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相互性が愛着と絆をつくる
生まれてすぐからの養育の基本は、保育園や祖父母、親戚などいろいろな人の手で世話せず、
同一人物が世話します。
赤ちゃんが授乳後にニコッとします。新生児はお腹が一杯になった刺激で胃が痙攣し、思わず顔の筋肉が緩みました。
お母さんはそれを我が子がオッパイを飲んで笑ったように見えるので、自分の授乳に対する微笑み返しと受け取ります。
それにつれて、お母さんも笑顔になります。
そのお母さんの笑顔を見て、赤ちゃんは笑いますが、お母さんの顔の変化に反応しただけです。
しかし、この微笑み合いが、こだまのように行き来する、これを「鏡像関係」と言います。
この相互性がコミュニケーションです。そして相互性が愛着の起源、母との絆を形成していきます。
反対にお母さんが恐い顔で睨み怒ります。
すると赤ちゃんには泣くという反応しかできません。
お母さんは赤ちゃんが泣くのを見て怒りが増幅し、これが繰り返され、いつも喧嘩する親子関係ができます。
こうして憎しみという絆ができます。
子供は母のコピー
不登校児のお母さんは大体、一方的で命令指示します。
お母さんの言う通りにしておけば間違いないからと、子供に言うことをきかせます。子供の言うことはほぼききません。
これは親子面接するとよくわかります。
子供に聞いているのに、横からお母さんが口を挿みます。
また、例えば腹痛で医者に行って、子供に症状を聞いているのにお母さんが答えます。「お母さん、貴女が子供の胃袋を持っているのですか」と言いたくなります。
これでは相互性も子供への尊重もありません。
一方通行では子供は反応することを学べません。そのために反応しない、能面のような無表情になってしまいます。
子供がどう反応するかは、お母さんの態度で決まります。
波の発生源はお母さんで、お母さんの反応からスタートします。
だから、子供はお母さんのコピーです。

赤ちゃんが泣くのは処理できない刺激の放出
それはそもそも赤ちゃんは出産によって、穏やかな胎内環境から膨大な刺激・情報のあふれる宇宙に生み出されました。
音も光も今までの量ではなく、自分の中で刺激・情報の処理ができないので泣きます。
この時、お母さんがどう受け取り、どう反応したかです。
赤ちゃんはお母さんが恐いから泣いているのでも、嫌っているのでもありません。
まだ神経系統が未発達で未完成なために、膨大な情報量が入ってくるが自分の中で処理できず、泣いたり手足を動かして放出するしかないのです。
子供は母に合わせて反応する
赤ちゃんの全身を振るわせて真っ赤な顔で泣く姿を、お母さんが自分の養育史と照らし合わせて、自分の意味づけで赤ちゃんを見て反応します。ここから母と子のこだまが始まります。
泣いてもぐずっても笑顔で受け容れらたお母さんは、自分がされたと同じように反応します。
泣くと、しかめっ面をされ「何の文句があるの」と思われたり言われたお母さんは、我が子にもそう反応します。
こうしてお母さんは一定の同じパターンで反応し、赤ちゃんはいつも原稿であるそのお母さんに合わせて反応しているだけです。
お母さんの笑いは笑いで、怒りは怒りで反応し、白は白で黒は黒で反応するから、赤ちゃんはお母さんのコピーなのです。
素直な子供はお母さんが素直に反応した結果です。反発し反抗するのはお母さんが子供の言うことを受け容れず撥ねつけた結果です。
そのことを忘れて、子供が素直でないと親は嘆きます。
子供に言うことをきいて欲しければ、まずお母さんが子供の言うことをきくことです。
そうして、母とのコミュニケーションが絆と愛着を形成していきます。
ライト .a 精神科学研究所 登張豊実
( LAFAERO1 大澤秀行 著 『インテグレーター養成講座』テキスト 1 より)
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