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2014.06.05
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カテゴリ: Travel(日本、九州)




まずは、行きたい場所を考える。九州はよく行くのだが、別府から南には案外足を伸ばせていない。行ったことがあるのがせいぜい阿蘇までで、この2大観光名所が「壁」のようになっていて、それより南は、「また次に」と先延ばしになってしまう。

だが、今回は3泊できるから、憧れの神話の町・高千穂についに行こうと決心する。天岩戸や山幸彦/海幸彦の伝説を子供のころ読んで聞かせてもらったMizumizuには、高千穂こそ日本の原点。記紀に見る日本の神話は、スケールが大きく、旧約聖書、北方大陸神話、南方海洋神話との共通点も指摘される興味深い文化遺産だ。

天孫降臨神話の瓊瓊杵尊(ニニギのミコト)を導いた猿田毘古(彦)の伝説は、日本の広い範囲に広がっている。バリ島に行ったときは、猿が、その身軽さを生かして神のメッセンジャー役を果たす神話劇を見て、猿田毘古命との共通点を強く感じた。漁をしていて比良夫貝(ひらふがい)に手を挟まれて死ぬという猿田毘古命の最期は、いかにも亜熱帯以南の海の民が考えそうなストーリーだ。

そもそも始祖王が山頂に降臨するという伝承は、朝鮮・満州などの大陸神話に広く分布しているという(岡正雄他3氏『日本民族の起源』より)。

Mizumizuが抱く長年の疑問は、その地がなぜ、「なぜ、高千穂なのか?」ということだ。天孫が降臨したという山が、具体的にどれなのかは諸説ある。

古事記では「竺紫(つくし)の日向の高千穂のくじふるたけ」
日本書紀では「日向の襲の高千穂の峯」

どちらにも共通する地名が「高千穂」だが、必ずしも今の高千穂町(宮崎県)近辺の峰を指すものではないかもしれない。実際、 霧島神宮

古事記によれば、降臨した瓊瓊杵尊は、「此処は韓国(からくに)に向ひ、笠沙(かささ)の御前(みさき)に真来通(まきとお)りて、朝日の直(ただ)さす国、夕日の日照る国なり。かれ、此処はいと吉(よ)き地(ところ)」と言ったらしい。

笠沙というのは、鹿児島県の笠沙町にある野間岬(あるいは宮崎県の延岡市の愛宕山だという説もある)。韓国が文字通り朝鮮半島ということになると、朝鮮半島に面していて、笠沙の岬にまっすぐ通じているという、わけのわからない場所になってしまう。

一方、日本書紀では、高千穂の峯に降りた瓊瓊杵尊は、「くし日(ひ)の二上(ふたかみ)の天の梯子から」「痩せた不毛の地を丘続きに歩き」「良い国を求めて、吾田(あた)国の長屋の笠狭崎(かささのみさき)に着いた」とある。

韓国云々は出てこないが、南九州由来の地名はやっぱり出てくる。

瓊瓊杵尊の孫である神武天皇は、127歳まで生きたことになっていて、とてもその存在すべてが史実とは思えない。だが、日本書紀の神武天皇の東征ルート、「速吸之門(豊予海峡)→(筑紫の国の)宇佐→(筑紫の国の)岡水門→安芸国→吉備国→浪速国→河内国」は、非常に具体的だ。宇佐まで北上し、そこからいったん西の岡水門(現在の福岡県遠賀郡芦屋町船頭町)に入って、稲作地帯をおさえて食糧調達をし、そこから本格的に東征に向かった…と考えれば筋が通る。

一方、仮に、最近広く信じられている、天皇家のルーツは朝鮮半島にあり、日本を平定しつつ稲作を広めた…というのが本当で、王朝の始祖である神(の末裔)が降臨したという伝説の山は実はもっと北にあり、後の政策上の理由で、それを南部に「移した」としたら、それをわざわざ「日向の高千穂」にした理由は何なのか。

天皇家のルーツが半島にあるというのは、Mizumizuにも説得力がある。だが、なぜそこに「高千穂」が関わってくるのかは大きな謎で、飛びついてみたくなる説には会ったことがない。

高千穂は単に「高い山」の意味だとして、天孫降臨の地が現在の福岡県の日向峠のあたりだという説もある。天皇家が朝鮮半島から来たと信じるなら、始祖神話の山は半島に近い北九州のあたりにあったほうが納得しやすい。だが、瓊瓊杵尊の孫である神武天皇まで、ずっとそのあたりを統治していたのだとしたら、神武天皇が東征するのに豊予海峡を通り、宇佐へ行ったという日本書紀の記述とは辻褄が合わない。

日本書紀の記述が信用できない?

たしかに、古事記の方では、神武天皇は「高千穂宮」にいて、「日向を発って筑紫」へ行き、「豊国の宇佐」へ到り、「竺紫(ちくし)の岡田宮」に移り、そこから上って「阿岐(あき)国」から「吉備」。そこからなぜか「速吸之門」に行き、「浪速の渡」に上ったことになっている。豊予海峡が入ってくる位置がおかしい。

学術的には日本書紀のほうの記述が正確だと考えるほうが普通だろうが、あるいは日本書紀が何か意図をもって、辻褄合わせを行ったということにしたとしても、日本書紀にはない「高千穂宮」という記述が古事記にはちゃんとあるのだ。ここでは高千穂が「高い山」の意味だとは思えない。高千穂という具体的な地名だろう。



朝鮮半島から来た天皇家の始祖が、北九州からいったん南へ移動したのだろうか(だとしたら何のために)? あるいは南九州にいた勢力が北上して半島から来た勢力と合体したのが天皇家のルーツなのだろうか?

「高千穂」は、単純に天皇家のルーツを朝鮮半島にできない「足枷」にもなっている気がする。

謎多き神話の里・高千穂。そこが今どんな場所なのか、まだ行ったことがない。楽しみを先延ばしにするように、これまで行かずに取っておいた。写真で名高い高千穂峡も、新緑のシーズンに行くのがベストだろう。

…というワケでルートを考える。

山口が起点だから、熊本から西へ行く阿蘇経由ルート。あるいは、別府を通り過ぎて延岡方面まで南下し、そこから東へ折れるルート。この2つが車では行きやすそうだ。



GWの10日前からバタバタ探しても、4日の日曜日の宿はそうそう見つかるものではない。ましてメジャーな観光地である熊本・阿蘇では。

そこで、別府素通りルートを考えた。

別府の南、高千穂の北で、観光してみたい場所を探す。

臼杵なんかどうだろう? まだ行ったことがない街だ。

国宝の磨崖仏もあるし、美しさでは秋芳洞を凌ぐという風連鍾乳洞もある。港もあって海の幸が美味しい街らしい。

3日の土曜日は、まだわりあい宿も空いている。よし、ここでまずは1泊。

次はホテルを探しやすそうな延岡で1泊。もっともホテルの予約を取るのが難しいGW後半の日曜日だったが、おあつらえ向きに、Mizumizu母の好むビジネスホテルである「ルートイン」のシングルが3つ空いていた。

最後に高千穂で1泊。最終日の6日は南阿蘇を通って、日田まで北上し、日田でうなぎでも食べて、あとは高速で山口へ。

というわけで、出発の朝。

山口を午前6時半に出た。















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最終更新日  2014.06.06 09:59:04


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