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2006.04.23
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テーマ: AOR(111)
カテゴリ: 音楽・AOR
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EW&Fairplay


【グループについて】
アース、ウィンド&ファイアー(EW&F)はモーリス・ホワイトを中心に結成されジャズ、ファンク、ディスコ、ロック、R&Bなどの要素を取り込んだ上で独自の味付けをしたサウンドを展開し1970年代中盤から1980年代前半にかけて人気を博したバンドだ。
リーダーでありソングライターでもある低音ヴォーカリストのモーリス・ホワイトと高音ヴォーカリストのフィリップ・ベイリーの二人がパートを分けてヴォーカルを担当する。そこにフェニックス・ホーンと称するホーン・セクションが絡み分厚いサウンドを作り上げ他の追随を許さない彼らだけのサウンドを構築した。だがこの1979年に発表されたアルバムでは、AORサウンドに挑戦した。
1980年代中盤以降はヒットに恵まれなかったが、彼らのサウンドに影響を受けたバンドは多かった。この時代を席捲したフィル・コリンズは、自らのサウンド確立に「フェニックス・ホーン」を起用しヒットを連発した。
【この曲について】
この曲は「デヴィッド・フォスター=ジェイ・グレイドン=ビル・チャンプリン」の共作だ。この曲はエアプレイ(フォスター&グレイドン)のアルバムにも収録されているが、そちらではトミー・ファンダーバーグと共作者の一人であるビル・チャンプリン(シカゴ)が交互にヴォーカルを取っている。
EW&Fバージョンのこの曲では出だしの低音部分をモーリス・ホワイトが、サビの部分はフィリップ・ベイリーとモーリスが一緒に歌っている。ピアノの演奏で始まるこの曲は今ではすっかりAORの名曲として定着しているが、このEW&Fのバージョンがアレンジでもヴォーカル面の両方で一番優れたテイクだと私は太鼓判を押す。
曲調はフォスター・サウンドであり彼の特徴が顕著に表れているし、アレンジ面でもピアノから始まり徐々に盛り上げて行きサビの部分でフィリップ・ベイリーの高音が入る辺りは緻密に計算され見事な構成だと言える。
この私の大好きな一曲であるが 全米チャート2位を記録する大ヒットとなり、グラミー賞では「最優秀R&Bソング」「最優秀R&Bグループ」 の2部門で授賞し、AORの名曲として何時までも語り継がれることだろう。

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Last updated  2006.04.23 22:16:35
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