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2026年01月23日
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カテゴリ: 御朱印:宮城県
東北で多く祀られている神社の系統は何でしょうか?神明宮、熊野神社、八幡宮など様々ありますが、おそらく稲荷神社が一番多いのではないでしょうか(知らんけど)。青森県が誇る​ 高山稲荷神社 や、秋田県鹿角の幸稲荷神社、福島市の福島稲荷神社など、規模の大きなものもチラホラ。そして恐らく一番荘厳、且つ規模が大きいのは宮城県岩沼市の竹駒稲荷神社でしょう。
界隈では有名な 金蛇水神社 から、車で十数分で到着するくらいの距離にあり、駐車場はいつも混んでいるんです。恐らく相当篤く崇敬されているんではないでしょうか。

2024.10.5
竹駒神社


山間にある金蛇水神社とはうって変わって、竹駒神社は市街地に境内を構えています。
やはり稲荷神社は庶民から崇敬を受けやすい神社という事で、街なかに勧請される例が多いと思います。この様な立地の違いは、どの層から崇敬を受けているのかという要素が関係しているのではないでしょうか。



参道脇には青々とした葉を茂らせた松がおがっています。



参道沿い、このような社殿も見られます。




そんでこちらは神輿舎。



ここまでの大社ともなると、神輿も比例して豪華になります。



参道を進み、まず楽しませてくれるのがこの随神門。東北一円で見ても、これほどの規模の随神門はそうそう無いでしょう。
竹駒神社の随神門は文化9年(1812年)の建立で、建材は総ケヤキ、いったい建てるのに幾らかかっているんでしょうか。岩沼市指定文化財になっています。



随神門は木彫装飾も見事なんですが、特に推したいのがこちらの宝珠。陽炎のように揺らめく瑞雲がなんとも言えず美しいです。



門をくぐった所には勇壮な神馬像。かなりリアル寄りの作風ですねぇ!馬が幣を運んでいるのを見ると、​ 鬼越蒼前神社 ​のチャグチャグ馬コを思い出します。



神馬像の傍らには、柵で囲われた小祠が1社。何だかおもしろい由緒が有りそうです。



近くには飛翔スタイルの狐像。躍動感がハンパ無いです。



それでは説明書きです。




飛躍の霊狐像  竹駒神社の御創建にかかわる霊狐像

 この像は竹駒神社の御創建の縁起にかかわる霊孤像で、口には稲荷大神の司る「稲穂」と、堅く閉じ塞がれているものを導き開く「鍵」をくわえ、五穀豊穣と開運招福をもたらすという意味が込めらている。その姿は後ろ足を蹴り挙げて飛び跳ねており実に躍動感がある。
 「竹駒神社縁起記」によれば、承和9年(842年)参議:小野篁卿(平安朝廷の高級官吏)が陸奥の国司(陸奥守)に任じられ、多賀の陸奥国府(現在の多賀城市に設けられていた東北地方の行政・軍事・文化などを司る役所)へ赴任するにあたり、山城国伊奈利山(現在の京都伏見稲荷大社)に詣で、稲荷大神を国府鎮護の神となさんことを懇請した。大神は篁卿の至情に深く感心して、白狐の姿をかりて現れた。篁卿はこの白狐と化した稲荷大神の御分霊を長櫃に奉じて多賀の国府に向かった。
 その途中、名取郡南長谷村(現在の岩沼市南長谷地区)に差しかかるや、長櫃の中で八声暗き声がしたので、どうしたことかとその蓋をあけると御分霊の白狐(霊狐)が跳びだし、武隈の森(神社裏手の森)に駆け込んて姿を隠した。それにより篁卿はこの場所を稲荷大神の御神意にかなう場所として神社を建て、お祀りされたとされている。
 この「飛躍の霊孤像」は、このような当社の縁起記の記述をもとに日本彫刻界の巨匠小倉右一郎氏の手により、森に駆け込む霊狐の飛躍する姿を表現した全長2.27mの像で、昭和25年の初午大祭にあたり、当神社外苑にテントを張り興行した動物サーカス興行主の樽谷鹿太郎氏が、事業発展に対する神恩感謝の証として昭和31年に奉献されたもの。



稲荷大神の仮の姿を映した像なんですねぇ。というか長櫃に狐を入れて京都から宮城まで進むのはかなりの大変さでしょうねぇ。





随身門の次は唐門。何て豪華な構成でしょうか。
随神門同様、こちらにもかなり木彫装飾が施されています。こてこての金装飾でない分、厳かな雰囲気が漂っています。
県指定文化財であり、天保13年(1842年)に総ケヤキ材で建立されました。



唐門横には歌碑らしきものが。これは仙台の文人 土井晩翠の唄を刻んだものです。荒城の月を作詞した方なんだとか。
竹駒の 神のみやしろもうで来て 綻びそめし 初桜見る
晩翠




まずは拝殿から。よく見られるタイプの金装飾ですが、やはり荘厳な印象を与えます。社殿の構造も面白く、他ではなかなか見られません。構造を整理してみると千鳥入母屋唐破風権現造となるみたいです。・・・かなり長いですねぇ、憶えられません。
平成5年9月の建立という事で、まだまだピカピカに新しいですね。



御由緒です。
竹駒神社

祭神:倉稲魂神、保食神、稚産霊神

 竹駒神社は古来より日本三稲荷のひとつに数えられており、極めて霊験あらたかな神社と崇められ、宮城県岩沼市稲荷町に鎮座致します。

 当社は五十四代仁明天皇の御代、承和9年(842年)に「小倉百人一首」にも名前を連ねる参議小野篁(おののたかむら)卿が多賀城の陸奥国府に陸奥守としてご着任の際、奥州鎮護の神としてこの地にご創建されました。
 江戸時代には仙台藩伊達家歴代藩主の手厚い庇護のもとで信仰の基盤がつくられ、往古よりご利益と福徳を授けて下さる「福神さま」として多くの尊崇を集めております。

9世紀創建の古社の様です。総本社である伏見稲荷神社から直接分霊されているみたいですね。奥州鎮護の神ということで、蝦夷鎮撫の祈願などもされていたんでしょうか。

拝殿の左側には末社が数社ズラリと並んでいます。唐門に近い方から見ていきましょう。

北野神社:菅原道真公



秋葉神社:火産霊神
天保14年(1844年)の勧請。



出雲神社:大国主神、蛭子神
大社造の祠が目を惹きます。



総社宮:地域の諸神格
令和2年(2020年)2月13日、岩沼市指定有形文化財。地域神社の全御祭神を祀っています。
創建年代は不明ですが、文久4年(1864年)に神馬堂と共に修復を行ったという棟札が残されています。現在の社殿は、愛宕神社とは対照的に細部の装飾に省略がみられることや、江戸時代の文献から18世紀後半の建造と考えられます。



八幡神社:十五代応神天皇
総社宮と共に岩沼市指定有形文化財になっています。正確な創建年代は不明ながらも、末社の中では最古級なんだとか。



愛宕神社:加具土神
令和2年(2020年)2月13日、岩沼市指定有形文化財。
加具土神を祀っており、農耕守護、火伏の神として信仰されています。
創建年代は不明ですが、元禄時代の記録では、すでに本殿や八幡神社と共に存在していました。現在の社殿は、高欄の擬宝珠に「享保2年(1717年)」と刻まれていることからこの時期の建造で、現存する境内の建物の中では最も古くなります。



拝殿左脇から地下通路のような道が伸びています。この先には何が有るんでしょうか。鳥居の扁額には奥宮と書かれていますね。面白そうです。



通路の途中には神棚的な何かが・・・。
こちらは元宮跡、かつてここに竹駒神社が鎮座していたんでしょう。規模からして、最初は小祠のみポツンとある程度だったのかも知れません。



暗い通路を抜けた先には、奥宮と共にもう1社鎮座しています。
こちらは命婦社、稲荷大神の使いの霊狐を祀っているんです。願いを神格まで届けてくれるという言い伝えがあるみたいですよ。サンタと子供に対する両親のような立ち位置でしょうか。



鳥居の奥には3つの宝珠。これにはどんな意図があるんでしょうか。



そんでもって奥宮です。塩ビパイプではありますが、沢山の赤鳥居が並んでいます。



祠はこんな感じです。奥宮がある辺りは賓窟山と呼ばれ、かなり古くから奥宮が鎮座する地として知られていたんだとか。



斜めから。
東北ではおそらく最大規模の稲荷神社であり、今でも崇敬篤い古社であります。東北は米どころが多く、それ故か稲荷の信仰も身近で篤いです。
1つの神社がこれだけの大きさになるには、崇敬者からの信仰が欠かせません。この社を見るに、今でも沢山の崇敬者がいることは間違いないでしょう。稲成の恵みをもたらしてけへと、拝む人々の姿を想像しつつ、締めとします。



今回貰った御朱印です。



公式サイトへのリンクです。
・日本三稲荷 竹駒神社

以上です。

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最終更新日  2026年02月20日 22時20分00秒
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