直子の直筆

直子の直筆

2017年03月20日
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整理整頓に余念のない三女は、いつものようにご機嫌な独り言を言いながらの作業なのだが、隣りで聞いているほうは実のところ心中穏やかではない。

そこで、三女をリビングに呼ぶ。

「あのさ、独り言のことなんだけど・・・」

三女自身も、身に覚えというか、やめられるならやめたいと思っているようで、スッと表情が硬くなる。

「これから受験もあるし、一人でぶつぶつ言ってると、高校の面接のときとかにそのクセが出たりしたらマズイでしょ・・・」

スライドドアの横に立っている三女の目に、涙がにじんでくるのが見える。

「これから、独り言を言ってたら声をかけるから、すぐやめる練習しよう」

無言でうなずくと、再び机の片づけを始めた。

しかし、もう独り言は聞こえてこない。

三女にとってはストレスのはけ口だったかもしれない独り言を、無理矢理やめさせることによって、別の問題が起きやしないだろうか。

結果が出るのはいつの日だろう。 

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最終更新日  2017年03月20日 15時36分42秒


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