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時は1980年。2世代、4家族という とてつもない人数で祖父の家にみんなで暮らしていた少年がいた。ある夏の日、少年は従姉妹の勉強机の上に見慣れないものをみつけた。母が使っているような化粧品のコンパクトを大きく四角くしたようなものだった。それでも、そのコンパクトのような物のフタには、何やら絵が描かれていた。とても氣になったものの、人の物を勝手に触ってはいけないという事を頑なに守っていた少年は絶対に触れなかった。後ろ髪をひかれつつも・・。その後、少年は従姉妹に聞いてみた。「あの四角いのなに?」・・・と。従姉妹は少々バツが悪そうに一言だけ答えた。「・・・・ゲーム」「ゲーム?すごいね~」「あのテレビでやってるやつみたいなの?」少年は従姉妹家族の部屋で、テレビにつないで遊べるテニスのゲームをさせてもらった事があったのだった。テレビのボリュームのつまみのようなものがついたリモコンで画面上の棒を動かして玉を打ち返すだけの単純なもの。それでも、少年はとても楽しかったのを覚えている。しばらく迷ったような表情をしながら従姉妹はポツリと言った。「やってみる・・?」少年は、とまどいながらも即答でウンウンとうなづいた。キラキラと光る四角い箱を開けると、そこには小さいながらも人の形をしたキャラクターが動いていた。それまで棒と玉しかゲームの画面で見たことがなかった少年には衝撃的なものであった。従姉妹に使い方を教えてもらいながらやってみる。それは、花にむかっていく虫に殺虫剤をかけて倒すゲーム。単純だった。それでも、少年は夢中になって虫を倒し続けた。「クリスマスのプレゼントでもらったんだ~」従姉妹はゲームに夢中になっている少年に嬉しそうに言った。少年はその頃既に、サンタが存在しないであろうことをおぼろげに悟っていたのかもしれない。「いてほしいけど、きっとサンタはお父さんかお母さんだ」そんな事を思いながらも、少年にとっては、このゲームのほうが今は大事だった。それから後も何度か従姉妹に貸してもらってはゲームを遊んでいた。しかし、最初のほうこそ笑顔で貸してくれた従姉妹もだんだんと理由をつけて断ってくるようになった。「こんな事より他の遊びしようよ」「お母さんがあまりやっちゃ駄目っていう」「あんまりやると電池が減っちゃうから・・・」「電池がなくなっちゃった」「あれは私のもの!」そしてとうとう従姉妹は、どこかにそのゲームをしまってしまった。なんとなく、迷惑そうな従姉妹の表情を読みとった少年もそれ以上は言えなくなっていた。「またいつか遊びたいな・・・」「いつかクリスマスのプレゼントで欲しいな・・・」ただ、そんな事ばかり考えていた時期もあった。最近、お父さんとお母さんはいつも喧嘩していた。なんだか分からないけど、あまり家にいたくないと思う事もあった。そういう時、あのゲームをすると、とても楽しかった。ただ純粋に楽しかった。「いつか自分のゲームが欲しいな・・・」---------------------------------ある夏の夜。ワタシは寝る前にDSの電源を付けた。任天堂から届いた「ゲーム&ウォッチコレクション」を遊ぶため。寝る前に一回だけどうしても遊びたかった。早速「グリーンハウス」を選んでプレイを開始する。何も説明などいらなかった。画面も操作もあの頃のままだった。あの時に使っていたプレイテクニックもそのまま使える。ようやく自分のものとなった・・・・いつか自分のゲームが欲しいな・・・そんなふうに思っていた時から26年の歳月がたっていた。追伸:意外とご存じなかった方も多いようで、少しご紹介です。 このソフトはクラブニンテンドーのポイント交換の景品となりますので非売品です。 500ポイントでの交換となります。 8/17日現在では、第一次の交換分はなくなったようで、次回は9月に交換開始 とのことです。
2006年08月11日
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あたらしく「ゲームWanted」というお題目で日記を書くことにしました。これは、色々なゲームに関する情報をこちらに訪問してくださる方々から情報収集しようというズボラなもの(笑)自分で調べろ!と突っ込まれそうですが、調べても調べきれないものやら実際にゲームをプレイしてみてこその感想というものもありますので・・。ようは、このゲームの情報をまってるぜ!ということですわ。もちろん、情報だけじゃなくて、噂やその真相・感想やら思い出などなど、色々コメントつけてくださると嬉しいです。で、、第一回目は以前から自分が疑問に思ってたこのお題。「イースの決定版って結局どれよ?」ってこと。特に1や2あたりが対象でしょうか。今では、あまりに様々なバージョンや機種に移植されているので思い出の一品としてコレクションするならどれかなぁ・・と悩むわけです。イースと言えば、RPGの傑作として名高いゲームで、今でもパソコンに始まり、家庭用ゲームにも沢山の移植がされています。発売は、PC界では、もはや老舗中の老舗とも言える「ファルコム」ファルコムのゲームは、ロマンシアやザナドゥ、英雄伝説シリーズなど、パソコン初期の頃からユーザを夢中にさせたRPGを沢山排出してきました。とはいえ、正直、ファルコムの今のイースの展開が気に入らないというのが個人的にあったりはしますが・・・。どういう経緯なのかは詳しくわかりませんが、発売元がコロコロ変わることが多いわけです。最近はコナミですか??何故に本家本元として発売しないのでしょうかねぇ・・。さて、このイースには多大なる思い出があります。なんと言っても、PCエンジン CD-ROM2 を購入するキッカケの一つともなったソフトでしたので。それでも、自分が初プレイをしたのはファミコン版だったりします。当時、大抵のメジャーどころのRPGやらなんやらはプレイしていたと記憶しております。その当時、ゲーム購入でよく通っていたのは、かなり小さいあやしげなファミコン屋さん。一応常連として、店員のあんちゃんに覚えられるくらいに通っていたのですがそこで見つけたのが、他のゲームとはちょっと雰囲気が違うパッケージだった「イース」。子供が遊ぶもの=ファミコン という構図ができあがっているためファミコンのパッケージも、アニメ絵やら子供対象って感じの絵が多かった中でイースの象徴でもある女神像(?)のような絵がパッケージに描かれていたのは印象的でした。その頃、とにかく面白くて、発掘してないジャンルのゲームをプレイしたい!という欲求が大きかった自分は、子供心に見たら明らかに面白くなさそうなパッケージのゲームを手に取ったのでした。確か、当時にしてはめずらしく中古でも4,000円くらいしたものを買ったと記憶してます。。早速家に帰ってプレイをするわけですが、画面はしっかりとしていてかなり面白そう~!なにより、ファミコンなのにタイトル画面の豪華な描写にシビレました。(プレイしたことある人は解るでしょうか)ドラクエなどにはない、まったく違ったストイックなファンタジー世界にすぐにハマったのは言うまでもありません。夢中で1をクリアし、1を売っておこずかいと足してすぐに2を購入したのは言うまでもありません。そうして、イースの世界に徐々に徐々にはまりこんでいくのでした・・・。続く
2006年03月10日
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ゲーム温故知新 No12 「リアルタイムで進行するゲーム2」さて、前回はリアルタイムという面白いシステムに翻弄されているというお話をちょこっと書きましたが、そんな話で思い出した作品がこれでございます。セガサターンソフト 「ルームメイト 井上涼子」のシリーズでございます。公式http://www.datam.co.jp/product/ryoko/l_game.htmlはい・・下手をするとエロいビデオ並のネーミングでございます。が・・・何故か自分はこれがお気に入りです(笑)というより、思い出深いからなのでしょうかねぇ。さて、このゲーム、セガサターンで発売され、後にPS・ドリームキャストにも発売されているソフトでございます。発売されたのは、今を去ること1997/2/14 なんとバレンタインデーに発売されております。当時、まさにギャルゲーと言われるジャンルのソフトが全盛期ということもあり同時期にかなりのギャルゲーが発売されてはいますが、何故か今になってもひときわ思い出す作品だったりします。当時、ショップの店長をしていた頃でございました。部下の一人だった大学生のW君。彼は、サクラ大戦の大ファンで、かなりのギャルゲー好きとしても知られておりました。となると、暗いメガネのおたく君な雰囲気を思い出してしまうところですが、なかなかの男前&明るく良い奴でございました。まあ、そんなことはともかく(笑)ある日彼が貸してくれたのがこのソフト。このゲームセガサターン本体に内蔵された時計を現実の時計とあわせることによってゲーム内の時間進行も同じにできます。内容はといいますと・・・・(公式ホームページより転載)高校生の主人公の元に突然たずねてきた涼子。父親のNY転勤のため、主人公の家に預けられたというのですが、彼の両親もまた不在の状態だったのです……。ひとつ屋根の下で、主人公と涼子ふたりきりで過ごす生活の中、涼子は徐々に主人公に心を開いていきます。サターンの内蔵時計を利用したバーチャル同居ソフトとして、熱狂的な支持を受けました。熱狂的な支持をうけたかどうかはわかりませんが(笑)ギミックとしては本当に面白いと当時関心したものでした。で、実際にどうだったかと言いますと・・・・1作目に関してはゲームとしてはダメダメの部類にはいるわけで・・・。ゲームの進行としては、「思った時にゲームを立ち上げてみる」→「家の中を徘徊して時間的に合えば、井上涼子と遭遇」→「少しづづ会話が進みバックストーリーも進む」という感じでしょうか。で、結局のところ「思った時にゲームを立ち上げてみる」→「家の中を徘徊して時間的に合えば、井上涼子と遭遇」という一連の行動に、なんとも言えぬ、このゲームの楽しみがあったりします。ゲームの内容よりも、「うまく遭遇することがあるかも?」という期待を胸に本体を立ち上げることがこのゲームの一番の楽しみとも言えるわけです。まあ、実際はゲームとしてのツメが甘すぎて、8割がたは遭遇できないのですが・・。また、相手は高校生でもあるため、昼間などはおらず、おおむね夜にしかいなかったりするわけで・・・。といっても、少なすぎるイベントもさることながら、雰囲気はなんともいえず出ているためかW君ともども他数名のスタッフと共に楽しんだのでした。さて、このゲームにおいては、前述のとおり8割がた井上涼子との接点なく進行していくのですが少ないながらも接点を見出すヒントになるのは、やはり現実どおりの生活リズムなわけです。朝の出かける時、帰宅時、食事時、お風呂時間、寝る前など。ほとんどの場合、外出している、もしくは自室で過ごしている井上涼子が天岩戸よろしく顔をみせるのが、これらの時間帯なわけです。この辺もリアルですが、こちらが思っている(?)以上に、相手はただの同居人で空気くらいの勢いでしか接してこないため、思い描いているような四六時中、甘く同じ時間を過ごすなんてことはなかったりします。(あ、そうそう、たしか彼女は受験生でした)で、なんと言っても、このゲームの醍醐味は「お風呂の時間」(馬鹿・・・)そんなある日のこと。リサーチにリサーチを重ね、「どうやらこの時間帯にお風呂に入るらしい(馬鹿)」ということをかぎつけた自分(馬鹿)は、いよいよお風呂場突入決行の日となり、早々に仕事を終わらせてお店からの帰り支度をするのでした。W君たち、夜のスタッフへの引継ぎ事項を手早く告げ開口一番!「そろそろ涼子ちゃんのお風呂の時間がせまっているのでこれで!」と告げ颯爽と店長(馬鹿)は去っていくのでありました。まあ、W君たちだからこそ通じる冗談とも本気とも言える行動なのですが・・・。結局のところ、その日感動のお風呂時間に遭遇できたのでした。(馬鹿)どんなふうだったかは・・・・・あんまり覚えておりません^^;後に、このシリーズ、3部作として完結にいたるわけですが、シリーズを重ねるごとに徐々にシステム周りも洗練されはじめ(あくまでこのゲームとしては・・ですが)井上涼子との接点もかなり増えて、それなりに楽しめる展開となりました。結局W君から三部作とも借りてプレイすることができ、完結編をクリアしたときにはなかなかに感慨深いものを感じたものです。今回どうぶつの森についての日記を「ゲーム温故知新」のジャンルにしたのも理由がありました。1作目から9年ほどが経過した今、よもや携帯ゲーム機でリアルタイムで進行するゲームと遭遇するとは思いもしませんでした。時間に翻弄されるゲームという意味においては、ルームメイトもどうぶつの森も一緒だなぁと。。そんな時に、一番に思い出したのはこの作品だったのです。もしDSにこの作品が移植されるとすれば・・・・?買っちゃうかも?(馬鹿)ま、絶対にありえませんが(笑)【今日の裏技】【機 種】SS【タイトル】ルームメイト 井上涼子(シリーズ全般)【内 容】 このゲームの時間は、本体内蔵時計を基本にして流れている。 セガサターン本体の体内時計を調節することで、イベントを観る事もできるし 時間を飛ばすこともできる。 ただし、時間の巻き戻しなどは、できない仕様であることと、物語が進行して ないとバッドエンディング的な終わり方をする場合もあるため、使いどころは慎重に。【コメント】 これは、確か一度だけやってみました。 実際は、内容にもあるとおり、時間の巻き戻しはできない(たしかオートセーブ) ので、ゲームをクリアするために使うことはあまりできない技でしょうか。
2006年01月13日
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今だからこそスーパーファミコン! No5「いただきストリート2編 その1」でございます。先日、ハニーとぶらぶらとショッピングをしておりまして、その中でゲームショップに寄ってもらいました。その時は、あまり乗り気ではなかったので「別に寄らなくてもいいよ~」って言ってたのですが、「まあ、たまにはいいじゃない」と寄ってくれたのでした。で、「どうせ何も買わないし~」と自分は言っておりましたが、お店の出口をくぐった頃には手に買い物袋が・・・・実は、店頭にて「いただきストリート2」(スーパーファミコン版)を安値で見つけたので「これはいいな~」と喜んで購入したのでした。しめて480円!自分の中の感覚では、もっと高値で売っているものだと思っていたので、これは嬉しかったです。自分は、いただきストリートのシリーズを、未だにプレイしたことがありませんでした。あんなに超有名ゲームなのに・・。まあ、単にパーティボードゲームというジャンルが足を遠のかせていた理由ではありますが・・。このゲーム、ゲームショップの店員時代は多大なる思い出があります。とにかく、かなりの本数をじわじわじわじわ売り上げたのが、このゲームでした。特に、年末には、パーティゲームとして、かなり需要もあり、中古もなかなか値段が落ちない割には、回転も速く、中古ソフトの中ではまさにエースでした。この頃、エースクラスといえば、スーパー桃鉄・スーパードンキーコング・ぷよぷよあたりでしょうか。で、売れてた層といえば、やはり大人なわけです。そんなある日のこと。。。時間も23時前となり、閉店の時間とあいなりました。「今日もサクッと帰って飯食いながらゲームでもするか~」と若者らしい(?)事を考えておりましたところ、22時55分くらいにお客が何人か入ってきました。「まじかよ・・・時間守れよな!」と心で呟いていたのは言うまでもありません。ショップ関係のサービス業を経験された事がある方なら、一度は思うことでしょう。まあ、売上を考えれば一人でも最後に買ってくれれば嬉しいのですが、大抵この時間に来るお客は完全な冷やかしか、よっぽど買いたいものがあってギリギリに来る客か・・・大抵どちらかしかありません。で、自分の統計では、ほぼ9割は「冷やかし」の場合が多かったように記憶してます。で、どうせ冷やかしだろうし、自分は控え室に戻って、閉めの作業の売上計算しとくか~ってな具合に控え室に戻ったのでした。(もちろんお店は他のスタッフにまかせて)で、15分ほどして、できる限りの閉め準備が終った頃。お店にもどった自分はビックリ!まだ、お客がわらわらいるし・・・。しかも、よーーーくみたら、あきらかにヤのつく人達っぽいわけで・・。きた・・・・きちゃったよ・・・。よりにもよって、閉店まぎわか・・・。実は、以前まったく別のお店を担当していた時に、閉店間際に入ってきてすごくしつこいくらいに、価格をまけろ!とスゴスゴとせまられた事がありました。もちろん、そんな事をできるわけもなく、あやうく暴れるか?くらいの勢いまでいったため、正直トラウマだったのでした。まあ、それはともかく、二人ほど、舎弟っぽい人がいて、あと一人は明らかに兄貴っぽいスーツの人。んー何を買うのやら??と思いつつ、スタッフ一同、緊張の面持ちで、作業をするのでした。そんなこんなで、数分が経過したとき・・・・子分A「あったーーー!」子分A「ありましたよ兄貴ぃー!」と言う声が・・・。本当に兄貴だったのか・・・。子分B「これっすよー土地をころがすゲーム!」自分の心の中「と・・・土地ころがし・・・」そんなこんなで、何事もなく無事にお買い上げいただいたわけですが、とりあえずソフトの在庫があって良かった!とスタッフ一同一安心。現品陳列なんて、まだまだ先の話でしたから、空箱展示で売り切れ札を抜き差しするような時代だっただけに、たまにあるんですよね・・・やっと探しもとめていたのがあって、カウンター持ってきたら売り切れだった・・・それに激怒して・・・・というトラブルが。。それにしても、きっと彼らは「いただきストリート」がすごく上手いかも?なんて・・・思うのは自分だけでしょうか。(笑)【今日の裏技】【タイトル】独眼竜正宗【機 種】ファミコン【内 容】中村社長登場 激闘編で35歳の春にナムコの中村社長が出てきて無敵にしてくれることが ある。【コメント】古き良き裏技というか、隠し要素ですね。 今では、中村会長になられたと記憶しておりますが、ナムコのソフトは 他ソフトキャラクターからの友情出演など、遊び心が結構多かったのも 特徴ですね。ちなみに、現在であれば、みんな大好き塊魂のパッケージの 端のほうに、出演しております(笑) この技はたしか雑誌で見た記憶がありますが、そういえばぜんぜん覚えもないし 知らない・・に近いくらい記憶が薄かったです。
2005年11月03日
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ゲームよもやま話 No4 「夕焼けを思い出すゲーム ~ファミコン探偵倶楽部~その1」無事FF1・2をクリアした後、次はどのゲームしようかな~などと考えておりまして(携帯ゲーム機で)次に決定したのは「ファミコンミニ ファミコン探偵倶楽部パート2 うしろに立つ少女」なのでした。ファミコンの中では、名作アドベンチャーと呼ばれており、ファミコンミニで復活したのを喜んだ人はたくさんいることでしょう。実際、名作!と言えるかどうかは個人的に疑問なのですが(絶対秀作ではあると思うが)屁理屈の多い自分の中では、脳内名作として位置づけられております。(意味不明)ちなみに、自分の場合の名作などの位置づけは・・(誰も聞いてないのに)秀作:ジャンル・内容などの問題もあり、万人が楽しめるとはかぎらないが、受け入れられる 人は充分楽しめる良作。傑作:大変変わっているので、同じく万人が楽しめるとは限らないが、スルメのような 味わい(意味不明)名作:どんな人にもお勧めできるし、年代が変わっても色あせない楽しさ 最高に楽しめるゲーム。脳内名作:一般的には秀作・傑作に位置する(もしくはクソゲー扱いになる場合も)が 自分の脳内では名作扱い。こんな感じです。ただの変な屁理屈です(笑)まあ、それはともかく、正直とりたてて革新的なアイデア(某街など)があったわけでもないし、すごい変わったストーリー(スナッチャーとか?)というわけでもないし、犯人が意外な人物でもない(某ポートピア)ゲームなわけです。それでも名作といわれたのは、きっと初心者でも手堅く楽しめる作品が意外と少ないからなのだと思います。いや、けなしているようですが、この作品自分は大好きですよ。想い入れベスト10の中でも確実に上位入賞間違いなしですしね(笑)さて、このゲームを思い出すと、必ず夕焼けを連想します題にもあるとおり、自分にとっては「夕焼けを思い出すゲーム」なのです。その理由は?といいますと、発売日の話にさかのぼります。当時、中学一年生だった自分は、毎回の常連購読書「ファミリーコンピューターマガジン」にてとても面白そうな最新ゲーム記事をみつけたのでした。それが、このファミコン探偵倶楽部。ポートピアでの連続挫折後→クリアということでアドベンチャーゲームに味をしめていたので「迷わず買い!」のファミコンリストにあっというまに載せたゲームでした。で、発売日当日。自分が住んでいた家の近くには、意外とおもちゃ屋さんとかがありませんでした。もちろんゲームショップも、もっと後にならないと建ちません。で、とりあえず目をつけていたのが、学校の近くの文具店。以前から、ここでファミコンを売っていたのは知っておりました。ダメもとで行ってみるか~と思い、学校が終わって一旦家に帰ってからすぐにチャリンコでダッシュ!!当時、家はかなり遠い所にあったので、文具店に到着したのは一時間以上後・・。ドキドキわくわくしながら入った店内で、見つけた念願のソフト!絶対人気作品(脳内でw)で売り切れてると思っていただけに、隅のほうにポツリと置かれたそのゲームは光り輝いておりました。ホクホクで、なけなしのお小遣いを使って購入。めちゃくちゃドキドキわくわくしながらチャリンコで家路を急ぐのでした。思えば、あんなにドキドキわくわくしながらゲーム買いに行くのはあの頃が一番多かったな~(じじい・・)とりあえず、ある程度の期間を置いて、後編が発売されるというのは当初から雑誌でも告知されていたので、まだ前編プレイしてもないくせにチャリンコを走らせながら、後編が発売されるのを脳内で妄想したり・・・w確か記憶では、その時点では後編の発売日までは決まってるか決まってないかくらいだったと思うので(当時はそういうギリギリなのも結構あった)「早くクリアしなきゃ」という氣持ちと「じっくりプレイしたい」というジレンマに悩まされたゲームでもありました。今ならば、「ああん?後編?そんなの発売日に間に合わなくてもクリアしてから買えばいいじゃん」とか思うんですけどね・・・・フッ・・・じじいになったものだ。で、そんなふうにチャリンコを走らせていたら、やがて後ろのほうが妙に赤く明るいことに気付きました。ふと自転車を止めて、振り返ると田園風景のと学校をバックにして夕日が赤々とさしていました。ずーーーっと眺めていたいような、早く帰ってゲームしたいような・・・そんな複雑なジレンマがありながらも、しばらくぼーっと眺めてから、また速攻で飛ばして帰りました(笑)そんなわけで、ドキドキわくわくと共に夕焼けを見たあの光景はかすかながらも今でも思い出します。その当時通った道はほとんどかわらず今でもあるので、思い出した時はたまにチャリンコで通ったりします。そんな自分も、その時「夜おしっこに行けなくなる」ほどに恐怖するとは夢にも思わず鼻歌を歌っていたり・・・・。前編1988年4月27日・後編6月14日発売 各¥2,600 任天堂【今日の裏技】【タイトル】ディスクシステム【機 種】ファミコン・ディスクシステム【内 容】隠れメッセージ ディスクシステムをセットして電源を入れたらコントローラー1のスタートとセレクト を押しながらリセットを押し、それからスタートとセレクトを話す。 すぐに十字ボタンの右とAボタンを押してそのままにしていると隠れメッセージが 出てくる。【コメント】これは、確か試した記憶がありますが、具体的にどうだったか忘れてしまいました。 確か、メッセージは英語だったような・・・(これは違うかもしれません) ん~取り上げたものの、かなり詳細を忘れてしまいました^^;
2005年10月25日
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先日、某オークションにてスーパーマリオブラザーズ(ファミコン版新品に近いもの)を落札した。価格は5,000円ほどである。この価格を「高い!」「バカだなぁ」と思われる方もいらっしゃるかもしれない。が・・・落札するまで迷いに迷ったあげく、自分にしては勝負に出た。大抵オークションで落札する過去の作品は、1,000円以下を基準にしているので今回の落札価格はかなりの冒険だったのだが、やはり少し冒険してでも欲しかった一品である。そこまでして買った理由はやはり「思い出の一品」だったからである。それは、自分のゲーム人生の中で最も熱かった時代の一品である。ある者はアーケード(ゲームセンター)に情熱を傾けていた時代。ある者は一生懸命、野球やサッカーなどスポーツに情熱を傾けていた時代。ある者は勉強勉強の毎日が続いていた時代。ある者はテレビに出てくるアイドルに熱狂していた時代。それぞれ、情熱をかたむけていたものは違うと思うが、自分の人生の情熱を語る上では欠かせない一本だった。正直、下手すりゃ1万ちかくはいくだろう・・・とも予想していたし、意外なほどにノーマークであれば、2,000円もすれば買えるかも?とも思っていたが結果はその中間と言う感じだろうか。安いと言えばかなり安いし、高いと言えばかなり高い。まあ、当時でも5,800円くらいしたものなので、新品を購入したと思えば普通なのかもしれない。ファミコンミニで購入という手もあったが、やはり実機で遊びたいというマニアックゲーマーの想いを退ける事はできなかった^^;いやはや、このテの趣味や感覚がわからない人には冷笑されそうな話ではあるけれどやっぱり嬉しいものです^^少しだけ話は変わり物に対する想い入れというものを、先日引越しによってあらためて知りました。様々な要因もあり、仕事のスケジュールなども含めてかなりきつい日程で行った引越しでは、「もういいや」って捨ててしまったものも数多くあります。比較的ゲーム関係の雑誌付録など、いるものは残したのですが、あまりに片付かないので、あきらめて捨ててしまったものも数多く・・・。今にして想えば、捨てるんじゃなかった・・普段からきちんと整理しておけば・・・と思う物もちらほら・・。みなさんは想いい入れのある物ってありますか?それをきちんと整理してますか?【今日の裏技】【タイトル】ディープダンジョン【機 種】ファミコン・ディスクシステム【内 容】必殺の一撃 敵が出たら「たたかう」のコマンドを選び2コントローラーの十字ボタンの右 とAボタンを押しながら1コントローラーのAボタンを押すと必ず 必殺の一撃が出る。【コメント】この技の存在は知っておりましたが、当時ほとんど使いませんでした。 あきらかにウィザードリィを意識したこのゲーム、序盤などは かなり敵の強さがシビアなので、これにたよったプレイヤーも多かった のではないでしょうか。
2005年10月20日
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ひさしぶりにゲームのお話など。今日のお題は「平安京エイリアン」というゲーム。やっぱり知っている人は知っている、知らない人は知らないというゲームなのです。どうも、ここで紹介するのはそういうのが多いような・・・。まずは、このゲームの概要から。東大生が開発したゲームと当時話題になった。平安京に侵入したエイリアンをプレイヤー操る検非違使にて殲滅させる。穴を掘り、エイリアンを落とし、埋めるという単純なルールではあるが、それまでの攻撃的なゲームと違い、プレイヤーが敵に対して行うことは「待ち」であり、非常に戦術的な要素を持ったゲームである。エリアは格子状の路地であるため、四ツ辻に穴を掘り中心で待機する「秋葉掘り」のほか「長野掘り」「荒川掘り」「隠居掘り」など様々なテクニックが生まれた。穴に落ちたエイリアンを埋めるとポイントになり、落としてからの時間が早ければ高得点である。またエイリアンは一定時間で穴から脱出するが、仲間のエイリアンが助けることもある。そして1ラウンドで一定時間が経過するとエイリアンが増殖し、事実上のタイムアウトになる。2人同時プレイが可能。これはアーケードゲーム初である。と解説されています。(ウィキペディアより)実は、これらのモロモロの背景は、比較的最近知ったのですが、自分がプレイしたのはゲームボーイ版でした。発売されたのは1990年。その頃自分は、大抵正月の度に、お年玉を握り締めてゲームショップのはしごをしていたのですがこの頃から携帯ゲーム機の魔力(?)にとりつかれておりました。寝転がっても、どこでもゲームができる!という夢のようなゲーム機がたまらなく好きなのでした。ちなみに、自分の場合、わざわざ外に出て携帯ゲームをプレイすることは、よほどでないとありません。電車などを使うような通勤方法でもないですしね。話はもどりますが、そのゲームショップのはしごで購入したのが、この平安京エイリアンでした。少ないお年玉の中から一年に一回好きなものを買うわけですが、子供の頃から自分の場合1つの高いゲームを買うよりは、複数の面白そうなゲームを買うという買い物の仕方が多かったのです。これは今も意外と変わってません(笑)で、その頃に目をつけていたのは、確か「ネイビーブルー」というゲームとこの平安京エイリアンだったのでした。いきつけの小さなゲームショップに行き、ショーケースに並んでいるゲームボーイの裸ソフト(箱などない)を一つずつ見ていくわけですが、まったくといっていいほど、面白いか面白くないのかわからないゲーム達。その当時意外とゲーム雑誌が少ない時代でした。世はファミコンからスーパーファミコンへ移行しながらも、特にゲームボーイをしっかり紹介している記事がある雑誌は少なく、もはやゲームの絵柄などでしか判断できないわけで・・・。しかし、このゲームボーイ版の平安京エイリアンは、箱などがそろっておりました。真っ赤な箱に、ちょっとオドロオドロシイエイリアン(というか妖怪)の絵が描かれていました。妙に和風な雰囲気と赤いパッケージにつられたのでしょうか(笑)珍しく大して迷う事もなく購入したのでした。(ネイビーブルーも)さて、このゲーム 今でこそ移植系ゲームソフトでは珍しくないのですが、オールドモードとニューモードという二つのモードがありました。要は、グラフィックや、若干のゲーム性が違うモードなのです。新旧二つの作品を収録しているので、ファンには嬉しいものだったと思います。もともと、東大生が創ったというゲームなわけですが、初めて世に出たのが1979年だということなので、その後10年ほど経過してゲームボーイで発売されたわけです。世に出た当時のグラフィックですから、本当にショボイわけで。そこで、ニューバージョンのものと、その当時のオールドバージョンが同時にカップリングされて移植されたのが、このゲームボーイ版だったのです。早速購入して帰ってプレイしたのですが、これがなかなかに面白い。上の解説でもありましたが、穴を掘ってエイリアンを埋めるというだけでも、若干の戦略などが必要だったりするわけで、本当にちょっとした息抜きで楽しむには良いゲームでした。あ、、、でも実際に自分がプレイしまくっていたのは、ニューバージョンのほうです。後に、ファンの方々が、ニューバージョンに対してどう評価されたかは知りませんが、追加されたゲーム性など、自分にはとても面白く融合していてよかったです。オールドバージョンは、とにかくスローなゲームなので、かなり難易度もあって、結構挫折を繰り返しておりますが^^;それにしても、このゲームでは、インベーダーのように色々とテクニックがあり、それに名前がついていた(○○堀)のを後に知ってビックリしました。そういえば、このゲーム、数奇な運命から世にでた作品のようですが、いわゆる素人さん達が作ったものを企業が商品化するにあたり、ナムコやセガなどもオファーを出していたそうです。もしも、まかり間違えば、ナムコミュージアムやメガドライブ・サターンの作品などで発売されていたかもしれないことを考えると感慨深いですね。今ではWindows版や携帯アプリとしても楽しめるようなので、興味ある方は是非プレイしてみてください^^【今日の裏技】【タイトル】貝獣物語【機 種】ファミコン【内 容】必殺ヤドカリ戦法 このゲームのモンスターは二人以上の相手と戦うときは、同じ相手を二回連続では 攻撃しないという法則がある。これを利用して、モンスターがあらわれたら、まず 全員を「まもり」にして敵の出方を探る。次に攻撃を受けたキャラが攻撃し、他は 「まもり」にする。これを繰り返せばダメージをほとんど受けずに敵を倒す事が できる。敵が二匹で4人パーティの場合は仲間を二人ずつにわけて同じようにすれ ばいい。【コメント】大きな箱に入った、ナムコRPGの第一弾でしたね。(もう一つはじゅうべえクエスト) あの頃、特にナムコの商品は遊び心が多く、それでも初心者も楽しめるものが多かった のが特徴でしょうか。このゲームは発売日に買いましたが、とにかく敵のバランスが 悪くて強すぎるので、結構この技にはお世話になりました。
2005年10月14日
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【SIDE A】ぼくは、目の前にある沢山の宝物を前に、ずーーっと唸っていた。。それは他の人からすれば、ぜんぜん宝物じゃないかもしれない。でも、ぼくにとっては最高の宝物!ファミコンのゲームだ。お正月におじいちゃんや、いとこのおじちゃんから貰ったお年玉とか、毎月のおこずかいを貯めて、一人おもちゃ屋さんに来た僕は、もう30分くらい宝物の前に佇んでいた。夏休みだけど、平日だから他のお客さんはほとんどいなかった。ショーケースに飾られた、沢山のファミコンゲームを見ていると、とてもワクワクした。これ全部買えるくらいお金があったら、どんなに幸せだろう。そんなこと、絶対にありえないのに、何故か僕の頭の中は沢山のファミコンを嬉しそうに持って帰る自分の姿が映っていた。今、僕のおサイフに入っているのはせいぜい、この中の一本を買えるくらいのお金しかないけれど、それでも僕の気持ちはワクワクしていた。でも、迷ってるんだ。沢山のファミコンの中から、僕は二つのゲームがとても気になっていた。一つは、ファミコンのディスクシステムの「パルテナの鏡」もう一つはファミコンの「たけしの挑戦状」他にも欲しい物はたくさんあったけれど、やっぱりこの二つのどちらかかなぁ。。パルテナの鏡は、テレビのCMで初めて見てすごく面白そうだった。一人の落ちこぼれ天使が敵と戦っていくゲームなんだけど、CMがすごくかっこよかったんだ!たけしの挑戦状は、前にファミマガでゲームの画面を見たんだ。なんか、サラリーマンのお話みたいだけど、画面見てたら欲しくなっちゃった。ビートたけしさんも面白いしね。この前の「タケちゃんマン」も面白かった!そんな人が作ったゲームだったら、絶対面白いに決まってるよ!そんなふうに考えながら、じーーっとガラスの向こうを見つめたままの僕に一人のお兄さんが話しかけてきた。「どうしたんだい?」「えっ?えーと・・・」あんまり突然だったから、僕は何を言っていいか判らないでいた。さっきまでは、僕一人だったのに、気が付いたらお店の中には、お客さんが何人か入って来てたみたいだった。「あっ!もしかして、どのゲームにしようか迷っているの?」「うん・・・」まだ、心臓がドキドキしていた僕は、返事しかできなかった。「そか、いっぱいあるもんねー。お兄ちゃんも毎回迷っちゃうよ」「でも、お兄ちゃんならいっぱいファミコン買えるんじゃないの?」大人なら、お金持ってるし、いっぱい買えるから迷う必要もないと思って出た質問だった。「そんなことないよー。君よりは少しだけ多く買えるかもしれないけど、やっぱ迷っちゃうよ」「ふ~ん。じゃあ、僕と同じだね」「そうだね。」いつのまにか、僕のドキドキもおさまってきていた。それから、ガラスの向こうに並んだファミコンを二人で眺めながら、色々な話をお兄ちゃんとしたんだ。僕は、「イーアルカンフー」の最後の敵が倒せない事や、「いっき」の忍者に、すぐやられちゃうことポートピア連続殺人事件が面白くなかった事とか色々話した。お兄ちゃんは、グーニーズのジャンプシューズの隠し場所とか、ゼルダの伝説をクリアした事とかスパルタンXを24周する裏技はウソだという事とか教えてくれた。お兄ちゃんはゲームが上手だねって言うと照れたように、でも少し嬉しそうに微笑んでいた。そんなふうに、ひとしきりファミコンの話を楽しくしていた時に、お兄ちゃんは聞いてきた。「そういえば、君はどのゲームで迷っているの?」お兄ちゃんとの話が楽しくて、僕はここにいる目的を忘れてしまっていた。「あっ、えっとねー パルテナの鏡とたけしの挑戦状!」それを聞いた途端、お兄ちゃんの顔は少し曇ったように見えたけど気のせいだったのかな。「ねっ?二つとも面白そうじゃない?」「パルテナの鏡も凄く迷ってるけど、たけしの挑戦状にしようかなって思ってるんだ~」「ビートたけしが作ったんだから絶対に面白いはずだしね!お兄ちゃんもそう思わない?」僕の嬉しそうな顔を前に、お兄ちゃんは微笑んでいた。「そうだねー面白いかもしれないね」「あっ?もしかして、お兄ちゃんこれやったことあるの?」「おもしろい?」「ん~少しだけ友達にやらせてもらったことあるかな」困ったような顔をしながらも、微笑みながらお兄ちゃんは答えてくれた。「そうなんだ~。ねえ面白い?」僕は、とにかくお兄ちゃんの感想が聞きたかった。このお兄ちゃんの言うことなら信用できると思ったからだ。「ん~まあまあかな・・・。あっ!でもね、ゲームってみんなそれぞれ面白いとか 面白くないとか感じ方が違うのはわかるかな?」お兄ちゃんは、僕の目を見ながら優しく聞いてきた。「うん・・なんか判る気がする。この前なんかね、友達がゼルダなんか面白くないよ って皆に言いふらしてた。僕は面白いと思ったんだけどなぁ・・」お兄ちゃんはウンウンと、うなづきながら言葉をつづけた「そうなんだ、その気持ちを忘れたらダメだよ。ゲームは自分が面白いかどうかが一番大切なんだ。 他の人が面白くないと思っても、自分が面白いと感じたら、それが一番!」「だから、僕が面白いかどうかよりも、君が欲しいと思ったゲームを買うといいよ」そう言って、最後にお兄ちゃんはまた微笑んでいた。「うん・・判ったよ。お兄ちゃんの言うように自分で考えてみるよ」そうだね・・と言いながらお兄ちゃんは、満足そうに僕の頭をなでてくれた。「おっと、そろそろ行かなきゃ」腕時計を見ながらお兄ちゃんは、少しあわてていた。「あっ。行っちゃうの?」残念そうな僕に、お兄ちゃんも少し残念な顔をしながら答える「うん、これからアルバイトの時間なんだ」「そうなんだ・・またお兄ちゃんに会える?」少し間があったけど、お兄ちゃんは元気よく答えてくれた・「うん!きっとまた!」それを聞いて僕は安心する。またここに来れば、このお兄ちゃんと会うこともあるかも。「それじゃあ、またね!」「うん、またねお兄ちゃん!」手を振って見送る僕に、走り去ろうとしたお兄ちゃんが急に振り向いた。「あっ、でも、、、たけしの挑戦状は・・やめといたほうがいいかもなぁ・・」ちょっと複雑そうに、それでも、なんだか神妙な顔つきでお兄ちゃんは去っていった。お兄ちゃんが去ったあと、しばらく僕は考えていたけれど、すぐに答えは出た。「やっぱり、たけしの挑戦状にしよう!」僕はお兄ちゃんに言われた言葉を思い出して、そうすることにした。「絶対面白いはずだよ、お兄ちゃんは、ああ言ったけど、ビートたけしが作ったんだから 絶対面白いはずだよ!」家を出て、お店を出る頃には夕方だった。少しスキップぎみに走りながら僕は家をめざした。「絶対面白いよ!だって・・・以下略」------------------------------------------------------------------------------【SIDE B】少年とわかれて足早に目的地を目指す。少年は俺の言う事をわかってくれただろうか・・・。あの歳で「たけしの挑戦状」はキツ過ぎる・・。あれは、中途半端に大人がプレイしても笑えないゲームだ。大人でも、何年も経った後に、ようやく笑い話にできるほどアクの強いゲーム・・。貴重なお年玉で買った結果が、あのゲームでは子供の精神がどこまで耐えることができるものか・・・。そんな事を考えながら俺は目的地にたどり着いた。そこは、ちょっとした人気のない公園である。ポケットから携帯電話を取り出し、いくつかの操作を行う。俺は20年先の未来から、この時代にやってきた。現代では、タイムワープの技術は格段に進み、タイムパラドックスの問題さえも解決するほどに至っている。この時代では及びもつかないような技術が進歩しているのだ。そんな中、ある携帯電話会社がこんなキャンペーンを行った。「機種変更キャンペーン開催中!あなたの過去の過ちを正す旅ご招待!」俺は一も二もなく、このキャンペーンに応募した。もちろん、今操作している携帯は自分の携帯ではない。キャンペーンを行った携帯電話会社から貸し出された大切な機械である。これで、タイムワープ用のマシンを呼び出し、それに乗って元の時代に戻るのだ。やがて携帯から音声が流れる「タイムマシン ソルバルゥ到着まで、あと15秒」さあ、そろそろ、この1986年ともお別れだ。少年の頃の俺はわかってくれただろうか?俺が本当の家路に着いた時、その答えは判る事だろう。でも、もし家に「たけしの挑戦状」のソフトがあった時は・・・---------------------------------------------------------------------というわけで今回は、長いストーリーでした^^;読んでくださった方、お目汚ししました。。以前から書いていたショートショートですが、なかなか上手くまとまらなかったです。今回のネタは「たけしの挑戦状」ではなくて(まあ、それも含まれるのですが)「あの頃の自分に言ってやりたいよ・・・このソフト買うのはやめとけ!(><)」という事を元に書いてみました。みなさんは、あの頃の自分に言ってやりたいソフトってありますか?今回登場した子供のチョイスはもちろん、あの頃の自分がチョイスしたものです^^;「パルテナの鏡」と「たけしの挑戦状」だったんですね。実際には、これ同時に二つ買いました。お年玉やら貯めたお金が8000円くらいあったので、なんとか二つ買えたのですね。当時ディスクシステムのソフトは2800円するかしないかだったので買えたわけです。それにしても、たけしの挑戦状は壮絶でした・・・。実際は、自分としては、それなりに楽しめたのでキレることなく大人になったのですが(笑)人によっては、ほんとキレたソフトの代名詞ではないでしょうか。理不尽な謎、理不尽なひっかけ、唐突すぎる展開、実りのないエンディングと、何が何やらわからないずくしのげームでした。でも、やっぱり色んな意味で、伝説のゲームとして語られるのは、魅力がどこかに存在するからなのでしょうかね。自分はやっぱり好きです。このゲーム。ところで、もしこの長すぎる日記を読んでくださった方のなかで、情報をご存知でしたら教えてください。「たけしの挑戦状」の2コンを使う謎解きの場面のことですが、これ2コンマイクを使う以外クリアする方法ってあるのでしょうか?自宅にはもう初代ファミコンがないので、マイクが撤去されたNEWファミコンでは楽しめないのかな・・と残念に思う日々でございます。情報お持ちの方、お待ちしておりますー!
2005年08月08日
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・・・・・なお話です。昨日の日記で触れたファミコンのディスクシステムですが、なんだかお返事など返しているうちに、すごーく懐かしくなりました。そんなわけで、ちょいと押入れをガサゴソ・・・・残念ながら、本体であるディスクシステムは現在故障中なのです。修理に出すか、中古品を探すか迷っているのですが、そのうち中の部品を交換してみたいとは思ってます。ファミコン全般(ディスクも含めると)で言うと自分の中ではこのディスクシステムのソフトが一番思い入れがあります。理由はクリスマスにプレゼントで母に買ってもらったこと。初めて、ゼルダの伝説を友達の家で見たときに、ほんとうにゲーム機の進化と可能性を見たような気がしたこと。書き換えの時のようなエピソードが多かったこと。といったところでしょうか。最近、ファミコンミニで一部の物が移植されましたが、やっぱり他のメーカーとも折り合いつけて、復刻して欲しいものが沢山あります。徐々にですが、ファミコンミニで買いなおした物も最近あります。で、自分の中で、「ディスクシステム思い入れ順不同ランキング」をつけるとしたら、こんな感じです。-----------------------------------------------------------------------【スーパーマリオブラザーズ2】1986年6月3日発売★スーパーマリオを楽しみまくって、新しい刺激を欲している最中に ゲーム雑誌やCMで告知されているのを見て、とてつもなくワクワク したものです。今度はこんな面があるのか~と・・・。 実際は相当難しくて未だにクリアできてないです^^;------------------------------------------------------------------------【ゼルダの伝説】1986年2月21日発売★ゲーム機の進化と可能性を一番感じた作品でした。広大なMAPと 地下迷宮などの演出(明るい所から暗いところに入る演出やボスの鳴き声) そんなワクワクするゲームを目の当たりにしたのが、金持ちの友達の家でしたw------------------------------------------------------------------------【ディープダンジョン】1986年12月19日発売★旧スクウェアと他何社かでグループとして立ち上げた会社である「DOG」から 発売されたゲーム。 いわゆるウィザードリィに非常に似たゲームだったのですが、個人的には大好きだった ゲームの一つです。これは、発売日に買いに行ったのですが、その時不運にも本体の 故障のために、家ではプレイできず、仕方なく購入した足で、当時のクラスメートの 家でプレイさせてもらいました。「すげーゲーム買ってきたんだよ」とホクホクで プレイするものの、友達は暗い雰囲気に閉口してましたw 結構秀作だと自分は思うんですけどねぇ。(ウィザードリィと同列視しちゃだめですw) ちなみに、PSの秀作「ファイナルファンタジータクティクス」の隠しダンジョン である「ディープダンジョン」はここから名を取ったと思われます。 これ知った時は、本当に懐かしくて泣きそうでしたよ;; ああ。。忘れられてないのだな~って。 DOGはかなり思いでも思いいれもあるメーカーでした。(だからコメントも長いw) 以前の日記にも記載した、ウソテクの話とか、このディープダンジョンもそうですが さすがはスクウェアの前身とも言えるメーカーです。 立ち消えになりましたが、「聖剣伝説」のタイトルで、5部作のゲームを作る予定 だったんですね~。 当時のチラシやら資料はいくらか残っているのですが、今思い出してびっくり しましたw そういやあったな~と・・・。エクスかリバーという名前もあったようですね。 ちなみに、これは、後のGB版やスーファミ版の「聖剣伝説」へとシステムが 受け継がれていったという逸話があるようです。 ん~奥が深いぜDOG!!------------------------------------------------------------------------【リンクの冒険】1987年1月14日発売★メタルギアキッズの話ができあがるくらい思い出深いソフトですw この頃なぜか、妙に女の子にもてまして、いきなり女の子が団体で 押しかけてくるという騒ぎが・・・・。照れもあって、ずーーーっと 女の子ほったらかしで、このゲームしてました^^; かなり難しいゲームですが、すごい充実感と最後のボスはビックリです。------------------------------------------------------------------------【風雲少林拳】1987年4月17日発売★知っている人少ないかもしれません^^; 格闘ゲームが大好きだった(というか中国拳法最強!とか思っていたw)ので スパルタンX以来のワクワク期待のソフトでした。その当時、とても仲の良かった クラスメートのお兄ちゃんが何か面白いの買ってこいと、その子に命令したそうで すごく気になっていた、これをすすめてしまいました・・・。 とてつもない難易度と、その割りに大した事ないゲーム内容の為に、その子は お兄ちゃんにボコにされたそうな・・・(軽くだけど) だって・・・やってみたかったんだもん!(すまん、S君) その後も、「あーあ、あの時はオマエにだまされたよな~」って言われ続けたのでした。。 面白そうということは言ったが、だましてないってばっ^^;(これは真実)---------------------------------------------------------------------------【新宿中央公園殺人事件】1987年4月27日発売★発売日に購入した人がいったいどれくらいいるのだろうか・・・・。 名作のポートピアにハマったとしても、これをワクワクしながら待った人は どれくらいいるのやら・・・。 はっきり言って、相当地味でした。ほぼ発売日に購入した自分でさえも「しまったかも?」 と感じてしまうほど地味なゲームでした。 今でこそ、雰囲気がしぶいなんて言われてますが、あのファミコンの当時に渋いもの もとめる子供がいたかは疑問ですなぁ。。 途中の警察官への聞き込みでハマってしまったのですが、その後のファミマガの攻略を頼りに 無事クリアーできたときは、もうこの手のゲームが大好きになっておりました。 まさか、あの時のゲームが今も変わらず続編が発表されるとは。。--------------------------------------------------------------------------ということで、思いつく物の前半を紹介してみました。写真は、「聖剣伝説」のパンフレットと、ディスク書き換え用についてきた説明書「ファミコン探偵倶楽部2 後ろに立つ少女」「タイムツイスト」です。未だに残しておいて良かった~とあらためて思いました;;
2005年07月21日
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前回に引き続きのお話・・・・目的地まで、あとわずかにせまった一行だったが、そこからは隠れながらの進軍という無謀な作戦に出た。距離にして、2キロくらいか。彼らは無事たどりつけるのか・・・。自転車を適度に止められる場所に置き去りにしたまま、我々は聖地を目指したわけです。さて、怖々しながらも、キョロキョロと挙動不審な三人組ですが、いざとなれば隠れてやり過ごすというスニーキング方式で、どんどん進行していったわけです。10分ほどは、比較的順調に進み、気持ちもどんどん大きくなっていく三人組(はやっ!)あと、40分くらいはかかるであろうという状況において、早くも問題が発生した。「あっ!やばい」という一人の声に、いきなり緊張感が走る。「あそこ、あれ先生じゃないか?」という声に、「やばい、とにかく隠れろ!」ということで、クモの子を散らすように、ワサワサ隠れたのでした。隠れた場所は、ちょっとした建物と建物の間のくぼみになってるような場所。もはや、「メタルギア」のスネーク状態です。壁からそーっと顔を出して発見した奴の言う先を見ると・・・・反対車線の所に確かに先生らしき人を発見!!ちょっと見えにくかったけど、あきらかに先生のようでした。面識があまりない女の先生でしたが、あきらかに彼女もミッション中。見回りをしてる感じの雰囲気でした。。とにかく、隠れながら、隠れながら近づき、先生とは4車線をはさんで正面になるくらいまでは接近成功。しばらく様子を見ていましたが、どうやら移動タイプの監視ではない模様・・。これは、マジでどうするよ?ってな雰囲気になったのですが、誰だかが「一気に突破だろ!」と・・・・。マンガか映画の世界ならば、必ず一番にやられていくタイプのセリフです・・それでも、おバカな三人組は、もはや、突破の成否よりも、明らかにドキドキを楽しんでいるかのように、スニーキングしながら突破を試みます。建物一つ、建物一つを影にしながら・・・車がたくさん通っている間に小走りで抜けながら・・・。先生の見ている範囲を考えると、たいした距離じゃないんですが、もはや興奮は最高潮!!最も危険であろう場所は(先生の視界に入りそうな所)は、普通の通行人よろしく、その辺の地域の子のような普通の態度で歩いて抜けましたwある程度進んだ所で、曲がり道を発見。すぐに曲がってとりあえず一息つくことにしました。(知らない道だけど^^;)その後は、なんとか先生に見つかる事もなく無事聖地にたどり着いたのでした。たどり着いたお店で書き換えをして、ホクホク顔で家路に帰ったとさ。ちなみに、帰りもドキドキしていたのですが、先生は移動したのか時間によって撤退したのか、いませんでした。思った以上に帰りはあっさりと帰ることができました^^夏が来て、小学生が元気に外で駆け回っているのを見るといつも思い出します。そういや、こんなことがあったよな~と。。あ、そうそう、自分が書き換えしたのは、「リンクの冒険」でした。友達はなんだか覚えてないですが、すごーーく面白くないのを書き換えてしまって勝ち組の気分を味わったのを覚えておりますw------------------------------------------------------------------------その後・・・・・恐怖はあとからやってきました。一度やぶると人間は慣れてしまいますwその後、何度も聖域を侵したのですが(別の玩具屋とかw)ある時見つかって、こってり怒られた記憶もあります。他のクラスの奴らとつるんで校区外に出た時は、そいつだけが見つかりしっかりと、背中に紅葉を作っておりました^^;(その担任が紅葉と呼ばれる必殺技でお仕置きしていた・・つまり張り手w)
2005年07月20日
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わたしは、とある冒険者。今、表現しがたき場所にいる。ここに来てから、すでに数時間が経過している。今こうして話をしているのは、誰かに話しかけているわけでもないましてや、わたしが残した手記を誰かが読んでいるわけでもないわたしの心の中の言葉だ。もし、今の状況を誰かに話す機会ができたとしても誰も、こんなことを信用してはくれないであろう。なぜなら、わたしが今いる場所はまぎれもなく石の中なのだから・・わたしと一緒に冒険をしていた他の仲間はどうなったのだろう。魔術師ワードナーを倒すために集まった、わたし以外の5人の仲間達。わたし達は数時間前、確かにあの強大な魔力を持つ魔術師と死闘を演じていた。。ワードナーを倒すため、狂王の試練場と呼ばれる迷宮の探索を始めたのは1年ほど前だっただろうか。数々の困難と挫折を繰り返しながらも、わたし達のパーティは、あの魔術師の事務所までたどり着くことができた。そして、激闘の末、最後の一太刀をあびせ、彼を倒すことができた。それなのに、私はここにいる・・・彼を倒した後に、見つけた宝箱。その中には、彼が持っていた宝物が入っていたはずだった。そう、そもそも、わたし達パーティにとって最大の目的だったもの。残念ながら、それを見ることはかなわなかった・・・。我々は、宝箱の罠の解除に失敗してしまったのだ。そして、今ここにいる。テレポートによって・・・不思議なことに、一瞬で命を奪われると思われた石の中でわたしはまだ生きている。石と同化しているであろう体に違和感もない。空腹さえ感じてきているのだ。しかし、わたしは動くことができない。いや、正しくは動いてはいけないのだ。一歩でも動こうとすれば、わたしは石と完全に同化してしまう。不思議だが、何故かわたしにはそれがわかっていた。しかし、こうしていられるのも、あと少しかもしれない。だんだんと意識がもうろうとしてきている。冒険者として、人としての人生が、まもなく終わろうとしている。思えば、初めて冒険に出たのが、今から10年ほど前のこと。ディープダンジョンと呼ばれる迷宮を探索し、魔王ルウを倒し喜び勇んで、初めての凱旋を果たしたのが、つい先日のことのように思える・・・仲間達は今頃どうしているのか・・・わたしと同じような運命をたどっているのか、それとも、わたしのような犠牲を出しながらも、城への凱旋を果たしたのか・・・それは、もはや私には知る術もない。知ったところで、どうすることもできそうにない・・・あとどれくらい、わたしの意識が保てるのかは分からない。しかし、せめて残された残りの時間は、自分のためだけに使いたいと思う。自分が歩んできた冒険の数々を振り返りながら。時に楽しく想い、時に誇らしく想い、時に悔しく想い、時に後悔しながら、、、、---------------------------------------------------------------日記を読んでいただいた方つたない文章でお目汚しをしました^^;そんなわけで、ウィザードリィなお話です。古典RPGの代表中の代表。ウルティマと並んで、現在のRPGの基礎を作り上げた作品ですね。実は、細々ですがGBカラー版のウィザードリィを前からプレイしてます。先日、ようやく探していたFC版もすべてそろうことができて、ちょっと嬉しくなって色々と昔の資料やら攻略本やら見ておりました。このゲームくらい妄想の中で遊ぶのも珍しいと、つくづく感じます。頭の中である程度の妄想ができないと楽しくないゲームなんでしょうかね。全ては、ソフトの中にあるプログラムの中でしか遊ぶことができないのはゲームとして当たり前なのですが、これほど根強く今も遊ぶ人がいる魅力の秘密は、脳内妄想というか脳内補完ができるゲームだからなのかもしませんね。ある人は、ひたすらトレジャーハントを繰り返すためある人は、ひたすらレベルアップに励むためある人は、脳内で描いた妄想キャラを楽しむためグラフィックは迷宮とモンスターだけ。場合によっては迷宮の描写さえも線画(線でのみ表現されている)それのどこに楽しみがあるのでしょうか。中学に入った頃、あるクラスメートと親しく話す時期がありました。彼は、完全なファミコン版のウィザードリィマニアでした。雑誌を切り抜き、ウィザードリィに関してのファイルをいつも持ち歩いているようでした。自作でマップを作り、敵キャラクターのデーター集も自らが作り上げ、雑誌からの切り貼りをまとめたものです。もちろん、彼なりのキャラクターデザインもあったようです。はっきりとは見せてくれませんでしたが、きちんと絵を書き、キャラ設定をしているらしき資料を見かけたことがありました。彼は、誇らしげにそれらのデーター集を自分に見せてくれました。当時、ウィザードリィを軽く知っていた程度の自分でしたが、彼にとってはとても珍しい存在だったようです。おおよそ、普通に中学一年生くらいが興味を持つゲーム内容でもなかったのですから。自分がウィザードリィを知っている事を知ったとき、彼はとても嬉しそうでした。「ようやく話のわかる奴がいた」といったところだったのでしょうか。他の友人から少しプレイさせてもらった程度だった自分ですが、その世界観となんだかわからない魅力には興味深々でした。彼が話す数々の話は、半分以上わからなかったけれど、後にファンタジーの世界に興味を持つきっかけをくれたのは、間違いなく彼でした。もともと、すごく仲が良いわけでもなく、クラスもすぐに別になってしまったのでその後、彼をみかけても、あいさつ程度の仲に終わりましたが、ウィザードリィを思い出す度に、彼を思い出すのでした。そして、ウィザードリィの魅力って、ゲームの内容もさることながら妄想と脳内補完で楽しむゲームなんだな~とつくづく感じるのは、彼の影響が大きいのかもしれません。
2005年07月17日
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前回の話に引き続きです。今回は、ゲームのデマや噂が流行に似た状況を巻き起こしたであろうもう一つの理由です(だと個人的に思っています)それは、徳間書店さんが発刊していた「ファミリーコンピューターマガジン」というゲーム雑誌の中の1コーナーである「ウソテク」のコーナーです。この「ファミマガ」は自分もよく読みました。というか、その当時一番大好きな雑誌で、よくお小遣いで購入していたものです。当時、ゲームの専門雑誌というのも今ほど普及もしてなければ、種類があったわけでもないので、この雑誌とウソテクの存在は案外有名だと思います。この、ウソテクのコーナーは、もともと「ウルテク」というコーナーの中にあるおまけのようなものでした。「ウルトラテクニック=裏技」という扱いだったのですが、様々なゲームの裏技を紹介するコーナーだったのです。相撲の格付け番付がついており、いわゆる「これすげーなー」っていうような裏技には横綱などの称号が付き、大したことない裏技(というか小技)には下のほうの格付けが付くわけです。大抵、横綱の称号が付くものは、無敵コマンドだったり、面セレクトだったりプレイ回数を増やす、などの非常に有用性の高いものでした。そんな様々な格付けをされるウルテク(裏技)の中に、ひっそりと、そして大胆に、まったくウソの裏技が掲載されているのです。で、なんといっても、自分の中で一番鮮烈かつ、衝撃的なウソテクといえば【水晶のドラゴン】登場人物のシンシアとの野球拳というものでした。この記事は自分もしっかりもっているので、ちょいと掲載。当時、この号を購入した自分はソフトもしっかり買いにいきましたとも・・・ええ(笑)なんでも、実際にこれが出た当時にソフトの売上が倍増したとかしないとか。自分にとっては大切な宝物となりそうな記事です。このウソテクは、実際ソフトを開発しているメーカーさんも協力したりすることも多くて、かなり大掛かりなだけに子供どころか、大人も見破れない場合が多々あったのが笑えます。もともと、クイズみたいな感じで、翌週にはどの裏技がウソテクで正解率は○%でしたという事もきちんと告知されるので、自分はかなり毎週楽しみにしていたものです。今なら、でっち上げ画面など素人でも作れるので、本当にあの当時ならではの面白さなのかもしれませんねぇ。ちなみに、この水晶のドラゴンを発売したDOGは旧スクゥエアやマイクロキャビンなど、何社か(失念ですが)が合同で作ったメーカーみたいなものだったと記憶してます。テキストアドベンチャーとしても、当時すごく綺麗なグラフィックと地味ながらしっかりしたシナリオで自分はよく楽しんだものです。ディープダンジョンや水晶のドラゴンとかファミコンミニで復活してくれると嬉しいのですが・・・・。ちなみに、この画面では、シンシアが主人公(プレイヤー)に対して手を挙げている場面が元々の画面なわけですね。写真の上のやつ。おそらく、それがじゃんけんのパーに見える事を利用して、当時の編集の方が考えついたものと思われます。素直にうまいな~と思います。 つづく・・かも・・
2005年07月07日
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先日、とある筋からファミコンのソフトを沢山手に入れることができました。最近は、少々のコレクション癖も出てきたのでとても嬉しかった出来事でした。まあ、自分の場合はコレクションといっても、あくまで昔よくやったものや思い入れのあるもの、名作・秀作を残しておきたいというものなので、結構いらないな・・・というのもありましたが^^;とはいえ、すごく久しぶりに大量のソフトをまのあたりにして「お~これやったな!」とか「これつまんなかったな~」とか色々感じながら嬉々と整理をしておりました(笑)で、整理しながら思い出したのが今回の話。「そういや、昔まことしやかに流れたデマ」が多かったよな~などと。。ファミコンが流行った頃、自分は小学生でしたが、とにかくデマというか噂情報が多かったのが、当時独特の風潮というか時代の特徴だったように思います。また、昨今のゲームでは特別扱いされなくなった楽しみ方ですが、いわゆるゲームのバグ(不具合)や仕込み(もともとそういう面白い現象を製作側が仕込んでいたらしい?)というような裏技と呼ばれる現象が多かったのも特徴です。当時の代表的なものをあげると、面セレクト・音楽鑑賞モード、無敵モードバグを利用したもの・隠れキャラなどがあるでしょうか。そういえば、今ってゲームにおいて嘘やらデマってあまり聞かないですよね。まあ、その理由がインターネットやらパソコンの存在にあることは分かっていることなので、その話はおいとくとして。。。。で、色々思い出しながら今これを書いております。当時、そういうデマや噂情報がまるで流行するかのように子供達の中に流れていたのは理由がありました。自分が思い当たるのは二つあります。一つは、「ファミコンロッキー」などに代表される、コロコロやボンボンなどの小学生(中学生)向け漫画の中、架空で取り上げられたお話。そして、もう一つは、徳間書店さんから発刊されていた「ファミマガ」というゲーム雑誌の1コーナーである「ウソテク」のコーナーでしょうか。「ファミコンロッキー」は、ファミコンで様々なライバルと対戦を、繰り広げるというのが主なストーリーですが、普通じゃない展開と子供心をいかにもゆさぶるであろうギリギリのライン(ありえねー!と思うけど、なんかあるような気がする裏技とか)での裏技などが展開したために、その漫画を読んで本当の裏技だと思って物議をかもし出したりしておりました。自分の中で特に印象に残っているのは、なんといってもこれでした。【スパルタンX】24週クリアすると恋人のシルヴィアが襲い掛かってくるというものでした。このゲーム、もともと主人公キャラがさらわれたシルヴィアという恋人を助け出すために、戦うというゲームなのですが、24週目に敵のボスであるミスターXを倒した後に、最終ボスとしてシルヴィアが真の敵として襲ってくるというものだったのです。「ファミコンロッキー」では、この手の微妙なラインを、突いてくるストーリーの中に本当にできる裏技が、ストーリーに盛り込まれる回もあったりして、さらに子供達を混乱の渦にまきこむ結果となりました。それでも、ホントだ嘘だと議論しつつも子供達の中で愛される漫画だったのは言うまでもありません。これらの、コロコロやらボンボンでは、当時、こういうファミコン対決を扱った漫画も多かったので、雑誌の発売日の次の日は、子供達は学校に行って、これらの裏技の真偽について大盛り上がりだったわけです。なんか、現在で言うならば、発掘ある○る大辞典とか、おも○っきりテレビなんかでダイエットにいいぞ~とかガンの予防になるよとかいう食材ネタをやった次の日にはスーパーとかで、その食材が売り切れになるというのと同じ臭いを自分は感じるのは気のせいでしょうか(笑)いや、、、違うのかなぁ・・・ん~やっぱり同じ臭いが。。。 続く
2005年07月07日
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先日、インターネットオークションで色々と探っていると(またレトロゲーム探りw)ゲームウォッチがたくさん出品されておりました。自分も子供の頃はゲームウォッチをたくさんやりました。周りに持っている人も少なかったので沢山の種類はできませんでしたが同じゲームを何度も繰り返しプレイしたものです。自分が一番印象に残っているのは任天堂の「グリーンハウス」というものでしたが従来のゲームウォッチから上下2分割のスクリーンパネルが特徴で売り出されたものでした。今で言うところのニンテンドーDSみたいな形ですね。そんなわけで、初めてDSを見た時はなんだか懐かしかったです。昔から失敗も多いけど色々とギミックを探究する任天堂の姿勢はかなり好きです。当時、小学生の1,2年だった自分は両親の離婚もあって、おじいちゃんと父親の兄夫婦が住んでいる家にあずけられておりました。そこの従姉妹がグリーンハウスを持っていたのでよくプレイさせてもらってました。ゲームウォッチの価格はだいたい4,000円~5,000円くらいだったと記憶しております。ファミコンが出るか出ないかくらいの時期だったと記憶してますが、子供のおもちゃとしてはすごく高いだけに持っている子は羨望のまなざしで見られていました。さて、自分は?と言いますと持っておりませんでした;;おじいちゃんの家にあずけられていた7歳~11歳くらいの頃は経済的な理由もあり母親とは一緒に暮らせず、母親が必死で働いていたこともあって、逢えるのも年に数回くらいでした。かなり寂しい想いをしましたが、母親もきっと苦しかったことでしょう。そんなある時のクリスマスに母親は一つのゲームウォッチを自分にプレゼントとしてくれました。実際にはLSIゲームというくくりになります。たしかゲームウォッチは任天堂だかどこかの商標だったと思います。もらったのは野球のLSIゲームで「ヒーロースタジアム」という名前でした。ボードゲームの野球盤みたいな形でピッチャーもバッターもできるものでした。今思えば、当時LSIであれだけ出来が良かったのもすごいな~と感心します。ファミコンを持っている友達の家に遊びに行ったりするものの、やっぱりその手の電子的なゲームに飢えていた自分にとっては、ファミコンほどじゃないけどすごく高いおもちゃで嬉しさは言い表せないほどでした。毎日毎日、同じLSIゲームをプレイしては楽しんだものです。当時、母親に逢えなくて寂しくて、こっそりと一人で泣いた事もたくさんありました。そんな寂しさをまぎらわせてくれて、母を思い出させてくれる一品だったのも事実です。それにしても、案外難しくて、慣れれば必ず勝てるという感じでもなかったので調子が良い時は無失点で勝てるし、調子が悪ければガンガン打たれるというという繰り返しだったのが飽きずに何度もプレイできた理由かもしれません。かすかな記憶では最後は壊れて動かなくなってしまってから捨ててしまったと記憶しております。何はともあれ、ゲーム好きという今の自分を作ったものの一つだったことは確かです。さて、話は現代にもどり、たまたまそれを思い出した自分はすごく不明瞭な記憶を元に野球のゲームウォッチを探しました。その時点では名前すらもわからない状況だったのですが、オークションをどんどん周り、記憶にある概観をたよりに探していたら・・・あったのです!いや、ほんと懐かしくて嬉しかったですよ。ちょっと見ただけで、すぐに外観も思い出せました。一目見てすぐにこれだ!と解ったのはやっぱり嬉しいものでした。さて、その出品者の方は1000円ほどで出しておりました。特に誰かが入札してるでもないし、あと一日くらいだったので、様子をみながら落札しようと思っておりました。このぶんなら案外1000円くらいでいけるかな?と淡い期待をしていたのですが・・・次の日、いよいよその日の夜でオークションも終了という時に昼間そこをのぞくと・・・うっ・・ライバル出現!!さすがにピンチを感じました。。それでも、夕方までハラハラしながら見守っていたんですけど、その一人だけしか入札もないのでひとまずは安心。とはいえ、終了間際に入札が殺到するというのはセオリーなので、ゆっくりと緊張しつつも見守っておりました。そして、いよいよ終了30分前・・・・。じわじわと入札者が増えてきているようです。4人ほどがじわじわと値をあげつつ争っているようですが、このままなら2,000円代くらいの小規模な落札合戦で終わると自分は踏んでおりました。なにより、任天堂のゲームウォッチならば1万を超える事はザラですがこの手のLSIゲームの一つくらいならば、それほどマニアが殺到することもないだろうとタカをくくっておりました。しかし、、それはとてつもなく甘い!という現実を突きつけられるのでした。定価4,800円までは戦おうと決意しておりましたが、終了10分前にして既に6,000円^^;あまりに気になったので、戦っているらしき二人の履歴を見ると・・・・あぁ・・どうやらゲームウォッチやらLSIゲームのマニアの方のようです。かなり高金額のものを何度も何度も落札している履歴を見る事ができました。こりゃ、勝てないな・・・。とかなりへこみつつも一応最後まで見届けようと思い立ち、しばらく静観しておりました。結局最後は16,000円くらいまで上がって終了。。。。ん~まさか任天堂系のゲームウォッチほどの高値がつくとは・・・。自分の中では名作でしたが、このゲーム実は世間一般にも、すごく名作なのだろうか??マニアの方は現実に存在するし、オークションという公平な状況での落札なので文句は言えません。昔のものなのでプレミアがつく可能性もあるのは百も承知ですが「想い出がマニアに負けた日」として印象的な日となりました。今は引越ししたばかりで経済的余裕もないですが、いつかそれくらいをポンと出してでも買いなおしたい一品です。自分のゲーム人生の原点でもありますしね。手に入れることができたら、母にも見せてあげようと思います。素で「なに?それ?」とか言われるでしょうがwまあ、何にしても、当時の母に、このゲームを送ってくれたことを「ぐっじょぶ!」と言いたいものです。
2005年06月09日
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前回日記から続き、ゲーム内セリフの探究に最近はまっております。まあ、セリフに限らず、色んなシーンで良かった!ってものを思い出しながら一人楽しんでいるだけですが^^;(暗い?w)んで、今日はタイトルにあるようなセリフです。「これも いきもののサガか・・・・」これですぐにピンとくる人も結構多いかもしれません。あえて、そのタイトルは語らずにおくか・・・。とりあえずゲームボーイのソフトなのですが、最近寝る前の20分くらいずつ進めておりました。ほんと腰をすえてテレビに向かってゲームする時間がなかったので、こういう時は携帯ゲーム機は助かります。あいかわらずの脳内レトロゲームブームなので、昔のソフトをちょこちょこできるのはいいです!!道順をかすかに覚えていたり、もともとのプレイ時間が少ないものも多いので昔のゲームは後腐れなく短い時間で楽しめるのがいいですね。今のゲームも好きですが、やっぱりかなり時間を取られちゃうので^^;まあ、それはともかく、このセリフを初めて聞いた時、自分は小学校の高学年か中学生だったと思いますが、幼いながらに衝撃的でした。このセリフを言ったキャラにも驚きましたが、意味わからずとも、すごく意味深い気がして怖くもあり、感心もありでした。サガという言葉と意味を知ったのもこのゲームのおかげでした。ゲームって案外勉強になること多いです。自分の知らない思想や考え方、感動や怒りや感心する事をたくさん学べたのはうれしかったですね。
2005年06月06日
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