ボクの音盤武者修行

ボクの音盤武者修行

2026年07月04日
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1.千葉フィルハーモニー管弦楽団 第75回定期演奏会

開催日:7月4日(土)14:00
会場:市川市文化会館 大ホール
指揮者:野田祐介
プログラム:幻想序曲「ロミオとジュリエット」(チャイコフスキー)
      交響曲第8番(ショスタコーヴィチ)

 千葉フィルさんとは長い付き合いになります。最初に聞いたのは25年くらい前だったような、場所は習志野文化ホールでチャイコフスキーの5番でした。著名な音楽評論家の金子健志さんが指揮をするというので聞きにいったのですが、アンサンブルはガタガタでこんなレベルかとがっかりした覚えがあります(失礼!)。そんな出会いでしばらく聞きに行かなかったのですがたまたま聞きに行ったバルトーク「オケコン」の鮮やかな演奏ぶりに感心。以来都合が合うときには聞きに行くようになりました。以前も書いたとおり金子先生執筆のパンフレットもお目当てでしたw


 手元にスコアが無いので間違っていたらゴメンナサイですが、コーダのコラール風な部分でいつもトロンボーンが音を外したかのように聞こえる箇所があるんですが、今回の演奏ではトロンボーン奏者は吹かずホルンが吹いてなかったような? こんな版があるのか、それとも和音を揃えるための代用なのか。これも一つのやり方かな。(ご存じの方、教えてください)

 さて、メインのタコ8です。私はショスタコの強烈にフォルテで鳴ったかと思えば急に静かにソロになったりする極端なダイナミックさがどうにも馴染めません。マーラーならもう少しうまく推移してくれますが、ショスタコの場合はちょっと病的に聞こえます。10番以降それが顕著で苦手です(その割にはよく聞きに行きますがw)。

 第1楽章冒頭からヒット曲第5番の匂いがします。この楽章は全体として同曲と構造が似ており、9曲全部違うタイプの交響曲を書いたベートーヴェンやマーラーは偉大さですね。演奏的にはかなり積極的かつアグレッシブな姿勢でありながら響きが混濁することなく、きっとどこかで自制が効いているものと思われました。テクニックも申し分ありません。トランペット奏者が梅干しみたいに真っ赤になって吹いていて素晴らしかった。ブラボー。

 第3楽章を聞くといつも思い出すのは、坂本龍一さんの「1919」という曲。せわしなく動くチェロにピアノが分厚い和音を叩きつけ後ろで1919年のレーニンの演説が聞こえる、という曲ですが、あのせわしない部分が重なってしまうんですよね。坂本さんにタコ8、聞いた?って質問したかったですw

 最終楽章はハ長調でファゴットソロが延々流れる冒頭から何やら明るくなる予感があるものの結果的には強烈な響きでその期待は打ち消され、あとには廃墟のような静けさで終わります。ハ短調からハ長調へ、まるでベートーヴェンの「運命」のようですが結末は真逆。ここら辺がショスタコーヴィチのひねくれ具合を表していると思います。

 面白かったのはタムタムをガツンと叩いたのは第2ヴァイオリンの後ろのプルトの奏者だったこと。人数が足りなかった?それとも思い入れがあったのか?



 それにしてもタコ8の音が止んだらすかさず拍手した人がいました。久しぶり。でもそれに同調せず他のお客さんは静かにしていただいたおかげで余韻を楽しめました。素晴らしいお客さんに恵まれ(除く1名)今回も感謝です。

 次回はエニグマと巨人ですか。行きたいけど千葉市は遠いなあ。


CD / セミョーン・ビシュコフ / ショスタコーヴィチ:交響曲第8番 (SHM-CD) / UCCD-2193
世評高いビシュコフ&ベルリンフィル盤。私はゲルギエフの旧盤が好きです。


1996 [ 坂本龍一 ]
「1919」が含まれるサカモトのアルバム。他の曲も面白いです。ぜひご一聴を。





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最終更新日  2026年07月05日 17時12分38秒 コメントを書く
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