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4位 7605 フジ・コーポレーション (東2、4月優待) ◎◎◎
PF時価総額4位の超主力は、宮城県地盤でタイヤ専門店「タイヤ&ホイール館フジ」を東北、関東中心に直営展開しているフジ・コーポレーションです。前回の4位と全く同じ位置での登場となりました。
↑ このところ設備増強に余念が無く、成長は更に加速しそうです。 ♪
最近は近藤真彦さんを広告塔として知名度アップに注力していますが、マッチさんはタレントとしての高い知名度の割には「意外とギャラが安い」との事で、 「バリュータレント」 だと思います。フジ・コーポらしい実にスマートな選択肢ですね。(笑)
現在の株価は2157円、PBR2.42、株主持分比率は44.1%、今期予想PER13.70、配当利回り1.2%(25円)、総合利回り1.6%(25+10=35円)で、優待は500株保有で5000円相当、1000株で10000円、5000株で20000円相当の三菱UFJニコスギフトカードです。
フジ・コーポは専門とするタイヤ・ホイール販売に関しては日本一の総合戦闘力を誇っています。社長さんも、
「勿論タイヤ・ホイールに関する品揃えは同業他社の追随を許さないでしょう。」 と絶対の自信を持っています。
そしてこの戦闘力の源泉は、
1. フジ・コーポレーションは全店舗が直営であり、本部マージンが不要なこと、迅速な経営判断が出来ること、通信販売が可能等の点でフランチャイズの多いオートバックスやイエローハットなどのライバルに対して圧倒的な価格優位に立っていること。
2. タイヤ販売はブリジストンのタイヤ館などのメーカー直営店が圧倒的なシェアを握っている世界だが、それらの直営店はメーカーの都合で存在するお店であり、客の方を向いていないので品揃えが劣る。そのためほぼ全てのメーカーのタイヤを扱っていて「客の欲しい商品が何かを考えて仕入れている」フジ・コーポには敵わないこと。
などですが、この7年間くらいの実際の業績推移が証明している通り、タイヤ販売業界においてはフジ・コーポに勝てる総合戦闘力を持ったライバルは存在しません。そしてフジ・コーポは利益率の高い美味しいビジネスであるタイヤ販売のみに特化しているという利点があるだけでなく、現在の店舗数は東日本中心に僅かに43に過ぎず、西日本には巨大な空白地帯が広がっており、これからまだいくらでも日本全国に出店余地があります。
ただ、実際の店舗展開を見ると「西日本を埋める」というよりは、「東日本のまだ出店余地のある隙間を深耕する」感じで出店しているようです。寒い地域の方がタイヤが売れやすくてビジネスに有利なのでしょう。ま、いずれにせよまだまだいくらでも出店はできるだろうと思います。
そのため、フジ・コーポは今の成長力を今後更に数年間は無理なく維持していける可能性が非常に高いと考えています。
今期2016年10月期は予想1株益(EPS)が175.46円で前期に比べて+2.8%と弱い成長を会社側は予測していますが、過去数年を見ると、2013年10月は当初の予想1株益が100.0円に対して結果は107.9円、2014年10月は予想111.7円に対して結果は132.1円、2015年10月は予想140.4円に対して結果は170.6円といずれもかなり上回っての着地となっています。このようにフジ・コーポの業績予想には例年保守的な傾向が強いため、私としては特に問題は無いものと考えています。
なおフジ・コーポは、2016年1月5日東証2部昇格と新株式発行・売り出しを発表しました。成長著しいフジ・コーポが多くの資金を必要とすることは自明であり、私は「非常に良い公募増資」であったと感じています。
そしてクレヨンでお子様にも簡単に説明できる分かりやすい業態、タイヤ業界の構造的な歪みに乗じたまだ数年間は続きそうな恒常的な成長力、業績をチェックしやすい親切で詳細な月次発表、「もしも、
が今でも現役のファンドマネージャーだったらきっとこういう銘柄を買うんだろうな。」と感じるフジ・コーポのフレンドリーな魅力は未だに色褪せていないと考えています。これからもPF最上位の一角として楽しくホールドして応援していく予定です。
免責事項 : 当ブログは私が投資家として少しでも成長するための私的な勉強の場として運営しています。記事内容は一般的に入手可能な公開情報に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものではありません。また市場の未来がどうなるかは最終的には誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため本記事に基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれもご自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
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