全557件 (557件中 151-200件目)
2020年8月16日、日産自動車とホンダを日本政府主導で合併させる案が持ち上がっていたことが、フィナンシャルタイムズの電子版が報じ、国内の各紙もそれに続いた。 両社とも政府の斡旋案をお断りしたという。 首相官邸は口を噤んだ。 それに続く9月7日、日本政策投資銀行による日産自動車への1,800億円の融資に1,300億の政府保証がついていたことが報じられた。 日産は生産設備増強後、売上げ不振となっていたところをコロナ禍に襲われた。 財務的にそれほど苦しい状況なのか。 日産を国有化?融資に謎の政府保証1300億円、まさかの菅案件か=今市太郎2020年9月9日 MONEY VOICE …(略)…誰が1,300億円の政府保証を付けたのか? 7日の朝日1面トップに政府系の日本政策投資銀行(通称:政投銀)が日産自動車への1,800億円の融資に1,300億の政府保証がついていたことが報じられ、大変に大きな物議を醸しています。 日本を代表する主力産業の一角を担う大手自動車メーカーですから、政府系銀行が積極的に融資を行うということころまでは、まぁなんとか納得できます。 しかし、1,300億円の債務保証を政府が決めたという話は、事前にどこからも国民には伝わっていません。 いったい誰が、どうやって決めたのか?それが非常に大きな問題になる事案です。 この件に関して、日産は政府保証についてはまったく承知していないと、広報が知らぬ存ぜぬを決め込んでいます。 また政投銀サイドは、個別案件なので答えることはできないとのこと。 お互いにシラを切っていますが、まったく火のないところにこんなに燃え盛る煙が上がることはないわけで、政投銀が勝手に政府保証を決めたとはまったく思えない状況です。 これってまさか、菅案件か? 日産自動車といいますと、過去にも何かに付けて、菅義偉氏がその接点に登場する非常にレアな企業であることが思い出されます。 今を遡ること4年ほど前、日産は三菱自動車への資本参加を発表する前にも、経済産業大臣ではなく、わざわざ菅官房長官に三菱のトップを引き連れ、報告のためと思われる面談を行っています。 また2018年11月、当時の日産の代表取締役カルロス・ゴーン氏の金融商品取引法違反逮捕の時にも、なぜか当時の川口均専務執行役員がわざわざ首相官邸に菅官房長官を訪ね、事情説明と陳謝を行っています。 確かにお騒がせはわかりますが、なぜ菅官房長官のところに真っ先にお詫びに出向いたのか。 それは今も不明です。 ― 引用終わり ― JALの破綻時に政府保証が付され、最終的に国民負担となった事例があった。 ゴーン改革が張り子のトラであったことが明らかになった今、日産は経営破綻の近くにあるのだろうか?
2020年09月28日
コメント(0)
2020年9月27日、日産自動車はフェアレディZのプロトタイプを公開。 V6ツインターボ・エンジンと6MTを組み合わせた2シーター・クーペ。 新車がでないことを補うつもりなのだろうか? 2020年3月期決算は6712億円の最終赤字。 リーマンショック後も生産設備拡大投資を継続し、販売においては安売りを継続したつけがコロナ禍の前から販売は減速。 コロナ禍が販売減にとどめを刺し製造設備過剰が明確になった。 2021年3月期は営業損益が過去最大の4700億円の赤字と見通している。 構造改革費が上乗せとなり最終損益も6700億円の赤字と現在見通しているが、売上回復の遅れからさらに悪化することも十分考えられる。 日産は、台数を稼大量に製造された車を市場で捌くため世界中で安売りを行い、ゴーン氏がCEOの時代でも増収減益となっていた。 特に残存価格を高く設定して安売りを行った北米の大量のリース車両が、期間満了となり中古車価格との「逆ざや」が顕在化する。 構造改革しても、時の経過、リースアップとともに赤字が積み増される。 銀行、投資家から見放された日産、「最終手段」でいよいよ万事休すか…!「1兆円超社債発行」の背景 井上 久男 ジャーナリスト2020年9月17日 現代ビジネス海外に活路を求めるしかなくなった 日産自動車は9月17日、総額で1兆円を超える巨額のドルとユーロ建て社債を発行する。 海外メディアはアジアの企業では過去最大のドル建て社債の発行規模だと報じている。 ドル建てが80億ドル(約8500億円)、ユーロ建てが20億ユーロ(約2500億円)だ。 日産がドル建て社債を発行するのは1999年に仏ルノーと提携して以来、初めてという。 この海外での資金調達の背景には、国内の金融機関が日産の経営状況を見て追い貸しを渋り始めたため、海外に活路を求めたことが背景にある。 厳しい言い方だが、相変わらずコーポレートガバナンスが改善されない企業に銀行が金を貸すはずがない。 日産の格付けは低いため、金利が有利な条件で社債は出せない。 「腐りかけの肉」は美味しいとばかりに、高い金利を狙っているか、日産の実態をよく知らずに日本を代表する自動車メーカーの1社だからまあ潰れることはないだろうと思っている外国人投資家向けを狙っているのだろう。 ドル建て社債の内訳は、3年債と5年債が各15億ドル、7年債と10年債が各25億ドル。 10年債で金利は4.81%。 日産は昨年、2500億円の社債発行枠を設定したが、西川廣人社長(当時)の社内規定に反した報酬問題があり、発行を延期していた。 今年5月には倍増して5000億円の社債発行枠を設定するも、700億円しか調達できなかった。 国内の投資家は日産の底なしの業績悪化、崩壊したままのコーポレートガバナンスを見て社債がいずれ償還不能になるリスクがあると判断したのであろう。 …(略)… 「新総理のお膝元」という面子 手元流動性から有利子負債を差し引いたネットキャッシュは、日産の場合、20年4~6月期決算の時点で2352億円。 前年同期から7651億円も減っている。 今後一年はさらにネットキャッシュは悪化するだろう。 資金繰りの悪化に備えて、日産は今年5月から7月にかけて銀行から約8900億円を借り入れた。 そのうち政府系の金融機関、日本政策投資銀行から1800億円、国際協力銀行から5億8200万ドル(617億円)借りた。 政投銀の融資1800億円のうち1300億円は政府保証付きだ。 また、国際協力銀行の融資は、民間銀行との協調融資の一部であり、日産の米国法人経由メキシコの販売金融事業で使われる。 民間銀行が追い貸しを渋り始めた中、政府系金融機関に頼らざる局面に追い込まれている。 ― 引用終り ― 巨額の政府保証が誰の承認を得て実行されたのかいまだ不明。 公的金融機関から融資を受けるしかない民間企業は、債務の整理こそ行われていないものの実質「更生状態」。 だが、まだ終わってはいない。 がんばれ日産!
2020年09月28日
コメント(0)
ロールス・ロイスの自動車部門は、1998年にドイツのBMWに買収された。 2017年から生産されたファントムVIIはアルミニウム製スペースフレーム骨格“アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリィ”が採用された。 2018年には初の4WDのSUV「カリナン」を発売した。 所有者が変わり、市場のニーズに合わせた機構を取り入れても、世界の富裕層のステイタスシンボルであることに変わりはない。 ロールスロイス、新型車で超富裕層狙うコロナ流行も「慎重に楽観」2020/09/02 AFPBB News 英高級車メーカー、ロールスロイス・モーター・カーズ(Rolls-Royce Motor Cars)は1日、ファン待望の「ゴースト(Ghost)」の新型モデルを発表した。 新型ゴーストは、V型12気筒6.75リッターツインターボエンジンにミニマムなデザインで、約22万2000ポンド(約3150万円)の高級車だ。 だが、超富裕層を狙った新たなステータスシンボルも、新型コロナウイルスの短期的な打撃を和らげるには十分でない。 同社トルステン・ミュラー・エトヴェシュ(Torsten Mueller-Oetvoes)最高経営責任者(CEO)はAFPの電話インタビューで、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響はしばらくの間、とにかくワクチンができるまでは続くだろう」と語った。 それでも「中期的には、3年以内ぐらいには、わが社は通常の状態に戻るはずで、通常よりも良くなるはずだ」と指摘した。 ミュラー・エトヴェシュ氏によると、ロールスロイスの今年上半期の売上高は、前年同期比30%減と大きく落ち込んだ。 だが、昨年は売り上げが「記録的」な年だったこともあると、補足している。 一方でロールスロイスでは、コロナ流行下での従業員解雇を一切行っていないとし、来年へ向けて「慎重ながらも楽観」していると述べた。 ロールスロイスは近年、市場におけるブランドの位置付けを見直してきた。 「過去10年間で飛躍的にブランドの若返りを図った。 現在、顧客の平均年齢は43歳だ」という。 ― 引用終り ― 世界の超富裕層が現在より激減するようなことがあれば、ロールス・ロイスの販売も危機に陥ることだろう。
2020年09月16日
コメント(0)
これまで燃料電池車や自動運転の開発などを共同で進めてきたホンダと米ゼネラルモーターズ(GM)が、北米市場での提携を拡大。 新たに、自動車の車台やエンジン開発、部品の共同購入など幅広い分野で協力することに合意した。 リリースには、GMのマーク・ロイス社長とホンダの倉石誠司副社長のコメントが付いている。 資本提携ではないことが理由なのか、いずれも役員序列はナンバー2。 GMとHonda、北米での戦略的アライアンスに向けて合意2020年09月03日 HONDA ニュースリリース・複数のセグメントでの車両プラットフォーム及びパワートレーンの共有について検討を開始・両社の取り組みでイノベーションを加速させ、先進技術領域への効果的なリソース展開が可能・本アライアンスは、過去のEV協業などの成功に基づいて構築 ゼネラルモーターズ(GM)とHondaは、北米四輪でのアライアンス確立に向けて、幅広い協業の検討を始める覚書を締結しました。 本アライアンスは、北米でそれぞれのブランドで販売される車両向けの、研究開発、共同購買、及びコネクテッドサービスなどの領域で協業の可能性を検討していきます。 本協業において、GMとHondaは、北米の複数のセグメントにおいて、内燃機関エンジンと電動パワートレーンを含めたプラットフォームの共有に向けた検討を開始する予定です。 今後早い段階で共同開発に向けた議論を開始し、2021年 年初での共同作業開始を目指していきます。 本協業は、今年4月に両社が発表した、アルティウムバッテリーを搭載したGMのグローバルEVプラットフォームをベースに、Honda向けの新型電気自動車(EV)二車種を共同開発する内容を基に合意しています。 また、GMとHondaの関係は20年以上前から始まっており、燃料電池やバッテリー、自動運転モビリティサービス事業専用車「Cruise Origin(クルーズ オリジン)」といった協業に取り組んでいます。 …(略)…【主な協業検討の領域】■プラットフォーム共有による規模の拡大及び、パフォーマンスの向上 両社間の北米での戦略的アライアンスを通じて、車両のプラットフォーム及びパワートレーンの共有、共同購買、生産効率、そして様々な領域での協業に取り組み、ベストな技術とコスト効率の向上を目指します。これにより、両社は、次世代の先進技術領域へ多くの投資を行うことが可能となります。 また、GMとHondaは、将来共同で開発するプラットフォーム及びパワートレーンに関する研究開発費用を共同で負担することも検討しています。これにより両社は、求められている将来モビリティ領域や既存四輪ビジネスのさらなる成長への投資に向けて、大幅な経営効率向上及び資本の有効活用が可能となります。■規模と効率を高めるための共同購買GMとHondaは、共同購買による両社それぞれの規模、知見、そして標準化手法を活用することで、更なるコスト効率化を検討していきます。共同購買では、部品の共同調達、物流、地域ごとの戦略立案などを重点的に進めていく予定です。■お客様の期待を超える研究開発とコネクテッドサービス分野における協力 先進技術の導入は、お客様や時代変化への対応に必要不可欠です。これらに効率的に取り組むために、本協業においては、電子プラットフォーム※1、次世代ADAS※2、インフォテインメント、コネクティビティー、V2X※3などの先進技術分野に関する研究開発を両社で行う可能性も検討していきます。 今年4月に両社は、GMのコネクテッドサービス「OnStar(オンスター)」のセーフティ アンド セキュリティ機能を、Honda向けの新型EV二車種に組み込み、「HondaLink(ホンダリンク)」に統合することを発表しました。 その機能統合をベースに、両社でのOnStar活用を検討すると共に、インフォテインメントを含む将来のコネクテッドサービスについても、共同開発の可能性を両社で検討していきます。 ― 引用終り ― 「アルティウムバッテリー」はパウチ型のリチウムイオンバッテリー。 主な特徴・厚さが薄く、表面積が広いので冷却性能に優れている。・柔軟性のあるケースによって充放電の際に発生するガスによる膨張に対処できるので安全性が高い。・薄型であるため、車体の床に薄く広げて搭載できる。・表面積が広いので、充放電で発生する熱を空気で冷却しやすい。 酷暑の日本、欧州で空冷で熱管理は大丈夫だろうか。 より体積の小さい「全固体電池」「全樹脂電池」実用化までの繋ぎの技術なので、とりあえず空冷ということなのだろうか。 テスラは、大量生産の実績がある円筒形のリチウムイオンバッテリーを主に水冷で使っている。 燃料電池車や自動運転の開発などの共同開発は成果があったのだろうか。 技術者が社長で凝り性のホンダと、財務担当がCEOに就任し、生産効率と合理化しか追究していないように見えるGMの相性はよいのだろうか。 GMもホンダも主戦場が中国であることは共通だが、国際的に活躍する自動車メーカー全てに共通すること。 体質がかけ離れているだけに、互いに学ぶことは多いのかもしれない。
2020年09月16日
コメント(0)
ラリージャパン2020、開催発表。 ヴィッツを海外名ヤリスて新型を発表。 ヤリスを発売。 GRヤリスの予約受付。 ラリージャパン2020開催となるはずだった。 コロナ禍でラリージャパンは中止となったが、期待のGRヤリスは発売される。 9月5日から開催されるスーパー耐久シリーズの開幕戦『NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース』のイベント広場に、発売されたばかりの『GRヤリス』RSとRZが早くも展示された。 トヨタ GRヤリスが発売開始。120psのRSから272psのRZまで、4つの個性あるモデルの価格は265~456万円なり!2020-09-04 Webモーターマガジン 2020年9月4日、トヨタは新型車「GRヤリス」を発売すると発表した。 1.6Lターボ+4WDのハイパフォーマンスモデルだけでなく、研ぎ澄まされた走りを気軽に楽しめる1.5L FFのグレードも設定している。 ヤリスクロスに続いて、新たにファミリーに加わったGRヤリスを詳しく見ていこう。 「空力、軽量、高剛性」を追求した車両パッケージ ノーマルのヤリスは5ドアだが、GRヤリスは3ドアのみの設定となる。 GRヤリスは、トヨタ GAZOOレーシング ワールドラリーチームに学んだ「WRCで競争力あるクルマづくり」などによって「誰もが安心して意のままに運転できる」クルマとして誕生した。 モータースポーツ用の車両を市販化する、という逆転の発想で開発した、トヨタ初のモデルだ。 東京オートサロン 2020でワールドプレミアされ、今回のラインアップ発売前に限定モデルをWebで先行予約を受け付け、6000台以上の受注があった。 2020年6月にラインアップは発表されていたが、今回、車両価格も発表され発売が開始された。 ノーマルのヤリスをベースに、アッパーボディではエンジンフード、バックドア、ドアパネルにアルミニウム素材を採用し、ルーフパネルにはSMC(シート モールディング コンパウンド)工法で成形されたCFRP素材を採用。 ボディ形状は3ドアとし、軽量化を図りながら優れた空力性能も示し、前後のサスペンション セッティングも最適化されている。 ― 引用終り ― GRヤリスのフルラインアップは、東京・お台場の「メガウェブ」展示される。 タイプと価格は下記の通り。RS(1.5L/FF/ダイレクトシフトCVT):265万円RC(1.6Lターボ/4WD/6速MT):330万円RZ(同):396万円RZ ハイパフォーマンス(同):456万円 手軽に楽しむためのグレードの「RS」からWRCの手前の本格仕様「RZ」まで、幅広くラインナップされている。 日本国内、元町工場で生産される。 スポーツモデルに関して腑抜けになったホンダは、シビックタイプRを英国で生産。 RもRSもないフィットのスポーツモデルは、語呂合わせのようなNESSらしい。 量産メーカーのホンダは、日本のような小さな市場を相手にしている余裕はない、ということなのだろう。 「心地よさ」以外に目を向けることを知らないフィットの開発者とホンダの経営陣に、GRヤリスの爪の垢でも煎じて飲んで欲しい。 素材を変更してボディを軽量化、足回りを最適化したタイプぐらいはできるはずだ。 ホンダはヨーロッパでシェアを落とし続けている。 F1でのホンダ・エンジンの活躍が販売に結びつくモデル、タイプを出して欲しい。
2020年09月15日
コメント(0)
ホンダは海外で評価の高いシビックを日本で売ろうとして失敗した。 日本人が覚えているシビックは、コンパクトで高機能な車だった。 高品質・高性能・高価格の大きく育ったシビック・セダンの国内生産は中止となった。 乗り継ぐ人の多かったカローラ・ブランドの偉大さが大きすぎたのだろう。 車としてコストパフォーマンスに長けた優秀なカローラの価値をトヨタは見誤ったらしい。 僅か500台限定の2000㏄モデルは即完売。 カローラ・スポーツの順調な人気を考えあわせるにつけ、カローラ・ブランドがトヨタ自身によって、大切にされていなかったと感じる。 なぜカローラの限定車はすぐに完売したのか?2000ccモデルの必要性とは2020/08/22 GQ JAPAN 搭載される2.0リッター直列4気筒ガソリン・エンジンは、最高出力170ps/6600rpm、最大トルク202Nmを発揮する。 トヨタ「カローラ・ツーリング」の500台限定車「2000リミテッド」に、今尾直樹が試乗した。 発売後、すぐに完売してしまった人気の理由を考えた。 なぜこの時期に導入? やっぱり2リッターぐらいの自然吸気エンジンを搭載したハッチバックはたのしい! さる6月1日、限定500台で発売となったカローラ・ツーリングの特別仕様車“2000リミテッド”は、およそ260万円という価格にもかかわらず、早々に完売となった。 なので、いまはもう新車で購入することができない。 そのまぼろしの1台に試乗したので紹介したい。 2000リミテッドは買えなくても、早晩カタログ・モデルとなって帰ってくることが予想されるからだ。 それにしても、なぜいま、この時期に「RAV4」とも共通の2.0リッターのダイナミックフォース・エンジンとCVTをカロリン(カローラ・ツーリングの略です)に搭載して、500台を販売したのか? トヨタ広報によると、「特別な装備仕様と、『台数限定』販売とすることで、よりカローラに対する興味を高めていただくこと」をねらったという。 2000ccを導入した理由は、「2019年9月のフルモデルチェンジでスポーティに生まれ変わったカローラツーリングに、さらに動力性能を向上することで、よりパワフルでダイレクトな走りを楽しんでいただくため」ということである。 早々に完売した理由は、「当社が予想していた以上に、多くの方がこのクルマを求めてくださったためということになります。。。」。 この「。。。」のなかに、広報の人のことばにできない心情、余白というものが含まれているわけだけれど、この回答を筆者はものすごく素直に受け取った。 2000リミテッドはトヨタの予想以上に人気があったのだ、と。 海外市場、たとえばイギリスのカローラには新世代2.0リッター・ダイナミックフォースエンジンのハイブリッドがすでに登場している。 これを日本市場に導入してよいものかどうか、トヨタの国内営業は悩んでいるのである。 あくまで筆者の推測ですけれど。 ― 引用終り ―
2020年09月15日
コメント(0)
ダイハツ・トール(THOR)はダイハツ工業が開発・製造・販売する5ドアトールワゴン型のコンパクトカー。 前後長をコンパクトに収め、車高を高めに取ることで小型乗用車としての室内空間と、軽自動車並みの取り回しの実現をはかった。 ムーヴやタントなどでも採用されている高剛性ボディや、Dサスペンションなど軽乗用車の技術が活かされている。 全長:3,700~3,725mm 全幅:1,670mm 全高:1,735mm ホイールベース:2,490mm 最大の特徴はメーカー系列の異なる4つ子車種であること。 ダイハツは「トール」。 トヨタは「ルーミー」と「タンク」。 SUBARUは「ジャスティ」。 国内向けの小型自動車としては史上初の4兄弟車種。 トヨタ系列販売店の全車種併売により、タンクがなくなるらしい。 4兄弟は3兄弟になるのかな。 隠れた人気車「タンク」が廃止! トヨタは兄弟車のリストラをどこまで進めるのか?小野正樹2020年8月16日 ベストカーWeb …(略)… トヨタは2020年9月15日、ハイトワゴンのルーミー/タンクをマイナーチェンジするのを機に両モデルを統合し「ルーミー」に1本化する。 ちなみに4兄弟のなかではトヨタルーミーが一番売れており、2020年1~7月の登録車の販売台数ランキングでは7位~9位で平均月販台数は6307台。 トヨタタンクがルーミーに続き、12~19位で平均月販売台数は4580台。 ダイハツトールは29位~40位、平均月販台数は1624台、スバルジャスティはすべて50位圏外で平均月販台数は207台となっている。 ― 引用終り ― トヨタグループの量産効果を追求した、開発・生産・販売の統合・再編はすすむ。 「トール」のエンジンはNA仕様の1KR-FE型とターボ仕様の1KR-VET型。 1KR-FE型は最終減速比をローギアード化して軽快な加速感を実現。 アクセルペダル開度に対してスロットルバルブ制御を変更したことで、加速時や登坂時におけるレスポンスの良い加速性能を実現した。 1KR-VET型は新開発の1.0Lターボエンジンで、1.3L - 1.4Lエンジンに相当する72kW(98PS)の最大出力を、1.5Lエンジンに相当する140N・m(14.3kg・m)の最大トルクを2,400~4,000rpmの幅広い回転域で発揮する。 アクセル操作に対して優れたレスポンスで反応する、ステアリングスイッチで切替可能なスポーツモードを装備。 エコの面では、停車前アイドリングストップ機能「eco IDLE(エコアイドル)」。 樹脂化ボディによる軽量化。 空力ドアミラー・ルーフスポイラー・エアロワイパー&空力フードヒンジカバーなどを採用し走行抵抗の低減をはかった。 全車種平成32年度燃費基準を達成。 走行面では、新型ムーブでで採用されたDサスペンションを、高速直進時の安定性や操舵時のロール抑制を図るためトール用に調整し、全車にフロントスタビライザーを標準装備。 ターボ車はリアにもスタビライザーを装備。
2020年09月03日
コメント(0)
人生初の愛車は、中古で買った日産・チェリーX1-R。 当時は圧倒的少数派のFF。 しかも現在でも珍しいイシゴニス式。 デファレンシャルギアをエンジンの下に配置し、左右等長のドライブシャフトを備える。 高回転型のOHV・A12Tエンジン(80HP)。 フロント・スタビライザー装備の4輪独立懸架サスペンション。 個性的な外観の車体は乾燥重量640kgの軽量を誇る。 横から見るとロータス・ヨーロッパ(スペシャルではない方)を連想させる「プレーンバック」と称する独特の外観。 「ソフトガード」と称するオーバーフェンダーを備えてトレッドを広げ、標準モデルより大径の13インチタイヤとディスクブレーキを備える。 センターよりのペダルレイアウトも、1速から2速に入れるときに独特のコツがいる4速ミッションでさえ好きだった。 エンジンを止めた後の電動冷却ファンが回る音も楽しんだ。 日産・チェリーは取り合上げられることが少ないが、「くるまのニュース」に記事があった。庶民の足なのにクセがすごい!?ユニークなデザインのコンパクトカー3選くるまのニュース編集部2020.08.19 くるまのニュース …(略)…デザインが秀逸なコンパクトカーを振り返る 1リッターから1.5リッタークラスのエンジンを搭載したコンパクトカーは、軽自動車よりも広い室内と余裕のある走りで、いまも高い人気を誇っています。 現行モデルのコンパクトカーは、各メーカーとも個性を主張するデザインを採用して販売を争っていますが、かつてのコンパクトカーは、いまよりももっとユニークなデザインのモデルが存在。 そこで、個性的すぎるデザインのコンパクトカーを3車種ピックアップして紹介します。 ●日産「チェリー」 1970年になると、欧州車を中心にコンパクトカーはFFを採用するようになり、小さな車体でも広い室内空間を確保できるFFは、日本でも広まりつつありました。 そこで日産は、1970年に同社初となるFF車として「チェリー」を発売。 軽自動車からの乗り換えや、初めてマイカーを購入するユーザーをターゲットに開発されました。 発売当初のボディバリエーションは2ドアセダンと4ドアセダンで、ボディサイズは全長3610mm×全幅1470mm×全高1380mm(2ドア)とコンパクトですが、FFの恩恵で室内の広さはひとクラス上のモデルと同等だったといいます。 当時、すでに人気となっていた「サニー」や「ブルーバード」が直線的なラインで構成されたボディだったのに対し、チェリーは丸みを帯びたデザインを採用。 切り立ったフロントフェイスに対して傾斜したリアウインドウの対比がユニークで、Cピラーの形状も個性的でした。 搭載されたエンジンは1リッターと1.2リッターの直列4気筒OHVエンジンで、トランスミッションをエンジンの下にレイアウトする「2階建て構造」を採用することでコンパクト化に成功。 1971年には、よりスポーティなクーペが追加され、なかでも「クーペ1200X-1」はSUツインキャブが装着されて、1.2リッターOHVエンジンながら最高出力80馬力を誇りました。 さらに、1973年には「スカイラインGT-R」や「フェアレディ240ZG」をイメージさせるオーバーフェンダーが装着された、「クーペ1200X-1R」が登場。 当時、若者から人気を博し、レースでも活躍します。 そんな初代チェリーで培ったFFのノウハウは、後継車の「チェリーF-II」や、初代「パルサー」へと受け継がれましたが、外観のデザインは平凡なものになってしまいました。 ― 引用終り ― 記事の残り二つは、ホンダ・シティとダイハツ・シャレード。 チェリーF-IIも大きく湾曲したガラスのリアハッチで十分個性的な外観だった。 セミファストバックの初代チェリーは、軽量で内装が質素だった。 ヨーロッパでは好評だったと聞く。 コンパクトな外観、質素な内装、ペダルが少し中央方向寄りのFFは、当時の日本では好まれなかった。 チェリークーペX1の車体後部の造形は現代でも比べるものがないほど、ユニーク。 上下の幅の狭いフロントウインドシールド、小さなバックミラーで十分な狭い視界のリアハッチ。 斜め後方視界はなきに等しく、まだまだ運転が下手な私は、バックのたびに苦しめられた。 後席に座らせられた者は閉塞感の強さに暗澹たる思いに駆られた。 現代の技術で作ったチェリークーペX1-Rがあったら是非購入したいと思っている。
2020年09月01日
コメント(0)
笑えない冗談のようなお話が英・フィナンシャル・タイムズにより報じられた。 2020年8月18日、日本の各紙にも記事が掲載された。 たぶんフェイクニュースではないと思う。 日本政府当局者日産とホンダに合併交渉を働きかけた=FTReuters Staff2020年8月17日 Reuters 英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)電子版は、日本政府の当局者が今年に入り、日産(7201.T)とホンダ(7267.T)に合併交渉を行うよう働きかけたと伝えた。 FTが3人の関係者の話として伝えたところによると、最初に企業側に打診があったのは2019年末。 FTは、両社とも提案を拒否し、新型コロナウイルス感染症の拡大による混乱もあって計画はお蔵入りとなったとしている。 FTは、協議に近い1人の関係者の話として、ホンダ側は日産とルノー(RENA.PA)との複雑な資本構造を理由に拒否したと伝えた。 また別の日産の取締役会に近い関係者の話として、日産は既存のアライアンスを軌道に乗せることに注力するため、計画を拒否したとしている。 FTによると、合併案は両社の取締役会に達する前に立ち消えとなった。 日産とホンダ、首相官邸はいずれもFTの問い合わせに対しコメントを差し控えた。 ― 引用終り ― 日産のアライアンス重視は本音かもしれない。 だがホンダの「日産とルノーの複雑な資本構造」本音ではない。 車の作り方、売り方が対局的な日産とホンダの合併は、世紀の大失敗であるダイムラーとクライスラーの合併の話に通じる。 日産の財務体質がマシになる以外、合併のメリットが感じられない。 物事を深く考えようとせず、合併手数料で稼ごうとするエコノミストのアドバイスで、政府当局者が動いたのだろうか。 8月7日、日産の欧州部門は、スペイン・バルセロナ工場の閉鎖時期を、当初計画の2020年末から、2021年末に1年延期すると発表。 何が出てくるか分からない日産の生き残りと称して、ホンダをくっつけて価値を下げ再び外資の軍門に下らせる戦略か。 ゴーン元会長 10億円申告漏れ指摘日産に追徴課税 東京国税局2020年8月20日 10時50分 中東のレバノンに逃亡した日産自動車の元会長のカルロス・ゴーン容疑者が私的に利用したとされる会社のジェット機の費用などおよそ10億円について、東京国税局が申告漏れを指摘し、日産に対し追徴課税したことがわかりました。 関係者によりますと、東京国税局が日産の経費と認められないとして申告漏れを指摘したのは、カルロス・ゴーン元会長やその家族が会社のジェット機を私的に利用した費用や、元会長への住宅手当とは別に負担していた東京やパリのマンションの家賃、元会長の姉と結んでいた実態のないコンサルタント契約の費用などで、申告漏れの金額は去年3月までの5年間でおよそ10億円だったということです。 東京国税局はこの結果課税の対象となる所得が増えたとして、およそ2億5000万円を日産に追徴課税しました。 日産は「税務当局から受領した通知書に従い、対処する予定です」とコメントしています。 ― 引用終り ―
2020年09月01日
コメント(0)
トヨタは2020年5月から5系列あった販売チャネルで、全車種全店扱いとした。 トヨタの店に行けばトヨタの車がどれでも買える。 人気車種と販売力が明確になるので、車種の統合による開発・生産の合理化と販売店の統合がすすむと考えられる。 これは人口減社会となる国内市場に対応している。 全店全車種販売でどういうことが起こるのか。 ボディパネル、エンジンなど基本コンポーネント、価格帯はほぼ同じだが、内外装のデザインで分けているアルファードとヴェルファイアで起きたことを示した記事が下記。 アルファードがヴェルファイアの7倍売れる謎車種リストラを目論むトヨタのしたたかな策渡辺 陽一郎 : カーライフ・ジャーナリスト2020/08/14 東洋経済ONLINE …(略)… 異変が生じたのは、2017年12月に実施されたマイナーチェンジからだ。両車ともフロントマスクのデザインが手直しされ、アルファードは仮面状のグリルにメッキをちりばめて存在感を一層強めた。 ヴェルファイアもバンパー左右の開口部を拡大したが、「アルファードのほうがカッコよくなった」と評判が立った。 その結果、2018年の登録台数は、アルファードが約5万9000台(1カ月平均で約4900台)、ヴェルファイアは約4万3000台(同約3600台)となり、マイナーチェンジ前とは逆に、アルファードの登録台数がヴェルファイアの1.4倍に達した。 販売店はヴェルファイアを扱うネッツ店のほうが多いのに、フロントグリルの形状を少し変えただけで、アルファードの売れ行きが上まわったのだ。 自動車という商品は嗜好品に似た性格があり、ナンバープレートの位置など、デザインの小さな変更が売れ行きを左右することも多い。 情緒的な価値で売れる面があるから難しい。販売店に聞くアルファード有利の理由 アルファードには、このほかにも販売面で追い風になる要素があった。 アルファードを扱うトヨペット店は、次のようにコメントしている。「2代目が登場した(2008年)頃から、TVのニュースなどは、政治家や企業のトップがアルファードを使う様子を報道するようになった。アルファードのイメージが高まり、法人のお客様が社用車として使うケースも増えた」 もともとトヨペット店は、商用バンの「ハイエース」を用意することもあり、法人ユーザーの多い販売系列だ。 著名人がアルファードを使い始めたことで、社用車のニーズも増えたと言う。 トヨペット店からは、次のような話も聞かれた。「アルファードが現行型にフルモデルチェンジして、フロントマスクの存在感を強めたことで、リセールバリュー(中古車としての再販価値)も高まった。 従来はヴェルファイアが高値で取引されたが、現行型ではアルファードが上まわる。 コロナ前はアルファードの中古車輸出が活発で、国内の流通台数が減っていたために中古車価格を高めた事情もある。 その結果、お客様が購入して数年後に売却するとき、アルファードなら高い金額が示される。 購入後の資産価値を高く保ちやすいことも人気を高めた」 また、トヨタの販売体制が変わったことも影響した。 冒頭で述べたとおり、2020年5月から全国的に全店全車種併売(東京地区は2019年4月より全店扱い)となったが、これに関してネッツ店は以下のようにコメントする。「以前はヴェルファイアからアルファードへ乗り替えるには、販売店をトヨペット店に変える必要があったが、今は同じ店舗で購入できる。 そのために『フロントマスクが気に入った』という理由で、ヴェルファイアからアルファードに代替えするお客様が増えた」 また、今まで両車を扱っていなかったトヨタ店からは、こんな話が聞けた。「新規のお客様は、人気のアルファードを買うことが多い。 販売店もアルファードを推奨する。 数年後にヴェルファイアよりも高値で下取りできる可能性が高く、代替えを促しやすくなる。 『今なら250万円で買い取るので、乗り替えのチャンスです』と提案すると、新車を買われるお客様が多い。 高く買い取れる車種をすすめることは、販売店にとって大切だ」 ― 引用終り ― 営業マンは売りやすい車種を率先して売るようになるから、人気、不人気モデルの格差が生じやすい状況となる。 生産の合理化は、現状でも有利なトヨタ車の製造原価を引き下げ、価格競争力をさらに高める。 あるいは他のメーカーと同等の価格でより高次、高品質な車を販売できる。
2020年08月23日
コメント(0)
モータージャーナリストは自動車ファンの成れの果てであることが多い。 フィットやN-BOXばかりが売れても、大きな課題となっているホンダの4輪事業の収益性は回復しない。 台数やランキングがあがってホンダが「復活」と本気で喜ぶのは、ホンダに過剰な期待をする自動車ファンだけであろう。 本当にホンダの「復活」と喜んでいいのか?N-BOXに続きフィットもバカ売れする「裏」にある「ブランド」の変化TEXT: 渡辺陽一郎2020年8月11日 WEB CARTOP従来型から新型フィットに乗り替える人も多い 2017年以降、国内の販売1位はホンダN-BOXが守り続ける。2020年上半期(1〜6月)のトップ3車は、N-BOX、スズキ・スペーシア、ダイハツ・タントで、すべて全高が1700mmを超える軽自動車となった。 このなかで最近順位を高めた車種がホンダ・フィットだ。 トヨタのライズ、ヤリス、カローラシリーズと同じく、小型/普通車の販売上位グループに位置する。 …(略)… 以上のようにクルマの価格上昇と、ホンダのブランドイメージがコンパクト指向を強めた結果、N-BOXに続いてフィットも人気を取り戻した。 その代わりステップワゴン、CR-V、シビックなどは、すべて「残りの25%」に片付けられてしまう。 これが先輩達の築いた販売系列を撤廃して(ホンダも以前はプリモ/クリオ/ベルノを用意した)、全店/全車併売に移行した末路だ。 トヨタも2020年5月から全店が全車を売る体制に移行しており、価格の高い車種の売れ行きが下がる可能性を強めた。 ― 引用終り ― 渡辺氏は妙な伝統にこだわっているか、全体像をみることのない販売店の話を鵜呑みにしているに違いない。 ホンダが、そしてトヨタが全店/全車併売に転換したのは、高価格帯の車が売れない日本市場の結果を反映しての事。 フィットは売れても、セダン版のグレイスは売れない。 北米で好評を博してもシビックは売れない。 ジェイドも売行き不振で、この3車種は2020年に国内生産停止となった。 2020年1~7月累計で国内で売られた登録車(小型/普通車)の新車は48%がトヨタ車。 ところが軽自動車を含めた総台数となるとトヨタ比率は31%となる。 2020年1月から7月の国内新車販売は37%が軽自動車。 全体市場の伸びはなく、トヨタでさえ登録車だけの販売で販売店網を維持するのは困難となっている。 当然チャネル別で新車を開発、製造するのは大きな負担となる。 海外生産・販売比率が高いホンダは、世界販売と世界の中で比重が低下していく日本のホンダで、各々の売れる商品の違いの対応で右往左往している。 軽自動車としては高価格だがちっとも利益に繋がらないNシリーズばかり売れる日本を、ホンダは切り捨てることはできないからだ。 F1にエンジンを供給してもブランドイメージが向上するばかりで、ヨーロッパでのシェアは低下している。 これも大きな課題かな……。
2020年08月22日
コメント(0)
新車価格に対する中古車の買取価格の割合は「残価率」。 残価率が最も高く最も使い減りの少ない車は、堅牢さと悪路踏破性の高さで評価の高いトヨタ・ランドクルーザー(ランクル)。 中古車価格の高さは、ランクルが世界の市場に支えられている証でもある。 日本での販売は活発ではないが、イスラムゲリラの幹部は高価なランクル、兵士は武装したトヨタ・ハイラックスを愛用している。 世界の武装ゲリラがトヨタを愛する理由ラビ・ソマイヤ2010年11月19日 Newsweek日本版 アラブの富豪の息子たちも砂漠でランクルを走らせ楽しんでいる。 トヨタが強いのは規模の大きい「量産車」ばかりではない。 そしてランキングとその理由が記述された記事が下記。 中古車市場でリセール最強を証明する「下取り時に値崩れしにくい」新車10選2020年8月10日 6時0分 週プレNEWS 以下、記事より車名をピックアップ。1.トヨタ「ランドクルーザー」 リセールランキング:AAA2.トヨタ「ランドクルーザープラド」 リセールランキング:AAA 3.トヨタ「ハリアー」 リセールランキング:AAA 4.三菱「デリカD:5」 リセールランキング:AA5.スズキ「ジムニー」 リセールランキング:AA6.トヨタ「アルファード」 リセールランキング:AA 7.日産「セレナeパワー」 リセールランキング:AA8.ホンダ「S660」 リセールランキング:A9.日産「エクストレイル」 リセールランキング:A10.ホンダ「N-BOX」 リセールランキング:A ランドクルーザー・プラドはヘビーデューティーのランクルに対する快適性の重視したライトデューティー版。 それにしても10車種中4車がトヨタ。 目先の商売、目新しさばかりを追うことのない堅実さの証左。
2020年08月22日
コメント(0)
マツダは国内のクロスオーバーSUVタイプとして、CX-3、CX-5、CX-30、CX-8を販売している。 3と5の間のCX-4は、中国・一汽馬自達(第一汽車とマツダの合弁)で製造される中国市場専売車種。 国内で販売されるCX-30よりマツダ3(全長4459mm×全幅1797mm×全高1440mm、ホイールベース2725mm)に近いサイズ感だ。 CX-9は北米市場向けモデル。 スタイル抜群なマツダSUV「CX-4」美しすぎるデザインに隠された秘密とは2020.05.31 くるまのニュース …(略)… CX-4は、ボディサイズが全長4637mm×全幅1855mm×全高1524mm。伸びやかなシルエットと大型フロントグリルが印象的なモデルとなっています。 テールゲートも大きく寝かされたクーペスタイルのSUVです。 このボディサイズを国内のマツダSUVと比較すると、ミドルサイズのCX-5が全長4545mm×全幅1840mm×全高1690mm。 3列シートのみを設定するCX-8が全長4900mm×1840mm×全高1730mmです。 CX-4の全長はCX-5とCX-8の間に位置しますが、全幅は車格が上のCX-8を上回ります。 車幅が広い要因として、CX-4は中国市場をメインターゲットにしています。 中国では、居住性の高さが購入時に重視される傾向にあることから、車幅を広げることで余裕のある室内空間を実現しているのです。 一方、全高はCX-5やCX-8よりも低く、CX-4のプロポーションの良さが際立ちます。 なお、最低地上高は206mmを確保しており、SUVらしく高めに設定されていることも特徴です。 パワートレインは、2リッターと2.5リッターのガソリンエンジンで、組み合わされるトランスミッションは6速ATとなっています。 駆動方式はグレードごとに2WDと4WDがありますが、4WDが設定されるのは1グレードしかなく、主力となるのは2WDです。 ― 引用終り ― CX-4は、SUVとクーペのクロスオーバー、「Exploring Coupe(エクスプローリング・クーペ)」というデザインコンセプト CX-5と同じホイールベースで、全長が88mm長く、全高が155mm低い、 流麗なデザインで、日本市場での販売を期待する声を聞く。
2020年08月19日
コメント(0)
例年5月は国内の自動車メーカー各社が、通期での決算発表とともに業績見通しを発表していた。 2020年5月、トヨタのみが2021年3月期の見通しを5000億円の黒字と発表した。 トヨタの2020年3月期決算で、第4四半期のコロナ禍にもかかわらず、2兆4428億円の収益をあげていた。 リーマンショック後に継続した固定費削減策の賜物だ。 一方他のメーカーは、2020年3月期(2019年度)の決算についての発表はしたものの、2020年度の業績見通しについて発表しなかった。 主要な工業国の感染拡大が落ち着きを見せ、スズキ以外の各社の期末業績見通しが出揃った。 通期の連結決算で最終黒字を見込むのは、トヨタ、ホンダ、スバルのみだった。 赤字か黒字か、予想真っ二つどうなる自動車メーカー7社の業績2020年8月14日 J-CASTニュース …(略)… 乗用車を中心とする国内7メーカーのうち、日産自動車、マツダ、三菱自動車は最終赤字を予想。 この3社は海外の一部市場で利益を出したとしても、構造改革や業績不振に伴う国内外の損失を穴埋めできない状況に追い込まれそうだ。2021年3月期の最終損益、3社は黒字予想 スズキは「当社が主力とするインドでの新型コロナウイルス感染が拡大しており、現時点で見通しを合理的に算出することが困難であることから、連結業績予想については引き続き未定」としている。 スズキはこれまで好調だったインド市場への依存が大きいことが、今回はリスク要因となっている。 7メーカーの2020年4~6月の最終損益は、トヨタとスズキを除く5メーカーが赤字となり、新型コロナの影響の大きさを裏づけた。 日本メーカーだけでなく、フォルクスワーゲン、GM、FCA、ダイムラーなど海外の主要メーカーの多くも4~6月は最終赤字だった。 2021年3月期の最終損益の業績予想は、トヨタが7300億円、ホンダが1650億円、スバルが600億円の黒字を予想している。 これに対して、日産は6700億円、三菱自は3600億円、マツダは900億円の最終赤字を予想する。 勝ち組のトヨタ、ホンダ、スバルも最終黒字が前年の6割以上も減少する見通しだ。 トヨタの業績予想には子会社のダイハツ工業と日野自動車を含んでいる。 トヨタは世界の自動車市場について「2020年4月から6月を底に徐々に回復し、年末から21年の前半にかけて、前年並みに戻る」と予測する。 トヨタは20年6月以降、中国市場で富裕層を中心にSUVが好調で、グループの世界販売台数を当初の890万台から910万台に上方修正した。 不確定要素が多いだけに... ホンダも中国政府の景気刺激策で4月以降の需要が回復しており、米国市場も持ち直している。 スバルは中国で現地生産していないこともあり、中国市場の影響は少ないが、米国市場は緩やかに回復するとみている。 ただしスバルは世界販売台数の7割を米国に依存しており、米国市場の動向しだいでは業績予想が下振れする可能性がある。 日産、三菱自、マツダはこれまでの業績不振に今回のコロナ禍が重なり、赤字幅が拡大する見通しだ。 日産、三菱自は業績悪化に伴う工場閉鎖や必要な構造改革費用を盛り込むことも赤字拡大の要因となった。 マツダは環境規制対応の費用や工場の操業停止による生産ロスを特別損失に計上することなどが響いた。 ― 引用終り ― トヨタは「勝ち組」だろうが、ホンダとスバルはどうだろうか。 ホンダは二輪の収益の支えがあることがあ強み。 四輪車の海外生産比率の高さは、コロナ禍の拡散度合いによって生産自体を左右し吉凶が分かれる。 スバルの海外生産は米インディアナ州のスバル・オブ・インディアナ・オートモーティブ・インク(SIA)が担っている。 6月の生産台数が4か月ぶりに3万台を越え、回復基調が比較的早期に訪れた。 日産、三菱自動車はゴーン氏の引いた生産拡大と安売りを辞さない販売拡大路線の構造改革が必須となっている。 国の枠組みを超えた連携が、コロナ禍で生産のボトルネックとなっている。 三菱自動車は、コロナ禍によるアセアン市場の収縮が、業績に大きく影響する。 海外販売比率の高いマツダは販売の好調を反映し、海外製造拠点の生産能力拡大施策が続いてきただけに、コロナ禍による販売市場の急速な縮小の打撃は大きいと思われる。 2010年、次世代技術「SKYACTIV」を発表。 2011年、北米生産から撤退とメキシコに車両組立、エンジン組立工場建設を発表。 ベトナムの車体組立工場操業開始。 2012年、トヨタとメキシコ工場における北米向けトヨタ車の生産について合意。 ロシア工場の操業開始。 2013年、マレーシアの車体工場操業開始。 2014年、メキシコ工場操業開始。 コロンビア生産から撤退。 2015年、タイのパワートレイン工場操業開始。 マレーシアの車両組立工場操業開始。 2017年、トヨタ自動車と業務資本提携することを発表。 マレーシアの高意匠色用塗装工場操業開始。 2018年、タイのエンジン生産能力を年間10万基に拡大。 トヨタ自動車と米国完成車生産を行う合弁会社を設立。 7月、西日本豪雨により広島県本社工場と山口県防府工場の操業を7月8日から4日間停止し、9月まで生産調整を継続。 2019年、東京本社を日比谷U-1ビルから霞が関ビル25階に移転。 2020年1月、創業100周年。 3月、新型コロナウイルスの感染拡大により、本社工場、山口県防府工場、メキシコ、タイの工場の操業を一時停止。 *ベトナム工場は100%現地資本
2020年08月19日
コメント(0)
2020年8月4日、レバノンの首都ベイルートの港湾で大規模な爆発が2回確認された。 100人以上が死亡し4000人以上が負傷したと伝えられる。 最大30万人が家を失い、都市の半分に及んだ被害の総額は推定約3000億円超に上ると、マルワン・アブド知事が述べた。 レバノンは、カルロス・ゴーン被告の故郷、逃亡地。 ゴーン被告の住居は爆発現場から1~2キロだという。 レバノン大爆発…逃亡したカルロス・ゴーン被告に迫る深刻な危機(宮田律/現代イスラム研究センター理事長)2020年8月5日 日刊ゲンダイDIGITAL 8月4日、レバノン・ベイルートの港湾地区で発生した大爆発は、100人以上が死亡し、4000人以上が負傷した。 ベイルート中の建物のガラス窓が壊れ、その振動は260キロ余り離れたキプロス島にまで達したという。 レバノンのアウン大統領は、2750トンもの硝酸アンモニウムが十分な安全措置が施されないまま爆発したと述べた。 さて、ここで気になるのは、日本から逃亡している日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告(66)だ。 自宅が被害を受けたと被告の妻キャロル容疑者(偽証容疑で逮捕状が出ている)がブラジル紙に語っている。 ゴーン被告の自宅は、ベイルートの高級住宅街アシュラフィーヤ地区にあるが、爆発の現場から1~2キロ離れたところにある。 日本よりも安全だと思って逃げ込んだ場所に、とんだ大災難が待ち構えていたというわけだ。 ― 引用終り ― 8月9日、日刊ゲンダイDIGITALは、ゴーン氏豪華邸宅が完全に破壊されたと伝え、氏は避難して、郊外に身を寄せ、ホームレス状態と報じた。 ゴーン被告が逃げ込んだレバノンは、月平均56%の物価上昇によるインフレ、失業、貧困など社会・経済危機で多くのレバノン人が海外に逃げ出しているという。 国民と政府の対立も深刻化の度を深めている。 硝酸アンモニウムは明確に爆発物。 イスラムゲリラが爆発物製造に利用する硝酸アンモニウムが市街地の近隣に大量保管されていたのは、「危険」「危機管理不足」以外の何物でもない。 硝酸アンモニウム出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 硝酸アンモニウム(しょうさんアンモニウム、英: ammonium nitrate)は、化学式 NH4NO3で表される物質。 硝酸とアンモニアの塩であり、工業的にも硝酸とアンモニアを直接、反応させて製造する。 化成肥料の窒素源として主要な物質であると同時に、火薬・爆薬の原料としても重要な物質である。 ただし、爆薬の原料として使用する場合は、多孔質で顆粒状のプリル硝安を使用することが多い。 高酸化性物質であり、衝撃により爆発することもあるため、輸送や保存に関しては、船舶安全法や消防法による規制がある。 標準生成熱は-365.22[kJ/mol]。 ― 引用終り ― テルアビブ空港乱射事件の岡本公三氏は、レバノンに亡命し、ベイルート郊外のアパートに在住していると聞く。 岡本氏の消息や如何に。 レバノン政府崩壊の本当の理由各派が爆発の真相解明恐れ圧力佐々木伸 (星槎大学大学院教授)2020年8月11日 WEDGE Infinity
2020年08月17日
コメント(0)
世界最大の中国の新車市場で日系のブランドのシェアは、日産、トヨタ、ホンダの順だった。 中国汽車工業協会(CAAM)が発表した6月の自動車販売台数は3カ月連続で増加。 中国政府のインフラ支出増額により、商用車がけん引役となった。 8月4日、7月の国内自動車販売が前年比14.9%増の208万台になったと見通しを示した。 中国市場は新型コロナの経済停滞から急速に回復している。 7月の中国自動車販売日本勢は軒並み2桁の伸び率2020/8/5 ロイター 日本の自動車メーカー3社が発表した7月の中国販売台数は前年同月比10%以上の増加となった。 世界最大の中国自動車市場は回復基調にある。 日産自動車<7201.T>の7月の中国販売台数は前年比11.6%増の12万0945台。 業績回復を目指す日産は中国市場に力を入れている。 トヨタ自動車は前年比19.1%増の約16万5600台。 うち2万2300台が高級車ブランド「レクサス」。 レクサスの販売は38.6%増加した。 ホンダ<7267.T>は前年比17.8%増の13万6646台だった。 ― 引用終わり ― 日産は低落傾向から反発した。 中国では中古車市場の整備で日系ブランドの新車の人気が高くなった。 トヨタとホンダが日産を急速に追い上げている傾向には変化が無いようだ。 日本産のレクサスは中古車価格が下がらないこともあり、投資対象の高級車として根強い人気があある。
2020年08月15日
コメント(0)
車体の「魂動デザイン」、エンジンの「 SKYACTIV 」でマツダ車は商品性を大きく高め、世界での販売も順調だった。 創立100周年を迎えるにあたり、海外での生産工場を立ち上げ、国内の販売店のイメージアップを図り終えたところで、コロナ禍に見舞われた。 2020年7月31日、マツダは、2021年3月期の連結最終(当期)損益が900億円の赤字の見通しを発表(前期121億円の黒字)。 コロナ禍による国内外の販売不振が大きな打撃となる。 売上高は2兆8500億円(前期比16.9%減)を見込む。 世界販売台数は中国以外の市場で減少し、前期比8%減の130万台と予測。 欧州では2割超の減を予測。 マツダ地獄からの脱出 魂動デザインとSKYACTIVを搭載したCX-5が登場した2012年頃、マツダは販売台数確保のための大幅値引きの慣習をやめるようメーカーが指示し、「マツダ地獄」の解消をはかった。 2014年から高級感のある黒い外観の新世代店舗をスタートして、新技術を搭載した新車の投入とともにその傾向は加速した。 収益が悪化しても、「マツダ地獄」は復活させないと、藤原副社長は発言した。 マツダ藤原副社長「マツダ地獄はなくなった」とするも、直6ラージモデル投入は1年延期2019年11月2日 マツダの藤原清志副社長は11月1日に都内で開いた決算説明会で、ブランド価値向上の取り組みにより「マツダ地獄はなくなった」とする一方で、2021年に予定していた直列6気筒エンジン搭載のラージクラスモデルの投入時期を1年ほど遅らせることも明らかにした。 マツダ地獄とは、以前のマツダ車は大幅な値引き販売によって、その分下取り価格も安くなり、一度マツダ車に乗ると、高く引き取ってもらえるマツダに買い替えざるを得ないという、負のスパイラル状態を表したもの。 藤原清志副社長は、2012年の『CX-5』市場投入を機に取り組んできたブランド価値向上策を引き合いに出す。「導入当初、2リットルガソリンモデルのエントリー価格は205万円だった。 ディーゼルエンジンは258万円でスタートし、最上級モデルは319万円だった。 420Nmの圧倒的なトルクによる力強い走り、そして燃費、そしてデザインにより、価値と価格が高いレベルでバランスした商品であった。 高い価格帯のクルマを選んで頂き、台当たりの売り上げも向上することができた」。「その後、時代に必要とされる最新技術、先進安全技術など、そして新しいデザインを商品改良で取り入れることで、エントリー価格の上昇や上級グレードの拡充によって、販売平均価格の上昇と売り上げ増を実現することができた」と振り返った。 続けて「その過程において、残価を高く維持され、、残価設定型ローンのサポートもあり、新しいクルマへの短期間での乗り換えを促進することができたと考えている」とした上で、「マツダ地獄はなくなった」と結論付けた。 ― 引用終わり ― マツダも「マツダ地獄」という言葉を使っていたんだね。 1971年にサバンナ(RX-3)発売で日本にロータリーエンジンブームを起こした時代には「マツダ地獄」の事態が生じていたように思っている。 排気量が小さいので車格で課税対象の区分が変わることから、「内装をあえて貧弱にしている」という噂も流れていた。 「マツダ地獄」という言葉はいつ頃生まれたのだろう? 実は日産もゴーン元CEOの指揮下、台数重視で増収減益を経験していた。 現経営陣は、海外市場で「日産(安売り)地獄」からの脱出を志向している。
2020年08月15日
コメント(0)
リーマンショック後の経済収縮期も黒字だったホンダが、コロナの経済フリーズで赤字転落となった。 全世界的経済活動が凍結状態となり、今回は頼みの二輪の支えがなくなった。 ホンダ、初の赤字転落=コロナで販売急減―4~6月期2020年8月5日 JIJI.COM ホンダが5日発表した2020年4~6月期連結決算(国際会計基準)は、本業のもうけを示す営業損益が1136億円の赤字だった。 純損益も808億円の赤字となり、いずれも同期として初の赤字転落。 新型コロナウイルス感染拡大に伴う需要蒸発で四輪車などの販売が急減した。 世界販売台数は、四輪車が北米などで低迷し前年同期比4割減、二輪車がアジアの大幅減で6割のマイナスとなった。 世界的にロックダウン(都市封鎖)や外出自粛などで生産、販売が滞り、売上高に相当する売上収益は46.9%減の2兆1237億円。 新型コロナ流行による販売減などの影響は、税引き前で約4400億円の減益要因となった。 同時に公表した21年3月期連結業績は、純利益を前期比63.8%減の1650億円と予想。 新型コロナ流行で不透明な事業環境が続くものの、主要市場の中国の回復に加え、収益性の高い二輪車事業が下支えして黒字確保を見込む。 ― 引用終り ― トヨタ、ホンダ、日産、マツダ、スバルが軒並み頼りにしていた北米の四輪市場の回復は遅いと思われる。 中国、インド、インドネシア、タイなどの二輪大国の経済活動が旧に復することが、ホンダの黒字化を左右するのではないか。
2020年08月14日
コメント(0)
7月30日、トヨタは2020年上半期(1~6月)のトヨタグループの世界販売台数を発表した。 416万台はコロナ禍の影響で前年同期比21.6%減。 前期割れは4年ぶり。 だが、389万台(前年同期比27.4%減)のフォルクスワーゲン(VW)を抜き、6年ぶりに上半期の新車販売で世界首位に返り咲いた。 8月6日に発表したトヨタの2021年3月期 第1四半期(2020年4月~6月)決算で、営業利益は139億円、純利益1588億円の黒字確保。 7月の国内登録車車名別ランキングでも1位から4位までトヨタ車。 今年の株主総会で多くの罵声を浴びせた株主の声に反して、豊田社長の戦略は万全。 7月29日に米国を代表する自動車メーカーであるゼネラル・モーターズ(GM)が2発表した4-6月(第2四半期)決算は、経営破綻に伴う事業再生後で初の赤字となった。 7-12月(2020年下期)に経済の安定が続けば、通期では黒字となるという。 新型コロナウイルス対策として経済が再び封鎖されなければ、通期で利払い・税引き前で40億-50億ドル(約4200億-5250億円)の利益が出ると見込む。 封鎖がなくとも失業者が増大した米国経済が九足に復活する保証はないし、新車の低単価志向が強まることは十分想定される。 7月5日、ヨーロッパを代表する自動車メーカーであるフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が発表した2020年1~3月期の決算は、最終損益が16億9400万ユーロ(約1960億円)の赤字。 前年同期は6億1900万ユーロの黒字だった。 新型コロナウイルスの影響を緩和するため、12月までに20億ユーロ規模のコスト削減に乗り出す。 FCAは、新型コロナの影響は4~6月期の方が1~3月期よりも深刻になるとの見通しを示した。 規制の強化でEUですすむであろう電動化への対応が、コスト削減でさらに遅れる可能性がある。 フォルクスワーゲンが世界市場とEU市場の覇者となる可能性が高まったとみる。
2020年08月14日
コメント(0)
2020年7月28日、日産自動車は2020年度の第1四半期(1月~3月)決算と2020年度の通期見通し発表。 第1四半期の販売実績はグローバルの需要が1249万台(前年同比で44.5%減)となる中、日産は前年同期比47.7%減の64万3000台を販売した。 4~6月は前年同期比34.5%減の82万7000台を販売した。 2020年度第1四半期の連結売上高は、対前年同期比50.5%減の1兆1742億円。 連結営業損益は1539億円。 当期純損失は2856億円。 日産は販売費用やモノづくり、固定費などの大幅削減を行なったことで、連結営業利益は1539億円の赤字に留められたと分析した。 2020年7月30日、ルノーは、2020年上半期の決算を発表した。 売上げは前年同期比34.3%減の184億2500万ユーロ。 最終損益は過去最大となる72億9200万ユーロ(約9000億円)の赤字となった。 コロナ前から不調であったルノー・日産・三菱自同盟も、コロナ前は好調だった自動車メーカーも、社会がコロナ前と変わっていることを反映しての改革は必至と思われる。 2019年に海外生産車種の増で同盟で唯一台数増をはかった三菱自動車は、20年4~6月期の世界販売台数は13.9万台(前年同期比53%)となった。 7月27日に2021年3月期の連結最終損益が3600億円の赤字の見通しを発表した。 同日、完成車組み立てを手掛ける100%子会社、パジェロ製造の閉鎖を決めたと発表した。 ゴーン氏の量産規模の拡大で、製造原価の低下と販売価格の低下をはかる戦略は、いったん挫折した。 ポストコロナの自動車産業に必要な3つの視点 [和田憲一郎(日本電動化研究所 代表取締役)]2020年07月17日 MONOist …(略)… …このような世界的な感染症の流行に対して、ポストコロナは単に元の状態に戻すことだけで良いのだろうか。 長期視点で見たとき、もう少し違った視点で捉え、今から対応策を練り直す必要があるように思えてならない。 今回はこれについて筆者の考えを述べてみたい。その際に、考えるべき視点として以下の3つを挙げたい。・早く元の状態に戻すための課題・ポストコロナに対応した車両開発が急務・チャンスと捉えている企業も少なくない早く元の状態に戻すための課題 言うまでもなく、各国の自動車産業はいかに早く以前の状態に戻そうかと注力している。 しかし、今回のCOVID-19に対して、簡単には元に戻れない幾つかのハードルがあるのではないだろうか。大きく3つに分類してみた。(1)開発が困難 …(略)… 単なる打ち合わせであればテレワークでも対応できるが、車体レイアウトの最終設定など、多くのデータを検証しながら、関係部門の意見を調整し、決定を下していくことなど、テレワークでは効率が悪い。 実験に至っては、CAE解析などで事前確認ができても実車で確認しなければならない案件も多く、テレワークでは到底つとまらない。開発日程に影響が出ているのであれば、企業の事業計画を狂わせ、企業収益に影響を及ぼす。(2)生産継続が困難 生産面の課題は2つある。1つは、北京の例でも分かるように、いったん収束しても、第2波などの波状攻撃が予想される。 このため、自動車メーカーが工場をようやく再開しても、ある地域で第2波に見舞われると閉鎖せざるを得ない。 部品メーカーも同様だ。 COVID-19が波状攻撃で来ることにより、サプライチェーンは度々寸断され、生産が安定しない状況が続いてしまう。 次に、生産時はこれまで以上の追加作業が生じる。 自動車の製造では溶接などがロボット化されているが、車両の内外装部品の組み立てはどうしても人手に頼ることが多い。 このため、完成検査を行った後に、内外装部品に対する消毒作業が追加されるのではないだろうか。 また出荷後も、インパネなどの室内部品に対して、容易に触れない配慮が必要となるだろう。(3)販売が困難 ディーラーは対面販売を基本としているが、これが困難となる。 …(略)… ポストコロナに対応した車両開発が急務 既販車種ではやむを得ないが、COVID-19は以前のSARS(重症急性呼吸器症候群)とは異なり、第2波、第3波と幾度もその波が押し寄せてくると考えられる。 そうなると、次の新型車企画に当たって小手先だけではなく、本格的にポストコロナに対応した車両開発が急務と思われる。 では、どのような視点で考えれば良いのだろうか。 おそらくこれを実践するためには商品企画、設計基準、ガイドラインなどの見直しまでも必須となろう。以下3つのキーワードを例に考えてみたい。(1)ソーシャルディスタンス 一般的な意味では、疾病の感染拡大を防ぐために意図的に人と人との物理的距離を保つことである。 では自動車業界向けに翻訳すると、どのような視点が必要となるのだろうか。 まずは室内空間に対する考え方だ。 これからの車両は、これまで以上に室内空間を十分に取った車両が好まれるのではないだろうか。 もちろん、全幅は各地域のニーズによっておおむね定まってくるが、今後何を優先するかと考えたとき、全幅をやや大きくし、室内空間に十分配慮した車両が望ましいように思われる。 …(略)… 操作系のディスタンスについても検討したい。一般的にインパネ周りなどの室内レイアウトは、エルゴノミクス(人間工学)を考慮し設計されている。 しかし、これまでの機能に対して、運転席、助手席の操作役割分担を見直すことも一案である。 …(略)…(2)殺菌効果 殺菌技術として、深紫外線が話題となっている。紫外線(波長100n~400nm)の中で、特に波長の短い領域(波長100n~280nm)を深紫外線と呼び、高い殺菌能力を有しているといわれている。 …(略)…(3)コンタクトレス COVID-19では、これまで以上に接触についても考える必要がある。 コンタクトレスにつながる技術の1つが、ワイヤレス給電だ。 ワイヤレス給電はこれまで幾度も取り上げられているが、利便性がありながら普及段階とはいかなかった。 しかし、今回の事態を受けて、EV(電気自動車)やPHEV(プラグインハイブリッド車)で充電する際に、充電ケーブルの充電ガンに触れることなく充電できるとなれば、ユーザーにとってうれしい機能となる。 中国などでは徐々に実用化しつつあり、いよいよワイヤレス給電に脚光が浴びると思われる。 チャンスと捉えている企業も少なくない 忘れてならないことがある。COVID-19の感染拡大は同時期にグローバルで起こったのではなく、地域によりかなり時間差があったという点だ。 最初は中国で発生したが、現在では北京で一部発症があるものの全体的には収まっている。 一方、米国では第2波の到来が大きな社会問題となっている。 そして、落ち着いてきた国や企業は、これをチャンスと捉え、より業態の拡大を図ろうとするのではないだろうか。 …(略)… (1)M&Aのチャンス COVID-19で疲弊している自動車メーカーは多い。 そうであれば、中国自動車メーカーから見て、日本やドイツなどで技術力のある自動車メーカーはM&Aの対象として浮かび上がる。 中国では、EVバスやEVトラックも今後飛躍的に伸びる可能性があり、グループ企業として日系の商用車メーカーなどを迎え入れたいと思うだろう。 もちろん、一般の自動車メーカーに対しては、技術提携から資本提携などの方策を取ることも考えられる。(2)自動車の基盤技術を高めるチャンス 中国自動車メーカーの最大の弱点は、クルマの基盤技術にあると思われる。 その証左として、中国国内では販売可能であるが、ワールドワイドで展開できる車両は極めて少ない。 衝突安全性も含めたプラットフォーム構想、自動運転車に必要な構造など、多くの基盤技術を高めるチャンスを狙っている。 そのための方策として、中国国内への大規模なR&Dセンターの誘致、中国自動車メーカーが日独の自動車メーカーと合弁でR&Dセンターを設立するなどが想定される。(3)要素技術を高めるチャンス 中国では、新エネルギー車をターゲットに大手やベンチャーで多くの企業が乱立しているが、要素技術の実力は必ずしも高くない。 モーターやインバータ、さらにその要素となる電子部品など、多くを海外部品メーカーに頼っている。 自動運転に必要なカメラ、センサー類なども同様である。 先般、オリンパスがカメラ事業を手放すことで話題となったが、中国の自動車関連企業が日独などで要素技術の高い部品メーカーに対してM&Aを持ち掛けることも考えられる。 ― 引用終り ― コロナ禍以前から、内燃機関の限界、電動化などで自動車産業は曲がり角に来ていた。 元の状態に戻す、戻る事態は考えられない。 世界の新車市場は一体化の傾向を強めており、企業グループの合従連衡で大規模化の度合いがますます強まった。 開発・製造・販売で大きな失策をしたグループは存続の危機に陥る可能性が高まった。 COVID-19対応は、山積した諸課題に対応する機会となる。
2020年08月12日
コメント(0)
三菱・パジェロは1982年、三菱・フォルテ4WDのラダー・フレームをベースに、荷台を廃し、普段使いの乗用としても使えるマルチパーパスなオフロード車として発表・発売された。 エンジンは、4D55型 2,300 cc ディーゼルターボ(グロス95 ps)、4D55型ディーゼル(グロス75 ps)、G63B型2,000 cc ガソリン(グロス110 ps)搭載の4ナンバー車(小型貨物車)が設定され、副変速機と組合された。 パートタイム4WD。 サスペンションは、当初フロントがダブルウィッシュボーン + トーションバー・スプリング式独立懸架、リアが半楕円リーフスプリング式車軸懸架。 後にスーパースポーツとワゴン系のリアが、3リンク + コイルスプリング式車軸懸架に変更され、より乗り心地重視に変更された。 1990年代、RVブームでパジェロはイメージリーダーとなり、三菱自動車はフルラインナップ四駆を謳ってパジェロから軽自動車まで四輪駆動を設定した。 パジェロ製造株式会社は、当初、東洋紡グループの航空機部品製造企業として設立された。 RVブームが絶頂を極めた1995年、社名変更で「パジェロ製造株式会社」が登場した。 一車種名を冠した会社名は、とても珍しい(他に聞いたことがない)。 1943年、岐阜市に東洋航機株式会社を設立。1946年、「東洋工業株式会社」に社名変更。1960年、「東洋工機株式会社」に社名変更。1962年、三菱電機エスカレータートラス生産開始。1970年、トヨタ・DA型大型トラックキャブの一貫生産を開始。1976年、坂祝町へ全面移転。 「株式会社東洋工機」に社名変更。1982年、三菱自動車・パジェロの一貫生産開始。1984年、ホンダ・シティカブリオレの生産開始。1995年、「パジェロ製造株式会社」に社名変更。2003年、三菱自動車工業の完全子会社になる。 従業員数は、1355名(2019年6月1日現在)。 パジェロは、国内での販売不振から歩行者保護法規に対応したフロント部分の構造変更に対応することなく、2019年8月末に日本仕様の生産終了が予定されていた。 2020年7月27日、パジェロ製造は2021年に全車種の生産を停止し、その後工場閉鎖する予定が、親会社の三菱自動車から発表された。 この報道に衝撃を受けたのは下請け部品メーカーではなく、人口8,295人 (推計人口、2020年6月1日)の岐阜県坂祝町。 町税収入の1/3がパジェロ製造関連という。
2020年08月03日
コメント(0)
2020年5月19日、三菱自動車工業は2019年度通期決算の内容を発表した。 2019年度、三菱自動車は販売台数の拡大を図るべく、主力地域であるアセアンで新型「パジェロスポーツ」、新型「エクスパンダー クロス」を発売。 日本で新型軽ハイトワゴン「eK クロス/eK ワゴン」の発売で販売台数増をはかった。 2019年度通期(2019年4月1日~2020年3月30日)における三菱自動車の販売台数は、前年度比9%減の112万7000台。 売上高は前年度比10%減の2兆2703億円、営業利益は前年度比89%減の128億円と減収減益。 経常利益は1237億円減の38億円の赤字。 この決算を受けて収益力回復に向け、研究開発費や設備投資などの固定費を今後2年の間に19年度実績比で2割以上削減する方針を掲げていた。 2020年度、コロナ禍により新車市場は大きく冷え込んだ。 三菱「岡崎」7月も大幅減産組立稼働6日止まりパジェロ製造は4日2020年6月25日 中部経済新聞 三菱自動車がスポーツタイプ多目的車(SUV)「アウトランダー」などを製造する岡崎製作所(岡崎市)で大幅減産を7月も継続することがわかった。 組立ラインの稼働日を6月と同じ月6日程度にする計画で、月産台数は1千台程度と、生産能力の20分の1以下にとどまる見通し。 岐阜県坂祝町にあるパジェロ製造は稼働日が4日程度となる。 ― 引用終り ― 7月22日、三菱自動車は子会社のパジェロ製造の完成車工場を、3年内をめどに閉鎖する方針であることが報じられた。 販売が低迷している「パジェロ」の生産も2021年度にも終了する。 パジェロ製造が閉鎖されると三菱自動車の国内の完成車工場は2拠点となる。 三菱自動車が岐阜工場閉鎖を検討パジェロ製造、販売低迷2020/7/22 共同通信 三菱自動車が子会社パジェロ製造(岐阜県坂祝町)の工場閉鎖を検討していることが22日、関係者への取材で分かった。 27日に発表する中期経営計画に盛り込む方向で最終調整している。 工場では輸出向けのスポーツタイプ多目的車(SUV)「パジェロ」やSUV「アウトランダー」などを生産しているが、近年は販売低迷で稼働率が下がっていた。 ― 引用終り ― アウトランダーとデリカの生産は岡崎製作所(愛知県岡崎市)などに移管する。 約1000人いる従業員は配置転換を考えている。 ルノー・日産・三菱同盟下で三菱自動車の国内製造拠点は残る余地があるのだろうか?
2020年08月03日
コメント(0)
2019年の世界販売台数を遅ればせながらメモ。 2019年、世界の新車販売は、中国、米国の主要市場が低迷。 2020年はコロナ禍の影響で中国、米国に加えて、EU、日本市場も低迷が必至の情勢。 次世代技術、電動化技術への対応も求められ、各社は研究開発費を充実と収益確保が課題。 フォルクスワーゲン(VW)グループは首位を保った。 注目のルノー・日産・三菱自動車同盟は、2018年に2位から3位に転落した。 生産体制を整えつつあるトヨタグループは、3位から2位にランクアップ。 トップ10で順位が変わったのは2位と3位のみ。 VWは世界新車販売で4連覇。 市場全体は低迷していた中国や米国でも前年比プラスを確保。 SUVの新車を多く投入するなどし販売を伸ばした。 ルノー・日産・三菱自同盟は2019年の販売台数が前年比5.6%減。 ルノーはイラン市場撤退による落ち込み、欧州で不調、中国で伸び悩み3.4%減の375万3700台だった。 同盟のうち構成比がもっとも高い日産が全ての地域で前年割れとなり、8.4%減の517万6189台と大きく落ち込んだ。 三菱自動車は、前年比0.5%増の123万台で過去最高を更新した。 トヨタグループは1.4%増の1074万2122台と2位に浮上し、過去最高。 日本、中国、欧州などで販売が増加した。 特に中国では新モデルや高級ブランド「レクサス」などが好調で、全体市場が低迷する中、前年比増と好調を続けた。 トップ10で前年実績を上回ったのはVWとトヨタの2社のみ。 VWとトヨタを除く8社が全て前年割れしており、世界的な自動車市場の低迷ぶりが分かる。 地域別では、最大市場の中国が景気減速などにより前年比8.2%減の2577万台と2年連続の前年割れ。 第2位の米国市場は、前年比1.2%減の1710万台、2年ぶりの減少。 米中貿易摩擦による景気減速に加えて、GMの工場でのストライキ、販売構成比の大きいセダン系モデルの低迷が主な原因。 EU(欧州連合)の新車販売は、前年比1.2%増の1534万台、6年連続の増加だった。 世界の自動車メーカー販売台数ランキング2020.04.22 デジタルトランスフォーメーションチャンネル …(略)…世界各国の自動車メーカーが、2019年における新車販売台数を発表しました。そこで当記事では、その集計結果を比較し、ランキング上位1~10位の自動車メーカーとその売り上げ・前年比・メーカーの特徴をご紹介していきます。 【第1位】VW(フォルクスワーゲン) ランキング1位は、ドイツの自動車メーカー「VW(フォルクスワーゲン)」です。 2019年の販売台数は1,097万4,600台で、前年比は+1.3%でした。 VWの販売台数は4年連続1,000万台の大台を超えており、4年連続でランキング首位に就いています。 VWの最大市場は中国であり、ほかにアメリカやロシア、欧州でも売り上げを伸ばしています。 VWのブランド車の特徴は、固めのイスとグリップ式のハンドル、微調整の効くダイヤル式シート調節などです。 VWは今後の戦略として「ディーゼル車からEV(電気自動車)への変換」「車を情報端末として扱うソフトウェア産業への注力」を挙げています。 とくにソフトウェアに力を入れるようで、これは車の基盤にソフトウェアを搭載し、移動距離やセンサー・ディスプレイ・シートを通じてデータを集め、技術の向上に繋げるというものです。 VWは70億ユーロ(約8,400億円)を投じて、60%の車体にソフトウェアを搭載すると宣言しています。 【第2位】トヨタ自動車 ランキング2位は、日本が誇る自動車メーカー「トヨタ自動車」です。 2019年の販売台数は1,074万2,122台で、前年比は+1.4%でした。 2018年は世界ランキング3位でしたが、そこから順位を1つ上げる結果となっています。 このトヨタ自動車の順位には、国内と中国・欧州・メキシコでの売り上げ増加が影響しているようです。 しかし主力市場としている北米では、アメリカ・カナダともにマイナスという結果でした。 …(略)… 今後の戦略としては、中国を起点に各国へEVを販売していく予定とのことです。 2020年までにEVを含めた電動自動車を10種類発表するとしています。 【第3位】ルノー・日産・三菱自動車連合 ランキング3位は「ルノー・日産・三菱自動車連合」です。 2019年の販売台数は1,015万5,193台で、前年比は-5.6%でした。 2018年は2位でしたが、トヨタ自動車に抜かれる形となりました。 …(略)… 3社の今後の戦略としては、それぞれが強みとする地域や分野を協力して、さらに高めていくことを掲げています。 たとえば、三菱のオセアニア地域向けの自動車をルノーが設計・生産するなど、1社が開発を先導するリーダーとなり、残る2社がフォロワーに回るという仕組みを採用するとしています。 地域は、ルノーが欧州、日産が中国、三菱が東南アジアを担当します。 【第4位】GM(ゼネラルモーターズ) ランキング4位は、デトロイトに本社を持つ「GM(ゼネラルモーターズ)」です。 2019年の販売台数は771万7,930台で、前年比は-8%。3年連続で業績が低下しています。 GMは最大市場をアメリカ、次いで中国・ブラジル・欧州としていますが、今年度は北米・中国・欧州で売り上げが落ちており、業績低下に繋がったようです。 …(略)… 今後はEVに力を入れる姿勢を見せています。 【第5位】現代自動車グループ(ヒュンダイ) ランキング5位は、韓国の自動車メーカー「現代自動車グループ(ヒュンダイ)」です。 2019年の販売台数は719万3,357台で、前年比は-2.8%でした。 韓国国内では売り上げが上昇しましたが、中国やインドなど海外での売り上げに伸び悩んだようです。 …(略)… 2020年の見通しとしては、国内よりも海外での売り上げ増加を図るとのことです。 【第6位】フォードモーター ランキング6位は、アメリカの大手自動車メーカー「フォードモーター」です。 2019年の販売台数は538万6,000台、前年比は-10%でした。 北米・南米・欧州などさまざまな地域で業績が落ち込んだほか、主力である中国市場でも貿易戦争の影響を受け、業績が思うように伸びなかったようです。 …(略)… 今後の戦略としては、VW(フォルクスワーゲン)との提携を経て、トラックとバンの共同開発をすることを挙げています。 また、中国の検索エンジンと共同開発したアプリを中国でリリースし、スマートワールドの構築を目指しています。 【第7位】ホンダ ランキング7位は、日本の自動車メーカー「ホンダ」です。 2019年の販売台数は517万595台で、前年比は-3.5%でした。 マイナスに転じたのは実に8年ぶりとのことです。 中国での売り上げは増加し、過去最高だったものの、国内やそのほかの海外で売り上げが落ち込みました。 …(略)… 今後の戦略としては、電動化を推し進めて二酸化炭素の排出ゼロを目指しつつ、自由に移動できる社会を作っていくことを掲げています。 【第8位】FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ) ランキング8位は、「FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)」です。 2019年の販売台数は441万8,000台で、前年比は-9%でした。 北米や中国での売り上げ減少が原因となっているようです。 …(略)… 今後の戦略としては、ブランドや販売ネットワークを再構築するとしています。FCAジャパンによると、日本市場には45台の限定車を投入する見込みです。 【第9位】PSAグループ ランキング9位は、フランスの自動車メーカー「PSAグループ」です。 2019年の販売台数は348万8,930台で、前年比は-6.6%でした。 販売台数が前年を下回ったのは6年ぶりとのことです。 地域ごとに見てみると、欧州では前年比-2.5%、中国・東南アジアでは前年比-55.4%と、とくにアジア圏での売り上げの厳しさが見て取れます。 一方、日本では前年比+10.2%と大幅に売り上げが増加しました。 …(略)… 【第10位】ダイムラー ランキング10位は、ドイツの有名自動車メーカー「ダイムラー」です。 2019年の販売台数は334万4,951台で、前年比は-0.2%でした。 乗用車の売り上げは好調だったものの、商用車の売り上げに伸び悩み、トータルではマイナスとなりました。 …(略)… 2020年は、販売台数は前年度を下回るものの、売上高は前年と同等を見込んでいます。 ― 引用終り ― なぜか元記事でも9位のPSAグループの2020年戦略が記されていない。 7位のホンダは、インドや東南アジアで低迷したものの、好調の中国が同8.5%増の155万台と過去最高を記録した。 アジア全体では同0.8%増の223万台と2年ぶりのプラスを確保。 北米はCR-VやHR-VなどSUVが好調だったものの、全体市場と同様にセダン系で販売構成比の高いアコード、シビックが低迷し、同0.7%減の189万台にとどまった。 日本はN-WGNの電動パーキングブレーキ(EPB)の不具合による生産停止、新型フィットのEPBの不具合による投入遅れなどの影響により、前年比3.4%減の72万台、3年ぶりの前年割れとなった。
2020年08月02日
コメント(0)
米J.D.パワーの自動車の初期品質で再び韓国車が優位で、日本車の評価が低下した。 品質、技術志向重視の日本車の経営陣、開発陣の、ユーザーの使い勝手軽視が明らかになった。これは韓国車の脅威ではなく、品質と機能の多様性に逃げ込んで滅びた日本の家電業界の危機に類似する。 米国の新車初期品質調査、高評価の韓国車と低迷する日本車今年から不具合率だけでなく運転支援機能も調査対象に櫛谷 さえ子 日経Automotive専属ライター2020.06.30 日経XTECH 米国のCS(顧客満足度)に関する調査会社、J.D.パワー(J. D. Power)は2020年6月24日、2020年の自動車初期品質調査(Initial Quality Study:IQS)の結果を発表した。 ブランド別ランキングでは、欧米FCA(Fiat Chrysler Automobiles)の「Dodge」と韓国・起亜自動車(Kia Motors)の「Kia」が首位となった。 高級車ブランドの首位は韓国・現代自動車(Hyundai Motor)「Genesis」(総合5位)となった。 一方で、日本車では平均点に届かないブランドも多く、2020年も低調が続いている。 同調査は米国市場で2020年モデルの新車を購入もしくはリース契約した人を対象に、購入・リース後の90日間に経験した不具合を調べたもの。 2020年2月から5月にかけて調査し、8万7282人から回答を得た。 100台当たりの不具合数を「PP100」としてスコア化した。 スコアが小さいほど不具合が少なく、初期品質が高いと見なされる。 今回から調査項目を再設計し、新たに「運転支援」分野を加えた9分野・223項目を調査した。 これまでと同様の部品や機能の故障のほか、新たに機能が「使いにくい」「理解しにくい」「望む方法で機能しない」というユーザーインターフェースやユーザー体験に関する評価も含むことになった。 そのため、前年までの評価より大幅にスコアが増加(クレーム数が増加)しているが、従来より品質が悪化したという意味ではない。 ― 引用終り ― 使いにくい機能は使用されないか、ユーザーに不満を残す。 世界各国の自動車市場の嗜好は多様だが、使い勝手の良さは全ての市場で評価される要素となる。 既存のエンジニアやデザイナーにユーザーが使いやすいインターフェイスが作れないなら、新たな職種を設けて取り組まなければならないほどの重要課題だ。 日本車がガラケーや、日本製のスマホのようになってしまう要素と考えた方がよい。 もし自動運転のように日本の法令の規制でインターフェイスの進化がすすまないのなら、海外拠点で別途、グローバルなインターフェイスを開発する必要がある。
2020年07月25日
コメント(0)
コンパクトカーのトヨタ・ヤリスはWRCで世界一を狙うハイパフォーマンスカーのベースともなる車。 「心地よさ」を目指したホンダ・フィット4と志が全く異なる。 ヤリスは市販車発売前にパフォーマンスモデルであるGRヤリスの先行予約を開始。 下記の記事にはコンパクトカーベースであるためか「リトルモンスター」とある。 だがGRヤリスは、屈曲路、勾配や摩擦係数が異なる公道走行において立派な「モンスターマシン」。 買ったぞ現役最強車!! 総額約536万円!! 商談してわかったGRヤリスのすべて市原信幸2020年7月6日 ベストカー Web 2020年の東京オートサロン初日となる1月10日(金)にベールを脱いだ、GRヤリスRZ系の特別仕様であるファーストエディションのインターネット上からの先行予約が6月30日(火)に締め切られた。 そして7月1日(水)から先行予約者を対象とした待望の商談が始まった。 1月10日当日に先行予約した筆者は7月2日(木)に商談を行い、そのままGRヤリス RZハイパフォーマンスファーストエディションを注文。 ちなみGRヤリスは、全長3995×全幅1805×全高1460mmというショート&ワイドのボディで、マッチョなフェンダーが特徴的。 272ps/37.7kgmの1.6L、直3DOHCターボを搭載し、駆動方式はWRC技術がフィードバックされた4WDが奢られたリトルモンスターだ。 ファーストエディションはRZが396万円、RZハイパフォーマンスが456万円という価格設定となっていて、全世界で少なくとも6000台以上のオーダーが入っている。 …(略)… ■予防安全パッケージ/24万9700円 予防安全パッケージにはファーストエディションの特典のひとつとなるフロントガラス左下にプリントされるモリゾウサインの有無があり、逆に考えるとモリゾウサインは予防安全パッケージを選ばないと付けられない。 予防安全パッケージの内容は日本車トップクラスの自動ブレーキ、先行者追従型のアダプティブクルーズコントロール&操舵支援のLTA(レーントレーシングアシスト)などから構成される最新トヨタセーフティセンス。 加えてバックモニター、斜め後方を監視するブラインドスポットモニター、オートワイパー、数値も表示されるタイヤ空気圧モニタリング、ヘッドアップディスプレイなどテンコ盛りだ。 予防安全パッケージはGRヤリスにも必須アイテム。オプション価格は25万円と高価だが、後付けできないから、やっぱり付けたいと後悔しないようにしたい■マーブル柄カーボンルーフ(これを選択できるのはファーストエディションのみ)/16万5000円 フィルムが貼られる標準のカーボンルーフに対し、マーブル柄はクリア層が加わるなど高級感が高まる。 マーブル柄のカーボンルーフは16万5000円のオプションで、これはファーストエディションのみ専用アイテムとなっている■寒冷地仕様 RZ/2万3100円、RZハイパフォーマンス/1万7600円 内容は雪対応のワイパー、冷却水にミックスされるロングライフクーラントの濃度アップ、フロントガラスの熱線、ドアミラーのヒーター【RZのみ】■レッド塗装の前後ブレーキキャリパー(キャリパー自体はシルバーとなる標準状態と共通)/4万4000円 …(略)… 選んだRZハイパフォーマンスの総額は約536万円!! 下取り車に関しては後述する納期との兼ね合いもあり、納期が近づいたら査定となるため現時点では入れていない。 筆者は付帯サービスとして車検までの定期点検代を先払いすることで割引となるメンテナンスパック/約3万円と、通常3年間となる特別保証が5年に延長される保証つくしプラン/9200円を加えた。 そこに税金などの販売諸経費約26万円がかかり、現時点での筆者のGRヤリスRZハイパフォーマンスファーストエディションの総額は約536万円だった(値引きの類はなし)。 …(略)…GRヤリスの生産は8月中に開始 最後に気になる納期は、ファーストエディションは先行予約した順となっている。 そのため筆者は焦るように1月10日の発表当日に先行予約したわけだが、東京オートサロンの3日間で約1000台が先行予約され、1月10日の18時前後の段階で350台程度だったそうだ。 筆者は1月10日の22時に先行予約したので500番前後と想像している。 GRヤリスの生産開始は8月中と言われていて、展示車などのデモカーの類の生産を加味すると、筆者のGRヤリスは10月中の納車と予想している。 ― 引用終り ― モリゾウサインが付くのは予防安全パッケージだけなのは、安全重視のトヨタの姿勢を示している。 市販のヤリスもプラットフォームの強度は十分以上だという。 快適装備も数多く備えるモンスターカーの、走り、乗り心地、居住性がどのようであるかは大いなる関心事項だ。
2020年07月22日
コメント(0)
1999年、カルロス・ゴーン氏のもと「日産リバイバルプラン」で系列サプライヤーと調達コストの大幅削減に切り込み体質のスリム化に成功。 V字回復を遂げ、ルノー・日産・三菱自動車同盟として、安定的に世界最多の量産メーカーになることを目指していた。 急激な成長を遂げ、生産・販売台数を稼ぐ一方、増収減益という業績にみられるように当時から企業の基盤となる体質は毀損されていた。 特に開発体制はEVに絞る一方で、既存車種の新車・新技術の投入は遅れに遅れた。 2020年3月期の業績は約6700億円の最終赤字に転落。 しかも収益体質を表す営業損益は404億円の赤字だった。 2020年度から再び収益体質の改善をはかり、生産体制などのスリム化を目指す。 インドネシア工場、スペインのバルセロナ工場を閉鎖し、2023年度に生産能力を2018年度比2割減の540万台とするなど、生産能力を縮小する。 車種数を2割削減。 一般管理費は15%減らして約3000億円の固定費削減を計画する。 ゴーン改革より不利な点は、系列企業の株式など売却益を出せる資産は多くなく、開発体制のスリム化の余地は少ないことだろう。 生産体制のスリム化は、部品供給量の減少であり、部品単価の増加要素でもある。 系列の部品メーカーの役割は、安定供給とコスト削減だけではない。 日本の自動車メーカーは部品メーカーと一体となって、新技術を開発・投入してきた。 系列の企業が少ないことは、性能の改善、新技術の投入時期に影響する。 これらは「分かり切ったこと」だが、ゴーン時代は機種の更新間隔が長いことから、コスト削減と安定供給が優先され、技術開発力・開発速度は問われなかった。 国内、国外とも、販売台数の増加を優先して、販売奨励金、値引きに頼る販売手法を続けてきたため、ブランドイメージは低下し、販売力も強固とはいえない。 コロナ後の世界の新車需要は、急速に回復するとは思われていない。 日産でも他のメーカでも、ガソリンエンジンだろうと電気モーターだろうと、「安くなくても売れる車」を作るのは難しい。 日産自動車を成長軌道に復帰させるのは、ゴーン氏が経営トップに就任した時期以上に容易ではない。
2020年06月23日
コメント(0)
2020年3月2日、ルノーはジュネーブモーターショー2020に出展予定だったルノートゥインゴ初のEV版『トゥインゴZ.E.』をフランスで発表した。 「Z.E.」とは、ゼロ・エミッションの意。 EVに適合するよう設計されたプラットフォームをベースにしている。 EVパワートレインは、モーターが最大出力82hp、最大トルク16.3kgm。 0~50km/h加速4秒で最高速135km/h。 韓国・LG化学製のリチウムイオンバッテリーを水冷式で装備し、蓄電容量は22kWh。 EVで最も気になる1回の充電での航続距離は、WLTP計測の市街地モードで約250km、複合モードで約180km。 2012年に市販されたルノー・ゾエ(ZOE)の経験や、EVで先進していると主張する日産の影響を微塵も感じさせない「平凡な航続距離」だ。 フランス政府はEU市場で生き残るために、ルノーにEVの開発・生産を強化するようすすめた。 仏ルノー、50億ユーロ規模の政府保証融資制度で合意Reuters Staff2020年6月3日 ロイター 仏自動車メーカーのルノーは3日、50億ユーロ(56億ドル)規模の政府保証融資制度で仏政府と合意したと明らかにした。 この制度では、BNPパリバ、クレディ・アグリコル、HSBCの仏法人、ナティクシス、ソシエテ・ジェネラル(ソジェン)がルノーに融資し、仏政府が融資額の最大90%を保証する。 ― 引用終り ― フランス政府は保障にあたり、ルノーに対してフランス北部の工場の稼働と雇用の確保を要求。 EUが主戦場のルノーの未来を担うトゥインゴ Z.E.は、ガソリンエンジン搭載のモデルとともに、スロヴェニアのノボ・メスト工場で生産される。 フランスでも製造=雇用確保するようになるのだろうか。
2020年06月09日
コメント(0)
2020年5月28日、日産自動車の欧州部門は、スペイン、日産モトールイベリカのバルセロナ工場を閉鎖する計画を正式発表した。 2016年のピークから生産台数は低下を続け、バルセロナ工場の稼働は2018年で約40%、近時は25%まで低下していた。 ゴーン氏の逮捕以降、日産モトールイベリカの行く末に関しての不安感が高まっていた。 現在の要員数は約3,000人。 工場閉鎖の影響は23,000人に及ぶという。 失業率の高いスペインで職を失うことに対する危機感は非常に強い。 バルセロナ工場閉鎖の意向発表後、工場の労働者はデモ、集会、一部の過激な行動で閉鎖に強く反発している。 バルセロナ工場は1983年に生産を開始。 日産モトール・イベリカ出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 日産モトール・イベリカ会社 (Nissan Motor Iberica, S.A., NMISA) は、スペインバルセロナに本拠地を置く、日産自動車の欧州における自動車の生産を行う企業である。現在は欧州日産の商用車およびSUVの生産を行っている。 前身のモトール・イベリカは1920年フォード・モーター社の子会社として設立され、商用車を生産していた。その後スペイン内戦により工場閉鎖となり、フォードの撤退により1956年、地場資本のトラックメーカーとして再スタートした。そして1967年、アメリカ合衆国のトラクターメーカー「マッセイ・ファーガソン」が資本参加したが1980年に撤退。その資本を日産が買い取り資本比率を上げて、1983年1月に現在の名に改められた。 もともとトラックメーカーだったことから開発機能も持っており、生産されている大型トラックはこの会社のオリジナルである。 2002年9月からはルノーおよびオペルのX83型小型商用車(トラフィック/ヴィヴァーロ)の生産を開始した。 2014年10月に日本市場で発表されたe-NV200はモトールイベリカ製が輸入される。 2020年5月28日、日産自動車は需要の落ち込みに加え、2019新型コロナウイルス感染拡大の影響から赤字幅が拡大したことを理由にバルセロナの工場を閉鎖することを発表した。 ― 引用終り ― 2018年11月19日、拡大志向のカルロス・ゴーン氏が東京地検特捜部により逮捕されて以降、日産の欧州戦略の変更とスペインでの生産継続について案じられていた。 日産スペインが「ゴーン会長逮捕」の報に気が気でない理由白石和幸2018.11.24 ハーバー・ビジネス・オンライン …(略)…生産台数低下でリストラ待ったなしの日産スペイン 以上の経緯を得て現在に至った日産スペインであるが、最近は業績が不振となっている。今夏からパルサーとエヴァリアがバルセロナの工場で生産されなくなって、それに代わるモデルとして日産NV200(燃料ガソリンまたは電気 )とピックアップ車の日産ナバラ、ルノーアラスカン、メルセデス・ベンツX クラスが生産台数においてその穴埋めを果たしていない状態が続いているという。 パルサーについても、「昨年2万-2万5000台生産されたが、スペイン国内では僅か4700台販売されただけで、セアット(SEAT)の同じタイプのレオンは3万5400台を国内で販売しているということで、日産スペインは業績に伸びがない状態にある。 しかも、日産スペインで生産する新しい車種が決まるのも2021年か、遅くなって2022年まで待たねばならないといわれている。 2016年の生産台数11万台をピークに、昨年は8万9000台しか生産されていない。更に、今年は8万300台を見込んでいるというのである。これが意味するものは冒頭で触れたように100人の余剰雇用が発生することになるというのである。 失業率の高い(15%)スペインで職場を失うというのは深刻な問題となる。ましてや、中年の失業者が新たに雇用先を見つけるのはほぼ不可能である。だから、日産スペインの労働組合はゴーン会長の逮捕には非常に敏感になっているという。というのも、ゴーン会長のもとでルノー日産の最高経営者として日産スペインの発展に貢献していたホセ・ビセンテ・デロス・モソスが最近そのポストを離れたのである。それが、より一層日産スペインの従業員を不安にさせているという。 ― 引用終り ―
2020年06月09日
コメント(0)
カルロス・ゴーン氏の指揮の下、安定的な生産台数世界一を目指したルノー・日産・三菱自同盟は、各社業績が低下。 生き残りをかけた同盟の新戦略を発表することとなった。 最も懸念されるのは、フランスでの雇用確保が最優先事項であるルノーの振る舞い。 日産・ルノー、アライアンス新戦略発表へコロナ危機克服目指すReuters Staff2020年5月27日 ロイター 日産自動車と仏ルノー、三菱自動車の3社連合(アライアンス)は27日、新たな戦略を発表する。 3社が前回2017年9月に発表した戦略では2022年までに世界最大の自動車メーカーになることが目標だったが、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受ける中、今回は生き残りをかけた戦略となる。 ある関係筋は発表を前に、ロイターに対し「再編や固定費削減、プロジェクトの削減があるだろう」と語った。 3社は、カルロス・ゴーン日産前会長の逮捕・解任を受けてパートナーシップの再構築に取り組んでいたが、新型コロナ危機に見舞われ、いずれも利益が落ち込んでいる。 ルノーと日産は週内に個別の事業リストラ計画を発表する予定だ。 新たな戦略は組織的な事業分担が柱となる見通しで、特定の車種や地域で1社が主導し、他社が追随する「リーダー・フォロワー」と呼ばれるアプローチが取られるようだ。 ルノーに近い関係筋は「明確なリーダー・フォロワー・スキームと企業間の補完性に基づく計画で、積極的な取り組みになる」と述べた。 3社は数年にわたりコスト分担や資本構造を巡って対立しており、部品の共同調達以外、アライアンスの世界規模という競争上の優位性をほとんど活用できていない。 ルノーの株式15%をすでに保有する仏政府は、アライアンスの「物言う」パートナーになるだろう。 ルノーは、新型コロナ危機に対応するため、50億ユーロ(55億ドル)の政府保証融資を要請している。 その見返りに仏政府はルノーが電気自動車や先端バッテリーなどフランス国内の雇用を支援する技術に投資することを求めている。 ― 引用終り ― ルノー・日産・三菱自動車の3社同盟は世界の生産体制を一体となって再編する。 日産はスペイン、インドネシアの工場を閉鎖し、総生産能力を2022年度までに700万台から540万台に2割程度削減する調整を始めた。 車種数は2023年度までに69から55に減らす。 5月27日、ルノーがフランス国内の4工場を閉鎖する経営改革を検討中と、報じられた。 5月28日、日産自動車は、2020年3月期連結決算で、純損益が6712億円の赤字(前期は3191億円の黒字)に転落したと発表。 売上高は前期比14.6%減の9兆8788億円。 3社同盟の収益の牽引車はない。 日産と三菱自動車が生産の統合的運用・生産の棲み分けをはかっても、有力な株主であるフランス政府が雇用確保を盾に譲らないことが考えられる。 コストカッターで有名なゴーン氏でさえ、ルノー時代の経営立直しで、新しくて効率のよいベルギーの工場を閉鎖して、雇用確保のために古いフランスの工場を残したほどだった。 コロナ禍でルノーの主戦場であるEUの5月の新車販売は8割ほど低下し、容易に回復しないとみられている。 日産と三菱自動車は販売の多い地域での生産の強化がはかれるが、ルノーはフランスの雇用確保に執着する。 船頭をどうするのかから始まり、多難な船出であることが確実視される。
2020年06月08日
コメント(0)
ゴーン氏のルノー・日産・三菱自同盟は、部品、プラットフォームの共用化をすすめ共通・分担の生産体制を構築し、生産コストを削減。 高稼働を維持するため、値引きを中心とした施策で販売を拡大してきた。 研究開発体制を縮小、有力部品企業を手放したので、コストのかかる新車開発は、最小限となり、新車投入間隔が長期化した。 EVの販売増で、ゴーン氏はコミットメントを果たせなかった。 ゴーン氏の追放後、数々のツケが回り始めたところに、コロナショックが追い打ちをかけた。 日産、再び経営危機か…大幅赤字転落の懸念浮上、日産・ルノー連合が空中分解寸前文=河村靖史/ジャーナリスト2020.05.13 06:20 …(略)… 日産は4月28日、2020年3月期の連結業績の下方修正を発表した。 今年2月に公表した業績見通しでは、最終利益が650億円の黒字になると予想していたが、予想から1500億~1600億円悪化する可能性があるとしており、通期業績がリーマンショック以来、11期ぶりに最終赤字になる見通しだ。 新型コロナウイルス感染拡大で、新車販売台数が大幅に落ち込み、サプライチェーン(部品供給網)の問題や生産調整のため、国内外で工場の稼働を停止したためだ。 ただ、日産は新型コロナウイルス感染拡大の前から業績は悪化していた。 ゴーン元会長時代に無理な拡大戦略を推進して新興国を中心に生産拠点を拡張してきた。 一方で、新型車開発にまで投資が回らず、日米欧の各市場で販売しているモデルが高齢化して販売が低迷。 主力市場である米国では、販売不振を補うため、多額の販売奨励金(インセンティブ)を投入したことで収益力が低下した。 そのせいでブランド力が低下してさらに販売が落ち込み、インセンティブを増やすという悪循環に陥っていた。 …(略)… 日産の現行計画では生産能力を削減しても660万台。 これに対して19年度の世界販売台数は493万台で、70万台近いギャップがある。 このため、中期経営計画の見直しでは、ルノー、三菱自と協力しながら日産がどこまで踏み込んだ成長戦略を示すことができるかが焦点になる。3社アライアンス、対立する各社の利害 ところが3社アライアンスによる生産効率化は人員削減などの痛みを伴うだけに、各社の利害も対立するケースが多く、簡単ではない。 ― 引用終り ― 4月14日、ルノーは中国の東風汽車集団と武漢市での合弁事業から撤退すると発表。 4月23日発表した1-3月(第1四半期)の決算では、売上高が前年同期比19%減の101億ユーロ(約1兆1800億円)となった。 5月19日、三菱自動車は2020年3月期(2019年4月~2020年3月)の連結決算を発表。 中国の新車販売台数減に加えて、武漢肺炎による販売台数急減で最終損益は3年ぶりの赤字転落で258億円となった。 撤退戦で同盟が力を発揮できるかが、試される。 コロナショックは世界の自動車メーカーを襲っている。 日本では、コロナショック前から業績が低下傾向にあった日産、海外の生産体制と国内の販売体制を整えたばかりのマツダ、北米市場の比率が特に高いスバルに、重くのしかかっている。
2020年05月26日
コメント(0)
トヨタもホンダもマツダもスバルも、北米が稼ぎの中心である収益構造。 トヨタとホンダは、現地生産の比重が高く、愚かな日本の経済記者が騒ぐほど騒ぐほどには、為替変動による実質の収支は左右されない体質作りがすすんでいる。 同じく北米で稼いでいても、日本からの完成車輸出比率が高い、マツダ、スバルとは大きく異なるところ。 コロナ禍で各国の政府ごとの製造業の再開についてタイムラグがある。 グローバル経営(調達・生産・販売)で、様々な国のカントリーリスクの影響を大きく受ける日産はつらいところ。 各社決算書は日本で発行するので、売上や利益の数値が変わるのは致し方ないが、グローバル化の中身はけっこう違う。 収益面で重要性の高い北米での生産活動が再開しつつある。 5月11日トヨタ自動車とホンダは米国とカナダで自動車の生産を再開した。 新型コロナウイルスの影響で3月下旬から休止していた。 米国とカナダの完成車と部品工場について、トヨタは12工場、ホンダは10工場の操業を再開。 トヨタは、5月12日、トルコの完成車工場での生産再開、5月13日、英国のエンジン工場での製造を再開。 中国よりも需要の回復が遅い米国の消費動向は、トヨタ、ホンダ、マツダ、スバルの業績に大きく関係する。 米国、中国での製造から撤退したスズキは、インドでの生産・販売状況が胆となる。
2020年05月25日
コメント(0)
武漢肺炎感染拡大は世界最大の新車市場である中国から始まった。 世界2位の新車市場の米国は世界最多の死者数を更新中。 ヨーロッパ全域やアメリカ、東南アジアなど全世界レベルに拡大。 新興国の大新車市場のインドは鎖国状態、ブラジルは感染拡大が止まらない状況。 日本経済と雇用を支える自動車産業への影響は一段と深刻なものになってきた。 新型コロナ禍で実感 クルマは社会の必需品 自動車関連税の見直しをベストカーWeb編集長 T2020年4月30日 ベストカーWeb 新型コロナウイルスの影響で、収入が激減した人も多い。そのために各種の税金に関して、納税期間の猶予が検討されたり、実施に移されている。 国税と地方税では法律は異なるが、基本的な考え方は同じだ。法令の要件を満たす場合、申請を行うことで、原則として1年以内に限り納税が猶予される。状況に応じて、猶予期間をさらに1年間伸ばす場合もある。また猶予期間中は、延滞税の一部あるいは全部が免除され、財産等の差し押さえも行われない。 以下、現時点での自動車関連諸税の(納税期限延長などの)対応と、これを機会に見直すべき自動車関連諸税について分析してみる。文:渡辺陽一郎 …(略)… ■クルマ産業は景気浮揚の最大の原動力 自動車税は2019年4月1日の登録/届け出車両から減税されたが、その一方で増税は野放しだ。 古い車両のユーザーが、増税に負けて新車を買えば自動車業界が儲かり、乗り続ければ国は高額な税金を徴収できる。 国と自動車業界が共謀して、困っている人達を苦しめる構図が見られる。 法的な課税根拠を失った道路特定財源の存続も含めて、クルマ関連税はもともと見直す必要があった。 この課題が新型コロナウイルスの影響で、もはや待てない状態になっている。 今後国が行うべきは、まず自動車税と併せて重量税にも納税猶予を与えることだ。 その間に、燃料課税を含めてまったく新しいクルマ関連の税金を構築する。 この時に必要な視点は、国と自動車業界の擁護ではない。 困窮している人たちを筆頭に、クルマのユーザーを守ることだ。 その仕組みを整えて実践すれば、おのずからクルマも売れて、経済にもいい影響を与える。 ― 引用終り ― 感染の世界拡大で、自動車の部品供給・生産に大きな影響が及んでいることは報道されている。 新車販売が大きな打撃を受けている。 新車ディーラーの財務体質は概ね弱く、メーカーが財政支援しなければコロナ倒産が生じる。 通信販売で自動車を販売、登録できる方式を確立する機会かもしれない。 自動車ユーザーに関しては、武漢肺炎対策として免許の更新の延期措置が取られている。 一方、多くの地方都市では就業、生活の必需品である自動車について、多額の費用を要する車検とそれに伴う納税は何ら措置が取られていない。 記事の通り、新車購入を含む自動車関連税制は、猶予措置と改革が必須と思う。
2020年05月17日
コメント(0)
GMグループからPSA傘下に買収されたオペルが日本市場に再参入するという。 ヤナセの販売力を見下し、自らのブランドの評価を誤り日本撤退となったが、再参入の勝算はあるのだろうか? PSAが日本ではドイツ車が売れると思っているなら大間違いだ。 「伝説」のないオペルが日本で販売されないことを惜しむ声は聞かない。 オペル14年ぶりの日本再参入に勝算はあるか知名度ゼロからの市場開拓には挑戦が必要だ御堀 直嗣 : モータージャーナリスト 著者フォロー2020/04/30 東洋経済オンライン 今年2月、ドイツの「オペル」が2021年から日本市場に再参入するとの報に触れ、寝耳に水というか青天の霹靂というか、突然のことで驚くとともに「今さらなぜ」との思いが頭をよぎった。 2006年に日本市場から撤退してから14年の歳月が経ち、輸入車の枠組みからすっかりその名が消えていたからである。 オペルはドイツの自動車メーカーで、1899年に誕生した。 それまではミシンや自転車を製造していたメーカーであった。 自動車メーカーとしては1999年に100周年を迎え、ドイツではメルセデス・ベンツに次ぐ古参である。 ちなみに、アウディの創始者であるアウグスト・ホルヒが、自らのガソリンエンジン自動車を作ったのも1899年であった。 BMWの創業は1916年だ。 フォルクスワーゲンが自動車メーカーとして動き出したのは1937年だが、実質的には戦後「タイプ1(通称ビートル)」が発売されてからのことになる。 ― 引用終り ― 日本の新車販売市場の収縮は他国より後を引きそうだが、オペルは見直しをするだろうか。 コンサルタント、エコノミストの類に騙されていないことを祈ろう。OPEL 日本のオペルはどこへいった(1/2)2019年1月23日 ブログ 日本でのオペルオペルはどこへいった(2/2)2019年1月23日 ブログ
2020年05月17日
コメント(0)
日本の電機業界の家電部門は、高付加価値、高価格に移行し衰退した。 ツインバード、アイリス・オーヤマや海外ブランドの天下となった。トヨタやホンダは国内で販売しない海外の廉価ブランドで世界市場のシェアをしっかり獲得している。 安価なだけでは売れない耐久消費財の強みだ。 トヨタ車が100万円以下!? シエンタより小さい 人気ミニバン「カリヤ」とはくるまのニュース 2020年4月16日 トヨタにはインドネシアで販売されている「カリヤ」というミニバンがあります。 日本で販売されない、3列シート、7人乗りミニバンとはどのようなクルマなのでしょうか。■超ローコスト! インドネシアの現地ミニバンとは? トヨタでは、「カリヤ」という7人乗りの小型ミニバンが、インドネシア市場向けに販売されています。 このミニバンは現地専用モデルとなり、日本市場で販売されていません。 カリヤとは、どのようなミニバンなのでしょうか。 じつは、カリヤは「シグラ」というクルマのOEM車であり、シグラはダイハツのクルマです。 インドネシアはトヨタ車の人気が高い地域ですが、現地ではダイハツ車も評価を集めています。 その理由のひとつに、1992年から設立された「アストラ・ダイハツ・モーター」の存在があります。 アストラ・ダイハツ・モーターは、ダイハツのインドネシアにおける合弁会社として設立されました。 2002年には、ダイハツが持ち株を61.75%まで引き上げ、実質ダイハツの子会社となっています。 そのダイハツが手掛ける7人乗りミニバンのシグラをトヨタにOEM供給し、トヨタはカリヤとして販売しています。 カリヤのボディサイズは、全長4070mm×全幅1655mm×全高1600mmで、このサイズと同等の日本車ではマツダ「マツダ2」があります。 マツダ2は4WD仕様と「15MB」を除いて、全長4065mm×全幅1695mm×全高1500mmなので、カリヤはマツダ2より5mm長く、幅では40mm狭く、全高では100mm高いミニバンとなります。 しかし、マツダ2の全長に3列シートを詰め込んでいると考えると、車内に7人乗れたとしてもかなり狭いことは否めません。 内装デザインは、近年の日本車ではあまり見られない、ローコストな造りとなっています。 シートはファブリックのみで、トリム類はプラスチック感が非常に高く、高級とは程遠いイメージです。 エアコンもダイヤル式のマニュアルエアコンとなり、エアコンの吹き出し口はフロントのみとなっています。 インドネシアは赤道にも近く、平均気温も高い熱帯地域となります。 そのため、後部座席の人が暑く感じないように、空気を前から後ろまで循環できるファンが取り付けられています。 3列目シートは、分割ではなく1ピースで折りたたむ方式となり、ここにもコストダウンの努力がうかがえます。 エンジンは、1.2リッターガソリンエンジンを搭載し、最高出力88馬力となり、5速MTまたは4速ATが組み合わされます。 ― 引用終り ― トヨタ・カリヤとダイハツ・シグラは、トヨタとの共同開発。 2016年8月発売開始。 インドネシアのローコストグリーンカー (LCGC) 政策に適合する車種。 グローバルAセグメントプラットフォームをベースに開発された。 エンジンは3NR-FE型 直列4気筒 1.2Lで、シグラは1KR-FE型 直列3気筒 1.0Lが用意される。 トランスミッションは5速MTと4速AT。 もし日本国内で販売されれば、ホンダ・フリードを直撃すること間違いなし。 トヨタグループの「のり代」か。 カリヤ(刈谷)はデンソーの本社所在地なのだが……。
2020年05月04日
コメント(0)
コロナショックで米フォードの株価が著しく低下。 危険水準にあると報道された。 2018年4月、フォードは、北米市場で販売不振のセダンを廃止して小型車の生産を縮小、2020年までにトラックやSUV(多目的車)、商用車の比率を90%にする方針を表明していた。 また、生産台数が5万台に満たないモデルを中国からの輸入することでラインナップの維持を検討したが、中国との貿易戦争の激化により2018年度中に白紙化された。 米フォード株価が危険水域 ついに始まる大型倒産ラッシュ【コロナショックが招く連鎖不況】日刊ゲンダイDIGITAL 2020年4月17日 9時26分【コロナショックが招く連鎖不況】 新型コロナウイルスによる大型倒産が市場で囁かれるようになった。 2008年のリーマン・ショックを超える景気後退が叫ばれるだけに、それも当然の流れだが……。 「米自動車大手のフォード・モーターは危険水域です。 株価低迷が顕著になっています。 3月23日には3.96ドルまで下落し、その後は5ドル前後での推移です。 この水準は日本でいえば50円程度をウロウロしている感じです。 ハッキリいって“倒産株価”です」(市場関係者) リーマン・ショック後の金融危機で、経営破綻した米自動車大手のGMは09年5月に株価1ドルを割り込んだ。 その直後、チャプター11(日本の民事再生法に相当)を申請している。 フォードも08年11月に1ドル割れ寸前まで追い込まれたが、この時は何とかしのいだ。 「今回はどうでしょうか。新型コロナの終息が見えないばかりか、フォードの業績は悪化するばかりでしょう」(前出の市場関係者) フォードは今週13日に2020年1~3月期(20年第1四半期)の見通しを公表した。 新型コロナの影響で世界販売台数は前年同期比21%減少。 税引き前利益は前年同期の24億ドル(2568億円)から、約6億ドル(約642億円)の赤字に転落するとした。 米航空大手のボーイングも大ピンチに陥っている。 ただ、米政府は国家安全保障にとって重要な防衛企業向けに170億ドル(約1兆8190億円)の資金支援を行う。 ボーイングは軍用機などを手掛ける防衛関連企業。 支援要請が可能な立場にある。「ボーイングは救済されても、フォード支援は難しいでしょう。 新型コロナの影響で業績を悪化させている企業は、それこそ多岐にわたっています。 特定の企業だけを救うのは無理です」(証券アナリスト) ― 引用終り ― GM、フォードの組合が所属するUAW(全米自動車労組)の支持政党は民主党。オバマ氏ならフォードに救いの手を差し伸べることも考えようが、トランプ大統領による救済は考えられない。 フォード・モーター・カンパニーは、1903年に設立された米国の自動車メーカー。 自動車の大量生産工程、および工業における大規模マネジメント(科学的管理法)を取り入れたことで20世紀の産業史・経営史にフォード・システムとして特筆される。 1913年、組立工程にベルトコンベアを導入し流れ作業を実現したことは象徴的できごと。 高効率の工場設備、士気を高める高時給の雇用、一台当たりの生産コストの革新的な低減を組み合わせたフォード生産方式・経営管理方式は「フォーディズム」と呼ばれた。 フォードの歴史は量産自動車の歴史。
2020年04月28日
コメント(0)
武漢肺炎感染拡大防止による経済停滞の影響は、全世界の自動車メーカーに及んでいる。 中には「危篤状態」に陥る可能性がある大企業もある。 日経クロステックは、国内では日産とマツダをあげた。両社は市場が回復傾向となっても黒字化が難しいとみられている。 唯我独尊のホンダが、ルノーがおまけに付いてきそうな日産を救済したなら、東京ロックダウンより驚くべき事態。 読者の目を惹こうとつけたタイトルで、日経クロステックは東スポ並みの感性。 救済社が、提携や合併が上手なトヨタでは面白みがないことも確か。 窮地の日産、救うのはホンダか国か車産業の「アフターコロナ」清水 直茂 日経クロステック2020.04.15 日経XTECH 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、自動車各社の今期(2021年3月期)の業績は総崩れだろう。 窮地に陥るのが、恐らく日産自動車とマツダである。 仮に“救済”が必要となれば、新型コロナ危機後(アフターコロナ)に余力を残すだろうホンダとトヨタ自動車の登場がふさわしい。 20年の自動車販売は、リーマン・ショックを大きく上回る歴史的な減少幅になりそうだ。 調査各社は、前年比15~20%の大幅減を予測する。 国内自動車全社の売り上げが激減するはずだ。 中でも大幅な営業赤字の可能性があり、苦境必至とみられるのが日産である。 もともと厳しい業績の中、新型コロナ危機が直撃した。 JPモルガン証券の岸本章氏は、日産の今期営業利益を2850億円の大赤字と予測する。 前期(20年3月期)も赤字の可能性があり、2期連続があり得る情勢である。 日産がつらいのは、新型コロナ危機に耐える余力が少ないことだ。 実質的な手元資金を示すネットキャッシュが、4000億円を下回っているとの分析もある。 19年12月末時点の8000億円超から半減だ。 最近、複数の銀行に5000億円規模の融資を要請したとの報道が飛び出す。 苦しい台所事情の表れにみえる。 マツダも、今期は数百億円から1000億円近い営業赤字になる可能性がある。 新型コロナ危機で、約20万台の販売減に直面するかもしれない。 加えて、欧州のCO2排出量規制による罰金が発生するリスクが残る。 手元資金はもともと少ない。 新型コロナ危機が長引くほど、事態は切迫する。 一方、新型コロナ危機を乗り切る筆頭とみられているのがトヨタである。今期の営業利益は前期比4~5割の大幅減と厳しい予想が多いが、それでも1兆2000億~1兆5000億円を確保するとみる向きが大勢だ。 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の杉本浩一氏は、「現状では1兆円を下回る可能性は低い」と分析した。 ホンダの営業利益も4~5割減との見通しが聞こえてくるが、2輪事業が下支えして4000億円前後は見込めそうである。 十分に持ちこたえられるし、自動車全社が落ち込む中で相対的に優位に立つ。 ― 引用終り ― 日産は薄利多売と海外生産拠点の強化をはかった直後。 マツダは遅れていた海外生産拠点を強化、国内販売店の刷新をはかった直後。 売り上げという加速力を得られず、失速・墜落する可能性がある。 ……どの自動車メーカーも同じ可能性を孕んでいるのだが。 武漢肺炎が収束の兆しを示しているのは、中国武漢市ぐらい。 特効薬、ワクチンができるまでは真の収束はない。 世界的な感染者の増加ととともに、自動車工場の生産停止、停止期間の延長は続く。 世界的な新車販売の低下が続くなら、日本の自動車メーカーはトヨタグループだけになることも大いに考えられる。
2020年04月27日
コメント(0)
2020年、スズキとマツダは創立100周年。 マツダは「100周年特別記念車」を4月3日から予約受注を開始する。 受注締め切りは2021年3月末。 この特別仕様車がお買い得だという。 マツダが創立100周年特別記念車が驚くほどコスパが高くお買い得な理由MONEYPLUS / 2020年4月12日 …(略)…販売期間は約1年間 対応する車種はマツダで販売する登録乗用車全てです。 ただし、MAZDA6のみ予約受注開始が5月以降、スズキからOEM供給される「フレア」シリーズの各車種は今回の記念車には該当しません。 初の四輪乗用車からインスパイア 「100周年記念車」の基本コンセプトとして、2トーンカラーがあります。 1960年発売のマツダ初の四輪乗用車である「R360クーペ」に設定されれたものをモチーフとしています。 昨今販売されているクルマの多くに2トーンルーフが採用されていますが、マツダは60年前に商品化しています。 センスの良さや先見性があったのかもしれません。1960年に発売されたR360クーペはマツダのクルマ作りの原点となった1台です 特別装備は全車共通で装着 前述したように、この記念車は登録乗用車全てに設定されており、ベース車に対して以下の特別装備が全モデル共通で追加されます。 具体的には1.フロアマット(創立100周年記念バッジ付き)2.ヘッドレスト(創立100周年スペシャルロゴ刻印)3.フロアカーペット(バーガンディ)4.キーフォブ(創立100周年スペシャルロゴ刻印&100周年専用化粧箱入り)5.センターホイールキャップ(創立100周年スペシャルロゴ付)6.創立100周年記念バッジ(フロントフェンダー部)7.エクステリアカラー:スノーフレイクホワイトパールマイカ8.ロードスターのみ、ソフトトップカラーがダークチェリーとなります。 また、創立100周年ロゴは、マツダの前身である東洋工業が誕生した際の“丸工マーク”と現在のブランドシンボルマークを掛け合わせたもの。 わざわざこれを作成するほどの気合いの入れようです。 ― 引用終り ― かつて国内販売5チャンネル体制をとっていたマツダには数々の名車があった。 今回の100周年記念車もマツダ党にとってはお買い得なのだろう。
2020年04月27日
コメント(0)
2020年4月6日、ホンダの軽乗用車「N-BOX」シリーズの新車販売台数が3年連続で獲得、軽四輪車新車では5年連続の首位獲得を発表。 ホンダの軽絶好調にみえるが、軽乗用車に限られた話。 2019年11月、アクティトラックが2021年6月で生産終了となること、軽トラックの後継がないことが報じられた。 アクティトラックの終了は、軽トラック市場からホンダからの撤退となる。 これに先んじて、ホンダの4輪事業の収益性が低いことがエコノミストから問題とされていた。 そして2020年2月に、4月以降の事業運営体制の変更が告知され、開発から生産まで一貫した運営体制に変更すること、本田技術研究所の運営体制を変更することが明らかになった。 ホンダは「体質の強化」と言っているが、その意図が収益性の向上であることは明らか。 即ち、「儲かる見込みのない軽トラックからの撤退」に結びつく。 【なぜ?】ホンダ、軽トラックから撤退する理由とは後継車種の予定もなし2020.03.15 AUTOCAR JAPAN …(略)…新型を開発/生産しても収益性が見込めず? ホンダによると、アクティ・トラックが生産を終了し、新型の予定もない理由として「新たに設けられる排出ガス規制をクリアしたり、順次装着が義務化される衝突被害軽減ブレーキに対応したりするために開発費用をかけても収益性が見込めないため」としている。 現在、国土交通省が発表している内容では、2021年11月以降に発売される新型の国産車に関して、基準を満たした性能を持つ衝突被害軽減ブレーキの装着が義務化されるとしているが、軽トラックに関しては2027年9月以降に義務化とやや後ろ倒しがなされている。 …(略)… アクティ・トラック、どのくらい売れている? では実際に現在アクティ・トラックがどのくらい売れているのか振り返ってみたい。 一般社団法人 全国軽自動車協会連合会が発表しているデータによると、2019年度上半期(2019年4月~9月まで)のアクティ・トラックの販売台数は7809台となっている。 対するライバルのスズキ・キャリイは2万9623台、ダイハツ・ハイゼット・トラックに至っては4万3921台と5倍以上の台数が売れているのだ。 さらにキャリイのOEM車である日産NT100クリッパーとマツダ・スクラム・トラック、三菱ミニキャブ・トラックの3車種でプラス7914台、ハイゼットのOEMであるトヨタ・ピクシス・トラック、スバル・サンバー・トラックの2車種で5307台とその差は開く一方。 一方のホンダは現在他メーカーにOEM供給をしておらず、これだけの台数を自社でさばくというのは確かに難しいと言わざるを得ないところだ。 なお、アクティ・バンからバトンタッチしたN-VANは2019年度上半期で2万1592台を販売しており、比較的好調な販売と言える。 ― 引用終り ― ホンダから、別体フレーム、後輪駆動が消える。 過去に軽乗用車から撤退したこともあるホンダだから、驚くにはあたらない。 「農村のフェラーリ」の呼び名もあるアクティトラックについては以前から「高価格・高品質で買替需要が非常に少ない」との伝説が語られていた。 使い減り、ヤレが少なく、買替る必要がない(使い切り)と称賛されていた。 世界の大企業になったホンダは大量生産を前提とした車作りばかりしている。 Nシリーズは事実上日本専用のプラットフォーム。 Nシリーズが売れなくなり、フィット、フリード(プラットフォームはフィット)が国内で売れなくなったら、ドライなホンダは日本市場から撤退(生産、販売)も考えるのだろうな。
2020年04月18日
コメント(0)
コクドが広大な米国では大型のピックアップトラックが多くの人から選ばれている。 その米国でも一部で日本の軽トラックが大人気を博している。 最近は、軽トラックのカスタム化をすすめるユーザーも増えた。 軽トラへの注目が高まる中、販売は8社で行われている。 だが付加価値がすくない軽トラの製造は、スズキとダイハツとホンダの3社。 そして2019年11月、ホンダが2021年6月をもって軽トラの製造から撤退することが報じられた。 日本が誇るガラパゴス車「軽トラ」の歴史を振り返る2020年4月7日 &GP …(略)… ■オート3輪から発展 戦後、日本ではオート3輪と呼ばれる前1輪、後ろ2輪の貨物車が街を行き交っていました。 オート3輪で有名なのは、ダイハツが製造したミゼットでしょう。 オート3輪は他に、マツダ、新三菱重工業などが製造していました。 そして1955年、スズキは同社初の4輪車であるスズライトを発売。 スズライトのボディバリエーションは、セダン、ライトバン、ピックアップの3種類。 スズライトのピックアップはボンネット型のトラックタイプでした。 そして1960年には東急くろがね工業がくろがねベビーという軽4輪トラックを開発します。 くろがねベビーはフルキャブ型の軽自動車で、ライトバンとトラックを設定。 これが現代の軽トラックの元祖と言われていますが、東急くろがね工業は1962年に自動車製造から撤退しました。 1960年には現在も製造されているダイハツハイゼットが登場。 ハイゼットもスズライト同様に、初代は現在のようなキャブオーバータイプではなくボンネットが存在する形でした。 翌1961年には富士重工業から初代サンバーが登場。 サンバーは初代からRRレイアウト、4輪独立懸架という独自のシステムを採用。 これはスバル360の技術を用いて開発されたためと言われています。 また、1961年にはスズキからスズライトキャリイが登場します。 この頃からオート3輪に代わり、4輪の軽トラックが主流になっていきます。 マツダは1961年に軽商用車のB360を発売。 B360にはライトバンとトラックが設定されました。 そして1968年には後継モデルとしてポーターを発売。 ポーターはトラックとバンが用意され、さらに1969年にはキャブオーバー型トラックのポーターキャブが発売されます。 ポーターキャブは1989年まで発売され、その後はスズキからOEMを受け、スクラムトラックを販売しています。 そして1963年にはホンダからT360が登場。 これはホンダ初の4輪車であり、日本初のDOHCエンジン搭載車でもあります。 ホンダが4輪に進出する際、並行してスポーツカーの開発も進めていました。 1962年には、建設途中の鈴鹿サーキットに本田宗一郎氏が試作車であるS360に乗って登場した記録も残っています。 しかし、発売時はまずT360を発表、次いで同年10月にスポーツモデルのS500が発表されました。 1966年には三菱重工業(のちに自動車部門が独立して三菱自動車工業に)がミニキャブを発売。 ミニキャブにはトラックとバンが設定されていましたが、デビュー時はまずトラックからスタートしています。 ― 引用終り ― 早目に製造からの撤退をしたホンダが、かつていすゞから供給を受けたように他社からのOEMを受けて軽トラの販売を続けることもできる。 バイク、耕運機、軽トラ、軽乗用車、乗用車がホンダの製品の流れ。
2020年04月18日
コメント(0)
米国は車検がなく、気に入った車は長く乗り続けられる。 故障が少なければなおさらだ。 トップ15はすべて日本車で「品質の良さ」が分かる。 日本ではトヨタ、ホンダ、日産と並べられるが、長く乗り続けられる車ランキングトップ15に日産はない。 中古車市場が整備された中国で購入動機に中古車価格の比重が高まり、販売好調を記録しているのもトヨタとホンダ。 日産はもともと耐久性、品質に問題があるメーカーではなかった。 V字回復が称えられたゴーン氏が、日産で展開した自動車作りの実態の一部が分かる。 ランキング15位まで日本車独占! アメリカで長く乗り続けられているクルマの番付2020年3月29日 財経新聞 米自動車情報サイト「アイ・シー・カーズ」が、米国愛車ランキングを発表した。1位~15位までが、全て日本車であると言うのだから驚いた。 「日本車は品質が良い」とよく言われるが、このランキングは『2019年に中古市場に売りに出された35万台の車両』が対象で、「最初のオーナーが売りに出すまで」どのくらいの期間であったのか、つまり「長い期間愛された」と言えるクルマの評価である。 実際の所有年数が確実であるため、信用できるランキングだろう。 『15年以上、乗られていた車両の割合は全車種平均で7.7%』、『1位の車両は、18%超』となり、『5人に1人が15年以上乗り続ける』といった結果である。 ― 引用終り ― 記事のランキングは見づらいので1位から記載する。 トップ15中、トヨタが10、ホンダが4、スバルが1。他のメーカーから「過剰品質」との声があるというが、それは負け犬の遠吠え。 ランクインした車はどれも相応に売れているからだ。 「過剰品質」は、その品質ゆえに高価格あるいは大重量、低性能(燃費、排出ガス)で販売不振な車に使うべき言葉。 1位:トヨタ ハイランダー 15年以上乗られた割合:18.3%2位:トヨタ シエナ 15年以上乗られた割合:15.5%3位:トヨタ タコマ 15年以上乗られた割合:14.5%4位:トヨタ タンドラ 15年以上乗られた割合:14.2%5位:スバル フォレスター 15年以上乗られた割合:12.8%6位:トヨタ RAV4 15年以上乗られた割合:12.7%7位:ホンダ パイロット 15年以上乗られた割合:12.6%8位:ホンダ CR-V 15年以上乗られた割合:12.4%9位:トヨタ プリウス 15年以上乗られた割合:11.9%10位:トヨタ ハイラックスサーフ 15年以上乗られた割合:11.8% 11位:ホンダ オデッセイ 15年以上乗られた割合:11.6%12位:トヨタ カローラ 15年以上乗られた割合:11.4%13位:トヨタ カムリ 15年以上乗られた割合:11.0%14位:ホンダ シビック 15年以上乗られた割合:11.0%15位:トヨタ ランドクルーザー 15年以上乗られた割合:10.6% ハイランダーはハリアーがベースのクルーガーの海外名。 ハリアーはラグジュアリークロスオーバーSUV。 クルーガーはオーソドックスで保守的なスタイリングのSUV。 シエナはミニバン。 タコマ、タンドラはピックアップ。
2020年04月13日
コメント(0)
ついにトヨタが日本国内5工場7ラインの生産停止も決定。 トヨタは既に世界各地の工場の生産停止を発表、実施。 3月17日、フランス、ポルトガル、フィリピンで生産を約2週間停止。 3月18日、英国、チェコ、ポーランド、トルコ、マレーシアの工場の稼働を停止。 ブラジル4工場で3月24日から4月5日まで生産停止。 米国、カナダ、メキシコの自動車・部品を生産する14の工場すべてを3月23日から4月5日まで生産停止。 インドも3月23日から生産停止。 トヨタ 国内5工場 一定期間 稼働停止 需要落ち込み避けられず2020年3月23日 NHK NEWS WEB トヨタ自動車は、新型コロナウイルスの感染拡大で世界的に自動車の需要が落ち込むことが避けられないとして、グループの日野自動車の工場も含め、国内5つの工場の7つの生産ラインで来月3日から一定期間、稼働を停止することを決めました。 トヨタによりますと、稼働を停止するのは▽愛知県豊田市にある高岡工場と堤工場、▽愛知県田原市の田原工場、▽福岡県宮若市にあるトヨタ自動車九州の宮田工場、▽東京 羽村市にある日野自動車の羽村工場の国内5つの工場の7つの生産ラインです。 これらの工場ではトヨタのハイブリッド車やSUVなどを生産していますが、トヨタは新型コロナウイルスの感染拡大で世界的に自動車の需要が落ち込むことが避けられないとして、来月3日から一定期間、稼働を停止することを決めたということです ― 引用終り ― ホンダはブラジル2工場体制で3月25日から4月13日。 北米の自動車関連工場全てを3月23日から6日間停止。 インド(四輪2工場、2輪1工場)で31日まで生産停止。 狭山工場で4月16、17日に四輪車生産を停止。 熊本製作所は、13、14日に二輪車の生産停止。 日産自動車は3月18日からスペイン2工場と英国工場の生産停止。 米国工場で3月20日から4月6日まで生産を停止。 2月以降、国内工場の一部を断続的に停止してきが、栃木工場で5月1日までの計14日間の生産停止。 日産自動車九州は、4月の21日間、夜の稼働を取りやめ、5月1日は終日停止。 追浜工場は5月1日までの4日間生産停止。 マツダは3月下旬から4月末にかけて国内外4拠点(本社工場、防府工場、メキシコ、タイ)の完成車工場で生産を一時停止すると発表した。 スズキのインド子会社のマルチスズキは、四輪2工場の生産を3月22日から停止。 ハンガリーのマジャールスズキは、3月23日から4月3日まで生産停止。 停止期間はすべて予定であり、生産再開は未定と考えた方が適切。日産自動車は27日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ホンダも4月、国内2工場での四輪・二輪車製造について、それぞれ2日ずつ見合わせる。世界的な需要縮小に加え、部品調達に支障を来しているためで、自動車メーカーの生産現場での混乱が続いている。 ホンダは部品調達が一時的に困難な見通しとなったことから
2020年03月30日
コメント(0)
2020年1月2日、レバノン当局はインターポール(ICPO、国際刑事警察機構)から、カルロス・ゴーン被告の身柄拘束を求める「赤手配書(Red Notice)」を受領した。 2月、深刻な財政難を迎えているレバノン政府はIMFに支援を要請した。 3月7日、レバノン・ディアブ首相3月9日に期限を迎える外貨建て国債12億ドル相当の支払いを見合わせることを表明。 返済保留で同国初のデフォルトとなった。 ゴーン被告も他のレバノン人と同様に、現金の引き出しと送金の厳しい制限下におかれることとなる。 レバノン当局ゴーン被告の出国を禁止 司法筋2020年1月9日 AFP BB NEWS レバノン当局は9日、保釈中に日本を出国した日産自動車(Nissan Motor)前会長のカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)被告(65)に対し、レバノンからの出国を禁止したと、複数の司法筋がAFPに明らかにした。 これによると、レバノン検察は同日、国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)が出したゴーン被告の身柄拘束を求める「赤手配書(Red Notice)」に関連し、同被告を事情聴取していたという。 司法筋の一人は「検察がゴーン被告の出国を禁止し、日本の当局に対し、被告に関する記録を請求した」と話した。 また別の司法筋は、ゴーン被告の「裁判記録が日本から到着するまで、被告は出国を禁止された」と明かした。 さらに「その記録の内容に応じて、もし日本で嫌疑をかけられている犯罪によりレバノンでも訴追を要するようであれば、被告は裁判にかけられるだろう。だが、もしレバノンにおける法的措置の必要がなければ、被告は自由になる」と語った。 ― 引用終り ― 日本からレバノンに逃れたために保釈金15億円は没収。 海外脱出作戦に1500万ドル(約16億円)以上がかかったとみられている。 報酬の開示を怠ったことに関してSEC(米証券取引委員会)と100万ドル支払いで決着。 保有資産は1年で40%程度減少したとされる。 頼みのフランスは、コロナ禍で3月17日から全国で外出制限を強化。 世界的経済収縮もあいまって、ゴーン容疑者の包囲網は急速に狭まっている。
2020年03月28日
コメント(0)
2020年春闘は、武漢肺炎で世界中が浮足立つ中、3月11日に集中回答日を迎えた。 米中対立の長期化による業績落ち込み、新型コロナウイルスの影響度合いが推定さえできない中、前年実績を下回る回答が続出した。 春闘の相場形成の中核となっているトヨタ自動車は、ベースアップを2013年以来7年ぶりに見送った。 自動車大手は右へならえ。 労使ともに勝者なき春闘となった。 トヨタ、7年ぶりベアゼロ大手一斉回答―新型コロナ、勢いそぐ・20年春闘2020年03月11日 自動車や電機など大手企業の2020年春闘は11日、労働組合の要求に一斉回答する集中回答日を迎えた。 これまで相場形成を主導してきたトヨタ自動車は、基本給を底上げするベースアップ(ベア)を13年以来、7年ぶりに見送った。 日産自動車は、ベアや定期昇給などを含む賃上げ総額が前年実績より2000円低い月7000円、ホンダはベアが900円低い月500円で、それぞれ妥結した。 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国内外の景気減速に対する懸念が急速に強まっている。政府が企業に賃金改善を求めた「官製春闘」などを背景に、14年から6年間続いた賃上げの勢いにブレーキがかかっている。 トヨタの賃上げ総額は月8600円。 ベアゼロが響き、前年実績(1万700円)に届かない要求額(1万100円)を大幅に下回った。 豊田章男社長は回答時に「これからの競争の厳しさを考えれば、既に高い水準の賃金を上げ続けるべきではない」と語った。 年間一時金は、トヨタが6.5カ月分と満額を回答。日産は5.4カ月分、ホンダは5.95カ月分。 ― 引用終り ― 2019年春闘の主要企業の回答は以下の通り。 ロイターの取り上げる主要企業は天下のトヨタをはじめ自動車ばかりだった。 この時期トヨタ、ホンダは中国で全体の新車需要が停滞気味のところ上り調子。 「EV開発への投資が必要」という以外ベアを前年より低下させる理由はなかった。 業績の動向、取り巻く環境に関係なく、儲かっている大企業であっても賃上げを進める気はない。 IT業界に優秀な人材を奪われる訳だ。 2019年の春闘は下記の通り。 春闘集中回答日、ベア前年割れ相次ぐトヨタは1000円下回るReuters Staff2019年3月13日 2019年春季労使交渉(春闘)で、自動車や電機などの主要企業が13日、労働組合の賃金要求に対して一斉に回答した。 基本給を底上げするベースアップ(ベア)は前年水準を割り込む企業が相次いでおり、賃金上昇を起点とした消費拡大に黄信号がともる結果となっている。 安倍晋三首相の賃上げ要請に応える「官製春闘」が支えてきたアベノミクスは正念場を迎えている。「賃金要求に対しては、経営側は厳しい姿勢を最後まで崩さなかった」──。 自動車総連の高倉明会長(金属労協議長)は今回の春闘についてこう総括した。 トヨタ自動車(7203.T)は平均昇給額(定年後再雇用やシニア期間従業員も含む全組合員)について、昨年を1000円下回る月1万0700円で妥結した。 昇給率は3.01%(昨年3.3%)となる。 夏の賞与(ボーナス)は組合員1人平均120万円とし、冬については継続協議になった。 前年は年間243万円だった。 ホンダ(7267.T)のベアは昨年を300円下回る月1400円で決着。 日野自動車 (7205.T)の賃金改善も月2000円と昨年を200円下回った。 ― 引用終り ― 2020年の春闘を取り巻く自動車の情勢は、前年と変わらず2019年は中国の新車市場が縮小する中、トヨタとホンダは上り調子、過去最高の生産・販売台数を記録する月もあるほどだった。 EVへの転換をはかるための研究開発投資、生産設備への投資が必要な状況は切迫。 新車市場世界2位の米国は堅調なものの、年明けから新型コロナウイルスの影響で中国市場は急減速。 伸びしろの多くを失っており、回復の目途は不明。
2020年03月28日
コメント(0)
使用期間に応じて費用を払うサブスクリプションが様々な分野で流行。 所有する価値から使用する価値を重んじる時代へと移行しつつある。 自動車業界では、トヨタが「KINTO ONE」、ホンダが「HONDA マンスリーオーナー」などを売出し中。 自動車の「サブスク」のメリデメを比較した記事が下記。 月々定額「クルマのサブスク」は本当に得なのか購入との比較で考えるメリット・デメリット鈴木ケンイチ(モータージャーナリスト)2020年3月8日 東洋経済オンライン …(略)… ■月々の支払いは 3年ローンとほぼ同じ トヨタが2019年にスタートさせたサブスクが、「KINTO ONE」だ。 トヨタやレクサスのクルマを3年間、定額で乗ることができる。 ラインナップは少しずつ増えており、現在ではトヨタ車とレクサス車を合わせて27車種。 「プリウス」や「アクア」「クラウン」「カムリ」といった人気モデルだけでなく、「ライズ」や「ヤリス」といった新型モデルも含まれている。 「KINTO ONE」の最大の特徴は、任意保険まで定額サービスに含まれていること。 これは保険料金が高額となる、若年層には、相当に大きなメリットと言えるだろう。 では、肝心のお得度はいかがなものか。「KINTO ONE」と通常の購入を比較してみよう。 まず、「KINTO ONE」だ。料金をシミュレーションしてみると、ライズの上級グレード「Z 2WD」にカーナビやドライブレコーダー、先進運転支援システムなどがセットされる「セーフティプラスパッケージ」を追加して、月額5万3680円となった。(2020年2月調査) 同車の新車価格が206万円、同様のオプションを加えると乗り出し総額で250万円ほどとなるから、50万円ほど頭金を入れて、3年(36回)で購入するときの月々のローン支払い額に近い。 「KINTO ONE」は、諸経費や税金、保険までが含まれる。 つまり、使用時に支払うのはガソリン代と高速料金、自宅に駐車場がない場合の駐車場料金だけだ。 しかし、必要なのはそれだけとなる。 必要な費用が安定しているというのもメリットだ。 そして、36カ月分の支払いは、総額で193万2480円となる。 …(略)… ■乗り換えるのか? 長く乗るのか? サブスクだと3年間で約200万円弱、所有で300万円。 その差は、だいたい100万円となる。 これだけを比べれば、確かにサブスクは割安に感じる。 しかし、サブスクであれば3年後は車両を返却しなければならず、手元には何も残らない。 一方、普通の所有であれば、3年たった後も現物のクルマが残る。 つまり、手元に残ったクルマの価値が高ければ所有のほうが得。 そうでなければサブスクが得となる。 検討のお題となったライズ Z 2WDの価格は206万円。 差額が約100万円ということは、3年で半額の価値が残るかどうかだ。 ちなみに、車両価格590万円ほどのクラウンで計算したところ、差額は250万円ほどとなった。 正直なところライズやクラウンのような人気車であれば、3年後も中古価格が高く維持されており、所有のほうが得になる可能性が高いだろう。 逆に、3年後の中古車相場が崩れそうなクルマであれば「KINTO ONE」のほうが得になる可能性は高い。 しかも、任意保険の高い若年層ほど、「KINTO ONE」は有利だ。 ― 引用終り ― 購入方法は多様化するが、維持・管理に費用が掛かるのは同じ。 パーソナルモビリティの利便性に負担はつきものと考えたらよいのかな。 都会の若者を自動車の所有に取り込むのは、困難なようだ。
2020年03月27日
コメント(0)
トヨタは「ヴィッツ」を約9年ぶりにフルモデルチェンジした4代目の名称を海外名と統一し「ヤリス」とした。 製品コンセプトは「Ready To Go!」。 2019年秋発表、2020年2月10日に発売。 スポーツ・ムードを強調したフォルム、低燃費、安全装備・運転補助システムが好評で月間目標の5倍を受注。 スポーツモデルのGRヤリスも予約受付中。 【トヨタ ヤリス 新型】1か月で3万7000台を受注月販目標の5倍2020年3月10日 Response トヨタの新型車『ヤリス』が発売から1か月となる3月9日時点で約3万7000台を受注。 月販目標(7800台)の約5倍と好調な立ち上がりを見せている。 ヤリスは、TNGAプラットフォームを採用した新型コンパクトカーとして2月10日に発売。 軽快なハンドリングを生かしつつ、上質な乗り心地と最新の安全・安心技術を備えている。 好評点として、「アクティブで躍動感のあるデザイン」、「ハイブリッド車の力強くシームレスな走りと36.0km/L(WLTCモード)の低燃費」、「最新のトヨタセーフティセンスなどの安全技術」が挙げられている。 グレード別の受注実績は、上級グレードの「Z」、中間グレードの「G」、ともに約30%。 ハイブリッド車の内訳は約45%となっている。 また、装着率の高いメーカーオプションは「バックガイドモニター」が約70%(ハイブリッドZ、ハイブリッドGは標準装備)、インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]が約50%(X Bパッケージ、MT車除く)、「ブラインドスポットモニター+リヤクロストラフィックオートアラート[パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)]+インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]」が約30%(X Bパッケージ、MT車除く)となっている。 ― 引用終り ― ヤリスは専用エンジンを新開発するなど、素人にも分かりやすい新メカニズム満載。 新開発のTNGAプラットフォームも頼もしい。 トヨタ・ヤリスのメカニズムをピンポイント解説!コンパクトカー・レビュー2020/02/06 Motor Fan ヤリスは前席の使い勝手と前席の快適性を優先したドライバーズカーの性格が強い。 フィットはファミリーカーとして「心地よさ」と後部座席の居住性を重視。 電動パーキングブレーキのトラブルで発売が年を越したホンダ・フィットは、2020年2月14日発売。 キャッチフレーズは「Human! FIT!」。 ホンダの新型「フィット」が2.3万台の受注獲得!売れ筋は?藤田真吾2020/03/02 マイナビニュース ホンダの新型コンパクトカー「フィット」は、発売から10日の2月24日現在で約2万3,000台の受注を獲得した。 月間販売目標は1万台。 …(略)… ホンダによれば、当初の予想構成比はハイブリッドがベーシック30%、ホーム33%、ネス8%、クロスター18%、リュクス11%、ガソリンエンジンが同じ順番で48%、25%、6%、9%、9%だった。 実際の構成比(2月24日現在)は、ハイブリッドとガソリンエンジンの合算でベーシック20%、ホーム46%、ネス6%、クロスター14%、リュクス15%となっているという。 パワートレインの内訳はハイブリッドが72%、ガソリンエンジンが28%だった。 ― 引用終り ― 期間が異なるので単純比較できないが、ハイブリッドをラインナップに加えたヤリスに対してフィットは善戦している。 2020年3月16日に発表したホンダ・フィットの受注台数は3万1000台。 うちハイブリッドは72%で約2万2000台。 フィットはハイブリッド中心に開発されたあとがうかがえる。 3月10日に発表したトヨタ・ヤリスの受注台数は3万7000台だが、ガソリン車が大半。 ハイブリッドは約1万7000台。
2020年03月21日
コメント(2)
ジュネーブモーターショーは新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染拡大により中止された。 ワールドカーオブザイヤーは、例年通り、ジュネーブモーターショー初日に各部門のファイナリストを発表。 大賞にマツダ車2台と韓国のキア車1台がノミネートされた。 2020ワールドカーオブザイヤーマツダ3 と CX-30 がトップ3ファイナリストに2020/03/06 Response ワールドカーオブザイヤー(WCOTY)主催団体は3月5日、「2020ワールドカーオブザイヤー」5部門のトップ3ファイナリストをオンラインにて発表した. ワールドカーオブザイヤーは、25か国・85人の国際的自動車ジャーナリストにより選考される自動車賞。 15回めとなる今回は、2018年秋から2019年秋にかけてデビュー、またはマイナーチェンジを受けた新型車の中から、最高の1台を選出する。 ただし、2つ以上の大陸にまたがる5か国以上で販売されていることが条件となる。 例年、ワールドカーオブザイヤーはジュネーブモーターショー初日に各部門のファイナリストを発表してきたが、今年は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染拡大による同ショーの中止に伴い、ファイナリスト発表・記者会見も中止。 オンラインでの発表となった。 ワールドカーオブザイヤーのトップ3ファイナリストは、「キア・テルライド」、「マツダ・CX-30」、「マツダ3」の3台。 マツダ車2台が最終選考に残った。マツダ3はワールドカーデザイン賞のトップ3ファイナリストにも選ばれている。 最終発表・表彰式は4月8日にニューヨークモーターショーで行われる。◆ワールドカーオブザイヤー トップ3ファイナリスト●ワールドカーオブザイヤー(本賞)キア・テルライドマツダ・CX-30マツダ3 ― 引用終り ― キア・テルライドはV6気筒3.8Lの大型SUV。 2019年4月、ボレゴ(モハベ)の後継車として北米市場で発売を開始。 ライバルは、トヨタ・ハイランダー(クルーガー)やホンダ・パイロット、フォード・エクスプローラー 韓国では投入されない。
2020年03月17日
コメント(0)
1920年3月15日、株式会社スズキの前身、鈴木式織機株式会社が鈴木道雄により設立された。 コロナウイルス下の今年、100周年を迎えた。 創業は、鈴木式織機製作所の名で1909年10月。 2009年4月に開館したスズキ歴史館では創業の地である浜松市に関する展示もある。 鈴木式織機、鈴木自動車工業株式会社(1954年)から1990年10月、スズキ株式会社に改称した。 インド、ハンガリーでの生産も活発な四輪車の世界販売台数は第10位、国内販売台数は第3位。 中国、インド、東南アジア各国で生産する二輪車の世界販売台数は第8位、国内販売台数は第3位。 船外機の販売台数世界第3位。 鈴木修(現)会長による自らを「中小企業のおやじ」とする発言があったが、歴史ある立派な世界企業。 『俺は、中小企業のおやじ』(2009年2月、日本経済新聞出版社) スズキ100周年記念サイトスズキ公式サイト 自動車への本格的な参入は1950年代初頭の自転車補助エンジンブームを機にオートバイ開発に乗り出した1952年、パワーフリー号から。 1955年、スズライトで四輪軽自動車分野に進出。 以後、小型オートバイと軽自動車分野をメインに、日本の小型自動車業界での地歩を築いた。 特に1979年発売のアルトは、47万円の低価格で大幅に販売が拡大し、四輪車メーカーとしての存在感を高めた。 100周年記念が穏やかに展開されている気がするが、下記の事情も影響しているのだろうか。 スズキ(企業)完成車検査不正出典:Wikipedia 日産自動車やSUBARUの完成車検査や排ガスにおける不正が発覚する中、2018年8月9日にスズキはマツダ・ヤマハ発動機とともに会見を開き、排ガスの抜き取り検査で、有害物質量の測定に失敗しながら、やり直しをせず有効として処理する不正を行っていたと認めた。 対象は2012年6月~18年7月に対象12819台の自動車のうち49%に当たる6401台で、うち7割を湖西工場が占めていた。 また9月にはスズキ単独で会見を開き、同検査でデータ書き換えもあったことを認めた。 実際に書き換えがあったのは湖西、相良、磐田の3工場で2009年5月~今年7月に検査をして測定データが残っていた自動車1万8733台のうち、全体の14.6%に当たる合計2737台。 こうした一連の不正発覚により、スズキは2018年-2019年の日本カー・オブ・ザ・イヤーの選考を辞退した。 一連の不正を受けて2019年4月18日には1回あたりの台数として国内では過去最多となる約202万1500台のリコールを国土交通省に届け出た。 この中には三菱自動車工業、日産自動車、マツダの車種も含まれる。 対象車は29車種。 ― 引用終り ― 販売好調のハスラーでエンジンの不調発生。 解決したのだろうか。 新型ハスラー生産停止?NAモデルにエンジンからの異音!同じ時期に生産されたR06Aは大丈夫?2020年2月16日 MHO ENGINEERING
2020年03月16日
コメント(0)
2020年2月13日、日産は20年3月期3Q決算(9カ月累計)を発表した。 営業利益は前年同月比82.7%減の543億円、当期純利益は同87.6%減の393億円。 20年3月期3Q決算(10~12月の3カ月)の当期純損失が260億円の赤字。 リーマンショック以来、11年ぶりの赤字転落。 その赤字の理由の一つに、新車投入の不足を自らあげた。 下記の記事は、そのことを裏打ちするもの。 話題沸騰の「e-POWER」のパワーでバカ売れする日産ノート&セレナに潜む弱点2019年3月31日 WEB CARTOP …(略)…ライバルと比べて物足りなさを感じることも…… なんだかいいことだらけのようなe-POWERだが、それは「充電を気にすることなくどこまでも走れる電気自動車の新しいカタチ」のe-POWERそのものについて、とも言える。 個人的にセレナやノートe-POWERを試乗する際、ワンペダル機能をチェックするとき以外、ワンペダルはほぼ使わない。 つまり、エコモードより明らかに加速性能、アクセルレスポンスが向上する、より自然に走れるノーマルモードを選んでしまう。 例の「ギューッ」が、ボクの個人的な減速の感覚、好みに合わないからだ(個人の感想です)。 もっと言えば、2016年デビューのセレナのファミリーミニバンとしての完成度は高いが、2012年デビューのノートは基本設計がさすがに古い。 e-POWERのパワーを借りても(!?)デザインや乗り心地、先進安全装備などが最新か? 最高か? と問われれば、「そうでもない」と答えるしかない。 …(略)… 現行ノートは2012年9月に販売開始。 現行セレナは2016年8月に販売開始。 2018年は新車ゼロ、2019年は新型デイズ1車種。 2019年10月にジューク、キューブの生産中止。 日産は同盟による生産連携の強化で、フルモデルチェンジ、新型を投入しにくい状況となっているのだろう。 2020年2月25日、新型コロナウイルスの感染拡大でイベントの中止などが相次ぐ中、日産自動車はインターネット中継による新型デイズルークスの発表を行った。 このあと2020年度は、8月にノート、11月にエクストレイルのフルモデルチェンジが予想されている。 新規モデルとして6月にジュークの後継のキックス、12月に新型電気自動車が予想されている。 がんばろうね!技術の日産。
2020年03月12日
コメント(0)
ホンダの英国工場の閉鎖決定は騒がれたが、同時に発表したトルコ工場の閉鎖は騒がれなかった。 EU市場に大きく関わっていたのはトルコ工場の方だった。 このたび、フィリピン工場を閉鎖。 小さな生産工場はどんどん閉めていく方針なのだろうか。 ホンダ、四輪工場閉鎖3月下旬、生産体制見直しで2020/02/24 NNA ASIA ホンダは22日、フィリピンに構える四輪車工場を3月下旬に閉鎖すると発表した。 アジア・大洋州地域での生産体制見直しの一環で、28年間続いた現地生産に幕を下ろす。 工場で働く400人弱は解雇する予定。 現地生産の終了後は近隣国などから完成車(CBU)を輸入して販売するほか、アフターサービスも継続する。 ラグナ州サンタロサに構える工場を来月25日にも閉鎖する。 年産能力は2交代で約3万台と他国の工場に比べて小さいが、2019年の生産台数は約7,000台にとどまっていた。 工場の資産売却などについては調整中という。 この工場では小型セダン「シティ」と、小型スポーツタイプ多目的車(SUV)「BR-V」の2モデルを生産している。 フィリピン工場の閉鎖は、アジア・大洋州での生産体制見直しの一環。 顧客のニーズに合った商品を適正な価格で提供するため、効率的な資源配分が必要だと判断した。 ホンダの関係者はNNAに対し「アジア・大洋州を地域全体で考えた際、今回の決定が最適との考えに至った」と説明した。 現地生産の終了後も、CBUの輸入販売とアフターサービスは継続する。 アジア・大洋州地域の拠点から輸入する考えだが、東南アジア諸国連合(ASEAN)域内の自由貿易協定(FTA)で関税が免除されている域内国から調達する可能性が高いようだ。 ホンダのフィリピンでの販売台数を見ると、19年は前年比12.7%減の2万338台だった。 ブランド別では5位で、市場シェアは5.5%にとどまる。 販売する12モデルのうち、現地生産の2モデルで計約7,000台、輸入するセダン「アコード」やSUV「CR-V」など10モデルで計約1万3,000台だった。 ホンダは1990年、フィリピンのラグナ州サンタロサに現地法人ホンダ・カーズ・フィリピン(HCPI)を立ち上げ、92年に四輪車の現地生産を始めた。 HCPIは生産のほか、CBUの輸入や販売、アフターサービスを手掛けている。 従業員数は約650人。 ― 引用終り ― ホンダは経営効率の低さと四輪事業の立て直しが喫緊の課題。 それに応えるかのように、本田技術研究所の実質的な本体への吸収統合を発表。 創業者・本田宗一郎以来の“聖域”に大胆に手を付けた。 収益の増大、経営効率の改善を狙った意図は理解できるが、ホンダの車やバイクの持ってきた「面白さ」を復活しないと、根本的な解決にはならないと思われる。 品質の追求という傍ら、リコールを出し続けても技術を中心に他にない特徴を持ち続けなければ、ホンダは生き残れない。
2020年03月12日
コメント(0)
負けず嫌いだったはずのホンダが、自動車の性能、数値面でトヨタに譲った。 ホンダは自分が立てた1000の目標のために、古くからのホンダファンを捨てた。 ホンダの魂はF1やモータースポーツにはなく、ミニバン屋やN屋になった。 昭和の年寄りには実に残念なこと。 トヨタに燃費で惨敗それでもホンダ「フィット」が譲らなかった“1000”の目標久米 秀尚 日経クロステック/日経Automotive2020.03.04 日経XTECH …(略)… それは、同時期の発売となったトヨタ自動車の新型「ヤリス」との燃費差について話を聞いているときだった。 車格や価格帯が同じフィットとヤリス。 フィットのハイブリッド車(HEV)の燃費はWLTCモードで29.4km/Lで、同36.0km/Lのヤリスに大きく水を開けられた。 2001年に初代の販売が始まったフィットは、広い室内空間と優れた燃費性能を武器に販売台数を伸ばした。 ライバルであるトヨタのヤリス(旧・ヴィッツ)や「アクア」などと燃費性能で真っ向勝負してきたが、4代目となる新型フィットで開発方針を大きく転換させた。 …(略)… 給油回数が増えると“心地よさ”に悪影響 「“1000”だけは絶対に譲れなかった」。 コスト面を含めて厳しい制約を突きつけられたフィットのパワートレーン技術者だったが、あるこだわりを持ち続けていた。 “1000”とは、1回の給油で走行できる距離(航続可能距離)で1000kmを確保すること。 航続可能距離が短いと、ガソリンスタンドに行く頻度が増える。給油の度に数千円使うことになるため、「お得感が薄れて“心地よさ”に影響してくる」(同技術者)。 ― 引用終り ― 最大航続距離222kmのホンダe を送り出した会社とは思えない。 EVは心地の悪さを追求したとでも言うのだろうか? 一貫性がないのは、ホンダらしいが。
2020年03月11日
コメント(0)
全557件 (557件中 151-200件目)