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窓から淡い夕焼けが見える長距離列車内。午後5時過ぎ。 立っているOLが、口紅を落とさないように注意しながら、チョコバーを口に入れている。 隣りの席に座った高校生は、袋を開けるのももどかしげに、コンビニのパンを頬張っている。私は空腹ではない。 だけど、 やだなあ食べ物を見ると、胸焼けする。消化不良…気分が。 高校生の持つ革の黒カバンを見て、少し学生時代を思い出す。非機能的で重く、蓋を開けると革の独特の匂いがする。辞書を入れたら、重くてイライラして。 …そう。 少し泣きたくなった。なんだこの青臭いセンチメンタリズムは。こんな気分は、15才の夜に置いてくるがいい。 これが、『人類にあまねく訪れる呪い』(byヤマシタトモコ)なのかと思った。 夕焼けのせいかな。 少し、寝よう。
2012.01.27
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北東に進路をとって、電車に乗る。トンネルを抜ける度に、住み慣れた場所の気温から1、2℃下がってゆく。暖かい電車から降りると、寒さに慣れていない身体が縮む。思わず、ポケットに手を突っ込んだ。今日は病院まで歩いてみよう。 ipodから、『チョコレィト・ディスコ』が流れてきた。何も考えず脚を動かすのに、Perfumeは最適か。雪が降ってきた。 構うものか、進んじまえ。道路の真ん中でセキレイがヒョコヒョコ歩いている。オイオイ、野鳥がなんてとこにいるんだ。雄雌は判らないけど、オトコマエな態度だ。雪が降っているのに、遠くの空は青。 知らないお店、知らない空気、ありふれた南天が、軒先で私を余所者扱いしている。さて、方角的にはどんどん北に向かっているようだが、どこかで西へ舵を切らなければ。『すみません、ちょっとお尋ねします。』イヤホンを外し、其処を掃いていた方を呼び止めた。 『こんにちは』ノックをして病室に入る。 大分顔色の良くなった患者は、笑顔で迎えてくれた。『お疲れ様』 数日前は、こんなに劇的に快復するとは、正直、夢にも思わなかった。今は、あらゆるものに感謝。
2012.01.25
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『雨、…イヤだなあ』 巡回の看護士さんが、 窓から外を見て呟いた。 『夕方、家に帰るんです。 そんとき雨やったらイヤやなー、て。 それだけなんですけど。』 私より一回りは若い彼女は、あっけらかんと笑った。 … 患者は、薬が痛みに打ち勝ったか、奇跡が神経レベルで起きたか、ようやっと落ち着いた。 痛みは皆無でなく、しびれと痛みを報告したところだった。 『雨、降ってますか』 傷を検めた後、彼女は私に何気なく言った。 大抵の人には、病院の病室は特別だ。 人生に於いて特殊とも言える、非日常だ。 患者やその家族を演じる訳ではないが、 役割や決まり事、漂う非現実感を考えれば、 …誤解を恐れず言うなら、人生に於ける一つの舞台と言えなくも、ないかもしれない。 若い看護士の台詞は、 私に日常を自覚させるのに充分だった。 『んー、ウチで一眠りして夜また来ます』 痛みで呻吟している患者がいようと、 食事の採れない患者がいようと、 看護士は己の日常を喪失する訳にはいかない。 当たり前だが少し感心し、 テンパリズムな現実から、 …私も日常に戻った。
2012.01.22
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人の身体は、 奇跡のバランスで成り立っている 何か一つでも損なうと、 砂で作った山のように、 たちどころに形が崩れ、 苦しみを引き寄せる 痛みは原始から変わらない。 何千年も前から人人を苦しめた、 この『痛み』という苦しみは、 幾星霜越えても人にコントロールされることを拒み、 人を苦しめる 涙し、叫び、訴え、…人は耐える 分かっている、 分かっているんだ… だけどお願い神様、 どうか、 どうかあの人の苦しみを取り払って 為すすべなく立ち尽くす 苦しみを取り除く術は、私には無い 仏壇の中、 山の頂、 そこ此処にいるとされる 見えない何かに祈る 溢れそうになる何かに耐え、 ただ 祈るだけ
2012.01.20
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・・・どちらさまにとっても、今年は良い年になりますように。 *^^*
2012.01.07
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