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NHKBS アナザーストーリー 夢の海外旅行が実現した日新型コロナウイルスによって世界は海外を旅する自由を奪われた。しかし過去にも自由に海外を旅することができない時代があった。日本が海外旅行の自由化に踏み切ったのは、敗戦から19年後の1964年。その時、人々は海のかなたにどんな夢を見たのか?初の海外ツアーの参加客、初の海外ツアーを企画した仕掛け人、そして若き日の五木寛之が体験した人生を変える旅とは?自由な旅ができない今こそ考える、本当の旅の魅力とは?「夢の海外旅行が実現した日」 - アナザーストーリーズ 運命の分岐点 - NHK敗戦後初の海外団体旅行は、1964年4月1日発のハワイ旅行でした。エアーはパンナム。女性は着物姿が多く、皆さん盛装でした。参加者は中小企業の経営者やその家族が多く、もちろん新婚さんも。第一銀行が積み立て預金を行っていて、3年で36万円。実際の代金は41万円。4島めぐりの9日間ほどの旅です。大卒の初任給が1万円の時代ですから、ずいぶん高価な旅です。まだ、外貨の持ち出し制限もありひとり500ドルまででした。もちろんレートは、1ドル=360円の固定相場でした。JALパックの添乗員養成の話や、慶応大学を卒業して近ツリに入社した人は大学新聞では趣味を生かした就職先になっていたことなど興味深い話が多かったです。地球の歩き方の創刊話、五木寛之のシベリア鉄道でのソ連、北欧旅行と「さらばモスクワ愚連隊」「青年は荒野をめざす」などは、知っていたのでそうでもなかったです。愛方と見ましたが、私の初めての海外旅行はハネムーンのハワイで、エアーはパンナムでした。費用はふたりで100万円ほど。リゾートでのホテルライフを満喫し、その後毎年のように家族でリゾート地を旅することになりました。ハワイ旅行の影響ですね。もし、伊豆や北海道だったら、会社人間でそうはならなかったかもしれません。子どもたちも旅好きで、海外で仕事をしています。
2021.01.14
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BS世界のドキュメンタリー:女王とクーデターアメリカとイランの埋めがたい対立を生み出したとされる1953年のイランのクーデター。イギリスの情報機関MI6が計画し、CIAによって実行されたこの政変に、エリザベス女王が重要な役割を担ったことを示唆する資料がアメリカ公文書館で機密解除された。イギリスの歴史学者二人がこれらの資料からイランをめぐる知られざる歴史の一端に迫る。原題:THE QUEEN AND THE COUP (イギリス 2020年)「女王とクーデター」 - BS世界のドキュメンタリー - NHK英国王室とMI6の機密は、英国では最も開示が難しいものだそうです。このドキュメンタリーは、米国の開示資料を調査した英国の歴史学者の調査結果のドキュメンタリーです。鍵は、クィーン・エリザベスですが、ネタバレになるのでここまでです。英国も米国も民主主義を重んじる国として知られていますが、自国の利権のためには他国の民主主義を容易に踏みにじって来たことが明らかにされます。でっち上げ情報でモサデク政権を批判したタイムズ紙の投稿などは、フェイクニュースのはしりですね。賄賂で王党派を買収しての反政府破壊活動。パーレビ政権は、取締りと拷問の強権政治でした。利用価値がなくなると、それまで友人と思っていた国からは亡命拒否で、エジプトでさびしく亡くなりました。英国をお手本に、米国は謀略を行ってチリや中米でのクーデターと続きます。昨今の香港をめぐる騒ぎはどうでしょう。米国が裏で動いていることは間違いないですね。資金援助も行っているのでしょう。香港の人たちが、中国を揺さぶる米国のカードだけにされないよう望みます。
2021.01.13
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年末のテレビで、錦糸町のユザワヤで生地を買う男性を紹介していました。パフュームのパンツを作るのだとか。???そのあと、彼がパフュームのダンスパフォーマーだと紹介されていました。ネットで探すと(73) [第3回 Perfumeダンスコンテスト ~魅せよ、武道館!~] 創部門 グランプリ そうでない人ユキジ - YouTube (73) 【クリエイティブ賞受賞】そうでない人ユキジ 第2回 Perfume ダンスコンテスト ~魅せよ、LEVEL3~ 創部門 - YouTube 数万回再生されています。ショーやコンテストに出てなかなか芸達者です。でも、やっぱり本物の方がいいですね。当然のことながら再生回数も100倍です。(73) [Official Music Video] Perfume 「TOKYO GIRL」 - YouTube(75) Perfume 2017 新曲「TOKYO GIRL」!! - YouTube
2021.01.09
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昨年12月に録画した1時間x3回のシリーズを観ました。ミステリーの女王、アガサ・クリスティーの名作をドラマ化した話題作。年老いた名探偵ポワロを演じるのは名優ジョン・マルコヴィッチ。 1933年のイギリス・ロンドン。年老いた名探偵ポワロのもとに事件を予告する挑戦状のような手紙が届く。署名は「A.B.C」。準備ができたらまた連絡すると書かれていた。やがて再び「A.B.C」から届いた手紙には、イニシャル「A」の町の名と3月31日という日付が。そして、その日、その場所で、イニシャル「A」の女性が殺される。連続殺人の始まりだった。ABCのアルファベット順に行われていく犯行。ポワロは犯人を突き止めることができるのか? BSプレミアムで、2021年2月20日(土)より毎週土曜 午後5時台に、アガサ・クリスティー原作『検察側の証人』(前・後編)、『無実はさいなむ』(全3回)を再放送します。 原題: The ABC Murders 制作: 2018年 イギリスアガサ・クリスティー ABC殺人事件 - NHK 愛方と観ましたが、私は以前見たことがあるのでセールスマンが犯人でないことも知っています。愛方は素直に二重人格で犯人と思っていたようです。ポワロが移民であることが強調された内容に反発する意見もあるようですが、話に深みが出て面白かったです。イギリスの食事に関するところは、興味深いですね。毎週放送されていあるデビッド・スーシェ版は、こちらです。(73) Hercule Poirot - The ABC Murders - YouTube (73) Being Poirot - YouTube
2021.01.06
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久しぶりにオンタイムで見ましたが、やはりCMが多いですね。録画してみるべきでした。いちおう録画はしましたが、1回見れば十分でした。ストーリー:事件の発端は、区役所・生活福祉課職員の鎌田(永嶋柊吾)が撲殺された事件。臨時職員ながら誠実な仕事ぶりで上司や同僚からも信頼が厚い鎌田だったが、彼にはもうひとつの顔が。実は業務を離れたところでは経済的弱者、社会的弱者をののしり、家に悪質な張り紙を貼るなどの嫌がらせやSNSでのヘイトスピーチを繰り返していたのだ。事件直前にも、何者かに後をつけられていた鎌田。さらに、犯人とおぼしき人物が「右足をひきずっていた」と聞いた「特命係」の杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)は、怨恨の可能性も視野に入れ、捜査を開始する。同じ頃、右京の前に仁江浜光雄(にえはま・みつお/岸谷五朗)と名乗るフリージャーナリストが現れる。「数々の難事件を解決してきた杉下右京を取材したい」という申し出をにべもなく断る右京。しかし簡単には引き下がらないと宣言した仁江浜は、事件現場にまで現れ、右京に“少年犯罪”と“正義”に関しての議論を持ちかける。ほどなくして、鎌田は過去に連続暴行事件を起こし、少年院に入っていたことが明らかになる。連続暴行事件の被害者の中には、事件で右足に大怪我を負ったという瀬川利光(趙珉和)の名が。容疑者の最有力に浮上する瀬川だったが、その矢先に、伊丹憲一(川原和久)、芹沢慶二(山中崇史)の目の前でまさかの事態が発生する。仁江浜の手によって、世に次々と暴かれていく鎌田の過去や瀬川との関わり。さらに、次なる殺人が起き、その被害者にもまたある秘密が…。やがて、仁江浜の真の目的が明らかになり、そこには右京が深く関わっていたことがわかる。 メインゲストの岸谷は、シリーズ初の劇場版作品として2008年に公開された『相棒 -劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン』に友情出演していたが、テレビシリーズに出演するのは今回が初めて。巧妙に散りばめられたせりふや断片的なシーンが、ラストの20分の岸谷の熱演によって集約され、私たちに驚きと感動をもたらす。(オリコンニュース)コロナで大掛かりな撮影ができなかったのか地味な物語設定でしたが、ゲストに岸谷五朗を迎えてなかなか見せてくれました。命の選択は、もう少しぎりぎりの設定でもよかったのではと思いました。あまりにもわかりやすい選択でした。少年犯罪は年々減少しており、凶暴犯罪も少なくなっているのに、マスコミがセンセーショナルに報道して煽っているとツボを押さえていました。ただ更生のフォローアップは必要ですね。刑事がダメでも民事で責任追及できる道を拡げてほしいですね。と言っても、たいていは親の方も火の車なのでしょうが。それでも被害者が何らかの形で司法プロセスに参加できるようにしてほしいです。もちろん、希望すればの話ですが。視聴率も16.1%と高かったです。水谷豊「相棒 元日SP」ゲスト岸谷五朗16・1% | 朝日新聞デジタル&M(アンド・エム) (asahi.com)その直前に見たNHKのジオジャパン・・・が、昨年の番組の焼き直しだったので当然ですね。
2021.01.02
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NHKBSの世界のドキュメンタリーです。透明感のある北欧でのマネーロンダリングと言う事で、興味を持ってみました。「“汚い銀行”の闇-スウェーデン-」リークされた資料を手がかりに、スウェーデンの大手銀行スウエドバンクを巡る国際的なマネーロンダリングの闇に迫った調査報道番組。国際エミー賞ノミネート作品。 リークされた資料を手がかりに、スウェーデン公共放送SVTがスウェーデンの大手銀行スウエドバンクを巡る国際的なマネーロンダリングの闇に迫った調査報道番組。取材陣はロンドン、ワシントン、モスクワへと渡り、粘り強い取材を続けた。その結果スウエドバンクが約10年間資金洗浄の舞台となっていたことを突き止め、パナマ文書との関連も次々と浮かび上がった。原題:DIRTY BANKING(スウェーデン 2019年)(番組HP)こんな背景があるようです。ダンスケ銀行とスウェドバンクの資金洗浄疑惑バルト3国の銀行システムは、北欧系の外国銀行に席巻されてきた。銀行の総資産に占めるその比率は、エストニアとリトアニアでは5分の4程度、ラトビアでは3分の2程度に達する。冷戦崩壊後、バルト3国は成長のフロンティアであると考えられ、デンマークのダンスケ銀行、スウェーデンのスウェドバンク、SEB、フィンランドのノルデア銀行、ノルウェーのDNBなどが、バルト3国に続々と進出していった。また、そこで実際に、高い収益を挙げたのである。バルト3国はロシアと欧州連合(EU)の金融面での懸け橋と位置付けられてきたが、実際には、ロシア人が関与する資金洗浄(マネーロンダリング)の温床となっていたのである。スウェドバンクのビギット・ボネセンCEO(最高経営責任者)は4月28日、資金洗浄疑惑への対応で株主の信頼を失い解任された。4月5日には、同行のラーシュ・イダーマーク会長も退社した。その疑惑は、スウェーデン公共放送などが報じたもので、スウェドバンクがそのエストニア事業を通じて、非居住者(ロシア人)との間で、10年間にわたってリスクの高い資金、1,350億ユーロ分の取引に関与したことだ。この資金洗浄疑惑を巡り、米ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)も調査を開始している。北欧の銀行に史上最大級の資金洗浄疑惑|2019年 | 木内登英のGlobal Economy & Policy Insight | 野村総合研究所(NRI) スウェドバンク、資金洗浄対策の不備認める 複数の米当局が調査 | Reuters スウェーデンのテレビ局SVTは、スウェドバンクが2010─2016年にエストニア支店を通じて、ハイリスクの非居住顧客に関連した、年間最大200億ユーロ相当の取引を処理したと報じた。顧客は主にロシア人だったという。 45分間の番組は、リークされた資料を手にすることから始まります。これまで3回ほど報道しており、その総集編と言った感じです。送金先の会社があるロンドンを取材すると、法律事務所だったり、一か所に40社の住所が登録されている「会社工場」だったりします。マネーロンダリングというと、ケイマン諸島などのタックスヘブンを思い浮かべますが、たった13ポンドで会社が登記できるイギリスも関与しているというのが興味深かったです。イギリスに住所があると言う事が、信用度を高めるということです。資金洗浄の資金の出所になったロシアの事件についても取材していました。こちらはマフィアと権力がらみの不正を暴いた弁護士や不正を行ったとみられる関係者が不慮の死を遂げているので、関係者の口は一様に重いです。スウェーデンではすでに過去最高の40億クローナ(約480億円)の罰金を科されているそうですが、金融当局に嘘の報告をした米国からは、まだ処分が出ていないそうです。目先の利益追求に走って、大きなものを失ってしまいました。SVTはスウェーデンの公共放送ですが、なかなかやるなと感じました。
2020.12.05
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フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿科学は、人間に夢を見せる一方で、ときに残酷な結果をつきつける。 理想の人間を作ろうとした青年フランケンシュタインが、怪物を生み出してしまったように― 輝かしい科学の歴史の陰には、残酷な実験や非人道的な研究、不正が数多くあった。 そんな闇に埋もれた事件に光を当て、「科学」「歴史」「倫理」に迫るシリーズ。(HP)先々週から新シリーズが始まって、1回目はノーベルでした。よく知るエピソードで復習と言った感じでした。2回目は、「ナチスとアスペルガーの子どもたち」です。アスペルガー症候群の名前の由来となったオーストリアの小児科医ハンス・アスペルガー。知的障害を伴うとされてきた自閉症の概念を塗り変えたアスペルガーは、これまで、第二次大戦下ナチスが行った「障害児安楽死作戦」から子どもたちを守った「良心の医師」とされてきた。しかし近年の研究で、彼には全く別の「もうひとつの顔」があったことが明らかになってきた。はたして…発達障害で有名なアスペルガー症候群を、発見したオーストリアの医学者です。今その病気は、自閉症スペクトラム障害と呼ばれています。番組では、ナチスの優生思想に共鳴して治療不能と診断して、子どもたちを40人以上も安楽死施設に送った経緯が描かれていました。近年、彼が書いたカルテなどが見つかり、そのことが裏付けられました。戦後は沈黙してその罪を問われることなく、名誉ある地位に上り詰めたことも。そして死後、イギリス人医師によってその仕事が評価され、アスペルガー症候群と命名されたこともです。皮肉なことに、注目されたがゆえに過去の所業が明るみに出てしまいました。印象的だったのは、精神医学では客観的な基準がなく、当時の社会環境によって病気や障害が定義づけられると番組で専門家が述べていたことです。ひと昔前は、ノイローゼでしたが、今はうつ病です。そして、猟奇的事件の犯人は、なぜか発達障害です。アスペルガーの患者だった幼い姉妹のうち、姉は大学をでて教授に、妹は3歳で安楽死施設へと紹介されていました。社会の病理が、個人の精神病のせいに帰着されるような風潮に注意したいと思います。余談ながら、犠牲になった800人近くの子供たちの慰霊碑に感銘を受けました。ひとりひとり名前が刻まれています。1990年代にはユダヤ人の大量虐殺はなかった、嘘だとネオナチが叫び始めました。南京事件や朝鮮人虐殺を否定する右翼みたいな現象が敗戦国で起こりました。ちょっと立派な石碑は、そんなデマを打ち消すように重々しかったです。
2020.12.04
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YouTubeで、Eテレの番組を見つけました。お好きな人はどうぞ。
2020.11.29
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番組では、元自衛官・寺尾克美さん(90)、8分54秒の演説をフルで録音した元ラジオ局記者・三木明博(72)さんに続いて、三島が自分の行動をもみ消されないようにあらかじめ呼んでおいたふたりの記者のうちの一人である元サンデー毎日記者の徳岡孝夫さん(89)に焦点を当てます。なお、もうひとりはNHKの記者ですが、すでに亡くなっています。関係者が高齢だったり亡くなっていたりで、まさにタイムリミットな番組でした。徳岡さんは、三島の思いが詰まった手紙と「檄文」を受け取ります。彼の真意をそのまま世間に伝えなければと思った徳岡さん。隠匿されてはならないと、その手紙を靴下の中に隠して持ち帰り、翌週、その全てを雑誌に掲載。三島との約束を果たします。当時の三島に、“ある一言”を呼びかけたかったと今でも悔いる徳岡さん。その思いも伺いました。(HP)と、放送しながら檄の全文は、なぜかスルーでした。三島由紀夫「檄文」全文 | 文系の雑学・豆知識 (culturebeanz.com)放送されたのはこの一節です。こんなテロップも流れました。檄のエッセンスなのでしょうが、自衛隊の見方や憲法改正についても述べているので、全文を音源とともに放送してほしかったです。番組の最後はこんな風に締めくくられています。松嶋菜々子さんが最後に語るのは、三島由紀夫のエッセイの一文だそうです。三島が死んでから今年で50年たちますが、「ああ、わかったという人」はもはやいないでしょう。1925年(大正元年)生まれの三島は、戦後も皇国少年、軍国少年のまま、サムライにあこがれて生きてきたのでしょう。天皇の人間宣言を批判した三島には、神とはほど遠い平成と令和の天皇はどう映っているでしょう。国体なる言葉も今は死語です。三島の再来と言われた作家の平野啓一郎が、仮病で徴兵拒否と語っていたのが印象的でした。
2020.11.28
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11月25日は、三島由紀夫が市谷で自衛隊員に決起を呼び掛けて自決した日から50年目にあたります。そのせいか、NHKが三島に関する番組を何本か放送していました。土曜日の朝は、あの人に会いたいでインタビューを、夜はNHKスペシャルです。「三島由紀夫 50年目の“青年論”」没後50年となる作家・三島由紀夫。『命売ります』のヒットなど、今も世代を超えて注目を集めている。その生きざまからは、「天才作家」という一面に加え、劣等感や嫉妬など「弱い人間」としての一面も。同級生が語る幼い頃の姿、美輪明宏さんが語る素顔、ノーベル賞をめぐる知られざる確執、そして、晩年の東大全共闘との対話で語った一言など…三島を身近に見てきた人たちの証言から知られざる素顔に迫る。 青年論と言われてもという感じで、美化しているような演出で共感できませんでした。WEBでも特集しています。WEB特集 50年後の若者へ 三島由紀夫の青年論 | NHKニュース やっぱり、再放送していたアナザーストーリーズ 「三島由紀夫 最後の叫び」(2019年)が、多面的に描かれていてよかったです。■三島由紀夫が逝って49年目の秋を迎える。■24歳で書いた長編小説「仮面の告白」で文壇の話題をかっ浚い、「金閣寺」など名作を量産して30代でノーベル文学賞候補に。また、長嶋茂雄や三船敏郎を抑え“ダンディNo1”に選ばれた時代のスーパースタアが、なぜ45歳で自決を?■1970年11月、カレは友人に別れの手紙を書き、息子の学校の校長に挨拶し、遺影を撮り、遺作「豊穣の海」の原稿に『完』と書き入れ、着々と「死」へと向かっていった。■大正14年生まれのカレは、混沌、敗戦、復興、退廃…と昭和そのものを生きた。戦場に赴けなったカレが、必死で「生きてる実感」を得たいと格闘した45年の総決算―。■その事件の現場に立ち会った自衛官、ラジオマン、週刊誌記者らの証言。そして、デビュー時“三島由紀夫の再来”と言われた芥川賞作家・平野啓一郎さんと共に思索する。(番組プロデューサー 合津直枝)この事件が起きた時は中学生でした。変な制服、決起をうながした自衛隊員から反発されヤジられる姿、憲法を否定して改憲を主張、天皇崇拝、ボディビル・・・。三島由紀夫は、狂った右翼作家として記憶されました。作品を読んだこともなく、何となく読むに値しない作家として心に残りました。続けます。
2020.11.26
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40歳のひきこもりをテーマにしたドラマ仕立てのNHKスペシャルです。「ドラマ こもりびと」10年以上ひきこもり生活を送る倉田雅夫(松山ケンイチ)。重いストレスを抱え働けなくなったことがきっかけだった。厳格な父・一夫(武田鉄矢)は元教師。地元でも尊敬を集める存在だが、雅夫の存在を世間から隠し、立ち直らせることも諦めていた。しかし、自らの余命宣告を機に、最後にもう一度息子と向き合うことに。一方の雅夫は、閉ざされた部屋の中で人知れず、ひきこもりから抜け出す道を必死で探っていた― 出演:松山ケンイチ / 北香那 迫田孝也 根岸季衣 / 武田鉄矢 ほか作:羽原大介 音楽:上野耕路 挿入歌:ザ・ブルーハーツ 松山ケンイチさんのコメント: ひきこもりの特性上関係のない人達が作り上げた像がそのまま認識されているような気がします。切り捨てても良い存在。自分達には関係の無い人種。でももし、ひきこもりの人がいなかったら誰が思いやりや優しさよりも効率 ばかり求める社会にNOと言えるのかなと少しだけですが当事者に触れてみて 感じました。ステレオタイプのひきこもりからこの作品を通して少しでも その印象が変化していく事に期待していますし、各々の捨ててしまったもの、 忘れてしまったものを振り返る機会になって頂けたらと思っています。(HP)実話をもとにしたドラマで、ひきこもりの息子が松山ケンイチ、元教師で頑固で体面を気にする父親を武田鉄矢が演じていました。父が望む国立大学を落ちて卒業後も非正規社員。兄は海外出張するような優秀な正社員。非正規ながらファミレスの店長を務めたものの、ストレスからうつになって退社、ひきこもりです。社会人も経験しているので、それなりに何とかしなければという葛藤もあるようです。母が亡くなり、生活は父に面倒を見てもらっています。一日部屋にこもってマンガやゲーム、そして「カチナシ(価値無し)」のハンドルネームでツィッターです。パンク先生のHNでスマホを覚えて会話する親は、息子に「ガンバレ」を連発です。正体がばれてひと悶着。競争社会で一定の条件と素質が重なってひきこもるというのが、理解できるような気がします。ひきこもれるのは、それなりに家が豊か(親の資産と家)でないと難しいですね。ただ頑張れと言うだけでは、やはりひきこもりを脱出させることはできないですね。やはり、自分の生き方が認められるような社会でないと、ひきこもりからは抜け出せないような気がします。劇中には、元ひきこもりだった人が抜け出したきっかけを話すシーンがありますが、これは役者でなく当事者の生の声だそうです。行政のひきこもり支援対象が、39歳までというのもドラマで語られます。老人のひきこもりどころか40歳以上は、対象外です。最後に、父の死を契機に立ち直りの兆しが見えるというのが結末ですが、自分のやりたいことを見つけるというのもどうかと思いました。大した目的もなく生きてきて、人生にそんな大それた意味があるなんて思わない私からすると、ここにきて自分探しを強調するのはどうかと思いました。ただ、働いて食べて生きていればそれでいいのです。ドラマに出てくる郵便局での深夜の仕分け作業なんてのも、悪くないですね。
2020.11.25
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3連休と言っても毎日が日曜日の身なので、無関係です。ただ人出は避けたいし、天気もいまいちなので、録り溜めていたビデオを見ました。衝撃の実話をドラマ化。わずか13歳で家出をし、その後、山奥の洞窟に隠れ住み、43年後に発見された男の人生を描く。自力でイノシシを狩ることを覚えた少年は、成長とともに山菜やランを売って金を稼ぐ知恵を身につけ、ホームレスから文字を学び、50歳を過ぎて初恋を経験する。壮絶な人生にもかかわらず、どこかほほ笑ましくてどこか泣ける男の心温まる物語。あらすじ:第1話 親の虐待に耐えかねた加山一馬(13)は、家出をし、愛犬のシロとともに山奥の洞窟に隠れ住む。ヘビや木の実で食いつなぎ、自力でイノシシを狩ることを覚え、たくましく生き抜く。だが、助け合いながら生きてきたシロの死によって、住み慣れた洞窟を後にする。そして数年後…。 第2話 山奥の洞窟を転々とする加山一馬は、親切な農家の夫婦と出会うが、人間が怖くて、その愛情を受け入れられない。ある日、一馬は花の商人と知り合い、山に自生するランを売って金を稼ぐことを覚える。ようやく人を信じられるようになった一馬だったが、実は男にだまされていることを知ってしまう。 第3話 平成15年、加山一馬はとある川べりで魚を釣って暮らしていた。ホームレスから文字を習い、ストリップにも出かけた。ある日、一馬は酔っ払いにからまれる女性を助ける。50歳過ぎにしての初恋だった。だが、漁業組合から魚釣りを禁じられてしまう。生活の糧を奪われた一馬は…。 最終話 裁判で執行猶予の判決を受けた加山一馬は、障害者支援施設に雇われる。だが、派遣された工事現場での扱いに嫌気がさし、脱走を繰り返す。そのたびごとに施設の女性職員・軽部が後を追い、引き戻してくれた。軽部の献身によって次第に心を開いてゆく一馬。やがて施設で働き始めた一馬は、施設内にブルーベリー畑を作ると言い出し、皆を驚かせる。 キャスト加山一馬=中年時代(リリー・フランキー) 加山一馬=青年時代(中村蒼) 加山一馬=少年時代(富田海人) 砂川義夫(井上順) 砂川雅代(木内みどり) 宅間剛(浅利陽介) 白石真佐子(坂井真紀) 軽部久美(尾野真千子) 丹波惣一郎(小野武彦) 桃園幸作(生瀬勝久) (HP)最後に、ブルーベリー畑でのご本人の写真がちらりと映し出されます。つらい人生ですが、時々にやさしい人に出会えて、助けられて良かったです。生活保護だけでは解決しませんね。ヘビ、カエル、カタツムリ、セミ、イノシシ、ウサギなどは私も食べたことがあります。知識は13歳の家出で止まったまま、文字はすっかり忘れてしまって読み書きができません。ドラマは、リリーフランキー主演でのほほんとした感じで、取り調べる刑事が生瀬勝久で少しコメディータッチに見えます。どうしても「トリック」とダブってしまいます。リリーフランキーのストリップを見に行ったシーンは、熱演でした。本人へのインタビュー記事:13歳から43年間野宿していた「洞窟オジさん」はかつての住処でナニを食べていたのか?【極限メシ】 - メシ通 | ホットペッパーグルメ (hotpepper.jp)
2020.11.23
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あまり見ない番組ですが、プロフェッショナルとしての田中みな実がどう撮られているのか興味があったので見てみました。半年間の密着番組で、とても面白かったです。アナウンサー、モデル、俳優…田中みな実は、何者なのかプロフェッショナル 仕事の流儀*デンタルフロスを使うシーンもあります。 写真集は発行部数60万部超の大ヒット。愛用するコスメや服がバカ売れする田中みな実(33)に密着。アナウンサー、モデル、俳優…彼女は何者なのか。取材初日、「私は何のプロフェッショナルでもないから」と言い放った田中がカメラに見せたのは、正直で、面倒で、人間臭い姿。仕事に120%の力を注ぎながらも「この仕事に固執していない。いつでも辞める覚悟がある」と語った田中の真意は…?33歳の素顔を捉えた。https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/trailer.html?i=26041局アナをやめればただの人。可愛さも美しさも一時のもの。27歳で退社して、落ち目の3年間。でもアンアンの美乳特集で覚悟を決めて、ブレイク。女はやっぱり裸?さりげなくそれにさわりつつ、それだけでない彼女の実像と魅力を引き出したのが、フリーの女性デレクター平山菜々子。平山Dが田中みな実さんに投げた質問、「田中さんは、テレビに出てる田中みな実の事を、好きですか?」。見事に、田中みな実を裸にしちゃいました。NHKのネットでも見れますが、再放送は11月3日*月曜深夜です。(参考)田中みな実『プロフェッショナル』で“面倒くさい女”全開で好感度上昇…渡部建との“因縁”https://biz-journal.jp/2020/10/post_187586.htmlPS:TBSの朝の情報番組のMCをやりたかったそうです。夢かなわず退社でした。 同じ大学同じテニスサークルの先輩の小川彩佳さんは、今ニュース23のMCです。彼女は、テレ朝サンデープロジェクトで田原総一朗に鍛えられました。めぐりあわせというのもあるのでしょうね。
2020.10.28
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世界は私たちを忘れた~追いつめられるシリア難民~レバノンに避難した120万から150万のシリア難民がコロナ禍で窮地に追い込まれている。売春や臓器売買が広がっていたが、3月15日の非常事態宣言後、差別が拡大。難民キャンプへの襲撃事件が起こり、自殺者も現れた。深刻なのが女性と子供たちへの抑圧だ。家庭内暴力、児童労働が増えている。8月、ベイルートの爆発事件後、拡大する感染に国際機関は支援を訴えている。8か月間、シリア難民たちの姿を追ったこん身のルポ。(HP)https://www.dailymotion.com/video/x7x1se9 9年前に始まり今なお続くシリアの内戦。 これまでに38万人以上が亡くなり660万人が難民となった。 シリアの隣国レバノン。 ここに逃れてきたシリア難民は推定120万人から150万人に上る。 今年1月に難民キャンプで出会ったエルハーム11歳。 彼女には1つ年上の兄がいたが、家の前で何者かに連れ去られた。 ゴミ捨て場に放置された兄の遺体が写っていたフェイスブックの投稿写真で兄の行方が分かった。 おなかには縫われたような痕があり臓器を抜き取られたと考えられている。 近年レバノンでは経済が悪化しシリア難民の子どもを狙った誘拐事件が起きている。 新型コロナウイルスの感染拡大。 外出の自粛を求められ難民もレバノン人も仕事に出ることができない。 追い詰められるシリアからの難民たち。シリア難民の治療に当たってきた精神科医・アブデルサテルは、男性が抱え込むストレスが家族関係に大きな影響を与えていると指摘する。 コロナ禍で広がるストレスの連鎖。 国連機関の調査では、シリア難民女性の6割以上が家庭などで暴力にさらされてるという。 今。 コロナの感染拡大とともに世界で急増するドメスティックバイオレンス。 それは、とりわけ難民家庭の中で深刻になっていた。 8か月に及ぶ取材の中で1人の難民がこう語った。 「世界は僕らのことを忘れている」と。大竹しのぶの語りで、シリア難民の深刻な状況を伝えます。国際機関や民間団体の援助も限界に達し、そこにコロナ禍がのしかかります。NHK職員のルポで、密着して撮った難民の様子が映し出されます。焼身自殺の映像もありました。臓器売買も横行し、腎臓が14~20万円です。何とかならないものかと思って、見入ってしまいました。日本にも400人ほどシリア人が住み、現在6人が難民申請中だそうです。何とか10万人くらい難民として受け入れられないものなのでしょうか。米国から武器を買ってその下請けになるよりも、よほど世界平和に貢献するのではないでしょうか。緒方貞子さんが生きていたらと、思ってしまいました。
2020.10.26
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エール「戦場の歌」は、印象的だったのでしょう。17日の天声人語も取り上げています。「芸術家や文学者、マスコミの戦争協力は何度も反芻せねばならないテーマだ。」その通りですね。朝日新聞は先の戦争で、大本営の発表をたれ流し戦争をあおった新聞ですから、そのことを忘れずに紙面を作ってほしいですね。同社の社員だった故むのたけじにすれば、戦後の紙面でもまだ不十分だそうです。もっとも、残念ながら一部ですがそんな反省もなく好戦的なマスコミも存在します。今朝は、フジテレビで御用コメンテーターの橋下が、「総合的、俯瞰的」では、不明確で説明責任を果たしていないと形だけですが述べていました。でも、そのあと自衛権があるのだから軍事研究は行うべきだと積極発言です。軍事研究に慎重姿勢の学術会議は、目障りなのでしょう。アベが積極的平和主義なら、橋下は自衛戦争のための軍事研究です。自衛のためならどんどん戦争をやれと言わんばかりです。我が国は紛争解決の手段として武力行使をやめたはずです。武力による防衛よりも、国際機関を誘致したり、移民や難民を積極的に受け入れたり、文化交流を盛んにしたりと他国から攻められない努力に傾注すべきでしょう。その方が高価な武器を買わされるよりも、はるかに安くつき安全です。自衛隊員も死傷しなくて済みます。もっとも、それでは日米の軍需産業や右翼政治家は困るでしょうが。PS:先週、テレビで学術会議に関してデマをふりまいていた甘利は、こっそり自分のブログを訂正です。今日は、人のよさそうな小野寺五典が出演して、軍事研究をよろしくと泣き落としでした。
2020.10.18
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朝ドラエール10月12日の第18週「戦場の歌」は、主人公の古山裕一が最も無謀な作戦と言われ多くの死者を出したインパール作戦が行われたビルマ慰問の回でした。映画などの戦場場面に比べると物足りないものがないわけではないですが、朝ドラでは珍しい緊迫感のある戦場描写で、主人公の喪失感を演じた窪田正孝の演技も素晴らしかったです。この種の描写に関しては悲惨な戦争の場面は見たくないとの声が、高齢者からNHKに来るそうですが、戦後生まれがほとんどの令和の日本です。インパクトのある映像は意味があると思いました。それにしても侵略戦争に狩り出されて、あっけなく亡くなる様子はあわれです。演出の意図については、東洋経済が取り上げています。朝ドラ「エール」凄惨な戦地の描写に透ける覚悟天才作曲家・古関裕而を描く為に逃げられないhttps://toyokeizai.net/articles/-/380746 「これまでの朝ドラでは描かれなかった、朝から気が重くなるような戦場のシーンがたくさん出てきますが、こういう経験を経たからこそ、裕一の戦後の生き方が決まる大事な週だと思っています。週の最後に戦後パートの重要な人物であります池田(菊田一夫をモデルにした劇作家)が登場するということで、戦後の部分にも期待していただける回になったと思っています」(土屋プロデューサー)「朝ドラでは普段は省略してしまう戦争の描写は、裕一を描くうえで、避けられないと思い、若干の覚悟をもって撮りました。ここまでの戦争描写は夜のドラマであれば問題はないですが、朝の食卓に届けることへの若干の迷いというか躊躇があるのは確かです。ただ、戦争描写――裕一の自我の喪失――信じていたもののすべてが崩壊していく描写はこのドラマに重要と考えました。コロナ禍前に台本を書き終えていましたが、コロナ禍で撮影が2カ月半、休止となり、その間に書き直し、それは当初考えていた描写よりもいっそう鮮烈になっています」(吉田デレクター)「古関さんが慰問されて現状を見ている事実を引きずっていくからこそ『長崎の鐘』や『オリンピック・マーチ』が生まれるわけですから、慰問先で見たであろうものを想像して描きました。それが真実かそうでないかと問われれば、正確にいえば、真実は果たしてなんなのかという話になって、『真実はない』と定義づけてしまうと、いまの質問は答えようがなくなってしまいますが、僕の中で彼の本やインタビューを読んだときに、明らかに、『長崎の鐘』などには平和への祈りが込められていると思いました。なぜ彼がその曲を大事にしたかというとやっぱりそれは戦争の経験があったからだと。戦争の経験が楽しい経験であるわけはなく、無常さを感じたのではないかと思います。これが古関裕而さんの真実かどうかはわからないですが、僕はそう思った。ですからこうやらなきゃいけないと思いました」(吉田デレクター)余談ながら、今どきの歌手の主題歌よりも、毎回古関裕而の曲を流してほしいです。
2020.10.18
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【人生100年時代の応援歌】いよいよクライマックスへ! プレミアムドラマ すぐ死ぬんだから 予告https://www.youtube.com/watch?v=F5IZsmOSBEY見た目にこだわる78歳のハナ。若く見せる努力を重ね、気合を入れて老いを遠ざけ生きている。 そんな彼女に思わぬ人生の変転が待ち受けていた!荒波に溺れ、乗り越え、再び歩き出すハナをハラハラ、やがて晴れ晴れ描きます。 【原作】内館牧子「すぐ死ぬんだから」 【脚本】長田育恵 【音楽】安川午朗https://www.nhk.jp/p/ts/MKQG8VMRZ3/就活ドラマと言うのだそうです。内館牧子のペーソスのきいたコメディーです。年をとったなあと思った三田佳子の実年齢はドラマと同じ78歳。実の娘を演じる太った松下由樹、嫁の安藤玉恵。三人三様の女性像です。同級生は、高田敏江(85歳)、日色ともゑ(79歳)、小松政夫(78歳)ふた昔前のヒロインですが、年をとってもそれなりに役があるのは人徳でしょうか。クレジットを見なければ、女優さん二人には気づきませんでした。こちらの田中哲司は、ディア・ペイシェントとは別人の役柄です。コロナによる放送延期で、同じ期間の金曜日と日曜日に続いて見ると変な感じですね。緊急取調室がなかったのでよかったです。PS:これまでのパターンだと数か月後に地上波で再放送でしょう。
2020.09.22
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9月後半になって、連続ドラマが一区切りです。7月から10回続いたモンスター・ペイシェントを描いたミステリードラマでした。「医療はサービス業」という理念で経営される病院。クレーマー患者たちに悩む女性医師が、同僚医師たちとともに、患者と真摯(しんし)に向き合い寄り添おうと努力する中で、人と人との絆を見つけ出してゆく物語。 【原作】南杏子(「ディア・ペイシェント」) 【脚本】荒井修子 【音楽】兼松衆 【主題歌】宮本浩次「P.S. I love you」https://www.nhk.jp/p/ts/G56K1GKVMK/ 介護退職でギリギリの生活を送るモンスターペイシェント座間敦司を演じる田中哲司の怪演が印象的でした。座間に追いつめられる真野千晶=貫地谷しほりが痛々しかったです。それにしても、ドクターXとは違う開業医の過酷な現状は何とかならないのかと思わせるドラマでした。当地でも若い女性の勤務医が過労死に追い込まれています。最後に、一連の謎が解き明かされて、ハッピーエンドとは言えませんがかすかな希望が。宮本浩次 - P.S. I love youhttps://www.youtube.com/watch?v=5x1vGm4hVCQ
2020.09.22
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2010年4月に放送されたものの再放送です。10年たって初めて見ましたが、面白かったです。ストーリー平城京遷都1300年にあたる2010年、大阪放送局では「聖徳太子」「大化改新」につづく古代史ドラマ第3弾「大仏開眼」を制作します。 8世紀、大仏建立を巨大エポックとするこの時代、大陸に派遣された遣唐使が伝えた思想と価値観は天平文化として華麗に花開き、「日本」という国家のかたちが出来上がりつつありました。しかしその裏では天皇を支える貴族間の政争、また税と飢餓に苦しむ民の姿がありました。混沌としたエネルギーに溢れたこの時代に、人々はどのような国を作り、また何のために巨大な盧舎那仏を作ろうとしていたのでしょうか。 ドラマでは唐から帰国して理想の国づくりに向かって思い、悩み、そして突き進んだ天才・吉備真備、大仏建立を命じた父・聖武帝の背中を見つめ続けてきた阿倍内親王(後の孝謙天皇)、そして二人の最大のライバルとして権勢を競い合った藤原仲麻呂の三人を軸にすえ、そこに生きた人々が繰り広げた愛と憎しみ、野望と挫折の人間模様をダイナミックに描き、日本人とは何かを問いかけます。前編 唐でたぐいまれな学才を認められた遣唐使・吉備真備(吉岡秀隆)は、天平6年、17年ぶりに日本に帰国。平城京の宮中の席で、阿倍内親王(石原さとみ)と出会い、教育係に抜てきされる。737年、日本中を襲った天然痘で、それまで政治に大きな影響を及ぼしていた藤原の四兄弟が病死。藤原による反乱を恐れた聖武天皇(國村隼)は東国へ行幸し、その途中の寺で見た盧舎那仏に魅(み)せられる。 後編 聖武天皇(國村隼)は大仏造立への思いを募らせるが、吉備真備(吉岡秀隆)は国の疲弊を理由に反対する。一方、律令国家の復権をもくろむ藤原仲麻呂(髙橋克典)は、光明皇后(浅野温子)に取り入って絶大な権力を握り、真備を唐に追放する。平城京では、孝謙天皇(石原さとみ)が即位し、9年の歳月をかけて造られた大仏の開眼法要が行われる。翌年、真備は唐から奇跡の生還を果たす。764年、仲麻呂追討の火の手が上がる。 (MHK HP)数分しか映りませんでしたが、テレビドラマにしては立派なセットです。さすがNHKです。名前しか知らない人たちのドラマですが、権力争いに翻弄される天皇、それを補佐する吉備真備と興味深かったです。8世紀の日本の人口はたったの500万人。小国だったのですね、コロナならぬ天然痘の流行も出てきます。生臭坊主の玄昉役は、市川亀治郎(当時)でした。草刈正雄や宮下順子、江波杏子も出ていますが、行基役の笈田ヨシがよかったです。聖武天皇役の國村隼も好演でした。天皇役は難しいですね。こちらは、行基です。冒頭、唐から律令を導入して30年になるがいまだ美しい国ならないと嘆く藤原仲麻呂に対して、唐は100年かかりましたと答える真備。終盤、理想に燃えていても権力を握ると私物化して腐敗してしまうと嘆く真備。財政難なのに大仏建立~筋を通すことと人の気持ちとの葛藤。など、国家私物化のアベ政権が終わった今見ると興味深いです。政権中枢が相次いで亡くなった天然痘は、やはりこわい病気だったのですね。脚本は池端俊作で、当時は忖度しなくてもよかったのでしょう。PS:帚木蓬生の国銅を再読したくなります。
2020.09.19
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「検事・佐方〜恨みを刻む〜」あらすじ 米崎地検の公判担当検事・佐方貞人(上川隆也)は、ある事件の調書を読んで疑問を抱いた。それは旅館従業員・室田公子(乙葉)が逮捕された事件で、公子が覚せい剤を使用しているところを幼なじみの武宮美貴(内田慈)が目撃し、容疑が発覚。その後の家宅捜索で証拠物が見つかり、現行犯逮捕されたという経緯だった。しかし、佐方は美貴の目撃証言に違和感を覚えたのだ。美貴は小学校に通う娘を迎えに行った際、駐車場で公子の現場を見た、と証言していたのだが、実はその日、小学校は前日の運動会の振替で休みだったのだ。同じ日、佐方は行きつけの定食店を訪れた際、学校帰りの子どもたちの声が聞こえなかったことを、確かに覚えていたのだ。公子は過去に2度逮捕歴があり、その際は素直に容疑を認めていたが、今回は頑なに容疑を否認しており、接見した佐方にも自分は無実だと訴える。そんな中、米崎地検に差出人不明の封書が届く。中には「室田公子の証拠は捏造(ねつぞう)だ」と書かれた1枚の手紙が。いったい誰が告発状を送ったのだろうか。 補充捜査を始めた佐方は、公子を逮捕した米崎西署の生活安全課係長・鴻城伸明(原田龍二)が、美貴の経営するスナックに出入りしていることを知る。その矢先、警察との関係悪化を嫌う次席検事・本橋信次郎(松尾貴史)が、捜査をやめるよう佐方に圧力をかけてくる。(ザテレビジョン)2015年からテレビ朝日が放送している佐方貞人シリーズの第5作目です。「罪をまっとうに裁かせる」がポリシーで、信念を貫くブレない男を上川隆也が演じます。結末も納得できるもので、すとんと胸に落ちるのがいいです。今回は、警察の違法捜査がテーマでした。しっかりした原作を、いい役者さんが演じている見ごたえのあるドラマでした。遺留捜査のすこしコミカルな役、西園寺の名推理の実直な執事役と並ぶ役柄で、楽しみです。
2020.09.13
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NHKEテレで見ました。アンネ・フランクがナチスの迫害を逃れて2年間にわたり潜伏した隠れがから、命を落とした強制収容所まで。一人の少女が旅をしながら、SNSにメッセージを投稿する。彼女が「見たもの」「感じたこと」とは?番組には、ホロコーストを生き延びた、アンネと同世代の5人の女性サバイバーたちも登場。90歳を迎えた彼女たちの貴重な証言を紹介する。番組案内人は、イギリスの名優ヘレン・ミレン。(2019年イタリア)アンネ・フランクの足跡をSNS世代の若者がたどり、彼らの目線で「アンネの日記」を読み解く、話題の海外ドキュメンタリー。(番組HP)https://www.nhk.jp/p/ts/5M8YX9KKK6/ヘレン・ミレンが出ていたので英国作品かと思ったら、イタリアでした。5人の強制収容所からの生還者が、アンネに代わって当時の状況を語ります。広島や長崎の被爆者同様、生存者の証言は心に響きます。人類史上虐殺はいくらでもあるが、文明国で組織的に行われたものは珍しく、ドイツ人らしい几帳面さでその様子が残されているとのナレーションにハッとしました。戦後あわてて関係書類を焼却した日本とは違うのですね。強制収容所はヨーロッパの至る所に作られ、今はその跡がちゃんと保存されているので、少女(カテリーナ)が旅することができます。ユダヤ人だけでなく、ロマやパルチザンも殺されました。アンネが隠れていたアムステルダムの家は、いまや観光名所です。でも訪れるとちょっとがっかりです。何にもないがらんとした空間だけです。でも、これこそが記念館側が意図したことを、今回の番組で知りました。夫婦でヨーロッパ PART3 #21https://plaza.rakuten.co.jp/mt1188/diary/201609240000/NHKなどもこの手の番組を作りますが、それとは違って死体がそのまま映し出されます。何が行われたのかを、しっかり伝えたいという制作者の意志を感じました。最後に、ヘレン・ミレンに関して、こんな記事を見つけました。■30代後半まで続けていたドラッグ インタビューによれば、ミレンは30代後半までパーティーなどで少量ではあるがコカインを吸っていた。やめるきっかけとなったのは、『リヨンの虐殺者(Butcher of Lyon)』と呼ばれた元ナチス(Nazis)親衛隊員のクラウス・バルビー(Klaus Barbie)が、1983年にボリビアで逮捕されたことだという。バルビーは戦犯として国際指名手配されていた間、潜伏先のボリビアでコカイン取引に手を染めていたとされる。 「新聞でその記事を読んだとき、私がパーティーで吸っていた少量のコカインが、南米のこの最低な男に直接つながっていたことを知って、その日から二度とコカインには触らなかったわ。そのときまで、英国のパーティーで私たちが吸っていたコカインがどこからどうやって来るのかなんて、考えたことがなかった」 当時、ミレンはマリファナは嫌いで、幻覚を起こすLSDを使用したこともあるが、最悪な体験だったと語っている。https://www.afpbb.com/articles/-/2512973?pid=3283999
2020.08.29
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1971年に徳間書店から刊行された作家・藤本義一の同名小説が原作。同年には、岩下志麻・浅丘ルリ子の主演、貞永方久の監督で映画化もされた作品ですが、そのテレビ版リメイクです。ストーリー:野口姿津花(檀れい)は、広告代理店に勤める夫・高史(原田泰造)と結婚10年目の主婦。ところが、大阪出張のはずの高史が箱根の旅館で死亡したという知らせが入る。高史は高級クラブのママ・永井文奈(国仲涼子)と睡眠薬を飲んで心中。文奈だけが一命をとりとめたという。傷心の姿津花に追い打ちをかけるように、文奈が葬儀に現れ高額な香典を置いていき、さらに高史の上司・佐伯信勝(手塚とおる)から、高史が会社の金を私的流用して文奈に貢いでいたと聞かされる。それが真実なのか確かめたい一心で、姿津花は文奈のクラブに向かう。だが、そこへ姿津花に好意を寄せる佐伯が出現、それを拒否した姿津花は突き飛ばされ、車道に倒れ込んでしまう。 そのとき、文奈がずぶ濡れの姿津花に手を差し伸べた。「みすぼらしい格好でかわいそう…その気になったらいつでもウチの店に来て。力になってあげる」と文奈に哀れみの言葉をかけられた姿津花の胸に思いがけず、嫉妬が芽生える。 堅実な夫が横領、ましてや心中などするはずはない…。姿津花は、文奈が置いていった香典100万円を使いメークや髪形を変え、“志村実里”という偽名を使って文奈のクラブへ。だが、そんな姿津花の前に、亡き夫とどこか面影の似た雑誌記者・鈴田雄一郎(原田泰造)が現れ…。(ウィキ)現代風にリメイクと言うふれ込みでしたが、昭和の雰囲気でした。嫉妬がテーマと言われても、どこが?という感じです。ミステリー仕立てのストーリーも取って付けたようで、いまいちでした。手塚とおるはミスキャストかと思います。心中したはずの夫が生きていたなんて話なら面白いなと思いました。8月30日まで無料配信だそうです。http://cu.tv-asahi.co.jp/watch/4273電宝堂の常務が銀座のお店の水増し領収書で8千万円の横領だなんて、話になりません。 関西電力の金品スキャンダルや役員報酬カットの補填、日産自動車西川のお手盛りなどドラマのネタはいくらでもありそうな気がします。他局が嫉妬するようなドラマを作ってもらいたいです。
2020.08.25
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白鷗大学教授・岡田晴恵さんの知られざる素顔とテレビに出続ける熱意の源2020年8月20日 毎日新聞8月22日放送の「サワコの朝」(MBS/TBS系全国ネット、午前7時半~8時放送)のゲストは、白鷗大学教授の岡田晴恵さん。毎日のようにニュース番組に出演し、新型コロナウイルスについて解説。朝の情報番組への出演、昼は大学の授業・準備に取り組むと、夕方はTBSS「Nスタ」にセミレギュラーとして出演するなど多忙な日々を送っている。それに伴い、ここ半年で10キロ以上痩せたと話した岡田さん。新型コロナ感染拡大防止のために身を削ってまでテレビに出続ける熱意の源とは。また、「Nスタ」出演時のエピソードでは、落ち込む岡田さんを救ったある人の“魔法のコトバ”が明かされる。そんな岡田さんは、厳しい母のもとで、自由がない幼少期を送ったそう。大学院では、免疫学を学び、就職した国立感染症研究所では、ワクチンの有効性や安全性を確かめる国家検定などの仕事をしていた。“跡取り娘”だった岡田さんが、学者になった理由は。そして、国立感染症研究所で出会った感染症患者さん達との今につながる原点を話してもらった。また、ウイルスや感染症を題材にした絵本やファンタジー小説など100冊以上を執筆している岡田さんの著書を紹介。“感染症予防を伝えたい!”と奮闘する岡田さんのライフワークなど、知られざる素顔にサワコが迫る。岡田晴恵バッシングが止まらない!「新潮」が医療逼迫への警鐘を「予言外れた」と的外れ批判 大ハズレは“K値”丸乗りの「新潮」のほうhttps://lite-ra.com/2020/08/post-5589.html 読売TV『あさパラ!』が岡田晴恵の容姿をからかうセクハラ的バッシング! 千原せいじは「医療崩壊は岡田のせい」とデマhttps://lite-ra.com/2020/07/post-5532_4.html 岡田教授に対しては、冒頭で指摘したように、御用ジャーナリストやネトウヨが苛烈なバッシングを繰り広げていたが、そのなかには、悪質なデマもたくさんあった。たとえば、上念司氏は3月に『AbemaPrime』(AbemaTV)で「薬剤師さんなのに医者のフリをした人」などと述べ、ネトウヨたちが「岡田晴恵は薬剤師で医師ではない」「ただの薬剤師だから感染症の専門家じゃない」「岡田薬剤師」などと罵倒。しかし、岡田教授は薬学修士でもあるが医学博士でもあり、れっきとした感染症の専門家であり、これは完全にデマだった。今回の千原せいじ、宮沢孝幸教授も同様で、結局、岡田教授の実際の発言内容がどういうもので、何がどう間違っていたのかなどは一切説明していない。とにかく、岡田教授のことが気に入らず、誹謗中傷を繰り広げていただけなのである。それにしてもいったいなぜ、ネトウヨ安倍応援団、維新支持の新自由主義者たちは、ここまで岡田教授を目の敵にするのか。『あさパラ!』のセクハラ的な番組内容をみれば、「女のくせにしゃしゃり出てきやがって」というミソジニーが大きく影響しているのは間違いない。しかし、もうひとつ大きいのは彼らが「国民の健康や公共の福祉より大事なのは金儲け」「病気の予防なんて国に頼らず、自分でなんとかしろ」という経済至上主義、自己責任論に骨の髄まで侵されているからだ。だから、行政の徹底した感染対策を求める岡田教授が目障りでしようがないのである。 と、右翼やネット右翼にデマをふりまかれセクハラや中傷されていますが、その素顔がわかってよかったです。2週間先、1か月先を見据えた提言を孤立も恐れず行っているのは、かつて感染症で亡くなった人達のことを思っての事です。今は学校で予防接種は行っていないのですね。確たる信念を感じました。 メイクはテレビ局まかせ、衣装は自腹。好きな音楽のスピッツ、サカナクションなどは娘の影響。子どもの頃、家ではテレビ厳禁でもっぱら読書。中学生の頃には阿川弘之を読んでいたと話したら、サワコが娘の私は読んでいないのにと受けてしました。早く第2波を収束させて、しばらく休ませてあげたいですね。「コロナって人の命に関わる。私はどういう対策を取ったらいいか、3カ月先とかを考えるんです」「いっぱいサポートしてくれる人がいて、研究仲間とかとたくさんディスカッションしています。世界中の友達と電話などで」「ぼこぼこに言われるんですけど、言い続けるということが大事」 ウィキから埼玉県出身。千葉工業大学工学部応用化学科卒業後、共立薬科大学(現・慶應義塾大学薬学部)大学院薬学研究科修士課程修了、順天堂大学大学院医学研究科博士課程中退。博士(医学)(順天堂大学)。 ドイツ・マールブルク大学医学部ウイルス学研究所(アレクサンダー・フォン・フンボルト奨学研究員)、厚生労働省国立感染症研究所ウイルス第三部研究員(〜2009年)、日本経済団体連合会21世紀政策研究所シニア・ アソシエイトなどを経て、白鷗大学教育学部教授。
2020.08.22
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いつもテレビ朝日のヨイショが多いこのコラムですが、TBSの半沢直樹を取り上げるとは珍しいです。新聞のテレビ欄でも、配列からしてテレ朝系列のローカル局(UX新潟)がNHKに続いて民放一番目で掲載されていて、系列局優先です。当地では映りませんが、テレビ朝日やテレビ東京の番組表も載っています。いつもの水戸黄門かと思ったら、今回のシリーズはそれに歌舞伎の要素が加わっていますね。もちろん、好演しているのは歌舞伎役者だけではありません。京大つながりというわけではありませんが、帝国航空の財務担当役員・永田宏を演じた山西惇がよかったですね。いつもの相棒でのひょうきんな役柄とは対照的な悪役・敵役ぶりでした。第5話で、半沢から「それ以上近づかないで頂きたい!」「あなたからは腐った肉の臭いがする、膿んでただれた肉の臭いです」と喝破されました。活字にするとすごいセリフですね。相棒のひま課長のコーヒーの香りのかけらもありませんね。山西さん:「いや〜、もう帰りたいですね〜(笑)」 堺さん:「(これだけやると)撮った気になりますもんね!」 石黒さん:「お二人の応酬がすごかったですもんね〜」 堺さん:「山西さんの声が通るから、こっちも声を張らないと。でも、もうノドが疲れちゃいました〜(笑)」 (TBS HP) 多摩センターでとった社員総会のシーンのあとの会話です。舞台出身ですから、実力十分ですね。やはり敵役がつまらないと盛り上がりません。その点では、国土交通大臣の白井亜希子役の江口のりこが楽しみです。白いスーツと存在感のあるお顔や目力に期待です。「それにしても、小料理屋?の女将・智美:井川 遥の態度が気になります。」と、あるブログにコメントしたら、ブログ主さんの返答は、「女将は紀本常務の元愛人か、恨みを持つ人なのかどっちでしょうね 彼女がキーパーソンになる気がするんですけど 」と返ってきました。楽しみです。TBSのHPはこちら。
2020.08.18
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後編:「科学者たちの葛藤」戦争中、世界中の科学者が国家の存亡を左右する原子爆弾の開発に駆り出された。 その競走を制したのは米国。 戦後、米軍は日本における原爆開発の調査に乗り出した。 科学者たちの葛藤を通して、科学の持つ光と影を見つめる。 ロバートオッペンハイマー、清水榮、理化学研究所・仁科芳雄、広島陸軍病院、花谷暉一、京都大学、米軍通訳・トーマススミス、米国・サクラメント、バートランドラッセル伯爵、神戸市、茨城県東海村・J-PARC(大強度陽子加速器施設))の映像。 京都大学・政池明名誉教授、清水勝、京都大学・理学研究科・成木恵准教授、東京工業大学・山崎正勝名誉教授、ザカリースミス、慶應義塾大学・小沼通二名誉教授、荒勝五十鈴のコメント。 放射性物質、放射能に言及。 ナビゲーター・吉川晃司。荒勝がせっかく戦争から守った若手研究者も、9月15日の広島現地調査の折台風で4人も失います。更に追い打ちをかけるように、進駐軍は核の独占をねらって研究室の建設中のサイクロトロンを破壊し、研究ノートなどを押収します。すべてを失った荒勝は1950年に京大を定年退官し、新設の甲南大学(関西ではお坊ちゃん大学として有名です。)の学長になり、忘れ去られた学者にになります。京大の理学部核物理学の研究室には小さな胸像があるだけで、現在の研究室ホープの成木恵准教授もどんな人か知らないと述べていました。台北帝大の後進台北大学の方が、今でも初代教授としてちゃんと顕彰していると対照的です。さすが、歴史の国中国です。敗戦時の日本の研究レベルは、米国の1942年レベルと認定しているのに、理研や阪大のサイクロトロンまで破壊するとはひどいですね。米国の研究者からも、基礎研究で原爆開発とは無縁との抗議の声が上がり、最後は陸軍長官が謝ったそうです。今は、そんな歴史を知らない成木恵准教授が東海村のJ-PARC(大強度陽子加速器施設)で、学生たちと能天気に研究中です。1.5kmの加速器は、シンクロトロンというのだそうです。東西冷戦もなく平和でいいです。第五福竜丸の被ばく→荒勝研究室の調査・清水レポート→ラッセル・アインシュタイン宣言→パグウォッシュ会議・反核運動→科学者の社会的責任と、成木准教授を置いてきぼりにして、NHKらしい予定地調和で番組は終ります。せっかくですから、成木准教授や若手研究者にドラマ「太陽の子」や荒勝教授についての意見や感想をインタビューしてほしかったです。最後に、戦後75年たっても被爆国日本です。でも、こうした番組を見ると、日本も原爆を開発して核攻撃を行おうとしていました。他国に原爆を落とそうとしていたのです。今も、そんなことを目論んでいる連中がいて、核禁止条約に反対しているのでしょう。表向きは、米国の核の傘なんて言いながら、本音は自前の核兵器開発を目論んでいると見た方がよいのではないかと思います。憲法は核兵器の保有を禁止していないと言い張る男が、今や内閣法制局長官です。任命したアベも同じ考えでしょう。最後に、サイクロトロン破壊・研究資料押収時の米軍通訳・トーマススミスが、荒勝教授の研究者としての真摯な姿勢にふれて、帰国後研究者になり米国の大学で日本の社会経済を教えるというエピソードがとてもよかったです。GHQの命令とはいえサイクロトロン破壊についても、ずっと恥じていたそうです。地味だけどすごい、京大の先生らしい一面だと思いました。
2020.08.18
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太平洋戦争末期、アメリカは日本の「原爆開発」を疑った。いったい何が?米国議会図書館で見つかった新資料や関係者の話などから、戦後75年目の真相を明らかにする。 太平洋戦争末期、海軍は「原子の力を使った新型爆弾の可能性」を京都大学の科学者に探らせる。彼らの専門は原子核物理学、物質の本質に迫る基礎研究。複雑な思いを抱えながら研究を続ける。そして、広島・長崎への原子爆弾投下。爆心地で調査を行った彼らが見たのは、原子の力が生んだ膨大なエネルギーが破壊した世界だった。アメリカに没収された資料と関係者の話から、科学者たちの思いを描き、科学技術が持つ光と陰に迫る。ドラマ「太陽の子」に連動したBS1スペシャルです。ドラマは若者中心でしたが、F研究の開発責任者の京大の荒勝文策教授にスポットライトを当てた番組でした。前編:日本の“原爆開発”疑惑・75年目の真相かつて、物質の最も小さな構成要素と思われていた原子。 しかし20世紀初頭、その中央に原子核があると判明。 以来、世界の科学者が謎に包まれた原子核の正体を知ろうと、競って研究を続けてきた。 日本では最先端の施設で、世界をリードする研究が行われている。 しかし、かつて純粋に原子核を研究する科学者が、戦争のための兵器開発に駆り出された時代があった。 特集ドラマ「太陽の子」のモデルとなったのは、京都大学の核物理学者・荒勝文策博士の研究室。 プロジェクト「F研究」は、海軍の依頼で原子の力を利用した新型爆弾の可能性を探るものだった。 戦争中、世界中の科学者が国家の存亡を左右する原子爆弾の開発に駆り出された。 その競走を制したのは米国。 戦後、米軍は日本における原爆開発の調査に乗り出した。 科学者たちの葛藤を通して、科学の持つ光と影を見つめる。 レスリーグローブス少将、ロバートファーマン少佐、理化学研究所・仁科芳雄、京都帝国大学・湯川秀樹、京都市・京都大学、木村毅一、ベルリン大学、アーネストラザフォード、アルベルトアインシュタイン、英国・ケンブリッジ大学キャベンディッシュ研究所、台湾・台北市・台湾大学、オットーハーン、ウェルナーハイゼンベルク、海軍技術将校・三井再男大佐、清水栄の映像。 スティーブンス工科大学・アレックスウェラースタイン教授、京都大学・理学研究科・成木恵准教授、京都大学・政池明名誉教授、台湾大学・物理学部・張慶瑞教授、科学史家・マイケルシャーフ、清水勝のコメント。 ナビゲーター・吉川晃司。https://jcc.jp/news/16269087/理化学研究所の仁科博士が、陸軍の要請で原爆開発を進めていたのは知っていましたが、海軍の要請で京大でも進められていたとは知りませんでした。ノーベル賞の湯川秀樹も参加しています。開発の中心は荒巻ですが、元々海軍から援助を受けていて付き合いがあって断り切れなかったようです。理論的には可能でも、実用化にはカネも時間もかかると考えていて足元の戦争には間に合わないと言っていたそうです。荒勝のねらいは、核物理研究が続けられることと、開発を行う事で若手研究者を軍隊にとられないで済むと言う事だったようです。自分ら年寄りは軍の研究をやるが、若手には純学問をやるように指導していたそうです。軍事研究に没頭する太陽の子の若手研究者の様子とだいぶ違うようです。ドラマとのズレに驚きました。まさに、史実をヒントにした創作です。続きます。
2020.08.17
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三浦春馬 「特集ドラマ 太陽の子 」20.08.15https://www.youtube.com/watch?v=uNjQaP_VmCM*後半の三人のやり取りがいいです。8月15日にNHKの地デジで見ました。NHKのホームページからです。【あらすじ】太平洋戦争末期、京都帝国大学の物理学研究室で原子の核分裂について研究している石村修(柳楽優弥)は、海軍から命じられた核エネルギーを使った新型爆弾開発のための実験を続けていた。空襲の被害を防ぐための建物疎開で家を失った幼なじみの朝倉世津(有村架純)が、修の家に居候することになる。そこに修の弟の裕之(三浦春馬)が戦地から一時帰宅し、久しぶりの再会を喜ぶ。爆弾開発の実験がなかなか進まないなか、研究室のメンバーは研究を続けていく事に疑問を持ち始める。そして、裕之が再び戦地へ行くことになったやさき、広島に原子爆弾が落とされたという知らせが届く。研究者たちは広島に向かい、そこで焼け野原になった広島の姿を目撃するのだった。【役柄紹介】石村 修(柳楽優弥)京都帝国大学の学生で、原子物理学を志す科学者の卵。実験に夢中になると周りが見えなくなるので仲間から「実験バカ」と呼ばれている。アインシュタインの理論に憧れる一方で、難しい計算が大の苦手なのがコンプレックス。幼なじみの世津にひそかに思いを寄せている。朝倉世津(有村架純)修と裕之の幼なじみ。空襲被害を避けるための建物疎開で家を取り壊され、修の家に居候することに。軍の紡績工場で働きながら、誰よりも強く、終戦後の「未来」を考えている。石村裕之(三浦春馬)修の弟。陸軍の下士官として戦地にいるが、肺の療養のため帰ってくる。前線での壮絶な体験を顔に出すことなく、家族に対して明るく、優しくふるまう。裕之もまた世津に思いを寄せている。三浦春馬さんは、7月18日にご逝去されました。三浦春馬さんは、役作りのために髪を刈り上げて撮影に臨み、戦時下という困難な時代にどう生きるか葛藤する若者を見事に演じてくださいました。謹んでお悔やみ申し上げます。石村 修 役・柳楽優弥さん コメントとても重大な事実をベースにしたストーリーということで、撮影が始まる前は正直とても怖かったです。その中で、演出の黒崎さんが勉強する機会を設けてくださったり、有村さんや春馬くん他、何度か共演させていただいたキャストの方々が多かったので、とても心強く感じました。スタッフキャストの皆さんと一緒になって、しっかり学びながら撮影に挑むことができました。朝倉世津 役・有村架純さん コメント完成した作品を見たときに、今だからこそ見ていただきたい作品だと強く思いました。新型コロナウイルスなどの影響で世界中が変わりつつある中、国同士、人間同士の混乱も生じており、改めて平和について考える時だと思います。構想から制作まで十数年と温められ、今このタイミングで「太陽の子」を見ていただけるのは奇跡だと思いますし、そこに参加することができてとても光栄です。石村裕之 役・三浦春馬さん コメント太平洋戦争を描いた作品は数多く存在しますが、「太陽の子」は当時を力強く生き抜いた科学者の視点を強く描いた作品であり、これまでとはまた違った側面・角度から見返すことができました。このドラマは戦争・そして平和という大きなテーマが掲げられていると思います。僕たちの仕事は想像力を皆様に届ける仕事ですし、この作品を通してみなさんが戦争というものを考える大きなきっかけになればと思っています。*田中裕子、山本晋也が支えます。「太陽の子」に込めた思い 作・演出 黒崎 博一冊の古い日記を手にしたことが、始まりでした。そこには科学に情熱を注ぎ、青春を燃焼させる若い研究者の日常が書かれていました。原子物理学という新しい学問へのじりじりするような憧れと、一方でそれを兵器に転用することへの疑問。その姿は知らない誰かではなく、私たちと同じように生き方を探し続ける等身大の若者として迫り、僕は心を揺さぶられました。どうしてもその青春の形を物語にしたくなり、シナリオを書きました。テーマに強く共鳴してくれた人々によって、この物語は作られました。海外からも大勢のスタッフが参加しています。国籍に関係なくたくさん議論し、考えました。柳楽優弥さんは日本海に飛び込み、比叡山を駆けずり回って演じてくれました。キャスト・スタッフと合宿しながら撮り進めた「格闘の記録」が一人でも多くの方に届くことを願っています。新しい映像表現への挑戦 制作統括 土屋勝裕太平洋戦争の末期に日本でも原子爆弾を開発しようとしていた科学者たちがいた。その事実に向きあい、科学と戦争というテーマに真正面から挑む作品を、8Kという最新の映像技術を使って作り上げました。京都帝国大学のほこりっぽい研究室で、汗を垂らしながら物理の複雑な方程式と格闘する若者たちの姿が、まるでその場にいるかのようにリアルに迫ってきます。物資が不足するなかで必死にかき集めた黄色いウラン、原子が崩壊するときにみせる青緑色の光、色のなくなった原爆投下後の広島の焼け野原、今までに見たことのない映像が、当時にタイムスリップしたかのように、ドラマの空間へと見るものを引きずり込みます。重く苦しいドラマですが、どんな時代でも精いっぱいに生きようとしている人がいる、その姿を最新の8K映像で目撃していただきたいと思います。演じた役者さんが自殺してしまって、不思議な気持ちで見てしまいました。特攻も自殺も無駄な死のように思えました。柳楽優弥 × 有村架純 × 三浦春馬と若い俳優さんたちが、こころに残る演技をしてくれました。京大で原爆を作らなくとも、天皇や戦争指導者の決断でもっと早く戦争を終わらせることができたはずです。彼らの罪や責任は重いです。太陽の子 2020年8月15日 三浦春馬さん 国際共同制作 特集ドラマhttps://www.youtube.com/watch?v=7ViMi7hraio【追悼】『太陽の子 三浦春馬くんシーンまとめ』2020/8/15放送 https://www.youtube.com/watch?v=iRMUq3gc2vYPS:自殺した三浦春馬のせいで、YouTubeはたくさん動画があがっていますが、問題があるようでアップと削除のいたちごっこです。映像よりもコメントに注目して見ていましたが、こちらももちろん削除です。
2020.08.17
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MHKスペシャル 「渡辺恒雄 戦争と政治~戦後日本の自画像~」を見ましたが、以前BSで放送したインタビュー番組の再編集版で、少しがっかりでした。同番組の宣伝のような読むらじるからですが、インタビューアーである大越健介の気持ちが語られています。渡辺氏の証言から浮かび上がるのは、歴代総理大臣の“戦争体験”が戦後日本に与えた影響。渡辺氏にとっての「政治を見つめる原点」も、軍隊の理不尽さを痛感した戦争体験だったという。戦後生まれが人口の85%となり、「戦争の記憶」が薄れていく戦後75年目の日本。戦後の日本が戦争とどのような距離感の中で形作られ、現在に何をもたらしているのか。渡辺氏の独占告白から紐解いていく。 インタビューで渡辺さんが特に強調していたのが、原点となった自身の戦争体験、「もう、戦争だけは嫌だ」という思いです。そしてその語りを通じて、渡辺さんが取材した昭和の政治のリーダーたちは、思想信条こそ違え、「2度と戦争を起こしてはならない」という共通の基盤の上に立っていたということが、番組でくっきりと見えてくると思います。*ここでいう政治のリーダーは、中曽根あたりまでです。そしてこの番組に、ある意味バイプレーヤーとして登場していただいた2人の識者の話を、きょうはご紹介したいと思います。1人は、先の戦争について膨大な著作がある作家の保阪正康さん。そしてもう1人が、政治学者で東京大学名誉教授の御厨貴さんです。 その保阪さん、こんな話をしていらっしゃいました。「ひと言で戦争体験と言うけれども、それは幅広くて、中でも戦場、戦争の場所を体験している人の話というのは、自分が取材をしていて一番信用ができる」と言うんですね。そして以前は政治家の中でも、それは保守であろうと革新であろうと、戦争体験を持つ人たち、戦場体験を持つ人たちがたくさんいて、「もう2度と戦争はごめんだという強い感情で、保守も革新も根っこは1つでつながっていたんだ」というふうに指摘をしていました。 ジャーナリストの世界で言いますと、渡辺恒雄さんも軍隊経験を持つ世代です。保阪さんはその世代の特徴として、こんなふうにも語っていました。「戦争があのまま続いたら、自分たちは死ぬんだという思いが、その後の人生のバネ、あるいは背骨になっている。そういう自覚がある人とない人の違いというのは、戦後の生き方の中に見事に出るものなんですよ」と。 ここはテレビでは時間の関係で入らなかったんですが、保阪さんは近年の憲法改正論議についても、「憲法改正を行うのなら、戦争をくぐり抜けてきた世代にやらせたかった。死というものに向き合った人たちが作る憲法だったら、国はいかにあるべきか、人はその中でいかに生きていくべきかという答えが、盛り込まれていたはずです。でもそれは、愚痴になっちゃいますよね」と、苦笑いをしていらっしゃいました。 少なくとも今、憲法改正を論じるときに、あの戦争の体験者の話にしっかりと耳を傾ける、その時間は確実に短くなっているということを、われわれは胸に刻む必要があるんだと思います。 御厨さんの話も、非常に興味深かったです。戦後生まれの政治家が圧倒的多数になった現実に関して、こんなふうに語っていました。「戦争というものを、皮膚感覚で分からない、観念論でしか考えない世代になっている。すると先の戦争も、論理的には、100%日本だけが悪いわけではないよね、ということになる。そこにいろんな理屈をつけて発展させていくと、実は日本は悪くなかったんじゃないか、というふうにつながっていきかねない」と懸念を示していました。「戦争に突入したあの時の日本を、美化させることがあってはならない」という警鐘と受け止めました。 その部分についての指摘は、今紹介したおふたりの識者の意見はほぼ同じだったと思います。御厨さんの言葉から、ご紹介したいと思います。「戦争という共通の体験がなくなっていくことが、政治の議論を狭くしていることは間違いありません。日本はこれから、ものを語っていく上で大変ですよ。戦争に代わるものとして、何をベースにして議論していくのか。あと5年たったら、戦争を体験してちゃんとしゃべることができる人は、ほとんどいなくなっちゃいますよ」。こんなふうに、話をしていました。 あの戦争を経ての、平和――。今の平和の原点となった戦争の記憶が遠のいていくのは、時間の経過とともにやむをえないとはいっても、決して風化をさせない努力を、われわれはしなければいけないと思いますよね。保阪さんの年代、御厨さんの年代、私はそれよりまた下ですけれども、戦争の記録、記憶というものをちゃんと聞き取って、次の世代へバトンを渡していく、その役割は大事だなと思いました。 そして先ほどの御厨さんの言葉にあったように、日本人が戦争という共通のベースをなくしていく中で、これから何をベースに議論をしていくのか。そういう課題に、われわれは本当に真摯に向き合わなければならないと思うんです。1つは、あの戦争を経て75年、日本という国自身、その国柄というものをどう作っていくのかという、大事な課題があると思います。 そしてもう1つは、もはや日本一国で、平和を語るのは無理な話ですよね。日本が戦後の平和を享受して、先進国として成長を遂げてきた今だからこそ、世界に対して、地球環境の破壊や生態系の変化などさまざまなグローバルな問題に、どう役割を果たしていくのか、何をする国家となるのか、どういう国家になっていくのか、それを共通のベースとしていきたいなと、この番組を作りながら、私も感じたところです。http://www.nhk.or.jp/radio/magazine/detail/my-asa20200806_02.html保坂、御厨を登場させて、平和の大切さと戦争の愚かさを語らせた番組でした。戦後生まれのアベは、御厨が懸念するような「戦争というものを、皮膚感覚で分からない、観念論でしか考えない世代になっている。すると先の戦争も、論理的には、100%日本だけが悪いわけではないよね、ということになる。そこにいろんな理屈をつけて発展させていくと、実は日本は悪くなかったんじゃないか、というふうにつながっていきかねない」ような人物なのでしょう。米国からも歴史修正主義者(リビジョニスト)の疑いをかけられた人物でもあります。日韓条約の裏話も出てきたので、慰安婦問題とか徴用工のこともインタビューしてほしかったです。いずれにしても、何回かインタビューしているようなので、もっと放送してほしいです。変な編集はいりません。
2020.08.13
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裁判官で目立つのは、やはりイギリスのパトリック判事ですね。イングランドではなくスコットランド出身というのが意外でした。ニュルンベルグではイングランド出身だったので、バランスを考えたのでしょうか。オーストラリア人のウエッブ裁判長を見下し、カナダとNZの判事を従えて多数派形成です。裁判官といえども政治力、外交力は、イギリス人ですね。東京裁判憲章にのっとり、ニュルンベルグ裁判の判例を踏襲するというのは、判例重視の英米法の判事ですね。共同謀議も英米法の概念です。判事にドイツ人でもいれば別ですが、フランス人のベルナール判事の影は薄かったです。迷いなく確たる意志のパトリック判事ですが、第4話で死刑を論じるやり取りで、死刑でなく終身刑にしたら、日本が主権を取り戻したあと彼らは釈放され、また戦争を始めるだろうというくだりが鋭いと思いました。ドイツと違って、日本の場合はエスタブリシュ主導でしたから、排除は難しく死刑をのがれたものは戦後復権し、その子孫たちが戦争推進です。平和憲法のおかげで、彼らに天皇が利用されなかったのが救いです。幾多の戦争を経験してきた欧米人の戦争を見る目は、冷厳ですね。在任中に故国のインドが独立しましたが、貧しい出身地のベンガル地方はパキスタンに。植民地支配を憎む判事で、欧米も日本も同じとの考えです。中国の被害に対しても、冷静に接する判事です。被害者の代弁者のような役割で、感情がにじみ出ていました。インドからのパル判事の最初の宿舎は帝国ホテルではなく、一段落ちるホテルでした。ひどい待遇ですが、どこのホテルか知りたいです。アジア人の3判事は、欧米人とは一線を画していましたが、日本人とも交流がなかったようです。唯一、日本を理解しようとしたのは、オランダのレーリンク判事ですね。ゴッホの国です。日本に留め置かれた反ナチでゾルゲとも交際していたドイツ人ピアニストとの音楽を通じた交流が描かれています。竹山道雄を演じた塚本監督もよかったです。東京裁判から50年後に、オランダハーグに設置された国際司法裁判所。徴用工問題で国際法違反と言い張るアベですが、なぜかICJに提訴しようとはしません。日本企業が徴用工に行った不法行為が、再び明るみに出ることをおそれているのでしょうか。それとも、韓国はたたけば折れると考えている?個人が受けた不法行為は、条約や協定でその請求権を奪われるものではないというのが最近の国際司法の流れです。是非、提訴して真っ当な判決を積み上げてほしいものです。平和に対する罪が、戦後定着したように。参考:対立、差別、任務放棄…「東京裁判」個性派判事11人は「控室」でなにを揉めていたのか?https://news.livedoor.com/article/detail/18702650/
2020.08.11
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2016年12月に放送されたHNKのドラマですが、昨日と今日の深夜再放送されたので4年ぶりに見ました。4回4時間のドラマです。ストーリー70年前の東京で、11人の判事たちが「戦争は犯罪なのか」という根源的な問いに真剣な議論で取り組んだ東京裁判。NHKは世界各地の公文書館や関係者に取材を行い、判事たちの公的、私的両面にわたる文書や手記、証言を入手した。浮かび上がるのは、彼ら一人一人が出身国の威信と歴史文化を背負いつつ、仲間である判事たちとの激しいあつれきを経てようやく判決へ達したという、裁判の舞台裏の姿だった。11か国から集まった多彩な背景を持つ判事たちの多角的な視点で「東京裁判」を描く。人は戦争を裁くことができるか、という厳しい問いに向き合った男たちが繰り広げる、緊迫感あふれるヒューマンドラマ。 1946年の春。東京の帝国ホテルに戦勝国11か国の判事たちが集まった。日本の戦争指導者を裁く「東京裁判」を開くためだ。裁判の焦点になったのは、ナチスを裁くニュルンベルク裁判と同時に新しく制定された「平和に対する罪」。それまで国際法では合法とされていた「戦争」そのものを史上初めて犯罪とみなし、国家の指導者個人の責任を問う新しい罪の概念であった。この「平和に対する罪」を弁護側は事後法として否定する。判事室では各々の判事の意見が鋭く対立、最初は短期間で決着がつくと思われた裁判は、混迷と長期化の様相を見せてゆく。 裁判の舞台裏の攻防に、日本滞在中の判事たちの私的な行動や、周辺に現われる人物の思惑が混じり合う。1948年の秋、ついに11人の判事たちは2年半に及んだ東京裁判の結論となる判決を出すべく、最後の評議の場に臨むのだった。被告たちの生と死が分かれる瞬間。それは、「人は戦争を裁けるか」という、人類の根源的な問いに答えが出されるときでもあった。 キャスト豪・ウエッブ裁判長(ジョナサン・ハイド) 英・パトリック判事(ポール・フリーマン) 蘭・レーリンク判事(マルセル・ヘンセマ) 印・パル判事(イルファン・カーン) 加・マッカーサー(マイケル・アイアンサイド) 日・竹山道雄(塚本晋也)前回は、最年少判事のオランダ・レーリンク判事に感情移入して見ていましたが今回は、等距離を置いて各判事の挙動を見ました。興味深かったのは、第2話の早々に帰国してしまった初代のアメリカ代表判事(マサチューセッツ州高等裁判所から)の後任として赴任してきたハーバード大学出身のクレイマー判事(軍の法務官)がウェッブ裁判長に着任の挨拶をする時、「あなたも(ハーバード出身ですか)?」と問われ、「クイーンズランド州立大学」とウェッブ裁判長が口ごもりながら答え、その大学名を聞いたことがないクレイマーと傍らのマッカーサー司令官との間できまずい沈黙が流れてウェッブ裁判長も当惑、というシーンです。英米から見れば地球の反対側のオーストラリア、しかも田舎町の判事が裁判長です。ハーバードやオックスフォードなど名の知れた大学の出身ならまだしも無名の田舎大学出身。ブリスベンの地方判事。マッカーサーとの縁で起用されたのでしょうが、権威を大切にする司法の場では荷が重すぎました。このシーンは資料をもとにした創作ですが、さりげないシーンでしたが今回観てとても興味深いでした。「戦場」では、米軍とドイツ軍の将校がハーバード大学出身で、お互いを敬愛しているシーンがありましたがその裏返しですね。続きます。
2020.08.10
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たまに見るNHKEてれのインタビュー番組です。テレビ欄の「これぞ男気」と浅田真央で、見ました。 現役男役として実力と人気を兼ね備える、宝塚歌劇団雪組トップスターの望海風斗。対するは日本が世界に誇る氷上の妖精・浅田真央。まじめでちょっと天然な?2人が響きあう 前半は、浅田が望海主演の舞台を観劇後、特別に宝塚のシンボル、大階段や大羽根を見せてもらう。トークでは望海に、男役の魅力や苦労、チームをまとめる秘けつなどを聞いていく。後半は望海が浅田の練習場の一つ、埼玉アイスアリーナを訪問。選手時代の心構えや引退後に続けているアイスショー「サンクスツアー」への思いなどを聞く。そして浅田は望海のために「蝶々夫人」を披露。コロナで中断する全国のショーの再開を祈念する。(HP)久しぶりに浅田真央を見ました。若くして頂点を極めた二人ですが、次なるステップに挑戦です。ただ、ショービジネスですからコロナはやはり痛いですね。日比谷の宝塚劇場の舞台裏が見れたのはよかったです。愛方は芝居を見たいそうですが、私は遠慮しています。行くなら娘とどうぞと言っているのですが。これはソチオリンピックでのフリーを見ている場面です。その時の真央ちゃんの気持ちが語られて、興味深かったです。「オリンピックは希望。でも残酷でもある。競技はあっという間に終わった。」「あの緊張感は二度といや」は、その通りでしょう。スタート前の、「真央ちゃんがんばって」の声にスイッチが入ったとも。やるしかないと思ったと語っていました。思いっきりの良さが演技に出ていました。それにしても、フィギアスケートの競技のルールがよくわからないというのにもビックリです。「それで、解説者の声がかからないのかなあ。」です。解説者よりは、まだ表現者でいてほしいというのが、ファンの願いです。アイスショーができなくなったら、家族を持ちたいとも言っていましたね。ちょっと天然なところが彼女の魅力なんだろうと思って見ていました。なんかほっこりしたインタビュー番組でした。再放送は、Eテレ 8月15日(土) 0:00~0:50です。【米版翻訳】浅田真央 ソチオリンピック FS - ニコニコ動画 GINZAhttps://www.youtube.com/watch?v=cMKbj9gBTME&t=71s最後のジャンプ後の手の動きに注目です。おまけです。浅田真央(Mao ASADA) 2014 世界選手権 SP 「ノクターン」https://www.youtube.com/watch?v=6kfXwaYSmCQ
2020.08.09
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22日のテレ朝モーニングショーで、コメンテーターで同局の玉川徹氏は、「GoTo」への見解を司会の羽鳥慎一アナウサーから聞かれると「羽鳥さん、プロでしょ?滑舌いいじゃないですか。でもさっき、GoToトラブルって言ったように聞こえたもんね」と指摘した。 これに羽鳥アナは「GoToトラブル?まぁGoToトラブルでもいいです」と返すと玉川氏は「もしかして言った?」と再度尋ねると言ってないです…出ちゃったかもしれない」と笑わせた。 続けて玉川氏は「昨日も僕はGoToトラベルって言っているつもりなんだけど、視聴者はGoToトラブルって言ったってツイッターに出ているらしい。言ってないんだけど」とし、再び羽鳥アナが「GoToトラブル」と発言したことを突っ込み「そういうことです。もうこれ分かったよ。トラブルでしょう。あっちこっちで大変なトラブルが起きるんでしょうという話しです」とまとめた。 その後、パネルの説明に入った羽鳥アナが「今日からGoToトラブルが…」と発言し玉川氏は「言った」と突っ込むと「それはあなたのせい」と返すとスタジオは笑いに包まれていた。スポーツ報知 7-22この後、コメンテータの菅野弁護士もGo To トラブルと言ってしまって、Go To トラベルと言い直していたのには笑ってしまいました。まるで新型コロナが次から次へと感染するように、Go To トラブルが次々に広がった番組でした。今日の玉川のそもそも総研は、「PCR検査は日本でなぜ少ないのか」でした。ハンセン病のような擬陽性による人権侵害訴訟を官僚が恐れているからというのが結論でした。1回あたり10万人に3人の確率なのですが。拘束も一生ではなくせいぜい10日間です。国民の命よりも、自己保身。小役人といえばそれまでですが、そのために国民から選ばれた大臣がトップにいるはずなのですが、これも官僚あがりです。
2020.07.23
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インタビュー番組つながりでもう一つブログアップです。選「岩下志麻×下村一喜」日本を代表する女優・岩下志麻。デビューから変わらぬ美を誇る岩下が、世界の女性アーティストからラブコールを受ける写真家・下村一喜と、女性の美について語り合う。 前半はドレス、後半は和服のあでやかな服装で下村を迎えた岩下、「心中天網島」など数々の代表作に出演した際、どのような思いで演技に臨んだのか語った。さらに女優一筋に生きてきた人生について振り返る。一方、かねてから大ファンだったという岩下を撮り続けている下村。美を引き出す撮影術について岩下に打ち明ける。「美しい女性像とは?」というテーマに、女優、写真家という異なる立場から出される結論とは?ゲスト同士が交互にインタビューしあう形式の番組です。この回は、岩下さんが中心で、問題作心中天網島や溝口健二監督の話が印象的でした。特に撮影中は役に没頭しなりきる、次の作品の役までそれが抜けるのに時間が必要という話が、以前プロフェッショナル仕事の流儀で吉永小百合さんが話していたことと似ていると思いました。作品ごとに役の人物になりきり数十年。おふたりとも本当の自分がわからなくなるというのもわかるような気がします。吉永さんは、本当に自分に自信がなさそうでしたね。○○一筋というのもあるでしょうが、私のビジネスマン生活は5年前後でローテーションすることが多かったです。最長が8年ですが、この時はなんと上司が5人も変わりました。職場や仕事が変わる、何か舞台や映画を渡り歩く役者に似ていると思っています。私の仕事の基本は売ること、製品はもちろん人や会社も売りました。買う方もやりましたが、性に合わずあまり好きにはなれませんでした。営業に比べて、成果が評価されない仕事でもあります。接待されるより、する方が気が楽でよかったです。経営企画のような仕事もやりましたが、リストラ計画というのは嫌なものですね。M&Aがらみで会社が訴えられて法務の仕事も、1年ほど大阪から毎月東京地裁に通いました。最後は和解しましたが、買い取られた会社の製品を街で見るとすこしほっとします。いずれにしても、いろいろな役職をやって○○一筋という会社人生ではなかったですね。おかげでいろいろな人と出会い、いろいろなところに行くことができました。予想以上に面白かったです。
2020.07.16
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ほとんど見ない番組ですが、新聞の三浦瑠麗の㊙私生活にひかれて見ました。近年よく朝生などで見るし、安部首相に官邸に呼ばれてごちそうになったこともある人ですが経歴や私生活に関しては知りませんでした。ゲスト×インタビュアー 三浦瑠麗(国際政治学者)× 小松靖(テレビ朝日アナウンサー) 東京大学を卒業後、2010年に博士号を取得。 その時の論文が2年後に本になり、それをきっかけに世に出ることとなる。 美貌の論客はすぐにメディアに注目され、瞬く間に売れっ子に。物書きとして、舌鋒鋭いコメンテーターとして、あるいは政府の有識者懇談会のメンバーとして、華々しく活躍している。 一方、私生活も充実している三浦。同じく東大出身で元外務省の夫と学生結婚。小学生の子を持つ母親でもある。経歴だけを見ると挫折知らずのスーパーエリートという印象、しかし実は幼少期からの様々な葛藤や孤独を抱えてきたという。イジメにあっていたこと、不登校だったこと、学生時代に性暴力被害にあったこと、そして愛する長女を死産したこと…。 インタビュー場所となったのは、永田町にある「山猫総合研究所」という三浦が代表を務める会社。山猫を先祖に持つという三浦の可愛らしい愛猫が自由闊歩しながらの収録となった。 東大出身の両親から独自の教育を受けた三浦は、幼くして「恥」や「罪」などを感じる一風変わった少女だったという。 周囲になじめず、茅ケ崎から平塚へ引っ越しをきっかけにいじめに遭遇。中学3年生の時には性暴力の被害に。 常に孤立し、孤独だった三浦に転機が訪れるのは東大入学後。夫・清志さんとの出会いだった。22歳で学生結婚、世界各地を転々とする外務省の妻の立場でキャリアをつけるという理由で選んだのが国際政治学者だったという。 波乱万丈な半生と独特の人生観…、映像メディアでロングインタビューはほとんどないという政治学者が赤裸々に語る1時間。必見の内容となるのは間違いないだろう。 インタビュアーは、テレビ朝日アナウンサー 小松靖(番組HP)ウィキから若干の捕捉です。1980年生れ。神奈川県茅ヶ崎市の出身で、幼少期に神奈川県平塚市へ転居して平塚市立金旭中学校を卒業、1999年(平成11年)3月に神奈川県立湘南高等学校を卒業して、東京大学理科一類に入学する。2001年(平成13年)4月に農学部生物環境科学課程地域環境工学専修へ進学する。2004年(平成16年)1月に著した「『日本の国際貢献のあり方』を考える」で自由民主党が主催した第1回「国際政治・外交論文コンテスト」で総裁賞を受賞し、3月に卒業。4月に東京大学大学院公共政策学教育部(公共政策大学院)専門修士課程へ進学し、国際政治学者の藤原帰一の下で学ぶ。2005年(平成17年)、防衛省・自衛隊主催「安全保障に関する懸賞論文」で優秀賞。2006年(平成18年)3月に修士課程を修了して公共政策修士(専門職)を授かる。2010年(平成22年)10月に「シビリアンの戦争 : 文民主導の軍事介入に関する一考察」を著して東京大学大学院法学政治学研究科総合法政専攻博士課程を修了。博士(法学)。 東京大学教養学部理科I類ではクラス50人中女子は2人しかいなかったため、男子学生とは話も合わずシケプリ(試験対策プリント)が回ってこないこともあり、自然とキャンパスから足が遠のいていったという。その後、地球環境問題を学ぶために農学部地域環境工学専修を専攻。しかし、想像していた勉強と違っていたため進路を考えるために留年。他学部の授業を受けているうちに船橋洋一ゼミで政治学に関心を持ち、文系に転身して公共政策学教育部専門職学位課程に1期生として入学。その頃に始まったイラク戦争で、アメリカの軍人たちが反対していたことに興味を持ち、博士論文でシビリアンコントロールの研究を始める。 父親は心理学者の濱村良久(防衛大学校勤務)である。ネット右翼アナウンサーと揶揄されている小松なので、力不足は否めず表面をなぞるようなインタビューでした。39歳で自叙伝というのもビックリでしたが、その内容をなぞったような番組でした。転校でいじめられたり、東大でも無視されたりと散々な人生だったようです。今の夫に救われたのでしょう。船橋洋一や藤原帰一との出会いも影響を受けたのかと思いますが、その辺は全く触れずじまいでした。(小松では知らないし、無理?)夫や子供の話も出てきますが、生活感が感じられませんでした。社会に出てからは、権力に近いところで生きてきた人で、これからもその姿勢は変わらないのではと感じました。弱者に寄り添うという姿勢は、感じられません。飼い猫がうろつく事務所での落ち着かないインタビュー。いつどんなところで着るのかと思うひらひらのドレス姿。インタビューアーの鋭い切り込みもなく、三浦に手玉を取られたような番組でした。 株式会社山猫総合研究所は、旧TBRビル内にあります。全面ガラスの見てくれ重視のオフィスです。番組の最後に来週の予定が放送されました。次週は中尾ミエx宮嶋泰子で、そこに映っていたのは、まさしく先日東京でお見かけした方でした。髪の色もこんな茶髪でしたね。
2020.07.13
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貞一郎(谷原章介)は幸子(西田尚美)と結婚し、妻の実家のクリニックを継いだ。表向きは真面目な仕事ぶりが評判の医師だが、3年前から付き合う不倫相手がいる。しかも密会を重ねるその相手は、なんと男性の智久(浅香航大)だった。だがある日、殺人容疑で逮捕された杉山(堀部圭亮)が貞一郎と智久の密会現場に遭遇したとアリバイを主張。不倫がバレることを恐れた貞一郎は、その日杉山と出会わなかったと偽証してしまう。 ささやかな快楽を求め、思わず“偽証”をしてしまった男。その真実が明らかになる時、家族も仕事も失う恐怖から逃れようと、男はある決断をする。だが、その前に妻が夫に下した非情な審判とは? 【原作】松本清張「黒い画集~証言~」 【脚本】朝原雄三、石川勝己 【音楽】沢田完(NHK HP)何度も映画やテレビドラマ化されてきた原作です。今回は、不倫相手が若い男性というのが、ポイントですね。テレビドラマにしては、キスやSEXシーンなど「攻めた」表現になっています。LGBTに対するタブーがすこしづつ消えて、こういう設定のドラマもありかなという時代を感じました。金沢が舞台というのもいいですね。なかなか意欲的な作品でした。
2020.07.02
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あらすじ: 第二次世界大戦前、駐英大使の吉田茂(笑福亭鶴瓶)は、極東情勢の悪化に心痛めていた。時を同じくして、世界各国を飛び回っていた白洲次郎(生田斗真)も、世界情勢の機微を敏感に感じとっていた。白洲と親交の深い吉田は、娘・和子(新木優子)らが見守る中、戦争回避に向けて動くが、その甲斐も虚しく、日本は第二次世界大戦に踏み切った。 1945年、終戦。敗戦国となった日本は、アメリカを中心とした連合国の占領の下、“復興”に向けて歩み始める。総司令部GHQと向き合う外務大臣のなり手が誰も見つからない中、先の大戦に猛反対し投獄された過去を持つ吉田に、白羽の矢が立つ。かくして吉田は、外務大臣として、のちに総理大臣として、日本の独立と復興を担うことになる……。吉田は白洲を参謀に据え、最高司令官マッカーサーらと必死の交渉をする。過度な内政干渉など、幾度も緊迫した事態に陥るが、和子や麻生太賀吉(矢本悠馬)、のちに総理大臣となる「吉田学校」の池田勇人(佐々木蔵之介)、佐藤栄作(安田顕)、田中角栄(前野朋哉)、宮澤喜一(勝地涼)らの助け、内縁の妻こりん(松嶋菜々子)の献身的な支えを受け、日本の独立に向け尽力していく。 混乱を極めた激動の時代に、戦後日本の“復興”へ命を懸けて邁進する吉田茂と周囲の人物たちの戦いを、娘・和子の視線から描く骨太ヒューマンドラマ。(HP)テレビ東京開局55周年ドラマです。系列局がない当地では、テレ朝系列のローカル局がGWに放送していました。よくテレ東のドラマやカラオケバトルなどを買って、月遅れ翌月遅れで放送しています。その録画をひと月遅れで見ました。もともとは2月の放送でした。遅れついでですね。「小説吉田学校」かと思ったら、麻生和子「父 吉田茂」が原案です。吉田茂は鶴瓶が演じましたが、なかなかよかったです。麻生太郎も出てきますし、父(和子の夫)の多賀吉もすこし抜けた役で出てきます。佐藤栄作、池田勇人、田中角栄、宮澤喜一などのちに首相となる面々が出てきて議論を戦わせます。総じて良い面しか描かれていませんが、エンターティメントとしては面白いです。エピソードで注目なのは、首相就任を拒む民生局次長のケーディスを追い落とすために、諜報組織のG2ウィロビーに頼み込んで、不倫スキャンダルの情報を流すところです。相手は、子爵夫人の鳥尾鶴代。橋本マナミが演じました。戦後、黒い組織G2と持ちつ持たれつで民主化勢力潰したことは、触れられていません。最初は字幕付きの英語でしたが、途中から吹き替えに変わってびっくりです。そのままでもよかったのではと思いましたが、俳優の負担を考えたのでしょう。白洲次郎は、生田斗真が演じていました。かっこよかったですよ。監督は若松節朗で、映画並みとはいきませんが、引き込まれるような面白いドラマに仕上がっています。PS:NHKも「負けて、勝つ」というタイトルで、渡辺謙で吉田茂のドラマを作っています。PS2:安部首相なら、「アメリカ(トランプ)におもねた男」とでも後世言われるかもしてません。ドラマを作るなら、おじいさんのものを作ってほしいです。岸信介?いえ父方の安倍寛の方です。
2020.06.24
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父の日の夜9時、NHKのジオジャパン2をライブで見て、こちらはビデオ録画で見ました。CMカットです。ストーリー:横浜地検みなとみらい支部の検事・駒月直(阿部サダヲ)と、横浜ゴールド法律事務所の弁護士・蔦谷円(松たか子)は、学生時代から7年間付き合っていた元恋人同士。別れた後も、お互いに恋人ができると紹介しあう食事会を開いたりと腐れ縁を10年以上続けていた。ある日、直は料理研究家である恋人の佐藤亜希(中村アン)を、円は広告代理店勤務の恋人、鈴木貴司(眞島秀和)を紹介し合うため4人で食事をすることに。貴司と亜希を交えたぎこちない食事会を終え、それぞれカップル同士で観覧車に乗り、夜景を楽しむことになった4人。観覧車の中で、奇遇にも直と円はそれぞれプロポーズされる。そんななか、直が担当している「みなとみらい連続突き飛ばし事件」が、新たな展開を見せ始める。通行人の背中を突き飛ばして逃走するというこの事件の7人目の被害者が犯人を目撃し、捜査が進展すると思われた直後、ついに死者が出てしまったのだ。これまでは週刊誌が犯人を「背中どん男」と名付けるなど、どこか軽視されていたこの事件だったが、事態は一気に深刻化する。しかし任意で警察の取り調べを受けることになった男・大木和馬(篠原悠伸)が犯行を自供。加えて7人目の被害者の衣服繊維が付いた大木の手袋も発見される。ひとまずは傷害で逮捕令状を請求できると浮足立つ警察だが、直は殺人の証拠が見つかっていない段階での見切り発車に危機感を覚える。そんなある日、円は事務所の所長・八角夏美(高畑淳子)から大木和馬の弁護を頼まれる。依頼人である大木の父親は、大手建設会社の次期社長と目されている大切な顧客のため、絶対に釈放を勝ち取らなければならない、事務所にとっての重要案件だという。ある理由から刑事事件を一切引き受けないと決めていた円だったが、条件付きで、渋々ながら大木を弁護することに。一方、物証を発見し、安心しきっている警察の調書を読んでいた直は捜査ミスを発見。さらに大木の担当弁護士が円だと知りがく然とする。検事と弁護士、それぞれの立場から事件の真相を追い求める2人。一見単純に見えた事件の裏に隠された衝撃の事実が明らかになったその時、彼らにも人生の選択が訪れる。(テレビジョン)例によって朝日新聞のテレビ朝日ドラマのヨイショ記事です。阿部サダヲと坂元裕二にひかれて、見ました。元恋人の検事VS弁護士のリーガルサスペンス&ラブストーリーは予測不能な展開に!?とういうコピーでしたが、法廷場面はなくリーガルサスペンスの方は不発でした。「絶妙の会話劇」の方は、楽しめました。テレビドラマでなく、舞台劇の方がよいですね。真実を隠ぺいして犯人を見逃す警察や検察に対して自力救済?を試みる弁護士。それを阻止する検事となかなか面白いドラマで、黒川検事長問題が騒がれた昨今、笑えないストーリーでした。左遷先は青森と大分どちらがよいと聞かれて、独り者なので暖かい大分だそうです。青森の人には悪いですが、私も大分の方がいいです。続編を意識したラストシーンに、ニヤリです。真面目さで悩む眞島さん、塩とオリーブオイルの組み合わせをしゃべりまくる中村アンさんもよかったです。ワインの味の感想発表もおかしかったですね。東京ラブストーリーもカルテットも見ていませんが、坂元ファンにはうれしい作品なのでしょう。
2020.06.22
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第三回は、魂の道 です。高低差のないまっすぐな道が続くメセタ台地は、町が見えてもなかなかたどり着けなくモヤモヤする道だそうです。ボアディーラ・カミーノからスタートし、ここでは42歳の藤田直子という人が登場します。知り合いが歩いたことに触発されて、自分が求めるものは何かを探しにやって来たとか。結婚したけど分かれて、子どもなし。元気そうですが、内面は葛藤状態なのでしょう。ロマネスク様式のサン・マルティン教会のあるフロミスタに到着です。1000年前の世紀末思想が反映されたレリーフが飾られた教会です。デボラ・マホニーは、64歳の元看護士で米国人。40歳で大学院に入って上級看護師の資格を取ったというアグレッシーブな人。専門は精神科というわけで、ひとと仲良くなる才のある人です。ダニエルは、働きすぎの自分を変えたくて巡礼に来たのに、抜かれるのが嫌で巡礼もスピードレースのようです。当然、独りぼっち。そんな完璧主義者のダニエルに、デボラが年をとれば自然と力が抜けるものよとアドバイス。まずは、部屋の片づけをせずしばらくほっておいてみてはと、・・・。精神科のカウンセリングのような、カフェでのひとコマでした。まあ、私なんかはゆるゆるですが。レオンはココンキスタの拠点都市。アストリア王国からレオン王国になり、その首都です。サンチアゴの遺骨の発見が、レコンキスタの起爆剤になったそうで、サンチアゴが馬に乗ってイスラム教徒と戦う姿が大聖堂に描かれます。世界最大級のステンドグラスがあるレオン大聖堂。最大級?アストルガの司教館はガウディの設計ですが、斬新すぎて住まなかったそうです。先ほどの42歳の藤田さんが、高齢の巡礼者が元気なのに驚いたとコメントし、よれよれの86歳のおじいさんが映されていました。ひとり旅のようです。そうこうしているうちに、一番標高があるイラゴ峠(1530m)に到着です。峠越えはしんどくないのかなと思って見ていましたが、言及はなく映像もありませんでした。????? 続きます。
2020.06.17
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フランスではジットという巡礼宿ですが、スペインではアルベルゲという名前です。案内係はオスピタイド。スペイン2日目は、赤い屋根が印象的なバスク地方のブルゲーテからスタートです。クロワッサンとカフェオレの朝食から、スペインではトルティーヤ(スペインオムレツ)に変わります。巡礼は同じ道を歩くわけですから、出会いと別れそして再会もあります。ポルトガルを旅行した時、そんなことがありました。大都市パンプローナに到着です。牛追い祭りのサン・フェルミン祭がおこなわれる街で、アーネスト・ヘミングウェイの「日はまた昇る」の舞台になったところです。近くの村のミニ牛追い祭りを紹介していましたが、ちょっとやらせぽかったです。牛追いというよりも牛が一頭だけで闘牛ぽかったですね。ヘミングウェイゆかりのバルの名イルーニヤはパンプローナのバスク語名です。巡礼者のために王妃が11世紀につくらせた王妃の橋が紹介されます。8K映像で絵になります。白い町シラウエや知的障碍者が運営するアルベルゲがあるエステーリアを通って、9日目にログローニョに到着です。収穫祭のサン・マテオ祭りで、町の噴水はワイン色です。ワイン噴水?ここで、9月収録と言う事がわかりました。この後は、メセタ台地です。麦の収穫が終わった砂漠のような乾いた大地を歩きます。道路も近く大型車がそばを通り過ぎます。精神的に疲れそうな道で、これも肉体の道なのでしょう。14日目はカストロヘリスです。サンアントン修道院は、元は巡礼者を守るためのイタリア騎士団が建てた施設だそうそうですが廃墟となり、2002年に一部がアルベルゲが設けられたところです。12ベッドで完全寄付制、電気なしでシャワーは水だけのシンプルな施設です。管理人は、元ツアーガイドのイタリア人ボランティアの女性。予約なしで泊る、豪華ではない施設に泊まるのが、本当の巡礼と説きます。モストラレス山が、この肉体の道最後の関門です。12度の勾配の急坂が1kmにわたって続きます。aoaobooks.com/santiago/part1/santiago00/santiago00.html からです。 山を越えると大平原で、サンチアゴまでの残り430kmは平たんな道が続くそうです。続きます。
2020.06.17
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レストランのオーナーシェフが多忙から体をこわして巡礼に。巡礼10回目という人は、家族と別れて、巡礼が仕事というか人生そのものとなっている。いろいろな人を紹介していました。32日目で、いよいよ難所のピレネー山脈越えです。第二話 肉体の道第2話は、フランスとの国境ピレネー山脈越えからはじまる過酷な道のりを追う。急な勾配と悪路がもたらす足への負担を抱えながら、巡礼者たちはなぜ歩き続けるのか。その答えを求めて西に向かう。フランスとスペインの国境の町サンジャン・ピエドボルの巡礼案内所から始まります。最初の9kmが厳しいそうです。フランスの美しい村に登録です。舗装された巡礼路は、信州のビーナスラインのようです。クレアンシャルという巡礼手帳は、カフェなどで押してもらったスタンプでいっぱいになりスペインでは新しいものを使うそうです。日本ならさしずめ御朱印帳と言ったところでしょうか。スタンプラリーですね。巡礼ではただ歩くことに集中できるのがいいそうです。雑念を払う禅修行?子どもの頃読んだ星の巡礼にあこがれてやって来た親子連れもいました。ピレネーを越えるとロンセス・バリエスに到着です。サンチアゴまでは、790kmです。半分ですね。肉体の道は、まだ続きます。
2020.06.16
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もともとはNHK8Kの番組のようですか、BS用に3回に編集した紀行番組です。コロナで遠出ができないので、ついこういう番組に興味が行きます。スペイン在住25年の50歳の日本人グラフィックデザイナーが、巡礼路を歩くという設定です。数十年前この巡礼を描いた小説を読んだことがあります。仕事に疲れて奥さんと巡礼に出かけるという物語です。題名は、「大横断」か「大・・・」と大がついていることしか思い出せません。検索しても出できませんでした。大部のガイドブックをばらしてノートに貼って出かけるということを覚えています。それで終点の聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラの事は知っていて、ポルトガル旅行のついでに寄ろうと思ったこともありましたが、日程的にカットしました。飛行機で行ってもね。やっぱり、歩いてゆくのが本筋でしょう。いろいろなルート(青と赤線)があるようですが、番組では南フランスからです。第一回 宗教の道南フランスのル・ピュイ・アン・ヴレイからスペイン国境までの道のりを追う。神への祈りをささげながら歩く巡礼者たちは、何を思い、なぜ徒歩の旅に踏み出したのか?その答えを求めて西に向かう。ル・ピュイの道ですね。他に、ツゥール、リモージュ、ツゥールーズの道などがあります。教会で牧師の説教を聞いた後、なんと秘密基地のように地下への扉が開いて巡礼開始です。なかなかドラマチックな演出でした。前に読んだ小説から夫婦で歩く人が多いのかと思ったら、ひとりが多いですね。親子や幼馴染同士という人もいました。まあ、夫婦円満なら巡礼の旅なんかに行かないですね。何かしら深刻な悩みのある人たちなのでしょう。カトリック教徒と思えない人も巡礼です。日本でも頭を丸めてお遍路さんに出た政治家がいましたね。台湾人の女の子などこの回で登場する何人かの人物が、この後も逐次取り上げられます。ルート上のあまりなじみのないフランスの町が紹介されます。最初は、エスタンです。取って付けたように、あわせて中世のお祭りの様子が映し出されます。ディスカール・ディスタン元大統領が所有するシャトーです。つぎに、ロマネスク様式のサント・フォア教会があるコンクが紹介されました。きれいなところですね。続きます。
2020.06.16
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新聞評で「傑作の予感」とあったので見てみましたが、第1話を見て期待外れでした。新幹線プロジェクトをめぐる、日台、そしてフランスの厳しいせめぎあいのドラマかと思ったら波留の三角関係がメインのドラマで、台湾生まれのリタイアした高速道路会社をリタイアした老人、台湾南部で暮らす若いカップルの恋物語、波留の上司の不倫などの話が絡む群像劇でした。どのエピソードもそこそこで、最後は、予定調和的なハッピーエンド。敵役もよい人に変身です。台北、台南、高雄、花蓮と何回か訪れた街が出てきて楽しめましたが、エリック役のアーロンが台湾人というよりは韓国のイケメン俳優に見えてしまいました。日本人の役者では、77歳になった高橋長英さんが良かったですね。https://www.nhk.or.jp/drama/dodra/ruu/ 次は、もう少し骨太のシリアスなものを期待したいです。
2020.05.31
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ストーリー:1960年代、沖縄の返還交渉が始まる。その最前線にいた外交官・千葉一夫(井浦新)は、本土から切り離され、アメリカの統治下にあった沖縄から核兵器を撤去させ、ベトナム戦争の出撃拠点としないよう、アメリカと激しい外交交渉を重ねる。千葉は何度も沖縄に足を運び、人々の苦悩に真摯に耳を傾け、挫折しかけると、妻・惠子(戸田菜穂)に支えられた。「鬼の千葉なくして沖縄返還なし」と称された伝説の外交官・千葉一夫の信念とは?2017年8月12日にNHKBSで放送されたドラマの再放送です。初見のつもりで見ていましたが、千葉が狭い官舎で米国公使夫妻を接待するシーンで以前見たことを確信しました。戦争関連の特集やドラマが集中される週ですから印象に残らなかったのかも知れません。今回再見して、多少消化不良を感じたものの興味深いドラマでした。何より、千葉のような一途な外交官や官僚が見当たらなくなりました。財務省の佐川や経産省の柳瀬などこの間多くの官僚が国会で答弁に立ちましたが、誰一人として国民のために仕事をしていると感じた人はいませんでした。自己保身が信条の人たちばかりでした。コロナ対策そっちのけで、不倫海外出張、京都デートです。それに加えて、今回の黒川の賭けマージャンです。そんなこともあって、このドラマで描かれる千葉の姿はまぶしいです。原作は、NHK報道局チーフディレクターの宮川徹志によるノンフィクションです。2010年に外務省にて「密約」問題の取材にあたっていた著者は沖縄返還に関わる外交文書を目にして、その中に多数あった当時外務省北米第一課長だった千葉一夫の手書きの文書から、一般の官僚とは異なり「一歩はみ出した、独特な感じがした」として特に強い印象を受ける。続いて佐藤栄作元首相の秘書が残した文書中にも千葉の名前が多数登場したことで、「どういう人なのだろう」と興味を持つ。 そこで著者は千葉の妻に会って、外交官だった千葉の父がポツダム宣言の日に母を道連れに死去したこと、広島の原爆を経験したことなどのさまざまなエピソードを聞き出し、「強烈な戦争体験をした人が沖縄の返還交渉にどう臨んだのか」とさらに強い関心を抱いて、本書の執筆へと至った。 (ウィキ) 原作本については、https://ameblo.jp/keikopipi/entry-12388751705.html 千葉の両親の死については、http://blog.turkistan.moo.jp/?eid=420053 の、ふたつのブログが興味深かったです。
2020.05.30
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定年を迎えた江月朝一が家に帰ると妻が「わたし、妊娠しました!」産む気満々みたいだが、超高齢出産はリスクだらけ。周囲からも猛反対。産むべきか産まざるべきか…。合計135歳の新米パパママの笑って泣けるホームドラマです。4月5日にスタートした、プレミアムドラマ「70才、初めて産みます セブンティウイザン。」(NHKBSプレミアム・全8回)。タイトルは決して書き間違いではなく、初産する主人公は「70歳」、「セブンティ」だ。 定年を迎えた日、妻からの衝撃の告白に当初は大いに狼狽(ろうばい)する夫。周囲も決して歓迎ムード一色とはいえなかったが、やがて理解も広まり無事出産。夫と二人三脚の子育てに奮闘するストーリー展開には、今の私たちが求めているものがある。 70歳のヒロイン・夕子を演じているのは、竹下景子。5歳年下の夫・朝一役は、小日向文世だ。ユーモアのにじむ竹下と小日向の演技に笑みがこぼれる。だが作品の魅力はそこにとどまらない。おとぎ話のような設定と捉える方もいるかもしれないが、ドラマを見るうちに、むしろ物語の持つリアリティーにぐいぐいと引き込まれていく。2人の力が何より大きい。タイム涼介原作の人気漫画を本調有香が魅力を損なわない脚本に仕上げた。… 毎日新聞 5-15https://mainichi.jp/articles/20200511/ddn/018/200/009000c 最初、竹下景子が70歳で出産するドラマと聞いて、絶対見たくないと思ってスルーしました。第3回の「ねえ、本当に僕の子どもなの?」の新聞評を読んで、第2回目から見始めました。やっぱり、竹下さんの出産シーン(第4回)は、酷かったですが、それをのぞけば迷優いや名優ふたりの手堅いドラマでした。出産や子育てをめぐる環境と、リタイアした老人の生活をパラレルで見せてくれて興味深かったです。BSドラマですが、そのうち地上波でやるのではないでしょうか。大河も朝ドラも撮りダメ分が終わるので、そのつなぎでもいいかもしれませんね。それにしても、セブンティーンでなくて、セブンティとは、死ぬまで働けということでしょうか?深夜に預金通帳の残高を確認する小日向さんが、切なかったです。70歳で1億円の生命保険の掛け金っていくらと、思ってしまいました。いのちの歌 小野リサhttps://www.youtube.com/watch?v=MIzApafL-UE
2020.05.26
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『いいね!光源氏くん』は、女性コミック誌で連載中のえすとえむによる同名人気マンガを原作としたコメディードラマ。「源氏物語」の中で雅の世に生きていた平安貴族・光源氏が、まったく世界観の違う現代に出現し、当たり前に見える現実世界とのギャップに驚いたり、楽しんだりするさまを描く。NHKの夜ドラですが、とても面白い作品でした。原作漫画は読んでいませんが、タイムスリップした平安貴族と現代女性のやり取りがなんとも言えず、面白くて、哀しくて、いいですね。途中で頭中将も登場して、物語の幅を広げます。所作の指導をマスターして、役になりきっていました。そして、何と言っても和歌を詠むシーンがよかったです。最終回では、なかったのが残念です。榊原郁恵は、藤原の母親役です。4月の放送スタートから、「いちいち面白い」「癒やされる」「キャスティングがいい」などと好評だった同作。一方で全8話という長さに対して「もっと見たい」という要望もファンから上がっていた。制作統括の管原浩さんは以前、「(全8話が)短いと感じられるのはある種、光栄ですが、なるべく原作のテイストを生かすために、大きく変えたり膨らませたりはしなかったので、8話に凝縮された感じを味わってもらえれば幸いです」としながら、「いわばSFファンタジーものですので、皆さんが最後まで見終わった後の感じが決め手かと思います。ラストまで見ていただいた上で、この先も見てみたいというご要望が出てくれば、制作者としてもご期待にそえるよう検討したいと思っています」と続編の可能性について触れていた。「これは経費で落ちません!」にも出ていた伊藤沙莉さんですが、なかなかの好演でした。ハスキーボイスが、印象的です。
2020.05.26
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4月からTVドラマが新しく始まりました。ほとんど録画で、リアルタイムで観ることはありません。いつも見ている土曜の夕方の枠は、エルキュール・ポワロが帰ってきました。#1 コックを捜せ#2 ミューズ街の殺人を観ましたが、いいですね。ポワロを演じるのはデビッド・スーシェ、日本語吹き替え版は熊倉一雄です。熊倉さんは2015年に亡くなられていますが、私にとってはこの人以外に考えられません。刑事フォイル、刑事ルーサー、主任警部モースと続き、楽しみな時間です。45回放送予定です。https://www4.nhk.or.jp/poirot/ 刑事コロンボも始まりました。昨年思い出のベスト20を観ましたが、今度はBS4K でやった全作品放送です。#2 死者の身代金は、どんなストーリーか思い出せませんでした。山東昭子が吹き替えで出ていました。https://www9.nhk.or.jp/kaigai/columbo/list/ 日本版グッド・ワイフやグッド・ファイトが面白かったので、第一回目を見ましたが期待外れでした。都心の新しい高層ビルの映像を多用して新奇さをねらったのでしょうが、ストーリーも演技も浮ついた感じでした。敏腕だ、天才だと言われても?事務所のパートナーが鈴木保奈美というのも?吉田鋼太郎に期待ですが、どうでしょう。つまらない恋愛話も絡んで、これが月9トレンディ―ドラマなのでしょうね。2回目以降はいいかなと思いました。次のゲストは、黒木瞳で14年ぶりの看護師役だそうです。
2020.04.18
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NHKBS ダークサイドミステリー ナチスをだました男 20世紀最大の贋作事件芸術の価値は誰が決める?ナチス高官をニセ名画・幻のフェルメールで15億円サギにかけ、世界に衝撃を与えた天才贋(がん)作師メーヘレンが暴いた、芸術と金と欲望の闇!31作品しかないフェルメールの偽物を作って、ナチスに売った男の話です。ヒトラー率いるナチスドイツの最高幹部ゲーリング元帥が15億円の名画サギに!?世紀のだましを実現したのは、闇の天才贋作師メーヘレン。大人気画家フェルメール幻の作品への金持ちや権力者の欲望を狙いニセ名画を量産した末に、驚くべき数奇な運命で人生を翻弄された伝説の画家だ。タダ同然の絵を数百万倍の名画に仕立てただましテクニックとは?高名な美術研究者までだまされた、意外な落とし穴とは?芸術と金と欲望の闇に迫る!大物鑑定家が騙されて世紀の大発見と騒がれ、オランダの美術館に堂々と展示された作品です。制作に5年もかけたそうです。自身が得意とした写実的な絵が否定されて修復士の道に、それが友人の〇〇風にとの依頼で贋作に手を染め、高名な鑑定家に見破られると、その鼻を明かしてやろうとフェルメールに挑戦です。5億円、15億円と高値で売れて豪邸住まいですが、麻薬と女に溺れる生活でまさに悪銭身につかずです。戦後、ナチスにフェルメールを売ったことが露見して国家反逆罪に。身の潔白を示すために、もう一枚実際に描いてみせて無罪です。ゲーリングが15億円をすべて現金で用意できなかったので、カネプラス200枚の作品で払い、結果偽物で大切なオランダ絵画をナチスから取り戻した英雄と売国奴から180度の評価転換です。『キリストと悔恨の女』ゲーリングが騙された贋作です。イエスがそっくりというのが決め手だったそうです。同じ贋作者ですから当然ですね。こちらも同じですね。裁判風景ですが、さながらメヘーレンの個展状態です。無罪判決の6週間後、不摂生がたたって心臓発作で急死しました。彼の作品『エマオの食事』は ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館所蔵で展示されています。こちらは、上野の西洋美術館がフェルメール作と認定した作品ですね。鑑定次第で値段が跳ね上がる美術鑑定の世界についても、出演者が苦言を呈していました。青井アナウンサーが、この名画の良さがわからないのかと詰られるのがこわいと述べると、ゲストからそれは違う、自分の好みで鑑賞すればよいとの真っ当な助言です。フェルメールで好きなのは、こちらとこちらです。現物を見て、がっかりなものもあります。ひとりひとりの好きがあっていいと思います。再放送です。(NHKBSプレミアム) 4月7日(火) 午後11:45~午前0:45(60分) PS:ゴッホの作品総数は900点ですが、毎年多数の作品の鑑定依頼が美術館に持ち込まれるそうです。4000点のうち本物は11点だったと、番組冒頭で披露されていました。浜の真砂は尽きるとも世に贋作の種は尽きまじですね。
2020.04.05
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“万能の天才”レオナルド・ダ・ヴィンチの没後500年を記念して世界各国で大規模な展覧会が開かれ、新たな研究成果が報告されている。漫画家ヤマザキマリと美術史家池上英洋がレオナルドの才能が大きく花開いたミラノへ。彼が30歳から18年を過ごした地で残した偉大な足跡と、その謎を追う。最新の解析技術でロンドンの「岩窟の聖母」から全く違う構図の下絵が見つかった。これはレオナルドの失われた作品なのか?ロンドン・ナショナルギャラリーの修復責任者を緊急取材。 「最後の晩餐」にはいったい何が描かれているのか?サンタ・マリア・グラツィエ教会を貸し切り取材。ロンドンに残る弟子が描いた原寸大の模写に隠された、その完成当時の姿とは?NHKのように硬くなく、阿保なタレントが出る同種の番組と違って、ミラノとロンドンロケで、開局記念にふさわしい充実した内容でした。フィレンツェでものにならず失意のうちに新興国ミラノに来たレオナルドとミラノの支配者イルモーロとの関係が語られます。自身の売り込み書も、軍事や建築が主体で絵画は最後の10番目です。博学なのも私生児ゆえ正式な教育が受けられなかったことの裏返しで、手製のラテン語の辞書が泣かせます。ヤマザキさんも最初は食えなくて二足ならず10足のわらじを履いていたそうで料理番組にも出ていたのには笑ってしまいました。美術史家の池上さんと創作者のヤマザキさん、いいコンビでした。レオナルドはあまり興味がなかったので知らないことが多いのですが、この番組でいろいろと知ることができて、興味がかき立てられます。岩窟の聖母はナショナルギャラリーで観たことがあるはずですが、記憶にありません。25年隔てたパリ版の存在も知りませんでした。ただ、デッサンは記憶にありますが、どこで見たかははっきりしません。はっきり覚えているのは、やっぱりルーブルのモナ・リザですね。3度ほど観ました。未完成が多いダビンチですが、その意味についても語られます。ミラノの最後の晩餐についてのヤマザキさんのコメントです。ロンドンの滑走路まであと数メートルの所でハリケーンの為着陸回避、そのあと何故かミュンヘンに飛ばされて、ミラノに到着したのは日本を出てから24時間後… そんな苦労の末「最後の晩餐」を見るのは数十年振り。その頃はまだ修復前で連れ立って見に行った母は『散々並んでシミしか見えないよ』と文句を言っていましたが、今回は素晴らしい環境と4K撮影でレオナルドが「最後の晩餐」でいったい何を表現したかったのかを、この眼で確認する事が出来ました。私も修復前の作品を見ました。並びはしませんでしたが、よくわからずがっかりしました。『散々並んでシミしか見えないよ』とは言い得てます。番組では修復後の作品を4Kでと言う事ですが、どうでしょうか。やはり見えないものは見えず、わかりません。今回の目玉は、弟子が模写したという作品(上記の写真)とのと対比です。模写と言っても、赤外線撮影の科学的な調査では完全なものではないようです。それでも往時はこんな感じだったのかと言う事がわかります。ユダはイエスの前という構図を無視した斬新さ。テーブルクロスのひだまで描かれている緻密さ。などなど。この模写は、イタリアではなくロンドンの美術館にあります。観てみたいですね。それにしても、岩窟の聖母にしても、最後の晩餐にしてもキリスト教の知識がないと鑑賞が深まりません。ユダ、ペテロ、ヨハネくらいは知っていても、大ヤコブ、小ヤコブなんて知りません。やはりお勉強が必要ですね。
2020.04.03
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2017年の放送の再放送を見ました。2時間番組ですが、前回前半を見逃したので、今回通して見ることができました。俳優・玉木宏が迫る新感覚音楽ミステリー!ナチス・ドイツの嵐が吹き荒れる欧州で活躍した音楽家・近衛秀麿。世界最高峰のベルリンフィルで初めて指揮をした日本人だ。彼は、自身のオーケストラを隠れみのに、ユダヤ人の国外脱出を手助けしていたという。マエストロ・ヒデマロはいかにしてその大胆な試みを企て実行していったのか。亡命オーケストラの謎がいま初めて明かされる。壮大な交響曲と高精細映像でつづるサスペンス紀行!https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/92779/2779248/index.html 残念ながら、ユダヤ人亡命を手助けしたという確証は示せませんでしたが、近衛秀麿がナチスににらまれながら多くの音楽家を助けたことは事実で、戦争を遂行した兄の文麿とは反対の行動をとっていたことが驚きでした。日本びいきの音楽家の理由も、この近衛との親交にあったようです。ドイツ、ポーランド、フランス、ベルギー、オランダ、スイス各地をロケして、ヨーロッパの美しい景色を見せてくれます。パリ、ベルリン、ブルージュ、アムステルダム、ジュネーブなど訪れたところはなつかしいですが、ワルシャワやクラクフなどは、機会があれば訪れてみたいと思いました。正体不明ですが、番組が視聴できます。予告:https://www.bilibili.com/video/av12607882/ 本編:https://www.bilibili.com/video/av12989669/ https://www.bilibili.com/video/av12989669/?p=2
2020.04.02
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あのニュースの舞台裏では、何が起きているのか。 そこで生きる人たちは、いったいどんな思いでいるのか。 揺れ動く世界の現場を体当たりで取材。 どんな答えを見つけるのか、はたまた疑問がさらに深まるのか…。 筋書きのない旅が、いま始まります。 というNHKBSのシリーズです。激動の世界をゆく「韓国 “隣人の素顔”を探して」いま、韓国はどうなっているのか?“戦後最悪”と言われるまでに悪化した日韓関係。2045年までに北朝鮮との統一を目指すと宣言したムン・ジェイン大統領。鎌倉千秋キャスターが「本音」を聞こうと韓国の人々の中へと飛び込んでいく。日本製品の不買を呼びかけた青年。広がる格差にもがく若者。北朝鮮にある父の故郷を思う漁師。そして2年前に脱北し韓国で暮らす若者。一人一人との出会いを通して“隣人の素顔”を探しに行く。【キャスター】鎌倉千秋https://www4.nhk.or.jp/P3723/x/2020-03-29/11/32013/2185039/ 台湾に続いて韓国です。福岡からビートルで韓国入り。プサンの魚屋・食堂のおばちゃんからなんで来たと、問い詰められるところから始まります。ここでも中国人はたくさんお金を落としてくれる上客で、日本人はケチとあからさまです。店員や通行人を捕まえて突撃インタビュー的で面白かったです。反日感情は相変わらずですが、ビールやお菓子、たばこなど日本のものも置いてあります。ソウルのスラム街はひどかったです。まだこんなところが残っているのですね。知りませんでした。文政権の公務員拡大策で狭い部屋で受験勉強する人や、時給アップで深刻な経営者など。反政権デモの中の米国支持の人にもにインタビューです。海外では最大の米軍基地も取材していました。ソウル大卒でも安泰でない就職状況もレポートです。自身就職氷河期世代の鎌倉さんが、自分の能力のせいではないと若い女性を元気づけます。後半は、統一問題。統一に関する世代間の意識の差や脱北青年の状況を住まいにおじゃましてレポートしていました。北朝鮮では1日1時間の英語教育が行われているが、使う機会は皆無。パソコンのマニュアルを読むのに役立つだけというのは、考えてしまいます。思想統制で、人民は相変わらず北朝鮮の優位を信じてるとも。統一=韓国を吸収だそうです。高野支局長とは違った視点での、韓国初心者のレポートでした。お隣りの国を知りたい、無視できない、仲よくしたいという気持ちがあふれていました。また行ってほしいですね。それにしても今や日本は5番目の貿易相手国です。中国、米国、香港、ベトナム、日本の順です。安全保障は米国、経済は中国に依存で、安米経中と言われているそうです。米中の間に挟まれ北朝鮮問題もあって、韓国は複雑ですね。一人当たりのGDPは日本に近づき、経済的な依存度も下がってきている今対等な関係でのパート―ナーシップが築ければと思いますが、自国開発の検査キット名を「独島」にとの嘆願が30万以上と聞くと、もう少し大人になってほしいと思います。
2020.04.01
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