配備計画
F-2戦闘機の退役が見込まれる2035年からの配備開始を目指している。

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