ボクの音盤武者修行

ボクの音盤武者修行

2009年02月15日
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 1月19日(月)19時、場所はトッパンホールにて、念願のヴァレンティーナ・リシッツァのピアノ・リサイタルに行ってきました。まるで恋人に会いに行くような、アイドルのコンサートに行くようなわくわくした気分で飯田橋駅に降り立ちました。

プログラムは以下のとおりです。

1.ラフマニノフ:
 練習曲「音の絵」イ長調 作品39の6
 前奏曲ト長調 作品32の5
 前奏曲嬰ト短調 作品32の12
 前奏曲ロ短調 作品32の10
 前奏曲ト短調 作品23の5

2.ベートーヴェン:


 -休憩ー

3.シューマン:
 「子供の情景」 作品15

4.タールベルク:
 ロッシーニの「セビリアの理髪師」の主題による大幻想曲 作品63

5.リスト:
 死の舞踏(オリジナル ピアノ・ソロ版)


 まず驚いたのが、予想以上の観客の多さ。このピアニストを聞きたいと思ってる人がこんなにいたことに(まあ自分もそのひとりなんですが)喜びを感じました。
 後ろのおばさん達(失礼!)は会話からどうやらプロの人たちのよう。ロビーでもそこかしこから「先生」という言葉が飛び交っている。業界関係者が多いことが知れた。もちろん私のようなYOUTUBEからのファンもいるはずなのだが。。。

 さて、憧れの生リシッツァの登場。。。でかい、仰ぎ見るような大きさだ。まあ座席が舞台に近いせいもあったろうが。そして白い(笑)。目も鼻も口も大きく緊張のせいか表情が固く、ちょっと魔法使いみたい(言いすぎだろ)。腕は長く手もさすがに大きい。衣装は黒のドレス。後ろに長く伸ばした紐は意味があるのだろうか(苦笑)。これで帽子を被ったらほんとに魔女だ。後ろのおばさん達は「白人って黒いドレス着たがるのよねぇ」なんて話してた。まあどうでもいいことなんだけど。

 第1曲はYOUTUBEで度肝抜いたあのラフマニノフのエチュード作品39-6。ものすごいスピード、畳み掛けるような音量。これを最初にもってくるのはネットファンへのご挨拶なのか。が、若干テンポにブレがあり、左手は弾ききれていなかった。やはり緊張しているのか。でも、人前でこれだけ弾ければ十分だろう。続くプレリュードは時に夢見るように、時に激情を迸るように見事な音のコントロール、圧倒的な音圧で一気に弾き終えた。


 この感じ、25年前にクラシックギターの山下和仁のリサイタルのときと同じだった。パリの国際コンクールで日本人として8年ぶり、しかも史上最年少(16歳)で優勝したこの天才がソルの「魔笛の主題による変奏曲」を聴いたことも無いスピードで弾ききったときも会場がこんなふうにため息をついたっけ。

 ベートーヴェンの「熱情」。この人の古典は聞いたことがなかったが、速いところはより早く、強いところはより強くダイナミックで積極果敢なまさに「熱情」、というより「熱病」。きっと「古典」からは外れた弾き方だろうが、当時の聴衆が聴いたらきっとこんな感じに聞こえたのではないか、と思わせる斬新さだ。

 ところで演奏中、何やらいい匂いが漂ってきた。香水だろう、後ろのおばさん達かなと思っていた。が、どうもそれはリシッツァから発せられているようだった。というのも、演奏が激してくるとその匂いはどんどん強くなってきたから。カラダが熱してくるため匂いが発散していったのだろう。
 演奏中の表情は残念ながら上手の座席だったので窺い知ることはできなかった。背を伸ばし腕を肘から振り下ろす感じでピアノが壊れるほどの音量を引き出している。背中の筋肉は十分発達していてオシリも大きい(笑)。後ろのおばさんが言っていたように「恵まれたからだ」の持ち主だ。ピアノやピアニッシモになると前のめりになってフェザータッチのように軽やかに鍵盤を撫でる。



 珍しく後半へ続く。。。





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最終更新日  2009年02月16日 23時57分37秒
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