全923件 (923件中 51-100件目)
B社の営業マンが帰ったあと、カミさんとどちらの引越し業者を選ぶか相談した。カミさんは自分で箱詰め荷ほどきをするA社の方が安いからそちら、と傾いていたが、私は全部やってもらうB社が良いと考えた。自分でやるとなると、カミさんが主体になるのは目に見えている。忙しくなり機嫌が悪くなり私にそのしわ寄せが来る。カミさんがカリカリになって働いているそばで私がのんびり本を読んだりしていたら恐ろしいことになる。自分でやりたいところだけ自分でやり、あとは任せてしまう方が、断然精神衛生に良い。 そういう理由でB社を推し、決定した。すぐに両社の営業に電話して決定を伝えた。
2023.08.24
コメント(0)
10年程前に下の息子に連れられて食べたフレンチ・レストランが気に入って、ときどき夫婦で食べに行っていた。昨日、上の息子がフランスから帰ってきているので久しぶりにそのレストランでランチを食べた。 結論から言えば、これからこのレストランを選ぶことはない。以前はちゃんとしたフレンチだったのだが、今は完全に変質した無国籍料理になっている。見た目重視、野菜だらけで肉類少なすぎ、低カロリー、歯ごたえ無し、薄味。以前、京都のホテルの中華に入ったら、これが同じような傾向でがっかりしたが、今やフレンチもそうなのか!物価の上昇に対処してか、いかにも材料費も削った内容だ。 こういうちょっと高級なレストランは、軒並みこうなっているように思う。これくらいなら、その金で好みの食材を買ってきて自分で調理した方が満足感は上だろう。残念なことだ。
2023.08.23
コメント(0)
キッチンのリフォームでそうしたように、引越し業者の選定も複数社見積もりを取ることにした。A社同様全国的に展開しているB社の連絡先をネットで調べ、電話をしてみた。すぐに見積もりに来るということになったので、A社と同じ日の午後に来てもらうことにした。 B社の営業の人も男性で、A社の人より年配だ。同じように家中を見てネットにつながったiPadを操作して見積もりを作る。彼が推奨するのはダンボールに詰めるのも開けるのも業者がやるというプランだ。もちろん、詰めたり開けて出したりしてくれる分高くなるのだが、それは3人の作業員の日当という計算だ。我々の労力を思うとその日当は正当な額だと感じられる。こちらの会社の営業の人は、新入社員の頃からたくさんの引っ越しに関わって来た豊富な経験があるらしく、その経験を踏まえてダンボール詰めなどは業者に任せることを勧めてくる。このプランなら明後日にも引っ越しができますよ、と言う。A社の営業マンは「まだ3ヶ月ありますから一日に1個箱詰めすれば終わりますよ」と言ったが、それは机上の空論という気もする。
2023.08.22
コメント(0)
今年の11月に木更津に引っ越すつもりなので、そろそろ引越し業者の選定と引っ越し日時の決定をする時期だろう。近くの生協にAという大手引越し業者のパンフレットが置いてあったので、まずここに電話をした。 大雑把な話をしたら下見に来て見積もりを出すという。日時を打ち合わせて営業マンがやってきた。若くて見栄えの良い青年だ。家中見てもらう。大量の楽器にビクッとしていたが、ピアノは別途手配するし、弦楽器は自分でフィットで運ぶつもりなので、これは別と話す。車が二台あるがこれも自分で運ぶ。オートバイは運べないので、専門の業者に頼むそうで、その値段も見積もりに入れてもらう。iPadを操作して見積もりを出す。営業マンが勧めるのは自分でダンボールに詰めるやり方だ。新品のダンボール50個は料金に含まれていて、もっと必要なら無料で中古のダンボールを持ってくる。食器類を簡単に詰められるダンボールも貸し出す。 20年以上前、千葉から関西に引っ越した時の料金が100万円を越えた記録があるから今度もそのくらいと心づもりをしていたのだが、出してきた見積金額はそれよりかなり安い。これは時期の問題らしい。前回は3月という最も高い時期、今回は11月で最も安い時期なのだそうだ。
2023.08.20
コメント(0)
後日送られてきた工務店からの見積書とハウスメーカーの見積書を比較しながら夫婦でどちらを選ぶかを相談した。ハウスメーカーのリフォーム部門を選ぶとしたら、その理由は家の構造に合わせた工事という信頼感だろう。だが、工務店の工事の説明をきくと、それで問題は無いと考えた。 それなら工務店の方が良い点が多い。カミさんの好みのメーカーのシステムで浴室もリフォームできるという点が最大のメリットだ。支払総額でも1割くらいは安い。浴室と洗面所の間の壁を移動すると窓に干渉する点をハウスメーカーの人は見落としたような気がする(ひょっとしたら彼らの工法なら干渉しないのかもしれない)。営業の人と実際に工事をする人との間の意思疎通がどうなのか?という心配もある。工務店の方は実際に工事をする人が来ているので安心だ。 ということで、工務店にやってもらうことに決定した。当初、秋に引っ越すのでその直前に工事をと考えていたのだが、今後システムキッチンのパーツの価格が上がることが決まっていて遅くなると高くなるらしい。4ヶ月くらい置いておいても問題は無いだろうと考え、工務店の都合の良い時に工事をしてもらうことに決めた。
2023.08.16
コメント(0)
実際に見て正確な見積もりを出してもらう日、木更津の家で待っているとハウスメーカーのリフォーム部門の営業の人が時間通りにやってきた。ネクタイに背広姿だ。浴室とキッチンを念入りに見たが、家を建てたときの資料を見ているからか、確認しているという感じだった。当日用意してきた見積書に変更を加える必要は無いということで、その見積書を前に値引きや自治体からの補助金の話をしてくれた。最初に提示された総額に比べてかなり安くなっている。私は精神が東京人だからか、値引き交渉が好きでない。また、値切る客には値下げするという商人には不信感をいだく。まあ、しかしほぼ想定内の支払総額に収まった。 午後も約束の時間に工務店の人が二人連れでやってきた。もう一人はカミさんが好きなキッチンや浴室の装置のメーカーの人だ。浴室とキッチン、その外側の様子を丹念に見ながら二人で相談している。ハウスメーカーの人と同じようにコンベックス(巻き尺)であちこち寸法を測ってメモを取っている。 しばらくして呼ばれた。浴室のリフォームはこのメーカーの浴槽で問題なくできるそうだ。どうやって工事をするかの説明も納得できるものと感じた。広すぎる浴室を狭くする(浴室と洗面所の間の壁を浴室側に動かす)のは、移動した壁が浴室の窓にかかるから難しいというのだ。説明を受けてみるとぎりぎり干渉しそうなことがわかる。では、浴室の広さはそのままで考えてみてくださいと返事をして、続けてもらう。 母の考えだと思うが、キッチンの流しとガス台の間の便利そうなところに電気のコンセントが設置されている。システムキッチンの仕様にこのコンセントはないが、付けて欲しいかと尋ねられた。コンセントはあって困ることは無い。付けられるのですか?と尋ねるとできるという。細部の工事の仕方についていくつかの質問をされたが、その説明は明快なものだった。 工事の見積書は後日メールで添付してくれるということで帰って行った。
2023.08.15
コメント(0)
浴室の設備をカミさんの好みのメーカーが使えないというのは本当だろうか?ハウスメーカーのリフォーム部門の営業の人は鉄骨の位置が、とか言う。ネットを調べてみたら、このハウスメーカーの家で浴槽の交換を地元の工務店にやってもらった話が出ている。工事の詳細を見ても特に問題は無さそうに思う。 もう一度大阪梅田のメーカーのショールームに出かけ、相談してみる。すると、このメーカーの提携している工務店のリストに木更津の家の近所の工務店がある。ここに連絡すれば、この工務店からメーカーのデータベースに入れて仕様書を共有できるという。そこで、この工務店に電話をして状況を説明した。浴室に関して、ハウスメーカーは一般の工務店には任せられないという雰囲気のことを言っている話も説明した。工務店は現地を見てからと言うので、ハウスメーカーのリフォーム部門の営業に木更津の家を見せる日に来てもらう約束をした。ハウスメーカーが午前、工務店が午後だ。
2023.08.14
コメント(0)
木更津の家の浴室は1.25坪と無用に広い。洗面所との間の壁を動かして洗面所を広く、浴室を1坪に縮小することも考慮してみる。こうやってキッチンと浴室のリフォームの仕様はほぼ決まったので、工事をどこに頼むかを考えた。まず、家を建てたメーカー(****ハウス)のリフォーム会社(****リフォーム)を調べ、木更津の家に一番近い支店に電話をしてみる。データベースがあるらしく、父と母の名前と家の住所を言ったらすぐにその家を特定できた。キッチンと浴室の設備の会社の資料を示して(添付して)見積もりを作ってもらう。 この見積書を見てこちらとしては、この会社に大きな減点をすることになる。まず、キッチンはこの設備の会社で行けるが浴室はダメだという。別のメーカーを複数社示してきてこちらを使えという。カミさんはこれに腹を立てた。自分のこだわりのメーカーが拒否されたのだから当然だ。また、見積もりは私が予想していたよりそうとうに高い。見積書を一行ずつ丹念に読んでいくと、実情に合っていない項目も盛り込まれていて、金を取れそうなところはすべて書いた、というものだった。たとえばまっさらで何の家具も無いのに「家具移動費」があったり、設備の中にキッチンパネルは含まれているのに別途他のメーカーのキッチンパネルの代金があったりする。ちゃんと条件を考慮に入れず、取れるだけ金を取ろうという姿勢が見え見えだ。見積書を丹念に読まない客の場合、大儲けだ。これらを含めて見積書に関する疑問をすべてメールで指摘して訂正を求めたらかなり安くなった。こういう姿勢はかなりの不信感を抱かせるのに十分だ。 それでも家の構造が特殊だから、このリフォーム会社に頼むしかないのかもしれない。ここまでの見積もりは家の現状を見ていないので、我々夫婦が木更津に行くことのできる日程を話して、現地で見た上で最終的な見積もりを作成してもらう手順にした。
2023.08.13
コメント(0)
ショールームに行く前に木更津の家の間取りの図面を用意した。これは母が資料を保管していたので簡単だ。寸法も入っているから用は足りる。お目当てのメーカーのショールームに電話して相談の予約をし、図面を持ってでかける。担当者はなかなか知識が豊富で、こちらの質問に即答してくれる。この製品とあちらの製品はどこが違うのか、価格の違いは何によるのか、高い製品のメリットは何か、など簡潔に説明してくれる。話している間にどんどん仕様が決まっていく。 だいたい決まったら、20分ほど待たされ、図面と仕様書が完成する。これを持ち帰る。次にどこに施工を頼むかを決めなければならない。1案は、この家を建てたメーカーのリフォーム部門に発注することだ。鉄骨の位置や構造の図面を持っているし、正確な施工ができるような気がする。しかし、かなり高価だという評判だ。2案は、キッチンと浴室のパーツを作っているメーカーに施工業者を紹介してもらう、というものだ。このメーカーの製品に慣れているから良さそうという気もする。
2023.08.12
コメント(0)
木更津の家は30年以上経っているが、鉄骨を使う建築メーカーのものなので今住んでいる木造在来工法の家よりしっかりがっしりしている。古びた感じは多少あるが基本的のこのまま住もうと夫婦で決めた。ただ、浴室とキッチンはリフォームすることに早く決めた。両親の趣味で浴室には水風呂用と温水用の2つの浴槽がある。当然温水用の浴槽は小型で窮屈だ。1.25坪の広い浴室に窮屈な浴槽というのはバカバカしい。浴槽を2つとも撤去して代わりに大きめの浴槽を入れる。キッチンも使えるが換気扇なども古い。キッチンが気に入らないと、常に我慢している気分になりカミさんの機嫌が悪くなる。これは私の幸福度に深刻な影響がある。 浴室とキッチンをリフォームすると決めたら、その手の製品を作っているメーカーのショールームで検討することになる。カミさんはいろいろ事前に調査して、メーカーは一つに絞り込んでいた。ホーローの板を多用していて、磁石でパーツを簡単に付けられること、施工業者が入った時の値引きを前提としていない経営態度が好ましい、という理由だそうだ。私はこういう時に決して逆らわないことにしている。 神戸にこういうメーカーのショールームが一つに集まっているビルがあり、そこに見に行ったのだが、カミさんの目当てのメーカーのブースは改装中で見られなかった。やむを得ず大阪梅田のショールームに行くことにした。
2023.08.11
コメント(0)
今年の11月に関西から千葉の木更津市に転居する。父親が千葉勤務だったときに建てた家に入る。父が亡くなって母が東京の家に戻ってから千葉の家は賃貸に出していたが、今は入居者がいないのでそこに住む。父はオーディオ・マニアだったから父の部屋は最初から防音仕様になっている。そこを音楽室にすれば良いので都合が良い。軽量鉄骨のしっかりした家だが、さすがに古い。浴室とキッチンは設備の交換が必要だ。そのリフォームはすでに先月完了した。引っ越しは面倒な作業だ。これから10年経ったら(生きていたとしても)面倒で引っ越しなどできなくなっているかもしれない。それを考えて今転居することを決断した。 私の関西での看護学校の仕事は9月にはすべて終了するし、10月には音楽会を二回主催する。それが終わればいつでも引っ越しができる。引越し業者の選定、関西の家の売却方法など具体的に動かなければならない時期になっている。
2023.08.09
コメント(0)
夫婦が死ぬまでお金が保つのか?というシミュレーションをするときに、年間支出はいくらなのか?という数値は非常に重要だ。大学に勤めていた最後の数年間に年間支出を算出していた。これは手取りの収入から貯蓄に回した額を引くという単純な計算で出していた。定年・老後関係の本を読むと現役で働いているときに比べて退職後では年間支出は7割くらいになることが多いと書かれていたので、安全を見込んで8割くらいでシミュレーションをしていた。 実際に大学を退職してからの年間支出を計算してみると、我々は現役並みあるいはそれ以上に使っていることがわかった。退職するときにカミさんに「退職したからと言ってケチケチと暮らす必要はない、わざわざ無駄使いをすることはないがこれまで通りに暮らそう」と言ったように、特に節約をしなかったからかもしれない。暇だからそれぞれの母親の様子を見に上京する回数が増えたし、旅行も増えた。さらに、これまでは天引きされていた(=手取り収入には反映されなかった)税金、健康保険税などを個別に払うようになったことも大きい。意外に使うものだ、というのが集計してみた感想だ。
2023.08.08
コメント(0)
真剣に金のことを考え始めたのは大学の仕事を定年前にやめようと思い出したころだ。だんだん大学で不必要な会議、セミナーへの出席を強要される(しかも勤務時間外の夜に開かれる)ことが増えてストレスがたまってきていた。ずっと継続してきた研究が一応の決着を迎え論文も完成しそうで、この先の実験を始めるには定年までの時間では難しい。ここで打ち切って大学も退職してしまうのが良い、と考えた。 看護学校での仕事を増やす約束ができていたから、この収入を数年は当てにできるという条件で夫婦が死ぬまで金が保つか?という計算を始めた。最大限長生きしたとして私が97歳、カミさんが95歳という線を目安にしてExcelでシミュレーションを繰り返した。その結果をカミさんに説明して63歳(大学の定年は65歳)で退職した。このシミュレーションの基礎になるのは毎年出るであろう赤字を蓄えで補填していくとして、必要な蓄えの総額はいくらか?ということになる。この計算は退職してからも毎年行っている。 この計算結果を退職してからの6年分並べてみると、必要な蓄え総額は毎年減っている。これは当たり前で死ぬまでの時間が少なくなっているからだ。退職してからの投資がうまく行っているおかげで、その時点で持っている資産総額と死ぬまでの必要資産額の差額、つまり余裕はちゃんと保たれている。 90歳を越えた母と話していると、トシを取っていくと金を使えなくなるようだ。今のうちに金を使っておくべきなのだ。
2023.08.06
コメント(0)
私はラグビーの試合をよく観る。実際にスタジアムに出かけて観戦することもあるが、普段はjsportsというケーブルテレビの有料チャンネルで観ている。ここでは日本のリーグワンの全試合を放送するから録画して早送りしながら観る。しかし、日本対どこかのナショナルチームによるテストマッチはあまり観たくない。それは解説があまりに偏向しているからだ。オリンピックのテレビ中継なども大嫌いなのは日本びいきの偏向した解説のせいだ。F1でも日本人選手、ホンダのエンジン(パワーユニット)を使うチームに対するひいきの解説は非常に嫌いだ。ラグビーのjsportsの場合、音声を副音声に切り替えれば、あの愚劣な解説を聞かずにすむが、日本での試合だとカメラそのものが日本贔屓になっていて癇に障る。オリンピックは観なければすむ。F1は幸いにして日本人ドライバーは下位集団に埋もれているから、あまり嫌な話題を聞かずにすむ。
2023.07.31
コメント(0)
先日、松浦晋也氏のエッセイで、クラシック音楽を聴く耳を持つには一つの曲を繰り返し聴いた経験が必須であるという説を紹介した。考えてみれば、繰り返し経験することが必要なのは他のジャンルでも同じだ。 私はオリンピック、サッカー、野球は見ない。だから全然面白さがわからない。これはクラシック音楽がわからない、という人と同じだろう。同じモータースポーツでもF1は面白く、電気自動車のレースはつまらなく感じるのは、テレビでレースを視聴してきた経験が全く違うからかもしれない。ラグビーも毎年何十試合もテレビで見ているから、反則などがすぐにわかるし、個々のプレイヤーの能力も判断できる。こういう蓄積が面白いと感じる心を作り出している。 でも、どれだけ観る経験を蓄積しても電気自動車のレースが面白いと思えそうに無いのだが。
2023.07.27
コメント(0)
欲望の見つけ方 お金・恋愛・キャリア [ ルーク・バージス ]価格:2,640円(税込、送料無料) (2023/7/2時点)楽天で購入 最近読んだ何冊かの本は、偶然同じようなことを説いている。この本の著者はアメリカで若い起業家として成功した人だが、人の欲望の多くは他人をモデルとして生み出されるという。モデルには自分と接触がない(遠い過去の人だったり現代の有名人だったりする)「セレブの国」のモデルと、同質の人間がひしめく「一年生の国」のモデルがある、という。私で言うとセレブの国のモデルは伊丹十三と小林彰太郎(カーグラフィックの創立者)ということになる。一年生の国のモデルには思い当たらないが、微妙にいろいろ真似して取り入れてきたことだろう。欲望には(欲望と欲求(水、食料のようなもの)は違う)自分の心の奥底から満足させる「濃い欲求」と叶えられても大した喜びが得られない「薄い欲求」があり、濃い欲求を求めるように心がけよう、という話だ。 Die with zeroでも死ぬまで思い出すたびに良い気持ちになれるような経験をした方が良い、そのために資産を使い果たしていこう、と説いているわけで、かなり共通する主張になっている。
2023.07.02
コメント(0)
広島に原爆が投下された時、陸軍船舶司令部のある宇島は爆心地から南に外れていたから被害は軽かった。そして船舶司令部の最高責任者は広島市内の惨状を見て、陸軍の上層部の命令を待つことなく被害者の救済を命令した。彼らは小舟をたくさん持っていたから広島市内へ川や水路を使ってアクセスできた。負傷者を宇島の軍の病院に運んで治療に当たった。 「暁の宇島」の著者と同様私も、上層部の命令を待たずに宇島の責任者が独断で行動したことに違和感を持ったが、著者の推察では関東大震災の時に陸軍は怪我人の救助を積極的に行っていたし、宇島の最高責任者は関東大震災の時に下級の軍人として救助を実際に行っていた。だから、当然あとから上層部の命令が来ることを予想して、先に実行したのだろう、ということだ。 ヒロシマの惨状は多くの資料で語られているが、こういう話はこれまでに読んだことはなかった。
2023.06.23
コメント(0)
「暁の宇品」という本の著者は広島生まれで、「なぜ世界で最初の原爆投下は広島を目標に選ばれたのか?」という疑問からこの研究を始めたという。米軍の原爆目標選考では常に広島は最上位グループに選ばれていたことが明らかになっており、その理由の第一が陸軍船舶司令部が広島の宇品に置かれていたことにあった。近くにある海軍基地の呉ではなく、陸軍の兵站のすべてを仕切っていた宇品こそが目標にふさわしいと判断された。しかし、現実に原爆が投下されたときにはすでに陸軍は太平洋の戦いで船舶のほぼすべてを失っていて宇品は目標とされるほどの存在ではなくなっており、原爆は宇品のある南の海岸ではなく広島市の中心部に投下された。周囲の山に囲まれて威力がより増すからだ。
2023.06.21
コメント(0)
暁の宇品 陸軍船舶司令官たちのヒロシマ [ 堀川 惠子 ]価格:2,090円(税込、送料無料) (2023/6/20時点)楽天で購入 図書館で借りて買う価値があると思って購入した最近の本がこれだ。 中学生の頃、第二次世界大戦中の戦闘機のプラモデルの解説からこの戦争に興味を持つようになった。戦争の全体像や戦争に突入していった経緯や、それぞれの戦闘の詳細に興味を持ち、かなりの分量の本を読んだ。その勉強の結果、新聞などに書かれている一般的な戦争観はおかしいと思うようになった。 第二次世界大戦が終わった時から日本人は「戦争を引き起こしたのは軍人たちだ、我々は悪くない」という気分になり、帝国軍隊はすべて悪、と主張するようになったが、それは自己保身だ。戦争に突き進んだのは国民全体の気分だし、その気分を煽り立てたのは新聞だ。 戦前の軍隊の話を詳細に読んでいくと、それぞれの立場に置かれた将官たちは彼らの立場なりに立派な仕事をしていた。そういう将官がかなりたくさんいたことは多くの本であきらかになっている。 この本はそういう将官たちの話だ。海軍は陸軍の兵士たちの輸送にはタッチしないという立場だったから、陸軍の兵士や武器食料の輸送は陸軍が自前でやるしかなかった。兵站というものを軽視しがちな上層部の下で立派な仕事をしていた陸軍の船舶輸送の責任者たちの話を、しっかりした資料に基づいて紹介しているのがこの本だ。知らなかったことがたくさん書かれている立派な著作だ。
2023.06.20
コメント(0)
コロナウイルス、ウクライナなどの話を考えればわかるが、新聞やテレビの報道は信頼できない。記事、ニュースの作り手の能力が欠けている。A新聞とテレビだけから情報を得ている母や姉と話していると、恐ろしく間違ったことを信じていることに驚く。 どうすれば真実に近い情報に接することができるか?という方法論は研究者をやっている時にある程度勉強した。研究の世界では、まず査読のある原著論文を10本くらいは読む。研究者の書いた単行本は(査読を受けていないから)疑いの気持ちをこめて読む。その分野の研究の歴史を意識してたどっておく。このくらいで自分の中にある程度真実に近いイメージができてくる。 研究の世界の外では、個々の問題にそれほど労力はかけられない。そこで気をつけているのは、ある程度信頼できる個人を複数見つけて、その人の発言を意識して探す、という方法だ。たとえばロシアのことならずっと外務省に居てロシアを専門としていた作家(対ロシアのスパイだっただろう)とか、北方領土問題に注力してきて東京地検特捜部にはめられて投獄された国会議員とかが適当だろう。こういう人は、ほとんど一生をかけてロシアを研究してきている。
2023.06.16
コメント(0)
「日経ビジネス」の「フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える」という連載は非常に面白い。これを読むために日経ビジネス・電子版の有料会員になっている。最近の記事で「カーセンサー」という中古自動車検索の統括編集長へのインタビューが掲載されている。メディアからの取材で「中古車価格が下がっていますが、それについてお話を聞かせてください」という感じで「初めに結論有り」の問が来るという。それに対して「そんなことはありません、意外と価格は維持されています」と答えると「それじゃ結構です」と言って終わりになる。 テレビ番組を見ていても同じように「初めに結論有り」を感じることが多い。メディアやテレビ番組の制作スタッフのような素人が簡単にストーリーを作って、専門家には自分のストーリーをおしつけて都合の良いことだけ言わせている。テレビに良く登場する専門家は、硬いことを言わずストーリーに従ってしゃべる人なのだろう。 この傾向の一番恐ろしい例が「東京地検特捜部」だ。「東京医大「不正入試」事件:特捜検事に狙われた文科省幹部 父と息子の戦い」という本によると、東京地検特捜部で事件のシナリオが作られ、そのストーリーに合わせて関係者に供述させることで真実を捻じ曲げているそうだ。そういえば、鈴木宗男やカルロス・ゴーンの事件も、同じように東京地検特捜部が「初めに結論有り」でシナリを書いたという形跡がありありとある。不勉強なメディアたちは東京地検特捜部が押し付けるストーリーをそのまま記事にするのみだ。東京地検特捜部に対して、そんなことはやめろ!というシステムは存在していない。やりたい放題なのだ。これはとても恐ろしい。
2023.06.13
コメント(0)
カミさんとショッピングモールに出かけて色々と買い物をしたら昼食時になった。ショッピングモールにはもちろんレストラン・食堂がたくさんあるのだが、どうも内容と値段が釣り合わない。高い家賃を払っているからだと思う。外に出ればいろいろあるので、帰路に着き途中で駐車場付きの店を探す。結局大手の牛丼チェーンに入った。ここなら内容と値段がよくバランスしていて良い。下手なレストランより美味しく安い。昼食時で混んでいるのに店員は3人で忙しく、少し待たされたが許容範囲だった。 食べながらレジを見るともなく見ていたが、客は全員が現金で払っている。また、レシートを取らない。このチェーン店では最近レシートにQRコードが印刷してあり、そこからスマートフォンで誘導されてアンケートに答えると30円のクーポンが出る。私は楽天ペイで支払ったがポイントカード提示と合わせて2%近いポイントが付与された。1000円食べて10円くらいで、レシートのクーポンと合わせて40円弱というところ。 たしかに40円は大した額ではない。でも、この40円はもともと食べ物の価格に上乗せされていたと考えると、それを捨てるのは悔しくないか?カミさんは行きつけのスーパーで楽天Edyを使っている。月にたとえば30000円そのスーパーで買うと300円分のポイントが付与されるのだが、ほとんどの客は現金で支払っている。集計を見ると私に付与される楽天ポイントは毎年7万円程度、カミさんは6万円程度ある。年金生活者には結構な収入だと思うのだが、いろいろと他の人の行動には不可解なことが多い。
2023.06.11
コメント(0)
「Die with zero」では、子供に遺産の形で残すのではなく子供が若いうちに贈与してしまえ、と説く。金の価値を最大化できる年齢は26歳から35歳だから、子供がその年令域にある時期に贈与すると最も有効に金が使えると言う。 一方に若くして不労所得を得るとその人間をスポイルしてしまう、という考えもあると思う。働かなくても良いのなら額に汗して働かない。 私の考えでは26歳からというのは若すぎる。自分が就職したのが25歳で結婚したのが27歳だ。この時期にまとまった額の金を貰ったらまずかったかもしれない。30歳から40歳くらいだと金の価値を最大化できて人生を実り多いものにするのに有効な金の使い方ができるように思う。
2023.06.10
コメント(0)
「Die with zero」に指摘されるまでもなく、最近では渇望するようにやりたいことが無くなった。20歳代の頃はやりたいことだらけだった。ベートーヴェンの後期の弦楽四重奏曲を演奏したい、ラジコン飛行機を飛ばしてみたい、ジャガーやロータスを運転してみたい、電動の工作機械を使ってびしっとした工作がしてみたい、等々。今ではすべて完遂してしまった。室内楽の分野では演奏してみたい曲の膨大なリストがあったのだが、ここ25年位の間にすべてしっかり取り組み人前で演奏してきた。ラジコン飛行機だけでなくラジコン・ヘリコプターも30歳代でしっかりやった。20歳代では想像もしなかったが自分が演奏して満足できるチェロを自作するというプロジェクトまでやり通した。 今、自由に使って良いと大金を貰ったとしてもどうだろう?たとえストラディヴァリのチェロを買えたとしても自作のチェロを弾いている方が誇らしい。どんなに高価な車を買ったとしても、ジャガー、ロータス、アルファロメオ、ポルシェを保有した経験から想像がつく。プロの演奏家を雇って室内楽を一緒に、ということに金を掛けることも可能だろうが、立派なプロとの真剣な室内楽ならすでに何度も経験がある。 体力ややる気が減ってきたとは思わないが、これまでにやりたいと思ったことはすべて戦略的に計画を立ててやり尽くしてきている。渇望して何かをするのは体力を消耗するから、のんびりと面白そうなことを見つけていけば良いのだろう。
2023.06.08
コメント(0)
「Die with zero」という本には、「人生で一番大切な仕事は「思い出づくり」」という話が出てくる。人生は経験の合計であり、その合計された経験の豊かさが、どれだけ充実した人生を送ったかを測る物差しになる、と説く。経験はその後の人生では思い出になる。老人になって良い思い出をたくさん持っていることは使い切れないほどの資産を持っていることより尊い。 経験で思い出すのは30歳代のとき楽器屋が非常に高価なチェロを貸してくれたことだ。一台のチェロを半年ほどの間手元の置くことを許してくれた。合わせて4台ほどの異なったフランス製の名器を味あわせてもらった。これによって私はチェロという楽器の持つ可能性を実感し、返却後も自分の楽器でその限界に挑戦するようになった。高価なチェロを演奏するという経験が思い出として脳の中に固定され、それがチェロを彈く時に呼び出される。これが経験が与えてくれる配当だ。 この経験だがチェロを始めた10歳代では早すぎただろう。また60歳代の現在だったら遅すぎただろう。30歳代こそが最適の年代だと思う。この楽器屋はこの名器の貸出に金を受け取らなかった。友情の一環としての行為で、その友情は私が初めて彼の店に顔を出してからの20年間で育まれてきた。彼の店で正しく振る舞い、彼が新しく仕入れたチェロを私が弾いて出す音を聴きたいと思うほどにチェロを練習してきたからこそ得られた経験だ。 この本では経験のために溜め込んだ金を使うように説いているが、正しく行動することでのみ得られる素晴らしい経験もあるのだ。
2023.06.05
コメント(0)
「Die with zero」には子供への相続に関する意見が書かれている。著者は自分が死ぬときにちょうど資産がゼロになるように資産を減らしていくことを勧めている。すると、自分が死んだときに子供に全く残してやらないなんて身勝手だと非難されるという。自分の資産を増やし続け、死んだら子供にそれを相続させるのが人の道だというのだ。これに対する著者の反論は、子供に残すことを考えるのなら自分が生きているときにその分を子供に贈与してしまえ、というものだ。 寿命が延びた結果、相続人が財産を受け取る年齢が高齢化している。私も家内も母親が存命なのでまだ受け取っていない。このトシになると、あと何年か経って遺産をもらっても使い道が大してない。息子たちに渡すことを考えるだけで私自身にはメリットはほとんどない。その金の半分で良いから30歳くらいのときにもらいたかった。若い時ほど時間と健康はあるが金はない。若い時に貰う金は使い道が多い。父が亡くなったとき、父の資産のほとんどは母が相続し、その代わりに母がくれた金でロータス・エリーゼを買った。こういうことがないとロータスの新車など買えない。乗るたびに「お父さん、ありがとう」と心のなかで礼を言っていた。だが、それがもっと若い時だったらもっと強烈に嬉しかっただろう。 こういう経験があるから、自分が死ぬまで待たせるより子供が若く金の価値が高い時に贈与してしまえという著者の主張は説得力があると思う。自分が死ぬまでに必要な金を残してあとはやってしまう、ということなのだが、この計算はなかなか難しい。まあ、年金が死ぬまで出るから、そんなに酷いことににはならないだろうが。また、夫が死んだ時に残された財産の大半を子供に渡してしまったら、その後子供から邪険にされた女性の話も聞くから、さじ加減が難しいだろう。
2023.06.03
コメント(0)
趣味の車を買う時など、「そのうちに」などと考えていたら永遠に買えない。30歳代で古いジャガーを買ったときは仕事と関係のない(=家計に入れる必要がない)臨時収入があり、下の子供も小学校に入り(=車が壊れていて動けないという事態になっても、あまり困らないだろう)、すべてを考え合わせて今なら買えるという結論になり購入した。ジャガーXJ6はシリーズ3だって当時すでに製造中止からかなり経っていて、これから朽ち果てていく危険があった。3年半で手放したけれど、良い時代のジャガーを体験できて満足している。 初めてファミリーカーの他にスポーツカーを買った時は、近くに安価に借りられる駐車場を見つけて一気に決断した。中古のビートを買ったのだが、小遣いの貯金は溜まっていなかった。そこで家計に借金をして毎月返済するという手を使って買った。その2年後、関西に転職で動き、賃貸の家のそばに安い駐車場はなく、ビートを手放した。2年間ビートを楽しめて良かった。 やりたいことは、さっさと決断して踏み切らないとできない。
2023.06.01
コメント(0)
「Die with zero」にはある行動を楽しむには年齢の制限がある場合がある、という話が出てくる。アメリカ人がヨーロッパを貧乏旅行するのだが、これは若い時限定だろうというわけ。たいがいの楽しみは若いときに始めたほうが良いのだが、若い時は金が無い。その遊びを始められる財政基盤ができてようやく、ということになる。 私の道楽ごとではチェロは中学1年で始めた。安い分数楽器で始めたからそれほどの出費ではなかったと思うが、親に金を出してもらえたから始められた。大学に入るまで待つ人が多いのかもしれないが、私は一刻も早く始めたかった。結果的には中学で始めたのと大学生で始めたのでは到達できるレベルに差があることを知った。脳や身体が成長しつつある時期に始めなければできないことがあるらしい。 ラジコン飛行機を楽しんでいたとき、長男は興味を持ったので連れて行っていた。自然に教えたのだが、あっという間に私より上手に飛ばすようになった。身体を使う道楽は早く始めたほうが上達が早い。 やりたい遊びは状況が許す限り早く始めるに越したことはないように思う。
2023.05.31
コメント(0)
「Die with zero」は、一生資産を増やし続けようとするのではなく、ある時点から金を減らし始めて死ぬときには資産をゼロにしなさい、という主張だ。もちろん、どんぴしゃりゼロにするのは難しいが、死ぬときに最も資産が多いのは愚かではないか?というわけだ。その資産を自分の喜びのために使えば充実した人生になる。この本にも書かれているが、何が自分の喜びなのか?という問が問題になる。著者は45歳の誕生日に大金を使って(ホテルを貸し切り参加者のファーストクラスの飛行機代を負担し音楽家にプライベート・コンサートを依頼する)豪華なパーティーをしたのが喜びだったそうだ。死ぬときに満足な人生だったと感じるかどうかは、思い出の質と量なので、思い出を稼ぐような金の使い方をするように、ということだ。 私は誕生パーティーに喜びを感じるとは到底思えないので、そんなことはしない。子供の頃から今に至るまでチェロの腕を上げ続けてきたことは、たぶん一生を振り返ることがあるとすれば、良い思い出となるだろう。ジャガー、ポルシエ、ロータス、アルファロメオのような車を保有したことも、自分でチェロやヴィオラを作りそれが使い物になったこともそうなのだろう。この本に言われるまでもなく、子供の頃から自分の喜びを優先してきたのだ。この本の趣旨である「金を減らしていく」という点では、去年高価なピアノを買ったことが該当している。これを買うと決めたときも、夫婦の一生分はなんとか金が保つだろうという計算をした。ちゃんと実践しているのだ。
2023.05.28
コメント(0)
DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール [ ビル・パーキンス ]価格:1,870円(税込、送料無料) (2023/5/27時点)楽天で購入生き方とか金の使い方の本は山のように出版されている。その中で読むのは自分の考え方に近いものになりそうな気がする。自分を肯定してくれる本を選び、読んで安心したいのだろう。私がこの本を手に取ったのもそういう理由だと思う。 アリとキリギリスの寓話に対して「アリはいつ人生を楽しんだのだろう?」という疑問からこの本は始まる。これにつられて読んだ。 私は子供の頃から今やりたいと思う遊びごとは、その時に始めるようにしていた。小学校に入る前の晩に弟が病死したので、自分だっていつ死ぬかわからない。やりたいことを先延ばしにしたらできる前に死んでしまうかもしれない。そのときに周囲からやれと言われていることよりも、自分が真実やりたいと思うことをできるかぎり優先しようと思っていた。中学でチェロを始めたのも、飛ばせる環境を得た瞬間にラジコン飛行機を始めたのも、工作室を入手したらすぐにチェロを作り始めたのも、すべてそういう考えからだ。職場の上司とは頻繁に喧嘩していたが、出世することよりやりたい遊びをする方が大事だと思っていた。 この本はそういう私を正当化してくれる。
2023.05.27
コメント(0)
看護学校の仕事のあと昼食を外食で食べることが多い。二校行っていて、片方は街中にあり店のチョイスが多い。数年この学校の仕事をしてきたから、あそこが美味しかったなどと覚えている店が多い。そういう店に久しぶりに行ったら、はっきりと定食の中身が落ちていることを感じた。物価上昇で原材料費が上がっているのに、値上げではなく内容を落とすことで対処したのだ。以前も寿司屋の定食に「オクラ」の寿司が入っていたことに腹を立てたことがあるが、私はこういうのは嫌いだ。もう二度とその店には行かないという気分になる。 原材料費が上がったのなら、素直に値上げすれば良い。すべての店がそうすれば良いのだ。その値段だと払えないから安い店に行く客もいるだろうが、同じ値段だが不味くなった料理を食べさせられた不愉快さは大きい。経営努力をしていることを評価するより恨みが残る。
2023.05.17
コメント(0)
看護学校や医学部で教えてきて困るのは、勉強する気がない学生が多いことだ。こういう学生はたぶん高校でも勉強する気がなかっただろう。イギリスで共同研究をしていたとき、そこの大学の学生の実習に参加したことがあったが、日本の大学生よりはるかに勉強への意欲が高かった。もっとも意欲のある学生を日本と比べれば同じようなものだが、意欲のない学生の割合が日本では半分くらいだがイギリスではほとんどいない、という感じだ。 イギリスは階級社会だから、上の階級に行きたい人は意欲を持って勉強をし、勉強をしたくない人は専門学校などに行ってワーカーになるらしい。上の階級の人は休日も家庭を顧みず働いたりするが、ワーカーはきっちり休暇を取り定時で帰宅する。 いつも思うが、日本には勉強をしたくない人が進むべき道が明確に示されていないのが大きな問題だ。中学を卒業するまでは勉強をすることが義務だが、高校以上はオプションだ。勉強をしたい人だけが入学するべきで、勉強をしたくない人は受験しないでほしい。 日本の大学のあり方が問題だという議論は盛んだが、勉強をする気のない学生を受け入れざるを得ないという足かせがある以上、大した改革はできない。
2023.04.22
コメント(0)
義母は関東で一人暮らしをしている。膝が悪いので外出は最小限にしている。定期的に近くの医者に行っていた(タクシーを呼んで)のだが、その医者が高齢で病院を閉じた。やむを得ず別の医院に行ったのだが、二度と行きたくない、別の医院を探してくれとカミさんに言った。 その理由が「トイレが和式だった」というのだ。検査の一環として検尿があるから、家でトイレを済ませておくという手は使えない。これは納得だ。膝が悪い老人は義母だけではないだろう。そんな患者が来るのに平然として和式トイレを強要する(他に患者が使うトイレは無い)医院の人間は医療従事者として失格だ。医者も看護師も事務員も、患者の状態を想像できていない。今どきそんな医院があるとは想像できなかった。
2023.04.20
コメント(0)
テレビで興福寺の紹介の番組をやっていた。それで初めて知ったのだが、興福寺には有名な五重塔の他に三重塔もあるのだ。興福寺の五重塔は大好きなので何度も見ているし、北円堂が開いていると聞けば見に行くので、奈良の寺では一番良く行っているのに三重塔の存在は知らなかった。そこで今回は三重塔を観ることを目的にでかけた。 興福寺の境内では南西の端に位置するから猿沢の池の北側、近鉄奈良駅に近い一角にあった。非常に古風で美しい。三重塔は全国的もあまり多くはない。有名な薬師寺の三重塔は裳階がしつこくて好みではない。私は裳階が嫌いなので法隆寺の五重塔も好みではない。法起寺は大好きで何度も行っているが、興福寺も良い。なぜ有名でないのだろうか?配流先で死んだ崇徳院の中宮の発願だから?小さいから?
2023.04.05
コメント(0)
先週末はリーグワンのラグビーの試合がなく、jsportsでは30年以上昔のワールドカップラグビーの試合を放映していた。同じラグビーの試合でも、当時と今ではルールがかなり違い、以前はワイルドだったことを痛感する。これでは試合中に大怪我や死人が出ることもあっただろう。 現代の試合を観る習慣で録画した番組を30秒送って見ていた。ノックオンがあったりしてレフェリーが笛を吹いてスクラムを命ずると30秒飛ばす。ボールがタッチラインを割ったらラインアウトだから30秒飛ばす。スクラムだと30秒飛ばしてもまだ組み直しをやっていたりしてもう一度30秒飛ばすこともある。ところが、昔の試合だと飛ばすともうゲームが動いている。何度か失敗を繰り返してわかったのは、昔は笛が吹かれてからスクラムやラインアウトでゲームが再開するまでとても速かったということだ。逆に言うと現在のラグビーは観客を待たせる時間が非常に長い。スクラムやラインアウトの前に円陣を組んで相談するし、攻撃側がラインアウトに整列するときにタラタラと時間稼ぎをする。何かというとテレビマッチオフィシャルとかで延々とリプレイを見ている。昔のラグビーはそういう退屈な時間が短く、ずっとリアルタイムで見ていても不快で無い。 昔から野球や相撲を観るのが嫌いだったのは待ち時間が長すぎるのが不快だったからだ。相撲など、夜中の大相撲ダイジェストを見れば十分で、長々と仕切り直しを見せられる義理はない。野球だって、投手が投げるまでにどうしてあんなに時間をかけなければならないのか?ニュースによると大リーグでは投球までの時間が今年から制限されるようになったそうだが、当然のことで、導入が遅すぎたくらいだ。日本の野球でも導入すべきだろう。面白いゲームならどんなに長時間でも問題ない、と考えていたとすると非常に愚かだ。 現代はみんなそんなに待ってくれませんよ。
2023.04.04
コメント(1)
安倍晋三 回顧録 (単行本) [ 安倍晋三 ]価格:1,980円(税込、送料無料) (2023/3/24時点)楽天で購入朝日新聞を定期購読している人やテレビのワイドショーを習慣的に観ている人には人気が無かったが、安倍晋三という政治家は良くやったと思っている。日本という国の国益を常に中心に据えて行動していたと感じていた。彼が総理大臣を辞める頃から、この回顧録を作るために読売新聞の社員たちがインタビューを重ねてこの本を作った。この本の序文(ここがなかなか面白い)にそのいきさつが書かれている。英米の大統領や首相は退任するとすぐに回顧録を出版するが、日本の政治家は現役の利害関係者を傷つけないように思いとどまる。安倍晋三氏も出版をためらっていたが、そのうちに暗殺された。そして、未亡人の許可が出て出版された。序文によれば、回顧録には濃淡の違いはあれ、自己正当化が付きまとう。利害関係者が実名ででてきて非難されているが、彼らに反論の余地を与えることも大事だ、という。その通りで、ぜひ各省庁の役人の反論を聞いてみたいと思う。 エイドリアン・ニューウェイ自伝と同じように当事者による回顧録なので、内部情報満載だ。あれはああいうことだったのか、と総理大臣自ら解説してくれるのだから、とても面白い。ベストセラーになるのも無理はない。 もちろん、こういう本を自分で買うことはない。一度読んだら二度と手にとることはないのはわかっている。図書館に入る前にリクエストしたら、すでに4人が予約していた。カミさんも読みたいというので、一緒にリクエストした。先週の終わりに届いたという連絡が来たが直後にカミさんのもとにも届いたという連絡が来た。ということは、図書館では少なくとも2冊買ってくれたということだ。たくさんの人がリクエストしたのは明らかだ。早めにリクエスト(図書館に足を運ぶ必要がある)しておいて良かった。
2023.03.24
コメント(0)
東京に行くときは、たいがい早朝に出て昼過ぎに着くが、帰りはどこかで一泊することが多い。関東で用事を済ませたら帰途に着くが、午後や夜に運転すると眠くなるので危険かもしれない。もう一泊母の家に泊まって早朝出発することもあるが、東海道のどこか馴染みのない街に立ち寄るのも楽しい。 今回は清水の駅のそば(ここは新東名のインターから近いので便利)のホテルに泊まり、近くの居酒屋で夕飯を食べた。最近ホテルの進歩は目覚ましいが、居酒屋も同様だ。ろくでもない店は淘汰されるという原理が働いているのだろう。今回たまたま入った居酒屋は、注文した料理は皆美味しかったし二人で8000円くらいとリーズナブルだった。面白かったのは注文の仕方で、個室の席に着くと店員がバーコードを渡してくれて、それをスマホで読み込みタップすると店のページにつながる。最近は各テーブルにiPadのような端末が置いてある店が増えたが、ここではそれを自分のスマホでやる。食べたいものを自分のスマホで注文すればそのうち届く。このシステムはなかなか合理的だと思う。店はたくさん端末を買う必要がない。 ただ、食べ終わって会計というのは普通のやり方だった。そのまま会計まで自分のスマホでペイペイかなんかで払えたらスマートだと思うが、それはまだ難しいらしい。
2023.03.15
コメント(0)
読みたい本を見つける手段としては、本屋に行く、書評サイトを見る、ネットのどこかで出会う、が主なものだ。最近では小さな町の本屋は生き残れない傾向にあり、大規模な本屋にでかけることになる。こうなると全部の書棚をチェックすることなどできないから、脳科学・解剖学や乗り物、工作、音楽あたりの棚だけになる。最近は文庫や新書は多すぎるのでチェックしない。書評サイトとしてはHONZを定期的に見ている。評者が署名入りというところが良い。ここで見つけた本を読了してもう一度書評を見ると、この評者は本を全部読んでいない、ということにしばしば気付くが、それは仕方ないだろう。世の中には速読できない本もあるのだ。ネットでは日経ビジネスというサイトで本に出会うことが多い。 今や「この本を読んでおかないと困る」という状況ではない。新たに出版される本の数は膨大で、その中で読んで良かったという本は1%くらいだ。良い本を見過ごしている可能性は大きいが、それが情報の海に生きているリスクということだろう。
2023.03.11
コメント(0)
読みたい本が見つかると、まずPCで図書館にあるかどうか検索する。新しい本の場合、図書館に無いことが多い。iPhoneにAmazonのその本の写真を出しておき、図書館の司書さんにこの本を読みたいのですが、と申し出ると検索してくれる。誰か他の人がリクエストして本を買う予定になっているけれどまた届いていない、という場合、そこで順番待ちに入れて貰える。家のPCで検索してもこの状況はわからないので、図書館に行かなければならない。購入した本が図書館に登録されてから家のPCで予約すると長い待ち行列ができていることがあるので、入る前に図書館で調べてもらった方が早く読める。まだ誰もリクエストしていない本だと、買ってくれる。これまでたくさんの本をリクエストしてきたが、この本は買ってあげません、と言われたことはない。ありがたいことだ。 自分の居住地の図書館に無くて、県立図書館や他市の図書館にはある、という場合そこから借り出して読ませてくれる。この場合は延長はできないし、ブックポストに返却はできない。どちらかと言えば居住地の図書館で買ってもらったほうがメリットが多い。他市の図書館が買うより前に居住地の図書館に買ってもらうように、早めに手を打つと良いだろう。 私は速読ができるから、読みたい本を全部買っていたら家が本だらけになってしまう。読んでみて買わなくてよかった、と思うことがほとんどなので図書館はありがたい。図書館で読んで、これは持っているべきだと思ったら、それから買う。なるべく電子書籍の形で買っている
2023.03.10
コメント(0)
私立の歯科大学の教員が遅刻してきた学生に対して、「静かにしろ」と言ったあと穏当でない言葉を発したとして学生から抗議されている、という話がネットの記事に出ていた。さらにこの大学では大量の留年者が出ていることも問題視されているらしい。どうせ、発言全体とか前後の脈絡などを無視して問題発言だけを取り上げる、メディアの手法なのだろうと思うが、教員も大学も気の毒なものだと思う。 私が退職するまで在籍していた私立の医科大学もこの歯科大学と同じようなもので、学費が高い。学費と入学してくる学生の質は反比例する。優秀な学生は学費の安い入試の難しい大学(頂点は国公立大学)に入る。学力はないけれど医者や歯医者になりたい(本人はなりたくないが、親がそれを強く望んでいる場合が大半)学生は入試の易しい学費の高い大学に入学する。毎年ポルシェの値段くらいの学費を親が払う。 こういう大学の学生の半分くらい(私が勤めていた大学より学費がもっと高い大学だともっと多いだろう)は勉強する気がない。高校までと同じように、まったく勉強しなくても出席さえしていれば進級、卒業、国家試験合格、と自動的に進むと思っている。授業の出席を取るタイミングを狙って遅刻してくる。そういう学生がたくさんいるから、遅刻者同士つるんで大声でしゃべりながら講義室に入ってくる。早めに到着していた遅刻者に「お前、早いな!」などと話しかける。サル山のサルの方がまだ静かというくらいやかましい。まあ、3割くらいは授業を聞こうと思っている学生もいるから、教員としては静かにして欲しい。たぶん、最初は穏やかに「静かにして下さい」と言っただろうが、こういう学生はそんなことで静かにはならない。教員もだんだん頭にきて荒っぽい言葉を口にしてしまったのだろう。気の毒としか言いようがない。私はこれに対処するため、出来の悪い学生の名前を覚えた。「山田くん、うるさい」などと言うためだ。サルを研究する時のように個体識別して対処するのが効果的だ。毎年60人以上の学生の顔と名前を一致させていた。 こういう学生を普通の文科系の大学のように卒業させても良いのだが、国家試験というものがある。彼らが国家試験に合格するはずがない。国民の皆様も、勉強してこなかった学生が医者や歯医者になったら嫌でしょう?国家試験は概ね正しく機能しているので安心して下さい。大学としては卒業させて、勝手に国家試験に落ちてもらえば良さそうなものだが、国家試験の合格者数、受験した学生の合格率は公表される。卒業生の20%しか合格しないということが公表されると、受験生(というよりその親)がこの大学に入って高い学費を払い続けても医者や歯医者になれないことを理解してしまう。だから大学は国家試験に合格できないとわかっている学生は留年させる。学内で模擬試験をやるから、正確に判断できる。最近は6年生に進級した学生の数の公表も求められるから、6年生になるまえに留年させて数字を取り繕うように大学は対処するようになっているという話だ。こういう学生の大半は卒業して毎年国家試験を受けても永遠に合格しない。留年させて勉強させてやるのが親切なのだ。無駄になることが多いが。それを「留年商売をしている」などと指弾するのは全くの誤解だ。 どうせなら、こういう学費の高い医科大学や歯科大学の学生の半数を占める勉学意欲のない学生の生態と末路を記事にすれば良いのに。
2023.03.08
コメント(0)
食品を買いに行くスーパーはほぼ一社に決まっている。同じスーパーが近所に3軒もあり、ついでにどこに寄るかによって使い分けている。このスーパーは数年前までは現金オンリーだったが今ではクレジットカードからスマホ決済までなんでも対応している。このスーパーだけで通用する電子マネーのシステムもあるが、我が家では楽天Edyを使っている。楽天ポイントが付与されるし、何よりも決済にかかる時間が最速だ。 ここではマイ・バスケットが使える。我が家では生協で買ったカゴを持っていき、レジで渡すと買った商品をレジの人がカゴに入れてくれる。レジのあとバッグに入れ替える手間がいらない。レジが終わるとEdyで支払いレシートを受け取ってそのまま車に直行できる。カミさんについてスーパーに行くときも私一人で行くときも同じようにしているが、周りの買い物客を見ていると我々は少数派だ。ほとんどの人が現金で支払い、そのへんの台で商品を自分のバッグ等に入れ替えている。 我々のやり方にして稼げる時間は多く見積もっても5分くらいだ。Edyで付与されるポイントだって一回の買い物で100円は行かないだろう。まあ大したことはないと言えばそれまでだが、時間もお金も塵も積もれば山となる、というのが我々夫婦の考え方だ。
2023.02.17
コメント(0)
スポーツ番組は、モータースポーツ(F1, WRC, WEC)とラグビーだけを見る。野球もサッカーもオリンピックも私にとっては存在していない。テレビでF1を視聴するためだけにフジテレビNEXTに毎月1000円を払っているが、WRC、WEC、ラグビーはケーブルテレビの標準セットのチャンネルでしっかり視聴できる。ラグビーも以前は大学生のリーグも見ていたが、国内のリーグワンのレベルが非常に高くなりJSportsで全試合を観るので時間を取りすぎるようになり、大学生や高校生の試合は観なくなった。WOWWOWで6カ国対抗戦をやっているのも楽しみだ。 数年前から主に南半球のレベルの高い試合の中継を見ていたのだが、その世界レベルの選手の多数が日本のリーグワンでプレイしている。ニュージーランドのナショナルチームであるオールブラックス、南アフリカ、オーストラリアなどのナショナルチームの主力選手が大挙して日本でプレイしているのは凄い。こうなると試合の勝敗などより、彼らのレベルの高い動きを見ているだけで興奮する。テレビだとボールの周辺しか映らない。スクラムハーフ(9番)のスター選手(今ならキャノン・イーグルスのデ・クラーク、2年ほど前ならNTTドコモのペレナラ)をに注目しているならそれでもかなりのことがわかって面白いが、スタンドオフ(10番)やフルバック(15番)に注目すると、「彼はどこから、いつ、ここに現れたのか?」がわからなくて不満を覚える。そこで、その選手だけの動きを追うためだけに試合場に行ったりする。数年前は神戸スティーラーズのダン・カーターを見るために、去年はイズラエル・フォラウを見るために試合場に行った。 それにしても、こんな世界レベルの最優秀選手たちがこんなにたくさん日本に来るのはなぜだろう?日本はすでに経済大国というわけではないから給料だけに惹かれて、というわけではないだろう。なんとなく治安が良く安全なイメージがあるからだろうか。別のスポーツの選手が「自分は痔なので、すべてのトイレに温水装置が着いている日本でなければ苦痛なのだ」と真顔で言うのを見て妙に納得した。ラグビーの選手にも痔の人が多いのだろうか?
2023.02.08
コメント(0)
ケーブルテレビの「ヒストリーチャンネル」はなかなか面白い番組を良く放送している。先日はフランスの列車事故の検証番組を興味深く見た。1990年頃の事故だが、走行中の列車のブレーキが効かなくなって駅で発車待ちをしていた列車に衝突したというものだ。発車待ちをしていた列車は発車時刻を過ぎていたのだが、車掌が遅刻したので発車できずにいた、というのもフランスらしい。ブレーキが効かなくなった方は、非常ブレーキで緊急停車した後、非常ブレーキを運転手がリセットするときに誤ってブレーキの油圧を止めたことが直接の原因だ。これもドジな話だ。驚いたのは非常ブレーキをかけた乗客の話で、自分が乗った列車が自分が降りようとしていた駅を通過することがわかったので、その駅にさしかかったところで非常ブレーキを作動させて降車した、というのだ。 日本人が快速列車に乗ってしまって通過駅で非常ブレーキを作動させて降りた、という話は聞いたことがない。フランス人は凄い。この乗客はシングルマザーで子供を迎えに行くので時間が差し迫っていたからやったということだ。この番組では他にもシングルマザーが出てくる。 フランスは人口減少に対して国を上げて対策を行い、先進国では珍しく人口増加に成功した。この番組を見た印象では対策によって未婚で子供を産む女性が増えたと思われる。結婚後離婚して母親が一人で子育てをしているケースも多いのだろうが。未婚で子供を産むことに抵抗が無い国なのだろう。未婚で子供を産む状況には、両親とも未婚もあるだろうが、不倫や浮気でということも多いだろう。以前、フランスの大統領の不倫が発覚してメディアに問いただされて「それがどうしたの?」と返事したという話があったと思うが、そういう国なのだろう。 日本のメディア(そのメディアを支えている日本人)は不倫や浮気のバッシングが大好きだ。これが日本で子供を産む女性の数が減っている原因の一つだろう、とこの番組を見ていて思った。そもそも人類の婚姻形態の基本に一夫一婦制は無い。いくらメディアにバッシングされても不倫や浮気の実数は減っていないだろう。いいかげんメディアによるバッシングは止めさせた方が良いだろう。
2023.02.04
コメント(0)
最近はあまり捕まらなくなったが、車を運転していて警察に捕まることがある。多くの人に賛同してもらえると思うのだが、捕まったときに自分が悪事を働いたという自覚は皆無だ。警察が狩りをしているのを知らずに普通に安全に運転していて罠にはまった、運が悪かった、としか思わない。 兵庫県警がよく狩りをするのが一時停止違反だ。停止線のそばで見張っていて停止線で止まらなかったといって捕まえる。捕まる現場を何度か歩行者として見ているが、全員徐行して安全確認をしている。スピード違反だって同じようなものだ。阪神間を結ぶ国道には古くからある2号と海寄りを走るバイパス的な43号があるが、流れの速い43号を制限速度40キロ、流れの遅い2号を50キロにしてある。そして43号で移動式オービスを使って速度違反を捕まえる。20キロ以下の違反は捕まえないらしいが、43号で交通の流れを妨げないように心がけたら60キロ以上を出さざるを得ない。それ以下で走ると事故の原因になる。なので、他人に迷惑をかけないように心がけている善良なドライバーはみんな捕まる。交通事故を減らすために取り締まりをするのなら、事故につながる行為をしている人だけを捕まえるべきだろう。歩道を走ったり、右側を走る自転車は本当に危ない。交差点近くの店の前で違法駐車している車は直接的に事故の原因になる。そういう行為はすべて見逃しておいて、普通に安全運転をしているドライバーに難癖をつけて罰金を徴収する。 そういうことは長年運転してきてうんざりするほど理解している。問題なのは、我々市民が公僕である警察に、そんな取り締まりや罰金徴収ということを止めろ、と指示するシステムが存在しない、ということだ。カルロス・ゴーンの逮捕、事情聴取で明るみに出た、世界的に見て特殊な人権侵害の問題でも、警察や検事のやり方に対して我々市民が改善を求めるシステムが存在しない。国会議員に陳情して、法整備を求めるくらいしか方法を思いつかない。これは大きな問題だと思うのだが。
2023.01.30
コメント(0)
看護学校の生徒と話していてわかったのは、マスクによる甚大な被害だ。同級生の顔が覚えられない。マスクをしていると口周辺が隠されている。脳が顔を認識するのに必要な情報が得られないから、脳が特定の他人に関する情報を一元管理することが困難になる。マスクのない顔を覚えている相手ならマスクをした顔を見ても、その人だと認識できるのだが、マスクをした顔しか見ていないとその人のデータベースが脳に作られない。何かの瞬間マスクを外した顔を見ると、「まさかあの顔にこんな口がついているとは予想しなかった」と驚く。 コロナ・ウイルスのせいで社会がマスクを強要している時間が長くなっているから、看護学校の同級生のマスク無しの顔を見ずに過ごしているから同級生の顔が覚えられない。これはたぶん一般大学でも同じだろう。大学生といえば恋愛だ。私の周囲の同年代の人に聞いてみると、大学生の時代に知り合って結婚したというカップルは結婚した人の半数近くだろう。いま、マスクのせいで顔を覚えられない状況が続いている。顔が覚えられないと恋愛に至るきっかけが失われる。好きな人を見つけられない。これは就職した職場でも同じかもしれない。恋愛・結婚は良いことばかりではないが、それで幸せを得られることも多い。 去年生まれた子供の数が激減したのは、コロナ・ウイルスのせいというよりはマスクのせいだ。マスクを強要することはやめた方が良い。
2023.01.24
コメント(0)
看護学校の生徒と話していると、小学校・中学校・高校での勉強を真面目にやってこなかった、という人が大半だ。勉強なんかする必要など無い、と思い込んでいたし、親も友人もその考えを当然のこととしていた。そういう生活を送っていたら、高卒で働くにしても良い待遇の仕事は得られないし、大学に行くとしても勉強を要求されず、卒業しても良い就職は難しい。生活の困窮という事態に陥り、食える資格が手に入り入学も難しくないということで看護学校に入学してくる。看護学校の勉強はかなりハードで、留年・退学者は多い。生活の面でもう後はないと自覚した人は、生まれてはじめて本気で勉強をする。 一方、高校の新卒者はそういう追い詰められた気持ちは無い。高校までと同じように、出席さえ足りていれば卒業させてもらえ、自動的に看護師の資格が取れるだろう、とナメてかかる。進級できないと知って学校側に親と一緒に文句を言いにきたりする。 私の考えでは、小学校から高校までで、勉強なんかする必要がない、勉強なんかしてもしかたがない、と思わせている風潮が良くないと思う。中学でも高校でも全国共通の卒業試験を全教科で行い、これに落ちたら卒業資格はなく、高校や大学への受験資格は与えられない、という制度にすべきだと思う。受験に使わない科目を捨てるという悪しき戦法を排除するために、理科は物理・化学・生物・地学の全科目、社会も全科目を要求すれば良い。私の経験では高校で習ったことに無駄なものは何一つ無い。 一方で、勉強が嫌いな人に適した進路も用意すべきだろう。私には勉強が嫌いな人に適した職業にどんなものがあるかはわからないが、たくさんありそうな気がする。
2023.01.23
コメント(0)
看護学校の生徒と話していたら、国家試験の過去問を解説する授業で担当する教員が説明できず生徒に追求されて泣き出したという事件が起きたという。その問題は計算問題だ。私も国家試験対策の授業をするから、毎年看護師の国家試験問題には目を通している。その計算問題は知っている。 酸素ボンベに満タンに酸素を充填すると患者に吸わせる酸素が何リットル入り圧力計の読みがいくつになる、今その目盛りがいくつになっているのだが、これを毎分何とかリットル患者に吸わせると何時間分あるか?というようなものだ。ボイル・シャルルの法則を使い、あとは比例計算だけで、高校の勉強を真面目にやった人なら普通に解ける。しかし、看護学校の生徒は苦戦する。そして、看護学校を卒業して看護師になり、看護学校の先生になったような人の多くはこういう問題が苦手だ。 看護師の国家試験には毎年計算問題が出題される。それは、計算のできない看護師は患者を殺す危険があるからだと思うのだが、年々計算問題のレベルが低くなっている。最近ではこの酸素ボンベの問題のようなレベルは出題されない。消毒液の原液を希釈する計算くらいの低レベルに落ち着きつつある。たぶん、受験者の大半ができないので採点除外になってしまうからだと思う。 現状に合わせるのもやむを得ないと思うが、高校の卒業資格をもっと厳格にできないだろうか?この酸素ボンベの問題が解けない高校生には高校の卒業証書を出さず、大学や看護学校への受験を認めない、という風にしないと社会が危険になるように思う。理数系の勉強をバカにして理解しようとしない人を知的職業に就けるのはまずい。
2023.01.22
コメント(0)
ミニパネルヒーター トイレ 脱衣所 専用 ポカポカ暖ミニヒート マットホワイト PHT-1731 THREEUP | ヒーター 壁掛け 脱衣所ヒーター 壁掛けヒーター パネルヒーター 電気ヒーター 電気ストーブ 小型 ミニ 洗面所 白 おしゃれ 暖房 冷え 寒さ 対策 あったかグッズ 寒さ対策価格:8600円(税込、送料無料) (2022/12/24時点)楽天で購入 30年ほど前に共同研究のために10ヶ月ロンドンに滞在した。家族を連れて行ったので家を借りて暮らした。ロンドンは東京並に家賃が高いので郊外にぎりぎり家族で暮らせるほどの住宅を選んだ。中産階級の下くらいの階層の人が暮らすような家だったと思うが、家中にセントラルヒーティングの放熱器が設置されていた。廊下も浴室もトイレも暖房が入っていて暖かい。日本でそんな家に暮らしたことがなかったから、その快適さに驚いた。 いま、夜中に1,2度目が覚めるが、それほど尿意がなくてもとりあえずトイレに行くのだが、冬になるとトイレの寒さが辛い。これは身体に悪いように思う。イギリスの家ならそんなことは無いのに日本の家は貧しい。セントラルヒーティングを日本の家に組み込んだら工賃とランニングコストはどのくらいになるのだろう?自衛のためにトイレに暖房器具を入れようと考えた。 もちろん、こういう需要があるのは明らかだからいくつかの製品が出ている。大別すると、人がトイレに入ったらスイッチが入り(自動もあるし人がスイッチを入れるものもある)それから暖房が始まるものと、つけっぱなしにしておくものがある。私は後者の方が快適だろうと考え、燃費の安いこの製品を選んだ。1時間あたりの電気代が8.1円だそうだから、寝るときにスイッチを入れ朝起きたときに切るとして7時間で60円弱だ。月に1800円なら良いだろう。 早速昨夜試してみた。温度調節は最強にしたが、夜中に目覚めてトイレに行ったらほのかに暖かい。昨夜は冷え込みがきつかったがこれで十分だと感じた。セントラルヒーティングには及ばないが、これで快適になった。
2022.12.24
コメント(0)
私の中には浪費家と締まり屋が同居している。好奇心の赴くままに様々な浪費をするが、携帯電話の契約にはケチケチとするし、缶コーヒーやペットボトルの飲み物を買うことは皆無だし、タクシーにも何十年と乗っていない。衣類も最低限しか買っていない。子供の教育費も最小限で済ませた。すべて公立と国立に行ってくれたし塾や予備校もほとんど行っていない。必要があれば私が全科目教えた。 これは当たり前のことで、自分が満足するための出費は人生の目的のようなもので優先順位が高い。その出費を可能にするためには余計な出費は絞る必要がある。缶コーヒーやペットボトルなんてと思うかもしれないが塵も積もれば山となるのだ。これを実感したのがタバコだ。大学を卒業する頃からタバコを吸い始めた。毎日25本くらいは吸っていただろう。長男が生まれた日に禁煙し、毎日タバコ代を貯金した。一年で10万円くらい溜まったので、これで最初のロードレーサーの自転車を買った。 タバコ代は当たり前の出費と感じていた。毎日ペットボトルを買っている人も同じだろう。それをやめただけでかなりの大物が買えることに衝撃を感じた。最初のスポーツカーもそうやって買ったし、チェロを作るための材料も、買わなくてもがまんできるものをすべて切り捨てて買った。タバコやペットボトルを毎日買っても満足感はほとんど得られないが、ロードレーサーの自転車もスポーツカーも巨大な喜びを与えてくれた。 何かを買うか買わないかを決めるとき、それが出費に釣り合う喜びを与えてくれるのか?を考える。必要だと言い張ることも可能だが無くても済むものに無駄な出費をしていることは、そういう目で見るとかなり多い。
2022.12.21
コメント(0)
私にとって乗り物に乗るのは「屋外で一人で」楽しむ遊びだが、これを「屋外で仲間と」楽しむ人もいる。オートバイに乗った人が大勢列をなして走っているのを見ることがあるし、マツダ・ロードスターが大挙して走っていることもある。また、プラモデルを作るのも、私は一人だけでの遊びだが、これもサークルを作って楽しんでいる人もいる。 人それぞれでやりたいようにやれば良いのだが、私はこういう遊びを他人と一緒にやるのは鬱陶しい。学生時代にテニスの合宿に行くのに数台の車を連ねて走ったことがあるが、自分のペースで走れないし信号の切れ目で無理しそうになるし、かなり嫌だった。自転車でもオートバイでも同じことだと思う。また、こういう関連で集まると、持ち物の品評会が始まるのも嫌いだ。以前、ロータス・エリーゼというマニアックなスポーツカーに乗っていたのだが、もし、ロータス・エリーゼのオーナーズクラブなんかに行ったら私の車は最も安いモデルだ。持ってきたエリーゼを比較したり高いモデルを買うように焚きつける人もいるだろう。改造しようとかマフラーを交換しようと干渉してくる人もいるだろう。スポーツカーに馬鹿げた改造をして乗っている人や、オートバイを爆音仕様にする人は、たぶん、そういう仲間にそそのかされたり互いに張り合ったりしてやっているのではないだろうか? プラモデルの場合も、私はたとえば「オスプレイ」のプラモデルを作る場合はあの複雑な機構がどうなっているのか知りたいから作る。だから塗装だの細部の仕上げなど適当だ。仲間に見せようと思ったら余計な手間をかけて綺麗に作ることになりそうで鬱陶しい。 他人の目を意識すると純粋な自分の好奇心よりも、他人に自慢したい、「凄い!」と言わせたい、という気持ちが心のなかで大きくなる。音楽演奏でも「凄い!」と言わせたいという気持ちが自分の中にあることを明確に認める。自分で作ったチェロだよ、有名なファツィオリを持っているよ、コダイの無伴奏ソナタを弾いたことがあるよ、ベートーヴェンの後期の弦楽四重奏は本番で何曲もやったよ、などと自慢したいのではないか?それが上達へのきっかけになっているのは確かなので、良い面もあり、音楽演奏の遊びではやむをえないと思っている。だが、一人遊びで楽しめる、工作や乗り物については遊び事から個人的研究の純粋さが失われそうなので、なるべくつるまないようにしている。
2022.12.18
コメント(0)
全923件 (923件中 51-100件目)