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著 者=伊坂幸太郎(いさか こうたろう)書 名=砂漠発行所=新潮社(新潮文庫)発行年=2010.7評 価=★★★☆☆砂漠 (新潮文庫) (文庫) / 伊坂幸太郎伊坂作品は二作目。内容は、新歓コンパで知り合った男女5人が織りなす、学生生活で起きる様々な出来事の長い物語といった所。人物キャラが幅広いので読者受けが良いと思われ、共感する人物もいるだろう。が、残念ながら個人的には共感する人もおらず、恐らく今後どういったストーリーだったか長く覚えていられない本になるだろうと思う。「人間関係が過酷で希薄な社会人生活は砂漠なので、天真爛漫に過ごせる学生生活を意味のある有意義な時期を送ろう」なんて理解は、とんでもなく誤解でステレオタイプであることを肝に銘じよう。同じ学生生活を扱う小説であれば、「正義のミカタ(作=本多孝好)」や「神田川デイズ(作=豊島ミホ)」の方が、よほどインパクトがある。
2012.05.03
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著 者=伊坂幸太郎(いさか こうたろう)書 名=重力ピエロ発行所=新潮社(新潮文庫)発行年=2006.7評 価=★★★★☆新潮文庫 い-69-3 重力ピエロ/伊坂幸太郎今もっとも注目されている小説家の一人であるが、個人的には初めて作品を読んだ。内容は、放火犯をめぐる兄弟の出生を解き明かす物語といったところ。大衆受けをする、ちょっとした技術的知見をちりばめたり、人物関係やストーリー展開を複雑にしたりして面白さを追求することは認める。が、「重力」なり「ピエロ」なりの言葉がどういう象徴的意味合いなのか最後まで残念ながら確信は持てなかった。「家族の絆は、重力を消してしまえる」そんなセリフもあるが、ちょっとこそばゆすぎて・あまったすぎる。もっと適切なタイトルはなかったのだろうか。
2012.05.03
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著 者=有川 浩(ありかわ ひろ)書 名=図書館戦争 図書館戦争シリーズ1発行所=角川書店(角川文庫)発行年=2011.4評 価=★★★★★ 図書館戦争 (角川文庫) (文庫) / 有川浩/〔著〕筆者の有川浩氏は、著名な「阪急電車」の作者であるが、本書もバックグランドとなる場面設定とストーリー軸が非常に秀逸である。情報管理を巡り、国家治安権力に対抗して組織された図書館を防衛する部隊という設定である。この設定においては、続編話も大変続きやすいし、過激さ故に映像としての映画化やアニメ化も容易で、とんでもないマニアックな面白さもスパイスとして振りかけられる。著者は、極めて発想の豊かな人物か、大変柔軟な思考の持ち主か、たぶん両方だろう。面白いこと確実です。
2012.05.03
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監督:スタンリー・キューブリック原題:A Clockwork Orange公開:1972/4/29原作:アンソニー・バージェス(小説)概要:自由放任社会と管理社会を風刺した社会派映画。不良少年が、殺人罪で逮捕され14年の刑を宣告されるが、暴力と暴行の映像を強制的に見せ続ける治療によって刑を短縮され自由となる。暴力場面では苦痛と吐き気が残ることで更生を図る治療であった。視聴:2012/4/28所感:ひょんなことから見たいと思ったもの。テーマが古いなと感じたが、40年も前の作品とは思わなかった。精神的に有無を言わさず管理される状態を、「時計じかけ」と呼んでおり、オレンジの意味は「若い」ということだろう。少々どきついが、今でも一見に値する。
2012.05.01
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監督:キャスリン・ビグロー原題:The Hurt Locker公開:2010/3/6概要:イラクを舞台とした、爆破物処理を担うアメリカ軍の物語。ハート・ロッカー所感:ずっと見たかった映画。結構、緊迫感が楽しめて面白い。Heart LockerでなくHurt Locker(軍隠語で「棺桶」とのことらしい)だったんだ。
2012.05.01
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監督:マイケル・マドセン(Michael Madsen)原題:Into Eternity映画公開:2011/4/2視聴日:2012/4/21概要:フィンランド・オルキオト島にある放射性廃棄物最終処分場・オンカロ(建設工事中)に関する工事関係者・政策関係者へのインタビューを交えたドキュメンタリー。所感:原子力発電を稼働した後には必然的に排出される放射性廃棄物が、人体に安全な放射線レベルに下がるまで10万年必要であるが、これを最終処分(保管)する設備についてのドキュメンタリー映画である。10万年保管できるように設計された設備をつくること自体、フィンランドの意気込みは相当であるとは思うが、この観点での説明はない。逆に、映像は、どこか「おどろおろどしく」、インタビューも「10万年もの間、誰が・どうやって・なぜ保管できるのか」について、しつこく何度も聞いており、「難しい・確証できない」と関係者に言わせることが目的のようで、少々興ざめ。
2012.05.01
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