2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
全10件 (10件中 1-10件目)
1

あまりに優雅で美しいプレーヤーだ。繊細なボールコントロール、豊かな放物線を描いた正確なパスは味方を傷つけることなく、その足元に優しく届けられ、かと思えば素早く力強いカーブで味方を操り指揮者としての圧倒的な存在感を誇示する。それでいて主役に躍り出ようとする傲慢さは見当たらない。モジュタバ・ジャッバリ・コルドゲシュラギが台湾戦で見せたパフォーマンスは「イランのジダン」という形容詞が大げさではない事を証明した。決してキャリミのような変幻自在のドリブルは持ち合わせていないが、22歳の若者はカーブ、ドロップ、バックスピンといった多彩なキックを駆使して観客を魅了した。また、そのパスは正確なだけでなく中田英寿やデ・ラ・ぺーニャ、カルロス・ヴァルデラマらの直線的な物とは一線を画した、なんとも優美な印象を与える。今季から移籍したエステグラルでも不動の中盤として得点王のゴラム・レザ・エナヤティを支えているが、このホットラインは二人がアブ・モスレムで共にプレーしていた頃に確立されたものだ。さらにジャッバリ自身もエナヤティとの連携からここのところ得点を稼いでいる。残念ながら相棒は今回の代表選考から漏れたが、ジャッバリは代表においてもリーグ戦の勢いをそのままに結果を残したのだ。思えば近年のイラン代表には、ゲームメイクができて、正確なスルーパスが操れ、なおかつ自ら点が取れるトップ下の選手が枯渇していた。ホダダド・アジジは勿論有能なゲームメイカーだが、彼の場合セカンドトップとしての能力の方が秀でていたし、カリム・バゲリも正確なロングパスを操るものの、ストライカー以上にゴールを挙げる攻撃者で、決してパサーに徹しはしなかった。だが、ジャッバリの台湾戦でのプレーはある選手を彷彿させた。マジッド・ナムジュ・モトラグである。 エステグラルとピルーズィという2大クラブでプレーしたモトラグは、代表においても80年代の中盤を支えたイランが誇るパサーであった。170センチと小柄ながら、広大なヴィジョンと正確なパスでイランの栄光の一端を担ったのである。彼は93年に代表を引退しているが、一度だけ代表に復帰したことがあった。それこそが97年ジョホールバルでの日本との決戦である。この試合、累積警告で出場停止になったカリム・バゲリの代役を当時の監督のブラジル人パトリック・ヴィエラが任命したのが4年ぶりの召集となったナムジュ・モトラグであった。試合はご存知のように彼が勝利を呼び込む事はなかったが、後に復帰を果たしたモハマド・ハニと共にイラン国民の心に残る名選手である。その彼をジャッバリの視野の広さや、正確なパスは思い起こさせたのである。もちろんイランのパサーとして彼を外すわけにいかないだろう。イランの英雄、アリ・パルヴィンだ。ただ彼の場合、パサーの枠にとどまらない中盤のオールラウンダーであったし、ストライカーばりの得点力を有していた。またパスの質も決して優雅なものではなく、敵の急所をつくものであった。むしろ彼の系譜を継ぐのは荒削りながら実子のモハマド・パルヴィンであろう。コスタリカ戦、海外組も召集されるなかジャッバリに先発のチャンスがあるかは微妙だが、久しぶりに驚きをもたらした22歳の指揮者はドイツ行きを間違いなく決めたといえそうだ。関連LINK:パス動画 ゴール動画 ゴール動画 過去日記またかつて彼とチームメイトであったアンドラーニク・テイモリアンは、イランの為にゴールを決めた後、胸で十字を切りジャージの国旗に熱いキスをした。彼はイランの為になら全てをかけるとインタビューに答えていたが、ひとつの国旗の下さまざまなルーツを持つ選手達がひとつになり戦う姿は、政治と宗教とスポーツを混同する悪質な政治屋に対する最高のプロパガンダになるに違いない。
2006.02.25
コメント(0)

こちらでネット放送中です。映りかなり悪いですが。テイモリアンがゴール!!! 1-0しかし24番のテイモリアンはまだしもハティービの40番って。前半終了しました。本日のフォーメーションはGK:タレブルーDF:カービィ、ゴルモハマディ、ノスラティ、ザレMF:テイモリアン、アラヴィ、ネクナーム、ジャッバリFW:ダエイ、ハティービ後半始まりました。左サイドにマダンチ入ってきましたね。ハティービと交代かな。いやアラヴィ下がってますね。マダンチ、ゴール! 2-0あら、ノスラティが相手選手と衝突でOUT.マダンチ、ゴール! 3-0ジャッバリ?の素晴らしいクロスをハティービが落としマダンチがズドン!ハティービOUTでアクバルプールIN。カゼミアン入りそうですね。テイモリアンと交代かな。アルメニア系のテイモリアン、クリスチャンらしく十字を切ってOUTしました。う~ん、カゼミアンの素晴らしいクロスにアクバルプール合わせきれず。ダエイ、ゴール! 4-0試合終了。アジアカップ2007予選 イラン代表4-0台湾代表最後に審判がハンドを見逃してたりしましたが、きっちりと勝利をあげましたね。2得点のマダンチは勿論、司令塔として威厳も出てきたジャッバリ、ハイレベルなパフォーマンスを披露したテイモリアン、そしてノスラティの守備も素晴らしかった。ここにレザイーが加わると左サイドに押しやられる事の多いノスラティですが、是非とも彼は中央で使って欲しいですね。また左サイドのザレも最近リーグ戦で左足の精度を磨いており、及第点のプレーをしたと言えるでしょう。まずは一安心といったところです。このままの勢いで仮想メキシコのコスタリカを下してもらいましょう!*追加情報全試合ダウンロードはこちら試合画像はこちらゴール動画のみはこちらを参照してください。
2006.02.22
コメント(7)

台湾戦に向けて行われているキャンプでHossein Kaebiが鼻を負傷したようだ。(一説には国内リーグの試合で負傷したとの情報も有り)このニュースを聞いた時またかと思った。というのもイラン代表選手が鼻を壊したというニュースは珍しくないからだ。まず思い浮かぶのがVahid Hashemianだろう。彼がボーフムに所属していた時、悲劇は起こった。ロストックとの一戦での事。試合中チームメイトのナイジェリア代表ボランチ、サンディ・オリセーがハシェミアンの持ちすぎを批判。それに対しハシェミアンは監督でもない奴に言われる筋合いは無いと突っぱねた。それを怒ったオリセーは試合後のロッカールームで・・・このヘッドでハシェミアンの鼻はへし折れ、乱闘騒ぎとなってしまったのだ。だが偉かったのはボーフムのフロントの対応で、チームは弱小チームのスターであるオリセーを即刻解雇し、ハシェミアンを擁護したのだ。ただこれがチームの弱体化につながり、翌シーズン降格の憂き目にあうきっかけとなろうとは誰も予想しなかっただろう。当然ハシェミアンはしばらくの間プロテクターを着ける事を余儀なくされたのだ。そのプロテクター姿は彼の公式サイトでも見られる。だが彼が鼻を折ったのはこれが初めてではない。実はハンブルク時代にも得意のヘッドを放った際にマスクマンになっている経緯があるのだ。 もしかしたらオリセーの頭突きが強烈だったというよりも、彼の鼻が折れやすかったのかもしれない。さらに国内に目を向けてもイラン代表選手で鼻を負傷した選手はけっこういる。まずはピルーズィとエステグラルでプレーした大型CBのMehdi Hasheminasabがパスに所属していた時にやはり鼻を折っている。それを茶化していたVahdi Nikbahtも・・・ そして写真でVahdiとじゃれあっている(襲われている?)Hamed Kavianpourもまた、同様にリーグ戦で鼻を負傷しているのだ。さらに最近ではGholam Reza Enayatiも鼻を手術するなど、途切れることなく鼻に災難を被っているうえにHossein Kaebiの今回の負傷である。ここまで来ると何か憑いてるんじゃないか?と怖くなるがイラン代表の鼻バトンリレーがカービィで終わる事を祈るばかりである。一方、再開したオーストリアブンデスリーガだがアドミラとSVリードの試合のみピッチの凍結により順延となった。確かにこんなピッチでは怪我に繋がりかねないだけに止むを得ないところですね。最近イランの掲示板で知り合ったパシャザデファンのペンパルとメールをしているんですが、彼はこの試合でパシャザデと写真を撮って送ってくれると言っていただけに中止と聞いてかなり残念そうでした。また来週送ってもらえたら、こちらで公開しようかと思います。また台湾とのアジアカップ予選(本日日本時間21時キックオフ)ですがミルザプールが怪我で欠場との情報があります。この試合は是非とも前半で3点くらい奪って後半は若手をがんがん試すのが理想ですね。勿論たかをくくってはいけませんが。私が期待したいのはやはりショジャイーとテイモリアンです。特にテイモリアンは第二のバゲリになれる逸材だと言えるだけにきっちりと結果を残して欲しいところ。ネコーナムのワンボランチでは世界の強豪を相手にした時に心許ないだけに頑張ってもらいましょう。またバイエルンもミラン戦という大一番を迎えますが、先週のハノーファー戦で初の90分間のフルマッチを戦い、キッカー紙での評価も2.5と高かっただけにAllianz Arenaでキャリミの勇姿が見られそうです。代表とクラブ、場所は違えどそれぞれがドイツに向けて調子を上げてほしいところです。
2006.02.21
コメント(0)

厳しい寒さの中、イラン代表は水曜日の台湾戦に向けてキャンプを行っています。格下相手とはいえ、W杯までの数少ない代表試合であるため、きっちりと結果を残すことが求められます。台湾戦予想フォーメーション--------------------ミルザプール-----------------------------------------------カービィ---ゴルモハマディ----ノスラティ-----サデギ------------------------------------------------------------テイモリアン-------ネコーナム------------------------------------------------------ラジャブザデ----ジャッバリ-------ボルハ二----------------------------------------------------------------------ダエイこの台湾戦での見所は何といっても、どれだけの点差で尚かつ内容の伴った試合をできるかという事になります。特に左サイドに入ったアミール・ホセイン・サデギにかけられる期待は大きいと言えるでしょう。 今季のエステグラルの躍進を支える若くてハードな守備者は、早くから国民の期待を背負っていました。しかし、なかなか代表に定着できないばかりかクラブにおいても同年代のエブラヒミ、ロトフィに遅れをとるなど満足なパフォーマンスを披露できずに伸び悩みんでいました。その彼が今季はレギュラーの座を掴み、ベテランのフェクリをスイーパーに据えたゴルバニとの3バックの左ストッパーとして活躍し23試合で13失点というリーグ最小失点に貢献し、チームを首位に導く堅守ぶりを披露しました。そして代表のアキレス腱でもある左サイドの守備者として左利きの彼に再び声がかかったというわけです。彼の場合、長身でフィジカルにも優れており中央もこなすため、左サイドで満足な結果を残せれば23人のメンバー入りに大きく前進するでしょう。また国内リーグで活躍する2人のベテランにも注目です。 まずはラソール・ハティービですが、彼も当落線上の一人といえます。ポジションとしては前線ならどこでもそつなくこなせるのですが、本来のセカンドトップのポジションにはアリ・キャリミがおり、さらにブランコの頭の中ではキャリミのサブはモジュタバ・ジャッバリだと考えられているため、彼が生き残る為には左右どちらのサイドでも有効であることを証明する必要があるでしょう。ワントップのダエイを追い越しゴールを決める能力はジャッバリを凌ぐものがありますが、それを証明できれば若き天才MFを蹴落とす事も不可能では無いはずです。そしてもう一人がラジャブザデです。彼もまた、ハティービと同様にクラブでの活躍が代表で活きない不運な選手です。彼の場合、得点を挙げるだけでなく、アシスト能力も備えているためクラブでは23試合で12ゴール7アシストと申し分ない結果を残しているのですが代表となると、目立った結果を残せずにいます。ここに挙げた2人の実力は、イラン国内ではよく知られているのですが、彼らは世界の舞台で結果を残せていません。しかしメキシコやポルトガルから得点を挙げる事ができるのは彼らのような選手だと信じるファンが多いのも確かです。私もいつも期待を裏切られながらも彼らの活躍を願わずにいられない一人です。彼らと同じようにクラブでは結果を残しながらも、ダエイとアジジの陰に隠れ、結局は98年のW杯に出場できなかったモディルースタというバフマンのストライカーも、苦しいアジア予選試合の中で7試合で5ゴールを叩き出しチームを救いました。逆に言えば国内でプレーする才能はノーマークでプレーできるメリットもあるのです。当時ビーレフェルトでプレーしていたダエイはことごとくドイツの屈強なDF陣に潰され、1FCケルンのアジジも残忍なタックルでピッチに這わされました。それは彼らの怖さを相手が知っていたからでもあるでしょう。その裏で得点を挙げたのはピルーズィ所属のエスティリであり、若きマハダヴィキアとゆう国内組でした。特に若干20歳イラン人MFのスピードを目の当たりにしたドイツ人や旧ユーゴスラヴィア人はファウルでしか止めることができずに、時間が経過するごとに苛立ちを露にしていたのが印象的でした。98年のチームとは違い現在のイランにはダエイをはじめキャリミ、マハダヴィキア、ザンディ、ハシェミアン、レザイーといった世界に名の通った選手が多数居ます。それは対戦国が彼らのプレーを研究しやすいという事も言えるのです。そんな彼らを脅かすのがカービィの突破であり、ショジャイーのマジックであり、そしてハティービやラジャブザデーのテクニックかも知れないのです。彼らが隠し玉になり得るために当落線上の闘いを制することができるかが台湾戦、コスタリカ戦では見所になるでしょう。
2006.02.20
コメント(0)
ブランコ・イヴァンコビッチは2007アジアカップ台湾戦と親善試合コスタリカ戦に挑む27名の代表選手を発表しました。【GK】Ebrahim Mirzapour - Foolad KhuzestanHassan Roudbarian - Pas TehranVahid Talebloo - Esteghlal Tehran【DF】Rahman Rezaei - FC Messina, ITAYahya Golmohammadi - Saba BatteryHossein Kaabi - Foolad KhuzestanMohammad Nosrati - Pas TehranAmir-Hossein Sadeghi - Esteghlal TehranSamad Zare - Bargh ShirazMehdi Amirabadi - Esteghlal Tehran【MF】Mehdi Mahdavikia - Hamburg SV, GERAli Karimi - FC Bayern, GERFereydoon Zandi - FC Kaiserslautern, GERJavad Nekounam - Sharjah, UAEMoharram Navidkia - Sepahan EsfahanMojtaba Jabbari - Esteghlal TehranMehrzad Madanchi - Persepolis TehranMohammad Alavi - Foolad KhuzestanAndranik TeymourianMassoud Shojaei【FW】Ali Daei - Saba BatteryVahid Hashemian - Hannover 96, GERArash Borhani - Pas TehranMehdi Rajabzadeh - Zob AhanJavad Kazemian - Persepolis TehranRassoul Khatibi - Sepahan EsfahanSiavash Akbarpour - Esteghlal TehranStand-by: Mehdi Vaezi (Paykan), Ali Ansarian (Persepolis), Ali-Reza Nikbakht-Vahedi (Esteghlal), Mehrdad Oladi (Persepolis), Gholamreza Rezaei (Fajr), Gholamreza Enayati (Esteghlal)まずGKは不動のミルザプールのサブにベテランのルードバリアンと先週素晴らしいセーブを見せたタレブルーが入ってます。そしてDFにはエステグラルから懸念の左サイドに左利きの大型DFサデギと、両サイドをこなすアミラバディが入り、さらにサマド・ザレがバルゲ・シーラズから選出されていますが、同じチームのサッタール・ザレの間違いかもしれません。サマド・ザレも元U-23代表なんで可能性はありますが、今まで代表の左サイドで起用されていたのはサッタールの方です。*やはりIRIBからの訂正でサッタール・ザレでした。そしてMFにはショジャイーとテイモリアンが再び選ばれ、彼らがブランコ好みの選手であり定着しつつあることが伺えますし、ジャッバリも順当に選出されています。モバリに関しては依然ダエイの影響か召集されていませんね。またボーフムから帰国したナヴィドキアも選ばれ特に驚きはありません。ただマダンチに関してはバイエルン戦でのアグレッシブな突破が評価されただけに期待したいところです。逆にカヴィアンプールが外れたのは残念ですね。最後にFWとゆうかストライカーですがカゼミアンが復帰し、ハティービとアクバルプールが当落線上の戦いを強いられそうです。彼らは更なるアピールをしなければ生き残れないでしょう。あとひとつ訂正なのですが、ハティービは当サイトでレフティーだと何度か触れましたが正しくは両利きでキックは右で蹴ることが多いです。逆にエナヤティは左足でプレースキックを蹴ります。そして予備リストには国内リーグで好調なエナヤティ、ゴラム・レザ・レザイーの両FWに加えゾブ・アハンから移籍したサイパでの破壊的な攻撃力を支えるアミール・ヴァジリとゆう懐かしい顔もありますね。全体的な印象として気になるのはCBのレザイー、ゴルモハマディのサブにノスラティと誰を考えているのかということでしょうか。サデギは中央もできますしザレに関しても同様ですが、彼らが4バックの中央で代表戦に出場したことは皆無ですし、心許ない気がするのは確かです。ハディ・シャクーリかジャラル・ホセイニのような本職のCBをもう一人入れるべきでは無かったのか。それからショジャイーやテイモリアンのような若手には是非とも海外組と1分でも長くプレーさせて欲しいですね。正直、現在イラン代表が置かれている状況はかなり厳しいものがあります。それはいわずもがな政治的な要因により多くの国がイランとの親善試合を拒否し、1月にはついに一度の親善試合も組まれませんでした。それはIFFにはどうしようも無い事ですが、ダドカン会長やイランサッカー協会の面々のマネージングの悪さは今に始まったことではありません。例えば地元クラブチームとの試合を組む事もできるでしょうし、バイエルンが国内の批判に晒されながらもイランに来たとき、どうして代表チームと試合を組まなかったのか。さらにドバイでキャンプをはるアドミラがドバイに滞在したときも親善試合を組めたはずです。思えばアジアカップ前に行われたドイツでの代表キャンプも、代理人であるレザ・ファぜリのこねでやっと実現したものでしたし、イングランド遠征もテロの余波で早々に切り上げるなど、ワールドカップ前の貴重な時間をことごとく浪費しているのはなんとも心配です。このように、チームの完成度が低いまま本大会を迎えればグループリーグ全敗もありうるかも知れません。そんな状況を知ってか知らずかサッカーに無知だと言われる大統領が代表キャンプを訪れるという噂もあります。そんなことになれば、さらに状況は悪化するかもしれません・・・サッカーやスポーツによる国民の団結力を良く思わない政府の謀略が再びイランサッカーに影響を及ぼせば、イランは再びアジアの盟主の座を追われるでしょう。そんな厳しい中で選手ができる事はただひとつ、国民の期待に応えて勝利を挙げることだけです。
2006.02.16
コメント(0)

前節見事なゴールを叩き込んだハシェミアンに続き、今節もマハダヴィキアが見事なゴールでチームを勝利に導いた。その他のザンディも久々のスタメン出場を果たし、キャリミも終了間際に久しぶりの出場を果たしている。ドイツ組の彼らが徐々にではあるが調子を上げていることは代表にとっても素晴らしいニュースだ。思えばアリ・ダエイがビーレフェルトにやってきてから、多くのイラン人がこの地で厳しい戦いに身をおいた。いや古くはBonner SCでプレーしたイラン代表選手モハメッド・レザ・アデルハニをはじめレザ・ナデル・アハディのようにドイツでプレーしてきたイラン人は多数いる。アデルハニは78年のアルゼンチンW杯において現アドミラのGMであるヘシメット・モハジェラニの元でプレーし、アハディは自らのDFとしての経験を生かしエステグラル・テヘランのユースチームにおいてアミール・ホセイン・サデギやピルーズィ・ゴルバニを育てた人物として知られている。しかしイラン人がドイツの一部リーグにおいて結果を残したのはダエイが最初の選手と言えるだろう。96年のアジアカップで得点王を手中にしたダエイがビーレフェルトに移籍するとアジア最優秀選手にイラン人で初めて選出されたアジジが名門1FCケルンに、そして全能のMFとしてバゲリがダエイの後を追った。しかしアジジはベルント・シュスターと衝突し、アリ・ダエイもまたオットマー・ヒッツフェルトに冷遇された。そしてレヴァークーゼンにおけるパシャザデやムサヴィ、ヤズダニとクリストフ・ダウムの関係やハシェミアンとフェリックス・マガトの関係も蜜月なものでは無かった。つまりイラン人がドイツで活躍するためには、彼らを理解し人種的な差別をしない監督と出会えるかがひとつの鍵を握る。当初はトーマス・ドルのマハダヴィキアに対する扱いも同様のものに思えたが(余談だが二人は98/99シーズンに一年だけチームメイトとしてプレーしており、その後ドルはHSVのアマチュアチームでシャプールザデも指導している)、ドイツで最も長くプレーし、結果を残してきた彼は自らの実力と価値を証明することでドルとの関係を修復し不動の右サイドバックとして信頼を得る事に成功している。もともとマハダヴィキアがハンブルクへやって来たときの監督であるフランク・パーゲルスドルフは彼やハシェミアンを差別せずに起用する監督であったし、ザンディを寵愛したクルト・ヤラやトップメラーがハンブルクの監督であった時も同様だった。また面白いことにパーゲルスドルフは今季、ハンザ・ロストックの監督に就任し再びアミール・シャプールザデを起用している。(以前ロストックを一部に導いた同監督が再び昇格を成し遂げれば契約は自動延長となる。その手助けをシャプールザデができれば彼の未来も明るくなるだろう。)またザンディとクルト・ヤラの関係のように良好な関係も無かったわけではない。ヘンケと良好な関係を築けなかったザンディや、名門バイエルンで苦戦しているキャリミにとっても監督から評価を受けることがドイツで成功するための近道になるだろう。マガトは自ら惚れ込んだキャリミに対し、期待と責任感を感じているに違いない。選手はそれに応えるべきである。ペーター・ノイルーラーはボーフムでハシェミアンを起用し、ドイツで通用するストライカーとして育て上げた。そのハシェミアンがバイエルンへ移籍した翌シーズン、弱体化したボーフムは2部へと降格しノイルーラー自身も解雇され、彼はしばらくサッカーの現場から離れていた。その彼がハノーファーのオファーを受け再び現場に復帰し、バイエルンで冷や飯を食わされ移籍していたハシェミアンと運命的な再会をハノーファーで果たしたというわけだ。前節でのハシェミアンのゴールにノイルーラーがガッツポーズで喜んだのも頷けるだろう。今季、ハシェミアンは恩師の期待に応えるべくボーフム時代と同じ背番号16を背負って戦う。彼らのような関係をもっと見られるようになれば、イラン人はドイツでさらなる地位を築くだろう。その為にも、まずはドイツW杯で結果を残すことが求められるのは言うまでもない。
2006.02.14
コメント(0)

実に豪快なゴールだった。後半72分、大きなサイドチェンジのボールを胸でトラップしたハシェミアンは、立ちふさがったイラン代表の同僚を躊躇なく交わすと、古巣ハンブルクのゴールへ豪快なミドルを叩き込んでみせた。この試合の裏ではバイエルンがヘルタ・ベルリンを相手に痛恨のドローを演じていただけに、追走するハンブルクにとってはなんとも手痛い一発であった。Vflボーフムからハンブルクに移籍したマハダヴィキアは、移籍当初から主力として活躍しスタメンの座を確保する一方、パスクラブ・テヘランからやってきたハシェミアンのハンブルクでの立場は厳しいものであった。ストライカーとしてやってきた彼に課せられたのはサイドでのウインガーとしての役割で、国内で得点を重ねてきた彼にとっては決して受け入れ易いものでは無かった。それでも天性のスピードとドリブル技術でこなしたものの、実力をフルに発揮できぬままマハダヴィキアの古巣で2部へ降格したボーフムへと移籍する。さらにイラン代表としても、海外組にもかかわらず彼に用意されていたのはアリ・ダエイの控えとしてのベンチ席であった。当時マハダヴィキアはブンデスリーガと代表戦の狭間で、そのあまりのオーバーワークの為に椎間板ヘルニアを患っているが、同じようにドイツから召集され出番をまともに与えられないハシェミアンの苦悩に気づく者は少なかった。そんな折、イラン代表は99年キリンチャレンジ杯の為に来日し、日本代表との試合を行っている。この試合でもダエイやマハダヴィキアが活躍する一方、彼が出場することは無かった。私もこの試合にイラン代表の応援の為に駆けつけ、彼らに声援を送ったのだが、アリ・ダエイやマハダヴィキアは私たちの声援に手を振ってくれたものの、背番号16を背負ったハシェミアンだけはうつむき加減で、まるで声援に応えていなかった事が鮮明に思い出される。その様子は私の写した手元に残る写真を改めて見てもうかがえるほどだ。その後も2000年のアジアカップに召集されるが、彼がサブの域を出ることは無く後半の限られた時間をハンブルク時代と同じように本来のポジションではないサイドで費やすだけであった。この大会で私が覚えているのが、タイ代表との一戦で後半57分にキアと交代で右サイドに入ったハシェミアンが右から一見なげやりなミドルを放った事である。今思うと不動のエースであるダエイの存在が彼をサイドに追いやった事への憤懣がそこに込められていたのではと思わざるを得ない。結局この試合を辛うじてドローに持ち込んだのは皮肉にもアリ・ダエイの豪快なヘッドであった。そんな彼にストライカーとしての自信を取り戻させたのは、ボーフムでの2部リーグでの厳しい戦いの中でゴールを量産する事であった。21試合で8ゴールを叩き込みチームを昇格に導くと、ボーフムの不動のエースとして一部でも続くシーズンを34試合10得点、さらにイラン人としては最多の32試合16ゴールという偉業を成し遂げる。勿論、この偉業にはかつてのボーフムをヨーロッパの舞台に導き、ヘルタでアリ・ダエイともプレーしたダリウシュ・ボシュッの正確な左足によるサポートも欠かせなかったのだが。こういったドイツでの活躍で自信を取り戻した彼の中で、代表で少ない出番をベンチで待つために帰国することよりも、所属チームでのポジションを失わない事を優先したい気持ちが芽生えるのは、ある意味自然な事だったのかも知れない。同様にマハダヴィキアもインタビューで代表の為に帰国した事で、チームでのポジションを失う事を危惧していたが、それほどドイツでのポジション争いは厳しいと言うことだろう。そして彼はIFFからの代表招集を拒む事になる。2004シーズン、彼はドイツの最高峰であり、かつてアリ・ダエイの所属したバイエルン・ミュンヘンへと引き抜かれた。そこは代表で越えられなかったダエイの壁を越えるには最適の環境に違いなかった。しかし、結果的に彼がここでゴールをあげることはできなかった。そんな折、イラン代表はホーム、アザディスタジアムでヨルダンに苦杯を喫しワールドカップ一次予選突破すら危ぶまれたままアジアカップを迎えていた。そういった中、彼の代表復帰を期待する国民に対し、メディアにハシェミアンが答えたのは「ドイツの空港で彼らを迎えるつもりだ」という冷たい一言だった。その態度はかつて自分がIFFや監督から受けた代表での冷遇ぶりと代わらぬものだった。そんな彼を説得したのがブランコ・イヴァンコビッチである。奇しくも彼が後に移籍することになるハノーファーでの指揮経験もあるクロアチア人は、ハシェミアンの代表復帰と、フェリドーン・ザンディをチーム・メッリに導くために何度もドイツを訪れていた。W杯出場の為に自らを必要とするブランコの説得は彼らにイラン代表への復帰と選択を決意させる。そして運命のヨルダン戦、ひさしぶりにTMに帰ってきたハシェミアンは終了間際にカゼミアンとのパス交換からダメ押しとなるダエイのヘッドをアシストするなどチームの勝利に貢献。さらに激戦となったカタール戦では2ゴール、そして日本を相手に2ゴールを叩き込み母国をドイツへと導いたのである。彼はバイエルンで失いかけた自信を、ブランコの説得によって復帰した代表で取り戻したのである。そのきっかけをくれたブランコが国民による解任論やメディアの批判に晒される中、「監督を批判し続けるなら私は再び代表を離れるだろう」と真っ先に擁護したのは彼であった。そして2005シーズン、キャリミと入れ代わるようにバイエルンを去ったハシェミアンはドイツでの4番目のクラブとなるハノーファーへとやってきた。シーズン当初こそ、バイエルンでの実戦不足を露呈しブルダリッチとの2トップの座を若手に脅かされる事もあったが、徐々にチームメイトとの連携を深め、本領を発揮するとスタメンの座をがっちりと手中に収めた。そんな中で、ハンブルクでも、イラン代表でも本来の位置ではないサイドで起用され続け、ボーフムで開花したストライカーが左サイドから切れ込んで決めたこのゴールには彼の特別な想いが込められているに違いない。ゴール動画
2006.02.10
コメント(2)

延期されていたIPL第18節エステグラル・テヘランvsマラヴァンの一戦は両軍激しい打ち合いの末3-3のドローとなる熱戦が繰り広げられた。この試合でエステグラルの全てのゴールを挙げたのがゴラム・レザ・エナヤティだ。しかも全てのゴールをヘッド(ジャンピング、コントロール、ダイビング)で叩き込む離れ業を演じ、チームをサイパに次ぐ2位の座にとどめる事に成功するばかりでなく自らも12ゴールでトップスコアラーに名乗りをあげている。ちなみにエナヤティは前節のエステグラル・アフヴァズ戦でもジャッバリが右足で魔法をかけたループパスから決勝点となる先制弾を叩き込んでいる。この男が2001年から始まったイランプロリーグで刻んだゴール数はアブ・モスレム時代を含め通算71ゴールで、2位のラソール・ハティービの35ゴールをはるかに超える驚異的な記録だ。彼のポストプレーヤー、ストライカーとしての才能は疑いの無いものにもかかわらず、代表でいまいち結果を出せないのは、出場のチャンス自体をまともに与えられていない事も原因であろう。早い話だが、2006年W杯後のイラン代表からは間違いなくアリ・ダエイとヤヒャ・ゴルモハマディの二人が去るだろう。そこで出てくるのが後継者問題なのだが、ダエイの後釜にまっさきに考えられるのはヴァヒド・ハシェミアン、そしてアラシュ・ボルハニというのが定説である。しかしどちらもダエイとは異なるタイプであり、彼らのワントップにはダエイほどの脅威が感じられない。むしろエナヤティこそがスタイル的にもダエイの後継者に相応しく、さらにその系譜を次ぐのはピルーズィのアリ・アリザデーだと私は見ている。ただエナヤティが後継者になる為には当落線上であるドイツ行きの23人に入ることが必要最低条件であることは確かだ。苛立ちを常にピッチで爆発させるフレアーに最後のチャンスは与えられるだろうか。関連LINK:エナヤティの先制点、2点目、3点目、前節のエステグラル・アフヴァズ戦のゴール。ついでにバイエルン戦でも見せたアリ・アリザデーの驚異的なロングスロー動画。一方、この試合ではマラヴァンの恐るべき19才、マジャール・ザレも素晴らしいプレーを披露した。前半41分、エステグラルのホセイン・カゼミの不用意なバックパスをカットすると、そのままフェクリ・ジョイバリを巧みなステップと190センチの巨体に似合わぬスピードでぶち抜き、カヴァーに入ったアミール・ホセイン・サデギの裏をつくパスで、セェイエド・メフディ・ラハマティ・オスゴウエイの守るゴールを破るモハマド・ゴラミの2点目をアシストしている。動画ここに記した全員が代表クラスの選手達である。マラヴァンのゴラーミン(注:ゴラミとは別人)に関しては以前の日記で少しだけ紹介したが、彼やマジャール・ザレを始め、サイパに移籍したジャラル・ホセイニや、パスに移籍した国内屈指の左サイドバック、ジャヴァド・シールザドなど多くのタレントを輩出している。(写真上段右からシールザド、ホセイニ、マジャール・ザレ)特にホセイニは22歳でキャプテンを任されるなどザレ、ゴラーミンと並ぶマラヴァンのスター選手であったのだが、今季はサイパを首位に導き、代表でもゴルモハマディの後釜として期待されている。ドイツ大会の成功は勿論だが、こういった若手による代表での後継者争いも見所のひとつである事は間違いない。もう二度と世代交代に失敗しない為にも、伸びた才能の芽を摘まぬようチャンスを与えて欲しい。それがイラン代表の明るい未来へとつながるのだから。
2006.02.03
コメント(2)

イランの名門ピルーズィ(ペルセポリス)の新監督に元中国代表監督のアリ・ハーンが正式に就任した。前任のイランの英雄であるアリ・パルヴィンの後任として今季いまいち調子の出ないチームの建て直しが期待されるほか、はやくもパスのムスタファ・デニズリと同様にブランコ・イヴァンコビッチに代わる代表監督にという声もあがっている。就任会見ではピルーズィの会長であるハッサン・アンサリファードと固い握手を交わし18ヶ月の契約にサインしたのだが、写真左のきな臭いイラン人親父に見覚えはないだろうか?どう見てもアドミラ・バッカーのチームマネージャーで、パシャザデを始めジャヴァド・ラザーギーやホダダド・アジジ、そしてモフセン・ファラジら多くのイラン人をチームに迎え入れたDr.カシャヤール・モフセニだ。どうやらピルーズィの会長とモフセニの間には太いパイプがあり、モフセニは今回のアリ・ハーンの監督就任の中継ぎを果たしたようだ。となると先日報じられたメフディ・パシャザデのピルーズィへの移籍話の際に、会長がオーストリアを訪れアドミラを訪問したという件は、アリ・ハーンの話を含めて行われた可能性も高いだろう。そして何よりモフセニは何度もインタビューでパシャザデの代表復帰を後押しし、さらには度重なるブランコ批判を展開している人物でもあるのだ。こうなると、このきな臭いイラン人が目論んでいる事は安易に想像できはしないだろうか。どちらにせよ興味深い彼の動向からは目が離せない。一方、アドミラは現在ドバイにてキャンプを行っており、地元のチームなどと数試合のテストマッチをこなしている。【Admira vs FC Schaffhausen 1:0】Mandl - Wimmer (70. Schachner), Pecelj, Morgenthaler (46. Pashazadeh) - Thonhofer (70. Hoffer), Belica (46. D. Wolf), Wagner (70. Saglik), Panis (75. Faraji) - Landerl (67. Vishaj), Bule (46. Bozkurt) 得点:Mahir Saglik (85.)【Admira vs Dubai Club 5:0】前半: Mandl, Thonhofer, Pashazadeh, Horvath; Schachner, Bozkurt, Wolf, Wagner, Vishay, Saglik, Hoffer後半:Mandl, Wimmer, Pecel, Pashazadeh, Morgenthaler, Thonhofer, Bjelica, Faraji, Panis, Landerl, Bule得点: 1:0 Hoffer (15.), 2:0 Bozkurt (36.), 3:0 Bjelica (68.), 4:0 Bule (78.), 5:0 Bjelica (84.), 5:1 Elfer Dubai Club (87.)アドミラで結果を出せなかったロマン・ヴォールナーがチームを去り、アマチュアチームから若手を何人か引き上げた以外はたいした加入も無かったが、何よりの変化はパシャザデの左腕にキャプテンマークがしっかりと巻かれていたことだ。前任のフレーゲルの姿がキャンプに無いため、怪我で不在なのか、一時的な措置かは不明だが、32歳の経験豊かなイラン人がオーストリアのクラブでキャプテンを務める事は他に例が無く、しかも適任だと言えるだろう。オーストリアブンデスリーガも再開を控え、カシャヤール・モフセニもアリ・ハーンがオランダに一時帰国するのにあわせ、ドバイにキャンプをはるアドミラに戻ってくる事だろう。近いうちにピルーズィはドバイでアル・ナサルとテストマッチを行うという情報も入っている。これが何を意味するのかは静観するしかなさそうだ。最後にアリ・キャリミの素晴らしいドリブル動画集を紹介しておきます。こんなドリブルがW杯で見れると思うとワクワクしますね。
2006.02.01
コメント(0)
遅くなりましたが【MF編】になります。選手画像はこちらでご確認ください。尚、人数が多いためポジション別に解説していこうかと思います。まずはボランチからです。選手評価:☆スタメン◎当確〇有力△微妙ネコーナム(☆)・・・ブランコサッカーの申し子として早くもマハダヴィキアに次ぐ次期キャプテン候補となっている。ただ西アジア選手権での不調とUAEへの移籍がどう出るか。彼のワンボランチで強豪を相手にするのは至難の業で相性のいいパートナーが必要なのは間違いない。アラヴィ(◎)・・・容赦のないタックルでドリブラーを止めることのできる破壊者。クラブでは最終ラインを統率しており、ユーティリティー性の高さからメンバー入りはあり得るだろう。カヴィアンプール(○)・・・膝の怪我から最近ついに代表復帰を果たしたバランサー的なボランチ。精力的なプレッシングと独特のドリブルキープ、状況を打開するフィードをこなし中盤を落ち着かせる。キャリミとのコンビが復活すればイランの攻撃はより魅力を増すに違いない。マジャール・ザレ(△)・・・190を超える鉄の肉体と右足から放たれる弾丸ロケットで一躍注目を集めた恐るべき19歳。マラヴァン所属でサイパに移籍したジャラル・フセインと若きストライカー、ゴラーミンとのマラヴァントリオはイランの将来を担うだろう。ただドイツへ行く為には経験を超えた可能性を示すしかなさそうだ。ぺジマン・ノウリ(△)・・・同じレフティーのマダンチがいる事で所属するピルーズィでは上がり目のボランチに入る事が多い。ただ代表には数度選ばれたのみで遠ざかっており、バイエルン戦でのプレーを見る限りメンバー入りはまずないだろう。テイモリアン(○)・・・是非ともドイツで見たいタレントだ。彼が中盤で見せるクオリティーは高く、決して汗かきタイプでは無いが新時代のボランチを予感させる。本人もドイツ行きに前向きなコメントをしており自信を覗かせている。ホセイン・カゼミ(△)・・・好調エステグラルを支える若きボランチ。キャプテンのフェクリ・ジョイバリがスイーパーに下がってプレーできるのは彼の成長に拠るところが大きい。ただ代表での経験不足は否めないだろう。アガイー(△)・・・セパハン所属の攻撃力が売りのボランチだが、ここ最近召集されておらずメンバー入りはまず無いだろう。モフセン・ファラジ(△)・・・アドミラ所属のアグレッシブなボランチで、タイプ的にはカヴィアンプールに近い。もともとスロヴァキアリーグの2部でプレーしており欧州での経験もあるのだがブランコのリストには入らないだろう。フェクリ・ジョイバリ(△)・・・長きに渡りエステグラルを支えるベテランボランチ。クラブではスイーパーにコンバートされハードな守備をこなしている事から代表復帰の声もあがっているが、スピード不足を経験で補うのは難しいだろう。バゲリ(△)・・・未だ復帰待望論が出るのは彼が残した偉業がそうさせるのであろう。アゼリ系イラン人の典型的な控えめで謙虚な彼が早々に後進に道を譲ってしまったのは残念だが、彼自身の意思が固く復帰は見込めないだろう。ブランコも彼のプレーは好きだが、ベンチに座るべき選手ではないと名言している。それでも彼が復帰する事があればファンにとっては間違いなくエキサイティングだ。所属するピルーズィでのプレーも衰えを見せていないが。続いて右サイドの攻撃的MFです。マハダヴィキア(☆)・・・彼の出来が全てだろう。イラン人として最も長くドイツで戦ってきた男は自らのホームスタジアムで戦う夢をメディアに独白している。ここ最近ハンブルクでは右サイドバックを務めているが、イラン代表においてはアジア杯でも8つのアシストを刻んだ彼のクロスを本来の攻撃的な位置で生かすべきだ。カゼミアン(◎)・・・ここ最近代表から遠ざかっていたものの、クラブではストライカーとしても素晴らしい活躍を見せている。FKの精度も高く前線でのオールマイティーな能力は彼のリスト入りを後押しするだろう。ナヴィドキア(○)・・・膝の怪我を押して移籍したボーフムでは降格を味わい、さらに2部でもチャンスをものに出来なかった。本来のプレーを取り戻すべく古巣のセパハンに戻り弟のラソールと共に中盤を構成している。代表でも結果を残せていないが、ブランコが彼にかける期待は大きい。ファルザド・マジディ(△)・・・所属クラブではエナヤティとのホットラインで多くのゴールを演出しているが、代表ではベンチに入ることも困難だろう。左右両サイドをこなせるのは魅力だが。オラーディ(△)・・・イスラム大会ではストライカーとしての実力を披露し、西アジア選手権ではキャリミ2世と言われるほどのドリブルを疲労したピルーズィの悪童。思い切りの良さが国際舞台で生きれば楽しみな逸材ではあるが移籍したUAEでキャリミと同じようなセンセーションを巻き起こせれば召集の芽も出てくるだろう。ホセイン・ユーセフィ(△)・・・経験豊かなMFで今期はサイパからサバ・バッテリーに活躍の場を移したが、代表においてはイスラム大会で数試合に起用された後はチャンスを与えられていない。続きまして左サイドです。ザンディ(☆)・・・あまりにも悲惨なシーズンを送ってしまった。背番号10を与えられながらも彼がチームで干され始めたのは、皮肉にもイラン代表を選択した直後からであった。代表においてもインパクトを残せず、移籍が噂されたものの現状ではベンチ要員に成り下がっている。本大会までの残り少ない時間で調子を取り戻せなければスタメンの座は確約されないだろう。マナイー(○)・・・国内リーグ20試合で10アシストを記録している左サイドのサイクロン。ここ最近召集を見送られているが、ジャヴァド・シュルザドと形成するパスの左サイドを代表に移植するのもイラン代表の弱点を解決する方法かもしれない。ヤヴァルザデ(△)・・・西アジア選手権で台頭した左のアウトサイダー。名門エステグラルからガンディにレンタルされ、輝くプレーを見せてイランB代表に選出された。来季はエステグラルが呼び戻すに違いない。ブランコも彼のプレーが気に入っているようだ。バダヴィ(△)・・・フル代表に定着しかけた彼だが、アジア杯での事件以降輝きを失ってしまった。また所属チームとも揉め、フーラドからエステグラル・アフヴァズに移籍したもののまったくプレーしていない。彼の突破がドイツで見れないのは寂しい限りだ。マダンチ(○)・・・バイエルン戦でのサニョールを向こうに回しての攻防は見ごたえがあった。ミナヴァンドを彷彿させる向こう見ずで強引な突破や正確なクロスにはブランコも目を見張ったはずだ。バヘディ(◎)・・・UAEから帰還した事で調子を取り戻しつつあるようだ。今までは怪我の多さに泣かされてきたがストライカーとしても非凡な彼がドイツで豪快なゴールを披露するチャンスはあるだろう。ハジラヴィ(△)・・・ブランコの師匠が寵愛した左のドリブラーだが、ドイツ行きのチャンスは皆無に等しいだろう。今季は所属チームのリストにすら載っていない惨状だ。最後にトップ下およびシャドーストライカーです。キャリミ(☆)・・・イラン最高のドリブラーは、チームを上位に導けるだろうか。バイエルンで学んだ謙虚さは彼を大人にしたが、多くのファンは彼のエゴイスティックなドリブルを心待ちにしている。27才にして初めてのW杯になるが思う存分暴れてほしいところだ。ショジャイー(◎)・・・現在国内リーグ首位を走るサイパの攻撃はほとんどが彼のマジックを経由してゴールを陥れる。変幻自在なドリブル、パス、スピードの全てがキャリミに肉薄する実力を秘めている。ハティービ(△)・・・マハダヴィキアとハシェミアンを追って加入したハンブルクでは結果を残せなかったが、彼が非凡な選手であることは国内リーグで証明されている。ただ代表においてはU-23時代のカップ戦優勝を除いては結果を出せていない。ブランコ政権下ではタイ戦に出場したのみ。ジャッバリ(◎)・・・イランのジダンと呼ばれる、ここ最近イランに居なかったタイプのゲームメイカー。若さにそぐわぬ冷静さで正確なパスを操り、今季移籍したエステグラルでもスタメンの座を不動のものにしている。ただゴールへの迫力不足は否めず、もっと貪欲にプレーをする必要があるだろう。ラジャブザデー(○)・・・こちらは例えるなら生年月日もともに6月21日で、髪型も酷似している事からイランのプラティニといったところか。国内リーグではゾベアハンのエースとして10得点6アシストとまさに将軍ぶりを見せつけている。シャドーストライカーとしてはキャリミを凌ぐ実力を見せるが、安定して結果を出せていないため代表に定着できずにいる天才肌の選手だ。モバリ(○)・・・この男がドイツ行きを危ぶまれる事など誰が予想しただろうか。きっかけは間違いなく彼がイランの英雄に見舞った一発の悪質なスライディングタックルであった。その後マスコミの喧騒から逃れるようにUAEへとチームを移し相変わらず正確なFKで得点を記録している。手に仕かけた未来のイランの10番の正当な後継者の座を再び取り戻すには、人事を尽くして天命を待つしか無さそうだ。以上がイラン代表の核とも言えるMF陣の現状です。本大会までの課題としてザンディのクラブでの不遇やモバリの復帰問題、そして左サイドのアタッカーを誰で行くのかが主な悩みどころでありますが、ショジャイーやテイモリアンなどの若手の台頭も著しく23人のメンバー入りを競う戦いは至極を極める事となるでしょう。特に左サイドからの攻撃をいち早く整備しなければ、右サイドのみを抑えられた場合に攻撃のオプションが激減してしまうだけに性急に多くの人材を試すべきです。そういった現状にも関わらず国際的な非難を集めたイランが1月にたった一度の国際親善試合を行えなかった事はかなりの痛手です。国内組を多く抱えるメキシコがさらなる連携を深め、ポルトガルが攻撃力を増し、アンゴラがアフリカ選手権を戦っている一方で、イラン代表に対する不安は増す一方です。本大会直前のオーストリアキャンプまでに何試合の親善試合を組めるかが本大会での結果に影響を及ぼすのは間違いありません。
2006.02.01
コメント(0)
全10件 (10件中 1-10件目)
1