2015年03月12日
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イタリアのプログレッシブ・ロック「Lucio Battisti」の3枚目。
1979年に再発されたLPです。
ずっと廃盤になっていて中古レコード店ではもの凄い高価な物になってました。
廉価版での再発はうれしかった。この再発盤もすぐに廃盤になったと記憶してます。
最近、昔よく聴いてたヨーロッパのプログレを聴いてて、
PFM、アモンデュール、ジェーン、アトールなど・・・
そしてPFMの前身のバンド「Quelli」の演奏が聴けるこのアルバムも久々に聴いてました。
PFMってバンドの正式名はPremiata Forneria Marconi(プレミアータ・フォルネリア・マルコーニ)
覚えにくいのでPFMと呼んでる人が多い。


LP自体は億劫でなかなか聴かないけど、CDを手に入れてしまうと更にCDでばかり聴いてしまって
LPで聴く事がなくなってしまう。

1曲目「Dio Mio No」(邦題「おお神よ」)
陽気で激しいラテンのナンバー。歌詞はかわいい感じで微笑ましい。
とにかく演奏がめちゃ凄い!かっこ良すぎるハモンドソロやベースラインにゾクゾクしっぱなし。
シングルカットされて71年の年間ランキングの32位だったようです。

2曲目「Seduto Sotto Un Platano」(邦題「プラタナスでの集まり」)
本当のタイトル
「プラタナスの下に座ってマーガレットを口に洗剤の白い泡で汚染された黒い川を眺めながら」
って長いタイトルです^^;
このアルバムは歌ものとインストが交互に収録されてます。

この曲はジャジーな美しいナンバーです。

3曲目「Una」(邦題「ひとつ」)
大きいノリの3連ブルースナンバー。
ややコミカルな歌詞のラブソングです。

4曲目「7 Agosto Di Pomeriggio」(邦題「8月7日午後」)

「8月7日午後自動車の墓場の灼熱した鉄板の間で私だけひっそりと、それでも例外的に
 私は生きている」
この長いタイトルを読みながらこの曲を聴くとイメージがさらに膨らんでおもしろい。
アルバムタイトルのこのインストは不協和音を多用した不安感に包まれるパートや
後半のストリングスが入って来てからは美しく感動的なパートに。
不安がふっきれたような思いを感じる。

ここからLPではB面
5曲目「Se La Mia Pelle Vuoi」(邦題「私を求めるなら」)
シンプルなロックンロールナンバー。
「♪もしもあなたが私の肌がほしいのなら」と何度も歌う。
有色人種差別を歌ってる曲のようです。

6曲目「Davanti Ad Un Distributore Automatico Di Fiori」(邦題「フィーオーリ」)
本当のタイトル
「ブラッセルの空港の花の自動販売機の前、私もまたガラスの泡の中に隠されて」
この曲の前半メロはこの後、いろんな曲に影響を与えてるように感じる。
特に日本の音楽の。

7曲目「Supermarket」(邦題「スーパーマーケット」)
アコギ1本でノリよく歌う。ライブ録音っぽいレコーディングです。

8曲目「Una Poltrona」(邦題「椅子」)
本当のタイトル
「グラス一杯のコニャック、テレビ、死者35人、イスラエルとヨルダンの国境で」
スキャットのみの繰り返しが続いてから、展開していく構成がゾクゾクする。
フェードアウトしかけて再びフェードインで大きくなってくるのは
自切俳人の曲にもあった^^; 「青春時代」って曲^^;

本当のタイトルってのはおかしいけど、サブタイトルでもないし、説明でもないし・・・
CD化されて手に入りやすくなってるのでPFM好きな人にもお薦め。

再発日本盤LPジャケ
Lucio Battisti

LP裏ジャケとCDジャケ
Lucio Battisti

レーベルと帯
Lucio Battisti





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最終更新日  2019年06月16日 03時46分33秒
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