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谷村新司さんのリサイタル、神戸公演に行ってきました。先週発売された、このライブの全貌をBlu-rayとCDと写真集に記録した「ブレミアムボックス」を何度か楽しんだあとでの生のステージだったので新鮮に感じて感動も大きかった。東京国立劇場、大阪フェスティバルホールと今回、3回観た中で今回の神戸公演がちんぺいさんの歌も最高で感動も今日が一番大きかった。結構、端の方の座席だったのに音は完璧!何一つ聞き取りにくい楽器もないし、歌は繊細な表現まで聞き取れるクリアな音質でした。<セットリスト>第1部1曲目「LION HEART」 23thソロアルバム「I・T・A・N」収録曲 1995年11月発売2曲目「ハーヴェスト」 38thソロシングル 2000年11月発売3曲目「ふり向かないで」 シモンズ2ndシングル 1971年12月発売 セルフカバー4曲目「風信子」 松浦亜弥13thシングル 2004年3月発売 セルフカバー5曲目「朱音」 平原綾香18thシングル 2009年2月発売 セルフカバー6曲目「ココロツタエ」 夏川りみ8thシングル 2004年12月発売 セルフカバー7曲目「感傷紀行」 中森明菜4thアルバム収録 1983年8月発売 セルフカバー8曲目「This is my trial(私の試練)」山口百恵ラストアルバム収録 1980年10月発売 セルフカバー9曲目「いい日旅立ち」 山口百恵24thシングル 1978年11月発売 セルフカバー第2部1曲目「風のメロディー」 28thソロアルバム「マカリイ」収録曲 2009年3月発売2曲目「君のひとみは10000ボルト」 堀内孝雄1stシングル 1978年8月発売3曲目「夢のその先」 未発表新曲 2022年5月デジタル配信予定4曲目「砂の十字架」 やしきたかじん7thシングル 1981年2月発売 セルフカバー5曲目「浪漫鉄道<蹉跌編>」 16thソロシングル 1985年10月発売6曲目「愛」 7thソロアルバム「海を渡る蝶」収録曲 1981年5月発売7曲目「群青」 7thソロアルバム「海を渡る蝶」収録曲 1981年5月発売8曲目「昴 -すばる-」 2ndソロシングル 1980年4月発売9曲目「サクラサク」 49thソロシングル 2014年6月発売10曲目「サライ」ソロバージョン 22thソロアルバム「バサラ」収録曲 1993年4月発売ロック系の曲の時はよりロック的なシャウト気味に歌い、スタンダード系の曲の時は繊細にの伸びやかに歌い歌唱のコントラストも絶妙でした。「浪漫鉄道<蹉跌編>」「愛」「群青」の今日の歌唱と演奏はずっと鳥肌ものの素晴らしさでした。「砂の十字架」はやっぱり作った本人が歌うと伝えたい事がきっちり伝わってくる。元々はそこまで好きな曲ではなかったのに、ちんぺいさん本人の歌唱でこの曲を聴いて、初めて凄い曲なんだとわかった。歌う人で楽曲の深みや伝わり方がここまで違うのかと。「This is my trial(私の試練)」も今日の演奏、歌唱、最高でした。44年前、1978年と43年前、1979年の7月21日、アリスは甲子園球場で歌っていました。「若人の祭典」という毎年甲子園で開催されてたイベント。中高生のブラスバンド部やバトン部などが日頃の成果を披露する・・・そんなイベントだったと思う。1978年7月21日はアリスにとって一番過酷で大変な時期でした。ちんぺいさんが5月末から入院、歌ってはいけないと担当医に告げられ療養期間。べーやんときんちゃんの二人でアリスとして全国ツアーを続行。ちんぺいさんの入院から約2ヶ月経った1978年7月21日・・・甲子園球場でのアリスのライブは「飛び立てジェットプレーン」からスタート。ステージ上にはバックバンドの前にべーやんときんちゃんの二人。「君がいるから」など数曲歌ったところで、リリーフカーに乗ってちんぺいさんが登場!球場内は騒然としました。たしかこんな事をちんぺいさんは言ったと思います。「まだ歌ってはいけないのですが1曲だけ」そんな感じな事を言って客席が大盛り上がり。「ジョニーの子守唄」をギターかき鳴らしながらサビのハモリを少しだけ歌ったように記憶してます。この時に無理をしたので、少しまた悪くなったような事を数年後に話してたと思う。アリス初の武道館公演を40日後に控えてる大切な時期でした。1978年に100%のアリスを観せられなかったと、1979年の7月21日には3人で登場して激しいパフォーマンスで楽しませてくれた。1982年7月21日は大阪フェスティバルホールでべーやんのコンサートがありました
2022年07月23日
堀内孝雄さんの50周年アコースティックライブに行ってきました。ビルボードライブ大阪にはいろんなアーティストを観に行ってますが、今日は異例の2時間のライブ・・・。17時オープン、18時スタートで終演が20時過ぎていました。大阪、地元だという事でべーやんも最初からリラックスムードで話が止まらないwべーやんの歌声は当然の事ながら今日も最高に素晴らしかった!少し前に霧矢大夢さんのライブを観にビルボードライブ大阪に行きましたが、その時とまったく同じ料理を注文。グリーンサラダ、マルゲリータピザ、チーズ&トリュフかけフライドポテトお酒はスコッチのソーダ割りとジャックダニエルのソーダ割りを飲んだ。【ここからネタバレ】この50周年ベストアルバム「愛しき日々」の事は発売日に書きましたが、物販を見るとジャケット写真のサイン色紙がもらえるので、また50周年ベストアルバムを買った^^;セットリスト1曲目「帰り道」 1973年6/5発売「アリスII」A面2曲目・1973年7/5発売 アリス3rdシングルB面2曲目「惜春会」 2010年アルバム「Thank You ~愛すべき男たち~」8曲目3曲目「青春の日々」 2007年アルバム「いつまでも ラブソング」4曲目4曲目「聖橋の夕陽」 2017年シングル「空蝉の家」カップリング曲5曲目「デラシネ」 1980年9月5日シングル (今日はシングルバージョンで演奏)6曲目「君のひとみは10000ボルト」 1978年8月5日1stソロシングル7曲目「チャンピオン」 1978年12月5日 アリスシングル8曲目「冬の稲妻」 1977年10月5日 アリスシングル9曲目「ジョニーの子守唄」1979年6月20日 アリスシングル10曲目「憧れ遊び」 1985年12月1日 10thソロシングル11曲目「空のほとりで逢えたなら」2022年「堀内孝雄50周年ベストアルバム~愛しき日々~」12曲目「遠くで汽笛を聞きながら」1976年7月5日「ALICE V」・1976年9月20日アリス9thシングル13曲目「愛しき日々」 1986年10月26日 12thソロシングル14曲目「坂道」 1997年11月6日 33rdシングル べーやんは話し始めると、急に思い出した事などを挟んで話すので、話題がいつの間にか変わってたりして・・・これがべーやんらしくて良い。そのおかげで今回もこれまで聞いた事もなかったような話題がいくつも登場。ちんぺいさんの実家に行った時にちんぺいさんと一緒に配達した事。帝塚山の家の話。べーやんの実家の食堂は灘の酒「金露」を置いてた事。(金露は1995年阪神淡路大震災で廃業しました)島倉千代子さんがべーやんのおかあさんに会いに来て食事を食べさせてあげた話。(ちょうど昨日、島倉さんの事を書いたところだった)阿久悠さん作詞の「秋の匂い」の制作秘話。などなど「秋の匂い」の話を長々してるので、「秋の匂い」が聴ける!と楽しみにしてたら歌う曲は全く違ってたり・・・。ナッシュビルレコーディングの話をしたから、「忘れな詩」でも歌ってくれるのか・・と期待したらまったく違う話題に変わったり。アリス結成前のバンド「フーリッシュ・ブラザー・フット」時代のべーやん。ジャッケルズ時代のヒゲ生やしたバンバンとまだヒゲのないべーやん。間に挟まれてる白人の美人さんは誰なんだろう。バンバンのその頃の彼女なのかも。この写真は「フーリッシュ・ブラザー・フット」名義で唯一、レコードとして残ってるオムニバス盤です。アリスでもレコーディングした「そこにいる貴方」を収録しています。今日もいい歌をたっぷり聴かせてもらえて、終演後に行った和会席の店でコース料理食べながら飲んだお酒も美味しかった。(和食個室「うおまん」西梅田店)前菜も見た目も美しく夏らしくさっぱりした味でお酒によく合った。今日は日本酒じゃなく純米吟醸焼酎「 仙頭」を飲んだ。この米焼酎、この前ここで飲んでからお気に入りです。鰆の酒蒸し 陶板仕立て他にも料理はいろいろ出ました。お造り三種盛り、鯛御飯など。安いコースでもしっかり量があります。ビルボードでピサとか食べた後だからこのコースぐらいがちょうど良い。個室でゆっくりしたい時はこんな店がやっぱり落ち着く。
2022年07月18日
SHINJI TANIMURA RECITAL 2022「THE SINGER」 ~夢のその先~ が本日発売されました!2022年4月に東京・国立劇場で開催されたリサイタルのBOXです。もちろん自分も観に行ったのですが、50周年という事もあり、これまでにない趣向で構成されたステージ。MIXに拘っているライブ感そのまま楽しめるCD2枚組と美しい映像と拘りの音質で楽しめるBlu-ray、DVD、特典映像も見入ってしまう。そして写真集とブックレット。オマケの生写真2枚。豪華な仕様のBOXジャケットも高級感があって大満足です。しっかりした外箱のデザインちんぺいさんが他のアーティストに提供した曲を作った本人が今の声で歌う。それもこれまでにほとんどセルフカバーしてこなかった楽曲を多く選んでいるのも貴重。CD、Blu-ray1曲目「LION HEART」 23thソロアルバム「I・T・A・N」収録曲 1995年11月発売2曲目「ハーヴェスト」 38thソロシングル 2000年11月発売3曲目「ふり向かないで」 シモンズ2ndシングル 1971年12月発売 セルフカバー4曲目「風信子」 松浦亜弥13thシングル 2004年3月発売 セルフカバー5曲目「朱音」 平原綾香18thシングル 2009年2月発売 セルフカバー6曲目「ココロツタエ」 夏川りみ8thシングル 2004年12月発売 セルフカバー7曲目「感傷紀行」 中森明菜4thアルバム収録 1983年8月発売 セルフカバー8曲目「This is my trial(私の試練)」山口百恵ラストアルバム収録 1980年10月発売 セルフカバー9曲目「いい日旅立ち」 山口百恵24thシングル 1978年11月発売 セルフカバー1曲目「風のメロディー」 28thソロアルバム「マカリイ」収録曲 2009年3月発売2曲目「君のひとみは10000ボルト」 堀内孝雄1stシングル 1978年8月発売3曲目「夢のその先」 未発表新曲 2022年5月デジタル配信予定4曲目「砂の十字架」 やしきたかじん7thシングル 1981年2月発売 セルフカバー5曲目「浪漫鉄道<蹉跌編>」 16thソロシングル 1985年10月発売6曲目「愛」 7thソロアルバム「海を渡る蝶」収録曲 1981年5月発売7曲目「群青」 7thソロアルバム「海を渡る蝶」収録曲 1981年5月発売8曲目「昴 -すばる-」 2ndソロシングル 1980年4月発売9曲目「サクラサク」 49thソロシングル 2014年6月発売10曲目「サライ」ソロバージョン 22thソロアルバム「バサラ」収録曲 1993年4月発売この「THE SINGER」2022 ~夢のその先~」の神戸公演が今月22日に神戸国際会館で開催されます!また進化している「THE SINGER」2022 ~夢のその先~」が楽しみです。いつも通り美しいライティングとバランスのいい音。国立劇場は大音量は難しいそうなので他のホールよりやや音は小さめ。来週の神戸公演ではいつもの音量で楽しめる。セットも高級感のある50周年らしいセット「砂の十字架」は本人の歌唱がやっぱり最高です。73歳で初めて歌う「砂の十字架」…貴重です。あの日、国立劇場のロビーには谷村さんが初めて「砂の十字架」を歌うという事でガンダムの総監督、富野 由悠季さんとガンダムスタッフからの花がありました。
2022年07月13日
アナログ盤からCDに急激に移行していった1987年にリリースされた谷村新司ベストカップリングシングルシリーズ。「昴/青年の樹」「群青/スーパースター -MY SUPERSTAR-」「22歳/愛の誓い」「忘れていいの/夜顔」この4週類のEP盤が臨時発売されました。どれもベストカップリングとは思えないけど、誰がチョイスしたのだろう?って昔から思ってる。「昴/天狼」「群青/風は激しく」「22歳/青年の樹」「忘れていいの/小さな肩に雨が降る」が自分なら何となくしっくり来るような。ジャケット写真がどれも同じなのでベストカップリングシリーズを中古では探しにくいと思いますが、左下のバーコードがあるものを探すと見つけやすい。ネットでも写真が小さくてもバーコードを探すのが早い。A面「群青」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 服部克久さん本来ならシングル「群青」のB面は、あの名曲「愛」です。これが完璧なベストカップリングなのですが。アルバム「海を渡る蝶」には先行シングルの「天狼」がシングル曲として既に収録されていました。「海を渡る蝶」からもうシングルは切らないと思ってたところに「群青」のシングルカットのニュース。ちょうどその時、アリスの活動停止記者会見や「謀反」ツアーの発表と重なってアリスファンはそれこそ右往左往って感じでした。映画「連合艦隊」のテーマとして使われて「群青」は話題になりヒットしました。「群青」のシングルバージョンはアルバム「海を渡る蝶」バージョンとでは40秒も短くなっています。冒頭の40秒間のシンフォニックな長いイントロをカットして、ピアノリフからがシングルバージョン。コンサートではアルバムバージョンのノーカット演奏される事は現在のバンドピアニストの石坂さんが入るまでは、かなり少なかったと思います。ウイーン交響楽団プロジェクトとの共演時など、大きなコンサートの時はイントロをフル演奏が聴けた。その時にいつも思ってたのですが、冒頭40秒シンフォニックパートが終わってピアノリフが鳴った瞬間に演奏を掻き消すほどの拍手が起きる。「シングル盤を買って聴き込んだ人はそうなるよな」と最近になって気づいた^^;何でここで拍手?って思うことが多かった。みんながアルバムバージョン聴き込んでるわけないからね…。今は、あのピアノフレーズで「待ってました!」って気持ちになるのがよくわかる。凄い久しぶりにアナログ盤でシングルバージョンを聴くと妙に新鮮で感動した。この曲は服部克久さんの完璧すぎる編曲で、すでに完璧な楽曲を何倍も凄い曲にしている。何百回聴いても心が震える数少ない曲です。B面「スーパースター -MY SUPERSTAR-」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 難波正司さんアリスとしての活動を停止させ、約半年してソロ活動始動を知らせる先行シングル。このシングルのタイトルを最初に聞いたのはシングル発売の1ヶ月以上前だった。このタイトルと内容に戸惑ったファンも多いんじゃないかと思う。「風は風」のアンサーソングなのかと思うような曲で、歌詞の内容とは逆にアリスを引きずってしまいそうになる曲だった。アリスが存在してる時はちんぺいさんのソロにはアリスらしさがない物を求めて、アリスがなくなるとちんぺいさんのソロにアリスらしさを求めて…自分でもよくわからない時期だった。今でもアリスからは程遠い「引き潮」が一番好きなソロアルバムだけど、ロック寄りなアリスも感じられる「エンブレム」も当時、うれしかったアルバムだった。ギターを弾きながら歌ってくれるだけでうれしかったあの頃。そしてちんぺいさんの新たな魅力が出た「抱擁」「棘」でアリスの世界から離れてしまった。そんな時に発売された「愛の誓い」はうれしかったアリスファンが多かったと思う。テレビ出演でもギターを弾きながら歌う姿に喜んだ。「スーパースター -MY SUPERSTAR-」…普段、単体で聴く事はほとんどない曲ですが、聴くといつもアリスがなくなってしまったあの頃の寂しさを思い出してしまう。アルバム「JADE/翡翠」に収録されています。このアルバムはアリス活動停止後、初のソロアルバムだったので特別な想いを持ってるファンも多いと思う。名曲揃いの濃いアルバムです。
2022年07月06日
2004年10月発売の真矢みきさんのアルバム「赤と黒のキャバレー」の中に谷村新司さんの名曲「レストランの片隅で」をカバーして収録しています。真矢みきさんといえば宝塚歌劇花組の大浦みずきさんトップ時代に認識した。まだ3番手にもなってなかったような気がする。それからはトップお披露目「エデンの東」も観劇した。1998年に退団してから6年・・このアルバムを発売。谷村新司さんは宝塚歌劇の中では月組との関係が一番深く、特に天海祐希さんは今でも家に遊びに来るような友達関係のようです。ちんぺいさんのレコーディングスタジオにも遊びに来たりしてたそうです。谷村新司さんのアルバムの中で山口百恵さんに書いた「This is my trial (私の試練)」を天海さんと二人でレコーディングもしています。1995年の紅白歌合戦で谷村さんが「君のそばにいる」を歌った時に月組がバックダンサーとして踊った。姿月あさとさん、水夏希さんも選抜メンバーに入っていた。他にちんぺいさんと宝塚歌劇の関わりといえば、2008年宙組公演「黎明の風」の中では「群青」をフルコーラス歌う場面もあり、涙を誘う名場面になった。真矢みきさん 歌唱「レストランの片隅で」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 伊藤芳輝さん真矢みきさんバージョンのこの曲をかなり久しぶりに聴いた。2004年当時より自分が歳を重ねた分、このアレンジとこのバージョンの深さにやっと気づいたかも知れない。当時は地味な印象で特に気に入ってたわけではなかった。何よりポツリポツリと静かに歌い始める真矢みきさんのドラマチックな歌唱に鳥肌です。Aメロはアコースティックギター1本と真矢みきさんの歌のみ。途中から静かにアコーディオンが入ってきて2番からはチェロの裏メロ風のメロディが絡んでくる。この曲自体、ちんぺいさんもライブで歌う時は大きく感情が昂ぶるような事はなく静かにノスタルジックに心細そうに歌う。1984年に発表された曲ですが、もろシャンソンな曲。ちんぺいさんの「春雷のあとで」「冬の嵐」「暗い桟橋」「ラストソング」「ムーランルージュ物語」「レテの川 -Lethe-」などのシャンソンの香りが強くする楽曲は1976年辺りから急に増え始めた。きっと1976年夏にちんぺいさんがパリに一人旅したのが要因だと思ってる。あの時、パリから帰ってきてからのシャンソンに心が震えたって話をよくしていた。そして出来上がったのが「春雷のあとで…」だと思ってる。アリスの「エンドレスロード」ツアーの時にパリのテラスカフェのようなセットに座りこの曲を歌った。まだ自分は子供だったけど、初めて観るような大人の世界の歌と雰囲気に惹かれた。羽田健太郎さんのピアノのオブリはライブ盤でも聴けるけど生で聴いた何かまったく違う感動を忘れない。真矢みきさんの話に戻して、、、谷村新司さんのアルバム「棘」のバージョンと同じく曲が始まる前に街の雑踏のSEが入る。一人の女性がハイヒールの音を響かせ歩きレストランの扉を開けるSEは真矢みきさんバージョンのオリジナル。このハイヒールの歩調が強がってる女性のように感じられ楽曲がより深く感じられる。このアレンジはほんとに秀逸だと思う。無駄な音は全て削ぎ落としシンプルに仕上げたアレンジが、真矢みきさんの芝居を観てるような歌唱をよりドラマチックに感じさせてくれる。改めて良い曲だと思わされた。ちんぺいさんは「レストランの片隅で:」をライブで歌う時、必ずと言っていいほど、一脚の椅子が登場する。その椅子はその時々で様相がかなり違っている。ある時は古びた老舗レストランの椅子のようでもあり、ある時は少し軽めのイタリアンレストランのように感じられる椅子もある。自分が一番芝居仕立てでドラマチックに演出してたと思うのは1994年12月〜1995年7月まで76本続いた「BLACK AND BLUE Tour」の中でのこの曲。この時は上手に置かれた椅子を見つめるように2番まで歌うと、曲がブレイクして止まる。まったく違うノスタルジックなメロディーが演奏されはじめる。ちんぺいさんはゆっくりと椅子の方へ歩いていく。そして白い上着をその椅子にそっとかける。そして再び曲が始まり歌い始める。「♪あなたが掛けたこの椅子に手のひらを押し当ててみた その冷たさが 教えてた あの夏の日は終わったと・・・「レストランの片隅で」に続き椅子はそのままに「帰らざる日々」を歌い始める。絶対に観客に手拍子させないバージョンで静かに感動的に歌い上げた。「BLACK AND BLUE Tour」の次にドラマチックに感じたのは昨日も書いた「獅子と薔薇」のツアーでの「レストランの片隅で」この時はシンプルなデザインの椅子が下手に置いてあった。ちんぺいさんが椅子の方を観ずに歌っていく。間奏で椅子にゆっくりと近づき愛おしそうに何度も背もたれを撫でる。他にもドラマチックな演出の「レストランの片隅で」はいくつもありました。
2022年06月07日
谷村新司さんが1989年3月11日に発売されたシングル。超名盤17枚目のアルバム「獅子と薔薇」からの第二弾シングルカット。リードトラックの第一弾シングルは1988年4月8日発売の「英雄」。このB面がこの「青い薔薇 -BLUE ROSES-」でした。約1年後に「青い薔薇 -BLUE ROSES-」をA面にして発売された。A面「青い薔薇 -BLUE ROSES-」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 Graham Preskettこの曲が収録されているアルバム「獅子と薔薇」は全てロンドン交響楽団の演奏でロンドンでレコーディングされました。日本人ボーカリストとして初のロンドン交響楽団との共演が話題になった。アルバム1曲目「獅子と薔薇」、2曲目「英雄」と重厚でハードなテーマ。シンフォニーを100%活かしたクラシカルなアレンジ。重くハードな世界から一転、「青い薔薇 -BLUE ROSES-」は弦楽四重奏曲、チェンバロ協奏曲のようなバロック様式のクラシカルな世界に。完全にクラシックなアレンジの曲をシングルのA面にするのも凄いと当時は思ってた。この曲がまたライブではこのツアーの世界を作り上げる効果抜群で「獅子と薔薇」ツアーの2曲目にセットリスト入り。1曲目はタイトルナンバー「獅子と薔薇」!黒いコートを羽織って客席に横向きのまま重い演奏と照明で歌い上げめちゃくちゃカッコいいオープニング。「獅子と薔薇」が終わるとこの曲のイントロが流れ出しカラフルで柔らかい照明にステージが包み込まれる。その柔らかく暖かい雰囲気のまま最初のMCになるって構成。ちんぺいさんの全コンサートツアーの中でもベスト3に入るオープニングだと思う。(ツアーの前楽、65本中64本目の大阪公演がテレビ収録され放映されました)バイオリン×2+ビオラ+チェロ+チェンバロこんな編成で歌う日本のポピュラーボーカリストはかつていただろうか?それもロンドン交響楽団!・・と当時、感動しながら聴いていた。B面「秋のソナタ」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 服部克久さんこの曲ももちろんロンドン交響楽団の演奏です。ストリングスの厚さと美しさだけでも感動できてしまう素晴らしい演奏です。そしてこの歌は離婚する夫婦の間で戸惑う子供を想う父親視線で書かれた歌詞です。この曲の前のMCでは映画「クレイマークレイマー」の事を少し話しています。レコーディング時の歌唱よりもツアーで何度も歌った64本目の大阪フェスティバルホールでは悲しさがより深く感じられる凄い歌唱です。残してくれたのがうれしい。「秋のソナタ」も「青い薔薇」も「獅子と薔薇」のツアーの後でも何度か歌っています。逆に「獅子と薔薇」「冬のメリーゴーランド」「神のマリオネット」「家路 -私が死んだ日-」「THE NAME」はあの時のツアー限り歌ってくれていないと想う。1989年ツアー 1曲目「獅子と薔薇」は黒いコートを肩に掛け、音も照明も重厚な世界を作り上げてた。「獅子と薔薇」のアウトロで肩に掛けてたコートを落とすと舞台中央に出てきて「青い薔薇」を歌った。「♪冷たい水グラスに入れ香水を一滴(ひとしずく) これを飲み干せば誰でも美しくなれますか」 この振り付けは後にセットリスト入りした時も同じ振り付けで歌った。「秋のソナタ」ではほぼピンスポ1本で聴かせた。ピアノにシンセのストリングス系の音を重ねるだけの演奏。歌の上手さが確実にわかる歌唱でした。この時のツアーでちんぺいさんはステージ端から端まで何度も走り、そして客席降りでもステージに戻る時、走って駆け上がっていった。フェスティバルホールでは中通路からまだ階段を上がり後方席近くまで行って歌った。アリスメドレーの「狂った果実」で下手側の通路、「今はもうだれも」で上手側の通路に降りて歌った。走り回るだけではなくダンスもかなりあって派手なステージだった。「英雄」のアウトロの振り付けもこの時から出来上がっていました。「英雄」の時のライティングは壮絶にカッコよかった!
2022年06月06日
堀内孝雄さんの50周年記念の2枚組アルバムが今日、発売になりました。Disc1は、このアルバム用に書き下ろした新曲4曲と今べーやんが聴いてもらいたいと思う、選び抜いた楽曲で構成されています。Disc 2はシングルヒット曲と映画、ドラマ主題歌を中心に構成されています。Disc1 作曲 堀内孝雄さん ★は新曲1曲目「空のほとりで逢えたなら」★ 作詞 もりちよこさん 編曲 和田晴彦さん2曲目「終の棲みか」★ 作詞 荒木とよひささん 編曲 川村栄二さん3曲目「流星群」★ 作詞 田久保真見さん 編曲 和田晴彦さん4曲目「風のレジェンド」 作詞 三浦徳子さん 編曲 川村栄二さん5曲目「Far away」 作詞・作曲 伊藤薫さん 編曲 川村栄二さん6曲目「縁」 作詞 小椋佳さん 編曲 今泉敏郎さん 7曲目「君よ知るや」★ 作詞 小椋佳さん 編曲 川村栄二さん 8曲目「恋文」 作詞 荒木とよひささん 編曲 川村栄二さん9曲目「言い古されても(ニューバージョン)」 作詞 小椋佳さん 編曲 星勝さん10曲目「秋の匂い」 作詞 多夢星人さん 編曲 川村栄二さん 11曲目「運河」 作詞 阿木耀子さん 編曲 川村栄二さん 12曲目「君の夢を見たよ」 作詞 小椋佳さん 編曲 川村栄二さん13曲目「みんな少年だった」 作詞 田久保真見さん 編曲 川村栄二さん14曲目「諦めさえしなければ」 作詞 小椋佳さん 編曲 川村栄二さん15曲目「空蝉の家」 作詞 田久保真見さん 編曲 川村栄二さんDisc2 作曲 堀内孝雄さん1曲目「影法師」 作詞 荒木とよひささん 編曲 川村栄二さん2曲目「東京発」 作詞 たきのえいじさん 編曲 今泉敏郎さん 3曲目「都会の天使たち<デュエット・桂銀淑>」作詞 荒木とよひささん 編曲 川村栄二さん4曲目「冗談じゃねぇ」 作詞 荒木とよひささん 編曲 川村栄二さん5曲目「恋歌綴り」 作詞 荒木とよひささん 編曲 川村栄二さん6曲目「河」 作詞 たきのえいじさん 編曲 川村栄二さん7曲目「憧れ遊び」 作詞 小椋佳さん 編曲 川村栄二さん8曲目「ガキの頃のように」 作詞 荒木とよひささん 編曲 川村栄二さん9曲目「秋止符(アリス)」 作詞 谷村新司さん 編曲 石川鷹彦さん10曲目「愛しき日々」 作詞 小椋佳さん 編曲 川村栄二さん11曲目「聖橋の夕陽」 作詞 石原信一さん 編曲 和田晴彦さん12曲目「遠くで汽笛を聞きながら(アリス)」作詞 谷村新司さん 編曲 篠原信彦さん13曲目「君のひとみは10000ボルト」作詞 谷村新司さん 編曲 石川鷹彦さん14曲目「竹とんぼ」 作詞 荒木とよひささん 編曲 川村栄二さん15曲目「カラスの女房」 作詞 荒木とよひささん 編曲 川村栄二さん16曲目「遥かな轍」 作詞 小椋佳さん 編曲 川村栄二さん17曲目「山河」 作詞 小椋佳さん 編曲 川村栄二さん新曲4曲の事をとりあえず・・「空のほとりで逢えたなら」もう会うことも話すことも出来ない大切な人を近くに感じながらも遠くに探す、そんな感じに包まれる。逆縁でない限り、誰もが乗り越えないといけない試練を少し手助けしてくれるような楽曲です。べーやんが作った優しく、そして力が湧いてくるようなメロディーと切なく温かい歌詞に心の中の霧が流されるような気がする。べーやんの全てのソロ楽曲の中で自分のベスト5に入るような大切な曲に巡り会えた。「終の棲みか」曲調は90年代のニューアダルトミュージックと名付けられてた時代の雰囲気です。「流星群」この曲も「空のほとりで逢えたなら」に負けないほどの感動に包まれる曲です。誰でもいくつか思い出すと胸が締め付けられたり、温かくなる思い出があるはず。こんな曲がリアルに感じて胸にしみるような年になったのかと生きてきた事の意味とか少し考えてしまいそうになる。べーやんは70歳過ぎても、こんなに心を震わせるメロディーを作り続けてくれている。こんな時、本当にアリスをずっと追いかけてきて良かったと実感します。「君よ 知るや」母方の実家がかなり広い田んぼを持っていた。子供の頃、秋の終わり頃の田んぼには稲を刈り取ったあとの茎の束から、再び弱々しい稲が生える。肌寒さと風になびく二番穂が一面に広がる光景を見て子供ながらになぜか悲しい気持ちになったのを覚えてる。真冬は二番穂も全て枯れて雪がうっすら積もった田んぼの中の霜柱を踏みながら歩いた。その時も何か寂しく不安な気持ちになっていた。春が来て田植えの水を張るずっと前にその田んぼが全て一面赤紫色に染まる。レンゲの花が一面に咲いている。その光景を歌っているのが、この曲です。このレンゲは自然に咲くわけではなく秋が深まった頃にわざわざレンゲの種を蒔いています。自分の田舎の田んぼは全面がレンゲではなく、いくつかシロツメグサで一面真っ白になってる所もあった。シロツメグサはクローバーです。シロツメグサももちろん種を蒔いています。赤紫の花の上で寝転んだり、クローバーの上で寝転んで四つ葉を探したり、あぜ道でワラビやつくしを取ったりと…子供の頃は田舎の春が好きだった。・・・・ある時、寝転がってじっとレンゲの周りを見てみると、茶色いものがぽつりぽつり見える。近くで見てみると茶色い毛虫。それを見てからやたらと寝転ばなくなった^^;シロツメグサの方には毛虫はいなかったと思う。そんな光景を思い出すと、もう会う事も話す事も出来ない母方の祖母や祖父の笑顔や自分が幼かった頃、優しくしてくれた大人の人たちの笑顔や声が頭に浮かぶ。多分、その時の自分はずっとこのままであり続けるだろうと、これがあたりまえなのだと思ってたはず。この「君よ 知るや」を聴いていろんな事を思い出し過ぎて胸が痛い・・。新曲4曲は心の底にわざと沈めてたような思い出と、再び向き合うチャンスをくれたような気がする。新曲の事だけで長々と書いてしまったので、今回、改めて聴いたべーやんの名曲の中から心に止まった曲の事を。「風のレジェンド」は21枚目のアルバム「風のレジェンド」のタイトルナンバー。2000年発売の楽曲。シングル「いいじゃない」のカップリング曲としてもシングルカットされてます。前から大好きな曲だったけど、今日聴いてこの曲の良さがもっと深く感じられたような気がする。「秋の匂い」もめちゃくちゃ好きな曲です。1992年発売の13枚目のアルバム「カプチーノ」に収録されてる超名曲です。この曲のドラマチックな歌詞を書いた阿久悠さんに触発されてべーやんが歌詞の世界以上にドラマチックに仕上げたので凄い曲になった。べーやんの熱唱も感動的な素晴らしい曲。「カプチーノ」ってアルバム自体が好きです。あ・・まだ書いてなかったかも。「河」も久しぶりに聴いたら凄く感動した。2003年発売の41枚目のシングル、そして24枚目のアルバム「河」のタイトルナンバー。べーやんが数多く手がけた「はぐれ刑事純情派」の主題歌の中で一番好きかも知れない。「山河」は五木ひろしさんに書き下ろした曲のセルフカバーでした。2001年発売の22枚目のアルバム「MOON」に収録されています。五木さんの歌唱も力強くて好きですが、Aメロを語りかけるように歌うべーやんの歌唱が特に好きです。サビは歌い上げてコントラストを強くつけている歌唱がドラマチックで鳥肌が立つ。「憧れ遊び」は1985年発売のソロ10枚目のシングルライブでは聴くことが多いけど、歌い出しの声の若さと高さにちょっと驚いた。こんなキーが高い曲だったんだ・・・。それにしてもメロディーの美しさは鳥肌で、アレンジも凄く良いし、当時から好きだったけど当時、この曲の凄さにそこまで気づいてなかったのかも知れない。
2022年06月01日
2008年3月19日発売の谷村新司さんの限定盤シングル。SoftBankのCMに使用されて期間限定で発売されました。CMに登場する犬の写真のCDジャケットサイズのステッカーが付いています。紙ジャケ仕様です。1曲目「いい日旅立ち」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 服部克久さんこの曲は1978年11月に山口百恵さんに提供して大ヒットした曲。累計枚数100万枚を超えて山口百恵さん最大のヒットシングルになっています。山口百恵さんと言えば「いい日旅立ち」と言っても過言じゃないほど。自分も一番好きなシングルは「いい日旅立ち」ですが、自分は初期の「冬の色」「ささやかな欲望」「白い約束」「ちっぽけな感傷」が「いい日旅立ち」同様に好きな曲です。後期のシングルなら「愛染橋」が特に好きな曲。谷村新司さんバージョンの「いい日旅立ち」は1984年1月発売の11枚目のソロアルバム「抱擁 -SATIN ROSE-」のB面ラストに収録されたものがオリジナル。次に1986年1月25日発売の17枚目のソロシングル「祇園祭」のB面にも「抱擁」バージョンのオリジナルが収録されました。そして2008年にCM起用で期間限定でシングルカットされたのがこのCDです。1991年11月に発売した全曲新録音の「谷村新司ベストリクエスト」は1991年バージョンの「いい日旅立ち」が収録された。1984年オリジナルバージョンと大幅にアレンジ変える事なくレコーディングされています。1997年3月5日に「21世紀 BEST OF THE RED 1972→'81」と「21世紀BEST OF THE BLUE 1982→'97」の2枚の企画盤ベストを発売。21世紀バージョンとして28曲を新たにレコーディング。「いい日旅立ち」の21世紀バージョンは軽いボサノバタッチのアレンジ。2020年8月26日発売の「谷村文学選2020 グレイス」の中では「いい日旅立ち 西へ」と組曲にしてレコーディング。8分を超える大作になっています。「いい日旅立ち」が出来上がった時のエピソードがあります。1978年夏に山口百恵さんに電話して、電話越しにギター弾き語りで歌って山口さんに聴かせたエピソードはおもしろおかしいけど感動的な話だった。今ではあまり詳しくその時のエピソードを話さなくなったのは曲のイメージの事を考えてとの事かも知れないので書かないでおこう。ちんぺいさんのコンサートで「いい日旅立ち」は、観客のみんなと歌う曲になっている。コロナで今は観客は歌えませんが。初めてこの曲を観客全員とちんぺいさんとで歌った時の感動は凄かった。今では当たり前の事のように慣れてしまってるけど、1984年のツアーだったか物凄い歌声に包まれた大阪城ホールの感動が忘れられない。2曲目「いい日旅立ち (インストゥルメンタル)」リマスターされてるこの曲のオリジナルカラオケはこれだけかな。服部克久さんの繊細で柔らかい音創りがインストだとさらによくわかります。リムショットひとつ取っても細やかな技が光っています。
2022年05月28日
谷村新司さんは600曲ほどの『詞』を書いていますが、いくつかの『詩』も発表しています。その中で自分が特に好きなちんぺいさんが書いた『詩』を紹介します。1998年12月10日発行の「えのぐの詩」という絵本に掲載された『詩』です。「詩」というかエッセイのようにも感じますが。 「やさしさの学習」 谷村新司私はやさしくない。そのことに気が付いたのは成人してからだった。相手の人に対するやさしさの表現がどうも他の人と違うのだ。それは根っからやさしい人と、やさしくしなければ…と考えながらやさしくしている人との差かもしれない。私はもちろん後者の方である。先ず自分のことを考えてしまう。そしてその余りのやさしさを人に対して現してしまう。とうてい私にはチャリティなんてできない。自分のコップに水が満たされていて初めてこぼれ落ちる分でできること、それが私のやさしさなのだと思う。だからやさしさの量が知れている。すぐにそこが見えてくる。だから心に水を満たすことで日々が過ぎてゆく。自然なままでやさしい人っているんでしょうか?きっといるんでしょうね……いまさら自然のままやさしい人になれるはずもない私は、せめて「やさしくしなければ……」と思いながら気がつくと少しだけ本当のやさしさが身に付いていく、それを期待しながらやさしさの学習を続けていこうと思っています。この詩集って言うか絵本を買ってきて初めて読んだ時、「やさしさの代表」のように語られて来た事へのある種の「告白」のように感じて、ちんぺいさんが少しだけ近くに感じられた。2022年、今年のコンサートのMCで「告白します」と言ってから語った言葉。「自分は子供の頃からずっととっても不器用な子だったんです。 それは今も変わっていません。不器用な上に自分の心を相手に伝えるのが一番の苦手な子供でした。 言葉にして相手に伝えることは今もほんとのところ苦手なままです。 だから今まで書いてきた歌詞の中に自分の葛藤が詰まっていると思います。]そんな内容の話を客席で聴いた時に、この「やさしさの学習」という「詩」を思い出した。コンサートから帰ってきてからこの詩集を探しまわって、やっと押入れの中に見つけてじっくり読んでみた。1998年に感じた事とまた違ったものが感じられたのは、コンサートでの「告白」を聴いたからかも知れません。前に友人にプレゼントしようと思って買いに行ったら廃刊になってしまったのか手に入らなかった。まだ、売ってるのかどうかわからないけど、ちんぺいさん以外の19人の詩も凄く良い。そしてイラストは何らかの障害を乗り越えた20人のアーティストが描いたもの。
2022年05月22日
1982年12月20日発売の企画盤アルバム「父の子」からのプロモ用シングルカット。1983年1月公開の映画「父と子」のために編集されたアルバム「父と子」は「去年の雪」と「父への遺言」の2曲の新曲と親子の絆を描いてる過去の楽曲6曲の合計8曲で構成されてるアルバム。なぜかオリジナルアルバム扱いになってる不思議な作品です。映画「父と子」はサンリオフィルム第一回劇映画作品として力を入れて製作された映画でした。父、小林桂樹さんと息子、中井貴一さんの親子と父の姉、高峰三枝子さん、他、渋めのキャストを揃えて作られた作品。映画館で一度観たきり、観ていないのでほとんど記憶から消えていますが、高峰三枝子さんの芝居に凄く感動したのを思い出した。DVD化もされていないので、なかなか観るのは厳しい。VHSは発売されたけどかなり高価だったので買わなかった。たしか18000円ぐらいだったように思う。ケーブルテレビ、BSなどで放映されたのかも知れないけど毎月チェックなんてできないし…。その中から新曲の2曲がリードトラックとしてシングルカットされました。33回転30cmLPよりも確実に音が良い45回転17cmEPで久しぶりに聴いた。A面「去年の雪」(こぞのゆき)作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 難波正司さん1983年に聴いた時は、この曲の良さや深い意味がわかっていなかった。まだ子供だった自分は父親への感謝や尊敬を強く持つ事なく、全てがあたりまえのように思ってた。亡くしてみてからでは遅すぎるけど、日に日に父親への尊敬と感謝の気持ちが強く大きくなる。ちんぺいさんが書いたこの歌詞の一行一行の意味が痛いほどわかって聴くたびに胸が苦しくなる。「♪右行けば遥かな空 斑雪の遠い道 左行けば吹雪の町 懐かしき灯りの家」斑雪(はだれゆき)と読みます。この曲を初めて聴いた時は調べもしなかったように思う。まだらに降り積もった春の雪の事。この出だしの歌詞だけで胸が熱くなる。「ALICE IX 謀反」から1983年頃は難波正司さんの編曲が多かった。アリス関係の楽曲を多く編曲した中でもこの編曲は凄く良いと思う。B面「父への遺言」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 難波正司さん父親が生きていてくれる時にちんぺいさんは歌で思いをきっちり伝えられていて羨ましくも感じてしまう。直接、感謝や尊敬の念を伝える事なんて恥ずかしくて出来なかった。そんなタイミングやシチュエーションもなかなかないのが現実。伝えられる時に伝えておかないと後悔すると後に痛いほどわかっても遅すぎる。態度や行動で伝えてたつもりでも伝わったのかどうかもわからない事・・・10代の頃からちんぺいさんのこんな曲をずっと聴いてたのに学習能力がなかったのか後悔ばかりが残った。「♪散歩がてらの信号待ちで 老人が一人寂しそうに立っていました 貴方は時々 私と旅した 遠い昔を想うでしょうか 残り少ない日々の暮らしで 貴方はなにを感じていますか」父親が今、生きていてくれてる人は後に後悔しないために恥ずかしくても勇気出して何もかも伝えると良いと思う。なかなか出来ないけど…。自分は父親を亡くしてもう25年も経つけど今でもずっと伝えられなかった事を後悔して生きている。この2曲を無意識に避けて聴いてなかったような気がする。
2022年05月13日
1987年5月25日発売の堀内孝雄さんのシングル。A面「青春(ゆめ)追えば」作詞 荒木とよひささん 作曲 堀内孝雄さん 編曲 川村栄二さんこの曲は1986年10月25日発売の8枚目のソロアルバム「ブラウン」のラストに収録されてた曲。北海道のCMに起用されたので1986年12月27日に北海道限定でシングルカットされました。この時のB面は「青春(ゆめ)追えば」のカラオケでした。それから5ヶ月後の1987年5月25日に正式に通常のシングルとして発売された。大ヒット曲「愛しき日々」の次のシングルだったので地味な印象になった曲ですが、メロディーの美しさは「愛しき日々」以上だと自分は思っています。コンサートで生で聴くとよりこの曲の良さが感じられたのも思い出す。最近は歌ってくれる事は少ないように思うので、またフルコーラスを生で聴いてみたい。B面「あの頃の微笑」作詞 徳永章さん 作曲 堀内孝雄さん 編曲 川村栄二さんこの曲を聴くといつも同時に浮かんでくる曲があります。1978年発売の3枚目のソロアルバム「あいつが死んだ晩」のラストに収録されてる「少年時代」「あの頃の微笑」と「少年時代」は対になってるようなイメージを持っています。この曲の徳永章さんが書いた歌詞が凄く好きです。柔らかく優しい中に少し苦さもあってリアルな思い出のような感覚になる曲。この曲を聴くと・・・地下鉄玉出駅の南側のホームに続く階段がいつもリアルに思い出されて懐かしい気持ちになる。昔、地下鉄玉出駅のすぐ近くに住んでて1987年とか文字を見るだけで、玉出の交差点の車の音や雑踏のイメージがリアルに浮かんでくる。「ブラウン」ってアルバムはその玉出の部屋でよく聴いてたから余計にイメージが結びつくのかも。少し前に自分が住んでた所はどうなってるのか行ってみた。玉出の交差点付近は驚くほど変わってた。自分がいつも使ってた地下鉄の階段出た所にマクドナルドが出来てた。そのすぐ近くにはセブンイレブンが出来てた。たしかそこは和食さとだったような。自分の部屋から歩いて2分のところにある老舗お好み焼き屋の「象屋」はまだあって安心した。部屋着のまま走って行って「象屋」でよくお好み焼き食べた。道路渡った所には「吉野家」と「CoCo壱番屋」が出来てた!自分が住んでた頃から何でもあったけど今はそれ以上!「モスバーガー」「ケンタッキー」「カレーうどんの得得うどん」「ピザハット」・・・それから名前思い出せないけど四角くて小さめのハンバーガーの店があった。そのハンバーガー屋で夜遅くによくバンドのミーティングしてた。あ!それから最高に美味しいてっちり食べられる店もあった。ここも店の名前思い出せない。安かったし美味しかったし、歩いて2分の所においしい「ふぐ料理」の店があるなんて最高すぎた。元々、中央卸売市場でふぐの卸ししてたおじさんがふぐを仕入れて捌いていた。その奥さんと二人でやってた小さな店。20代で生意気にふぐ料理のいろいろな事を教えてもらったのもその店だった。そして何と言ってもスーパー玉出!30年ほど前は今みたいにあんなド派手な感じじゃなくてただただ安くて朝まで開いてるスーパーとして凄く重宝した。あの頃から豆腐2円とか、こんにゃく5円とか驚くような価格の商品はあった。真夜中に友人たちと急に鍋食べよう!とかになってもスーパー玉出があるから夜中でも明け方でも友人たちと鍋パーティーができた。自分はマンションの2階住んでて1階は焼き鳥屋。交差点のすぐそばだし、下は焼き鳥屋だし夜中じゅう賑やかだったので部屋で音楽聴いてても全く問題なかった。週末とか関係なしに夜中はいつも暴走族が爆音で走ってたし・・・。玉出に住んでた10年ほどの思い出が一番大きかったかも知れない。この前、地下鉄玉出駅の階段あがって交差点の景色見た瞬間に胸が熱くなった。いろんな事がありすぎた街だった。急に昔、住んでた街の事なんて書いてしまった。活動停止後すぐのソロコンサートチケット。1982〜83年
2022年05月10日
27日〜28日と東京に行ってました。アリス出演のNHK SONGSの番組観覧が目的でした。内容は放映されるまでネタバレ禁止で何も書けませんが、かなり充実した番組になりそうです。アリス3人の歌も演奏も最高でした。5月に放映されるそうですが、詳しい日にちは告げられませんでした。27日朝、新神戸駅。この時期の新神戸駅上りホームから観る裏山には自然の「藤」が咲き乱れます。いろんな樹木に蔓を伸ばし巻きついて花を多く咲かせる。前にもちょうどこの時期に新神戸駅から東京に向かった事があって2度ほど裏山の「藤」を観ました。この前、4月7日に東京へ行った時には新神戸駅の裏山にはまだ「藤」が咲きそうな気配すらなかった。かなりの広範囲に広がっています。この2枚の写真はまったく違う位置です。有名な藤棚に咲いてる鮮やかな「ふじ色」ではなく、ワイルドらしい少しくすんでいる色合いも良い。ちょうど今頃、宇治の平等院鳳凰堂に行けば日本一とも言えるほどの「藤」が観られます。一度だけこの時期に「藤」を平等院に観に行った事がありますが、圧巻!の一言でした。そうそう、一度行ってみたいとずっと思ってるのが、足利フラワーパークの藤棚。夜はライトアップされてるようで幻想的なんだろうな…と。金ぐさりって言う金色の珍しい藤もあるとのこと。これも生でみたいと思ってる。新神戸駅で藤の写真撮ったりしてたらホームに奇妙な新幹線が…。ピンク色の新幹線。こんなの走ってるんだと驚いて写真撮った。不安な気持ちにさせるような毒々しいピンク色。走り去る姿を撮ると500系にこんな塗装をしてた。それもキティちゃんの新幹線。キティちゃんってこんな毒々し感じだったかと・・・。NHKのSONGS観覧終えて六本木のいつも行くお店へ飲みに行った。今日は満席で凄い賑わいでした。いろいろ注文して食べたのに、また「こまい」の写真だけしか撮らなかった。いつも忘れてしまう。八海山を3合ずつ飲んで、飲み足らないなという事で、2軒目で飲む事に。久しぶりの蕎麦屋で飲む事にして、冷酒飲みながらいろいろと話してたら4時になってた^^;ホテルに戻って少し寝てから新幹線で帰ってきた。新幹線の中ではいつものごとく爆睡。ちんぺいさんが26歳の時に書いた自分のイラスト1977年3人の習字
2022年04月28日
矢沢透さん、住出勝則さん、滝ともはるさんの3人のユニット「HUKUROH」のLIVEに行ってきました。昨夜は大阪公演だったのですが、かなり前に演劇のチケットを買ってたために大阪は諦めて、今日の京都公演に行ってきました。四条河原町の寺町筋にあるライブハウス「都雅都雅」での公演。かなり久しぶりに行く「都雅都雅」はここだけ時間が止まってるような感じもした。シアター形式の座席配置だったのでゆっくり飲みながら食べながらって感じではなくライブを楽しむことに集中できるようになっていました。「HUKUROH」のライブに行くのもかなり久しぶりで2017年2月の原宿クエストホール以来立ったかも知れない。とにかくHUKUROHのLIVEは徹底的に音を楽しむことに集中する時間。自然と笑顔になっている・・・そんな空間です。一歩間違えば音曲漫才のようになり兼ねない楽しさもある。住出さんおもしろすぎ。シグナルのコンサートにも1970年代後半〜80年代に何度も行ってるけど、どんどんキャラが変わって行くような。シグナル時代もかなり観客を笑わせていましたが^^自分が大好きな宮川左近ショー、フラワーショウ、ちゃっきり娘、横山ホットブラザーズなどの世界も少なからずあるような^^;その音曲漫才4グループは音楽のテクニックもきっちりあってお笑いの片手間に音曲してるのではないのがよくわかった。歌もしっかり聴かせてくれた。フラワーショウも良い音鳴らしてた。高そうなギブソン弾いてたし^^;特に華ばらさんのギターとボーカルのカッコ良さは最高だった。何度も角座、浪速座に観に行った。ギター2本と三味線の構成。宮川左近ショーは暁照夫さんの三味線速弾きテクニックと松島一夫さんの力強いストロークのギターに左近さんの唸りまくりの浪曲のカッコ良さ。三味線とギターと浪曲師の構成。ちゃっきりは三味線、ギター、アコーディオンの構成。秋美ちゃんの救急車のモノマネをアコーディオンでやって大人気になった。「♪ヘェ〜ホォ〜ヘェ〜ホォ〜」「HUKUROH」の話に戻す^^; 音曲漫才大好きだったから(特にフラワーショウ)書き始めたら終わらなくなるから…これでもかなり少しだけのつもり。1部、2部構成で1部は「大切なのは」「コーヒールンバ」「70年代歌謡曲メドレー」「Groovin'」「La-La Means I Love You」「Sunny」「70年代歌謡曲メドレー」は春一番、ウォンテッド、港のヨーコヨコハマヨコスカ、恋のダイヤル6700、星降る街角などを笑いも織り込んでの楽しいメドレーだった。前に原宿クエストでも聴けて感動した「Groovin'」がまた聴けて感動した。ハーモニカの音が自然と頭の中で鳴ってた。アリさんが出てきてハーモニカ吹いてほしいとか思いながら聴いてた。The Young Rascalsのバンド構成がHUKUROHに近いから、「Groovin'」をカバーしたのかな。The Delfonicsの「La-La Means I Love You」は曲が始まってから1コーラス目終わる頃までこの曲、何だったっけ??って頭の中ぐるぐる考えてた。「♪La La La La...means I love you」でわかってスッとしてあとじっくり聴けた^^;「Sunny」も何度か「HUKUROH」のライブでも聴いたように思う。ディスコナンバーのメドレーか何かを演奏してくれた時だったかも。Donna Summerの「MacArthur Park 」「Walk Away」も聴いてみたい。「Hot Stuff」だけは前の原宿のライブで演奏してくれた。2年前ぐらいから急にまたDonna Summer聴きまくりでリマスター盤揃えて今も凄く聴いてる。住出さんと滝さんの声でLuther VandrossやDonny HathawayやEddie Floydの曲を聴いみたいと思いながら聴いてた。「Knock On Wood」は前にやってくれたような気がするけど思い違いかな。2部「HUKUROHのテーマ曲」「早く家(うち)に帰ろう」「百萬の涙」「洋楽メドレー」「あたたかい涙」「十六夜の月」「うぶな女」アンコール「恋のバカンス」「70年代歌謡曲メドレー」2部はアルバムからのオリジナル曲をたっぷり聴かせてくれた。洋楽メドレーもおもしろい選曲だった。70年代半ば〜80年代の曲。 Kool & the Gang「celebration」、Buggles「Video Killed The Radio Star」Madonna「Material Girl」、YES「Owner of a Lonely Heart」、Michael Jackson「Beat It」Daniel Boone「Beautiful Sunday」など、イントロのみの曲も含みたっぷりと聴けた。YESの「Owner of a Lonely Heart」が1コーラスだけでも歌ってほしかった。「Owner of a Lonely Heart」はYESが少しイメチェンして復活した名曲ですが、自分は「ロンリーハート」のアルバムの次の「Big Generator」がめちゃくちゃ好きだった。久しぶりの「HUKUROH LIVE」、たっぷりと1部、2部と楽しめた。せっかく京都に来てるのだからと、終演後は前から行きたかった先斗町のジビエ料理の店へ。友人と二人、一番の楽しみは鹿肉。ほんとに鹿肉は味も美味しいしクセもほとんどない。肉ばかりじゃなく京野菜の料理もいろいろあった。お酒は久々にかなりちゃんぽんした。レモンサワー〜グラスワイン〜グラスワイン〜サングリア〜日本酒〜ゆず酒京都だと言うことを忘れそうになってて帰るのがかなり遅くなった。14時に開場と早い時間だったので行きは新幹線で行ったけど、帰りはJR京都駅から新快速で帰った。河原町から京都駅までタクシーも1100円。5年ほど前のように渋滞しまくりじゃなくスイスイとタクシーが走るので速く着くし安いのはうれしい。つきだしは「水茄子のマリネ」肉厚しいたけとそら豆の炭火焼 そして鹿肉の炭火焼 とんでもなく美味しかった!万願寺とうがらしの炭火焼 チーズがけこの他にもラムチョップの炭火焼ととサラダも食べたけど写真撮るのを忘れてすぐに食べてしまった。スモークさば これも絶品でした。そして、鹿肉のお代わり^^;2回目はソースを変えてくれた。バジルのソース。本当はウサギのクリームソース煮が食べたかったのですが、売り切れでなかったので鹿を2回食べた^^;ヒグマもイノシシもあったけど、ヒグマは前に北海道で一度食べた時に獣臭が凄かったので敬遠…。マトンの獣臭はまったく気にならないんだけど。キジ肉もあったしうずらもあった。
2022年04月25日
谷村新司さんのリサイタル「THE SINGER」大阪公演に行ってきました。4月8日の国立劇場の初日を観てから2週間、今日も初日と変わらない感動に包まれた2時間でした。9日の公演はWOWOWの生中継で観て、今回のセットリストで観るのは3回目にも関わらず初見のような新鮮な気持ちで楽しめました。でもやっぱり大阪フェスティバルホールで聴くちんぺいさんの歌声は特別なものに感じる。セットリストは国立劇場と同じでした。とりあえず、名古屋公演と神戸公演の7月開催が発表されたのでネタバレになるので。<ネタバレ><セットリスト>第1部1曲目「LION HEART」 23thソロアルバム「I・T・A・N」収録曲 1995年11月発売2曲目「ハーヴェスト」 38thソロシングル 2000年11月発売3曲目「ふり向かないで」 シモンズ2ndシングル 1971年12月発売 セルフカバー4曲目「風信子」 松浦亜弥13thシングル 2004年3月発売 セルフカバー5曲目「朱音」 平原綾香18thシングル 2009年2月発売 セルフカバー6曲目「ココロツタエ」 夏川りみ8thシングル 2004年12月発売 セルフカバー7曲目「感傷紀行」 中森明菜4thアルバム収録 1983年8月発売 セルフカバー8曲目「This is my trial(私の試練)」山口百恵ラストアルバム収録 1980年10月発売 セルフカバー9曲目「いい日旅立ち」 山口百恵24thシングル 1978年11月発売 セルフカバー第2部1曲目「風のメロディー」 28thソロアルバム「マカリイ」収録曲 2009年3月発売2曲目「君のひとみは10000ボルト」 堀内孝雄1stシングル 1978年8月発売3曲目「夢のその先」 未発表新曲 2022年5月デジタル配信予定4曲目「砂の十字架」 やしきたかじん7thシングル 1981年2月発売 セルフカバー5曲目「浪漫鉄道<蹉跌編>」 16thソロシングル 1985年10月発売6曲目「愛」 7thソロアルバム「海を渡る蝶」収録曲 1981年5月発売7曲目「群青」 7thソロアルバム「海を渡る蝶」収録曲 1981年5月発売8曲目「昴 -すばる-」 2ndソロシングル 1980年4月発売9曲目「サクラサク」 49thソロシングル 2014年6月発売10曲目「サライ」ソロバージョン 22thソロアルバム「バサラ」収録曲 1993年4月発売「砂の十字架」「愛」「群青」の3曲と新曲「夢のその先」の4曲は特に感動が大きかった。「砂の十字架」の本当の楽曲の良さがちんぺいさん本人が歌って初めて深く理解できたように感じる。言葉のひとつひとつが心に染み込んでくるようだった。「愛」も素晴らしい歌唱と演奏に鳥肌でした。「愛」と言えば、ちんぺいさんファンの中で伝説のように語り継がれている絶唱の「愛」があります。1988年〜89年前半に披露したバージョンです。初めてライブでこのバージョンを観た、聴いた時はあまりの迫力と絶唱に会場全員が固まってるような、そんな感覚になりました。そのバージョンが一番良い形で残ってるのが「Pax Musica'88 in Singapore Asian Music Scene 」の映像です。この時の絶唱は大阪城ホールの時よりは抑え気味でしたが、それでも完璧な形で残ったのがうれしい。「♪あー 幾度か眠れない夜に泣き・・」1コーラス目はいつも通りに背筋を真っ直ぐに伸ばし静かに歌い始めます。2コーラス目になると両膝をステージについて歌い始めます。2コーラス目の終わり「♪ 最後の景色は おまえの瞳〜」一瞬のブレイクでけたたましいほどのスネアの連打と同時にちんぺいさんはそのまま後ろへのけぞります。ギターソロの間はずっとこのポーズのまま「♪力の限り君を抱く」で、起き上がり片膝を付き歌い始める。この時点でメロディは完全に崩して3度上辺りで叫ぶのと歌うののギリギリ狭間。ここの部分はその日のちんぺいさんの感情の昂りでまったく違った。怖いほどに激しく叫ぶように歌う日も何度かあった。「♪この指先の爪の先まで もはや言葉は虚しかろ」で立ちがって絶唱になっていきます。「♪君を奪って わたしは生きる」の「奪って!」は凄い叫びです。(ここは毎公演とも凄く叫んだ)「♪わたしは生きる」で元のメロディに戻ってきて、そのあとはピアニッシモで囁くように歌う一番最後「♪愛とはただひたすらに 生きてきたことだと〜」と静かに歌うと再び激しいドラムのフィルイン!その時、ちんぺいさんは「ハッ」と何かに気づいたように上を見上げるアウトロでは目を閉じてる事が多かった。この時の「愛」を生でどこかのホールで聴いた人はきっと忘れていないと思う。あの時だからこそ感動できた「愛」でした。その後、「愛」を歌う時はスタジオ盤のメロディーに忠実に丁寧に歌い上げています。今日の「愛」も本当に最高に美しい歌唱でした。そう言えば八代亜紀さんからの花があった八代亜紀さん25枚目のシングル「哀歌(エレジー)」を1978年5月25日発売(作詞・作曲 谷村新司)この曲はちんぺいさんの声でも絶対に聴きたい曲。昨年の9月25日にデビュー50周年記念盤として「八代亜紀ベストヒット 〜ニューレコーディングス&ニューシングルズ〜」を発売その中に「哀歌(エレジー)」を新たにレコーディングして収録!これがまた最高!!1978年に歌った若い八代さんの歌唱の何十倍も深く惹き込まれる歌唱です。昨年の八代亜紀さんのコンサートでラスト前に「哀歌(エレジー)」を歌った。その時の生の歌唱はさらに、スタジオ歌唱の何倍も素晴らしかった。八代亜紀さんはもうひとつ、ちんぺいさんの世界をじっくり歌った事があります。「ムーランルージュ物語」を約7分に渡ってじっくりフルコーラスを歌った。この時のコンサートで他のどの曲よりも長くじっくりと時間をとって歌っています。これはライブ盤としても聴けます。CD化も何年か前にされたので手に入れやすくなってます。1981年発売の「八周年記念 八代亜紀リサイタル'80」です。「ムーランルージュ物語」は1979年発売の5枚目のソロアルバム「喝采」に収録されています。ドラマになってるシャンソンナンバーです。この曲もちんぺいさんにまたライブで歌ってほしい曲。このライブ盤の中で「哀歌(エレジー)」も、もちろん歌われています。これがまた素晴らしいバージョンで、1番をガットギター1本でゆったりとしたテンポで歌う。これもフルコーラス5分に渡って丁寧に歌い上げられています。八代亜紀さんの「ムーランルージュ物語」もぜひ!聴いてほしい!それからシングル「哀歌(エレジー)」のB面「ボンボヤージ」もこのまま埋もれていくのが勿体無い名曲。八代亜紀さんの「哀歌(エレジー)」の事は2016年6月26日に詳しく書いています。最後は八代亜紀さんの花の事から、八代亜紀さんの話になってしまった。
2022年04月18日
谷村新司さんのリサイタル初日に行ってきました。驚きのセットリスト!前回のリサイタルで歌った曲は数曲しか入ってなくて今回、初めてライブで歌う曲、そしてかなり久しぶりに歌う名曲の数々。ラジオ番組などで事前にちんぺいさん本人の口から数曲ネタバラシしてましたが、実際に生で聴くのと、想像してる段階ではまったく違った。そして何より、73歳にして驚異の声帯。高音も低音も太く驚くほど凄く伸びやかに出てる。年々、少しずつ声の迫力が落ちて行ったとしても何の不思議もないし、それで当たり前だと思ってたけどちんぺいさんだけは、そんな当たり前が通用しないのがわかった。その上、この50周年の今から10年間アリスの活動を続けると宣言したのもカッコ良すぎる!「コンサートやめます」とか「活動縮小していく」と悲しい宣言する人が多い中、アリスとユーミンは、まだまだやります!と宣言できる凄さに感動します。やめることなんていつでも出来るけど、あえて続けると発言する事のファンへの想いがうれしい。今日は全ての曲をフルコーラスで、こんなに100%で歌いきって大丈夫なのか・・・と思ってしまうほどの熱唱、絶唱でした。こんな時にアリスのファンで良かったと実感できる。たとえいつか弱々しくなっていったとしても応援していく気持ちは変わらない。(ネタバレ セットリスト)4月9日土曜日15時からWOWOWでこのリサイタルが生中継されるので必見、必聴です。今日もカメラが入ってましたが、タニテレのドキュメントかNHKなどのドキュメントなのか…。<セットリスト>第1部1曲目「LION HEART」 23thソロアルバム「I・T・A・N」収録曲 1995年11月発売2曲目「ハーヴェスト」 38thソロシングル 2000年11月発売3曲目「ふり向かないで」 シモンズ2ndシングル 1971年12月発売 セルフカバー4曲目「風信子」 松浦亜弥13thシングル 2004年3月発売 セルフカバー5曲目「朱音」 平原綾香18thシングル 2009年2月発売 セルフカバー6曲目「ココロツタエ」 夏川りみ8thシングル 2004年12月発売 セルフカバー7曲目「感傷紀行」 中森明菜4thアルバム収録 1983年8月発売 セルフカバー8曲目「This is my trial(私の試練)」山口百恵ラストアルバム収録 1980年10月発売 セルフカバー9曲目「いい日旅立ち」 山口百恵24thシングル 1978年11月発売 セルフカバー第2部1曲目「風のメロディー」 28thソロアルバム「マカリイ」収録曲 2009年3月発売2曲目「君のひとみは10000ボルト」 堀内孝雄1stシングル 1978年8月発売3曲目「夢のその先」 未発表新曲 2022年5月デジタル配信予定4曲目「砂の十字架」 やしきたかじん7thシングル 1981年2月発売 セルフカバー5曲目「浪漫鉄道<蹉跌編>」 16thソロシングル 1985年10月発売6曲目「愛」 7thソロアルバム「海を渡る蝶」収録曲 1981年5月発売7曲目「群青」 7thソロアルバム「海を渡る蝶」収録曲 1981年5月発売8曲目「昴 -すばる-」 2ndソロシングル 1980年4月発売9曲目「サクラサク」 49thソロシングル 2014年6月発売10曲目「サライ」ソロバージョン 22thソロアルバム「バサラ」収録曲 1993年4月発売50周年という事で他の歌手に提供した曲の中から今まで歌った事がなかった曲や改めてセルフカバーした曲が多くセットリストに入った。そして「LION HEART」 や「ハーヴェスト」をかなり久しぶりに生歌で聴けた事も最高だった。アリス結成以前にシモンズに提供した「ふりむかないで」をちんぺいさんの声で聴けたのも奇跡。「感傷紀行」はちんぺいさんの声で初めて聴いて、やはり名曲だと再認識。「This is my trial」は天海祐希さんとデュエットでCD発売されていますが、完全ソロで聴くとまた感動が違った。「砂の十字架」は本人が歌うとまったく曲の良さが違って聞こえた。歌詞も自然と入ってきたし、それまであまり好きじゃなかった提供曲だったのにちんぺいさんが歌うとさずが!ぜんぜん説得力が違った!このちんぺいさんバージョンも5月にデジタル配信予定だそうです、「愛」は今のちんぺいさんの声で聴くと以前よりも感動が大きかった。この曲はファンの中でも歌ってほしいと願ってた人がかなり多いだろうと思う曲。今回、かなり久しぶりに歌ってくれて物凄い感動したファンが多いと思う。そして今回の目玉!新曲「夢のその先」ジャジーな「スタンダード」のような曲を想像してたので、重いロックサウンドに驚いた。こんな最高の裏切りもちんぺいさんはサラリと昔からやってくれる。さ、明日の生中継が今から楽しみです!今日、完全100%出し切って歌ってたから声、大丈夫かな?と思ってしまうけど、きっと今日以上の歌唱を聴かせてくれるような気がする。「機動戦士ガンダム」の総監督 富野由悠季さん、ガンダムスタッフからの花があった。森口博子さんは今年「砂の十字架」をカバーした。アマチュアバンド時代からの友人の都倉俊一さんからの花。この前、タニテレで二人の対談は興味深く引き込まれた。今年もこの桜の木は遅咲き。まだ7分咲きって感じだった。
2022年04月09日
1980年9月発売の横山みゆきさんの3枚目のシングル。横山みゆきさんは1979年9月21日にアリスの「秋止符」のカバーでデビュー。第二弾シングルは1980年4月に再びアリスの「紫陽花」をカバー。そして第三弾シングルはべーやんの書き下ろしの新曲。A面「摂氏100度で抱きしめて」作詞 松本隆さん 作曲 堀内孝雄さん 編曲 船山基紀さん「秋止符」「紫陽花」と続けてしっとりと静かな美しい曲が続き、3作目でPOPなアイドル路線の曲に。この曲を初めて聴いた時は、べーやんの新境地だと思った。今ではいろんなジャンルの楽曲を作曲してるべーやんなので驚かないけど、この時はべーやんが作りそうにないメロディーが珍しくて当時よく聴いた曲。その後、1981年、1982年とこの曲に近いようなメロディラインの曲があったりしてこの時のこの作曲で新しい引き出しを開けられたのかも知れない。B面「水蜜桃」作詞 松本隆さん 作曲 堀内孝雄さん 編曲 船山基紀さんこの曲はA面より断然好きな曲。「水蜜桃 すいみつとう」って物をこの時初めて知った。あれから何度か水蜜桃を食べたけど、食べる度にこの曲の事を思い出す。南国の昼下がりをイメージするような編曲と、昭和30年代の歌謡曲を彷彿させるようなAメロと洋楽のように感じるサビ以降のメロディーの組み合わせが凄く好きでした。べーやんの50周年ベストアルバム〜愛しき日々〜 に収録される4曲の新曲も楽しみです。2枚組ベストで、1枚目はべーやんが過去の作品の中から、ややこだわり抜いたマニアックな曲を選曲。さらに新曲4曲!2枚目はヒット曲やスタンダード曲を集めて選曲6月1日発売 32曲入りで3500円です。
2022年04月07日
1987年10月1日に発売された谷村新司ベストカップリングシングル。4種同時発売のうちのひとつ。1987年はアナログ盤からCDに激しく移行していった時期。アナログ盤の最後に名曲を残そうとしたように思える。意外と知られていない物凄い偉業を楽曲「昴」は成し遂げている。今日はその事を書こうと思う。左下にバーコードが入り、品番はD07C-1030その他はオリジナルジャケットと同じようですが、「昴」の文字に銀が入っていません。白で印刷されています。オリジナルジャケット。スキャナーで撮ると白と銀がほとんどわかりにくいけど、実物を並べると違いがわかると思う。品番は6P-1Side 1「昴 -すばる-」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 服部克久さん日本人なら誰もが知ってると言っても過言じゃない名曲「昴」ですが、ほとんど知られていない事実が、この「昴」にはあります。ちんぺいさんが書いた「昴」が実は2001年にイタリアで超大ヒットしています。イタリアでは国民的シンガーのロミーナ・アリーナが何と!日本語の歌詞のまま「昴」をカバーしました。そしてシングルとしてリリース。すぐに話題になってイタリアで数週間売り上げチャートトップを維持!そしてマルチプラチナを獲得!マルチプラチナとは200万枚以上売れたという事のようです。そしてロミーナ・アリーナ自身の最大のヒット曲になりました!シングルCDを何とか手に入れようとしたけど手に入れる事が出来ずに、ダウンロードでのみ購入した。そして話はここまでで終わらずに2013年にロミーナの「スバル」が再び話題に!今度はアルバム「スバル」として2013年1月8日に発売されました。このアルバムもダウンロード含め大ヒットしました。アルバム1曲目に日本語のオリジナル「スバル」、そしてアルバムラストに新たにレコーディングした英語版「スバル」を収録!このアルバムのCDも輸入盤店で注文した事はあるけど入ってこなかった。品番もわかってたけどイタリアってのが難しいのか・・・。イタリアのメタルバンドのアルバムとか注文して入ってきた事あったんだけど。ダウンロードしてるからいいけど・・・。Youtubeで「Romina Arena Subaru」と検索するとMVが今でも観られると思います。MVがなくても、曲はノーカットでロミーナのオフィシャルが提供してるYoutubeで聴けると思います。下世話な話・・・作詞、作曲してるちんぺいさんに凄い印税が入ったんじゃないかと…^^;イタリアでは今でも「スバル」がラジオなどで流れる事も多いようです。日本ではまったくニュースにならないのも不思議。派手にニュースになるのをちんぺいさん自身が抑えたのかも知れないけど。台湾、中国でも日本語のオリジナル歌詞でカバーするアーティストが増えています。大規模な音楽番組などで「昴」を日本語のまま歌う映像はyoutubeを根気よく探せば、かなり出てくると思う。そしてそれ以上に驚く事に「風姿花伝」を日本語のオリジナル歌詞で歌う台湾や中国のアーティストが凄く多い事。テレサ・テンさんが日本語でカバーしたのが売れたからだとか・・・。テレサ・テンが台湾でのコンサートで歌った「昴」はほんとに素晴らしい!これも探せばYoutubeにまだあると思う。明後日は国立劇場でのちんぺいさんのコンサート。今回はどんな「昴」が聴けるのか楽しみです。珍しくセットリストのネタバレをちんぺいさん自身が話してるので、その数曲も生で聴けるのが楽しみ!Side 2「青年の樹」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 青木望さんオリジナル「昴」のシングル盤のB面は「What Love Is」です。「What Love Is」は物凄く好きな曲なのだけど、セットリストに入った事がない・・・。「海猫」「引き潮」「黒い鷲」の中に入っていたら凄くハマると思う曲。「What Love Is」も服部克久さんの編曲です!めちゃくちゃ渋いアレンジです。イントロ頭はピアノのみで始まります。低音での和音の響きがいつ聴いても鳥肌になる。2コーラス目から入ってくる品の塊のようなストリングの厳かな感じも最高です。そして間奏のソプラノサックスのソロにゾクゾクが止まらない。そしてちんぺいさんの絶唱!「What Love Is」最高です。「青年の樹」はアリスの活動停止のコンサートツアー「謀反ツアー」中に突然発売された。「群青」は「青年の樹」の1ヶ月前に発売。2ヶ月続けてソロシングルがリリースされた。まだ子供だったから正直、その時は「それどころじゃない感」の思いの中、レコード買ってきて聴いてたと思う。アリスの事でいっぱいいっぱいだったので印象に薄い曲になった。テレビドラマの主題歌だったのでシングル発売されました。1981年にちんぺいさんは4枚のソロシングルを発売しています。「天狼」「群青」「青年の樹」「風は激しく」の4枚。何となく「青年の樹」だけ浮いてる感じがしないでもない。前にカンボジア人の友人に「風は激しく」を聴いてもらった事がある。B面の「Ruah Daembey Avey」タイ語で歌ってるのも聴いてもらった。彼は7ヶ国語話せる人で、ちんぺいさんの発音は全てちゃんとわかるとの事。凄く感動してくれたのもうれしかった。何よりメロディーの美しさに感動したそうです。人民革命党とポル・ポト派の悲惨な内戦時に彼はまだ生まれてもなかった。両親から聞かされていたそうで、そんな時代に日本の歌手がカンボジアを歌ってくれたのを初めて知ったと言ってた。コロナで彼はカンボジアに帰ってどうしてるのかわからない。このベストカップリングシングルの裏面は「天狼」にすれば良かったのにと思う。「昴/天狼」がカップリングされてたら超豪華なイメージ。品番6P-1のオリジナルのレーベルが2種類あります。オーソドックスな紙のカサブランカレーベルの物とブルーのプラスティックの2種類
2022年04月06日
アリスの新曲がCDで今日 発売! (CD+DVDの2枚組です)昨年の12月25日にネット配信のみで聴けたこの2曲がとうとうシングルCDとして発売!やっぱり配信じゃ新曲を聴いたような感覚が半減だったけど、実際に触れられるものが手に入ると新曲がやっと発売されたんだって実感できた。できればアナログ盤でも発売してほしいと願ってしまう。アナログ盤は海外では普通にどんどん増えてきてる。アナログ盤でしか味わえない音にハマってきた若い人も増えてきているようです。自分はアナログ盤で買う事が年々増えて来てる。昨年、配信済みの2曲なのにオリコンのデイリーチャートで10位なのはうれしい。(2曲の楽曲の事は昨年の配信された時に書いたので、あの時書いた以外の事で)1曲目「告白」作詞 谷村新司さん 作曲 堀内孝雄さん 編曲 ヘッドアレンジ編曲者が明記されていない場合の多くがヘッドアレンジな事が多い。編曲「アリス」とも書かれてないので、ヘッドアレンジなのかと。「ヘッドアレンジ」とはバックミュージシャン全員を含むメンバーでスコア譜やパート譜に忠実に演奏せずにその場で口頭で意見をぶつけあって作り上げる方法でロックバンドやJAZZなどに多いレコーディング。最新の「タニテレ」でのアリスドキュメントのレコーディング風景を見ててそう思う。やっぱりCDをお気に入りのオーディオで聴くのとダウンロードしてPCで聴く音は天と地の差がある。オーディオでCDを爆音で聴いて、この新曲が本物の新曲だとしみじみ感じながら聴くとさらに最高。1970年代のアリスと変わらないほどに勢いあるし、ビートもめちゃくちゃ気持ちいい!2曲目「キセキフルヨル」作詞 谷村新司さん 作曲 矢沢透さん 編曲 ヘッドアレンジアリス初のクリスマスソングとして12月25日に配信された。アリスは「クリスマスコンサート」を1978年までは必ず開催してたので、クリスマスソングを歌う事が多かった。(ファンの間では「クリコン」って略して呼んでた)(確実にわかってるものでは)1975年クリスマスコンサートでは「ホワイトクリスマス」「赤鼻のトナカイ(きんちゃん)」「きよしこの夜」の3曲1976年クリスマスコンサートでは「サンタが街にやってくる」「ホワイトクリスマス」1977年クリスマス時期の「トワイライト・タイム コンサート」では「もろびとこぞりて」「ジングルベル」「ホワイトクリスマス」1978年クリスマスコンサートでは「ホワイトクリスマス」3曲目「冬の稲妻」(1978年夏「栄光への脱出」武道館ライブバージョン)ライブ盤「栄光への脱出」の一番新しいリマスターの音よりもさらに音圧もあがりかなりエレキギターの音が前に来てるように思う。このリマスターで「栄光への脱出」全編リマスターして発売してほしい。4曲目「告白 (カラオケ)」5曲目「キセキフルヨル (カラオケ)」カラオケで聴くこの2曲もアリスの新曲なんだと思いながら聴くと感動は倍増する。DVDの内容も充実しています。全46分も収録されています。① 「告白」 MV② 「キセキフルヨル」 MV③ 「50年目のアリスからのクリスマスプレゼント」③ タニムラテレビ特別番組「50年目のアリスからのクリスマスプレゼント」は「タニテレ」で期間限定配信された3人の対談映像のノーカット版。あの時カットされてた話の中にも古くからのファンなら聞き入ってしまうような話も多かった。毎週、MBSヤングタウンで3人のトークは聞けるのですが、どんな内容でも3人揃ってのトークは只々うれしい。特典のポストカードとホログラムのQRコード風ステッカーこのステッカーのロゴがこれから徐々に始まっていくアリス50周年を表すロゴなのだろうか。すごく良いと思う。CD発売日のお昼前。何かのエンジン音が聞こえて来て、車ではないし、ヘリコプターでもないし、バイクでもないし、何か懐かしい音だと空を見上げると。何10年以上ぶりかに飛行船が飛んでるのを見た。はじめは結構真上だったので下から見ると真っ赤な飛行船に見えた。写真を撮ろうとスマホ用意してたら飛行船って意外と速くて真下からの写真は撮れなかった。「♪キラキラキラキラ キラキララ 真っ赤なアリスの飛行船」そのものだ!と思ってたら上半分は白かった^^;アリスが34年ぶりのシングル発売日に(アルバムは出してますが…)、飛行船が空を飛んでるとか、これからのアリスの活動に縁起が良いように思えた。
2022年03月31日
谷村新司さんのソロ10枚目のシングル。1984年6月10日発売A面「誕生日 -ありふれた黄昏の街にて-」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 佐々木まことさんこの曲は11枚目ソロアルバム「抱擁 -SATIN ROSE-」の2曲目「ありふれた黄昏の街にて」をアレンジ変えてリレコーディングしたもの。アルバムバージョンは、都会の雑踏のSEの中、ビリージョエルの「ストレンジャー」風の口笛のイントロから始まる。新たにレコーディングしたシングルバージョンはシンセサイザーのベル音での「Happy Birthday To You」の演奏から始まる。そこの部分の後はアルバムバージョンと同じだと思ってる人もいるかも知れないけど、細かく聞き比べると違うのがはっきりわかってくると思う。ライブでは1984年から80年代後半までセットリストに入ってた事が比較的多かったように思う。それ以降も何度かセットリスト入りしたように思う。B面「愛の伝説」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 佐々木まことさんこの頃のちんぺいさんのシングルB面はアルバムには未収録でシングルのみ収録の楽曲が多い。それもB面にしておくのは勿体無い曲が多すぎる。この「愛の伝説」や「忘れていいの」のB面「愛すれど心さびしく」、「青春残酷物語」のB面の「ガラスの風鈴」など名曲揃い。「愛の誓い」のB面「儚きは」も当時はシングルB面でしか聴けなかった。その他「22歳」のB面「ガラスの17歳」もシングルのみでしか聴けなかった曲。「シングルB面コレクション」を買うと1993年頃までのB面曲は全て聴けます。もうあと少しで国立劇場でのリサイタル。驚くようなセットリストだとちんぺいさん本人の口から語られてるので期待が膨らむ。これまでに一度も歌った事のない某シンガーに書き下ろした名曲を歌う事だけ関西のローカルテレビ番組で公表してました。ちんぺいさんがあの曲をどう歌うのか、どんなアレンジで歌うのか楽しみです。1988年3月ロンドン
2022年03月22日
1980年9月5日発売の堀内孝雄さんのシングル。1980年6月25日発売のソロ5枚目のアルバム「デラシネ」からのシングルカット。と、言ってもまったく違うバージョンでのシングルです。A面「デラシネ」作詞 山川啓介さん 作曲 堀内孝雄さん 編曲 安田裕美さんシングルとアルバムのバージョンが違う場合、よくあるのはシングルはキャッチーで軽快、そしてアルバムは凝ったマニアックなアレンジになるって言うのが多いのですが。この「デラシネ」に関しては逆でアルバムの方がテンポもやや速くキャッチーな感じ。そしてこのシングルバージョンはゆったりと大きな世界を感じられる安田裕美さんのアレンジそして安田裕美さんのアコギの音色の美しさにもうっとりしてしまう。先週、BS朝日で「人生、歌がある」にべーやんが出演した時に山崎ハコさんも出演していました。ハコさんは2001年に安田裕美さんと結婚(安田裕美さんを女性だと思ってた人も多いようです)。そして「縁 -えにし-」「歌っ子」「私のうた」と3枚の名盤を残して2020年7月に安田裕美さんは亡くなりました。「人生、歌がある」の中でレコーディング時の安田裕美さんのアコギの音をそのまま流して、ハコさんがギターを被せて歌った「ごめん…」は胸が熱くなった。ハコさんのコンサートにもよく行ってました。ハコさんの隣でいつも静かに座って美しいギターの音色を響かせてくれる安田裕美さんの職人のようなギター演奏に毎回、惹きつけられていました。あの、二人並んで微笑ましいちょっとした会話や目配せして曲を始めたり、エンディングを合わせたりとかもう観られないのかと… 寂しくなった。その時、べーやんは自分が最近ずっと聴いてる島倉千代子さんの歌を歌ったのが感動でした。それも「逢いたいなァあの人に」を歌った。島倉さんの声で聴くといつも胸が熱くなってくる名唱です。その曲をべーやんが歌うとはびっくりでした。べーやんの「逢いたいなァあの人に」も胸に来る感動的な歌唱でした。べーやんは島倉さんにも楽曲提供してるし、島倉さんはべーやんの事を凄く可愛がっていたように思う。「逢いたいなァあの人に」は聴く人にとって浮かんでくる人がさまざまだと思う。島倉さんは本当に心に残る熱い曲をいっぱい残しています。そして・・・「デラシネ」の話に戻して。この曲は最近でも何度かライブで歌ってくれました。初めて歌ったのは確かソロコンサートじゃなく1980年9月3日大阪フェスティバルホールの時だと思う。1980年夏のツアーまではアルバム「デラシネ」の中から「トラベリング・マン」を歌ってましたが、8月 8日9日の「HOT JAM'80」や8月29日の初めてのタイでの海外公演はソロコーナーがなかった。タイから帰国してすぐの大阪フェスティバルホールでのソロコーナーで初めて「デラシネ」を歌った。シングル発売2日前でした。この時のアレンジはアルバムバージョンとシングルバージョンの間って感じでした。「デラシネ」を歌ってた期間はかなり短かったように思う。地方によっては「デラシネ」を聴けなかった場所も多いと思う。関西でも11月にはソロコーナーの曲は「裸木」に変わりました。ソロコンサートでは1981年ツアーでは歌ってなかったように思う。1982年「DayBreak Tour」でほぼシングルバージョンに近い形で演奏されました。安田裕美さんの弾いたアコギソロもそのままのフレーズで再現された。B面「愛の慥かさ」作詞・作曲 堀内孝雄さん 編曲 安田裕美さん数少ないべーやん自身の作詞です。当時テレビでは一度歌ったと思う。この曲のアコギのアルペジオもきっと安田裕美さんが弾いてるんだと思う。優しい歌詞と美しいメロディーできっと誰もが惹きつけられると思う曲。アルバムにも未収録です。この曲を聴くにはアリスの2枚組ベスト「SINGLES 2 」かシングル盤「デラシネ」を中古レコード店で探すか、ネットに上がってたりする可能性もある。5枚組BOX「堀内孝雄大全集」にも収録されていません。6月1日に2枚組「堀内孝雄ベストアルバム 〜愛しき日々〜」が発売されますが、この中にも収録されていません。このベスト盤用にレコーディングした新曲4曲が収録されます。「空のほとりで逢えたなら」「終の棲みか」「流星群」「君よ知るや」の4曲。誰の作詞なのか気になるところ。今回のベスト盤の選曲はマニアックです。(初期のTOSHIBA時代の楽曲や移籍後の80年代の曲もほとんど入っていないのは残念)CDに2枚に凝縮したその分、主題歌系の曲以外のアルバムのマニアックな曲が選曲されています。かなり聴き応えありそうな内容です!新曲も楽しみだし、べーやんが今、聴いてほしい曲を本人がチョイスしたそうです。1980年ツアーパンフより
2022年03月14日
1983年8月発売の中森明菜さんのアルバム。谷村新司さんがこのアルバムに楽曲を2曲提供しています。この2曲が聴きたくて当時LPで買った。2012年にリマスターされてからCDでも書い直した。1983年と言えばアリス活動停止して2年目でソロ活動の形が出来始めた頃。アルバムでいうと男臭い「EMBLEM」と女歌の「抱擁 -SATIN ROSE-」の間。大きく路線が切り替わる途中です。基本的なものは男歌でも女歌でも変わってはないのですが。「感傷紀行」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 萩田光雄さん中森明菜さんのアルバム「NEW AKINA エトランゼ」A面4曲目に収録されてる曲この曲は「覚悟の秋」以上に歌うのが難しそうな楽曲です。ちんぺいさんの歌詞の基本になってると言っても過言じゃない大きなテーマの楽曲なので、本人にもセルフカバーしてほしいと思ってる曲のひとつ。音域の広く、歌メロも難しいのですが、10代の中森明菜さんの歌唱が素晴らしい。この時の3年後なら何十倍もさらに上手く歌ってると思う。「覚悟の秋」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 萩田光雄さん中森明菜さんのアルバム「NEW AKINA エトランゼ」B面ラストに収録されてる曲この「覚悟の秋」は音域の広い難しい曲ですがこの時、中森さんはまだ10代後半。自分も30代になった頃にやっとこの曲の深さがわかってきたように思う。中森さんの大人っぽい歌唱なので味わい深く聴けます。この曲もこの3年後の中森さんならもっと低音も出て、より深く歌えてると思う。ちんぺいさんはまだ10代の山口百恵さんにも「SEINEより愛をこめて」や「悲願花」など年齢よりもかなり大人びた楽曲を書いてました。「SEINEより愛をこめて」はレゲエベースの曲でフランスが舞台になってる大人の曲。「悲願花」は七五調、和音階の大正歌謡のようなさらに大人っぽい世界を作っていました。激しいフラメンコ調の「サンタマリアの熱い風」と言う楽曲も山口百恵さんのアルバム1曲目に書いたのですが、この曲なんて中森さんの歌声でも聴いてみたい気がする。山口さんとは違った激しい歌唱が聴けそうに思う。その翌年、山口百恵さんが19歳の時にちんぺいさんは「いい日旅立ち」を書いた。このアルバムの中であと1曲「モナムール (グラスに半分の黄昏)」も気に入っててよく聴く。(作詞 売野雅勇さん 作曲・編曲 細野晴臣さん)
2022年02月26日
未発表曲だった「風姿花伝」を収録した谷村新司さんの映像作品。2000年1月21日発売。企画、制作、発売はパナソニックです。中国で8カ所もの場所で撮影。内蒙古自治区、桂林、黄山、敦煌、黄竜などかなり距離のある撮影。このDVD、発売日に買って初見での感想はあまり良いものではなかったように思う。ちんぺいさんが中国の様々な場所を紹介しながら楽曲が流れるものと思い込んでたから、最初の3曲、ちんぺいさんが出てこなくてBS-NHKの番組のようだと観ながら思った。しかし、何度か観てからの感想はまったく違う。ちんぺいさんの作った歌詞が中国の風景や息衝く人々の映像とリンクして自然と胸が熱くなる場面がいくつもあります。歌詞カードは変形歌詞カードで凝っています。DVDケースの隙間に鳥の羽根。本物の羽根のように見えて、どうなってるんだろうとケース分解した事があった^^; そうすると・・・。書かないでおこう。メニュー画面の映像。風が吹くたびに舞い上がる砂埃。子供の頃、こんな道ばかり歩いていたように思う。1曲目「風姿花伝」 作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 服部克久さん2曲目「生成」 作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 鈴木和郎さん3曲目「昴」 作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 服部克久さん4曲目「陽はまた昇る」 作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 青木望さん5曲目「いい日旅立ち」 作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 服部克久さん6曲目「浪漫鉄道-蹉跌篇-」 作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 青柳誠さん1曲目「風姿花伝」あえて全曲歌詞を出してDVDを観ていた。どんな漢字をあててるのか、ひらがなとカタカナをどう使ってるかとか、もう一度確かめながら聴きたかった。この曲は歳を重ねるほどに言葉の深さに気付く。20年前と今ではこの曲への想いはまったく違う。イントロの胡弓の響きから心が浄化されるようで目を閉じて聞き入ってしまう。ちんぺいさんの書くメロディの凄さと服部克久さんのアレンジの凄さで神がかった曲になっています。流れる映像は美しすぎてそれだけでも泣けそうになる。最近なら2017年国立劇場でのリサイタルでこの曲を歌ってくれた。2020年に発表された曲。「心花伝」は風に委ねた花のひとひら・・・自分で走って風を起こす事が難しくなってきたら委ねて、託す事でもいい。「風姿花伝」と20年後の「心花伝」、想いは同じ。「風姿花伝」は「三国志」のアニメの主題歌にもなりました。CDでは後に「The Chroniclesの [Disc 7]」に収録。そして3枚組企画版「Standard -呼吸- 」にもリマスターされて収録されています。できればこのDVDで映像観ながら聴くのがベストだと思う。2曲目「生成」この曲の時に流れる映像も歌詞をより引き立てるパワーのある映像です。歌詞の一行一行、すべてが誰もに通じるように思える。もちろん自分には痛いほど響きます。ちんぺいさんの言葉は自分にとって永遠に教科書なので聴くたび、読むたびに自分で気付いていく勉強みたいなものだと思っている。ほとんどヒントも出さないし、説明もちんぺいさんはしてくれないから何かに気づけた時は毎回、ものすごい感動している。この曲の本当の凄さも発売当時はわかっていなかった。3曲目「昴」 中国の大自然の風景が凄く合う。でも、この曲はどこの国の風景とも合うように思う。ヨーロッパもアメリカでも。ウイーンの劇場でこの曲を歌ってる映像を観てもヨーロッパの様式美の中に自然に曲が溶け込んでいる。Christian Kolonovitsの指揮でウイーン交響楽団の演奏でも「昴」は違和感は何もない。上海万博の最後に歌った時も「昴」はその場所に溶け込んでいます。4曲目「陽はまた昇る」この曲が流れる時の映像は、そこに息衝く人々を中心に映されています。厳しくても柔らかく生きている人たちを観ながらこの曲を聴くと心が熱くなる。この曲のアウトロからちんぺいさんが登場します。5曲目「いい日旅立ち」いきなりちんぺいさん一人、アカペラでこの曲の1番を歌う。そのあとは、中国の自然の中や人々の中に溶け込むちんぺいさんが映されています。6曲目「浪漫鉄道-蹉跌篇-」 「21世紀BEST OF THE BLUE」のバージョンで収録されています。どこまでも真っ直ぐに続いてるような線路の映像が印象的です。この映像作品、フルハイビジョンで収録されているのでBlu-rayの美しい映像で再発売してほしい。DVDはどうしても美しさに限界があるので、この中国の大自然の映像がもったいない。もちろん十分に美しい映像なのですがBlu-rayで観たら感動もさらにアップするだろうな。
2022年02月23日
谷村新司さんの1989年12月21日発売のシングル。1989年10月5日発売のアルバム「輪舞」からの第二弾シングル。ドラマ「源義経」の主題歌として新たなアレンジで発売されました。8cmCDシングルで発売。プロモーション用にだけアナログEP盤もあった事を思い出して、アナログでこのシングルを聴いた。アルバム「輪舞」からCDのみの発売になってアナログ盤は発売されませんでした。ただ、有線用にだけアナログ盤も制作されています。有線用のアナログ盤で聴くとアルバムの雰囲気がまた違って感じられる。A面「都に雨の降るごとく」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 服部克久さん先に発表されたアルバムバージョンは「国立パリ、オペラオーケストラ」の演奏、そして編曲はJEAN CLAUDRICで完全にパリのスタッフとちんぺいさんとで作り上げた作品。アルバム「輪舞」全曲が「国立パリ、オペラオーケストラ」の演奏でレコーディングされています。アルバムバージョンは日本の情緒を感じさせながらクラシカルなアレンジでオーケストラを全面に出した楽曲になっていました。このシングルバージョンはちんぺいさんの王道とも言えるアレンジです。「群青」を彷彿させるピアノのフレーズのイントロから始まります。全体的に「群青」を感じさせるので「群青」好きな人はこのシングルバージョンも好きなんじゃないかな。ちんぺいさんのボーカルもかなりアルバムとは強弱が違う歌唱になっています。ドラムが入ってくる部分は特にアルバムバージョンでは聞けない強目の歌唱になります。最後のサビ繰り返し前の間奏から転調するのも凄く好きです。ボーカルはシングルバージョンの方がドラマチックに歌い上げてる印象です。服部克久さんの底力を感じられる素晴らしいアレンジです。B面「追憶」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 JEAN CLAUDRICアルバム「輪舞」のラストに収録されている超名曲です。(アルバムと同じバージョンです)この曲なんて普通ならコンサートのラスト辺りの定番曲になってもおかしくないほどのクオリティーです。ほとんどコンサートで歌われる事のない、とんでもなく勿体無い曲シリーズの一つです。アンコールの1曲目で「チャンピオン」歌ったあとに「追憶」の美しいイントロががラストに流れて来たりしたら鳥肌すごいんじゃないかと思う。アルバムラスト曲という事でちんぺいさんは特別扱いする事は少ないと思う。セットリストによく入れたラストに入ってる名曲はこの10曲。「海猫」のラストの「砂の道」「喝采」のラストの「ラスト・ソング-最後のライト-」「昴」のラストの「昴」「EMBLEM」のラスト「小さな肩に雨が降る」「抱擁‐SATIN ROSE‐」のラスト「いい日旅立ち」「伽羅」のラスト「浪漫鉄道<途上編>」(「蹉跌編」の方が断然多く歌われていますが)「Price of Love」のラスト「忘れないで」「BASARA」のラスト「サライ」「I・T・A・N」のラスト「悲しみの器」「半空 NAKAZORA」のDisc1のラスト「流星」現在まで一度も歌われないままアルバムの最後にひっそり輝いてるアルバムラスト曲もある。そのアルバムのツアーのみで一度だけ歌われた曲も多い。「青空」「砂漠」「この胸にもう一度-Let's us try again-」「最終フライト」「THE NAME〜黄昏」「生成」「君の歌」「半空 Nakazora」の8曲は特に。特にどの曲よりも「青空」は一度はコンサートで聴きたい曲。
2022年02月16日
2000年11月8日発売の38枚目のシングル。前回のラジテレ(ちんぺいさんの動画コンテンツ「タニテレ」の中の番組)の中で久しぶりに「ハーベスト」を流したのを聴いて、パソコンに繋げてる小さなスピーカーじゃなくちゃんとオーディオのスピーカーで爆音で聴きたくなった。シングル盤「ハーベスト」は2種類あって「日生劇場ザ・シンガー 特別限定盤」と「通常マキシシングル」がありました。収録曲も違います。「日生劇場バージョン」の事は前に書いたので通常盤の事を。右が通常盤で左が日生劇場バージョン。ディスクも通常盤は12cm、日生は8cm 【通常バージョン】 【日生劇場 ザ・シンガー バージョン】1曲目「ハーヴェスト」 1曲目「MESSAGE FROM SHINJI TANIMURA」 2曲目「三都物語 -ミレニアムバージョン-」 2曲目「ハーヴェスト」 3曲目「鍵を持つヒト」 3曲目「ハーヴェスト(INSTRUMENTAL VERSION)」4曲目「ハーヴェスト (オリジナル・カラオケ)」5曲目「三都物語 (オリジナル・カラオケ)」6曲目「鍵を持つヒト (オリジナル・カラオケ)」1曲目「ハーヴェスト」 作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 武部聡志さんジャケットのイラストにもあるように金色に実った麦を収穫するように人生の心の収穫期を持てた心の豊かさの喜びを歌っています。ひょっとして人生をまじめに生きてきた人だけが持てる特権なのかも知れません。富や名誉じゃないその人にしかわからない心の満足感。この曲のアレンジが凄く好きです。さすが!武部聡志さん!って思ってしまう。隙がないカッコ良さです。ちんぺいさんの心の豊かさを感じられる歌唱も大好きです。2000年にこの曲を聴いた時とはまったく違ったものが目の前に見える今、聴いたこの曲は最高です。発売当時も好きだった曲ですが、年を重ねた今の方が歌詞やメロディーの良さがさらに感じられる。2曲目「三都物語 -ミレニアムバージョン-」 作詞 多夢星人さん 作曲 谷村新司さん 編曲 平岩嘉信さんこの曲はライブではさまざまな色付けでまったく違ったイメージに作り上げてた曲。アルゼンチンタンゴアレンジの「三都物語」がライブでは一番有名になった別バージョンですが、自分はこのボサノババージョンの「三都物語」がオリジナルよりも好きです。このアレンジでまたコンサートで歌ってほしい。ボサノバというかブラスセクションも派手に入っててジルバやルンバのようにも感じる。最後のサビのメロディーを3度上げで崩して歌うのもめちゃくちゃカッコイイ!3曲目「鍵を持つヒト」作詞 HEMOKE 作曲 谷村新司さん 編曲 小島久政さん作詞のHEMOKEとはちんぺいさんの息子さんです。あまり知られていない曲ですが、マニアックなファンなら唯一の親子作品なので大事な曲の1曲に思ってる人も多いはず。アルバムには入ってなくこのシングルと2000年3月の青山劇場ライブ盤「HISTORY」の中でラスト曲「さらば青春の時」の前で歌われています。4曲目「ハーヴェスト (オリジナル・カラオケ)」は日生劇場バージョン「ハーヴェスト(INSTRUMENTAL VERSION)」とは大きく違います。この通常盤のカラオケは普通にメイン歌だけを抜いたカラオケですが、(ハモリ、コーラスは入ってる)日生劇場バージョンは何と!歌メロをピアノで武部聡志さんがめちゃ渋く弾いています。武部聡志さんといえば松任谷由実さんのコンサートでは絶対に欠かせない人。ユーミンはWアンコールでは必ずと言っていいほど武部さんのピアノ1本で1曲歌います。この時の武部さんのピアノが凄くイイ!2000年10月3日〜28日までの日生劇場のザ・シンガーの事で思い出した事があるので書きます。多分、これまでに書いた事はなかったと思う。この時のロングリサイタルで最新のカッタースポットライト「RIKURI」が初めて使用されました。スポットライトと言っても通常に頭に浮かべる一人が一機を操作するスポットライトじゃなく天井バトンに吊るすサスペンションライトのスポットです。この時のライティング担当した方がこのロングリサイタルの照明プランなどを詳しくレポートした文章があります。(すごい前にプリントアウトしたので今は残ってないかも知れない)ちんぺいさんのリサイタルで使用したRIKURIは25度、35度、50度を総数60台も使用。覚えてる人もいると思いますが、あの時のライティングは少し衝撃受けたのではないかな。それまででもちんぺいさんのライティングの素晴らしさは有名でこの方が担当した「1992〜93の谷村新司リサイタル BASARA」の照明で日本照明家協会賞 舞台部門大賞を受賞!そして照明プランで文部大臣奨励賞も受賞。ちんぺいさんのライティングは数多くのツアーが注目されてきました。カッタースポットライト「RIKURI」自分はアリスとちんぺいさんのコンサートライティングが毎回楽しみ。裏切られる事がありません。時代の流れでトラスの組込みが地味で照明機器の数が多くない時でも色合いや当て方のセンスの素晴らしさ、そして楽曲リズムや世界観を絶対に壊さないフェードインなどこの繊細さは他のコンサートにはないと感じる事が多い。ちんぺいさんが1曲ごとに細かく光のフェードイン、フェードアウトを指示してるから楽曲をより引き立てるライティングが出来ているのだと思う。ちんぺいさんの理想とする繊細なライティングができるのが、この時初めて世に出た「RIKURI」でした。今ではLEDライティング全盛の時代に入り、最初の頃はどうしても硬い光に感じていましたが、今では80年代、90年代のニュアンス以上の繊細な光をLEDで作り上げています。2000年日生劇場のRIKURIは750wでした。それが60機。八百屋舞台だった事もあって床に当てる光も全て計算されていました。細くシャープなゴボが床を光らせるのもこの時観た印象が強かった。それまでもゴボパターンはいろいろ映し出していましたが、やはり2000年の日生で何か違うと感じた人も多いはず。その時の天井のバトンのライティングだけの仕込図も公表されています。あのコンサートが、もう22年前になるのかと思うと時の流れの速さに驚く。
2022年01月29日
資生堂150周年のCMで名だたる資生堂のCMソングの中から選ばれたのがこの曲。インパクトはダントツだと思うので納得。資生堂150周年記念商品「万物資生 LIFE DEW」(オイル状美容液)も予約完売状態です。改めてアナログ盤17cmシングルで「君のひとみは10000ボルト」を聴いてみた。A面「君のひとみは10000ボルト」作詞 谷村新司さん 作曲 堀内孝雄さん 編曲 石川鷹彦さん谷村さん、堀内さん、石川さんの3人でシングルをリリースすれば全てヒットしました。「冬の稲妻」「ジョニーの子守唄」「夢去りし街角」「秋止符」「狂った果実」がこの3人で作った曲です。<「涙の誓い」「チャンピオン」は作詞、作曲 谷村新司さん 編曲 石川鷹彦さんです。>そして「冬の稲妻」のB面の超名曲「街路樹は知っていた」も3人で作った作品。「チャンピオン」のB面曲「君よ涙で振り返れ」もこの3人で作った作品。なので、この「君のひとみは10000ボルト」はべーやんのソロ曲というよりにアリス寄りの曲だと発売当初から思ってた。石川鷹彦さんが弾く12弦ギターのキラキラした響きの気持ち良さと芳野藤丸さんが弾くエレキギターのオブリと印象的なソロ!スタジオ盤の音も最高です!資生堂のCMソングを担当するという一番最初のリーフレットは「アリス」の3人のシルエットが掲載されていました。想像ですが、この時期、ちんぺいさんが倒れて長期休養する事になり、急遽、べーやんのソロとしての発売になったのじゃないかと思ったりしてます。シングルのジャケットにも堀内孝雄(アリス)と掲載されています。資生堂のチェインストア用に配布されたプロモ盤のレーベルの表記はアリス(堀内孝雄)とアリス名義のシングルになっています。右が通常のシングル盤、左が資生堂盤。このソノシートは1978年6月末に資生堂チェインストアに配られたもの。完全にアリス3人のシルエットです。「冬の稲妻」ジャケットの3人の写真を切り取り寄せて重ねて反転させたもの。今ならフォトショップで簡単に切り取り加工できるけど、この頃はジャケ写切り取ってテープか糊で貼り付けたのかな。このソノシートの内容はかなり謎です。「このソノシートの音はダミーです。本番では変わります」と意味不明な事が書かれています。で、何が収録されてるかと言えば・・・野鳥の鳴き声です^^;女性が「カッコー」と言えばその後にカッコーの鳴き声が10秒ほど。「うぐいす」と言えばうぐいすの声が10秒、シジュウカラと言えばシジュウカラの声が10秒…延々10種類ほどの野鳥の紹介です。ソノシート作る必要はあったのか?と。それで本番のソノシートですが、久米宏さんがDJ風に司会。「君のひとみは10000ボルト」の他、メインモデルのインタビューや美容談義など。このダミーだと書かれているソノシートの裏面は溝はなくこんな写真です。「君のひとみは10000ボルト」が収録されてるべーやんのソロアルバム「あいつが死んだ晩」は確実に「君のひとみは10000ボルト」だけが浮いている。普通にアルバム1曲目を「あいつが死んだ晩」だったらアルバムの空気感も統一されるような…。昔、LPで「あいつが死んだ晩」を聴く時は2曲目の「あいつが死んだ晩」から聴いてた。その次アルバムでは今、アリスのヤングタウンでもコーナーになっている「旅はいいもんだ」が流れてくる。(この「旅はいいもんだ」のバックコーラスに瀬尾一三さんが入ってます。 編曲もしていないし楽器での参加もなく、コーラスのみで参加。 瀬尾一三さんはもう1曲「あの日の青い空」にもコーラスのみで参加しています)「君のひとみは10000ボルト」はアリスのコンサートでも定番曲になっていました。1978年8月29日30日 9月1日の日本武道館3daysから1979年秋のツアーまでセットリスト入りしていました。一番印象に残ってるのは1978年12月23日武道館公演。この時はコンサートの2曲目にこの曲が配置されてました。1曲目が「今はもうだれも」を歌い終わると、きんちゃんの激しいフィルインが入り、この曲のサビをちんぺいさん一人で2回繰り返す。そして「♪鳶色のひとみに 誘惑のかげり〜」とべーやんが歌いだすアレンジでした。しかし歌い出した歌詞は「♪銀色の翼に・・・ンンンンゥ・・・・二十世紀のジャンヌダークよ」そして再び「♪銀色の翼の馬で駆けてくる 二十世紀のジャンヌダークよ」ちょっと声が笑いそうになってた「へい!こめんなさい!いっしょに!」って叫んでから「♪君のひとみは10000ボルト 地上に降りた最後の天使・・」とサビを歌った。この日の歌詞間違いの話は翌日にも詳しく語られ後々、何度かMCでべーやん本人が笑い話にしてました。翌日12月24日は大阪フェスティバルホール公演。何事もなくカッコよく「今はもうだれも」「君のひとみを10000ボルト」を歌い終えた。この曲の歌詞の中に出てくる「鳶色の瞳」と「ミストレル」を小学生や中学生の時に調べた人はかなり多いと思います。「鳶色」はちんぺいさんがよく話す着物用語のひとつ。赤みのある茶色で昔、色鉛筆の中にあった赤茶色っぽい色だと思う。ちんぺいさんは着物で使う色を歌詞に使うことがよくあります。子供の頃から着物の中で育った事で独特な色合いに興味を持ったようです。(ちんぺいさんの母親が長唄の三味線、姉が地唄舞を6歳から続けていた)「ミストレル」はフランス南西部にアルプスから吹き下ろされる冷たく乾燥した地方風の事のようです。六甲おろし、比叡おろしみたいなものかな。B面「故郷には帰りたくない」作詞 岩谷時子さん 作曲 堀内孝雄さん 編曲 戸塚修さんこの曲はアルバムB面2曲目に収録されています。アルバム「あいつが死んだ晩」のメインテーマは「家族愛」だと発売前のインタビューでべーやんが語っていました。「君のひとみは10000ボルト」以外の9曲、全て岩谷時子さんの作詞です。べーやんはこんな事も語ってします。「今まで仲間うちで作ってたのをやめて、新しい僕の世界をあらわそうと思ったんです。 音楽的にはシンプルなのですが、歌詞につられてメロディーもだいぶ変わったみたいですね。 僕の音楽の根底は陰なんです。表面は陽でも内部はチクッとしてたりしてね… このアルバムを作って一つの方向性がつかめた、そんな感じがしてますね。」確かに1st「言葉にならない贈りもの」、2nd「忘れかけていたラブソング」とはまったく違った空気感です。まだ10代前半だった自分は1st、2ndの方が好きだった。「旅はいいもんだ」「あの日の青い空」「真赤なアカシア」「少年時代」の4曲はまだ自分でイメージを持ちやすかったのか、この4曲ばかり聴いてた。(「真赤なアカシア」「少年時代」は1979年ソロツアーにセットリスト入りしてました)で、「あいつが死んだ晩」のアルバムの話ではなく、「故郷には帰りたくない」の話に。この曲は1978年1stソロコンサートでアコギを中心にしたアレンジで歌われました。それ以降はたしかアリス活動停止後の初ツアー1982年「DayBreak Tour」まで歌われなかったように思う。この時のアレンジが秀逸でこれまでべーやんがライブで歌った中で一番印象に残ってる。1コーラス目はピアノのみの演奏でべーやんの歌のみに集中できるアレンジ、間奏からもリズム隊は入らずべーやんのアコギのみが加わる。2コーラス目終わりのアコギソロもべーやんが弾いたように思う。あの時のべーやんの歌唱が本当に最高だった。この曲は年を重ねるごとに心に沁みる。資生堂盤ジャケットは見開きWジャケ内側の歌詞部分もアリス(堀内孝雄)名義そして封入されてる譜面もアリス(堀内孝雄)通常盤シングルの歌詞カード
2022年01月26日
2004年3月10日発売の松浦亜弥さんのシングル。1曲目「風信子(ヒヤシンス)」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 小島久政さん編曲の小島久政さんはその当時のちんぺいさんのバックバンドのギタリスト。この曲を初めて聴いた時は、ちんぺいさんの王道メロディラインと歌詞で作られてるとすぐに感じました。でも、久しぶりに聴くともちろん王道も使いつつ、新しい物も詰め込んでるように感じた。当時は松浦亜弥さんとテレビで共演してこの曲を歌ったり、松浦亜弥さんが「22歳」をカバーしたりといろいろ話題になったのを思い出す。「空を見上げる」と「通い慣れたこの道」、この二つはちんぺいさんの重要なキーセンテンスなのだろうと思う。この曲の出だしの歌詞、「♪空を見上げる時は いつもひとりぼっち」を聴くと少年時代のちんぺいさんが実家近くの公園の滑り台に寝そべってよく夜空を見上げてたと言うそんなエピソードを思い出す。「通い慣れた道」というのもアリス初期の頃から何度も出て来ている。行きつけの喫茶店があった路面電車が走る帝塚山への通い慣れた道なのだろうか?今、頭に浮かんだ「♪学生時代にあの人と歩き続けたこの道を」なども、「通い慣れた道」と重なる。「♪通い慣れた放課後の道」も同じ道を思い描いているのだろうか。「♪通い慣れた駅までの道 今日はなぜか涙が落ちて」も印象的です。2曲目「逢いたくて」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 小島久政さんこの曲は70年代中頃のちんぺいさんのソロアルバムに収録されていそうな雰囲気の曲。「黒い鷲」収録の「バイ・バイ」を彷彿させる。この曲はジャジーな大人な雰囲気の楽曲です。イイ曲!3曲目「初恋」作詞・作曲 つんくさん 編曲 平田祥一郎さんキャッチーなメロディーとアレンジの明るい曲。ちんぺいさんは1970年5月1日に写真家の立木 義浩さんにサインしてもらっています。写真集発売記念のサイン会にでも行ったのだろうか・・・。それとも知り合いに立木さんの知り合いがいたのだろうか。立木義浩さん初の写真集「イヴたち」のポスター。この写真集、自分も古本屋で探しまわって学生時代にちんぺいさんを真似て買った^^;
2022年01月12日
1971年12月25日に結成された「アリス」は今日50周年を迎えた。今回は配信のみで新曲2曲をリリース。2021年12月25日になった瞬間にダウンロードして何度も聴いています。昼の12時からは「タニテレ」で3人の対談が2週間限定で配信。50年間走り続けて来た想いなどを語っています。新曲2曲のMVも観ることができます。これを機に「タニテレ」入会するのも良いと思いますよ。アリスファンなら多分、入会して損する事はない内容だと思うし、ちんぺいさんの深い話をじっくり聴く事ができる唯一のコンテンツです。1曲目「告白」作詞 谷村新司さん 作曲 堀内孝雄さん 編曲 アリスド!ストレートなラブソングです。70歳超えた今でも直球ラブソングをカッコよく歌いこなせるのは凄い。心地よいアリス王道の8ビートのキャッチーな曲です。何も言わずに人に聴かせれば、72歳と71歳のメンバーが歌い演奏していると誰も思わないだろうと思う。「60歳の3人で合わせて180歳」って言ってる頃よりも声の張りは今の方が確実にあるのが不思議。チェンバロ風のシンセの音が印象的です。スタジオ盤の「愛の光」以来、ここまでチェンバロの音を前に出した曲はなかったかも。2曲目「キセキフルヨル」作詞 谷村新司さん 作曲 矢沢透さん 編曲 アリスきんちゃんが作る優しいメロディのウインターソング。クラシカルなアレンジもいい感じに神聖な雰囲気を出してます。二人のボーカルは柔らかい発声を中心に歌い上げています。サビではきんちゃんもコーラスに加わって3人で歌っていると思う。MVではきんちゃんも歌っています。来年はまだコンサートツアーはなさそうですが、50周年のイベント的なものはあるように思う。全国を回るのはその次なのかなと予想しています。毎週金曜日、MBSでアリス3人で「ヤングタウン」を担当しています。2018年4月から3年半以上も続いています。本当に仲が良いのが誰が聴いてもわかると思う。一時期、不仲説とかいろいろあったけど結局は今、3人が最高の形です。70歳過ぎた大人3人が大騒ぎしてるのを毎週聴くだけで辛いことやしんどい事なんか忘れさせてくれる。こんな70代、最高だな!と思いながら毎週聴いています。べーやんは特に毎週、心底楽しんでるのがよくわかる。3人ともごく自然に心が丸くなっていて最高です。70歳過ぎてトゲトゲしかったり、不平不満ばかり口にするような人にはなりたくないとアリスの3人を見ていてそう思う。1972年8月演歌ブラウンおじさん 1977年4月エンドレスロード
2021年12月25日
42年前の12月25日は大阪厚生年金会館でアリスのクリスマスコンサート大阪3daysの初日でした。(12月25日大阪厚生年金会館 12月27日28日大阪フェスティバルホール)かなり長いブログになると思う。書く前から想像できる^^;1979年8月1日から始まった「限りなき挑戦 ツアー」は9月15日横浜スタジアム以降は短縮バージョンで12月初旬まで続きました。このクリスマスコンサートからセットリストを大幅に変えました。「ジョニーの子守唄」「涙の誓い」「今はもうだれも」がセットリストに入っていない珍しいコンサート。1978年12月24日は大阪フェスティバルホールこのコンサートで特筆すべき事は4点あってまず「何処へ」が初めてセットリスト入りした事(これが感動的過ぎて思い出すだけで泣けそうになる)「永遠に捧ぐ」がコンサートの1曲目だった事。再びアンコールラスト曲に「さらば青春の時」が復活した事。「スナイパー〜最後のアンコール」という斬新なメドレーになった事。セットリスト1曲目「永遠に捧ぐ」2曲目「もう二度と」 mc(ちんぺいさん)3曲目「冬の稲妻」 mc(べーやん)4曲目「夢去りし街角」 mc(ちんぺいさん)5曲目「好きじゃないってさ」 mc(ちんぺいさん)6曲目「青春時代」 mc(ちんぺいさん)7曲目「秋止符」 mc(べーやん)8曲目★「秋止符」 mc9曲目「スナイパー〜最後のアンコール」mc10曲目「何処へ」mc11曲目「忘れな詩」mc12曲目「緑をかすめて」mc13曲目「陽はまた昇る」mc14曲目「遠くで汽笛を聞きながら」mc15曲目「チャンピオン」 (アンコール)16曲目「帰らざる日々」3人だけの演奏mc17曲目「さらば青春の時」この大阪3daysは少し特別なものがありました。デビューから所属してたレコード会社「東芝EMI」離れて新たにレコード会社を設立することになった。最終日には東芝EMI関係のスタッフに舞台上から挨拶があったり、感動的なフィナーレになりました。ツアーパンフも年明け1月末ごろまでと3月から販売したパンフでは内容も少し変更し広告もポリスターレコード発足のものに変わった。変更後のパンフは1980年秋まで販売したため初版のパンフは貴重になってます。(内容的にお得なのは変更後ですが)初版刷りのパンフの中の広告。山口百恵さんの言葉も掲載されていました。25日の厚生年金会館、27日のフェスティバルホールと28日のフェスティバルホールではセットリストの変更がありました。アンコールの「帰らざる日々」がカットされ、「スナイパー〜最後のアンコール」と「何処へ」の間に「走っておいで恋人よ」が入った。例の「たて笛」バージョンです。ここから「たて笛」入りの「走っておいで恋人よ」が定番になりました。MCもかなり多めに入っていて、ほとんど各曲ごとにMCが入った。1曲目「永遠に捧ぐ」は「聖しこの夜」の最後のフレーズだけを高音のシンセで弾いてからティンパニーのロールが入りハモンドオルガンでの演奏でレコード通りのイントロ。この「聖しこの夜」の最後のフレーズだけが入ったのはこの日のみ。27日28日はティンパニーロールから始まった。緞帳があがるとちんぺいさんとべーやんがハンドマイクで舞台に立っている。こんなオープニングのライブはこれまでになかったと思う。わかりやすく言えば「謀反ツアー」の「CAT IN THE RAIN」を歌った時のイメージです。(「さらば青春の時」を歌う時もこの形です)2曲目「もう二度と」は「エンドレスロード 」以来のセットリスト入りだったのできんちゃんのバスドラが鳴った時は興奮したのを覚えてる。「エンドレスロード 」の時とは比べものにならないほどにテンポアップされていた。「エンドレスロード 」は「ALICEV」より気持ちテンポアップされてますが、この時のは凄く速すぎて、この頃のアリスの勢いそのものだと感じた。この後のMCでおぼえているのは、「今日は楽屋で乾杯しました。記念すべき日でアリスが誕生しました日で今日からアリスは9年目に突入してまいります」そんな感じのMCから始まりました。それまでのクリスマスコンサートは企画モノというか色んな趣向を凝らしたショーになってました。「クリスマスコンサートですが、サンタクロースが出てくるとか雪が降ってくるとか特別なものはなくて、歌ってる顔がトナカイに似ているという程度にとどめておきたいと・・・」28日のここでのMCは「クリスマスコンサートというタイトルですが25日が過ぎてしまえば何の意味もなくなるので今日は年忘れコンサートとタイトルを変更します」みたいな事を話し客席を笑わせてた。3曲目「冬の稲妻」メドレーじゃなく単体でフルコーラス演奏するのは久しぶりだった。1978年武道館の時の雰囲気でもなくそれ以前のコンサートのアレンジでもない、新鮮な感じがするオリジナルに近いアレンジだった。テンポはかなり速かったけど。4曲目「夢去りし街角」は特に変わった所なくラテンパーカッションのクラベスが入ったバージョンのまま。この後のMCは「好きじゃないてさ」の歌唱指導。5曲目「好きじゃないってさ」は間奏にブルースハープが入ってジャジーなピアノのオブリが入るバージョン。この後のMCは「手拍子」について話す。宴会打ちと裏打ちについて。この手拍子に関するMCは「青春時代」を歌う前に必ずするようになった。「謀反ツアー」での横浜スタジアム公演で「青春時代」がセットリストに復活した時もこのMCだった。何でか関西は特に宴会打ちを当たり前のように叩く^^;裏打ちできない人が多いのかも知れない。この後のMCは「秋止符」がシングルとして臨時発売した事などを話した。この日「秋止符」を2回連続で歌った。歌詞を前後入れ替えて歌ってしまったために、べーやんが納得いかなく「もう1回歌わせてほしい」と。それで再びフルコーラスで「秋止符」が聴けた。(2番の歌の出だしを「♪心も体も開きあい」と歌ったため)この日からバックバンドのピアノが変わったために、間違わないかと気になってしまってそれで間違えてしまったと謝ってから2回目を、より丁寧に歌った。9曲目「スナイパー〜最後のアンコール」この2曲でメドレーになった時期は短く、春には「スナイパー〜南回帰線」に変わった。激しい演奏の「スナイパー」が一旦終わると、「最後のアンコール」の静かなオルガンとギターのイントロが始まる。メドレーというよりも1曲ずつ単体とした方がいいのかも知れない。べーやんは最初の歌い出しからメロディーを激しく崩しフェイクしまくりで歌った。これはかなり珍しい事だと思う。あとの2日間はほとんどレコード通りに普通のメロディーで歌ってた。この曲のギターソロ後の間奏でバンドメンバー紹介。「大阪日本橋出身パーカッション、ハモニカ ミスター松田」これはアリさんを紹介する時によく使ってました。ギターは市川さん。このツアーから参加で「謀反」のラストまでアリスのバックを務めた。ベースは根岸さん。「謀反」ツアーの六川さんが加入するまでの間だったと思う。ドラムは三迫さん。キーボードは篠原さんでした!この日が初めてのピアノは小倉さん。「何処へ」の前のMCは『旅』についての話。そして1976年頃からよく話してた大船渡でのコンサートの話。この話は何回聞いても笑ってしまう。その時ごとにちょっとニュアンス変えたりするから何度も聞いた話でも声出して笑ってしまう。西條八十さんの「蝶」という詩を朗読してから「何処へ」は始まる。「やがて地獄へ下るとき、 そこに待つ父母や 友人に私は何を持って行こう たぶん私は懐から蒼白め 破れた 蝶の死骸を取り出すだろう そうして渡しながら言うだろう 一生を 子供のようにさみしく これを追っていました、と」 この詩をちんぺいさんは朗読した時、結構考え込んだ。帰ってから西條八十さんの詩集を図書館で借りて、どんな漢字が当てはめられているのかや、旧仮名遣いの違いなど、活字で読むとまた違う景色が見えた。自分の30年後、40年後を想像するようになったきっかけでもある、この詩。ちんぺいさんがあの時、読んでくれなければ一生知る事がなかった詩かも知れない。かなり多くの事を小学生の頃からちんぺいさんに教わったように思う。小学、中学、高校のどの教師よりもちんぺいさんの言葉には素直に真剣に耳を傾ける事ができた。この3日間の「何処へ」はアリスのコンサートの中でも涙が止まらなかった場面の一つです。テンポもレコードよりかなりゆったりと丁寧に一音一音を全ての楽器が鳴らしてた。そしてべーやんがレコードよりも優しく緩やかに「♪風よなぐれ この頬を」と歌い出した瞬間から泣けて仕方なかった。「蝶」という詩を聴いたあとで、優しく包み込むようなアレンジと歌唱での「何処へ」はレコードで聴く何百倍も感動した。レコードでは間奏のAメロをアコギで弾いていますが、この時はアリさんのハモニカの演奏。これが感動を倍増させていました。べーやんのコーナー「忘れな詩」前のMCでは大阪厚生年金会館についての思い出をかなりマニアックに話してくれた。ザ・ムッシュの解散コンサートがここで行われた事や1976年12月23日のアリスのコンサートの昼の部で倒れて病院に運ばれた事。病院で注射を打って途中で何とか帰ってきて「ロンリー・ロンサム・ナイト」を歌った話など。神戸のべっこスクエアの話やアポロビビットステージの話など懐かしい事を回想するようなMCだった。ひょっとして古巣の東芝EMIから離れる事が関係してるのかと思う。この時のMCは笑わせる話は一切なく、今、思ってる事など真剣に話した。「10年後、20年後、もし僕らが去って行く時にこういう心境になるかも知れない どこかの片隅に覚えていてくだされば自分もみなさんもある一時期を楽しく過ごしたんじゃないかと そう言うのが喜びです」10年後も20年後もそんな事はなかった。40年以上経ってもアリスの三人はこの時のコンサートの時以上に元気に賑やかに仲良く存在してる。ファンもあの時のまま変わらず応援してる。あの日、一緒にコンサート行った友人は今もアリスのコンサートがあれば必ず観に来てる。もっとずっとアリスの今を追いかけたくても、亡くなってしまった友人もいる。でも、アリスが最高の形で続いてる事は誇りでしかない。歌詞も意味もわからない小学生の頃からアリスが好きになれた事も奇跡だと思ってる。「忘れな詩」・・・今のべーやんに歌ってほしい。「けれどあなたの青春のどこかの季節に 紛れもなく私がそこにいた事を いつまでも いつまでも 忘れないでいてほしい あなたにだけは この歌 忘れないでいてほしい」12曲目「緑をかすめて」1979年10月頃からきんちゃんのコーナーの曲は「あなたがいるだけで」から「緑をかすめて」に変わりました。きんちゃんのMCはいつ通りマイペースで観客を笑わせてました。ただ「緑をかすめて」の曲の事を語り出してからは笑いをなくして苦労していた頃に一緒にいてくれた女の子が心に残っていて辛い思いばかりさせていました。今はどこの街で暮らしているのかわからないけど僕たちも売れて雑誌やラジオなどで姿を見たときにどんな事を思うのでしょうか・・・。・・・そんな話をしてから「緑をかすめて」を歌い始めた。13曲目「陽はまた昇る」この時のMCは少し前に「陽はまた昇る」のシングルCDの事を書いた時に詳しく書いたので。14曲目「遠くで汽笛を聞きながら」この時のMCも「陽はまた昇る」のシングルCDの事を書いた時に書いたと思う。「家の鍵」の話。1979年夏からの「遠くで汽笛を聞きながら」のアレンジのイントロピアノフレーズを変えたバージョン。間奏はアリさんのブルースハープ演奏も「限りなき挑戦ツアー」と同じです。15曲目「チャンピオン」歌う前のMCはちんぺいさんも1976年12月23日べーやんが倒れた日の事を思い出したのかあの日、初めて僕自身が歌ったって記憶があって、ついこの間のような気がします。そんな厚生年金会館にまつわる話をしました。そのあとはカシアス内藤さんと沢木耕太郎さんの話をした。この頃からさらに「チャンピオン」はテンポアップした。夏の「限りなき挑戦ツアー」よりもさらに速くなった「チャンピオン」はちょっと忙しなかったかも。勢いは強烈だったけど。間奏のコンガなんて強烈な速打ち。16曲目「帰らざる日々」3人だけの演奏。他のどの曲よりもみんな手拍子を張り切ってる印象だった^^;大阪は特に宴会ノリでこの曲を聴いてる人が多い印象だった。自分もしてたように思う…。今思えばちょっと怖いなと。17曲目「さらば青春の時」今日から9年目に入るという挨拶があった。「30歳堀内孝雄 同じく30歳矢沢透 そして一人だけ31歳谷村新司でした」と最後にメンバー紹介してから「さらば青春の時」のイントロが流れ出した時は客席から大きな拍手と共に感嘆の声が漏れたのをしっかり覚えてる。そして普通よりひと大きなミラーボール(多分180cmサイズ)が奥に手前にも1つ奥より一回り小さい2個のミラーボールが光を放ち感動的な演出になってました。
2021年12月25日
1974年3月発売のアリス史上、最初に発売されたベスト版カセットテープ。「ALICE III」までの楽曲から選曲されたベスト版カセット。ZX-1509「アリス」A面1曲目「青春時代」2曲目「雪」3曲目「アリスの飛行船」4曲目「木枯らしの街」5曲目「走っておいで恋人よ」6曲目「何も言わずに」7曲目「おまえ」8曲目「地図にない街」B面1曲目「愛の光」(アルバムバージョン)2曲目「誰もいない」3曲目「涙化粧」4曲目「明日への讃歌」(「ALICE I」バージョン)5曲目「帰り道」6曲目「かもめ」7曲目「突然炎の如く」今日、このカセットを聴いてたけど正直、この曲の流れは良くないと思いながら聴いてた。選曲や曲順を決めるのにアリスのメンバーは関わっていないと思う。それらしい事を二作目のカセットベストが出た時にラジオで話してたように思う。二作目カセットは1976年5月発売 ZX-1575「BEST NOW アリス」シングル「帰らざる日々」までの楽曲からチョイス。ちんぺいさんのソロアルバム「海猫」までと、べーやんのソロアルバム「言葉にならない贈りもの」までのソロ曲も多く入っています。このベストの曲のチョイスと曲順は3人で考えたとかちんぺいさんが話してたように思う。A面1曲目「帰らざる日々」2曲目「蜩」ちんぺいさんソロ3曲目「走馬燈」4曲目「青春の影」5曲目「海猫」ちんぺいさんソロ6曲目「シベリア悲話」7曲目「想い出橋」ちんぺいさんソロ8曲目「やさしさに包まれて」B面1曲目「今はもうだれも」2曲目「言葉にならない贈りもの」べーやんソロバージョン3曲目「ひまわり」ちんぺいさんソロ4曲目「知らない街で」5曲目「紫陽花」6曲目「カリフォルニアにあこがれて」べーやんソロ7曲目「黒い瞳の少女」8曲目「甘い夢」このベストはマニアック心をくずぐる選曲と曲順。できれば「言葉にならない贈りもの」はシングル「紫陽花」のB面バージョンが収録されてたらさらにマニアック。このテープ、夜に仕事しながら最近流しっぱなしにしてたりしてます。音揺れも伸びもまったくなく聴けるのは奇跡。実はその前にカセットのみの編集の「ALICE III」も出ています。A面、B面の時間合わせの曲順違いなら多くありますが、この初回版の「ALICE III」はちょっと違ってた。ZA-1300「青春時代/ALICE III」というタイトルで「ALICE II」から「帰り道」を追加収録。A面1曲目「青春時代」2曲目「雨降りは大好き」3曲目「愛は二人で」4曲目「愛しはじめて三ヶ月」5曲目「星物語」6曲目「突然炎の如く」B面1曲目「かもめ」2曲目「涙化粧」3曲目「帰り道」4曲目「走馬燈」5曲目「地図にない街」6曲目「青春の影」この初回版の次に出た「ALICE III」カセットテープは、「帰り道」を抜いて曲順も大幅に違っていてB面ラストが「雨降りは大好き」になっててAB面の時間調節のみで曲順決めたような感じ。初回版はまだB面ラストが「青春の影」なので良い流れだと思う。
2021年12月16日
『カードの中の女達』その1の続き。これはエンドロールの場面の映像。「夜顔」はホラーの世界です。アングラ演劇のセットのような蜘蛛の巣に捕らえられた女性ディスコから出てくる男に声を掛けられそのままホテルへと向かう。「夜顔」の歌詞の世界です。カーテンを開け放った明るいホテル一室。ベッドの横で女性は立ち尽くしている。その男は仰向けに寝ている。体の上にはトランプのカードが撒き散らされている。カメラが上半身へとパーンすると胸には小型ナイフが突き刺さっている。女郎蜘蛛の化身のようになっていく女。これは子供が泣くやつ。「♪さしさわりない妻よりは 狂った女になりたい〜」と流れてくる。その女はクローバーのAのカードをちんぺいさんに返す。ここからまた違う物語に。すいた映画館の中、映画が終わりディラーのちんぺいさんは立ち上がり出ていく。一人の若い女性も通路を上がっていくと、ちんぺいさんが待ち伏せしてるように声をかける。「こんにちは、お嬢さん」そして目の前でトランプのカードを1枚落とす。それを拾い上げる女性。「落ちたわ」「君のカードだよ」「あたしの…」「そう、ハートのエース」「これ、ゲーム?・・・」「さあ・・・」そのトランプを不思議そうに手にして映画館を出ていく女性。流れてくる曲は「22歳」曲の歌詞のとおりの展開。白いシーツを巻きつけている女性。22歳の女性がテニスしてたりサイクリングしてたり・・・「サテンの薔薇」ではブライダルショーウインドウの中にウエディングドレスのマネキンとタキシード姿のちんぺいさんそれまでの3人の女性の人生を回想するようにソファーで眠っている。そこにこれまで登場した3人の女性と一人の少年が登場して眠っているちんぺいさんを起こそうとする。ボーナストラック的な「昴」はどこかの切り立った崖の上で歌っている。仮面ライダーっぽい色合い^^サビの繰り替え最後では全身からオーラが放たれるような映像に・・・ エンドロールはメイキングやNG映像で構成されています。何やらよくない絵を描こうとしている?・・・逆・忘れていいのシェー!をやってる^^; ゴジラもやったなぜ、この映像作品を作ったのか謎だけど「抱擁」「棘」を映像としても残した事は良かったと思う。レーザーディスクも54分で8800円と当時としてはやや高価だった。LDのジャケ写真載せるのを忘れてたので追加
2021年12月05日
1985年8月に発売された谷村新司さんのオムニバス映像作品。全編通してじっくりみたのは20年以上ぶり。この作品はレーザーディスクとVHSでのみ発売ストーリーになっている9曲と、ボーナストラック的なイメージビデオの1曲の10曲入り。かなり長くなるので2回に分けて。普段、観る事ができないようなちんぺいさんが山ほど観られます^^;ディーラーなのかカード占い師なのか・・・【キャスト】 【エクゼクティブ プロデューサー】 【監督・脚本】谷村新司さん 山崎直樹さん 三村順一さん 寺本保治さん古知佐和子さん 若月純子さん(民藝) 【プロデューサー】間宮みちるさん 石井宏之さん 谷村新司さん 小田原雅文さん小川知子さん1曲目「いい日旅立ち」2曲目「忘れていいの -愛の幕切れ-」3曲目「嫉妬(ジェラシー)」4曲目「青春残酷物語」5曲目「レストランの片隅で」6曲目「棘 -とげー」7曲目「夜顔」8曲目「22歳」9曲目「サテンの薔薇」10曲目「昴 -すばる-」まわりに一軒の家もない田舎の一本道やあぜ道を一人の少年が走っている。単線の無人駅には悲しげに疲れた表情の女性が一人列車を待っている。セピアカラーの映像。そこに流れている曲は「いい日旅立ち」少年は踏切を越えて駅へと走っている。女性は駅に入って来たキハ58系のディーゼル車に乗り込む。少年は駅に走りついたところでキハ58系は走り去っていく。「おねえちゃーーーん!」とキハ58系に向かって叫ぶ少年^^; (キハ65系ではないと思う^^;)(セリフの声は入ってないけど口の動きは確実に「おねえちゃーん」)走り去っていくキハ58系を線路に飛び降りて走って追いかけていく少年。キハ58系はトンネルに入る。少年も追いかけていきトンネルに消える・・・そこでタイトルが出るこのトンネルが時空を超え異次元に入っていけるブラックホールなのかも知れない。こんな風にドラマは始まっていく。田舎から東京に出ていくこの女性の話と、また別の二人の女性。そこにディーラー&カード占い師のちんぺいさんが絡んでいく。この海辺のシーンは「忘れていいの」が流れている田舎から出て来た女性は映画館の前に立ち止まり「特別な一日」のポスターやロビーカードを見ている。ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニ主演の名作です。ヒトラーとムッソリーニが対面した複雑な時に知り合った複雑な関係の二人の恋愛。この映画は1977年作品ですが日本初公開は1984年。ちょうどこの撮影の時に日本初ロードショー。「特別な一日」は2年前ぐらいにかなりきれいな映像になってBlu-ray化されました。曲が「嫉妬(ジェラシー)」に変わると、女性がどんどん都会に染まりスレていく。派手な化粧でBARに入って一人ブランデーをカウンターで飲んでいる。そのカウンターの端でちんぺいさはカードを切っている。(占いしてるのかも)扉を開けて出て行こうとするが、扉を再び閉めてカウンターの女性を見つめる。そこになぜかキハ58系を追いかけてた少年が女性を見つめて立っている。ちんぺいさんは、時空を超えたあの少年なのか。次の曲「青春残酷物語」ではちんぺいさんが日本画の絵師になっている。その絵師が描いた女性がアニメーションとして動き出す。この曲はアニメーションと実写で表現されています。実写部分では女性とちんぺいさんが水着で海岸を歩くシーンもある。「レストランの片隅で」ではちんぺいさんはショーパブのボーイ。そこで踊るダンサーとちんぺいさんの関係を描いている。常連客の男に通路を歩くちんぺいさんは足をひっかけられ倒される。倒れたちんぺいさんにビールをかけるその男。その姿をステージから心配そうに見ているダンサーの女性。ちんぺいさんはその男の胸ぐらを掴み上げ殴るあとはこの楽曲通りにレストランの片隅でダンサーの女性が一人座っている。曲の歌詞通りの展開の映像。レストランの椅子に腰掛けたままいろいろと回想する場面が浮かび上がる「棘」では少しずつ毒を持っていく女性アングラ演劇かボードビルのようなステージに出演している。「♪おぼえているあなたと二人で観たロードショー」の歌の場面で一緒に観た映画を回想している。それが「グレムリン」なのが…。その横の看板は「ポリスアカデミー」だし…もうちょっと何か違う映画の看板の前はなかったのだろうか。別に「グレムリン」も「ポリスアカデミー」もおもしろいけど。さっきの「特別な一日」のポスターの前で「棘」の方がばっちり合う。めちゃくちゃ長くなりそうなので、前半はここまでで。
2021年12月05日
1988年12月21日に東芝EMI BEST COUPLE SERIESとして発売された8インチCD東芝EMIからの8インチシングルはこの1枚のみだったと思う。アリスのBEST COUPLE SERIESとしてのシングルCDも出ています。「今はもうだれも/さらば青春の時」「ジョニーの子守唄/チャンピオン」など。この2曲に最も合わないと思える写真のチョイス 東芝EMIからの発売なので「陽はまた昇る」は理解できるのですが、なぜ「海猫」?これがベストカップルとは不思議な感じです。「海猫」はめちゃくちゃ好きな曲です。「陽はまた昇る」よりも好きかも知れないけど、シングル向きではない曲。東芝EMIは「海猫」って曲がかなり好きなのか、いろんなベスト盤に必ずと言っていいほどチョイスされてる。ベスト盤のタイトルに「海猫・群青」なんてタイトル付けるほど。書きたい事ありすぎて、長くなりそうな予感。東芝EMI時代のちんぺいさんの「蜩」〜「喝采」までの5枚のアルバムの中には「陽はまた昇る」とカップリングしてもっと似合う曲も山ほどあるのに。「海猫」みたいなコンサートで歌う事のない曲よりも自然に考えれば「この空の下」をカップリング曲に選ぶのが一番良いように思う。ちんぺいさんのDJ番組のエンディング曲にもなってた曲だし。知ってる人もかなり多い曲。1979年の夏フェス「HOT JAM」のセットリストにも入った曲。毛色の違う曲で合わすのならアリスのコンサートでよく歌われてた「熱い吐息」2曲とも3rd「引き潮」に収録曲。同じ2nd「海猫」からだとアリスのコンサートでよく歌ってた「サンセット(蒼い夕日)」アリスファンなら誰でも知ってる「砂の道」自分個人としてはこのアルバムの中で一番好きな「讃歌」か「ひまわり」1st「蜩」からではアリスのコンサートで馴染み深い「面影」ラジオのエンディングで流してた「おやすみ」4th「黒い鷲」からだとアリスのコンサート、ソロのコンサートでもでお馴染みの「冬の嵐」「黒い鷲」が発売された時にリードトラック的にラジオでよく流してた「口笛が聞こえる町」アリスのコンサートで超有名な「スナイパー狙撃手」5th「喝采」からだとアリスのコンサートでも歌った事のある「ラスト・ソング-最後のライト-」タイトル曲の「喝采-想い出のライト-」それか普通にシングルEPのB面のまま「Left Alone」1曲目「陽はまた昇る」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 青木望さんこの曲を初めて生で聴いたのは多分、アダモとのジョイントコンサートの時。このシングルは1979年6月5日発売(「喝采」は4月20日発売)アルバム発売後の4月29日の兵庫滝野での野外コンサートの時のソロコーナーは「この空の下」だった。1979年7月28日のHOT JAM'79の時も「この空の下」アリス「限りなき挑戦」の夏のツアーからアリスのコンサートでも「陽はまた昇る」に変わった。「陽はまた昇る」を歌う前のMCは何パターンかあって、その中でも一番多くの会場で話してたのは新聞の切り抜きからの紹介で「妻の残した鍵」。これはライブアルバム「限りなき挑戦」の中にも収録されていますが、秋頃になると少しずつ「妻の残した鍵」を語ったあとのMCが変わってきました。(簡単にまとめると)結婚して42年経った老いた夫婦の話。夫は服のポケットに妻はハンドバッグにお互い同じ鍵を持っていた。妻が入院してしばらくして明日の午後手術しますと夫は病院に告げられる。手術当日の午前中、手術に必要な物を夫は準備していた。その時寝台の妻が「お父さん ハンドバッグを取ってください」と言った。それを枕元に置くと無言で妻は中から我が家の鍵を渡した。妻は手術後、亡くなった。鍵を夫に返してあの世へ行った妻はあの時いったいどんな心境だっただろう…と夫の胸に塊となり消えない。『学生の頃、反抗期で「誰が産んでくれと頼んだ」と親に言った事もあり、自分はどんな浅はかだったと改めて思ったりもします・・・・・(中略)・・・・巷では自殺が増えてきたと聞きます。・・・ただ、そんなに辛く感じた時、この夜さえ越せれば明日の朝、いつもと違った太陽が昇ってくるかも知れない…そう考えていただきたいなと思います。この歌を…』で「陽はまた昇る」のイントロへ。1979年11月以降、大阪近郊のコンサートで「陽はまた昇る」のMCは『バンド結成しましたら3年目ぐらいですかね、アリスも倦怠期がありまして 男ばかりなので殺伐としてきまして、喧嘩というのはなかったですけど、そういう時期を通り越すとあまり言葉っていうのが必要じゃなくなってくる。いろんな事があっても顔をふと見合わせてお互いの状態がわかってくる。と、アリスのメンバーとしての話をしてから「2年ぐらい前のクリスマスに久しぶりに家に帰りました。 うちの家は大阪市東住吉区駒川町…近鉄南大阪線っていう、通称まわりの人は田舎線と呼ぶんですけど その田舎線に乗って通ってるのですが 両親と離れて、離れてって言っても300mぐらい離れているんですけど一人で住んでるもんですから 遠くから自分の部屋をぱっと見ても明かりが灯いていない部屋ってなんと味気ない事って言いますか、 自分で鍵を開けて電気をつけてストーブを点ける。 ひやーっとしててその瞬間が一番イヤなんです。 フト、こたつの上を見ると四角い箱が置いてある牛乳と。何だろうな? なんとサンドウイッチ。誰なんだろう?あ〜うちの明治生まれの両親がおりまして 父は今年79歳、たぶんきっとあの人だろうな。 でもパッと開けてみた時、不思議に思いました。コールドビーフ…しゃれた名前のサンドウィッチ 英語がぜんぜん喋れない人に取っては、いかにして買ったのかと凄く自分でも理解できなくて ハンバーグが最近やっと言えるようになってきた。それまではハンパクで通していたような人。 年が離れてますからちっちゃい時はよく孫と間違われるんですね。 誕生日のプレゼントでデパートに行って阿倍野橋近鉄百貨店ですけど(笑) おもちゃを買ってもらったりする 店員さんが「ボク、いいわね。おじいちゃんと一緒で」・・・そうすると 「おまえ、おもちゃ欲しなかったな!」と・・・あの時の気持ちがやっと理解できるようになってきました。このMCで語られてるマンションの部屋 血というのを感じます、今、初めて明かす秘密なんですけど襟足が髪の毛が下から上に向いて生えてる。 親子ってものは良いとこだけが似るものではなくてボクにもちゃんと遺伝していまして 僕のは半分だけ。余計に大変なんです。右サイドが下から上むいて生えていて、 左サイドは上から下に生えている。 ちっちゃい頃は散髪屋さんでよく言われたもんです 「しんちゃん日本髪結うたら綺麗で」 (笑) 俺は丸まげでステージやるんかと・・(笑) 自分の子供が生まれた時も病院で襟足見たら…悲劇ですね…一緒の襟足してた・・・ 「年老いた両親」なんて考えると一番この・・胸が痛くなりますね。 今回の旅で九州にいます時に 二日間続けて父親が死んだ夢を見ました。 物凄く、こう…胸騒ぎがしてしょうがなくて、それで電話をしましたら 元気のない声を出しておりまして 「疲れたやろ?」って言うんです …その言葉がすごく堪えましてね・・・ 子供ってのは親が生きているっていうだけで結構ハリがあって頑張れるもんやから 「お父さんはがんばって夏、越すから」・・・って春に電話した時にそんな事を言っていました。 それで夏は越したんですけど、大変きつい夏だったらしくて・・・。 できれば極力一緒にいてたくさん思い出を作っておいてあげたいなと思います いろいろ教えられた事も随分たくさんありましたし。 親っていうのは自分たちの夢を少しず切り崩して、そして子供の夢へとつなげていく… ほんとに悲しいもんなんだなと思います。この曲を」このMCをしたのは自分が知ってる限りでは5公演のみ。どれも大阪近郊でのコンサート。このMCのあとの「陽はまた昇る」は何か違ってた。いつも以上に目がキラキラと涙目になっていたし、12/27公演の時は珍しく声が震えてしまってた。7月〜10頃まで「陽はまた昇る」の前に「妻の残した鍵」の話はその次の曲「遠くで汽笛を聞きながら」の前に話すようになった。それまで話してた内容とはまた違っていていました。その後の続きと言うか…。ちんぺいさんがその方にお便りをしたところ、すごく早くお返事がきて、、、『奥様が亡くなられてから気づかれたらしいのですが、あるノートにこの部屋のこのタンスの引き出しの何番目には右からなにが入ってるなど家の中の事細やかなことすべて書き残しておられたそうです。それなりの覚悟をしておられたのだろう、そして追伸がありまして「なんと、水くさい奴でございます」と書いてありました。なんて素晴らしい水くささなんだろうと・・・親子とか兄弟っていうのは血の繋がりで甘えがちになってしまいます。夫婦っていうのは言ってみれば他人ですから、お互い信じあい庇い合うってそれ以外、なにものもつなぐものってないような気がします。我々、アリスもひとつの運命共同体としてこの3人は信じ合える、そんなグループをこれからも目指していきたいと思います。自分の言葉に嘘はつかないように、そして人を裏切らないように……遠くで汽笛を聞きながら』このパターンと「妻の残した鍵」のあとに「言葉」という物の大事さを話すパターンがありました。その締めに「言葉にする時はできるだけの優しさを込めて、そして言葉にできない時は勇気ある沈黙を・・・ 遠くて汽笛を聞きながら」シングル「紫陽花」ジャケットのカット違いカラー版2曲目「海猫」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 篠原信彦さんこの曲をセットリストに入れない理由が何かあるのかと詮索してしまってた時期があった。当時の通常コンサートでの3人だけの演奏では無理だと言うのはわかる。でも「サンセット(蒼い夕日)」は3人だけでも素晴らしいアレンジ、構成で歌っていた。1975年12月の神田共立講堂の時は水沢有美さんをゲストに呼んで「都忘れ」を歌い、ソロコーナーの締めには「讃歌」を最高の演奏、歌唱で聴かせてくれた。アルバム「海猫」が発売されてすぐのコンサートでした。タイトル曲「海猫」はその時もスルーされました。まあ、自分は「海猫」よりも「讃歌」が聴けた方が何倍もうれしいからいいんだけど。この時の「讃歌」は何百回聴いたかわからない。たぶん、オリジナルスタジオ版よりも多く聴いてると思う。この神田共立のリサイタルの時ならバックバンドもしっかりしてたから「海猫」をレコード通りに出来たと思う。そしてこの曲のドラムはキンちゃんに叩いてほしい。26歳になった時に書いたイラスト改めて8cmシングルで「海猫」聴いたら、凄く感動した。森進一さんが歌ってもカッコいいだろうな、とか思った。1975年ならちょうど「冬の旅」などのロッカバラード風の楽曲も多かった頃なのでシングルで出してても良い感じ。シングルCD2曲のことにすごい長いブログになってしまった・・・・・
2021年11月29日
緊急事態が明けて通常営業になったとの事で六本木の阿雅佐に行ってきました。出会って40年以上経つ東京の友人とも4月以来の再会。友人4人で閉店時間まで飲みちゃかし。六本木の阿雅佐は1984年創業のアリスのドラマー矢沢透さんの串焼き屋さんです。六本木交差点から3分ほどで着くお店。どれ食べてもハズレはなく価格もリーズナブルです。これまでは最初の一杯は生エビスビールを飲んでましたが、ここ最近ずっと一杯目はルイボスティーのサワーで乾杯。そのあとは延々と日本酒。たまに口休めのバーボン水割り飲んだり、エビスの生飲んだり。日本酒もほぼずっと八海山。昨夜は白イチゴの後味のようなフルーティな奈良の日本酒「風の森」を途中で挟んであとはずっと八海山。日本酒ばかり飲むので自然と串焼きも日本酒に合うものが多くなる。こまいとサザエの磯香り焼きは今回、後半にまた注文してしまった。スペアリブとコンビーフポテトも結構毎回注文するメニュー。日本酒を飲み始まる前に食べる串。あと、いつも定番で絶対注文するのは、生しいたけ、ささみのわさび、いなりなめ茸からみ餅。今はなくなってしまったメニューだけどしめじを一株串に刺して香ばしく焼き上げたのも好きだった。復活して欲しいメニューだけど、特別なしめじだったそうで仕入れられなくなり出せなくなったと、きんちゃん。ポワロっていう小さいナスとチーズとサラミを3層にして串に刺して焼いているオリジナルの串も最高。マープルとマープルちゃんというオリジナル串も美味しい。器ものならトリッパとセロリの炒めものも必ず注文する。それから絶対おすすめなのが京つけもの盛り合わせ。これはお代わりする事もある。赤カブの漬物が最高で日本酒が進みまくる。(昨夜は京つけもの盛り合わせがなくて残念だった。代わりにきゅうりのさっぱり和えを頼んだ)1990年代頃まではコースでばかり食べてたけど、最近は単品でコースの本数を余裕で超えるほど注文してると思う。きんちゃんといろい話して恒例のサイン。毎回自分が持っていくA4の写真にサインしてもらってる。11時に店を出て、ちょっと呑み足りないって事で蕎麦屋で飲む事に。いつも呑みに行ってた蕎麦屋が早く閉まるようになってしまい、もう一軒ある朝まで呑める蕎麦屋へ。ここでは熱燗を飲みながら、酒呑みが好むようなアテだらけなので、いろいろ注文してしまった。キビナゴの南蛮漬け絶品だった。舞茸の天ぷらも美味しかった。そこの熱燗は秋田のお酒だった。名前忘れてしまった。あまり馴染みのない名前だったように思う。帰りの新幹線の中から。久しぶりの晴天の富士山が見られたので写真撮った。
2021年11月25日
渡辺徹さんのデビューシングル。堀内孝雄さんが作曲しています。B面はばんばひろふみさん作曲。1982年4月21日発売。A面「彼〈ライバル〉」作詞 山川啓介さん 作曲 堀内孝雄さん 編曲 石川鷹彦さんこの3人で作った曲で特に有名なのは1980年発売「南回帰線」です。堀内孝雄さんと滝ともはるさんのデュオで発売された大ヒット曲。「冬の蝶」のB面「感傷風」もこの三人で作った名曲です。この「彼〈ライバル〉」は「南回帰線」ほど激しくないミディアムアップの8ビートです。歌詞は「南回帰線」に近い世界を歌っている。「♪今は遠いあいつもライバル同士さ」この曲は失恋が軸になっていますが・・・。べーやんが作曲してると知って買ったシングルですが、当時はけっこう聴いたような気がする。久しぶりに聞いてもなんとなく覚えてた。渡辺徹さんは舞台役者としても映像役者としてもタレントとしても第一線で活躍しています。歌はもうやめたのか新曲を出してはなさそうです。B面「コスモス246」作詞 山川啓介さん 作曲 ばんばひろふみさん 編曲 瀬尾一三さんバンバンが作るメロディーの王道とも言える感じです。「この曲、バンバンが作曲だよ」と言われると「あ、そうだね」って思う人も多いんじゃないかな「昨日よりも若く」や「黄昏物語」のようなイメージの爽やかなメロディ。246は国道の事で、関東では有名な国道のようですが関西で「246」と言えば円広志さんが経営してる「スタジオ246」を思い出す人が多いかも。80年代後半〜90年代は梅田の246スタジオでよく練習してた^^;最初は「スタジオGEN」「スタジオ246」の2店舗が梅田だけだったにあったのに、今では関西の至る所にあるから驚き。夜遅い練習の時なんかは円広志さんがいる事も多く、メダカの水槽とともに思い出深い。
2021年11月10日
ピーターさんの35周年の時に発売されたCDです。谷村新司さんとピーターさんは今では親戚付き合いもあり、10代の頃から谷村新司さんとは知り合いでした。谷村新司さん作詞作曲の「帰らざる日々」を35周年記念CDに。ピーターさんの高校受験の日、谷村さんが来るまで受験会場まで送ってあげたとか…。アリス初期の頃はちんぺいさんの運転する車でべーやん、きんちゃんを乗せ大阪から神戸や京都の公開ラジオやライブ会場に行ってたようです。ピーターさんはちんぺいさんの事をたしか「お兄ちゃん」って呼んでたような…(ちょっとあやふや)。1曲目「帰らざる日々」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 野見祐二さんアレンジは弦楽四重奏とピアノのみでクラシカルな格調高いアレンジ。この曲、いろんな歌手の人がチャレンジして歌ってるのを聴いたけど、かなり難しいんだと思う。特に冒頭のヴァース部分は雰囲気出すにはかなりの実力がいると思う。ピーターさんは完全にちんぺいさんのオリジナルの歌い回しを意識せずに自分のモノにして歌っています。何度か聴くと自然と引き込まれて聞き入ってしまうヴァース部分。「♪Bye Bye Bye 私の貴方 Bye Bye Bye 私の心 Bye Bye Bye 私の命 Bye Bye Bye Bye my Love」ここの部分、聴いてるだけでは簡単そうに聞こえますが、1コーラス目から3コーラス目まで徐々にニュアンス変えて歌わないとドラマチックにならないと思う。ちんぺいさんはコンサートではかなり細かく歌唱にこだわって歌ってるように感じます。その微妙なニュアンスを聞き取りたいので手拍子がいつも邪魔に思えてしまう。命が尽きていく歌なのに手拍子って・・・子供の頃の自分でも違和感しかなかった。ピーターさんは完全にシャンソンのスタンダード曲のように映画のワンシーンのように歌っています。 「♪Bye Bye Bye あたしの貴方 Bye Bye Bye あたしの心・・・」と「私」を「あたし」と歌っています。これも凄いアリだと思うし、「私」と「あたし」で死んでいこうとする女性の姿形が全く違って浮かんで来るのもドラマチックに感じた。アリスの「帰らざる日々」はエンディングは「♪Bye Bye Bye Bye Bye Bye Bye Bye Bye Bye Bye Bye」とテンポアップしていきカットアウトで終わるのですが、ピーターさんのバージョンはまったく違うエンディングです。「♪Bye Bye Bye Bye my Love〜」とリタルダンドして再びヴァース部分の「♪あなたの声を聞けば何もいらない いのちを飲みほして目を閉じる」で終わります。弦楽四重奏とピアノの演奏が素晴らしくピーターさんが作り上げた「帰らざる日々」の世界を楽しめます。2曲目「夜と朝のあいだに」作詞 なかにし礼さん 作曲 村井邦彦さん 編曲 野見祐二さん1969年10月発売のデビュー曲を弦楽四重奏とピアノのみの演奏でまったく違った世界で歌い上げています。オリジナルの馬飼野俊一さんのジャジーなアレンジもカッコ良いけど、この35周年記念バージョンのアレンジも素晴らしい!シングル盤「帰らざる日々」のジャケ写と同じ日に撮った写真。あのジャケット写真は多分ジャケット撮影用に撮ったものじゃなく写真集用の写真だと思う。その中からジャケ写に選ばれて採用されたのかな。ジャケットはモノクロで光で飛ばしてるけど、カラーではこんな服装です。べーやんのシャツもチェック柄が光で飛んで薄色のダンガリーのように見える。よく見るとうっすらとチェック柄が見えます。
2021年10月15日
1982年9月発売の高田みずえさん17枚目のシングル。A面「ガラスの花」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 梅垣達志さん不倫の哀しさと惨めさを歌った大人の女の歌です。この時、書いた世界が「抱擁」や「棘」に繋がっています。サビの部分を谷村新司さん本人が上のパートをハモっています。ハモりコーラスなので、谷村さんの声だとすぐにわかりにくいように歌っていると思う。いつもの個性を前に出してしまうとデュエットソングのようになってしまいそうです。谷村さん本人もセルフカバーしています。1984年発売のアルバム「抱擁」に収録。ここでも主旋律に対し高田みずえさんの時に歌った同じメロディーの上のパートを歌って一人ハモりしています。高田みずえさんのバックの時とこの時のハモりの歌い方を聞き比べるといつもの個性のまま上のパートを歌っていると思える。「サテンの薔薇」「冬の扉」「モーニング・コール」「忘れていいの」などのアルバムの核になる楽曲とは別にアルバム「抱擁」の中で静かに輝いてる曲の一つです。コンサートのセットリストにもアルバム発売当時はよく入っていました。B面「ドミノ」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 梅垣達志さんこの曲もちんぺいさん本人が最後のサビ部分のコーラスをしています。「抱擁」や「棘」に入っていてもおかしくない濃い女歌です。ちんぺいさんのマニアックなファンならこの曲を聴くと非売品シングルの「デラ」のメロディーを思い出すと思う。かなり印象的なサビメロディー「♪呼び戻せ青春の汗を 口ずさめ あの頃の夢を」の部分と「♪青春という名の毎日だったのね」が歌詞も含め重なって感じる。Gソロのバックはカウベルがかなり目立って「アリスVIII」収録の「メシア」の雰囲気を思い出すと思う。間奏部分とラストサビがラテン色強くなるアレンジも凄くいいと思う。
2021年10月08日
1983年2月1日発売の高田みずえさんのシングル。前作の「ガラスの花」に続いて谷村新司さんの作品。A面「通りすぎた風」作詞 横須賀恵さん(山口百恵さん) 作曲 谷村新司さん 編曲 若草恵さんこの曲は1978年にテレビ番組で初披露されたもののレコード化されずに幻の名曲となっていた。その後にも何度か歌われる事はありました。山口百恵さんが引退してから約2年後に高田みずえさんが初レコード化。谷村新司さんが山口百恵さんに初めて曲を書いたのは「セーヌより愛をこめて」で1977年8月発売のアルバム「GOLDEN FLIGHT」に収録されている。1976年に谷村新司さんは初めパリに行き、そこでシャンソンの香りのする楽曲を多く作った。アルバム「引き潮」や「黒い鷲」にはパリに行った影響を強く感じる楽曲が収録されている。その後、フランスの香りのするおしゃれな楽曲はちんぺいさんの王道のひとつになっています。この「通りすぎた風」は1984年のちんぺいさんのアルバム「抱擁」以降の女歌を中心に製作してた時期のメロディーの原型になってるような気もする。サビのアレンジもややシャンソンっぽいのはアレンジャーに注文したのかも知れない。バンドネオンの音色は入れて欲しいとか、リズムはこんな感じとか。もし山口百恵さんがレコーディングしてたとしたら、どんな編曲を誰がしたのか気になる。高田みずえさんの安定感抜群の歌唱で楽曲の良さそのままに引き込まれる。B面「とまどい雨」作詞 来生えつこさん 作曲 来生たかおさん 編曲 甲斐正人さん甲斐正人さんの編曲に惹かれる。イントロ頭からインパクトあって凄くいい!軽く力を抜いて歌う高田みずえさんの歌唱も心地いい。甲斐正人さんは宝塚歌劇にも多く作曲、編曲を担当している。中でも2005年宙組公演「炎にくちづけを」の全編の音楽は素晴らしすぎる。プロローグからエンディングまで完璧な音楽に包まれてる作品です。「鳳凰伝 カラフとトゥーランドット」も素晴らしい曲と編曲で作品が成功したと思う。ラテンショー「RIO DE BRAVO!」でのラテンアレンジも最高だった。月組の男役スターの暁千星さんを見ると高田みずえさんを思い出す事が多い。関係ない話ですが…。
2021年10月07日
1979年12月21日発売の山口百恵さんのシングル。山口百恵さんの全シングルの中で一番歌うのが難しいんじゃないかと思う曲。山口さんの声域をギリギリまで全て使って作曲されてるように感じる。1978年以前の山口百恵さんならここまで歌えてなかったようにも思う。山口百恵さんの全シングルジャケットの中でこの「愛染橋」と「愛の嵐」の山口百恵さんが一番美しいと思う。A面「愛染橋」作詞 松本隆さん 作曲 堀内孝雄さん 編曲 萩田光雄さん山口百恵さんが歌う「愛染橋」を聴くのはかなり久しぶりだった。アルバム「春告鳥」のA面ラストにも収録されています。「春告鳥」の中で好きな曲はこのシングルのA面B面と1曲目「春爛漫」と「Navy Hill」です。「春爛漫」は鈴木茂さんの作曲とギターが凄く良い。「Navy Hill」は芳野藤丸さんの書いたメロディーとギターフレーズも凄く好き。堀内孝雄さんのセルフカバーバージョンは、1988年発売のベスト盤「ベスト・オブ・ベスト ガキの頃のように」に初収録。1990年発売の企画シングル「今日も最高やねェ! -浪花に夢の風が吹く-」のカップリング曲で「愛染橋」を収録。5枚組BOX「堀内孝雄 大全集」や3枚組ベスト「40周年記念ベストセレクション~時の流れに~」にも収録されています。若草恵さんの編曲で山口百恵さんのバージョンとはかなり違うイメージで作られています。フレットレスベースのフレーズが印象的で大好きです。この曲を歌うべーやんの声や歌い回しが好きで何度もよく聴いた。堀内孝雄さんがライブで初めて「愛染橋」を歌ったのは初レコーディングの8年前、1980年ソロツアー。べーやんのアコギ1本から始まってバイオリンのオブリが絡んで来るアレンジ。イントロのべーやんのギターは「帰り道」に似たハンマリングオンとハンマリングオフでした。間奏のギターフレーズも「帰り道」っぽい演奏だった。この時のアレンジでも音源に残してほしかった。その後、しばらく「愛染橋」はセットリストに入らなかったけど、2000年代になってからたまに弾き語りで歌ってくれるようになった。1980年のべーやんのアコギとバイオリンだけの編曲最高でした!1980年ソロツアーのべーやんB面「イノセント」作詞 松本隆さん 作曲 堀内孝雄さん 編曲 萩田光雄さんA面向きではないけど、この曲も凄く好きな曲。歌詞も良いし、べーやんのメロディーもこの頃では珍しいメロディーを作ってる。アルバム「春告鳥」のA面2曲目にも収録されています。べーやんはこの曲をライブで歌った事はなかったように思う。1979年日本武道館7日連続公演の時のべーやん
2021年10月04日
2011年、今から10年前に発売された東芝EMI時代の楽曲を中心に集めたベスト盤。とにかくジャケットのインパクトの大きさに驚いて買ってしまった。999円だし。ここまでどアップのカラー写真のジャケットって珍しい。バストショットのアップ写真のジャケットでも「GENTS」「あいつが死んだ晩」「TASTY」くらいか。「愛が見えますか」のジャケ写も凄いアップだけどモノクロ写真。10年前に買ったけど、今日はじめて封を切って聴いてみた。自分の好きな曲が多く収録されてるベスト盤なので一気に聴いた。1曲目「君のひとみは10000ボルト」 作詞 谷村新司さん 編曲 石川鷹彦さん2曲目「言葉にならない贈りもの」 作詞 堀内孝雄さん 編曲 惣領泰則さん3曲目「忘れかけていたラブソング」 作詞 中村行延さん 編曲 石川鷹彦さん4曲目「あいつが死んだ晩」 作詞 岩谷時子さん 編曲 戸塚修さん5曲目「カリフォルニアにあこがれて」 作詞・作曲 徳永章さん 編曲 惣領泰則さん6曲目「プラットホーム」 作詞 高山弘さん 編曲 惣領泰則さん 7曲目「真っ赤なアカシア」 作詞 岩谷時子さん 編曲 戸塚修さん8曲目「ページ99」 作詞 中村行延さん 編曲 石川鷹彦さん9曲目「忘れな詩」 作詞 中村行延さん 編曲 Bergen White10曲目「少年時代」 作詞 岩谷時子さん 編曲 戸塚修さん 11曲目「僕を育ててくれたあなたへ」 作詞 中村行延さん 編曲 ラストショー12曲目「南回帰線」 作詞 山川啓介さん 編曲 石川鷹彦5曲目以外作曲は全て堀内孝雄さん「君のひとみは10000ボルト」スタジオ盤で改めて聴くことは少ないけど、たまにこうやって聴いてみると12弦ギターのキラキラしたストロークの気持ち良さとかEギターのオブリの心地良さに感動する。当時から針圧にこだわったカッティングなどのレコーディングで有名だったアリスのメンバーらしい気持ち良い音です。「言葉にならない贈りもの」はアルバムバージョンです。ま、ベスト盤のほとんどがアルバムバージョンで収録されてる。たまにシングル「紫陽花」のB面のシングルバージョンが入ってたりしたらちょっとうれしいかも。「言葉にならない贈りもの」はコンサートでは1978年のファーストソロコンサートの時と1980年ソロツアーの1曲目に歌われたのが強く印象に残ってる。特に1980年ライブバージョンはローズピアノ1本だけの演奏で1コーラス歌ってからリズム隊が入って来るアレンジでした。今からライブが始まる高揚感で客席の熱をクールダウンさせて落ち着かせる効果絶大でみんな1曲目から聴き入ってそれまでのざわついた客席から集中して聴く態勢にみんななってた。「言葉にならない贈りもの」の次は軽快な楽曲。でもインストナンバー「Wood Land Rag 」。再び徐々に熱が上がってきた所にみんなが聞きたいその時点でのニューアルバムの1曲目「風に寄せて」が始まるといい感じに客席はノリノリに。今思っても良い構成だと感動する。「風に寄せて」も最後のサビ部分ではかなりフェイク気味に崩して歌ったのが最高にカッコ良かった!「忘れかけていたラブソング」アリスエンドレスロード のツアーで初めて生で聴いた。1976年12月23日大阪でのクリスマスコンサートでも歌うはずだったらしいのですが、その日、べーやんが楽屋で倒れてしまい二人のアリスでコンサートしました。途中で病院から戻ってきたべーやんは「ロンリーロンサムナイト」のみ1本だけのスポットの中、少し弱々しく歌った。1982年アリス活動停止後、はじめてのソロツアー「DayBreak Tour」ではアルバムアレンジをほぼ再現させて演奏されました。これも感動した!「あいつが死んだ晩」1978年ファーストソロコンサートの時に歌ったのが最初で、次は1978年12月のアリスクリスマスコンサート。この時はストリングス加わって豪華なアレンジでした。この曲は元雪組トップスターの平みちさんが好きな曲で迷彩柄の戦闘服姿でOGの集まったショーの中で歌ったのが印象的だった。「カリフォルニアにあこがれて」 この曲のことはかなり前にけっこう詳しく書いたように思うので割愛。「プラットホーム」 意外と知られていない名曲です。べーやんの王道のメロディーとも言えると思う曲。静から動への激しいアレンジの変化も楽しめる曲です。子供の頃にこの曲をアコギでかき鳴らしてよく歌ってた。子供の頃に歌いまくった曲って歌詞が頭の中に染み込んでいていつでも何も見なくても歌詞は全て覚えてる。ライブで初めて聴いたのは1979年ソロツアー。「今日は1枚目の方からも抜粋して歌ってみたいと思います」と話して間髪いれずにアコギ1本で「♪最終列車がホームを出るまで 君の帰りを待ってます」とソウルフルに歌い始め鳥肌たちまくりだったのを思い出す。べーやんめちゃくちゃカッコ良かった!バンドの演奏も最高だった!この曲をバンドをバックに歌ったのはこのツアーが最後だったかも。最後の「♪最終列車で君がついたら!!」と1オクターブ上にメロディをあげてシャウトしたのも最高でした。アウトロは当時まだやや珍しかったモノフォニックシンセサイザーの激しいKeyソロ!レコードではジョンロードばりのハモンドでの激しいソロでした。ハモンドソロも捨てがたい。最後はレコード通りに蒸気機関車の汽笛で終わった。汽車が走り出すSEはなし。1stソロアルバムをべーやんがリリースした頃のアリス「真っ赤なアカシア」 ソロアルバム「あいつが死んだ晩」の中でも人気曲のこの曲はライブでもよく歌われた。べーやんらしいと言えばべーやんらしい楽曲。1979年ソロツアーで3曲目に演奏された時のアレンジも良かったけどこの曲に関しては1978年のアレンジの方が好きだった。「ページ99」 この曲の事もかなり書いてきたと思うので割愛。「忘れな詩」 1979年8月以降〜11月までのアリスコンサートツアーでソロコーナーで歌われてライブ盤にまで残ってるのでライブバージョンの凄さはよく知られてる。1980年ソロツアーでこの曲を歌う前のMCでべーやんは珍しくライブの盛り上がり方について丁寧に語っています。一時期、コンサートをやっててもノリを勘違いしてるというか、お祭り騒ぎな時がねまあ、それはそれなりに景気良くなって合ってる時はいいんですけど、度が過ぎるとなんかこう笑いが引きつってくるというかそんな感じがするんですね。うちのバンドのリーダーなんかも言っとりますけど、親しいと馴れ馴れしさとは違うような気がする・・・」こんな話を5分以上もべーやんが話しています。きっとこのツアーのどこかの会場で騒ぎまくるような人がいたんだろうと思う。そして「忘れな詩」を歌う直前に自分が引退する時の話なんかもしています。おおまかにまとめると、需要がなくなればさりげなく去って行きたいと語ってます。70歳すぎた今でもこんなに需要があると想像できなかったのだと思う。アリスツアーで毎回歌って熟れた状態での1980年ソロツアーでの歌唱は強烈に凄かった!「少年時代」 この曲がベスト盤に入るのは珍しいような気もする。ライブのセットリストに入ったのは1978年と1979年だけだったような気がする。1978年ソロコンサートでこの曲を歌う前にMCはなく前の曲と続けて歌われましたが、1979年の時は自分の少年時代の話を10分近く話して大盛り上がりでした。甘党ファンの千日堂に連れて行ってもらった話や、5円で塩せんべい買った話や5円のみかん水をよく飲んでた話・・・オーバーオールをよく着てた話などしてべーやん一人で弾き語りを始めた。サビ前からバンドも静かに加わってくるアレンジ。この曲、発売当時はあんまりピンと来なかったけど、歳を重ねるごとに沁みるようになった。「虫取りの網が破れたまま物置の隅にまだあるよ」「僕を育ててくれたあなたへ」 この曲もアリスエンドレスロード でライブバージョンを聴くことができます。いつ聴いてもべーやんの優しい歌声が癒してくれる曲です。凄くストレートな歌詞をまっすぐに歌い上げるべーやんの歌唱が最高です。「南回帰線」 これはなぜかシングルバージョンwベスト盤の最後にこっちの方が締めにいいのかも知れないけど、べーやん一人バージョンのアルバムバージョンのアレンジも歌唱もシングルに負けないぐらいに良い。ライブでは1982年「DAYBREAK TOUR」のアレンジが好きだった。1stソロアルバム「言葉にならない贈りもの」のカセットテープ。上は通常の日本盤。 下は1982年に発売されたオフィシャル香港盤日本盤テープはLPと曲順が違いますが、香港盤テープは日本盤のLP通りの曲順です。上が香港テープ 下が日本テープ香港テープに入ってたペラ
2021年10月03日
谷村新司さんの1992年9月発売のアルバム。19枚目のアルバム(「父と子」と「今のままでいい」はベスト盤扱いとして数えてます)18枚目のアルバム「君を忘れない」は、ほとんどの曲がちんぺいさん以外の作詞家、作曲家とコラボして作り上げた楽曲である種、企画アルバム的な印象も強かった。それでも好きな曲も多く当時よく聴いたアルバム。一番好きな曲は「エキストラ」ちんぺいさんの歌詞に三木たかしさんが曲をつけた名曲。若草恵さんのアレンジもシンプルで美しい。次の好きな曲は「空にしずめる物語」康珍化さんが作詞、ちんぺいさん作曲に船山基紀さんのアレンジが心地よいノリに作り上げてて最高。その次はタイトル曲「君を忘れない」はちんぺいさんの歌詞に鈴木キサブローさんが曲をつけた名曲。この曲のゆったりしたノリと萩田光雄さんの編曲が素晴らしい。この曲久々にライブで歌ってほしい。・・・ここまでアルバム「君を忘れない」の話が長くなってしまってここから「三都物語」の話1曲目「三都物語」 作詞 多夢星人(阿久悠さん) 作曲 谷村新司さん 編曲 佐孝康夫さん2曲目「非婚宣言」 作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 船山基紀さん3曲目「悲しい女」 作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 若草恵さん4曲目「涙あふれて」 作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 若草恵さん5曲目「Answer Phone」 作詞 谷村新司さん 作曲 筒美京平さん 編曲 若草恵さん6曲目「ガラスの砂漠」 作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 船山基紀さん7曲目「こころ前線」 作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 佐孝康夫さん8曲目「歩きつづけて」 作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 佐孝康夫さん9曲目「ノスタルジア」 作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 船山基紀さん10曲目「最終フライト」 作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 船山基紀さん1曲目と5曲目以外は全てちんぺいさんの作詞作曲。1曲目「三都物語」はJR西日本のイメージソングとしてテレビCMでよく流れてヒットした。3曲目「悲しい女」は研ナオコさんに提供した楽曲。4曲目「涙あふれて」は隠れた名曲。コンサートでは1度か2度しかセットリストに入らなかったと思う。5曲目「Answer Phone」も名曲です。この曲は比較的ライブのセットリストに入った曲。1993年夏の沖縄での野外コンサートで歌ったのが印象的。6曲目「ガラスの砂漠」は今、このアルバムで一番好きな曲。前から凄く好きな曲ですが、妙に最近聴きたくなってこの曲、単体で何度か聴いた。今のちんぺいさんの声で聴いたらどんな感じなのか気になる曲。8曲目「歩きつづけて」は「輪舞」に入っていそうなアレンジのシャンソンっぽいナンバー。この曲、かなり久しぶりに聴いたけど、それまでイメージしてたものとまったく違う感じに聞こえた。9曲目「ノスタルジア」はアルバム出た頃からアルバムで一番好きだった曲。今でも「ガラスの砂漠」と並ぶ感動する曲。イントロからもうカッコいい。ジャジーなアレンジ最高です。10曲目「最終フライト」はアルバムラストを飾るのに相応しいスケールの大きいバラード。コンサートでは照明も映えて本当にライブ向きなバラード。1992年のちんぺいさん「三都物語」の広告
2021年09月11日
1983年5月25日発売の谷村新司さん10枚目のアルバム。とっくにこのアルバムの事は書いてると思ってたら書いていなかったようなので・・・アルバムレコーディング前に「次は驚くようなアルバムを作ります」と発売前に珍しくそんな事を語っていた。ファンからしたら、どう驚かされるのか期待が膨らんだ。70〜80年代のちんぺいさんのソロアルバムは、ジャズ、ブルース、R&B、オーケストラバックのスタンダード、大正演歌などアリスで聴く世界とは大きく違い、酒と煙草を近くに感じるような大人の世界が多かった。このアルバムもやっぱりアナログ盤で聴きたい。まず、5月1日にリードトラックとして先行発売されたシングルが「夢の世代/小さな肩に雨が降る」で両A面でした。当時は「夢の世代」の方がA面扱いのようになってました。プロモーショングッズも「夢の世鯛」とかいう鯛のグッズまで製作されてました。今では「小さな肩に雨が降る」が完全にA面扱いされるようになったのは、コンサートで「小さな肩に雨が降る」が準レギュラーのように歌われるようになったからかも知れないし、ただ単に「小さな肩に雨が降る」の素晴らしさがライブで歌われる事で浸透してきたのかも。「夢の世代」がミディアムテンポのロックナンバーでした。ちんぺいさんのソロシングルでロックな曲は初めての事でした。(「スーパースター」のB面に収録された「ファイアフライ-螢-」が少しジャズロックな曲でしたが)「小さな肩に雨が降る」も美しいロッカバラードだったし、「夢の世代」は完全ロックだったので5/25発売のアルバムがどんな物になるのか、さらに期待は膨らんだ。(当時も別にロックなちんぺいさんを求めてたわけではないのですが)発売日前日にレコード屋で予約してた「エムブレム」を買ってきて針を落とす。どこか東南アジアのような子供の物売りの声や雑踏のMC、そして激しいフェルインのドラムからHeavyな歪みギターのリフ、アリスの「LIBRA」並みに激しい印象だった。DRAGON SIDE (A面)1曲目「龍のエムブレム」DRAGON EMBLEM 編曲 国吉良一さん2曲目「九龍の出来事」 KOWLOON NIGHT 編曲 難波正司さん3曲目「ベラドンナ・リリー」 BELLADONNA LILY 編曲 難波正司さん4曲目「憧れのチェン夫人」 LADY CHENG 編曲 国吉良一さん5曲目「ハリマウ」 HALIMAU 編曲 難波正司さんDREAM SIDE (B面)1曲目「夢の世代」FROM THESE DAY 作曲 佐藤隆さん 編曲 国吉良一さん2曲目「朝日を求めて」 SEARCHING 編曲 国吉良一さん3曲目「太陽の誘惑」 NINETEEN SIXTY 作曲 佐藤隆さん 編曲 国吉良一さん4曲目「名画物語」 CINEMA STREET 編曲 難波正司さん5曲目「小さな肩に雨が降る」 RAINY DAYS OF OUR YOUTH 編曲 大村雅朗さん作詞・作曲 谷村新司さん (B面1,3のみ作曲 佐藤隆さん)アナログ盤見開きジャケットの中の写真。この写真はこれまで3回CD化されたジャケットのどこにも載っていない。アナログ盤のみです。凄く好きな写真で、この写真を眺めながらよくこのアルバムを聴いてた。A面1曲目「龍のエムブレム」はそれまでのちんぺいさんソロ史上一番HEAVYなROCKと言っても過言じゃない。それ以降ならもっとHARDでHEAVYな楽曲も多く発表されましたが。当時からヴィブラスラップが入るブレイクだけちょっとイヤなんだけど。ライブでは入らないからいいけど。(ヴィブラスラップはよく演歌で使われる「カ〜〜〜!」ってやつ)2011年5月発売のセルフカバーライブアルバム「今 伝えたい」にリレコーディングされた。この時もヴィブラスラップは入ったけど完全なブレイクになってないのでそこまで気にならなかった。2曲目「九龍の出来事」はブギーロックで当時から「龍のエムブレム」よりもこっちの方が断然好きだった。「アリスIX謀反」は1曲目「LIBRA」がブギーで2曲目「荒ぶる魂」が「龍のエムブレム」のようなストレートな8ビートロック。曲順が逆だっら「アリスIX謀反」のように感じたかも知れない。「九龍の出来事」はブラスセクションのアレンジもカッコ良くて当時から凄く好きな曲。「今 伝えたい」でこっちをリレコーディングしてほしかったかも。3曲目「ベラドンナ・リリー」はやや派手な曲の中に埋れた感のある超名曲です。後に発表されヒットした「夜顔」のような楽曲の原点にあるような気もする。この曲のちんぺいさんの歌唱が濃くて聞き入ってしまう。4曲目「憧れのチェン夫人」は1983年9月25日〜1984年3月末まで続いた「EMBLEM ツアー」の中でも盛り上がった曲。その後も何度かこの曲は歌われた。ちんぺいさんはステップを踏み、芝居を混じえたような動きでドラマチックにステージを作ってた。5曲目「ハリマウ」はアナログ盤ではA面ラスト曲。この曲もハードなロックナンバー。ギターが歪んでいないので「龍のエムブレム」ほどHeavyには感じませんが、カッコ良い曲です。2011年5月発売のセルフカバーライブアルバム「今 伝えたい」でリレコーディングされています。この曲に関しては新しいレコーディングバージョンの方がノリも演奏も好きです。後半の3連になる所がHEAVYで断然、新しいバージョンの方がイイ。パーカッションは欲しかったけど。B面1曲目「夢の世代」を初めて聴いた38年前のあの日。ラジオで先行でちんぺいさんが流してくれて、それを録音して何度も聴いて感動してたのを思い出す。「♪夢の中で泣いたような 不思議なさわやかさを 残して流れ過ぎてゆく 俺達の時代」何度も出てくるこのフレーズ、あの頃の自分は想像でしか感じられなかったけど、今となれば本当によくわかる言葉です。2011年5月発売のセルフカバーライブアルバム「今 伝えたい」でリレコーディングされています。当時のライブアレンジのような感じで聴けます。2曲目「朝日を求めて」もライブ映えする楽曲でした。ダンスしながら歌うちんぺいさんが定着しはじめたのはこの曲からかも知れない。「階段のオスカー」をライブで歌い始めた頃にはちんぺいさんが踊りながら歌う事なんて当たり前のようになってた。「夏の二週間」なんて踊って歌わないちんぺいさんが想像できない^^;4曲目「名画物語」は凄く好きな曲なのにライブでセットリストに入ることはほぼない。メロディラインが特に好きだし構成も転調もやや奇抜でカッコイイ!5曲目「小さな肩に雨が降る」はちんぺいさんファンの中できっとかなり人気のある曲だと思う。自分もその中の一人ですが…。この曲はイントロのピアノからエンディングまで何度聴いても飽きない。新鮮さを不思議に保ち続けてる楽曲だと思う。誰にでも当てはまる部分のある歌詞もそうだし、メロディも春の雨のように優しく寄り添ってくれるような温かく優しいメロディです。上からの順で発売されました。リマスターされてるのは3枚目のものだけです。1983年9月25日大阪フェスティバルホールから始まる「EMBLEM TOUR」についてのちんぺいさんの言葉「EMBLEM TOUR」全日程追加公演があって数本増えたように記憶してます。(12月17日18日 日本武道館 12月24日 大阪城ホールはツアー内容とは別メニューで開催)
2021年08月29日
堀内孝雄さん6枚目のソロアルバム「DAY BREAK」のA面1曲目に収録されている曲。堀内孝雄さんのファンクラブから会報としてのDVDが届いた。最近は年に数回DVDが届く。内容も濃く毎回、年会費だけじゃ申し訳ないほど満足させてくれる内容です。今回の内容は座って出来る筋トレ講座と弾き語りライブ。その弾き語りの中で「海を見ていた少年」をフルで歌ってくれた。『海を見ていた少年」作詞 徳永章さん 作曲 堀内孝雄さん 編曲 徳武弘文さん1982年4月5日発売6枚目のソロアルバム「DAY BREAK」の1曲目に収録。リードトラックでシングル発売された「Don't Stop My Love」はHARDなミディアム3連ナンバー。テレビで「Don't Stop My Love」を観た人は「べーやん…ロックの人になっちゃった」って思った人も多いと思う。色の濃いサングラスにエレキギターを弾きまくりシャウトしまくりで熱唱です。自分はそんなHARDなべーやんもめちゃ気に入ってて、ロック色のかなり強かった「DAY BREAK」ツアーにはかなり本数観にいった。1982年3月9日札幌市民会館から始まった「DAY BREAK」ツアーで「海を見ていた少年」が歌われたのはコンサートの終盤でした。レコードよりも何倍もパワフルに「Don't Stop My Love」を歌い終えると、すぐに波の音が流れ出す。すぐさっきまでのHEAVYな音の渦から、波の音とローズピアノの音色が少し聞こえると、波の音と静かなストロークのアコギのみでポツリポツリとこの曲を歌い出すべーやん。これがかっこよくて、前の曲とのコントラストの幅が広すぎてゾクゾクものでした。レコードではノーエフェクトのべーやんの声が凄い前で聞こえてきます。波の音とウクレレの演奏のみです。アリス活動停止後の初アルバムにしては逆に凄く斬新に感じた。ちょっとだけ「DAY BREAK」ツアーの事を・・・自分が最初に観たのは3月13日中野サンプラザ公演。次に観たのが3月20日神戸文化ホール公演。その次が3月28日大阪厚生年金会館公演。その後、奈良、倉敷、追加公演の大阪と6公演観に行った。この6公演ともセットリストはかなり違っています。「Don't Stop My Love」〜「海を見ていた少年」の流れはどこの公演でも変わることはなかった。そのあとに「ページ99」が入る時もあれば、すぐに「故郷に帰りたくない」を歌う時もあった。「トラベリングマン」がラスト曲「DAY BREAK」の前に入る日もあった。何を今日は弾き語りで歌ってくれるのか楽しみだった。べーやんは自由にその日の気分で弾き語りを加えたりする自由な形を選んだんだと思った。逆にちんぺいさんは、アリスの時以上に計算し尽くしたステージで、1分すら違う事のないショーを作り上げはじめた。1982年ツアー 日程チラシそして、今回のファンクラブDVDでの弾き語りライブ。ウクレレ風のストロークじゃなく、分散和音での演奏でオリジナルより半音高いキーで歌った。なんかむちゃくちゃ鳥肌立った。この弾き語り1曲だけで1年分の会費払っても安いと思えた。今、ファンクラブに入れば弾き語りライブDVDに間に合うと思う。全5曲ライブとその曲にまつわる話もたっぷり聞ける。作詞の徳永章さんの話も少ししてくれたのもうれしかった。自分も前からこの曲の歌詞はファンタジーの世界が混ざり込んでるようで不思議な世界で大好きです。電車の中で本を読んでいる自分がいて、その本には海を見つめて夕日の横顔を赤く染めている少年が登場している。電車の中で本を読んでいる自分に本の中から無言の言葉を投げつける少年。この少年はいつかの自分なのだろうか・・・。アルバム1曲目がこんな感じで始まり、超名曲「DAY BREAK」で締めくくられる。この「DAY BREAK」も作詞は徳永章さんで、なにかこの「海を見ていた少年」とどこかリンクしているように思えてしまう。「疲れて立ち止まる人」に少年は「DAY BREAK」の言葉を投げつけているようにも思える。できれば全曲、徳永章さんの作詞でコンセプトアルバムのように作ってほしかったようにも思う。現在、6枚目のアルバム「DAY BREAK」は廃盤になってて手に入りにくい。CDはオークションなどで高価でやり取りされている。LPなら盤質の良いもので1500円前後で買えると思う。
2021年08月18日
歌手初となる公式動画配信サービス「タニムラテレビ」をスタートさせて約4ヶ月。自分は発表と同時にすぐに登録しました。最初は月額2500円の満足度は得られるのかと、少し思ったりもしましたが、今では大満足な内容になっています。ちんぺいさんのコアなファンはもちろん、ちんぺいさんをもっとこれから知りたいと思うライトなファンにも満足できるんじゃないかと思う。コンテンツも充実してきて、内容も濃く語られてこなかったような事も聴けてしまいます。まず、情報量が毎回多いのは★ <ラジオ?テレビ?谷村さんと皆さんで作る新感覚番組『谷村新司のラジテレ』>これはちんぺいさんがあるテーマについて平均20分ほどたっぷり語ってくれます。もうすでに♯22までになっています。その話題に合った画像も混じえながら聴けるのでちんぺいさんの話がさらにわかりやすく楽しめます。例えば♯11のテーマは「リズムとテンポ」デジタル化に伴ってレコーディング方法が変わってきた事や、音の揺れについての話。ビートとアクセントについてなど、アリスとちんぺいさんのソロの音楽の基本に触れられたようです。マニアックな音楽の話もあれば食べ物の話や気候の話、草花の話などジャンル関係なしに楽しめます。★ <「タニテレ」オリジナル番組 『日々好日』>この番組もあまり知る事ができなかったちんぺいさんを少し感じられます。東京・港区編が♯4までそして神戸編が始まりました。思い出の街を歩いて、思い出の店に入って食事をする。そこで初めて聞くような話もいろいろ語られます。★ <「タニテレ」オリジナル番組『密着ドキュメント』>コンサートツアーのスタジオリハーサル風景や。コンサートツアー先での楽屋やリハの様子。そしてツアースタッフ、ツアーバンドメンバーのインタビューなど。リハでの歌や演奏も少し聴けたりします。★ <いつでもどこでも!『厳選ライブ映像』>厳選ライブは現在シャープ7まで公開されています。このコンテンツはこれからに期待してるコンテンツ。2009年「金堂平成大修理 落慶記念公演 NATURE LIVE in 唐招提寺」2016年と2017年の「THE SINGER」など。これから期待するのは毎年青山劇場で開催されてたロングリサイタルの各映像。これはハイビジョンでフジテレビが毎年収録してたので高画質で残っています。そしてアリス活動停止後初のちんぺいさんのライブ「増上寺」での北島三郎さんとのジョイントコンサート」。これはレーザーディスクを持ってますが、映像と音をリマスターしてほしい。1985年〜しばらく、ほぼ毎年開催されてた野外コンサート、野外フェスの映像。「エンブレム」発売時は何公演かの野外もありました。「階」が出た頃の沖縄での野外コンサートや姫路セントラルパークでの野外ライブや神鍋高原での野外コンサート、どれもテレビ局が収録してると思う。ヨーロッパ三部作のドキュメントビデオ(LD)や「カードの中の女達」などその他にも多数のコンテンツがあります。「アーカイブ」「旅のスケッチ」などなど。登録入会は簡単。パソコン、スマホ、タブレットがあればいつでも観られる。生放送なんかもあったりするのかも。そして次にアリスが動き出す時のドキュメントなんかもいち早く観られそうです。べーやんもきんちゃんも出演もするようですよ。
2021年07月29日
1990年12月29日発売の島倉千代子さんのシングル。この曲は堀内孝雄さん作曲です!1990年の年末と言えば堀内孝雄さんが「日本レコード大賞」「日本歌謡大賞」「日本有線大賞」の大賞を「恋唄綴り」で三冠獲得!1990年4月に発売して2年間に渡ってのロングヒットで100万枚達成しました。その年の年末に島倉千代子さんに楽曲提供をするという名誉な事も続きました。 1曲目「夢待人」作詞 荒木とよひささん 作曲 堀内孝雄さん 編曲 川村栄二さんこの「夢待人」はこの時期に各レコード会社が新しいジャンルとして「ニューアダルトミュージック」を大人の歌手のジャンルとして作ろうとしてました。そのど真ん中なアレンジの楽曲です。そしてこの「夢待人」は「恋唄綴り」とまったく同じ作家陣で作られた楽曲です。2曲目「愛ひとすじに」作詞 荒木とよひささん 作曲 堀内孝雄さん 編曲 川村栄二さん「夢待人」はイントロから8ビートの軽快な楽曲でしたが、このカップリング曲はドラマチックな展開になってる曲です。Aメロは静かなバラード風でサビ前からノリのいいリズムに展開します。この「愛ひとすじに」はこのシングルを初めて聴いた時にべーやんの歌唱でも聞きたいとすぐに思った。逆に「夢待人」はべーやんの歌で聴きたいとそんなに思わなかったんだけど、翌年に発売されたアルバム「TASTY」に収録され、そのバージョンが物凄く良くて鳥肌でした。べーやんの歌う「夢待人」は必聴です!それから「愛ひとすじに」もいつかべーやんの声で聴いてみたい。
2021年07月27日
谷村新司さんのコンサートに行ってきました。延期、延期でやっと開催されたコンサート。4月の大阪公演以来のちんぺいさんのコンサートでした。(なぜか大阪公演の日記を何か操作を間違えて消してしまったみたい。 他にもよく間違って消えてしまってる日もある^^;)国立劇場、大阪フェスの時よりもさらに進化した今回のコンサート。今日のちんぺいさんの歌声はいつもより増して素晴らしくて何度も胸が熱くなった。72歳だなんて信じられないハリのある声量は凄いの一言。少し懐かしいちんぺいさんの6月のカレンダー写真第一部 1曲目「グレイス」 2曲目「面影」 3曲目「熱い吐息」 4曲目「真夜中のカーニバル」 5曲目「悲しみの器」 6曲目「この空の下」 7曲目「陽はまた昇る」 8曲目「サライ」第二部 9曲目「ダンディズム」 10曲目「三都物語」 11曲目「心花伝」 12曲目「いい日旅立ち〜いい日旅立ち・西へ」 13曲目「少年の墓」 14曲目「浪漫鉄道 -蹉跌篇- 」 15曲目「群青」 16曲目「昴」 17曲目「サクラサク」 18曲目「グレイス」ロングバージョンセットリストは変わりなしですが、バンドの演奏も熟れてどんどん良くなってきて国立劇場の時より何倍も良いコンサートに感じられた。今日の「悲しみの器」は、いつもより増して心に響いた。人生の中で誰もが必ず体験しないといけない事を今、乗り越えようとしている時に聴くこの歌は全てが心に響く。出来る限り平常心でいつもと何ら変わりなく過ごして、気がつけば哀しみが和らいでいてくれてたらと…。「この空の下」「少年の墓」もやっぱり最高。今回のツアーでダントツに好きなこの3曲が生で再び聴けた事にも感動。「面影」「熱い吐息」「真夜中のカーニバル」も懐かしさとともに、あの頃の事をいろいろ思い出しながら聞き入っていました。客席はきっちりとガイドラインを守って1席飛ばしの半分の動員。検温やアルコール消毒はもちろん、入場も退場もかなり間隔を開けての誘導も完璧。これならかなり安心。客席ですぐ隣に人がいるのはみんな不安で行くのをどうしても躊躇してしまう。こう言う所にもちんぺいさんやスタッフのファンへの思いやりが感じられて、感動させられる。本当に良いコンサートだった。
2021年06月06日
2009楽天イーグルス公式応援歌として作られた「紅の翼」を新たにリミックスした作品。べーやんがこの曲を作ることになった経緯は知らないのですが、王道8ビートの名曲です。作詞 庄司哲洋さん 補作詞 堀内孝雄さん 作曲 堀内孝雄さん 編曲 石田勝範さん 2〜4曲 リミックス 河合英嗣さん1曲目「紅の翼2011 ~さあ行こう戦いの舞台へ~ (Remix Version)」2曲目「紅の翼2011 ~さあ行こう戦いの舞台へ~ (Rock Version)」3曲目「紅の翼2011 ~さあ行こう戦いの舞台へ~ (Keyboard Version)」4曲目「紅の翼2011 ~さあ行こう戦いの舞台へ~ (Dance Version)」5曲目「紅の翼2011 ~さあ行こう戦いの舞台へ~ (Karaoke Version)」べーやんの歌が入っているのは1曲目のみで、あとはインストになってます・1曲目「紅の翼2011 ~さあ行こう戦いの舞台へ~ (Remix Version)」は2009年に発売されたオリジナルが出た時に思ったのは、シングル曲としてROCK寄りの楽曲はもう出す事はないと思ってたので妙に嬉しかった。べーやん王道の頭に残りやすいキャッチーでメロディラインです。2曲目「紅の翼2011 ~さあ行こう戦いの舞台へ~ (Rock Version)」はマイケルシェンカーの初期のインスト曲のようなGリフ。メロディーをギター単音弾き。リミックスインストの中では一番良いかな。3曲目「紅の翼2011 ~さあ行こう戦いの舞台へ~ (Keyboard Version)」はなんとも言えない^^;球場でエレクトーン演奏で流れそう。4曲目「紅の翼2011 ~さあ行こう戦いの舞台へ~ (Dance Version)」も何とも言えない世界です。変にはまりそうだけど・・・。
2021年04月19日
谷村新司さんのリサイタルに行って来ました。ネタバレありです国立劇場前の桜はほとんど散ってしまってましたが、八重桜の「簪桜」(カンザシザクラ)が満開。この桜は大阪で有名な花見名所の造幣局にも遅咲きの桜として植られています。桜はほとんどありませんでしたが、ヤマブキは満開でした。年々、異常な温暖化の影響で花が咲く時期がずれまくっています。自分の庭のおしろい花でさえ12月になってもまだ咲いてたりしています。10年ほど前から庭のさざんかも椿も咲く時期が完全おかしい・・・・。毎年恒例の国立劇場でのリサイタル。昨年の4月のリサイタルはコロナの影響で中止になった。10月に大阪フェスティバルホールでのみ「谷村新司リサイタル 2020『THE SINGER』」を開催。その時のセットリストと大きな違いはなく曲順を入れ替えた感じでしたが、生で聴く久しぶりのちんぺいさんの歌声がいつも以上に新鮮に聞こえて聞き入ってました。第一部1曲目「グレイス」2曲目「面影」3曲目「熱い吐息」4曲目「真夜中のピンボール」5曲目「悲しみの器」6曲目「この空の下」7曲目「陽はまた昇る」8曲目「サライ」第二部9曲目「ダンディズム」10曲目「三都物語」11曲目「心花伝」12曲目「いい日旅立ち〜いい日旅立ち・西へ」13曲目「少年の墓」14曲目「浪漫鉄道 -蹉跌篇- 」15曲目「群青」16曲目「昴」17曲目「サクラサク」18曲目「グレイス」ロングバージョン「悲しみの器」「少年の墓」「この空の下」は特に感動した3曲です。そして一番新しい曲「グレイス」「心花伝」は改めて今の時期に心に響く2曲でした。「簪桜」(カンザシザクラ)ヤマブキ
2021年04月03日
1984年8月発売の三ツ木清隆さんのシングル。A面「残照」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 中村暢之さん光速エスパーの主役を演じた三ツ木清隆さんが谷村新司さんの名曲のカバーをしています。TBSドラマ「陽暉楼」の主題歌にもなりました。「残照」は1980年4月25日発売の谷村新司さんのアルバム「昴」に収録されている超名曲です。ドラマ主題歌で流す関係からなのか、三ツ木さんのバージョンは2番から始まり、1番、3番の順に歌われます。オリジナルは「♪足早に暮れてゆく 秋の夕陽のいさぎよさ 久しぶりに散歩する父と二人の遠回り」・・ですが、三ツ木さんバージョンは「♪哀しくて哀しくて 体全部が哀しくて 目頭が熱くなり 思わず貴女を追い越した」 (歌詞カードは(貴女)となってますが、きっと誤植。その後の歌詞は貴方になってるので…)ドラマで流すにしても1番は「♪足早に暮れてゆく…」の方が絶対に良いと思うんだけどな。三ツ木さんバージョンのアレンジはちんぺいさんのオリジナルを大幅に変える事なくこれはこれで凄い良いアレンジです。歌唱も三ツ木さんの甘く深みのある声で歌詞の風景がきっちり浮かんできます。息子と父親の間に少なからず必ず感じる事のある瞬間を歌っている楽曲です。この歌詞のように初めて感じた時の寂しさを自分も思い出すので、聴く度に胸が熱くなる曲です。B面「なぐさめ」作詞・作曲 岸田智史さん 編曲 川村栄二さん1981年発売の岸田智史さんのアルバム「Rain」に収録されてた曲のカバー。シングルカットもされています。岸田さんのバージョンに近い感じで歌われています。
2021年03月17日
1981年2月9日(月)10日(火)11日(祝)は大阪フェスティバルホールでアリスのコンサートでした。このコンサートの次に大阪でコンサートをした時は活動停止の「謀反ツアー」だった。1980年12月末から1981年2月まで関西でこれだけの回数のコンサートが組まれました。1980年12月27日、28日 大阪フェスティバルホール1981年1月31日 姫路市文化センター1981年2月1日、2日 神戸国際会館1981年2月9日、10日、11日 大阪フェスティバルホールそれまでのツアーの組み方と明らかに何か違っているように感じたし、セットリストにしても1980年9月頃とほぼ変わる事なかった(数曲入れ替え)「今はもうだれも」も「冬の稲妻」も「涙の誓い」も「ジョニーの子守唄」も「夢去りし街角」も歌わないコンサート。セットリスト通りに聴いてみた。1曲目「スナイパー」2曲目「南回帰線」 mc3曲目「好きじゃないってさ」 mc4曲目「走っておいで恋人よ」 mc5曲目「秋止符」 mc6曲目「ラ・カルナバル」 mc7曲目「裸木」(べーやんのコーナー) mc8曲目「あなたがいるだけで」(きんちゃんのコーナー) mc9曲目「昴」(ちんぺいさんのコーナー) mc10曲目「それぞれの秋」 mc11曲目「狂った果実」12曲目「遠くで汽笛を聞きながら」 mc13曲目「チャンピオン」 14曲目「帰らざる日々」 mc15曲目「さらば青春の時」この頃の定番MCは、「南回帰線」のあと、左右のスピーカーの説明。1981年に入ってからスピーカーの上から花が出てきて観客を笑わせた。「メシアの後はちんぺいさんのアリスメンバー紹介。べーやんときんちゃんを紹介するのにもかなりの時間を割いて紹介。そこから次の「好きじゃないってさ」の歌唱指導。ここもかなり長い時間を割いての歌唱指導でした。「ラ・カルナバル」は好きな曲だけどライブでは長すぎた。8分超えなんていつもの事で12分超える事も何度かあった。それならもう1曲できるのに…って当時友人たちと話したのを思い出す。7曲目「裸木」はこの時のツアーで一番レアな曲かも。べーやんはソロのコーナーの曲を約4ヶ月おきぐらいで変えてくれた。「デラシネ」「トラベリングマン」「裸木」と「デラシネ」のアルバムから選曲を変えていった。8曲目「あなたがいるだけで」のきんちゃんのコーナーは1980年夏〜秋は「ボッサ・デスー」でそれまでに歌ってた「緑をかすめて」に戻り、再び1978年末〜1979年に歌ってた「あなたがいるだけに」に戻った。アリスのコンサートで「昴」を歌っていたとか知らない人もいるかもしれないけど、1980年6月頃から1981年の「謀反ツアー」が始まる前まで必ず歌ってました。アレンジはその頃、独特でした。ピアノだけで始まるイントロ、ロッカバラードっぽい演奏。演出は星球が数多く光り、最後に上手の上から斜めに下手の下に流れ星が流れる。11曲目〜15曲目の流れは1980年9月から鉄板でした。ツアータイトルもない通常のコンサートだったので1980年9月〜1981年3月までがひとつのコンサートツアーだと考えたらいいのかも。ツアーパンフもアリスのパンフの中で多分一番有名なオレンジ色のパンフレット。1979年2月12日は大阪府立体育館で昼、夜 連続でアリスを観た。
2021年02月11日
アリスが初めてリリースしたベスト盤。東芝EMI所属アーティストの多くがリリースした「ゴールデン・ディスク」シリーズのひとつ。このベスト盤は小学生の頃に一番よく聴いたアリスのアルバムだと思う。この曲順が頭に入っていて曲が終わると自然と次の曲のイントロが浮かんでくるほど聴いた。コンサートで当時セットリストに入ってる曲が多く、コンサート前にも観終わってからもよく聴いてた。「ALICE IV」が出てからでも、このベスト盤はよく聴いてた。片面8曲で16曲も収録されてるのでレコードの溝が細かく針飛びするようになった。小学生だったので扱いも雑だったのもある。聴きたい曲のところに針を落としたりしてたし…。これまでに3枚買い換えて最後に買った1枚は、ほぼ新品同様の状態です。それに久々に針を落として聴いたら、懐かしくて凄い感動だった。どれだけ子供の頃に聴き込んでたのかよくわかった。このジャケ写は「二十歳の頃」と同じ写真。できれば違うカットとかにしてほしかった^^;別写真で作った「二十歳の頃」のジャケット^^;A面1曲目「明日への讃歌」2曲目「おまえ」3曲目「愛の光」4曲目「帰り道」5曲目「青春の影」6曲目「冬が終わって」7曲目「走っておいで恋人よ」8曲目「雨降りは大好き」B面1曲目「二十歳の頃」2曲目「知らない街で」3曲目「かもめ」4曲目「青春時代」5曲目「走馬燈」6曲目「誰もいない」7曲目「無題」8曲目「雪」こうやって曲順を見ると、渋すぎる選曲だと改めて感じる。発売順や時代順に並んでないのもいい。デビュー曲から年代順にそのまま並んでるベスト盤ってほとんど聴かない。ここに入っている曲以外で、1974〜75年前半頃までよくセットリストに入ってたのは「そこにいる貴方」「羊飼いの詩」「地図にない街」「あなたのために」「散りゆく花」の5曲くらいだと思う。A面1曲目「明日への讃歌」はシングルバージョンではなく「ALICE I」バージョンです。普通ならシングルバージョン入れそうなものだけど、これはメンバーの拘りだと思う。このベスト盤に「ALICE I」からは「明日への讃歌」と「冬が終わって」の2曲のみです。1974〜75年のコンサートのセットリストには「ALICE I」からの曲は「明日への讃歌」と「好きじゃないってさ」ぐらいだったように記憶してる。「ALICE IV」が出てからもこれまで鉄板曲だったのが外れたりして大きく変わったと思う。A面5曲目「青春の影」が異常に好きなのは、このベスト盤に入っていたからという事もある。1974年12月28日の神戸でのコンサートのラストが「青春の影」だったのも大きい。「アリス・セカンド・ライブ! 」でライブバージョンが聴けますが、迫力はあんなもんじゃなかった!「明日への讃歌」もそうだけど、ライブでの振動が伝わってくるような迫力はレコード盤ではほとんど再現できない。アリスは特にスピーカーの音が割れるギリギリで(割れていても自分はOKだった)PA泣かせのバンドだったので、あの特別な迫力を体感できた。当時、ずっとあの3人の音を作ってたPAの方が亡くなってから2001年ツアーからは3人の演奏ではあの音が出せなくなってたけど、この前のツアーから昔の音になっていた。二人のギターもマイク録りとピックアップ両方で鳴らしてた。何よりきんちゃんのタンバの音があの頃の音に戻った。PAの人は大変だと思うけど、あの頃を知ってる人はあの音だけで大感動しています。「青春の影」は本編ラストや1部の終わりに演奏されたけど鮮烈な照明効果も相まって3人のど迫力の演奏が小学生4年生だった自分には強烈に印象に残る場面だった。アウトロでテンポアップして行き、きんちゃんのコンガ乱れ打ち状態の中、緞帳が降りてくる。A面8曲目「雨降りは大好き」は一度だけ生で聴けた。コンサートではレコードよりもきんちゃん中心の歌唱になってました。「白い夏」「雨降りは大好き」のどちらかをきんちゃんが歌ってた時期。「ALICE IV」が出てから「想春賦」をべーやんと二人で歌った事もあったけど、「想春賦」はべーやん一人で歌う事がほとんどでした。(レコードではちんぺいさんが歌ってるんだけど…ちんぺいさんがべーやんに頼んだとか…)B面3曲目「かもめ」は「アリス・セカンド・ライブ! 」に収録された事が奇跡的にうれしい^^;コンサートで何度も聴いたけど、レコードバージョンの何倍も良かった。この曲を聴くと暗い緑色の照明とスポットの中で歌うちんぺいさんが今でも頭に浮かぶ。B面8曲目「雪」もライブバージョンを残してほしかった。1975年12月30日大阪でもたしか歌ってくれたと思う。この曲のアレンジが凄く好きです。「ALICE II」を締めくくる名曲です。「青春時代」「二十歳の頃」でアリスを知った関西以外の人はこのベスト盤で当時、アリスを深く聴くきっかけになった人も多いと思うし、コンサートに行って、コンサートで歌ってくれた曲が多いので買う人も多かったと思う。
2021年02月06日
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