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アルバムMoo-Phonix Vol.2 Blazil邦題同上編成ヴォーカル好み度AAAこの曲もiTunesからのダウンロードなので基本情報はありません。2005年12月にリリースされたコンピ盤で、複数のアーティストの曲が収められています。そのため、この演奏のオリジナルアルバムがどれで、いつ頃録音されたのかはわかりません。現在、イヴァン・リンス本人の演奏はライブを除いて3演奏持っていますが、この演奏が最も好きな演奏で、AAAを付けました。ミディアムスローなテンポで16ビートで刻まれるリズムは、A Doce Presen?aで演奏されているようなメランコリック感じでもないし、A Noiteでのラテン的な演奏とも異なり、スムースジャズ、クワイエット・ストームと呼ばれるこの演奏スタイルが私には心地よく感じられる。音からすると、ピアノ、ハモンドオルガン、シンセザイザー、ベース、ドラムス、ギター、パーカッション、バックコーラスのように思われる。但し、パーカションはコンガなどのラテン系の物は使われていない。ギターが刻むリズムが背骨になっていてそれにエレキベースが時折ウラメロ的なラインを奏で、比較的ワンパターンなドラムスとパーカッションによるカラーリングが独特のまったりしたグルーブ感を醸し出している。また、ピアノやハモンドオルガンが時折入れるオカズがアクセントになっている。そしてやや多めにリバーブ(エコー)をかけたボーカル、とバックコーラスとシンセサイザーよるストリングスのハーモニーが独特の空間を広げている。多分、この広い空間を感じさせてくれる事がゆったり感を表し、ソファーに寄りかかって全身の力を抜いて聞いていられる演奏になっているのだろう。演奏自体は真夏の青い空と白い入道雲というシーンよりも、初秋の人のいない夕方の海で、夕陽に染まって金色にキラキラ輝いている海面を見ながら、まだ寒くはないのでビールを飲んでいる、波の音とウミネコの声だけが聞こえるようなイメージが描かれるのです。イヴァン・リンスの大人の歌が楽しめる演奏。
2010.06.27
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久しぶりのアップですが、マイケル・ジャクソン氏の一周忌を偲んでみます。いろいろなメディアでマイケル・ジャクソン氏の事を紹介したTVが放送されていましたが、特に少年への性的虐待容疑に関しては本当に辛かっただろうなと思う。メディア、検察の執拗なバッシングと捜査、異常とも思えるような対応があったようですが、何故死後にその事を伝えるのか、何故生前にその事を報道しなかったのかメディアの対応に理解ができませんでした。そして最初の脅迫をした歯科医が昨年末拳銃自殺をしていた事を今日のラジオで知りました。21億円を騙し取って悠々自適の生活のはずだったのが、やっぱり悪い事はできない。2回の少年の性的虐待事件があったが、両方とも無罪であった事に、ちっぽけなファンとしてはほっとしています。しかしこの2回のでっち上げのために、彼はノーベル平和賞にノミネートされていたにも関わらず、2回ともフイにしてしまっている。あの伝説の85年の「We Are The World」、そして長年の寄付行為に対して与えられるはずだった。彼の肉体はもう無いけれども、彼の精神とパフォーマンスは永遠にファンの中で生き続けると思うし、私も忘れる事は無いだろう。そして最後のパフォーマンス「This Is It」のDVDを見るたびに、素晴らしいアーティストと同じ時代を生きてきた奇跡に感謝したい。合掌
2010.06.25
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アルバムA Doce Presen?a邦題同上編成ヴォーカル好み度AAこの曲もiTunesからのダウンロードなので基本情報はありません。これは1994年に発売されたアルバム。イヴァン・リンス自身の演奏ですが、前回ご紹介した「A Noite」と比べるとラテン的なリズム隊は使われておらず、非常にスローテンポのバラード仕様になっている。編成は音からの判断なので正確ではないかもしれませんが、ピアノ、ベース、ドラムス、ギター、アコーディオン(バンドネオン?)、ストリングシンセサイザーだと思われます。イントロやソロを演奏するアコーディオンのアンニュイな感じがとても素敵な演奏で、イヴァンのしっとりした歌も大人を感じさせてくれ、ゆったりとした時間が流れていき、そしてホットさせてくれる。ドラムスのワイヤースティックが何とも言えないまったりとしたタメを作っていて、それにギターがアクセントとなる色彩感を与えてくれる。夜ゆっくり聴いたり、疲れた時に車の中で聴いたりしたい、癒し系アレンジの1曲。ワインとチーズが欲しくなる。
2010.05.15
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アルバムA Noite邦題ある夜編成コンボ好み度AA Ivan Linsによって1979年にリリースされたアルバム。 (一般にはミドルネームは略されている)イヴァン・リンスは1945年、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロ生まれのシンガー・ソングライターで、ブラジリアン・ポピュラー・ミュージック(MPB)、ジャズ・フュージョンのアーティストとして紹介されている。そして多くのジャズミュージシャンやアーティストがカバーを発表している。そしてこのVelas I?adasこそが、クインシー・ジョーンズの1981年のアルバム「The Dude/愛のコリーダ」でトゥーツ・シールマンスをフューチャーして発表した事がきっかけで、コンポーザー「イヴァン・リンス」が世界的に認められた記念の曲なのだ。クインシー&トゥーツのVelasが、私のお気に入りの曲トップ5に入っている。Velas I?adasはアルバムの訳によると「帆を立てて」となっていて、ポルトガル語で歌われているものには「Velas I?adas」とタイトルが付いていて、英語に訳された歌や英語圏のプレーヤーの演奏には「Velas」が使われているようだ。この曲は音域が広いので歌い手の力量がはっきり判ってしまうが、流石に自作自演だから伸びのある声で見事に歌いこなしている。ラテン的な乗りの良さとメロディーラインの美しさ、見事なアレンジ、どれを取っても素晴らしいの一言に尽きる。カバーの多くが、イントロ、ウラメロ、つなぎを、多少は変えてあるけれど殆どオリジナルのアイディアをそのまま使っていることからもその完成度の高さが判る。しかし好み度は「AA」なのだ。何故ならばクインシー&トゥーツ盤のやられ度が強烈すぎるのと、イヴァンの他の演奏にもっと私好みのアレンジがあるので、敢えてここでは「AA」と辛口の評価をさせて頂きます。 (あくまでも好み度なので)イヴァンのお好み度「AAA」バージョンは後日ご紹介させて頂きますよ。イヴァンの世界進出のきっかけを作った1曲、それだけの価値のある曲なので是非お聴き頂きたいのだ。 平伏夜も更けた頃、カルバドスなぞを飲みながら聴きたいアダルトな演奏。
2010.05.01
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アルバムDo Not Leave Me邦題同上編成カルテット好み度Aこの曲もiTuensからのダウンロードなので、基本情報がありません。ブリュッセルでのライブ盤。パーソネルはToots Thielemans : ハーモニカFred Hersch : ピアノMarc Johnson : ベースJoey Baron : ドラムストゥーツ・シールマンズはもともとギタリストだったんだと言う事を思い出させてくれる演奏。 しかも、彼独特のホイッスル・ギターじゃなくてギターのみで演奏している。クインシー盤でのきちっと計算されアレンジされた、クールで洒落た都会的な演奏とは打って変わり、ここではかなりホットな演奏をしている。カルテットという編成なので個々のプレーヤーの腕やセンスによって出来上がってしまうという側面があるので、比較する事には無理があるけれど同じプレーヤーの演奏として聴き比べてみると、全く異なったトゥーツに出会えるジャズという音楽の面白さを堪能するができる。長めのイントロはクインシー盤とは完全に異なる演奏なんだとはっきり認識させてくれ、違うトゥーツの演奏を期待させてくれる。テーマはトゥーツのメローなギターで演奏されそのままインプロビゼーションに入っていく。トゥーツのメロディアスなラインは流石だね。 普段はホイッスル(口笛)とのユニゾンで演奏しているから歌的な自然なラインがそのままギターのみでも演奏されている。そしてモード奏法のお手本になりそうな音の使い方は、とっても勉強になる。彼は早弾きするプレーヤーじゃないから採譜するのが比較的簡単だからね。ついでFredのピアノがソロを取る。とっても引き出しが多そうなピアニストで、トゥーツのギターとの対比を意識して硬い音を作っているような感じがする。そしてJoey Baronのドラムスが絶妙なタイミングでアクセントを付けてくれて演奏全体に締りを作っている。トゥーツの別のVelasを楽しめる演奏だ。 是非クインシー盤と聴き比べて頂きたい。クラウンロイヤルのロックが飲みたい。
2010.04.15
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アルバムI Never Told You邦題同上編成コンボ好み度AAAこの曲は2009年5月10日に紹介したのと同じ演奏で、オリジナルアルバムに入っているか、コンピ盤かの違いです。こちらはクインシー・ジョーンズとトゥーツ・シールマンズが共演した演奏だけを1枚のアルバムにしたもので、クインシー&ツゥーツファンには楽しめるアルバムになっている。レビューもどきはご面倒でも2009年5月10日迄遡ってご覧下さいませ。とにかくクインシーとツゥーツの共演だから間違いはあり得ないけれど、その中でも群を抜いた素晴らしい演奏なのだ。 (あくまでも私個人の趣味なので・・・)クインシーのクールなリズムアレンジ。マンデルのメローなストリングアレンジ。トゥーツのクールでホットなハーモニカ。文句なしの1曲だ。ジャズという先入観は捨てて、1つの曲、作品として是非々々聴いて頂きたい。こんな音楽を作れる人間がいるんだって事を知って頂きたいのだ。 平伏!ちなみにストリングアレンジを担当した、ジョニー・マンデルは「いそしぎ/The Shadow of Your Smile」で1965年アカデミー・歌曲賞を受賞している。 曲名は知らなくてもメロディーを聞けば、ああ、この曲かと判る程、スタンダードナンバーになっている。これから暫く「Velas」を紹介するので、トップバッターとしてここで再度ご紹介します。でもどうしてトゥーツの演奏を聴くと、どんな時でもホットできるんだろうな。マッカランを3フィンガーでいきたい。
2010.04.14
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アルバムライブ邦題ライブ編成ソロ好み度AAこの曲はにこにこ動画からのダウンロードなので基本情報はありません。サイトのコメントによると「15th June 1996 Jazz Baltica, Konzertscheune, Salzau, Germany」とある。Michel Petruccianiは残念ながら1999年1月6日に36歳の若さで亡くなっている。彼は今年生誕200年で話題のショパンのお墓の近くに埋葬されているそうだ。 何となく彼らしい。ペトルチアーニはフランスで最高のジャスピアニストと称され活動していたけれど、ご存じの方も多いと思いますが、体に障害をお持ちで医師には20歳位までしか生きられないと宣告されていたそうだ。ちなみにペトルチアーニはフランス人として初めてブルー・ノートと契約したピアニストだ。私は幸いにして1986年の、Mt.Fujiジャズフェスティバルで彼の生の演奏を聴く事ができた。この年は私が大好きなハービー・ハンコックが出演するので聴きに行ったけれど、彼の演奏を聴けて強烈なショックを受けた。アグレッシブと言う言葉では表せない程、攻撃的でしかも美しい演奏は余りにも強烈で、野外のジャズフェスという独特の雰囲気と相まって、真夏だというのに全身に鳥肌が立って、冷や汗と涙が出てきたのを今でも鮮明に覚えている。ピアノソロのメドレーで、処女航海は2曲目に演奏されている。 テーマとインプロビゼーションが1コーラスだけれども、私にとっては満足できる演奏だ。本当は丸々1曲、処女航海で聴きたいけれどね。サイトの紹介によると演奏曲目は「Maiden Voyage / My Funny Valentine / In A Sentimental Mood / Les Grelots / Colors / Home / Caravan 」となっているけれど、1曲目に「美女と野獣」が演奏されている。22分という長丁場な演奏だけれども決して飽きる事は無く、最後まで一気に聴けてしまう。リラックスして聴けるというよりは、ペトルチアーニに挑発されているような感じが強くする演奏だけれど、美しさと間の素晴らしさに、聴き終わると自然と心を開いているのだ。処女航海としてご紹介するのには、ちょっとばかり引け目を感じてしまいますが、演奏そのものは素晴らしいのでペトルチアーニワールドを楽しむという事でお聴き頂きたい。彼の素晴らしい演奏をお聴きになりたい方は、こちらから。この演奏には、レミーのエイジ・アンノンでしょう。
2010.03.23
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アルバムライブ邦題ライブ編成トリオ好み度Bこの曲はYouTubeからのダウンロードなので基本情報はありません。MUSIC CITY TENJIN 2009に出演した高校生トリオによる演奏。ホームビデオで撮影されているので音は正直いって最悪。ピアノのソロやベースは殆ど聞こえない。 ドラムスが何とか聞こえる状態だ。だから演奏を楽しんで頂きたくてご紹介しているのではありません。演奏そのものは高校生のアマチュア演奏だけれども、ここで紹介させて頂くのは、彼らが一生懸命練習し、公の場で演奏する事に対する敬意と称賛を贈りたいからなのです。演奏そのものは2009年7月18日に紹介した、オースティン・ペラルタの処女航海を参考にアレンジしていると思われる。この時のペラルタは14歳だから、高校生の彼らにとっては年齢的に近いので感覚が合致したんだと思う。このような催し物がたくさんあって、若い演奏家の発表する場が増えてくれたら良いな。演奏そのものを楽しむ事はできませんが、それでも聴いてみたい方はこちらからお入り下さい。
2010.03.17
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アルバムライブ邦題ライブ編成ソロ好み度AAこの曲はYouTubeからのダウンロードなので基本情報はありません。福田重男氏は知る人ぞ知るピアニスト。 当たり前ですな。ジャズ雑誌で紙上講師をされる程の理論派で通っている。私は氏の演奏は生で1回しか聴いた事が無いので詳しい事は判らんのです。ですから、この演奏に限っての感想になってしまいます。ソロピアノでの演奏は幾つかご紹介してきたけれど、氏の演奏はそのどれとも事なった演奏になっている。例えが悪いけれど、ハービー・ハンコックや国府弘子氏の演奏はヨットでセイリングをしている様なイメージができるけど、彼の演奏はドラゴンボートのように力強く漕いでいるという風なイメージで聴いてしまうのだ。演奏自体もとても力強く男性的な演奏をされている。どこかのサロンで演奏されているようで、演奏中に人がピアノの前を横切ったり、コーダーの途中でブチッと終わってしまうのもご愛嬌だけれども、彼の演奏の良さはおわかり頂けると思う。出だしはクラシックの現代音楽的な演奏なので、そんな感じかなと思っていたけれど長めのイントロが終わるとオリジナルのリズムを踏襲してテーマの演奏が始まる。ソロに入ると左手の分厚い和音の上に右手で更に重い音を加えていって、重厚なサウンドを作っている。ややアンニュイな感じで演奏している処女航海も面白いね。生で聴いた時はもっとガンガンの弾いていたように記憶している。 かなり前だし、記憶も薄れているのでイメージが先行しているのかもしれない。家庭用ビデオでの撮影なので音は悪いけれど、演奏の面白さは伝わると思う。福田重男氏の演奏を聴きたい方はこちらからお入り下さい。マッカランを3フィンガーでやりたい。
2010.03.13
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アルバムLive Oblivion Vol.2邦題同上編成コンボ好み度BBこの曲はYouTubeからのダウンロードなので基本情報はありません。Brian Auger's Oblivion Expressのこのアルバムは1975年に2枚のライブ盤として発売されている。パーソネルはBrian Auger:KeyboardsJack Mills:GuitarBarry Dean:GuitarAlex Ligertwood:VocalSteve Ferrone:DrumsLennox Langton:Congasロックバンドが演奏してる処女航海。これまでも何組かのロックバンドよる演奏をご紹介しているが、オイラはロックバンドだぜっていうような演奏をしている。TOTOやBSTの演奏はジャズフュージョンといっても充分通用する演奏でけれども、決して善し悪しではなく演奏スタイルがロックテイストだよと言う事でございます。リズムはオリジナルのリズムを踏襲している。 そしてハモンドがとっても良い味を出している。メロディーはギターが演奏しているが、この音が何ともレトロな感じで嬉しくなってしまう。 ジョージ・ベンソンもこんな音を出していたかな?インプロビゼーションはギターから入るが、音の使い方がジャズ屋さんとは明らかに異なって、ロック屋さんのソロなんですね、これが。ジャズの人ってコードの音から飛び出して行くけれど、この演奏を聴くとロックの人ってわりとコードの中の音を多用するように思うのね。 あくまでも私の感覚なので違っていたらゴメンナサイ。次いでBrian Augerのハモンドソロになるけれど、ハモンドの優しいサウンドとインプロビゼーションは良いね。 彼はジャズの経験があるのかな?インプロビゼーションがギターと比べてジャズっぽいのだ。まあ、あまり深く考えずに聴いて下さいまし。 お聴きになりたい方はこちらからどうぞ。コーラとホットドッグを齧りながら聴きたい。
2010.02.28
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アルバム邦題編成ソロ好み度AAAこの曲はYouTubeからのダウンロードなので基本情報はありません。YouTubeで「処女航海」を検索していて出会った演奏だ。 ネット環境があって本当に良かったと思っている。もしインターネットが無ければこの演奏を手に入れる事ができなっただろう。これはpicojinke氏が自演し、それを撮影してアップされたものだ。picojinke氏のこの演奏は正にダイナマイト。YAMAHAエレクトーンというワンマンオーケストラ、或いはワンマンバンドと言える楽器を駆使し彼の世界を描き切っている。勿論エレクトーン1台という物理的な限界もあるけれど、その与えられた機能・制限の中で表現されている演奏はとても素晴らしいし、何度も繰り返し聴きたくなる演奏だ。ちなみにこの映像はiPodに入れて楽しませて頂いている。16ビートのリズムは4つ打ちのダンストラック風で、パーカッションとサイドギター風の音を加えリズムに厚みを出している。 つなぎの部分以外は一定のリズムの繰り返しだから、自然と体がリズムを取ってしまう。機械だからリズムが狂う事は無いし、下手なリズム隊を聴くよりずっと安心していられる。とにかくスピード感のある演奏で、聴く者のビート感覚を確実にシンクロさせてくれる。ご自身はテンポ90以下のバラードはやらないと仰っているので、どちらかと言うとアップテンポの演奏がお好きなんだと思う。テーマはロックギター風のやや歪みを加えた音を使って演奏されている。音が回り込む感じで広がりを表している。ソロはクラビネット風のアタックのある音に変えている。しかしラインはどちらかと言うとギター的なインプロビゼーションを展開している。次いで音を変えてオクターブ高い音域で、キーボード奏者が演奏するシンセサイザー的な音とキーボード的な奏法を駆使している。picojinke氏の凄いのは作っている音に合わせて、その楽器らしいインプロビゼーションを行える事だ。 ギターとキーボードでは、楽器の特性が違うから演奏そのものも変わってくる。ギター風とキーボード風のラインの作り方の違いを感じて欲しい。インプロビゼーションのスタイルからすと私の勝手な想像だけれども、多分エウミール・デオダートの演奏も勉強されたのではないかと推察する。一旦テーマに戻るがそこからコーダーに向かってアグレッシブなソロが繰り広げられる。ソロ部分は凝った演奏で、2コードの繰り返しかなと思うと残りの2つのコードが突然出てきたり、通常は4小節毎にコードが変わるけれど、6小節演奏したりと自由に演奏している。ソロののっけから6小節の演奏であれって思わせて心を掴んでしまう。何も考えずにpicojinke氏の演奏を楽しんで欲しい。べックを飲みながら聴きたいね。
2010.02.20
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アルバムSaturday Night Special邦題同上編成オーケストラ好み度Aこの曲は大昔レンタルレコード店で借りた物なので基本情報はありません。 音源もカセットテープに入っている。1975年にLPレコードとしてリリースされ、1995年にCD化されているようだ。ノーマン・コナーズは60年代後半から頭角を現してきたドラマーで、ジャズ出身だけれども、R&Bやソウルでの方が有名だ。レンタルレコード屋でもジャズのコーナーじゃなくて、ソウルのコーナーにあったからね。この演奏でもパッと聴いてみると、ジャズオーケストラなんだけれど、素直にジャズじゃないんだよね。 かなり色濃くソウルやR&Bが入っている。そこがソウルやR&Bをやってきたノーマン・コナーズの個性になっている。最初は判らなかったんだけれども、聴いているうちに気が付いたのはクインシー・ジョーンズが作曲したTVドラマの「アイアンサイド」のアレンジに何となく雰囲気が似ているのだ。出だしはクラシックの現代音楽の様な不協和音がビシバシで、何じゃこれというサプライズから始まる。その後リムショットのドラムスが加わってくるが、基本4つ打ちだけれども2小節8拍毎にシンコペーションが入りアクセントにしている。このリズムが基本になっている。ベースが独特のラインを奏でていて、この演奏の性格を決定付けている。テーマは女性コーラス、ホーン、ストリングスが絡み見事なオーケストラサウンドになる。最初聴いた時はジャズバンドサウンドじゃないしなあ、と思っていたけれど、やっぱりソウルサウンドがかなり入っているのよ。アレンジはしっかり書き込まれていて、かなり複雑な凝った挑戦的なアレンジをしている。 と同時に即興でおかずを入れるバランスが良いね。1コーラス終わってチョットしたつなぎの部分にミニインプロビゼーションが入って格好いいのだ。ソロはトランペットから始まる、マイルスをマイルドにした感じの演奏をしている。 多分意識をしているのかもしれない。ベースがワンパターンのラインを演奏している上で、パーカッションがリズムを壊して凄い緊張感を演出している。次いでエレピのソロ。アグレッシブなソロは頑張っているぜい、といった感じで演奏している。凄くメランコリックな演奏で、このピアニストは何を感じながら演奏しているのだろうと考えさせられる。テーマに戻ってストリングスとコーラスのハーモニーはジャズであまり使わないような音を作っている。 どちらかと言うとクラシックの現代音楽で使う様な音を使っている。対位法を意識しているように思う。1975年当時のブラックコンテンポラリーと呼ばれた実験的な音作りをしている。30年以上経っているのに、何度も聴いているのに未だに刺激を与えてくれる素敵なアレンジと演奏のオンリーワンの1曲。ホットドッグとハンバーガーが似合いそうな演奏。
2010.02.14
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アルバムSong For My Lady邦題同上編成ヴォーカル好み度AAAこの演奏はYouTubeで見つけたので基本情報がありません。Jon Lucienは残念ながら2007年に亡くなっている。このレコードは1975年にリリースされている。 1975年のアレンジだけれども全く古さを感じない。パースネルはJon Lucien - Synthesizer, Clavichord, Vocals Chuck Rainey - Bass Cameron Brown - Bass Dennis Budimir - Guitar (Electric) Larry Bunker - Percussion Mailto Correa - Conga Dave Grusin - Keyboards Richard Cummings - Piano (Electric) Kebo Harrigan - Drums Harvey Mason, Sr. - Drums Steve Thornton - Percussion, Conga才能や音楽的内容と商業的成功とは必ずしも一致しない典型的な例で、正直私も全く知らなかったし、一部のマニアだけが彼の素晴らしい音楽の恩恵を受けていたなんて許せないのだ。彼のサイトのBGMを聴いたとたん、一瞬にして彼の世界に引き込まれてしまった。 大きなショックを受けると鳥肌が立つのって本当だよ。低音の太い声は甘く艶があり、大人の色気を感じさせてくれる。メローという表現がとても似合うアレンジがとってもカッコいい。2009年6月11日付けでご紹介したカール・アンダーソンのアレンジを担当したラス・フリーマンを思わせるクールでスマートな演奏だ。後から気が付いたんだけれども、パーソネルを見るとキーボードにデイブ・グルーシンがいるので、もしかしたら彼がアレンジしたのかもしれない。特にストリングス及びストリングシンセサイザーのアレンジは素晴らしい。 そこに絡んでくるホーンも素敵だよ。たまたまYouTubeをサーフィンしていて見つけたアーティストだけれども、昔じゃ考えられないね。 ネットが無ければ彼を知る事はずっと後になっていたと思う。是非、彼の歌を聴いて頂きたい。 彼の名前を知っていて損は無い。夜も更けた頃、ソファーに寄りかかってカルバドスを飲みながら聴きたい演奏。
2010.02.11
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アルバムCalm邦題同上編成コンボ好み度BBこの曲もiTunesからのダウンロードなので2009年6月5日リリース以外の情報がありません。このCDではレゲエテイストで演奏されている。スタイルがレゲエである事自体は全然問題ないけれども、音作りの方が私の趣味とはちょっと異なる。わざわざチープな音作りをしているんだよね。メロディーは30年位前の電子オルガンのトランペットみたいな音だし、バックのハーモニーも安っぽいシンセサイザーで作ったホーンの音のようなのだ。音的に似ているピアニカで演奏した方がはるかに面白いと思うけれどね。 もしかしたらハーモニーの部分はDTM(デスク・トップ・ミュージック)つまりパソコン、あるいはシンセサイザーや電子楽器で作ったのかもしれない。 それにフェンダーローズなどを重ねて作ったように感じられる。ソロはソプラノサックスを模した音だけれども、アコースティックではなくリリコーンのようなシンセサックスだと思われる。ただ演奏そのものは決して悪くはない。レゲエのリズムに合わせたインプロビゼーションはそこそこ楽しいし、それなりの雰囲気を持っている。勿論、ジャムセッション的な緊張感やスリル感は全く無いよ。 でもリゾートのオープンテラスで夕食を食べた後に軽く飲んでいる時なんかにこの演奏があったら南国っていうムードは盛り上がる。アルバムのタイトルの「Calm」は「穏やかな」「静かな」「風のない」という意味だし、そう言うコンセプトで作られている演奏だからギンギンの演奏じゃないよね。アルバムの写真はのどかな感じが出ていて、アルバムタイトルにとっても合っていると思う。構えて聴くぞという演奏じゃないけれど、少し酔ってホンワカした中で聴きたい演奏かな。ビールに始まってジンライムに進みたいね。
2010.02.07
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アルバムSknals邦題同上編成デュオ好み度BBこの曲もiTuensからのダウンロードなので、基本情報がありません。この演奏はピアノとギターのデュオ。ピアノ:Davide Calviギター:Nicola Boschetti二人共イタリアの音楽家のようだ。ピアノが左手の和音でリズムを取っているのだけれども、ベースの音を取るために音が重くなってしまい、5度音程の和音がやたら耳に付いてメランコリックなイメージになってしまう。最初のコードはAm7/Dなので、左手でDとA(レとラ)の2音を弾いている。 実はハービー・ハンコックも左手で同じDとAを弾いているのだけれども、右手でA,C,E,G(ラ、ド、ミ、ソ)を弾いているので、計6音がピアノで演奏されている。同じ音なのに2音だけだと、5度音程が強調され重たく感じてしまう。クラシックの和声学では、5度音程を並行移動するのは禁則(原則だけどね)になっているのだけれども、こうやって5度音程を聴いてみると重い音程なんだって事が判る。だから右手での和音が加わったり、左手も別の和音を弾いている時は重さを感じない。フロウボディのギターの優しい音が残念な事に伴奏の重さの中に埋没してちゃっている。但し、ミディアムスローなテンポでゆったりした演奏は決して悪くはない。ソロはギターから始まる。イントロは重くて嵐の前の暗く、湿って生温かい空気みたいなのだけれど、ソロは夏の真っ青な空に白い雲がゆっくり流れていくような感じの演奏だ。決してスリルや緊張感を強制するような演奏ではない。私の大好きなイラストレーター、鈴木英人さんの絵の中の情景を想像して頂きたい。リクライニングシートに寝転がってのんびり空を見上げ、風を感じ、鳥の声や葉擦れの音を聴いているような、ゆったりと時間が流れているような錯覚を覚えてしまう。ピアノのソロは出だし低音を多用しているのでやはり重い感じがする。 音的にオリエンタルなサウンドを目指しているのかなと思う様なフレーズがが多々ある。この演奏は細い階段を下りた地下にあるライブハウスで、ピアノとギターの2人にだけスポットライトが当たっていて、お互いがアイコンタクトを取りながら演奏している、そんなところで聴きたい演奏だ。そして私は1人でマッカランを飲んでいる。
2010.02.06
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アルバムMaiden Voyage邦題同上編成トリオ+ヴォーカル好み度Aこの曲もiTuensからのダウンロードなので、基本情報がありません。Leny Andrade(レニー・アンドラージ)は1943年ブラジルのリオデジャネイロ生まれで、ブラジルではボサ・ノヴァの大御所シンガーだ。このアルバムは1993年12月21・22日に録音されて、1994年にリリースされている。パーソネルはヴォーカル:Leny Andradeピアノ:Fred Herschベース:David Dunawayドラムス:Helio SchiavoFred Hersch(フレッド・エルシュ)はピアニストとして参加しているが、ジョー・ヘンダーソン、アート・ファーマー、スタン・ゲッツなどのバックも務めた事もある。さて、演奏はというとミディアムスローでまったりした演奏になっている。歌詞を歌うというのではなく、スキャットでメロディーを奏でているようだ。 多分ポルトガル語の単語じゃないと思うけれど、はっきりとは判らない。声質は身体全体で響かせている感じのボリュームのある声で、音域的にはアルトになるのだろう。 声帯の大きさ厚みやが異なるので日本人には中々出せない声質だと思う。良いね。オリジナルのリズムを踏襲し、派手さは無いオーソドックスな演奏だけれども、しっとりとした歌と演奏は大人を感じさせる。 ジャリアイドルタレントには絶対に出せない深みのある音楽だね。ソロはピアノから始まる。ソロも1音の持つ響きを大切にしているようで、とてもリリカルな演奏をしている。 派手さやスリル感は無いけれど、ソロラインの美しさはとっても参考になる。 左手で演奏されている和音もぶつかってとんがる音はできるだけ使わないで、柔らかい和音を作っている。次いでレニー・アンドラージのスキャットソロになる。 ピアノのクールな感じとは対照的にノリノリのソロを歌っている。 但し、声がアルトだから変な緊張感はなく、どっしりと聴いていられる。ラテン系の奔放なソロで、彼女の持っている魅力を十二分に発揮している。 声質とテンポが合った、素晴らしいアレンジだと思う。 伴奏も出しゃばらず、歌の魅力を引き出すように努めているのがわかる。 音楽性の低いバックだと、トリオでの演奏と歌のバックの演奏を同じにしちゃうんだよね。 歌を殺してしまう事が理解できないんだ。ホテルの上品なバーラウンジでゆったりと聴きたい大人の演奏だ。 この演奏に合うのはシーバスリーガルのインペリアル(18年)。 ロイヤルサルート(21年)程熟し切っていない、ちょうどいい酒だ。
2010.01.30
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アルバムCompleted Shades of Bule邦題同上編成セクステット+ヴォーカル好み度AAこの曲もiTunesからのダウンロードなので基本情報がありません。この演奏は2009年11月21日に紹介した演奏の別テイクで、前回の演奏が6分57秒で今回の演奏は6分28秒となっている。「Shades of Blue」はCD3枚組・30曲入りのコンプリートアルバムとして発売されていて、その1曲目とラストの30曲目に2曲の処女航海が収められている。 30曲目は別テイクの演奏。通常コンピアルバムとして発売されているのだから30曲共異なる演奏というか曲にすれば良いのだろうけれど、ここでは同じ演奏家による同じ曲の別テイクが収められている。逆に言えばそれだけ優れた演奏という事になるのだろう。さて、基本的な演奏はパーソネルが同じなので、全体的に似ているけれども細かいところはかなり異なっている。これがジャズの醍醐味だね。イントロは同じ雰囲気で始まっているけれども、前回ご紹介した演奏は8小節のイントロに対して、今回の演奏は4小節になっている。そして前回の演奏でアルトサックスはイントロとコーダーで演奏されているが、ここでは1コーラス目からバックで吹いている。それだけで随分と印象が変わってくるよ。そして最も異なるのが全体の雰囲気だ。前回の演奏がクールな演奏とすれば、今回の演奏はホットな演奏と言えるだろう。ミックスダウンでの楽器バランスや音量が異なる事を差引いてみても、演奏をしている時の空気感は全然違っている。特に今回の演奏ではドラムスが前面に出てきていて、これがこの演奏のリズムだぜっていう風に全体のイメージというかグルーブ感を醸し出しているね。ソロは前回と同じくアコースティックギターから始まるけれど、この時のピアノの演奏がギターのソロに反応してピアノがチョットしたおかずを入れてくる。非常にスリル感とドライブ感のある演奏で聴いていてワクワク・ドキドキしてくる。ピアノのソロも最初から全開で飛ばしていて、音の合間からもの凄い情熱がほとばしってくる。 優しさもあるけれど激しさと渾然一体なった演奏は「ワォ」なのだ。同じ演奏者であり、同じ打ち合わせで演奏しているのにも関わらずこんなに違う音楽ができる、そして聴ける喜びはジャズじゃなければ味わえないし、メディアに記録されているからこそ楽しめる。iPodでは2曲続けて聴いているけれど、聴けば聴くほど音楽の奥深さに感動してしまう。前回の演奏が初夏の爽やかな海辺だとすれば、この演奏は真夏の照りつける太陽の下での野外コンサートかな。素直に音楽に入り込んで聴きたい演奏だ。但し、どちらか1曲だけ選べと言われたら迷わず前回の演奏を選ぶ。理由はGeri Allenの演奏は彼女独特のサウンドであの優しさは他の演奏者からは聴けないものだから。熱いけれど重い演奏じゃないから、オリオンビールを飲みながら聴きたいな。
2010.01.13
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アルバムThe Temple of Beautiful邦題同上編成カルテット好き度BBBこの曲もiTuensからのダウンロードなので、基本情報がありません。Miri Ben-Ariはイスラエル出身のヴァイオリニストでグラミー賞を受賞している。このアルバムは2002年11月にセカンドアルバムとしてリリースされたニューヨークのブルーノートでのライブ盤だ。彼女はジャズヴァイオリニストとしてではなく、ヒップホップ・ラップヴァイオリニストとしても紹介されている。この演奏以外聴いた事が無いので普段はどんな演奏をしているのか判らないけれど、ここではジャズというカテゴリーで良いのじゃないかと思う。パーソネルはヴァイオリン:Miri Ben-Ariピアノ:David Kikoskiベース:Matthew Parrishドラムス:Steve Hass最初聴いた時はヴァイオリンとは思わず胡弓かなと思ったけれど、ただ胡弓にしては音に厚みがあるなと感じていた。あのむせび泣くような独特な音を出している。iTuensのアートワークを見るとヴィオリンを抱えているので初めてヴァイオリニストである事が判った。演奏は弦楽器特有の艶めかしいねっとりした演奏になっている。2009年10月22日にご紹介したRoberto Occhipinti の演奏でのヴァイオリスト、Hugh Marshの演奏に通じるものがある。ソロはヴァイオリンから始まる。弦楽器のイントネーションを上手く使ってピアノでは絶対にできない表現をしている。2コーラス目からはスリル感も増してきて、ボーイングとピチカート奏法を上手く取り入れ聴いている者を引き込んでいく。パワフルな演奏はライブ独特の熱を感じさせてくれる。次いでピアノのソロになるが、David Kikoskiの知的な演奏はとても好感が持てる。スリル感とスピード感を上手くコントロールしていて随所に、おッと思わせるフレーズが出てくる。そして忘れてはいけないのがベースとドラムスの存在だ。ベースのMatthew Parrishの演奏はオリジナルのリズムを踏襲していて、かなり固い演奏で最初は退屈な演奏かなと思ったけれども、どっこい、おかずが凄く素敵でたった数音でしっかりと色彩感を醸し出している。 山椒は小粒でもピりりと辛いだ。ドラムスも目立たないけれど、アイデア豊かなドラマーだね。 基本のリズムをしっかり刻みながら、ちょっとブレイクさせ新鮮さを与えてくれる。リズムが良いから最後まで飽きないで聴いていられる。ブランデーをたっぷり入れた紅茶を飲みながら聴きたい。
2010.01.01
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アルバムFirst Portrait邦題同上編成トリオ好み度Aこの曲もiTuensからのダウンロードなので、基本情報がありません。Jose Alberto Medinaは1979年スペイン生まれのピアニストで、この演奏で初めて聴いた。パーソネルはピアノ:Jose Alberto Medinaベース:Juan Pablo Balcazarドラムス:Francisco Frieriベースのイントロから始まる独特のリズムが素敵な予感を感じさせる。ミディアムスローでタメのある演奏が、1コード2小節で演奏されているにも関わらずせせこましさを感じさせず、ホットするさせてくれる演奏になっている。ソロはピアノから始まる。まったりと間を意識した演奏から徐々にテンションを上げていき、演奏そのものにもしっかりと起承転結があるのでスーッと演奏に中に引き込まれていく。スパニッシュジャズについては全く知識が無いから、彼らの演奏がどうなのか判らないけれども、所々スパニッシュモードと呼ばれているフリジアンモード的な音の使いかをしているのかな、と思わせる部分はあるみたいだ。次いでベースがソロを取るけれど、踊っているような軽やかな演奏は聴いていてウキウキしてくる。ドラムスはやや控えめに演奏しているが、イマジネーションの豊かなドラマーだね。 まったりした演奏なんだけれど、しっかりドライブ感も叩きだし、おかずでは色彩感を出している。テーマに戻ってエンディングはイントロで演奏されていたベースのリズムで終わっている。しっかり構成された演奏だと思う。今の様な季節、ホットウィスキーを飲んで体が温かくなり、ほろ酔い気分の時に聴いたら幸せに気持になれそうな演奏。
2009.12.26
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アルバムJazz@The Pan Cafe Vol.1 邦題同上編成カルテット好み度Aこの曲もiTuensからのダウンロードなので、基本情報がありません。グループ名やアルバムタイトルからも判るように、「Pan」つまりスティールパンあるいはスティールドラムをフューチャーした演奏だ。Panはカリブの島国トリニダード・ドバゴで発明された楽器だ。奴隷として連れて来られた黒人たちが、楽器を使う事を禁止されためいろいろな長さに切った竹を叩いていたけれど、それも禁止されてしまった。1939年にウインストン・スプリー・サイモンがデコボコになったドラム缶を直そうと、ハンマーで叩いていたが場所によって音が違うことに偶然気づき、スティールパンの原型を作ったと言われている。2009年、フジTVの26時間テレビでPanの天才少女姉妹が紹介されていた。 強烈に上手かった。この楽器が1つ入るだけで一瞬にしてカリビアンになってしまう程、強烈な存在感を持った楽器。The Pan Cafe Quartetの演奏はまぎれも無くカリビアンになっている。構成はPan、ドラムス、ベース、ピアノのカルテット。 所々でパーカッションが入っているが、持ち替えでやっていると思われる。1コーラス目のテーマはパンで演奏されていて、2コーラス目は男性がスキャットでテーマを演奏している。3コーラス目はバッキングにピアノが入りカルテットとして演奏されている。 もしかしたら2コーラス目まではイントロとして扱っていたのかもしれない。リズムパターンが6月17日に紹介したSINSKEのものとそっくりで聴き比べが趣味の面白さだよ。 SINSKE程テクノっぽくは無いけれど同じテイストなんですね。ソロはピアノから始まる。 演奏はドライブ感のあるリズムの上で間を取った演奏の対比がとても良くて、好感が持てる。次いでPanが引き継ぐ。 スリル感はそれ程無いけれどもカラっとしたその音とリズムが心地良く、その抜けの明るさが楽しめる演奏になっている。テーマに戻ってエンディングでドラムスとパーカッションが頑張ってフェイドアウトしていく。難しい事を考えずに体全体でリズムを感じて聴きたい演奏。カリビアンだから能無くテキーラ?
2009.12.23
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アルバムHorizons I邦題同上編成セクセット好み度AAこの曲もiTunesからのダウンロードなので基本情報はありません。Tabernash Jazz Blues Project(TJBP)は2007年に誕生したバンドだ。パーソネルはChrisitian W. Purfield:作編曲/ドラムスJeff Lorber:キーボードGarth Webber:ギターJeff Buenz:ギターDuane Pate:ベース John R Burr:キーボード演奏はとにかくドライブ感があってゴキゲンな演奏。ライブだと当たり前だけれども、スタジオ録音にしては珍しくドラムスがスティックを叩いてカウントを取る所から収録されている。 カウントからいきなりドラムスが頭を取るのでリミックスの時に切れなかったんだろうね。16ビートで刻まれるリズムにギターがこれでもかっ、ていう風な演奏でメロディーを奏でていく。10月30日にご紹介したFAZJAZ.jpの演奏と聴き比べると面白いね。 ピアノのバッキングもMJQのデビッド・マシューズと同じ味がする。 ソロはギターから入るけれど、ドラムスのタイトなリズムにタメのあるギターのソロがマッチして独特のグルーブ感を醸し出している。スピーディーでテンションの高い演奏は聴いている側にもパワーを与えてくれる。 次いでピアノがソロを引き継ぐけれど、ピアノもギターに負けじと更にスピードとテンションを高めてくれて、自然と彼らのサウンドの中に引き込まれていく。次に再度ギターが1コーラスソロを取って、ドラムスにソロを渡す。テーマに戻って最後は長いコーダーで各自が掛け合いのように自由にインプロビゼーションをして終わる。最初から最後まで疾風のように駆け抜ける演奏だ。ヨットで行うセイリングではなく、パワーボートで海の上を疾走するようなパワフルな演奏が楽しめる。バーボンのソーダ割りとビーフジャーキー、チリビーンズが欲しくなるね。
2009.12.18
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アルバムWorkin' Out邦題同上編成トリオ好み度AAこの曲もiTunesからのダウンロードなので基本情報はありません。ジョン・キャンベルの名前はこの演奏で初めて知ったけれど、とても素晴らしいピアニストだ。処女航海を集めるという趣味がなければ多分彼とは出会っていないだろうし、曲も買う事はなかっただろう。同じように11月21日のご紹介した演奏のジェリ・アレンというピアニストとも出会えなかった事を考えると、私のこの音楽の聴き方もそれなりの利点もあるんだなと、一人悦に入っている。ジョン・キャンベルは1955年7月7日イリノイ州ブルーミントンで生まれ、シカゴ、ニューヨークで活動している。リーダーとしてのアルバムはこれだけみたいだ。パーソネルはピアノ:ジョン・キャンベルベース:ジェイ・アンダーソンドラムス:ビリー・ドラモンドさて、演奏はというと俗にいうところの、スムースジャズ、ラウンジ、あるいはクワイエット・ストームと言うような心地良い演奏だ。構えて聴くような演奏では無く、ゆったりとりラックスしながら聴ける演奏で、2009年6月2日にご紹介したLuca Savazziの演奏に全体の雰囲気が似ている。多分ドラムスのシンバルの使い方が似ているので全体の流れも似てくるんだと思うけれど、チャンスがあったら聴き比べてみて欲しい。オーソドックスなピアノトリオの演奏でリズムのもオリジナルのものを踏襲している。インプロビゼーションはハイテンションなスピード感のある演奏ではなく、音が体を包んでくれるような優しい演奏だ。 ただ甘ったるいだけではなく、ちゃんと塩味も効いているので最後まで聴いていて飽きることはない。その後ドラムスにソロを取らせる。ベースはオーソドックスな演奏だけれども、ドラムスと相まってしっかりとドライブ感を表現している。 だから演奏に心地良く乗ることができるんだろうな。初秋の穏やかな海を1日セーリングして日が陰る頃ハーバーに戻ろうとしている、海面が太陽の光に反射して金色に染まり、海の色が少し濃くなってきた、そんな雰囲気が似合う処女航海だ。ソルティードッグが飲みたい。
2009.12.07
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アルバムMessages From The Hub邦題同上編成ヴォーカル好み度AAこの曲もiTunesからのダウンロードなので基本情報はありません。これはJimpsterとAudiomontageという2つのアーティスト名を使いわけるJamie Odellの1999年に発表されたアルバムに含まれている。音楽のジャンルではテクノ・ハウスで紹介されていて、アーティスト、プロデューサー、DJ、リミキサーという数多くの顔を持つ。イギリスのクラブ系レーベルFreerange Records のオーナーでもある。iTunesでもエレクトロニカに分類されている。さて演奏はと言うと、フュージョンと言われても気が付かない位の演奏だ。イントロはシンセサイザーが数台とウッドベースで始まり、その後ドラムスが入ってくる。このイントロを聴いた瞬間頭をよぎったのが、1971年に公開された映画「栄光のル・マン」のオープニングのシーンだった。主演のスティーブ・マックイーンが私の大好きなショートバンパーのポルシェ911を運転し、田舎道を走って登場するシーンとダブってしまった。音楽はミッシェル・ルグランで、「Delaney's Arraival」という曲に雰囲気が似ていたのだ。 曲自体は全く別物なのだけれども、ウッドベースやオーボエを使ったサウンド、ストリングスとシンセサイザーの違いはあってもカチッと自分の中ではまってしまった。その後ヴォーカルが入るが、これを聴いて再度頭にカチッと来たのが、ディズニー映画「わんわん物語」の「シャム猫の歌」だった。雰囲気がそっくりなのだ。2声で歌われているが、多分オーバーダビングで2声にしていると思われる。歌詞は通常、ハービー・ハンコックの妹、ジャン・ハンコックが作詞したものを使う事が多いけれども、ここでは全く新しい歌詞で歌われている。演奏はかなりスローでシンセサイザーを使った広がり感のあるサウンドを作っている。 このまったり感がなんとも言えない独特の雰囲気を作っている。イントロは雨と雷を表現しているのか判らないが、ノイズとして雨が降ってピチャピチャいう音と、遠くで雷が鳴るような感じの音が聞こえる。タメのあるドラムスがこのまったり感を一層協調していていい感じだ。歌が1コーラス終わると、間奏という扱いになるかもしれないが、オーボエが使われていてこれが栄光のル・マンの雰囲気のそっくりなのだ。その後ストリングスが対位法的な美しいラインを作っている。ヴォーカルのインプロビゼーションはソロで歌われている。 本格的なアドリブではなく、フェイクと言った方が良いかも知れない。バックの演奏が柔らかい音色が聴く者を優しく包んでくれる。歌が終わるとはっきりとしたソロは無く、俺の作ったサウンドを聴いてくれという演奏になる。ウッドベースのパターン化されたライン、クラビネット風の音を使ったハンコックを意識したようなサウンド。そしてしばらくしてシンセザイザーのソロとヴォーカルの掛け合いが始まる。ラストはまた雨を表したようなノイズとウッドベースのボーイングによる演奏。クラブ系だ、ハウスだという固定観念に捉われず欲しい音を楽器をいとも簡単に使って作るサウンドは凄いね。サウンドクリエーターとしての彼の才能がはっきり判るアレンジだし、作りたい音の意図がはっきり判るので聴いていて変に考えなくてよいのが嬉しいね。ジャンルを意識する必要もないし、純粋にジャンプスターが作ったサウンドの処女航海として楽しめる。ホットウイスキーにジャイアントコーンをつまみながら聴きたい演奏だ。
2009.11.28
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アルバムCompleted Shades of Bule邦題同上編成セクステット+ヴォーカル好み度AAこの曲もiTunesからのダウンロードなので基本情報がありません。このアルバムは新生ブルーノート10周年を記念して作られた企画盤『シェイズ・オブ・ブルー』に『シェイズ・オブ・レッド』を加えて、さらに米国のみで発売された国内未発表音源も加えた2005年09月28日発売のコンプリート盤。 処女航海はDianne Reeves & Geri Allen演奏の別テイクを含め2曲含まれている。ヴォーカルのダイアン・リーブスと女性ジャズピアニストのジェリ・アレンによる演奏だ。ダイアン・リーブスについては今更紹介する必要もないでしょう。 何度も日本に来ているし、その実力は折り紙付きだ。ジェリ・アレンはこの演奏で初めて聴いたがとっても上手いし、才能もあるピニストだと思う。 非常にリリカルな演奏をしている。バックの演奏はセクステットで、ピアノ、ベース、ドラムス、アコースティックギター、アルトサックス、フルート。イントロはドラムスとギターから始り、次いでピアノとウッドベースが加わってくるが、とてもさわやかなサウンドで、イントロだけで期待できる演奏だ。最初の16小節はベースが高い音域を使って、アコギの音と独特の軽いサウンドを作っている。 これが良いね。17小節目からは低い音域と言ってもベースにとっては当たり前の音域を使った演奏になる。歌は文句ないでしょう。 黒人独特の厚みのある声に、情感たっぷりの歌。上手いね。この演奏ではギターのサウンドが特徴的で、ピリッと一味を加えている。アルペジオだったり、フラメンコのような情熱的な演奏だったり、色彩感を加えてくれている。ソロもギターから始まるが、アコースティックの指や爪ではじく、そのアタック音からも息使いが聴こえてくる。ヘッドフォンで良く聴くとメロディーをハミングしているのが判る。次いでジェリのピアノが引き継ぐ。最初聴いた時は誰の演奏か判らなかったが、その素晴らしい演奏に1回で引き込まれてしまった。演奏に男性、女性は関係ないけれども、この演奏を聴くともの凄く優しさを感じるのです。 ユーミンの歌じゃないけれど「優しさに包まれて・・・」なのだ。抒情的な演奏とは彼女のピアノみたいな事を言うんだろうな。 コード、メロディーライン全てがリリカルで優しいのです。彼女の別の演奏も聴いてみたい。コーダーに入ってアルトサックスがほんのチョットだけ入ってくるが、それと一緒に多分フルートだと思うのだけれども、バックのしかも遠くの方で聴こえてくる。アレンジもかっこいい。聴き終わると自分自身の心もチョット優しくなれる素敵な演奏だ。ジントニックを飲みながら聴きたいね。
2009.11.21
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アルバムOur Delight邦題同上編成コンボ好み度Aこの曲もiTuensからのダウンロードなので、基本情報がありません。サブタイトルで「The Music of Tadd Dameron & Herbie Hancock」とある。スティーブ・ウォーターマンはイギリスのジャズトランペッター兼作編曲家だ。アルバムのパーソネルはトランペット&フリューゲルホーン、アレンジャー :Steve Watermanトランペット&フリューゲルホーン&トロンボーン:Martin Shawテナー&ソプラノサックス:Dave O'Higginsバリトン&テナーサックス:Andy Panayiピアノ:Gareth Williamsベース:Alec Dankworth ドラムス:Clark Traceyヴィブラフォン&パーカッション:Frank Ricotti パーカッション:Frank Holderこのメンバーの内で処女航海に参加しているのが誰かは判らない。聴こえてくる楽器はトランペット、ピアノ、ベース、ドラムス、テナーサックス、トロンボーン、パーカッション。イントロからテーマ無しにいきなりインプロビゼションに入る。トランペットのソロはテンションが高く、決して速吹きをしているのでは無いけれど独特の緊張感を感じる。 よいね。次いでテナーサックスが引き継ぐ。1コーラス目はテナーの持っている音の独特のセクシーさを表現していて、2コーラス目からは速いフレーズで一気にこころの中に食い込んでくる。最後はトロンボーンのソロになる。トロンボーンは音の質と構造上の問題で、まったりした音や演奏になるけれどそれがここではとても良いバランスになっている。そして最後はテーマを演奏するが、3管あるとやっぱり音が厚くなって良いね。オーソドックスな演奏だけれども、聴いていてホットできる。バランタインの17年物を飲みながら聴きたいね。
2009.11.17
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アルバムRey Barbee Meets The Mattson 2邦題同上編成クインテット好み度BBこの曲もiTuensからのダウンロードなので、基本情報がありません。このユニットはプロ・スケーターであり、ギタリストのレイ・バービーと、双子のジャズユニット、弟でギターのジャレド・マットソンと、兄でドラムスのジョナサン・マットソンのThe Mattson 2によるものだ。パーソネルはギター:Ray Barbeeドラムス:Jonathan Mattsonギター:Jared Mattsonベース:Tommy Guerreroキーボード:Money Markコンガ:Alfredo Ortizホーン:Carl Prescottウッドベース:Aakaash Israniストリングス:Melody Mundyと紹介されているが、処女航海で演奏しているのは、ギター2台、ドラムス、ウッドベース、トランペット(コルネット?)のクインテット。イントロはジャレドのカットギター、ドラムス、ウッドベースでオリジナルのリズムを刻んでいる。その上にレイ・バービーのホロウボディギター柔らかい音色と一部分にホーンがユニゾンでテーマを演奏する。ソロはトランペットか音の質からもしかするとコルネットかも知れないのだけれども、とにかくホーンから入って行く。演奏は全体的にソフトでガンガン吹きまくる事はしていない。次いでバービーのギターソロになる。ホロウボディの柔らかい音色が良いね。 スゲ~っていうソロでは無いけれどホワ~ンとした感じで聴けるかな。サウンド全体を柔らかくし作ろうとしている意図がはっきりしている。但し、イントロからバービーのソロまでサイドギターが刻むリズムがワンパターンだから耳についてうるさい。 もう少しコードを展開したり、音域を変えて演奏できないもんかね。次いでウッドベースのソロ、ここでやっと静かにソロを聴く事が出来た。やりたい事の意図は判るけれど、演奏やアレンジが私の趣味では無いので何度も繰り返して聴きたいとは思わないかな。横文字で言うところの、インスパイア(触発)されないのだ。ギターが好きで、ほんわかしたサウンドがお好きな方には良いかも知れない。今日みたいな日にホットカルピスを飲みながら聴きたいね。
2009.11.16
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アルバムAutumn In New York邦題同上編成クインテット好み度Aこのアルバムは1993年の作品。マンハッタン・ジャズ・クインテット:略称MJQですが、最初ミルト・ジャクソンのモダン・ジャズ・カルテットと間違っていて、最初聴いた時に「アレっ」て思ってしまった思い出がある。何度かメンバーチェンジを繰り返しているが、このアルバムのパーソネルはピアノ:Daivid Matthewsベース:Charnett Moffettドラムス:Victor Lewisトランペット:Lew Soloffテナーサックス:George Young見ての通りオールスターバンドと言っても過言じゃないね。オリジナルの処女航海は8ビートで1コード4小節で演奏されているが、MJQは16ビートで、1コード2小節で演奏されている。 勿論、オリジナルのリズムではない。デビッド・マシューズのアレンジャーとしての才能、アイディアの豊かさを如何無く発揮している。この演奏の凄いのは1コード2小節にしているのに寸詰まり感が全くないだけでなく、非常にドライブ感がある事だ。テナーサックスとトランペットのユニゾンで演奏されるテーマ、通常は1回でソロに入るけれどもここではテーマが繰り返されている。ソロはベースから入る。ウッドベースのボディーが共振する感じが伝わって来る非常にアグレッシブな演奏で、圧倒されるようなパワーが押し寄せてくる。 いや~、凄い。次いでフリューゲルホーン。あの柔らかな音が良いよね。 間をたっぷり取った演奏はゆったりした感じで、波間に揺られているような錯覚に陥る。後半はハイノートを使ってテンションを上げて、転結させている。次いでテナーサックス、4ビートのスイング感を意識しての演奏。 タンギングが凄く上手い。 下手なプレーヤーがやると音は流れるは、ひっくり返るはでガタガタになるんだけど、流石はジョージ・ヤングだね。聴かせてくれるよ。最後は、マシューズのピアノ。ピアノの音の響きを上手く計算していて、単音でインプロビゼーションしている。単音だけでピリッと一味辛い彼の世界を描き切っている。プレーヤーそれぞれの持ち味が生かされた演奏と、マシューズのアレンジのアイディアを楽しめる演奏だ。この演奏に合うのはやっぱりハイボールでしょ。 つまみはカマンベールチーズのフライ。
2009.11.14
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アルバムLook Into The Past邦題同上編成セクステット?好み度Aこの曲もiTuensからのダウンロードなので、基本情報がありません。アルバムは2002年にリリースされている。Monday満ちるはあのジャズピアニスト秋吉敏子の娘で、父親もサックス奏者のチャーリー・マリアーノという音楽一家で育った。以前は「秋吉 満ちる」の芸名で俳優や作詞作曲などをしていた。 確か日本アカデミー賞でも新人賞っだっかを受賞しているはずだ。その後、Monday 満ちるに芸名を変更して音楽活動している。母親の秋吉敏子と共演もしている。さて、この曲はインストゥルメンタルとして演奏されている。使われいる楽器はフルート、フリューゲルホーン(だと思う)、キーボード、シンセサイザー、ベース、ドラムス。ややスローテンポでシンセサイザーを使ったエレクトロニカルな音にフルートのアコースティックな音がのっかって、その対比がとても斬新だ。またわざとアナグロレコードの針が擦れて「チリチリ」いう感じのノイズを入れてあり、ノスタルジック感を表現している。もしかしたらこのフルートはMonday 満ちる自身が演奏しているのかな?彼女はフルートができるからね。ライナーノーツが無く、パーソネルも判らないのであくまでも想像なので間違っていたらごめんなさい。リズムはクラブ調の4つ打ちを基本にしていて、まったりとした演奏はかなり色っぽい。良い意味でのエロスを感じさせる演奏だ。ベースラインがクラブっぽい雰囲気を強調している。シンプルなアレンジだけれど処女航海の新しい表現方法というか、サウンドを示してくれて、これまでとは異なった魅力を見せつけてくれた。フルートのソロもエコーを効かせていて音の広がりの中で、ブレスによるアタックを上手く付けていて、ソウルフルな演奏となっている。彼女はこの曲が好きなのか、アルバム「Maiden Japan」でもこの演奏の一部を使って1分半から2分位の演奏で「Maiden Voyage-Taking off」「Maiden Voyage-Going Somewhere」「Maiden Voyage-Gone」と3曲もリミックスしている。但し、もしiTuens storeからダウンロードするのであればこのバージョンが良いでしょう。仕事が終わって自分の車に乗り込み、薄暮の中で聴くと、ホットできるような演奏。夏だったら炭酸水のピリピリがいいね。
2009.11.07
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アルバムLime Light邦題同上編成デュオ好み度BBBこの曲もiTuensからのダウンロードなので、基本情報がありません。2004年に発売された絵里のデビューアルバム。演奏はヴィブラフォーンのデュオだけれども、絵里が1人でオーバーダビングをしてデュオにしている。同じ奏者が演じているので競ったり、ぶつかったりする違和感は無く2台のヴィブラフォーンが渾然一体になっている。演奏を一言で表すとオルゴールの演奏を聴いている感じがするし、それを狙ったアルバムを作っている。ジャズというより明らかにヒーリングミュージックで、インプロビゼーションを楽しむのではなく、絵里ワールドに浸るというか、包まれるという表現の方が合っているだろう。但し、ヒーリングミュージクだからといってBGMの様にボケーっとして聴ける演奏ではない。この演奏を聴くのにはかなりのエネルギーが必要で、語りかけてくる音楽と向き合わなければ押しつぶされてしまう気がする。優しい音、演奏の影から強烈なエネルギー波が発っせられている。瞑想の中で自分自身を見つめながら聴くのには良い演奏だろう。薄暮の中で揺れるロウソクの灯りを見ながら聴くのが似合う。クローブを少し多めに入れたホットワインが飲みたくなる。
2009.11.05
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アルバムFor The Great Jazz Road邦題同上編成セプテット好み度BBこの曲もiTuensからのダウンロードなので、基本情報がありません。アルバムは1997年2月26日にリリースされている。パーソネルはピアノ:George Colliganベース:Dwayne Burnoドラムス:Eric McPhersonサックス:Mark Turnerサックス:Chris Potterトランペット:Mac Gollehonフリューゲルフォン:Ingrid Jensen7人編成と言うコンボとしては大人数で演奏されている。この中でサックスはテナーとソプラノが使われているが、どちらが演奏しているかは判らない。クレジットを見るとかなり凄いメンバーが集まっている。 ピアノのコリガンはジュリアード音楽院の先生もやっているからね。さて、演奏はというとかなりスローテンポで演られている。テーマはソプラノサックス、フリューゲルフォン、そしてソプラノに戻って他の楽器はハーモニーを作っている。2コーラス目はアンサンブルでハーモニーを重視した演奏をしている。ソロはベースから始まる。17小節目からホーンによるハーモニが入ってくる。次いでピアノに引き継がれる。 カッチとした硬めの音で1音1音がはっきりしたソロを取っていて、さすがにテクニックはしっかりしている。 音が流れないのが良いね。次いでホーン類が各自にインプロビゼーションを演奏している。ヘッドフォンで聴いているとちょっとうるさい。 スピーカーで聴いた方が良いと思う。演奏はどピーカンの夏の海という雰囲気ではなく、曇天の小雨がパラつく鉛色の海の感じがする、かなりアンニュイな感じ。玄人受けするのかもしれないけれど、私みたいな素人には何をやりたいのか、今一つピンと来ないね。もう少し聴き込むと良さが判ってくるのかもしれない。
2009.11.04
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アルバムPiano Man Feat.Gregoire Maret邦題同上編成トリオ好み度Aこの曲もiTuensからのダウンロードなので、基本情報がありません。これは2007年に発売されたアルバム。タイトルは「Piano Man Feat.Gregoire Maret」となっているけれど、処女航海ではピアノトリオとして演奏されている。正確に言うと、ピアノトリオ + シンセサイザー(キーボード)、バックでハーモニーを演奏している。パーソネルはピアノ: フィリップ・セスベース: ウゴンナ・オケグォドラムス: ティエリー・アルピノハーモニカ: グレゴーワ・マレ(処女航海では演奏していない)Philippe Saisseはフランス生まれのピアニスト兼プロデューサ・作編曲家だ。エレクトリックからアコースティックまで幅広い演奏をこなし、多くのアーティストのサイドメンとして参加し、楽曲や編曲を提供している。 演奏はオーソドックスな8ビートで、リズムもオリジナルの物を踏襲している。ややアップテンポで演奏されていて、単音を意識して左手のコードがあまり目立たない演奏をしている。ソロになってからもクールな感じは変わらず、3コーラス目からのスピーディーなインプロビゼーションはカッコいい。次いでベースのソロに入るが、バッキングはあえてオーソドックスな演奏でベースの演奏を引き立てている。テーマに戻ってフェイクしながらの演奏が余韻を楽しませてくれる。最後にドラムスのソロと言ってよいか判らないけれど、バッキングのリズムの中で頑張ってくれている。クールでかっこい演奏だ。辛口(ヴリュ)のシャンパンが似合う。
2009.11.01
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アルバムDistortional Theory邦題同上編成カルテット好み度Aこの曲もiTunesからのダウンロードなので基本情報はありません。このアルバムは2005年7月9・10日に録音された。パーソネルは矢堀孝一/ギター(リーダー)松本圭司/キーボード水野正敏/ベース村石雅行/ドラムスの4人だが、キーボードはオーバーダビングをしてシンセやハモンドオルガンを加えている。元はFazzJazzと言うグループ名だったのを、Fazjazに変えた。メンバーは知る人ぞ知る名ジャズプレーヤーで、「様式美を考えずに自分たちの好きな音色で自由にJazzを演る」というコンセプトで結成されたバンドだ。タイトルにもあるようにディストーション(歪み)を加えた音でアグレッシブに演奏している。パッと聴いただけではロックかと思う感じの演奏。もっとも矢堀孝一は「ロック・ギタリストのためのジャズ講座」なんて本も書いている位だからロックにも詳いしね。イントロの16小節は16ビートのライトフュージョンの感じで心地よいサウンドだなって思っていたら、ああた、いきなりディストーションギンギンのロックサウンドに変わって、しかもリズムが4拍子・3拍子が繰り返され、ちゃんとリズムを把握していないと「何じゃこりゃ」になってしまう。テーマはちゃんと4拍子に戻ってギターのリードで演奏される。ソロはスパーテクニシャンらしく随所にスゲーッていう演奏がある。とにかくドライブ感がたまらない演奏で、じっと聴くのが難しい程、勝手に体がリズムを刻んでいる。TOTOのスティーヴ・ルカサーの演奏や渡辺香津美の演奏と聴き比べてみると面白い。次いでベースのソロ。音的にはギターが硬めの音を作っているので、意識して丸い音を作っているのかな、と思う。とてもメロディアスなソロで、ベースラインではなくメロディーラインと呼びたい感じだ。次いでキーボードのソロ。最初はエレピ(シンセかもしれない)のソロで17小節目からハモンドオルガンに変わり、バックはロックサウンドで処女航海のオリジナルリズムを刻みそのままフェイドアウトしていく。ジャズプレーヤーがフュージョンサウンドとロックサウンドを作るとこんな感じだぜ、っていうようなちょっとハードな演奏。バーボンのストレートにビーフジャーキーを齧りながら聴きたいね。
2009.10.30
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アルバムUnderage邦題同上編成カルテット好み度Aこの曲もiTunesからのダウンロードなので基本情報がありません。Quintessential Boy'sは「典型的な男の子」という意味で、才能ある10代の少年達で結成されたユニットだ。カリビアン、ラテン、ファンク、ソウル、4ビートと非常に幅広い演奏活動をしている。パーソネルはピアノ: Quincy Bullenベース: Lucian Grayドラムス: Omar Gittensサックス&フルート: Rob Christian このアルバムは2007年にリリースされた。演奏はカリビアンスタイルで、彼ら4人の他にスティールドラムが加わっている。テーマはソプラノサックスとスティールドラムの掛け合い。ソロはウッドベースのボーイングから入りピチカート奏法に変わっていく。 良く聴くとバックには極小さな音でシンセサイザーがハーモニーを被せている。 それがもの凄く空間的な幅を出している。ついでピアノのソロになるが、ここでは8ビートではなく4ビートで演奏している。 ベースのソロから一気に4ビートに変わるけれどとってもスムースに変わっている。 ただ、少しミスタッチが多いのが気になるね。次いでスティールドラムのソロになるけれどここでは8ビートに戻っている。 リズムは典型的な8ビートなのにスティールドラムが入るだけで、不思議な事にカリビアン風になってしまう。ちょっとタメのある演奏が良いね。最後はスティールドラムがテーマを演奏する上でソプラノサックスがインプロビゼーションを被せてそのままフェイドアウトしていく。これが全員10代のプレーヤーとは思えない演奏だ。明るくウキウキする、エメラルドグリーンの海と真っ青な空と白い雲、パームツリーが似合うような演奏が楽しめる。
2009.10.25
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アルバムThe Trio 邦題同上編成トリオ好み度Aこのアルバムは1997年8月6・7日にニュー・ヨークで録音された。パーソネルは豪華でピアノ: ゴンサロ・ルバルカバドラムス: デニス・チェンバースベース: ブライアン・ブロンバーグゴンサロ・ルバルカバは1963年5月27日、キューバのハバナ生まれのピアニストだ。ドラムスのデニス・チェンバースはジェームス・ブラウン、ブレッカーブラザースのドラマーとして活躍しているし、ベースのブライアン・ブロンバーグはビル・エバンス、ハービー・ハンコック、渡辺貞夫を始め数多くのスタープレーヤーと共演している。その意味でこのトリオはオールスタートリオと言えるだろう。演奏はキューバンピアニストだからラテンかと思うと、さにあらずオーソドックスな8ビート。1分46秒というえらく長いイントロ。 イントロだけ聴いているとこれがハービー・ハンコックの処女航海かと疑いたくなる。落ち着いた、かなりまったりしたテーマで、音も中音域を使っているので派手さがなくしっとり聴く事ができる。ソロに入っても中音域を多用していて、何か暗い感じがしてくる。 フレーズの使い方が独特で結構スリル感があり、決して退屈でチープな演奏ではない。海で表現すると、夏のキーンと晴れた青空ではなくて、晩秋のちょっと曇った鉛色の空にところどころある雲の切れ間から日が差しているような感じだ。私の好きな写真家ボブ・タルボットの作品が似合うような色彩感がする。映画のワンシーンではないけれど、崖の上の家のテラスに座って沖を眺めている、そんな映像に似合う演奏だ。チョット濃い目のミルクティーが飲みたくなるね。
2009.10.24
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アルバムTrinacria邦題同上編成コンボ好み度Aこの曲もiTuensからのダウンロードなので、基本情報がありません。ロベルト・オキピンティは1955年カナダのトロント生まれのベーシストで、音楽一家で育った。トロント大学で音楽を学んだ後、キューバのピアニストHilario Dur?nなどと活動を続けている。そのせいか、この処女航海でもキューバの民族楽器であるコンガやボンゴが使われている。構成は正確には判らないがピアノ、ペース、ドラムス、ヴァイオリン、シンセサイザー、コンガ、ボンゴの音が聴こえる。イントロはパーカッションから始まり、ヴァイオリンやエレピが加わって朝もやの中から太陽が顔を出すような雰囲気を醸し出している。このイントロはラテンと言うよりアフリカンな感じがする。テーマはヴァイオリンが担当している。ジャズヴァイオリニスト自体が少ないのである意味珍しい演奏かも知れない。ソロはヴァイオリンからで、1コーラス目は弓でアタックを付けた音作りをしていて、2コーラス目からはアグレッシブな演奏へと昇りつめていく。それに合わせたドラムスもパワフルな演奏になり、相乗効果で熱を感じてしまう。次いでピアノが引き継ぐ。この時、バックに被さってくるシンセサイザーのハーモニーが空間を広げてくれている。 派手さは無いけれど好きだね。ピアノもかなり熱い演奏で3コーラス目からはもの凄いパワーを感じる。演奏からコンガやボンゴを無くしてもカルテットの演奏として充分通用するけれど、コーダーを聴くとラテンサウンドを意識しているのが判るね。スコンと抜けた青い空の下で聴きたい演奏。
2009.10.22
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アルバムA Tribute to Someone邦題同上編成セクセット好み度BBBこの曲もiTuensからのダウンロードなので、基本情報がありません。ラリー・ウイルスは1942年ニューヨーク生まれのピアニスト兼作曲家。ビバップからフュージョン、ロックまで幅広い演奏活動をしている。このアルバムは1993年に発売された。3リズム隊にトランペット、テナーサックス、トロンボーンの3管なのでサウンド的には何でもできる構成。サンバ調のややラテンテイストを持ったノリの良いリズム。 音の作り方はマりアッチの影響も見え隠れする気がする。オリジナルは1コード4小節で演奏されるが、ここでは1コード2小節にアレンジあれている。ソロはトロンボーン、トランペット、テナーサックスが各1コーラスずつ。コードをオリジナル通りに使っていて複雑に展開していないのでどこをやっているか判り易く、インプロビゼーションのお勉強にはとっつき易い。アンサンブルがあってドラムスのソロと続く。その後ラリーのピアノのソロが始まる。5コーラスのソロはかなりアグレッシブで、凝った音の使い方をしている。ラテンバンドとは1味違ったノレる演奏。YouTubeで演奏が聴けるので興味のある方はどうぞ。
2009.10.18
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アルバムThings Ain't What They Used To Be邦題同上編成ビッグバンド好み度Aこの曲もiTuensからのダウンロードなので、基本情報がありません。グループ名からも判るように、米陸軍のブルース、ジャズアンサンブル。18人編成で5トランペット、4トロンボーン、5サックス、ピアノ、ベース、ドラムス、ギターで構成されている。演奏は伝統的なビッグバンドサウンドを継承している。アレンジはややルンバを意識したリズムとサウンドだ。イントロを聴くだけでバンドのレベルの高さが判るよ。 多分全員音楽学校を出ている様な気がする。音が根っからのジャズの音だけではなく、クラシックの音もしているので、その類の訓練を受けてきているのだろうと思うのですよ。特にサックスはクラシックとジャズとではマウスピースもリードの違うからね。当然出てくる音も全然違う。テーマはアンサンブルで演奏され、色彩感豊かなメロディーとハーモニーとリズムでラテン的で陽気な雰囲気。ソリもしっかりアレンジされいるし、アレンジャーのレベルの高さが光っている。リーダーは紹介されているけれども、アレンジャーが誰かは記載されていない。ソロはテナーサックスから始まる。 ノリが良くて明るい、ちょっとタイトでカラっとした音はこのバンドのイメージにぴったりの感じだ。でも、このテナーはクラシックの訓練を受けた奏者だと思うね。そして良く聴かないと判らないけれども、ギターのカッティングが目立たないんだけどもの凄く効いている。次いでドラムスのソロが入る。そのままコーダーかなと思っていると、トロンボーンのソロが入って来る。テンポルバートではないけれども、一旦それまでのテンポを取っ払ってゆったりとした演奏をしている。 こんな時はトロンボーンの音が良いね。これまでのテンポとリズムとの対比が絶妙。次第に従来のテンポに戻って行き、この時はバックはドラムスとベースのピアノだけで演奏され、ピアノがラテン独特のリフでリズムを作っている。途中からハーモニーが入ってくるけれど、そのトータルなサウンドの作り方が上手い。テーマに戻ってコーダーはテナーサックスとトロンボーンの掛け合い。ハーモニーは従来のメカニカルヴォイシングで作っているけれども、決して古い感じはしない。伝統的なアメリカンビッグバンドサウンドを守って、しかもレベルの高い演奏を聴かせてくれる1曲だ。
2009.10.17
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アルバムStraight No Chaser邦題同上編成クインテット+α好み度AA iTunesからのダウンロードなので基本情報はありません。と書きながらiPodで曲を確認していると、聴いた事があるアレンジ、サウンドがしてきて、似た演奏があるもんだなと脳天気に聴いていたら、似ているどころか同じ演奏があった。それが今年の7月5日にご紹介した「Beautiful Love」だった。iTunes Storeからダウンロードした時にアルバムタイトルが違うし、演奏家もバンド名が違っていたので気が付かずに、同じ演奏を2曲ダウンロードしてしまったのだ。と言う事で、コメントは7月5日のを読んでくんなまし。手抜きでご紹介してしまいました。 すんまそん。iTunes Storeからダウンロードされる方はお気を付けあそばせ。Edgardo Cintronのサイトで何曲か試聴ができるので興味のある方はどうぞ。
2009.10.16
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アルバムSpiral邦題同上編成ソロ好み度Aこの曲もiTuensからのダウンロードなので、基本情報がありません。ケニー・バロンはピアニスト、作編曲家として活動をしている。この曲はピアノソロで演奏されている。ピアノソロの演奏はH.ハンコック、国府弘子、H.ピケンズなどをご紹介しているけれども、これらのスタイルのいずれとも異なっている。オリジナルのリズムをしっかり維持しながらメロディー側で音に装飾をして色彩感を出している。 演奏は男性的と言えるでしょう。上の3人がコンサートホールの広い空間での音の響きを表しているとしたら、バロンの演奏はライブハウスで直接音をオーディエンスにぶつけているような演奏だ。抒情的な演奏ではないけれども、音のしぶきが心地よく心を満たしてくれる。晴れているけれども風が強い中で体中びしょ濡れになりながらディンギーを操っている、そう言った感じの演奏。初秋の昼間、海辺のバーで仲間とワイワイやりながら聴きたい演奏。飲み物はジントニック。
2009.10.06
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アルバムSoul Eyes邦題同上編成クインテット+パーカッション好み度Aこの曲もiTunesからのダウンロードなので基本情報はありません。クレイグ・ルッソはアフロキューバンスタイルのドラムスとコンガのプレーヤーと紹介されている。でもね、アフロキューバのリズムインスピレーションと言われても、何の事なんじゃいと思ってしまう。このアルバムは2004年に録音された。パーソネルはCraig Russo: Drums, Congas, PercussionToby Curtright: BassJeff Helgesen: TrumpetDouglas Little: Alto SaxophoneChip McNeill: Tenor SaxophoneChris Mahieu: PianoJeff Magby: Drums, PercussionSean Parsons: PianoSimon Rowe: Piano多分、曲によって演奏家が入れ変わっているのだろう。この演奏では、テナーサックス、トランペット、ピアノ、ベース、ドラムス、パーカッションは3人以上いるように聴こえる。多分多重録音をしているのだろう。演奏はグループの名前からも判るように、ゴキゲンなラテンジャズ。キューバンというかカリビアンリズムがベースになっている。イントロからいきなりパーカッションが迎えてくれ、処女航海のオリジナルのリズムをベースに、パーカッションが100%ラテンジャズに仕上げてくれている。テーマはトランペットとテナーサックス、オリジナルのテイストを残している。ソロはピアノから始まる。1コーラス目は間を大切にしたインプロビゼーションをしていて、アクセントを上手く使いピアノとしてのリズム感を醸し出している。 ゆったりした演奏なのだけれども、まったり、ではない。ところが2コーラス目は一転して速いパッセージと和音を組み合わせた演奏で聴き手を高めていってくれる。次いでテナーサックスのソロ。ピアノを引き継いでいるせいか、最初から心地良いテンションでグイグイ引っ張って行ってくれる。ここでピアノのバッキングと言うかリフがラテンスタイルになって、7月5日にご紹介したEdgardo Cintron & The Azuca BandのBeautifu Loveと同じ演奏スタイルになる。聴き比べてみると面白いし、ラテンスタイルの勉強になるね。次がトランペットのソロ。典型的なラテンジャスのインプロビゼーションをしている。 バックのリズムに上手く乗ったソロを演奏している。ソロの順番としてはもしかしたら2番目の方が良いかも知れない。何故ならばテナーサックスの音の方が太いし、テンションも高いので演奏自体が強く聴こえてしまい、トランペットになってパワーが落っこちた感じがするのですよ。これを書きながら、気付くと足はずっとリズムを取っている。ノリノリの演奏が楽しめる、お勧めの1曲。今日は雨が降っていてちょっと寒いけれど、この曲は真夏の炎天下で、真っ青な空に白い入道雲が似合う風景だね。勿論、キンキンに冷えたビールも必要だよ。
2009.10.02
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アルバムShades of Cool邦題同上編成コンボ好み度BBこの曲もiTunesからのダウンロードなので基本情報はありません。Blue Codaはニューヨークを中心に活動しているジャズグループ。音の数からすると、キーボードが2人、ベース、ドラムス、ヴィブラホーン、パーカッションの6人かな?他の演奏にはサックスやヴォーカルも入っている。このアルバムは2007年にリリースされ、ジャズだとスムースジャズに、イージーリスニングだとラウンジに分類されている。テクノ的なサウンドのイントロから始まって、ヴィブラホーンがメロディーを演奏している。テクノ的なサウンドとヴァイブのアコースティックサウンドがとてもマッチしていて私好みのアレンジをしている。アルバムタイトルじゃないけれど、「ちょっとカッコいい」。但し、テーマだけの演奏でインプロビゼーションは無い。だから1分17秒の演奏でお終い。処女航海という曲が好きで、ちょっとカッコいいサウンドを楽しみたい方にはお勧めだけれども、彼らのサウンドをじっくり聴きたい方にはアルバム全体を聴く事をお勧めする。 間違いなく「Shades of Cool」だ。※サイトのリンクを張ってありますが、めちゃ重いので覚悟しておいて下さい。 Topページを開くのにFTTHで1分近くかかった。 試聴もできるけれどメチャ時間がかかるよ。CMSを使ってるみたいだけれど、ソースコードを見ると何か変な作り方をしているね。
2009.09.27
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アルバムRenaissance邦題同上編成トリオ好み度Aこの曲もiTunesからのダウンロードなので基本情報がありません。この演奏を最初聴いた時にびっくりしたのは、7月23日に紹介したJustin Robinsonの演奏とそっくりだったのだ。イントロが始まった瞬間聴いた事があるなと思って、iPodを探していたらドンピシャ。Robinsonの演奏よりややゆっくりのテンポだけれども、出だしの和音やラインは同じだ。 もしかしたらスティーブン・スコットがピアノだったのかもしれない、というよりもスコットのトリオがそのままバックだったのかもしれない。両方とも処女航海としては珍しく4ビートで演奏されている。ノリの良い演奏は聴いていて心地良い。ソロはアグレッシブなスコットの演奏から始まる。起承転結がはっきりしていて緊張感とスリル感がたまらない。ふわっと聴けてしまう演奏も良いけれど、ちょっと構えて聴く演奏も嫌いじゃないね。次いでベースがソロになる。ウイスキーのロックにチーズをつまみながら聴きたい演奏。
2009.09.26
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アルバムReminiscing the Groove邦題同上編成コンボ好み度A この曲もiTunesからのダウンロードなので基本情報がありません。パーソネルに関する情報も無く、彼らのサイトも無いようだ。音の数からするとセクステットのようだ。フルート、テナーサックス、キーボード、ギター、ベース、ドラムスの音が聴こえる。バスドラムとスネアのリムショットのイントロから始まる、そこだけ聴くとレゲイの香りがちょっとだけする。テーマはフルートとテナーサックスのユニゾンで演奏されている。テナーサックスは色彩感を出すために使われていて、メインはフルート。ややミディアムテンポでゆったりとした流れを感じる。リズムだけを聴いているとダンスミュージックを意識しているのかと思う。でもしっかりシンコペーションを使ってノリを演出している。処女航海は1コード4小節で演奏されているが、このアレンジでは1コード2小説で演奏されている。 ギターはサイドギターというのか、カットギターと言うかカッティングでカラーリングに徹している。キーボードがリバーブを効かせたスペーシーな音を作っていてサウンド全体の広がりを演出している。ソロはフルートから始まる。かなりまったりとしたソロで、ベースになっているリズムの中で演奏している。ハイノートを使ってテンションを表現しているが、テンポやバッキングのサウンドのせいで、ゆったりした感じが心地よい。続いてキーボードがソロを引き継ぐが、テイストはフルートと同じくゆったり感を演出している。でも体が自然と動いてしまって、どちらかと言うとタメのあるリズムを取っている。テーマに戻って再度フルートのソロにテナーサックスがカウンターライン的に絡んでくる。 テナーはかなり音を抑えてフルートの音を邪魔しないようしている。そのままフェイドアウトしていく。パームツリーの木陰でハンモックに寝そべって聴きたい演奏だ。勿論、キンキンに冷えたビールは必需品。
2009.09.25
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アルバムPlay That Thing邦題同上編成ビッグバンド好み度BBBこの曲もiTunesからのダウンロードなので基本情報がありません。リック・ワルドは作編曲者で、サックスプレーヤーでもある。ライナーノーツが無いので正確には判らないが、この演奏も多分彼のアレンジで、アルトサックスのソロはリックだと思われる。そして16/nycは彼が主催する16人編成のビッグバンドの事らしい。 NYCが何の略だか判らない。16人と言う事は、オーソドックスな編成であれば5サックス、4トランペット、4トロンボーン、ピアノ、ベース、ドラムスと言う事になる。勿論、フルート、ピッコロへの持ちかえは当たり前に使われているけれど、珍しくバスクラリネットも使われている。 普通だったらバリトンサックスで代用するのに、わざわざバスクラを使うなどのこだわりを持ったサウンド作りをしている。インターバルヴォイシングを使っているが、あまりきついディソナンスな音の組合せは使っていないようだ。ディソンナンスな音を使って飛び出しそうになった後には必ずコンソナンスな和音を使ってきちんと軌道に戻ってきている。この辺のサジ加減は上手い。イントロでアレンジャーとして何を表現したいか、かなりしっかりと聴かせてくれている。 木管と金管の対比を上手く使ったサウンドを作りたい? んじゃないかなと勝手に推察する。 木管楽器の使い方に彼のサウンド作りに対する考えがあるような気がするね。決してスピード感のある演奏では無いけれども、アレンジはかなり凝っていて、短いソリもしっかりと書き込まれている。ソロはリックだと思うけれども、アルトサックスから。かなり乾いた感じの音を作っている。次いでトランペット。かなりモードを意識したソロを吹いていて、モードによるソロの勉強には参考になるかもしれない。トランペットからピアノのソロに移る間のつなぎはかなり凝ったアレンジをしていて、ピアノのソロが生かされている。リズムやスピード感だけに頼らずに、アンサンブルやサウンドでテンションを高めてくやり方はアレンジの手法としてとても参考になる。ビッグバンドサウンドが楽しめる演奏。
2009.09.22
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アルバムLive at the Berkshire邦題同上編成カルテット好み度Aこの曲もiTuensからのダウンロードなので、基本情報がありません。アルバムのジャケットにはカルテットとあるけれど、演奏を聴いてみるとクインテットの編成になっている。ピアノ、ベース、ドラムス、テナーサックス、パーカッションの音が聴こえる。ラテンジャズバンドという紹介がされている。ピアノが何と言ったかチョット忘れてしまったけれど、○○ベースラインのイントロから始まる。次いでドラムス、ベース、パーカッションと音が重なっていきテナーサックスがテーマを吹き始める。そのままテナーサックスのソロに入って行く。テナーの音はデビッド・サンボーンのアルトサックスをテナーサックスにしたような感じだ。クールでクレバーな演奏がとても良い。 熱く唸るような演奏ではなく、いとも簡単にパラパラ吹いている。以前紹介したドク・セベリンセンのペットのサックス版のようだ。8ビートなのに4ビートのようなタメのあるメロディーラインが思わず体を揺さぶってしまう。 体を動かさずにじっとして聴くのは辛い。次いでピアノのソロが引き継ぐ。ラテンのソロでは珍しく、ベースのリズムがら外れた演奏をしている。こちらはかなり熱い演奏をしていて、ラテンだぜっ、て強烈にアピールしている。次がドラムスのソロ、ここではパーカッションも裏でリズムをサポートしている。掛け合いはないけれど、リズム隊の色彩が楽しめる。最後がパーカッションのソロ。ドラムスはスネアでカウントと、たまにおかずを入れてアクセントを付けている。テーマに戻って終わる。サルサのリズムがノリノリの演奏をしている。真夏の炎天下でテキーラを飲み、汗をガンガンかきながらわいわい聴きたいお勧めの演奏。
2009.09.21
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アルバムThe Open Road邦題同上編成クインテット好み度Aこの曲もiTuensからのダウンロードなので、基本情報がありません。ドン・ブレイデンはソプラノサックス、テナーサックス、フルート、ピアノを演奏するマルチプレーヤーで、作編曲も手掛けている。このアルバムは1996年に発売された。パーソネルはテナーサックス:Don Bradenトランペット:Tim Haganピアノ:Kenny Wernerベース:Larry Grenadierドラムス:Billy HartトランペットのTim Haganはアルバムには「Hagan」となっているが、サイトでは「Hagans」になっている。 どっちが本当なんだろう?演奏はオリジナルと同様にテナーサックスとトランペットを加えたクインテットでリズムのオリジナルのリズムで演奏している。出だしいきなりペットがひっくり返ってくれている。 多くのミュージシャンがコケルけどそんなに難しいのかな。ソロはトランペットから始まる。クールな演奏で1コーラスを聴かせてくれる。 次いでドンのソロが始まるが、この演奏もクールでメロディアスな演奏がとても素敵だ。 歌心があって心地良い。最後にケニーのピアノのソロがあるが、和音を使ったインプロビゼーションで始まり、次第にスケールを使ったソロに移っていくが3人の中で唯一、氷が青い炎を上げて燃えているような演奏をしている。バッキングもメロディアスで私好みの演奏をしている。 使っている和音も決して複雑は音ではないけれど、こんな音の使い方もあるんだと教えてくれる。全体としてかなり押さえたクールな演奏をしているが、メンバーのレベルが非常に高いので聴いていて飽きがこない。マクロ的な聴き方をするとキラッと光るエッセンスが沢山散りばめられている。ジャズクラブで良く冷やしたドライマティーニを飲みながら、素敵なレディーと一緒に聴きたい上品な演奏。
2009.09.20
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アルバムNew Blood邦題同上編成コンボ好み度Aこれは1972年のアルバムだ。メンバーの入れ替わりがあり、これが新生BS&Tと宣言するための意欲的なアルバムになっている。B・S・Tは俗に言うところのブラスロックをやっているバンドだ。実際このアルバムの他の曲はブラスロックをやっているし、ヴォーカルも入っている。しかしこの演奏はオリジナルがジャズの名曲という事で、かなりジャズを意識した演奏になっている。そもそもBS&Tが結成された時にはトランペットのランディー・ブレッカーがいたり、ギターのマイク・スターンが参加していたり、このアルバムのドラムスはあのスティーブ・ガッドである。いや~、ジャズフュージョンの演奏家が沢山。テーマは多分、トランペット、トロンボーン、(サックス)で演奏されている。ソロはジョージ・ウェイディニアスのギターとスキャットのユニゾンで演奏されている。ジョージ・ベンソンもよくやっているヤツである。さすがにボーカルは高音はきついようだけれども、見事に演じきっている。何の先入観も持たずに聴かされたらロックバンドとは気が付かないかもしれない。それ程見事なインプロビゼーションを演奏している。彼はスェーデン出身で元々はジャズロックバンドで演奏していたらしい。TOTOのスティーブ・ルカサーも上手いけれども、この演奏も上手い。ソロは1人だけでテーマに戻るけれども充分満足させてくれる。また、キーボードのラリー・ウィルスもご機嫌なバッキングを見せてくれている。72年とかなり古い録音だけれども全然古さを感じさせない演奏だ。
2009.09.13
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アルバムMood邦題同上編成トリオ好み度BBこの曲もiTuensからのダウンロードなので、基本情報がありません。ロバート・グラスパーはテキサス州生まれのピアニストだ。 詳しくは彼のサイトへどうぞ。YouTubeへはここからも、グラスパーのサイトからも入れるので、興味のある方は覗いて下さい。かなりカッコいい演奏をしています。さてこの処女航海はと言うと、正直言って私好みのアレンジではありません。おどろおどろしい演奏なのです。何と言うか、夜の真っ暗な森の中をイメージさせる。シンセサイザーだと思うけれども、口笛風と言うか風がピューっと流れるような音を出していて、女性のヴォーカルとコーラスが映画でいうとゾンビでも出てきそうな感じのハーモニーを作っている。テーマを2コーラス女性ヴォーカルが歌詞無しのスキャットでメロディーを歌っている。それにピアノが絡んでいる。ピアノの伴奏は凄く良いね。 コードの展開の仕方がカッコいいので、こんな風にコードを変えていけるんだっていう参考になる。俗に言うインプロビゼーションは無く、3コーラス目は女性のスキャットとバックコーラスが絡んで独特のサウンドを作っている。好きじゃないねこのサウンドは。そのままテーマに戻らず終わる。自分が処女航海という曲に対してかなり固定的なイメージを持っているので、それに外れた斬新なアイディアに対して拒否反応を示しているのかもしれない。ただ、私は音楽評論家じゃないので好きか嫌いかで判断しちゃっているからね。ドラムスは凄くいい。カチッとしたリズムに色彩感のある演奏とおかずが素晴らしい。ヴォーカルとコーラス抜きでピアノトリオとしての演奏とインプロビゼーションを聴いてみたい演奏家だ。
2009.09.08
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アルバムMilano New York Bridge邦題同上編成カルテット好み度Aこの曲もiTunesからのダウンロードなので基本情報はありません。私の記憶に間違いなければボビー・ワトソンがリーダーのサクソフォンカルテットが29th Street Saxophone Quartetのはずだ。編成はアルトサックス2本、テーナーサックス1本、バリトンサックス1本のカルテット。とにかくご機嫌な演奏をしている。アレンジはかなり凝っているけれども嫌らしくないし、演奏は文句無く素晴らしい。最初聴いた時にクラシック上がりの演奏家かなと思うほど丸い音を出している。もしかしたらリードだけクラシック用を使っているのかもしれない。これはあくまでも想像だから違っているかもしれないよ。でもジャズっぽい音もしているから、判らん。イントロからテーマにかけてはサックス独特の艶めかしい音を出している。サックスは肉声に近い楽器と言われる所以が判る。テーマに入ると3本のサックスがリズムを刻みながらハーモニーを作り、メロディーに絡んでくる。ソロに入ると3本は個々のリズムを刻んで行き、それが絡みあって複雑なサウンドを作っている。凄いアレンジだ。 サックスの特性をよく知っている人が書いているのでしょう。ボビーはハイノートを多用して、バックのまったりしたサウンドに対比させ、全体としての色彩感や緊張感を作っている。アンサンブルは最高だね。上手い!サックス好きにはたまらない演奏。晩秋のディズニーランドで午後4時頃テラスでお茶を飲んでいる時に、目の前で演奏してもらえたら嬉しいと思える1曲。
2009.09.07
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アルバムMaiden Voyage邦題同上編成カルテット+ストリングス好み度AAこれは1983年4月ニューヨークのA&Rスタジオで録音されたアルバムだ。パーソネルはフリューゲルホーン:アート・ファーマーピアノ:佐藤允彦ベース:ロン・カータードラムス:ジャック・デジョネットコンサートマスター:デヴィッド・デジョネットヴァイオリン:10ヴィオラ:2チェロ:2コントラバス:1編曲・指揮:佐藤允彦名前を見ただけで超1流のミュージシャンによる演奏だと判るでしょう。編曲の佐藤允彦は以前紹介したヘレン・メリルでもこの曲の編曲とピアノを担当している。聴き比べてみるとよく判るのだけれども、同じ人が編曲したのかと言うほど、全く感じの異なる曲に仕上がっている。これが下手な編曲者だとなんとなく似てしまうのですよ。編曲者の引出しの多さ、アイディアの多さ、プレーヤーの個性を見極める慧眼、これらが全て整っているのが佐藤允彦だ。曲はかなりスローテンポで始まる。 リズムは処女航海のお決まりのものを使っている。フリューゲルホーンの柔らかい音色にストリングスが絡み付いて独特のまったりした感を表現している。ストリングスがメローな裏メロディーを演奏している。 ただ録音のせいなのか音が薄い気がする。オーバーダビングでストリングスだけもう一度録音をして被せれば倍の楽器数になるので厚い音になるのではないかな。ファーマーのソロもまったりとした演奏で、フリューゲルホーンの音、テンポ、フレーズ全体が上品でゆったりとした時間の流れを作っている。次いでドラムスのソロが入ってテーマに戻る。佐藤允彦はソロを取らずに裏方に徹している。 彼のソロも聴いてみたかった。晩秋、山の別荘のテラスでヴァン・ショー(ホットワイン)を飲みながら聴きたい演奏。YouYubeで彼の演奏が聴けるので興味のある方はどうぞ。
2009.09.06
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