へそまがりの読書日記

へそまがりの読書日記

2012年11月15日
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カテゴリ: 読書記録

札幌刑務所4泊5日


刑務所の中(俗にいう塀の中)に深~~い関心があって、何冊も関連本を読んだ私・・・

この関心の持ちようといい、熱の入れようといい、

前世というものがあるなら絶対に犯罪者だったに違いないと、

確信に近い思いを持っておりました。

ところがこの本を読んで、私が抱いていた関心はな~んも異常ではなく、

まして前世は犯罪者でもなんでもないんだと納得しました。

いくら興味があるからって、実際に刑務所に入ってみようなんて

さすがに思いませんもん。。。

(前世、犯罪者だったら既に入ってますもんね。。。)





スピード違反の反則金7,000円をひたすら払わず、刑務所に入ろうとする東さん。

「刑務所に入りたい」、「はい、どうぞ!」というわけにはいかないんですね~。

刑務所という所はなかなか入所困難なんですね。

(↑時と場合によりけりです、念のため。)



すったもんだの挙句、

「検討の結果、貴意に沿う形で処理することになりました」という

地検からのお手紙によって、作者の刑務所生活が実現するわけですが、

18キロオーバーのスピード違反、4泊5日の短期滞在です。



“海外旅行より短い”というこの期間が、悲壮感を払しょくしているようです。

作者も読者もさほど暗くならずに、「まぁ、4泊5日だし…」ということで

「へ~~」、「ほ~~」、「お~~~」と言っているうちに無事終わり。



禁酒・禁煙はもちろん、規則正しい生活、決して臭くないメシ、

適度な運動、充分な睡眠のおかげで、

出所時には健康になっていたというオマケ付き。

「刑務所生活」のさわりを軽~~く(あくまでも軽~~く)読みたい人にはオススメです。



ただ、刑務所側の人にとって、こんな受刑者は迷惑なんだろうなぁ…



私は2泊3日でも遠慮しときます。







ハードボイルド作家は考えた。

「一度は刑務所というものに入ってみたいものだ…」

かくして、ちょっとした交通違反の反則金をテッテイ的に

踏み倒し続けた著者は、念願の押しかけ入所を果たしたのであったー。

入ってみてわかった、塀の中の不可思議なオドロキに満ちた実態とは?

読めば読むほどしみじみと可笑しい、傑作ドキュメンタリー。



【目次】(「BOOK」データベースより)

第1章 入所までのすったもんだのいきさつ

(違反事項ー速度超過(時速30キロのところ48キロ)/

 前回の挫折 ほか)/

第2章 受刑者の道ーどうせなるなら模範囚(

 地方検察局徴収係の冷えた麦茶/鍵の群れ ほか)/

第3章 受刑者の日々(爽やかな目覚め/

 一日の始まりはオードリー・ヘプバーン ほか)/

第4章 社会復帰へ向けて(出所準備/健康診断 ほか)






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最終更新日  2012年11月15日 20時06分02秒


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