或る日の“ことのは”2
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1
偶然、本当に偶然、昔の仕事仲間に会った。昔の・・・職場の・・・別部署のひと。ひとしきり再会を喜び、話に花を咲かせかつて私の属した職場が無くなったことを知った。何となく分かっていた事だった。「好きな仕事の出来る幸せ」を人質に取り、個人の幸せを搾取出来るだけしてきた職場だった。だが、人生の一時期を、其処に賭けていた人が確実に居た精神を壊した人がいた。身体を壊した人もいた。それでも、日々の仕事に忙殺されながら明日こそは、と闘った記憶。明日こそは・・・今思うと、何を目指していたのだろう。理不尽に耐え、ひとの残酷さを嘆き、時に呪いながら。夜食を買いに行き、小腹を宥めるために菓子を分け合い、慰め合い、笑った。花が好きだった。緑が好きだった。いつでも戻ってきて、と言われていたが、これで戻るところは無くなった。でも、戻るつもりも無かった。あの時共に闘ったひとは、誰もいないのだから。闘ったものは何だったのだろう。仕事だったのか、社会だったのか、無能な雇用主だったのか。はたまた「人」だったのか。年頭から忙殺されていて、『報告したいことが沢山あるよ!ごはんいこ!』との、かつての同僚のお誘いを受けて、断ったままだった。・・・ああ、『報告したいこと』は、この事だったのか。皆どうしているんだろう。・・・それぞれの人生に、なに色を織り込んでいるのだろう。私は心を壊したままだ。話を聞かせてくれた人とまたね、と言って別れた。昔は存在していなかった彼女の連れた幼子を見て、時が確実に流れたことを感じた。
2018.08.28
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