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cozycoach @ Re:徳川忠長 兄家光の苦悩、将軍家の悲劇(感想)(11/20) いつも興味深い書物のまとめ・ご意見など…
2023.10.28
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 ハリウッド(Hollywood)はアメリカ・カリフォルニア州のロサンゼルス市にある一地区です。
 映画産業の中心地で、アメリカ映画のことを指してハリウッドとも呼ばれています。
 ”ハリウッド映画の終焉”(2023年6月 集英社刊 宇野 維正著)を読みました。
 カルチャーとしての映画やアートとしての映画はこれからも細々と続いていくだろうが、長らく大衆娯楽の王様であり続けてきたハリウッド映画は、確実に終焉へと向かいつつあるといいます。
 1903年に当時農村だったハリウッドは市制を施行しましたが、1910年にロサンゼルス市と合併しました。
 最初のハリウッドの映画スタジオは、1911年にネストール社が建てたものです。
 同じ年に、さらに15のスタジオが建てられました。
 ハリウッド地区を象徴する看板「HOLLYWOOD」は世界的に有名です。
 この看板は、1923年に「HOLLYWOODLAND」という不動産会社の広告として製作されました。
 そのハリウッド映画がいま危機に瀕しているといいます。
 製作本数も観客動員数も減少が止まりません。
 メジャースタジオは、人気シリーズ作品への依存度をますます高めています。
 オリジナル脚本や監督主導の作品は足場を失いつつあります。
 ハリウッド映画は、このまま歴史的役割を終えることになるのでしょうか。
 宇野維正さんは1970年東京都生まれ、武蔵高等学校を卒業し、上智大学文学部フランス文学科を卒業しました。
 1996年に株式会社ロッキング・オンに入社して雑誌の編集を担当し、その後、株式会社FACTにて『MUSICA』の創刊に携わりました。
 2008年に独立しファッション誌やウェブメディアで多数の連載を持ち、2015年から映画サイトのリアルサウンド映画部で主筆を務めています。
 ハリウッド映画はアメリカのハリウッド地区で作られた映画のことです。
 ハリウッドは古くからアメリカ映画産業の中心地として発展し、現在も多くの映画制作会社の拠点となっています。
 20世紀のはじめ(1901年~)、アメリカ映画の拠点は東海岸のニューヨークとシカゴにありました。
 しかし、20世紀初めの時代、映画の中心地はニューヨーク(ニュージャージー州フォート・リー)とシカゴでした。
 これが、のちにハリウッドが映画の中心地になるきっかけとなりました。
 ハリウッドは海岸だけでなくダイナミックな山並みや砂漠など豊かな自然に恵まれた地域で、ロケーションは抜群です。
 また、降水量が比較的少ないという特徴もあります。
 このような地理的条件から、天候に左右されやすい映画の撮影場所として理想的といえます。
 ハリウッドに拠点を移したクリエイターの活躍の影響を受け、1910年から1920年にかけてハリウッドには続々と映画撮影所が開設されました。
 ハリウッドには数多くの映画制作会社の拠点がありますが、6つの制作会社が大きな影響力をもつといわれています。
 ワーナーブラザーズ、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ、パラマウント・ピクチャーズ、20世紀フォックス、ソニー・ピクチャーズ・エンターテインメント、ユニバーサル・ピクチャーズです。
 一般的に、ハリウッド映画、イコール、ビッグシックス作品という認識をもつ人も多く、アメリカ映画の中で最もメジャーな制作会社といえます。
 アメリカは古くからたくさんの映画作品が生まれている国ですが、中でもハリウッド映画は多彩なジャンルと壮大なスケールで多くの人を魅了し続けています。
 しかし、ハリウッド映画を習慣的に観てきた人なら、2020年代に入ってから日本で劇場公開される作品の本数が極端に減少していることに気づいているでしょう。
 2020年代は新型コロナウイルスの世界的なパンデミックとともに幕を開けました。
 日本でも一時期はほとんどの映画館が休業を余儀なくされて、営業を再開してからも一部のメガビット作品を除いて映画館への客足はなかなか戻りませんでした。
 もしかしたら、ハリウッド映画の劇場公開が減っているのは、その影響がまだ続いているからではないかと思っている人もいるかもしれません。
 しかし、新型コロナウイルスは、時計の針を少しだけに早く先に進めるきっかけとなったに過ぎません。
 映画というアートフォームが、ほかの映像コンテンツと同じように、ストリーミング戦争の波に巻き込まれることになるのは時問の問題でした。
 2020年には、先行するネットブリッグスやアマゾンプライムビデオなどに続いて、北米でディズニープラス、HBOマックス、アップルTVプラスをはじめ大手ストリーミングサービスが出揃いました。
 各プラットフォームが社運をかけて体制を整備し、過去の映画やテレビシリーズの配信権を囲い込み、数々の新しいキラーコンテンツの配信を準備していました。
 そこにちょうどやってきたのが、新型コロナウイルスのパンデミックでした。
 新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いた2022年になっても、劇場公問されるハリウッド映画の作品数がそれ以前の水準に戻ることはありませんでした。
 そして、それは2023年以降も変わらないことが見込まれています。
 結果として、メジヤースタジオからリリースされる作品はシリーズものばかり、それも観客を呼べる有名スターたちが出演している作品が中心となりました。
 年に数本のメガヒット作品が映画産業を支えるという傾向か年々強まっています。
 映画の産業構造そのものの激変期にあって、必然的に映画の成り立ちや作品の内容も大きく変わってきました。
 映画は大勢で「観る」ものから個人で「見る」ものへとある意味で元祖返りしつつあります。
 その過程で、監督をはじめとする映画の送り手たらは、自らのアイデンティティを問われ、巨大企業のコマとなるか独立性を維持するかの選択を突ぶつけられました。
 映画というアートフォームの革新の必要に迫られているのです。
 カルチャーとしての映画、アートとしての映画はこれからも細々と続いていくでしょう。
 しかし、産業としての映画、とりわけ20世紀中盤から長らく「大衆娯楽の玉様」であり続けてきたハリウッド映画は、確実に終焉へと向かいつつあるといいます。
はじめに/第一章 #MeToo とキャンセルカルチャーの余波/第二章 スーパーヒーロー映画がもたらした荒廃/第三章 「最後の映画」を撮る監督たち/第四章 映画の向こう側へ/おわりに





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Last updated  2023.10.28 08:11:26 コメントを書く


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