きょういく ユースフル! ~ 僕は触媒になりたい ~

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2024.01.12
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以下の本の読書メモを続けています。スマイル


『どうして、もっと怒らないの? 生きづらい「いま」を生き延びる術は障害者運動が教えてくれる』


連続記事です。過去記事はこちら↓
第1回→  「障害者に『主体』があるとは思われていなかった」
第2回→  「本当の社会参加とは」
第3回→  「健全者がつくった空気」

筆者の荒井さんは、
「日本の障害者運動って、名言をたくさん残しているんですよ。」
と書かれています。
(p79)



それを紹介せずにはおれないので、ババンと!引用させていただきます。


​​​・「生きるに遠慮がいるものか」​ ​​
(p80、花田春兆さんの言葉)




短い言葉の中に、今までの話がすべて凝縮されているように感じました。

結局、日本の社会が「遠慮」を強いているんです。
そんな社会はおかしい、という声を、あげなくちゃいけない。

「遠慮しながら生きていけ」と遠回しに言ってくる社会を、社会自体を変えていかなければならない。
そのためには、遠慮しながら生きていくなんてことは、はなから、しなくていいんだ。

僕は、「生きる」ということが、ただそれだけで尊いものだということを、改めて教えてもらった気がしました。

それにつなげて、今度は川口有美子さんとの対談のところから、川口さんの言葉を引用させていただきます。


・私ね、エゴってすごい大事だと思っているのね。

(p92、川口有美子さんの言葉)


キターーーーって感じです。

これぞ、「全肯定」。

こう言ってもらえると、安心できる自分がいます。大笑い

「エゴ」と「遠慮」って、表裏一体なんですよね。
エゴイズム丸出しだと、もっと周りのことを考えろ、と言われる。

そこを、「エゴって大事」と言われると、救われる。
むしろ、そう言っていかなくちゃいけないんじゃないか、と思います。
そうでないと、救われない場合もあるのではないか。



ただ、外国ではむしろ逆に、「自己主張をしないといけない」と教育されているところを感じるので、そのあたりは日本と外国を対照的に見ながら、自分自身、日本の社会を考える上で、もっと考察を重ねていきたいなあと感じているところです。

とりあえず今のところは、僕は、「エゴ」とか「自分」というものは、少なくとも今の日本の社会では、もっと出していっていいのではないか、それが当たり前ではないか、ということは思っています。
それが、生きにくい社会を変えていくことにつながるのではないか、と思っています。ぽっ

今回引用したところは、第3話「 『いのち』を支える言葉たち 」のところです。

このお2方の対談のシーンでは、詳しくは引用しませんが、かなりショッキングな実際にあったことの話も次々と出てきて、僕はめまいがしそうでした。
社会というものの残酷さに、絶望しそうになりました。

社会が、いのちに対して、次々と要求をしてきている。
そのいのちに意味があるのかとか、役に立っているのかとか、冷たい刃で突きつけてくる。

そういうときに、はねかえせる力というのは、「生きるに遠慮がいるものか」とか、「エゴってすごい大事」とかの、強い言葉です。

僕たちは、「なんのために」生きているのか。
それを社会から問われるのは間違っている。
個人の命よりも社会が優先されている社会ならば、僕たちはむしろ、こう問い返さなければならない。
「なんのための、社会なのか」と。怒ってる

前回僕が書いた言葉を、ここで、もう一度書きます。

「インクルーシブ社会」や「共生社会」をほんとうに実現していくなら、社会の「空気」を変えなければならない。
それに気づかせてくれるのが、当事者の言葉です。
当事者側からの発信です。

こういった本でそれを知らせてくれることを、ほんとうにありがたいことだと感じます。


次回は、第5話「 『ポスト相模原事件』を生きる 」を読み返しながら、覚えておきたいことのメモをさらに綴っていきたいと思います。

もう少し、本書の読書メモを続けます。

よかったら、また明日も、見に来てください。ウィンク






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Last updated  2024.01.12 21:05:01
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